JPH09262498A - 空気清浄機における放電極構造 - Google Patents

空気清浄機における放電極構造

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JPH09262498A
JPH09262498A JP9734396A JP9734396A JPH09262498A JP H09262498 A JPH09262498 A JP H09262498A JP 9734396 A JP9734396 A JP 9734396A JP 9734396 A JP9734396 A JP 9734396A JP H09262498 A JPH09262498 A JP H09262498A
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JP
Japan
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electrode
discharge
discharge electrode
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air cleaner
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JP9734396A
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English (en)
Inventor
Shinichi Hara
慎一 原
Shunsuke Hosokawa
俊介 細川
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間に亘って効率よくコロナ放電を発生さ
せることができるようにした、寿命の長い放電極構造を
提供すること。 【解決手段】 アイオナイザの放電極1を金属材料から
成る箔電極とする。放電極11を導電性金属材料から成
る薄い帯板部材に形成し、帯板部材にその長手方向のエ
ッジが螺旋を描くようにねじりを与える。放電極21
が、導電性金属材料から成る支持基板部材23と、支持
基板部材23に所定の間隔をあけて多数取り付けられた
針電極部材24〜28とから成り、針電極部材24〜2
8が焼入れした導電性金属材料から作られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浄化すべき流入空
気中の塵等の微粒子を帯電させるための空気清浄機用の
アイオナイザに用いられる放電極の構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】空気中の塵等を電気的に取り除くため、
浄化すべき流入空気中の塵等をアイオナイザによって負
に帯電させ、帯電させた塵等の微粒子をコレクタに通し
その高圧極に付着させることによって取り除くようにし
た電気式の空気清浄機が公知である。この種の空気清浄
機に用いられているアイオナイザは、放電極と対向極と
の間に高圧直流電圧を印加してコロナ放電を発生させて
そこを通過する塵等の微粒子を帯電させる構成となって
おり、帯電効率を改善するため放電極を先尖状放電針と
する構成が提案されている。例えば、実開昭63−13
0146号公報には、放電極を導電性板部材にて形成
し、適宜の間隔をおいて穿設される長孔の一側辺に複数
の放電針を打抜き加工によって一体に列設した構成が提
案されている。また、この針状方式のほか、直径100
μm程度の細い金属線を放電極として用いるイオン化線
方式の構成も公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、針状方式によ
るとイオン化線方式に比べて断線しにくいという利点が
ある反面、その先尖部が放電により消耗しやすく、短時
間の使用で丸みを帯びてしまい帯電効率が低下してしま
うという不具合を有している。一方、イオン化線方式に
よると使用による帯電効率の低下は少ないが、細い金属
線を使用するため断線しやすく寿命が短いという不具合
を有している。
【0004】本発明の目的は、したがって、長期間に亘
って効率よくコロナ放電を発生させることができるよう
にした、空気清浄機における放電極構造を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1の発明の特徴は、空気清浄機のアイオナイザ
に用いられる放電極が、導電性金属材料から成る箔電極
として構成されている点にある。箔電極の材料として、
鉄、ステンレスの如き鉄系の金属材料のほか、真鍮、洋
銀の如き銅系の金属材料等を用いることができる。
【0006】アイオナイザの放電極を金属材料から成る
箔電極とすると、箔電極の柔軟性のために箔電極は対向
極と一定の姿勢で対向しつづけることはできず、そのエ
