JPH09262425A - フィルタエレメント - Google Patents

フィルタエレメント

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JPH09262425A
JPH09262425A JP7699096A JP7699096A JPH09262425A JP H09262425 A JPH09262425 A JP H09262425A JP 7699096 A JP7699096 A JP 7699096A JP 7699096 A JP7699096 A JP 7699096A JP H09262425 A JPH09262425 A JP H09262425A
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Hiroyuki Yanagihara
宏行 柳原
Hitoshi Otaka
仁志 大高
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 濾過後の空間としての内部空間の高いシール
性を確保するとともに、例えば捕集物の除去に伴って、
各濾過材の端部に作用する応力を分散させる。 【解決手段】 対向する濾過材10は、所要の内部空間
13を濾過後の二次側空間として、外面に微粒子を捕集
する。各濾過材10の端部11は、リベット34によっ
て締結された支持部材30の底板31と押さえ部材20
の底板21との間で挟持される。端部11を挟持された
各濾過材10は、端部11より中心側を、支持部材30
の各側板32の先端33に向けて中心側と反対側に一旦
屈曲された後、前記先端33の外面に沿うようにして中
心側に屈曲される。各濾過材10の端部11には、リベ
ット34による締結領域Hが生じ、かつ、各濾過材10
の端部11よりも中心側には、挟持及び屈曲による応力
分散領域Iが生じる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業集塵あるいは
環境集塵に適用して好適なフィルタエレメントに関し、
特に耐熱性が要求される焼却炉排ガスの煤塵やその他高
温ガス中の微粒子を捕集するのに好適なフィルタエレメ
ントに関する。
【0002】
【従来の技術】従来フィルタエレメントとして、図8に
示すように、織布、不織布又はそれらの成形体からなる
一対の濾過材80を、所定の間隔をあけて対向させ、平
板状の端部81を接合することにより、内部空間を有す
る平箱状に形成したものがある(特開平5−27732
1号公報参照)。各濾過材80は、図9及び図10に示
すように、端部81を対向方向に重ねた状態で、縫合、
接着、融着、ビス止め、ステープル止め又はカシメ等に
より接合されている。
【0003】このようなフィルタエレメントは、缶体内
に平行な状態で間隔を詰めて配置することができ、設置
面積当たりの濾過面積を、円筒状のフィルタエレメント
(バグフィルタ等)より大きくとることができるという
利点を有する。特に、濾過材80表面を波形又はプリー
ツ状に形成した場合には、前記利点が増幅される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フィルタエ
レメントによって捕集した粉塵等の払い落とし機構(図
示しない)としては、機械振動式、逆圧式、パルスジェ
ット式等があるが、強力な払い落とし能力と、缶体の多
室構造を必要としない点から、パルスジェット方式が最
も多く用いられている。同方式は、瞬間的(0.1秒程
度の短時間)に5kgf/cm2G程度の圧縮空気を、
濾過風向と逆向きにフィルタエレメント内に吹き込み、
その圧力衝撃と濾過材80の膨張により、濾過材80表
面に堆積した捕集物を払い落とすものである。
【0005】上記パルスジェット方式によれば、フィル
タエレメントによって捕集した捕集物を、高効率に払い
落とすことができるが、フィルタエレメント(特に濾過
材80)に対する物理的な負荷が大きく、強度的な悪影
響を及ぼすという短所も併せ持つ。すなわちフィルタエ
レメント又は濾過材80は、濾過時には吸引又は押し込
み圧力によって収縮し、パルスジェット時には圧縮空気
