JPH09262545A - 異物除去方法およびその装置 - Google Patents

異物除去方法およびその装置

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JPH09262545A
JPH09262545A JP7741496A JP7741496A JPH09262545A JP H09262545 A JPH09262545 A JP H09262545A JP 7741496 A JP7741496 A JP 7741496A JP 7741496 A JP7741496 A JP 7741496A JP H09262545 A JPH09262545 A JP H09262545A
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JP
Japan
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sheet material
foreign matter
carbon dioxide
hole
fine particles
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JP7741496A
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Hiroyuki Tsuji
裕之 辻
Kazumasa Kitamura
和正 北村
Motoo Noritake
基生 則竹
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】異物を大小に拘わらず十分に除去することがで
き、乾燥等の工程が増加することなく、シート材の寸法
変化のない異物除去方法およびその装置を提供する。 【解決手段】先ず、孔明け加工が施されたシート材14
が載置台12の上部に載置される。次に、弁装置26を
開けると液化炭酸ガス供給源28から高圧の液化炭酸ガ
スが管路24に導入され、該液化炭酸ガスは急速に圧力
が低下して気化する。このとき、気化した炭酸ガスは気
化熱が奪われ、一部の炭酸ガスが固化してドライアイス
状の微粒子が生成される。そして、ドライアイス状の微
粒子が炭酸ガスと共に噴出孔22からシート材14の孔
部16に噴出される。このため、孔部16の壁部に付着
している異物が冷却されてその体積が少なくなり、異物
がシート材14に対して僅かに変位し、付着する力が低
下する。さらに異物に微粒子が衝突し、その衝撃によっ
て異物が孔部16の壁部から脱落する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔明け加工が施さ
れたシート材等に残存する加工屑や塵埃等の異物を除去
する異物除去方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、孔明け加工が施されたシ
ート材に付着する加工屑や塵埃等の異物を除去するため
に、圧縮空気、霧状の水、砥粒等を前記シート材に吹き
付けてシート材の表面や打ち抜き後の孔部の内側に残存
する異物を除去する方法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術に係る異物除去方法では、圧縮空気を吹き付け
る場合、空気の運動量が小さいため、比較的大きな異物
を除去することはできるが、微細な異物を除去すること
ができないという問題があった。また、霧状の水を吹き
付ける方法では、異物は十分に除去されるが、シート材
が濡れてしまうため、乾燥する工程が新たに必要とな
り、工程数が増加し且つ処理時間も長くなる不都合があ
る。さらにまた、砥粒を吹き付ける方法では、砥粒の質
量が大きく、この結果、運動量が大きくなるため、セラ
ミックグリーンシート等の軟質なシート材が使用される
と、シート材が歪み、所望の形状の品質を得ることが困
難であり、場合によっては製品として完成した後に寸法
変化をもたらす懸念があった。
【0004】本発明は前記の課題を解決すべくなされた
ものであって、異物をその大小に拘わらず十分に除去す
ることができ、乾燥等の工程を不要とし、さらに、シー
ト材の寸法変化のない異物除去方法およびその装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、孔明け加工が施されたシート材に付着
