JPH10122253A - 車両用ドライブシャフト - Google Patents

車両用ドライブシャフト

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JPH10122253A
JPH10122253A JP8311550A JP31155096A JPH10122253A JP H10122253 A JPH10122253 A JP H10122253A JP 8311550 A JP8311550 A JP 8311550A JP 31155096 A JP31155096 A JP 31155096A JP H10122253 A JPH10122253 A JP H10122253A
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JP
Japan
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constant velocity
velocity joint
ball
type constant
intermediate shaft
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Pending
Application number
JP8311550A
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English (en)
Inventor
Akihiro Nakao
章裕 中尾
Hiroshi Saito
寛 齋藤
Norio Aiba
典夫 相場
Shuji Mochinaga
修二 持永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
NTN Corp
Daihatsu Motor Co Ltd
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP8311550A priority Critical patent/JPH10122253A/ja
Publication of JPH10122253A publication Critical patent/JPH10122253A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/20Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
    • F16D3/202Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints
    • F16D3/205Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part
    • F16D3/2055Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part having three pins, i.e. true tripod joints
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/20Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
    • F16D3/22Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts
    • F16D3/223Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts the rolling members being guided in grooves in both coupling parts
    • F16D3/224Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members the rolling members being balls, rollers, or the like, guided in grooves or sockets in both coupling parts the rolling members being guided in grooves in both coupling parts the groove centre-lines in each coupling part lying on a sphere

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両用ドライブシャフトからの起振力が他のエ
ンジン振動などと関係することに原因して、うなり音が
発生することを防止し、車室内の静寂性を高める。 【解決手段】中間シャフト1の一端部1aには、等角度
間隔で配置されたローラ状またはボール状の複数のトル
ク伝達部材21を用いて駆動力を伝達するスライド式等
速ジョイント2が装着されているとともに、上記中間シ
ャフト1の他端部1bには、等角度間隔で配置されたト
ルク伝達用の複数のボール31を用いた固定式ボール型
等速ジョイント3が装着されている車両用ドライブシャ
フトであって、上記スライド式等速ジョイント2の各ト
ルク伝達部材21と上記固定式ボール型等速ジョイント