ッジのいずれかの部分と対向極との間で放電が行なわれ
るとき、箔電極における放電部位が移動する。このた
め、両者間で効率よく放電が行なわれる。また、箔電極
のためイオン化線方式に比べて断線しにくく、長期間の
使用が可能である。
【0007】請求項2の発明の特徴は、空気清浄機のア
イオナイザに用いられる放電極が、導電性金属材料から
成る薄い帯板部材に形成され、該帯板部材にその長手方
向のエッジが螺旋を描くようにねじりを与えた点にあ
る。帯板部材の材料は請求項1の発明の場合と同じく、
鉄、ステンレスの如き鉄系の金属材料のほか、真鍮、洋
銀の如き銅系の金属材料等を用いることができる。
【0008】このようにねじりを与えた薄い帯板部材を
放電極とすると、対向極と帯板部材のエッジ部分との間
で良好なコロナ放電が生じる。この結果、そこを通過す
る微粒子に対する帯電効率を大巾に向上させることがで
きる。
【0009】請求項3の発明の特徴は、空気清浄機のア
イオナイザに用いられる放電極が、対向極と平行に配置
される導電性金属材料から成る支持基材と、該支持基材
に所定の間隔をあけて多数取り付けられた針電極部材と
から成り、該針電極部材が焼入れした導電性金属材料か
ら作られている点にある。針電極部材の材料は鉄、ステ
ンレスの如き鉄系の金属材料のほか、真鍮、洋銀の如き
銅系の金属材料等を焼入れしたものを用いることがで
き、例えば縫い針を用いることができる。
【0010】この構成によると、針電極部材の各先尖部
と対向極との間でコロナ放電が生じた場合、針電極部材
が硬質のため消耗が少なく、従来の針電極の構造の場合
に比べて大巾に寿命を延ばすことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例を詳細に説明する。
【0012】図1は、請求項1の発明による放電極の実
施の形態の一例を示す斜視図である。放電極1は電気式
空気清浄機のアイオナイザに用いられるものであり、ア
イオナイザユニット(図示せず)内において対向極2と
対向配置される。図1では、対向極2が短冊状の板状電
極として形成されており、放電極1はこの対向極2から
所定の間隔をあけて平行になるように配置されている。
図1では、アイオナイザユニットにおける放電極と対向
極とを1対だけ取り出して示したが、実際には、図2に
示されるように多数の対向極2が所定の一定間隔Tで平
行に配置されており、これらの対向極2の間に放電極1
が配置されている。そして、各対向極2には図示しない
直流電源の負極が接続され、各放電極1にはその正極が
接続され、これにより対向極2と放電極1との間でコロ
ナ放電を発生させることができる構成となっている。
【0013】図1に戻ると放電極1はステンレス箔から
成る帯状の細長い箔電極部材として形成されており、図
示しないアイオナイザユニットの本体にその両端が適宜
の手段で固定されている。対向極2も同様に、このアイ
オナイザユニットの本体に適宜に固定されている。
【0014】この構成によれば、放電極1と対向極2と
の間に所定の高圧直流電圧を印加すると放電極1と対向
極2との間でコロナ放電が生じるが、箔電極部材として
形成されている放電極1の柔軟性のために、放電極1と
対向極2とは一定の姿勢で対向しつづけることはでき
ず、放電極1のエッジ部分と対向極2との間で強い電界
が生じやすくなり、これによりコロナ放電を効率よく発
生させることができる。
【0015】図3には、箔電極部材である放電極1の厚
さtを0.1mmおきに変化させて放電電流の変化を測
定した実験の結果がグラフにて示されている。これによ
ると、厚さtが0.3mm以下の場合には大きな放電電
流が得られ、効率よくコロナ放電が放電極1と対向極2
との間で生じていることが判る。これに対し、厚さを
0.1mm増してt=0.4mmとすると放電電流値が
大きく落ち込み、放電が有効に行われにくくなることを
示している。したがって、この実験結果から、箔電極部
材としての放電極1の厚さは0.3mmを越えない範囲
であることが望ましいことが判る。この実験において
は、t=0.4mmとなると放電効率の改善のために必
要な放電極1の柔軟性が損なわれるためと考えられる。
【0016】図4には、請求項2の発明の実施の形態の
一例が示されている。図4に示される放電極11は図1
に示したのと同一の形態の対向極12と対向して平行に
配置されている。放電極11はステンレス材料から成る
薄くて細長い帯状部材に形成されており、この帯状部材
をねじることによりその長手方向のエッジが螺旋を描く
ように形成されている。したがって、放電極11の長手
方向のエッジと対向極12との間の距離が所定のパター
ンでその長手方向に沿って周期的に変化し、放電極11
のエッジと対向極12との間でコロナ放電を効率よく行
わせることができる。また、放電極11が帯板状である
から断線のおそれは極めて小さく、長期間に亘って安定
して使用することができ、長寿命化を図ることができ
る。