した異物を除去する方法であって、前記シート材の孔部
を載置台の孔部に一致させて該シート材を載置台に載置
する工程と、前記シート材の孔部にノズル部を臨ませる
工程と、前記ノズル部から前記シート材の孔部に冷却さ
れた微粒子を吹き付ける工程と、を有することを特徴と
する。
【0006】本発明によれば、孔明け加工が施されたシ
ート材を載置台に載置すると、前記シート材の孔部と前
記載置台の孔部とが一致し、両者は連通する。ノズル部
がシート材の孔部に臨み、該ノズル部からシート材に付
着している異物に冷却された微粒子が吹き付けられる
と、異物が冷却されてその体積が少なくなる、すなわち
小さくなる。このため、異物とシート材とが当接してい
る箇所で僅かに異物が変位し、付着する力が低下する。
冷却された微粒子がさらに異物に吹き付けられると、異
物に微粒子が衝突し、その衝撃によって異物がシート材
から脱落する。また、異物の材質によっては、冷却され
ると脆弱化するものもある。この脆弱化した異物に微粒
子が吹き付けられて衝突すると、異物は衝撃により破壊
し、シート材から脱落する。この結果、シート材から異
物が除去される。
【0007】この場合、前記冷却された微粒子は、液化
炭酸ガスを噴出して生成されるドライアイスであると、
吹き付け後、該ドライアイスが短時間で気化するため、
乾燥等の工程が不要となり、好適である。
【0008】また、前記冷却された微粒子は、氷である
と、微粒子を吹き付ける工程に必要なコストを低廉化す
ることができ、好適である。
【0009】また、本発明は、孔明け加工が施されたシ
ート材に付着した異物を除去する装置であって、前記シ
ート材が載置され、該シート材の孔部に対応する孔部が
画成された載置台と、前記シート材に指向して開口する
噴出孔が画成されたノズル部と、前記ノズル部に通路を
介して連通する液化炭酸ガス供給源と、を有し、前記液
化炭酸ガス供給源が付勢され、液化炭酸ガスが通路に導
入されると、該液化炭酸ガスが気化して気化熱が奪わ
れ、ドライアイス状の微粒子が生成されてノズル部から
前記シート材の孔部に噴出して該孔部内の異物を冷却除
去することを特徴とする。
【0010】本発明によれば、液化炭酸ガス供給源の内
部には炭酸ガスが高圧によって液体の状態で保管されて
いる。液化炭酸ガス供給源が付勢され、液化炭酸ガスが
通路に導入されると、該通路で前記液化炭酸ガスは気化
して気体となってノズル部に供給される。このとき、気
化熱によって炭酸ガスの温度は急激に低下し、一部の炭
酸ガスが固化してドライアイス状の微粒子となる。そし
て、噴出孔から該ドライアイス状の微粒子がシート材の
孔部に噴出される。従って、該孔部を形成する壁部に付
着している異物にドライアイス状の微粒子が衝突し、シ
ート材から該異物が脱落する。
【0011】また、本発明は、孔明け加工が施されたシ
ート材に付着した異物を除去する装置であって、前記シ
ート材が載置され、該シート材の孔部に対応する孔部が
画成された載置台と、前記シート材に指向して開口する
噴出孔が画成されたノズル部と、前記ノズル部に通路を
介して連通する混合器と、前記通路に設けられた冷却装
置と、前記混合器に連通する水供給源と、前記混合器に
連通する圧縮空気供給源と、を有し、前記水供給源と前
記圧縮空気供給源が付勢されると、水が霧状になって通
路に供給され、前記冷却装置によって前記霧状の水が冷
却されて氷化してノズル部から前記シート材の孔部に噴
出して該孔部内の異物を冷却除去することを特徴とす
る。
【0012】本発明によれば、圧縮空気供給源と水供給
源とを付勢し、混合器で水を霧状にして圧縮空気と共に
通路に供給する。該通路で前記冷却装置によって前記霧
状の水が冷却されて氷の微粒子となり、ノズル部からシ
ート材の孔部に噴出される。前記孔部を形成する壁部に
付着している異物に氷の微粒子が衝突し、シート材から
該異物が脱落する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る異物除去方法につい
て、その装置との関連において好適な実施の形態を挙
げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0014】図1において、参照符号10は、本発明の
第1の実施の形態に係る異物除去装置を示す。この異物
除去装置10は載置台12を備え、該載置台12には被