3の各ボール31との角度位相をずらせている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本願発明は、等速ジョイントを両端に具備
する所定の車両用ドライブシャフトを回転させて車両を
走行させるときに車室内において聞こえる騒音を抑制す
るための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用ドライブシャフトとして
は、たとえば実開昭62−39025号公報に記載され
たものがある。この従来の車両用ドライブシャフトは、
本願の図20に示すように、中間シャフト1Aの両端部
1c,1dに、2つのボール型等速ジョイント3A,3
Bを装着したものである。一方のボール型等速ジョイン
ト3Aは、いわゆるスライド式等速ジョイントの一つで
あり、中間シャフト1Aの一端部1cを終減速装置(図
示略)によって駆動回転される入力軸40Aに連結させ
るためのものである。上記中間シャフト1Aは、このボ
ール型等速ジョイント3Aを介して、上記入力軸40A
に対して揺動可能、かつスラスト方向へのスライド移動
が可能に連結されている。他方のボール型等速ジョイン
ト3Bは、固定式のボール型等速ジョイントであり、中
間シャフト1Aの他端部1dを駆動輪のドラム6に連結
された出力軸5Aに連結させるためのものである。上記
中間シャフト1Aは、このボール型等速ジョイント3B
を介して上記出力軸5Aと揺動可能に連結されている。
【0003】このような構成によれば、車両走行時にお
いて駆動輪が上下動した場合であっても、これに追随さ
せて中間シャフト1Aの設定角度を変化させることがで
き、しかも中間シャフト1Aの角度変化には関係なく、
入力軸40Aに入力される回転トルクを出力軸5Aに等
速で伝達することができる。また、等速ジョイントとし
ては、中間シャフト1Aの入力側と出力側のいずれにも
ジョイント角度を大きくとることが可能なボール型等速
ジョイントを用いているが、とくに中間シャフト1Aの
アウタ側(駆動輪側)にもボール型等速ジョイントを採
用していることにより、出力軸5Aと中間シャフト1A
との相対角度変化の許容範囲を大きくとることが可能と
なり、駆動輪が上下動するストロークが大きい場合にも
好適に対処できることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車両用ドライブシャフトでは、次に説明するよう
に、車両用ドライブシャフトを回転させて車両を走行さ
せているときに、車両のエンジン音などとの関係におい
て車室内に大きなうなり音を発生させるという不具合が
あった。
【0005】すなわち、上記ボール型等速ジョイント3
A,3Bは、外筒33A,33Bのそれぞれの内部に等
角度間隔で配置された計6個のボール31を利用するこ
とによって、所定のトルクを伝達する構造となってい
る。このような構造では、入力軸40A、中間シャフト
1A、および出力軸5Aの三者が直線状にあるときに
は、上記ボール31は、外筒33A,33B内において
格別顕著な挙動動作を生じることはなく、大きな起振力
を生じさせないものの、上記三者が非直線状に屈曲した
場合には、上記ボール31が外筒33A,33B内にお
いて大きく挙動する現象がみられ、これがドライブシャ
フトの起振力となり、車体に伝達されて音となる。
【0006】ところで、車両を走行させているときに発
生する車室内のうなり音は、少なくとも2以上の振動源
の周波数が非常に接近し、これらが車体に伝播し、車室
内で共鳴する現象である。本願出願人らが試験ならびに
その分析を行った結果、振動源としてエンジンの爆発・
回転による振動とドライブシャフトの起振力とが相互に
関与していることが判明した。一般的には、ドライブシ
ャフトに起因する起振力は、エンジンの振動と比較する
とレベル的にかなり低く、それだけでは車室内でうなり
音が発生することはない。しかし、車両の走行条件、す
なわちエンジンの回転数とドライブシャフトの回転数の
条件如何では、エンジン振動とドライブシャフトによる
起振力の周波数差が小さくなり、このときに車室内にお
いて大きなうなり音が発生する場合がある。このよう
に、従来では、エンジンとドライブシャフトとが振動源
として関係することによって、うなり音が発生してお
り、これが車室内における大きな騒音として感知される
という不具合を生じていた。
【0007】本願発明は、このような知見のもとで考え
出されたものであって、車両用ドライブシャフトからの
起振力が他のエンジン振動などと関係することに原因し
て、うなり音が発生することを防止し、車室内の静寂性
を高めることをその課題としている。
【0008】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0009】すなわち、本願発明は、中間シャフトの一
端部には、等角度間隔で配置されたローラ状またはボー
ル状の複数のトルク伝達部材を用いて駆動力を伝達する
スライド式等速ジョイントが装着されているとともに、
上記中間シャフトの他端部には、等角度間隔で配置され
たトルク伝達用の複数のボールを用いた固定式ボール型
等速ジョイントが装着されている車両用ドライブシャフ
トであって、上記スライド式等速ジョイントの各トルク
伝達部材と上記固定式ボール型等速ジョイントの各ボー
ルとの角度位相をずらせていることを特徴としている。
【0010】本願発明においては、中間シャフトの一端
部に装着されたスライド式等速ジョイントを回転トルク
を入力する入力軸に連結し、かつ中間シャフトの他端部
に装着された固定式ボール型等速ジョイントを駆動輪に