【0017】図5には、請求項3の発明の実施の形態の
一例が示されている。図5に示した放電極21は、対向
極22と所定の間隔をあけて平行に配置された支持基板
部材23に多数の針電極部材24〜28が取り付けられ
た構造を有している。本実施の形態では、支持基板部材
23は剛性のある導電性金属材料である真鍮から成る板
部材を2つ折りにした形態とされ、支持基板部材23の
折り重ね端23Aの隙間23Bに5本の針電極部材24
〜28を挟みこんで圧着固定することにより、針電極部
材24〜28を支持基板部材23に所定の間隔をあけて
垂設されている。
【0018】ここでは、針電極部材24〜28として縫
い針が使用されており、放電極21と対向極22との間
に所定の高圧直流電圧を印加することにより針電極部材
24〜28の各先尖部に電界が集中し、ここでコロナ放
電が生じる。縫い針である針電極部材24〜28は銅系
の材料である真鍮に焼入れを行ったものであり、硬質の
材料となっているので、その先尖部で放電が生じてもそ
れによる消耗は少なく、長時間安定に放電を生じさせる
ことができる。また、放電極11は上述の如き構造であ
るから、断線を生じることはなく、長期間に亘って使用
することができ、長寿命化を図ることができる。
【0019】なお、針電極部材24〜28の材質は、
鉄、ステンレスの如き鉄系の金属材料のほか、真鍮、洋
銀の如き銅系の金属材料等を焼入れしたものを広く用い
ることができる。さらに、針電極部材24〜28を支持
基板部材23へ固定して取り付ける方法は圧着に限定さ
れるものではなく、他の公知の適宜の手段、例えばスポ
ット溶接等によってもよいことは勿論である。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、放電極を金属
材料から成る箔電極構造としたので、箔電極の柔軟性の
ために放電極は対向極と一定の姿勢で対向しつづけるこ
とができず、その結果、放電極のエッジのいずれかの部
分と対向極との間で放電が行なわれ、放電極における放
電部位が移動する。このため、両者間で効率よく放電が
行なわれる。また、箔電極のためイオン化線方式に比べ
て断線しにくく、長期間の使用が可能である。
【0021】請求項2の発明によれば、放電極をねじり
を与えた薄い帯板部材構造としたので、対向極と帯板部
材のエッジ部分との間で良好なコロナ放電が生じる。こ
の結果、そこを通過する微粒子に対する帯電効率を大巾
に向上させることができる。さらに、イオン化線方式に
比べて厚みのある放電極構造とすることができるので断
線の虞れが小さく長期間に亘って安定して使用すること
ができ、長寿命化を図ることができる。
【0022】請求項3の発明によれば、針電極部材の各
先尖部と対向極との間でコロナ放電が生じた場合、針電
極部材が硬質のため消耗が少なく、従来の針電極の構造
の場合に比べて大巾に寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の実施の形態の一例を示す斜視
図。
【図2】請求項1の発明による放電極構造を用いたアイ
オナイザの電極構成を説明するための説明図。
【図3】図1に示した放電極構造を用いた場合におけ
る、放電極の厚さと放電電流との間の関係を調べるため
の実験結果を示すグラフ。
【図4】請求項2の発明の実施の形態の一例を示す斜視
図。
【図5】請求項3の発明の実施の形態の一例を示す斜視
図。
【符号の説明】
1、11、21 放電極 2、12、22 対向極 23 支持基板部材 24〜28 針電極部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気清浄機のアイオナイザに用いられる
    放電極を導電性金属材料から成る箔電極としたことを特
    徴とする空気清浄機における放電極構造。
  2. 【請求項2】 空気清浄機のアイオナイザに用いられる
    放電極を導電性金属材料から成る薄い帯板部材に形成
    し、該帯板部材にその長手方向のエッジが螺旋を描くよ
    うにねじりを与えて成ることを特徴とする空気清浄機に
    おける放電極構造。
  3. 【請求項3】 空気清浄機のアイオナイザに用いられる
    放電極が、対向極と平行に配置される導電性金属材料か
    ら成る支持基材と、該支持基材に所定の間隔をあけて取
    り付けられた複数の針電極部材とから成り、該針電極部
    材が焼入れした導電性金属材料から作られていることを
    特徴とする空気清浄機における放電極構造。
JP9734396A 1996-03-28 1996-03-28 空気清浄機における放電極構造 Pending JPH09262498A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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