処理材としてのシート材14の孔部16に対応した孔部
18が画成されている。前記載置台12の上方には、該
載置台12から所定間隔離間して図示しないロボットア
ーム等により水平方向(矢印A方向)に移動自在に構成
されたノズル部20が設けられる。前記ノズル部20に
は噴出孔22が画成され、該噴出孔22には管路24が
連通する。なお、前記噴出孔22は、孔部16の整列方
向に延在して画成されたスリット状の長孔であってもよ
い。前記管路24は弁装置26を介して液化炭酸ガス供
給源28に連通しており、該液化炭酸ガス供給源28の
内部には、高圧によって液化した炭酸ガスが保管されて
いる。前記管路24には、該管路24を常時安定的に冷
却するために、冷却装置を設けてもよい。
【0015】第1の実施の形態に係る異物除去装置10
は、基本的には以上のように構成されるものであり、次
にその動作について本発明の異物除去方法との関連で説
明する。
【0016】先ず、孔明け加工が施されたセラミックグ
リーンシートの如きシート材14が載置台12の上部に
載置される。このとき、シート材14の孔部16と載置
台12の孔部18とを一致させて両者を連通させる。こ
のシート材14の孔部16を形成する壁部には、図2に
示すように、孔明け加工によって生じた加工屑や、塵埃
等の異物30が付着している。
【0017】次に、弁装置26を開成すると液化炭酸ガ
ス供給源28から高圧の液化炭酸ガスが管路24に導入
され、該液化炭酸ガスは管路24の内部で急速に圧力が
低下して気化する。気化した炭酸ガスは気化熱が奪われ
て急速に冷却され、一部の炭酸ガスが固化してドライア
イス状の微粒子が生成される。そして、ドライアイス状
の微粒子が炭酸ガスと共にノズル部20の噴出孔22か
らシート材14に画成された孔部16に噴出される。
【0018】このとき、シート材14には前記ドライア
イス状の微粒子と炭酸ガスとが噴出する圧力により変形
しようとする力が加わるが、載置台12にはシート材1
4の孔部16に対応する孔部18が画成されており、シ
ート材14は孔部16に対応する位置を除いて載置台1
2に支持されるため、シート材14がセラミックグリー
ンシート等の柔軟な素材で形成されている場合であって
も、該シート材14が変形することが阻止される。
【0019】前記異物30にドライアイス状の微粒子と
炭酸ガスが吹き付けられると、該異物30が冷却されて
その体積が少なくなる、すなわち、小さくなる。このと
き、シート材14は異物30と比較して大きいため、冷
却に要する時間が前記異物30より長くかかり、その体
積の変化も異物30より時間がかかる。このため、シー
ト材14と異物30とは、夫々の大きさの変化が異なる
ことになる。また、シート材14と異物30の熱膨張率
の違いによっても、夫々の変化の度合が異なる。従っ
て、異物30とシート材14とが当接している箇所で異
物30がシート材14に対して僅かに変位し、付着する
力が低下する。さらに冷却された微粒子が異物30に吹
き付けられると、該異物30に対し微粒子が衝撃的に当
たることになり、その衝撃によって前記異物30が孔部
16を形成する壁部から脱落する。
【0020】前記異物30が微細なセラミックグリーン
シートから生じた加工屑の場合、この異物30にドライ
アイス状の微粒子と炭酸ガスが吹き付けられると、該異
物30は急速に冷却されて脆弱化する。さらにドライア
イス状の微粒子が異物30に吹き付けられると、該微粒
子が異物30に衝突し、このときの衝撃により異物30
は破壊され、孔部16を形成する壁部から脱落する。こ
れにより、孔部16から異物30が除去される。
【0021】このとき、シート材14にドライアイス状
の微粒子が付着することがあるが、この微粒子は常温雰
囲気中では短時間で揮発するため、シート材14を乾燥
させる等の工程は不要である。
【0022】次に、第2の実施の形態に係る異物除去方
法についてその装置との関連で、図3を参照しながら以
下説明する。なお、第1の実施の形態と異なる箇所につ
いて詳細に説明し、図中、第1の実施の形態と同一の構
成要素については同一の参照符号を付してその詳細な説
明を省略する。
【0023】この異物除去装置40では、管路24は冷
却装置42の出口に連通し、該冷却装置42の入口は混
合器44の出口に接続されている。該混合器44の一方
の入口は弁装置46を介して圧縮空気供給源48に、他
方の入口は弁装置50を介して水供給源52に接続され