回転トルクを出力する出力軸に連結して使用することが
できるが、上記スライド式等速ジョイントの各トルク伝
達部材と上記固定式ボール型等速ジョイントの各ボール
との角度位相がずれていることにより、次に述べるよう
に、この車両用ドライブシャフトを回転させたときの起
振力をかなり抑制することができる。
【0011】すなわち、この車両用ドライブシャフトで
は、中間シャフトが入力軸や出力軸と非直線状となる角
度に設定された条件下において、スライド式等速ジョイ
ントに回転トルクの入力がなされると、中間シャフトを
曲げようとする曲げモーメント(2次モーメント)が発
生し、この2次モーメントがスライド式等速ジョイント
や固定式ボール型等速ジョイントに作用する現象を生じ
る。この2次モーメントについて、本願出願人が挙動解
析を行ったところ、スライド式等速ジョイントに作用す
る2次モーメントと、固定式ボール型等速ジョイントに
作用する2次モーメントとは、周期的に変化することが
確認され、これが起振力であることが判明した。具体的
には、固定式ボール型等速ジョイントにおいて、トルク
伝達用のボールがたとえば計6つ用いられて、これら計
6つのボールが60°ずつの等角度間隔で配置されてい
る場合には、この固定式ボール型等速ジョイントに作用
する2次モーメントは、中間シャフトが60°ずつ回転
する周期で変化し、60°の回転角度ごとにその値が最
大となる。また、スライド式等速ジョイントにおいても
同様に、たとえばこのスライド式等速ジョイントにロー
ラ状またはボール状のトルク伝達部材が計3つまたは計
6つ用いられて、120°ずつまたは60°ずつの等角
度間隔で配置されている場合には、このスライド式等速
ジョイントに作用する2次モーメントも、中間シャフト
が60°ずつ回転する周期で変化し、60°の回転角度
ごとにその値が最大となる。
【0012】したがって、上記スライド式等速ジョイン
トに作用する2次モーメントが最大になる時期と、固定
式ボール型等速ジョイントに作用する2次モーメントが
最大になる時期とが、互いに一致する場合には、ドライ
ブシャフト全体に発生する2次モーメントの値が非常に
大きくなり、ドライブシャフトに発生する2次モーメン
トの周期的な変動を起動源とする起振力が車体に伝播
し、車室内の騒音レベルが高くなる現象を生じる。この
場合、ドライブシャフトからの起振力のレベルが非常に
高くなり、これが他のエンジン振動の起振力に近づく場
合がある。
【0013】ところが、本願発明では、スライド式等速
ジョイントのトルク伝達部材と固定式ボール型等速ジョ
イントのボールとの角度位相をずらせることによって、
上記2つの等速ジョイントに作用する2次モーメントの
それぞれが最大になる時期を互いにずらせることが可能
となり、ドライブシャフトからの起振力のレベルを、従
来よりも確実に低くすることができる。したがって、本
願発明によれば、エンジン振動とドライブシャフトから
の起振力との差を大きくすることが可能となり、これら
の振動の周波数が互いに接近する条件下で車両を走行さ
せた場合であっても、車室内において大きなうなり音が
発生することを適切に防止することができ、車室内の静
寂性を高めることができるという格別な効果が得られ
る。
【0014】本願発明の好ましい実施の形態では、上記
固定式ボール型等速ジョイントは、トルク伝達用のボー
ルを計6つ有するものであるとともに、上記スライド式
等速ジョイントは、トルク伝達部材を計3つまたは計6
つ有するものであり、かつ上記固定式ボール型等速ジョ
イントの各ボールと上記スライド式等速ジョイントの各
トルク伝達部材との角度位相差は、10°〜50°の角
度範囲内に設定されている。
【0015】このような構成によれば、車両用ドライブ
シャフトからの起振力のレベルをより確実に、かつ充分
に低くすることができ、他のエンジン振動などとの関係
においてうなり音が発生することをより徹底して防止す
ることができることとなる。すなわち、固定式ボール型
等速ジョイントは、トルク伝達用のボールを計6つ有し
ているために、この固定式ボール型等速ジョイントに作
用する2次モーメントは、既述したとおり、中間シャフ
トが60°ずつ回転するごとに最大となる。これに対
し、トルク伝達部材を計3つまたは計6つ有するスライ
ド式等速ジョイントに作用する2次モーメントは、中間
シャフトが60°ずつ回転する周期で変動し、この周期
で最大となる。このような条件において、固定式ボール
型等速ジョイントの各ボールとスライド式等速ジョイン
トの各トルク伝達部材との角度位相差を10°〜50°
の角度範囲内に設定すれば、上記2つの等速ジョイント
に作用する2次モーメントのそれぞれが最大になる時期
を大きくずらせることができ、その結果ドライブシャフ
ト全体からの起振力レベルをかなり低く抑制することが
可能となる。
【0016】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記中間シャフト、スライド式等速ジョイント、および
固定式ボール型等速ジョイントには、上記中間シャフト
に上記スライド式等速ジョイントおよび固定式ボール型
等速ジョイントをそれぞれ装着するときに上記スライド
式等速ジョイントの各トルク伝達部材と上記固定式ボー
ル型等速ジョイントの各ボールとの角度位相をずらせる
ための目印となる位置合わせマークが設けられている。
【0017】このような構成によれば、車両用ドライブ
シャフトの組み立て時において、中間シャフトにスライ
ド式等速ジョイントや固定式ボール型等速ジョイントを
装着する際に、上記各部材に設けられている位置合わせ
マークを基準にしてそれらの装着作業を行うことによ
り、スライド式等速ジョイントの各トルク伝達部材と固
定式ボール型等速ジョイントの各ボールとの角度位相を
確実にずらせることが可能となる。したがって、スライ
ド式等速ジョイントの各トルク伝達部材と固定式ボール
型等速ジョイントの各ボールとの角度位相をずらせるよ
うに車両用ドライブシャフトを組み立てる作業を、簡易
かつ確実に行え、便利となる。
【0018】本願発明の他の好ましい実施の形態では、
上記中間シャフトとスライド式等速ジョイントとの結合
部、および上記中間シャフトと固定式ボール型等速ジョ
イントとの結合部には、上記中間シャフトに上記スライ
ド式等速ジョイントおよび固定式ボール型等速ジョイン
トをそれぞれ装着するときに上記スライド式等速ジョイ
ントの各トルク伝達部材と上記固定式ボール型等速ジョ
イントの各ボールとの角度位相がずれるように、上記中
間シャフトに対する上記各等速ジョイントの取付角度を
規制する取付角度規制手段が設けられている。
【0019】このような構成によれば、車両用ドライブ
シャフトを組み立てる場合において、中間シャフトにス
ライド式等速ジョイントや固定式ボール型等速ジョイン
トを装着するときには、中間シャフトに対する上記2つ
の等速ジョイントの取付角度が、取付角度規制手段の規
制によって各トルク伝達部材と各ボールとの角度位相が
ずれるように強制的に決定されることとなる。したがっ
て、スライド式等速ジョイントの各トルク伝達部材と固
定式ボール型等速ジョイントの各ボールとの角度位相を
ずらせるように車両用ドライブシャフトを組み立てる作
業を、より確実に行うことができるという利点が得られ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0021】図1は、本願発明に係る車両用ドライブシ
ャフトの一例を示す断面図である。図2は、図1のX1
−X1断面図である。図3は、図1に示す車両用ドライ
ブシャフトに用いられているトリポード型等速ジョイン
トの要部分解断面斜視図である。図4は、図1のX2−
X2断面図である。図5は、図1に示す車両用ドライブ
シャフトに用いられているボール型等速ジョイントの一
例を示す要部分解断面斜視図である。
【0022】図1において、この車両用ドライブシャフ
トは、中間シャフト1、この中間シャフト1の一端部1
aに装着されたトリポード型等速ジョイント2、および
上記中間シャフト1の他端部1bに装着されたボール型
等速ジョイント3を具備して構成されている。
【0023】上記トリポード型等速ジョイント2は、本
願発明でいうスライド式等速ジョイントの一例に相当す
るものであり、中間シャフト1の一端部に外嵌装着され
たトリポード部材20、トリポード部材20のトラニオ
ン軸に保持された計3つのローラ21、これらローラ2
1をガイドするガイド溝22を有する外筒23、および
ベローズ状のカバー体24を具備して構成されている。
上記外筒23は、終減速装置4の出力回転軸に相当する
入力軸40と連結されており、この入力軸40の回転に
伴って周方向に回転される。図2に示すように、上記計
3つのローラ21は、120°ずつの等角度間隔で配置
されており、上記外筒23の各ガイド溝22内において
転動自在となっている。中間シャフト1は、上記ローラ
21が転動することにより、上記外筒23に対してその
スラスト方向への相対移動が可能である。また、中間シ
ャフト1は上記外筒23に対して揺動可能である。
【0024】上記トリポード部材20は、中間シャフト
1の一端部1aに形成された外スプライン10に嵌合可
能な内スプライン25を有している。したがって、図3
に示すように、中間シャフト1の一端部1aに対してそ
の一側方から上記トリポード部材20をスライド嵌合さ
せることにより、上記トリポード部材20を中間シャフ
ト1に対して回転止めした状態に装着可能である。トリ
ポード部材20の抜け止めは、たとえばスナップリング
26を利用して行えばよい。
【0025】中間シャフト1にトリポード部材20をス
プライン嵌合させる方式によれば、本来的には、トリポ
ード部材20を中間シャフト1に対して種々の取付け姿
勢角度で嵌合装着することが可能である。ただし、本実
施形態においては、上記中間シャフト1の一端部1aの
外周面、およびトリポード部材20の外表面のそれぞれ
には、位置合わせマークm1,m2が、刻印などの適当
な表示方法を利用して設けられている。したがって、作
業者がトリポード型等速ジョイント2を組み立てる際
に、上記2つの位置合わせマークm1,m2を一致させ
るように、トリポード部材20を中間シャフト1に外嵌
することにより、中間シャフト1に対するトリポード部
材20の周方向の取付け角度姿勢が一定化される。
【0026】上記ボール型等速ジョイント3は、上記ト
リポード型等速ジョイント2とは異なり、中間シャフト
1のスラスト方向への移動は許容しないものであって、
本願発明でいう固定式ボール型等速ジョイントに相当す
る。このボール型等速ジョイント3は、中間シャフト1
の他端部1bに外嵌装着された内筒30、計6つのボー
ル31、これらボール31を保持するケージ32、外筒
33、およびベローズ状のカバー体34を具備して構成
されている。上記外筒33は、駆動輪(図示略)と連結
される出力軸5に連結されており、この外筒33が回転
されることにより、駆動輪が回転されることとなる。上
記計6つのボール31は、図4に示すように、60°ず