ている。
【0024】次いで、第2の実施の形態に係る異物除去
装置40の動作について説明する。
【0025】先ず、載置台12の上部に孔明け加工が施
されたシート材14が載置される。このとき、シート材
14の孔部16と載置台12の孔部18とを一致させて
両者を連通させる。
【0026】次に、弁装置46、50を開成すると、水
供給源52から水が、一方、圧縮空気供給源48から圧
縮空気が混合器44に供給され、圧縮空気と混合された
水は霧状になって冷却装置42に導入される。冷却装置
42の内部では前記霧状の水が圧縮空気とともに冷却さ
れ、霧状の水が固化して氷の微粒子が生成される。そし
て、氷の微粒子が圧縮空気とともにノズル部20の噴出
孔22からシート材14に画成された孔部16に噴出さ
れる。
【0027】前記孔部16の内部に付着した異物30に
氷の微粒子と圧縮空気が吹き付けられると、第1の実施
の形態と同様の作用により、異物30が孔部16を形成
する壁部から除去される。
【0028】以上のように、シート材14に吹き付けら
れる物質は氷であるため、従来技術に係る異物除去方法
の霧状の水が吹き付けられる場合と異なり、シート材1
4は濡れることがなく、乾燥等の工程が不要である。ま
た、水と圧縮空気のみを使用しているため、コストを低
廉化することが可能である。
【0029】前記のように第1と第2の実施の形態で
は、冷却された微粒子は夫々ドライアイス、氷であった
が、代替フロン等のように、冷却されて液化し、常温で
気化する物質であってもよい。
【0030】さらに、第3の実施の形態について、図4
を参照して説明する。本実施の形態に係る異物除去装置
60は、孔明け加工装置62に連続して設けられたもの
である。
【0031】前記孔明け加工装置62は、シート材14
が載置されるダイ64を備え、該ダイ64は、図示しな
いコンピュータ数値制御(CNC)装置により水平方向
(矢印B方向)に移動自在に構成される。前記ダイ64
には、シート材14の孔明け加工に必要な孔部66が画
成されている。
【0032】前記孔明け加工装置62は、前記ダイ64
に対して矢印C方向に昇降自在な上型68を備え、該上
型68にはパンチホルダ70を介してパンチ72が固着
される。前記パンチホルダ70の下面にはばね部材74
を介してストリッパ76が弾性的に支持され、該ストリ
ッパ76に画成された孔部78には前記パンチ72が摺
動自在に挿通する。前記ストリッパ76には前記シート
材14の進行方向(矢印B方向)に延在してノズル部8
0が一体的に形成され、該ノズル部80の下面は前記上
型68が下降してストリッパ76の下面がシート材14
に当接したときに、該シート材14から所定間隔離間す
るように逃げ部82が形成されている。前記ノズル部8
0には前記シート材14の各孔部16に対向して開口す
る噴出孔84が画成され、該噴出孔84は管路86に連
通し、該管路86は弁装置88を介して圧縮空気供給源
90に連通する。
【0033】前記孔明け加工装置62に連続して配設さ
れた異物除去装置60のノズル部20は、前記ダイ64
が矢印B方向に移動したときに、該ダイ64から所定間
隔離間するように配置され、該ノズル部20の噴出孔2
2は前記シート材14に画成された孔部16に対向す
る。前記ノズル部20には弁装置26を介して液化炭酸
ガス供給源28が連通する。
【0034】第3の実施の形態に係る異物除去装置60
は、基本的には以上のように構成されるものであり、次
にその動作について説明する。
【0035】先ず、上型68が上昇した状態でダイ64
上にセラミックグリーンシートの如きシート材14が載
置される。そして、図示しないコンピュータ数値制御装
置によりダイ64が矢印B方向に所定の距離だけ移送さ
れることにより、前記ダイ64と上型68の相対的な位
置決めがなされる。次いで、上型68が下降すると、ダ
イ64上のシート材14にパンチ72を介して打ち抜き
加工が施され、このシート材14の所定の位置に孔部1
6が画成される。そして、上型68が上昇するととも
に、ダイ64が矢印B方向に所定距離だけ移動し、この
シート材14に形成された孔部16はノズル部20の噴
出孔22に対向する。
【0036】次に、弁装置88を開成すると、圧縮空気
供給源90から圧縮空気が噴出され、シート材14の孔
部16やダイ64の孔部66に付着している加工屑が除
去される。このとき、微細な加工屑や塵埃等の異物30