つの等角度間隔で配置されており、内筒30の外周面お
よび外筒33の内周面に形成された凹溝30a,33a
に嵌入保持されている。上記内筒30および外筒33の
それぞれの凹溝30a,33aは、球面状に形成されて
いる。したがって、中間シャフト1は、上記ボール31
が上記凹溝30a,33a内において転動する範囲内に
おいて外筒33に対して揺動可能である。
【0027】上記内筒30の内周面には、中間シャフト
1の他端部1bに設けられた外スプライン11に嵌合可
能な内スプライン35が設けられている。したがって、
このボール型等速ジョイント3においても、図5に示す
ように、中間シャフト1の他端部1bの一側方から内筒
30を外嵌させることにより、ボール型等速ジョイント
3の主要部品を中間シャフト1に対して組付けることが
できる。このボール型等速ジョイント3も、上記トリポ
ード型等速ジョイント2と同様に、中間シャフト1に対
してスプライン嵌合を図るものであるから、本来的には
中間シャフト1に対する内筒30やボール31の取付け
姿勢角度を自由に設定することが可能である。ただし、
中間シャフト1の他端部1bの外周面およびケージ32
の外周面のそれぞれには、これら両者を位置合わせする
ための位置合わせマークm3,m4が設けられている。
したがって、作業者がボール型等速ジョイント3を中間
シャフト1に組付ける場合には、上記位置合わせマーク
m3,m4が一致するように組み立てることにより、中
間シャフト1に対するボール31の取付け角度を一定化
することができる。なお、本実施形態ではケージ32に
位置合わせマークm4を設けているが、本願発明では、
これに代えて、内筒30に位置合わせマークm4を設け
てもよい。内筒30とケージ32とは互いに相対回転不
能であるために、いずれの箇所に上記位置合わせマーク
m4を設けても何ら不都合はない。
【0028】上記中間シャフト1の一端部1aおよびト
リポード型等速ジョイント2に設けられた1組の位置合
わせマークm1,m2と、中間シャフト1の他端部1b
およびボール型等速ジョイント3に設けられ他の1組の
位置合わせマークm3,m4とは、次のような位置関係
となっている。すなわち、上記位置合わせマークm1,
m2どうし、およびm3,m4どうしをそれぞれ位置合
わせするように中間シャフト1に対して2つの等速ジョ
イント2,3をそれぞれ装着したときには、図6に示す
ように、ボール型等速ジョイント3の各ボール31に対
してトリポード型等速ジョイント2のローラ21が適当
な角度θだけ角度位相差を生じるように設定されてい
る。上記角度θとしては、後述するように、10°〜5
0°の角度範囲内に設定することが好ましいが、本実施
形態では、たとえば30°の角度とされている。
【0029】次に、上記構成の車両用ドライブシャフト
の作用について説明する。
【0030】まず、車両走行時において駆動輪が上下動
した場合には、たとえば図7に示すように、中間シャフ
ト1が入力軸40や出力軸5に対して適当な角度αで傾
斜した状態となる。このような状況下において、入力軸
40から中間シャフト1に対して所定の回転トルクを入
力し、この回転トルクを出力軸5を介して駆動輪に伝達
させる場合には、中間シャフト1に入力する回転トルク
の方向と駆動輪からの反作用として生ずる回転トルクの
方向とが互いに相違することに原因し、この車両用ドラ
イブシャフトには、上記回転トルクの釣り合いを保つた
めの曲げモーメントが発生することとなる。
【0031】具体的には、図8に示すように、中間シャ
フト1に対する入力トルクをT1、駆動輪からの反作用
の回転トルクをT2とすると、これらのトルクT1,T
2の方向が相違するために、外部からは何らかのかたち
でこれらのトルクの釣り合いを保つための曲げモーメン
トが関与するはずである。この曲げモーメントは、入力
軸40に垂直な方向のモーメントM1と、出力軸5に垂
直な方向の曲げモーメントM2であり、このM1,M2
が等速ジョイントの2次モーメントである。ところが、
ジョイント内部に摩擦が働いているので、この摩擦によ
りM1,M2に垂直な方向のモーメント(図8の紙面に
垂直な方向であり、互いに反対の方向である。)が発生
する。これらのモーメントが車両の振動に影響する2次
モーメントである。
【0032】図9は、図6において示したボール型等速
ジョイント3の各ボール31とトリポード型等速ジョイ
ント2の各ローラ21との角度位相差(角度θ)と、車
両用ドライブシャフトに発生する2次モーメントとの相
関関係を示す図である。同図に示す2次モーメントは、
車両の振動に影響する2次モーメントを合成した曲げモ
ーメントであり、図10〜図16に示す6次成分の合成
値(ピーク〜ピーク)を取り出して纏めたものである。
すなわち、図10は、図6に示す各ボール31と各ロー
ラ21との角度位相差θを0°に設定した場合の中間シ
ャフト1の回転角度と2次モーメントとの関係を示して
いる。以下同様に、図11〜図16は、各ボール31と
各ローラ21との角度位相差θを5°〜30°の範囲内
において5°の角度間隔刻みで変化させた場合の中間シ
ャフト1の回転角度と2次モーメントとの関係を示して
いる。図10〜図16に示す縦軸の値は、高速フーリエ
変換(FFT)解析により、ドライブシャフトの2次モ
ーメントの回転6次成分のみを抜き出して表したもので
あり、この値は、モーメント力を入力トルクで除去し、
無次元化した値である。
【0033】図10は、車室内において大きなうなり音
が発生していた従来例に相当するものである。同図から
理解されるように、ボール31とローラ21との角度位
相差θが0°の場合には、60°の回転角度周期で変化
しているボール型等速ジョイント3に作用する2次モー
メントが最大値になる時期と、やはり60°の回転角度
周期で変化しているトリポード型等速ジョイント2に作
用する2次モーメントが最大値となる時期とが、互いに
一致している。したがって、このような状況下において
は、上記2つの2次モーメントを合成させた場合の最大
値が非常に大きくなっており、その起振力が高いレベル
となっている。
【0034】これに対し、図11〜図16に示されてい
るように、ボール31とローラ21との角度位相差θを
5°〜30°の範囲で徐々に変化させてゆくと、ボール
型等速ジョイント3に作用する6次成分の2次モーメン
トと、トリポード型等速ジョイント2に作用する6次成
分の2次モーメントとのそれぞれは、中間シャフト1の
60°の回転角度ごとに最大値となるものの、これら双
方の2次モーメントが最大値となる時期は徐々にずれて
おり、しかもそのずれは、基本的には、角度位相差θの
値が大きくなるほど顕著となっている。したがって、ボ
ール型等速ジョイント3に作用する2次モーメントと、
トリポード型等速ジョイント2に作用する2次モーメン
トとを合成した2次モーメントについては、図10に示
されたデータと比較すると、かなり低いものとなってお
り、ボール31とローラ21との角度位相差θを30°
に設定した場合に、2次モーメントの値が最小となって
いる。
【0035】既述したとおり、ドライブシャフトの2次
モーメントは、ボール型等速ジョイント3の各ボール3
1とトリポード型等速ジョイント2の各ローラ21との
角度位相差を30°に設定した場合に最小となったが、
この2次モーメントの値を小さくすればするほど、車両
用ドライブシャフトからの起振力レベルを下げることが
できる。一方、本実施形態にかかる車両用ドライブシャ
フトにおいては、上記各ボール31と各ローラ21との
角度位相差を30°に設定している。したがって、この
車両用ドライブシャフトでは、その回転動作時に発生す
る音の音圧レベルを非常に低くすることができる。
【0036】本実施形態に係る車両用ドライブシャフト
を車両に組み付けて、車両を走行させながら、車室内の
騒音の音圧レベルを測定したデータ値を図17に示す。
同図から明らかなように、本実施形態に係る車両用ドラ
イブシャフトの回転による車内音6次成分の音圧レベル
は、従来の車両用ドライブシャフトの回転による車内音
6次成分の音圧レベルよりもかなり低くすることができ
た。その結果、車両用ドライブシャフトの回転による車
内音6次成分のレベルとエンジンによる車内音2次成分
の音圧レベル差を大きくすることができた。その結果、
上記2つの音の音圧レベル差が大きいために、車室内お
いて大きなうなり音が発生することが適切に防止される
こととなった。
【0037】なお、上記実施形態では、ボール型等速ジ
ョイント3のボール31とトリポード型等速ジョイント
2のローラ21との角度位相差を30°に設定してお
り、車両用ドライブシャフトからの起振力レベルを非常
に低くしたが、本願発明はこれに限定されない。本願発
明では、要はボール型等速ジョイントのボール31とト
リポード等速ジョイント2のローラ21との角度位相が
ずれていれば良く、角度位相差の具体的な値を問うもの
ではない。ただし、本願発明では、図9ないし図16に
示すデータから明らかなように、上記両者の角度位相差
を10°〜50°の角度範囲内に設定することが好まし
い。
【0038】図18は、本願発明に係る車両用ドライブ
シャフトの他の例を示す断面図である。図19(a) は、
図18のX3−X3断面図である。図19(b) は、図1
8のX4−X4断面図である。
【0039】この車両用ドライブシャフトは、中間シャ
フト1の両端部1a,1bに、トリポード型等速ジョイ
ント2およびボール型等速ジョイント3を装着している
点において、先の実施形態に係る車両用ドライブシャフ
トとその構成が共通している。ただし、この車両用ドラ
イブシャフトでは、中間シャフト1の外スプライン1
0、およびトリポード型等速ジョイント2のトリポード
部材20の内スプライン25に、トリポード部材20の
取付け角度を規制するための規制手段10a,25aを
設けている。また同様に、中間シャフト1の外スプライ
ン11とボール型等速ジョイント3の内筒30の内スプ
ライン35との両者にも、内筒30の取付け角度を規制
するための規制手段11a,35aが設けられている。
【0040】具体的には、図19(a) に示すように、中
間シャフト1の一端部1aに形成された外スプライン1
0の一部には広幅Saのスプライン溝10aが設けられ
ているとともに、トリポード部材20の内スプライン2
5には、上記スプライン溝10aに合致する広幅な凸状
部25aが設けられている。したがって、中間シャフト
1に対してトリポード部材20を適正にスプライン嵌合
させるには、上記スプライン溝10aに上記凸状部25
aを嵌合させる必要があり、中間シャフト1に対するト
リポード部材20の装着角度が必然的に一定化される。
むろん、上記トリポード部材20の取付け角度は、位置
合わせマークm1,m2どうしが相互に一致する角度で
ある。
【0041】また、図19(b) に示すように、中間シャ
フト1の他端部1bに形成された外スプライン11に
も、広幅Sbのスプライン溝11aが設けられていると
ともに、内筒30の内スプライン35には、それに合致
する広幅な凸状部35aが設けられており、内筒30を