がシート材14の孔部16に残留することがある。そこ
で、ダイ64がさらに矢印B方向に所定距離だけ移動し
てシート材14の孔部16が異物除去装置60のノズル
部20の噴出孔22に対向すると、弁装置26を開成し
て液体炭酸ガスを管路24に導入する。これにより、前
記第1の実施の形態と同様の作用下に、ドライアイス状
の微粒子が噴出孔22から噴出して孔部16の内部に付
着している異物30が除去される。
【0037】本実施の形態では、ドライアイス状の微粒
子をシート材14の孔部16に噴出したが、前記第2の
実施の形態のように、水と圧縮空気を混合して冷却し、
氷の微粉末を生成してシート材14の孔部16に噴出し
てもよい。
【0038】次に、第4の実施の形態について、図5を
参照して説明する。本実施の形態に係る異物除去装置1
00は、前記第3の実施の形態に使用される孔明け加工
装置62と一体的に設けられ、孔明け加工に連続して異
物除去作業が営まれるものである。
【0039】この孔明け加工装置62のストリッパ76
にはダイ64の進行方向(矢印B方向)に延在して異物
除去装置100のノズル部102が一体的に形成され
る。該ノズル部102の噴出孔22は管路24に連通
し、該管路24は弁装置26を介して液化炭酸ガス供給
源28に連通する。
【0040】次いで、第4の実施の形態に係る異物除去
装置100の動作について説明する。
【0041】先ず、上型68が上昇した状態でダイ64
上にセラミックグリーンシートのようなシート材14が
載置され、該ダイ64が矢印B方向に所定の距離だけ移
送されることにより、当該ダイ64と上型68の相対的
な位置決めがなされる。次いで、上型68が下降する
と、ダイ64上のシート材14に打ち抜き加工が施され
る。そして、上型68が上昇するとともに、ダイ64が
矢印B方向に所定距離だけ移動し、ダイ64上のシート
材14は、新たな加工位置がパンチ72に対応して位置
決めされる。このとき、シート材14に形成された孔部
16は異物除去装置100のノズル部102の噴出孔2
2に対向する。
【0042】次に、上型68が下降してシート材14の
新たな加工位置に打ち抜き加工を施すと同時に、弁装置
26を開けて液化炭酸ガスを管路24に導入する。これ
により、前記第1の実施の形態と同様の作用下に、ドラ
イアイス状の微粒子が噴出孔22から噴出して孔部16
の内部に付着している異物30が除去される。
【0043】この場合も、前記第2の実施の形態のよう
に、水と圧縮空気を混合して冷却し、氷の微粉末を生成
してシート材14の孔部に噴出してもよい。
【0044】次いで、第5の実施の形態に係る異物除去
装置110について、図6および図7を参照して説明す
る。
【0045】この異物除去装置110は、孔明け加工装
置62によってシート材14の全加工が終了した後にダ
イ64が搬送される搬送位置に設けられ、前記シート材
14の全孔部16に指向して液化炭酸ガスを噴出するノ
ズル部112を備える。ノズル部112は、図示してい
ないが、シート材14の全孔部16に対向して開口する
複数の噴出孔が画成されている。
【0046】次に、第5の実施の形態に係る異物除去装
置110の動作について説明する。
【0047】孔明け加工装置62のダイ64とパンチ7
2の共働作用下にシート材14に孔明け加工が施され
る。そして、シート材14に必要な全ての孔部16が画
成された後、このシート材14を載置しているダイ64
が異物除去装置110に指向して矢印D方向に移動する
(図7参照)。
【0048】弁装置26を開成すると、ノズル部20か
らシート材14の全孔部16に指向してドライアイス状
の微粒子が噴出される。このため、異物除去装置110
は、加工終了後のシート材14の全孔部16の異物30
を一度に除去することができ、異物除去作業の効率化が
容易に遂行される。
【0049】さらに、ダイ64は加工終了後のシート材
14を移送するための搬送治具と、異物除去作業時のワ
ーク用受け治具としての機能を有する。これにより、異
物除去装置110の構成を一層簡素化することが可能に
なるという効果が得られる。
【0050】
【発明の効果】本発明に係る異物除去方法およびその装
置によれば、以下のような効果ならびに利点が得られ
る。
【0051】冷却された微粒子が異物に吹き付けられる
ため、異物を十分に除去することができ、乾燥等の工程
が増加することもない。また、ドライアイス、氷の微粒