中間シャフト1にスプライン嵌合させる場合には、中間
シャフト1に対する内筒30の取付け角度が一定化され
るように構成されている。中間シャフト1に対して内筒
30が装着される角度は、やはり位置合わせマークm
3,m4どうしが相互に一致する角度である。
【0042】上記構成の車両用ドライブシャフトによれ
ば、中間シャフト1に対してトリポード型等速ジョイン
ト2およびボール型等速ジョイント3を装着する場合に
は、それらの各ローラ21と各ボール31との角度位相
が、必然的に、図6に示したのと同様に互いにずれるこ
ととなる。したがって、位置合わせマークm1〜m4の
みを用いた先の実施形態に係る車両用ドライブシャフト
とは異なり、作業者が位置合わせマークm1〜m4を見
落とした場合であっても、トリポード型等速ジョイント
2とボール型等速ジョイント3とを所定の関係に確実に
設定することができるという利点が得られる。
【0043】なお、中間シャフトに対する等速ジョイン
トの取付け角度を規制するための取付角度規制手段とし
ては、上記のようにスプラインの一部に幅広なスプライ
ン溝や凸状部を設ける手段に限定されない。本願発明で
いう取付角度規制手段の具体例としては、上記以外の種
々の手段を採用することが可能である。中間シャフトに
対して所定の等速ジョイントを連結し、それらの回転止
めを図るための手段として、たとえばキーなどを使用す
れば、キーとキー溝とを互いに嵌合させることによって
必然的に中間シャフトに対する等速ジョイントの角度を
決定することが可能であり、本願発明では、このような
手段を採用してもかまわない。また、本願発明では、取
付角度規制手段を用いた場合には、必ずしも中間シャフ
トや等速ジョイントに位置合わせマークを設ける必要は
ない。
【0044】さらに、上記各実施形態では、中間シャフ
トに装着される2つの等速ジョイントのうち、一方をト
リポード型等速ジョイントとし、他方のボール型等速ジ
ョイントとしているが、やはり本願発明はこれに限定さ
れない。本願発明では、上記トリポード型等速ジョイン
トに代えて、スライド式のボール型等速ジョイントを採
用してもよい。すなわち、図20において説明した従来
の車両用ドライブシャフトでは、中間シャフトの一端部
にスライド式のボール型等速ジョイントを装着するとと
もに、中間シャフトの他端部に固定式のボール型等速ジ
ョイントを装着しているが、本願発明では、このような
タイプの車両用ドライブシャフトにも適用することが可
能である。スライド式のボール型等速ジョイントは、一
般的には、等角度間隔で配置された計6つのボールを具
備する構造であるために、このスライド式のボール型等
速ジョイントを中間シャフトに装着した場合には、計3
つのローラを有するトリポード型等速ジョイントを中間
シャフトに装着した場合とは、中間シャフトに発生する
2次モーメントのデータが、先に説明した図9〜図16
に示す値とは異なったものとなる。ただし、スライド式
のボール型等速ジョイントにおいても、中間シャフトが
60°の角度で回転するごとに2次モーメントが最大と
なる。したがって、やはりスライド式のボール型等速ジ
ョイントのボールと固定式のボール型等速ジョイントの
ボールとの角度位相をずらせることによって、ドライブ
シャフトからの起振力レベルを低下させることが可能で
ある。このように、本願発明では、スライド式等速ジョ
イントとしてはトリポード型等速ジョイントとスライド
式のボール型等速ジョイントのいずれを採用してもよ
く、そのトルク伝達部材はローラ状またはボール状のい
ずれの部材であってもよい。
【0045】その他、本願発明に係る車両用ドライブシ
ャフトの各部の具体的な構成は、上記実施形態の内容に
限定されず、種々に設計変更自在である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る車両用ドライブシャフトの一例
を示す断面図である。
【図2】図1のX1−X1断面図である。
【図3】図1に示す車両用ドライブシャフトに用いられ
ているトリポード型等速ジョイントの要部分解断面斜視
図である。
【図4】図1のX2−X2断面図である。
【図5】図1に示す車両用ドライブシャフトに用いられ
ているボール型等速ジョイントの一例を示す要部分解断
面斜視図である。
【図6】図1に示す車両用ドライブシャフトのトリポー
ド型等速ジョイントの各ローラとボール型等速ジョイン
トの各ボールとの角度位相の関係を示す説明図である。
【図7】図1に示す車両用ドライブシャフトの動作状態
の一例を示す断面図である。
【図8】図7に示す車両用ドライブシャフトに発生する
力を示すベクトル線図である。
【図9】2つの等速ジョイントのローラとボールとの角
度位相差と中間シャフトに発生する2次モーメントとの
関係を示す図である。
【図10】2つの等速ジョイントのローラとボールとの
角度位相差を0°にした場合の中間シャフトの回転角度
と2次モーメントとの関係を示す図である。
【図11】2つの等速ジョイントのローラとボールとの
角度位相差を5°にした場合の中間シャフトの回転角度
と2次モーメントとの関係を示す図である。
【図12】2つの等速ジョイントのローラとボールとの
角度位相差を10°にした場合の中間シャフトの回転角
度と2次モーメントとの関係を示す図である。
【図13】2つの等速ジョイントのローラとボールとの
角度位相差を15°にした場合の中間シャフトの回転角
度と2次モーメントとの関係を示す図である。
【図14】2つの等速ジョイントのローラとボールとの
角度位相差を20°にした場合の中間シャフトの回転角
度と2次モーメントとの関係を示す図である。
【図15】2つの等速ジョイントのローラとボールとの
角度位相差を25°にした場合の中間シャフトの回転角
度と2次モーメントとの関係を示す図である。
【図16】2つの等速ジョイントのローラとボールとの
角度位相差を30°にした場合の中間シャフトの回転角
度と2次モーメントとの関係を示す図である。
【図17】車両用ドライブシャフトから発生する音とエ
ンジン音との関係を示す図である。
【図18】本願発明に係る車両用ドライブシャフトの他
の例を示す断面図である。
【図19】(a) は、図18のX3−X3断面図であり、
(b) は、図18のX4−X4断面図である。
【図20】従来の車両用ドライブシャフトの一例を示す
断面斜視図である。
【符号の説明】
1,1A 中間シャフト 1a 一端部(中間シャフトの) 1b 他端部(中間シャフトの) 2 トリポード型等速ジョイント(スライド式等速ジョ
イント) 3 ボール型等速ジョイント(固定式ボール型等速ジョ
イント) 10a,11a スプライン溝(取付角度規制手段) 21 ローラ(トルク伝達部材) 25a 凸状部(取付角度規制手段) 31 ボール 35a 凸状部(取付角度規制手段) m1〜m4 位置合わせマーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相場 典夫 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 (72)発明者 持永 修二 静岡県磐田市今之浦2丁目10−7

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間シャフトの一端部には、等角度間隔
    で配置されたローラ状またはボール状の複数のトルク伝
    達部材を用いて駆動力を伝達するスライド式等速ジョイ
    ントが装着されているとともに、上記中間シャフトの他
    端部には、等角度間隔で配置されたトルク伝達用の複数
    のボールを用いた固定式ボール型等速ジョイントが装着
    されている車両用ドライブシャフトであって、 上記スライド式等速ジョイントの各トルク伝達部材と上
    記固定式ボール型等速ジョイントの各ボールとの角度位
    相をずらせていることを特徴とする、車両用ドライブシ
    ャフト。
  2. 【請求項2】 上記固定式ボール型等速ジョイントは、
    トルク伝達用のボールを計6つ有するものであるととも
    に、上記スライド式等速ジョイントは、トルク伝達部材
    を計3つまたは計6つ有するものであり、かつ上記固定
    式ボール型等速ジョイントの各ボールと上記スライド式
    等速ジョイントの各トルク伝達部材との角度位相差は、
    10°〜50°の角度範囲内に設定されている、請求項
    1に記載の車両用ドライブシャフト。
  3. 【請求項3】 上記中間シャフト、スライド式等速ジョ
    イント、および固定式ボール型等速ジョイントには、上
    記中間シャフトに上記スライド式等速ジョイントおよび
    固定式ボール型等速ジョイントをそれぞれ装着するとき
    に上記スライド式等速ジョイントの各トルク伝達部材と
    上記固定式ボール型等速ジョイントの各ボールとの角度
    位相をずらせるための目印となる位置合わせマークが設
    けられている、請求項1または2に記載の車両用ドライ
    ブシャフト。
  4. 【請求項4】 上記中間シャフトとスライド式等速ジョ
    イントとの結合部、および上記中間シャフトと固定式ボ
    ール型等速ジョイントとの結合部には、上記中間シャフ
    トに上記スライド式等速ジョイントおよび固定式ボール
    型等速ジョイントをそれぞれ装着するときに上記スライ
    ド式等速ジョイントの各トルク伝達部材と上記固定式ボ
    ール型等速ジョイントの各ボールとの角度位相がずれる
    ように、上記中間シャフトに対する上記各等速ジョイン
    トの取付角度を規制する取付角度規制手段が設けられて
    いる、請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用ドラ
    イブシャフト。
JP8311550A 1996-08-27 1996-11-22 車両用ドライブシャフト Pending JPH10122253A (ja)

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JP8-225216 1996-08-27
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1156836A (ja) * 1997-08-22 1999-03-02 Fuji Photo Optical Co Ltd 超音波診断装置の接続アダプタ
JP2016020197A (ja) * 2014-06-18 2016-02-04 横浜ゴム株式会社 チューブ式タイヤ及びチューブ式タイヤ・リム組立体
JP2019516935A (ja) * 2016-05-18 2019-06-20 アクチュアント・コーポレーション 駆動シャフトの係合および方法
WO2021005993A1 (ja) 2019-07-05 2021-01-14 Ntn株式会社 動力伝達機構及び車両

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