子は、従来技術に係る異物除去方法で使用される砥粒よ
り質量が小さいため、シート材が軟質な材料で形成され
ている場合でも、シート材が歪み、寸法変化をもたらす
懸念がない。さらに、載置台にはシート材の孔部に対応
する孔部が画成されており、シート材は孔部を除いて全
体的に平坦に載置台に支持されるため、シート材がセラ
ミックグリーンシート等のように容易に変形する素材で
あっても、異物を除去する際にシート材が変形すること
が阻止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る異物除去装置
を示す概略縦断面図である。
【図2】図1に示す異物除去装置の一部拡大断面図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る異物除去装置
を示す概略縦断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る異物除去装置
を示す概略縦断面図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る異物除去装置
を示す概略縦断面図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態に係る異物除去装置
を示す概略縦断面図である。
【図7】図6の異物除去装置の使用方法を示す概略縦断
面図である。
【符号の説明】
10、40、60、100、110…異物除去装置 12…載置台 14…シート材 16、18…孔部 20、80、10
2、112…ノズル部 22…噴出孔 24…管路 28…液化炭酸ガス供給源 30…異物 42…冷却装置 44…混合器 48、90…圧縮空気供給源 52…水供給源 62…孔明け加工装置 64…ダイ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】孔明け加工が施されたシート材に付着した
    異物を除去する方法であって、 前記シート材の孔部を載置台の孔部に一致させて該シー
    ト材を載置台に載置する工程と、 前記シート材の孔部にノズル部を臨ませる工程と、 前記ノズル部から前記シート材の孔部に冷却された微粒
    子を吹き付ける工程と、 を有することを特徴とする異物除去方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の異物除去方法において、 前記冷却された微粒子は、液化炭酸ガスを噴出して生成
    されるドライアイスであることを特徴とする異物除去方
    法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の異物除去方法において、 前記冷却された微粒子は、氷であることを特徴とする異
    物除去方法。
  4. 【請求項4】孔明け加工が施されたシート材に付着した
    異物を除去する装置であって、 前記シート材が載置され、該シート材の孔部に対応する
    孔部が画成された載置台と、 前記シート材に指向して開口する噴出孔が画成されたノ
    ズル部と、 前記ノズル部に通路を介して連通する液化炭酸ガス供給
    源と、 を有し、前記液化炭酸ガス供給源が付勢され、液化炭酸
    ガスが通路に導入されると、該液化炭酸ガスが気化して
    気化熱が奪われ、ドライアイス状の微粒子が生成されて
    ノズル部から前記シート材の孔部に噴出して該孔部内の
    異物を冷却除去することを特徴とする異物除去装置。
  5. 【請求項5】孔明け加工が施されたシート材に付着した
    異物を除去する装置であって、 前記シート材が載置され、該シート材の孔部に対応する
    孔部が画成された載置台と、 前記シート材に指向して開口する噴出孔が画成されたノ
    ズル部と、 前記ノズル部に通路を介して連通する混合器と、 前記通路に設けられた冷却装置と、 前記混合器に連通する水供給源と、 前記混合器に連通する圧縮空気供給源と、 を有し、前記水供給源と前記圧縮空気供給源が付勢され
    ると、水が霧状になって通路に供給され、前記冷却装置
    によって前記霧状の水が冷却されて氷化してノズル部か
    ら前記シート材の孔部に噴出して該孔部内の異物を冷却
    除去することを特徴とする異物除去装置。
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