の作用で急激に膨張する。したがって特に濾過材80に
は、繰り返し振動による疲労が生じる。
【0006】バグフィルタの場合には、膨張及び収縮に
伴って、濾過材がリテーナに繰り返し衝突してしまい、
疲労破壊を生じることが広く知られている。一方、平箱
状(又は厚板状)のフィルタエレメントの場合には、リ
テーナを備えた構造であると、バグフィルタと同様の疲
労破壊を生じるおそれがある。またリテーナの有無にか
かわらず、各濾過材80の接合する端部81に、上述し
たような膨張及び収縮による繰り返し応力が集中してし
まい、端部81が破損してしまうおそれがある。破損ま
で達しない場合でも、繰り返し応力によって端部81の
接合が緩んだり、あるいは損傷を受けるおそれは充分に
ある。そのような場合には、フィルタエレメントの内部
空間(清浄な二次側空間)と、粉塵雰囲気の外部(一次
側)とを結ぶ経路が形成されて粉塵漏れが生じ、フィル
タエレメントの粉塵捕集機能が損なわれる。
【0007】繰り返し応力の集中による濾過材80の破
損を防ぐには、端部81の接合面積を広くとって、例え
ば縫合を二重あるいは三重にするとか、接着や融着の面
積を広くする等の対策が考えられる。しかし、それらの
対策では、濾過機能に直接関与しない部分が肥大化し、
フィルタエレメント全体の寸法が大きくなってしまう。
このため、平箱状(又は厚板状)のフィルタエレメント
の利点、すなわち設置面積当たりの濾過面積が大きいと
いう利点を損なってしまうという問題があった。
【0008】本発明は、内部空間の高いシール性を確保
することができるとともに、例えば捕集物の除去に伴っ
て、各濾過材の端部に作用する応力を分散させることが
でき、各濾過材の端部への応力集中を回避して、高い強
度及び耐久性を確保することができるフィルタエレメン
トを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、一
対の濾過材を対向して配置することにより、濾過材間に
所要の内部空間を形成し、該内部空間を濾過後の空間と
して濾過材の外面に微粒子を捕集するフィルタエレメン
トにおいて、濾過材の端部近傍における内部空間の外側
に配置された押さえ部材と濾過材の端部近傍における内
部空間の内側に、押さえ部材に対向して配置され、各濾
過材の端部を押さえ部材との間で挟持する支持部材とを
備え、支持部材は、押さえ部材よりも濾過材の対向方向
に所定量突出するように形成されており、端部を挟持さ
れた各濾過材の端部より中心側の一部を、外面に沿わせ
て所要の形状に変形させることにより、各濾過材の端部
に作用する応力を分散させることを特徴とするフィルタ
エレメントにより達成される。
【0010】前記支持部材は、押さえ部材より濾過材の
対向方向に突出する部分の先端が、各濾過材の端部の挟
持位置より濾過材の中心側と反対側に位置しており、端
部を挟持された各濾過材は、支持部材の前記先端に向け
て濾過材の中心側と反対側に一旦屈曲された後、前記先
端の外面に沿うようにして濾過材の中心側に屈曲される
ことが望ましい。
【0011】前記支持部材は、押さえ部材より濾過材の
対向方向に突出する部分の先端を、所定の曲率で湾曲す
るように形成されることが望ましい。
【0012】前記濾過材は、高耐熱性ポリイミド繊維の
加熱成形されたものからなることが望ましい。
【0013】本発明に係るフィルタエレメントにおいて
は、対向する濾過材間に所要の内部空間が形成されてお
り、該内部空間を濾過後の空間として、濾過材の外面に
微粒子が捕集される。各濾過材の端部は、支持部材と押
さえ部材との間で挟持されており、かつ、各濾過材の端
部より中心側の一部は、支持部材の外面に沿って所要の
形状に変形している。したがって、濾過後の空間として
の内部空間の高いシール性が確保されるとともに、例え
ば濾過材表面に堆積した捕集物をパルスジェット方式で
除去する際、各濾過材の端部に作用する応力が分散さ
れ、各濾過材の端部への応力集中が回避される。
【0014】また本発明に係るフィルタエレメントにお
いては、対向する濾過材間に所要の内部空間が形成され
ており、該内部空間を濾過後の空間として、濾過材の外
面に微粒子が捕集される。各濾過材の端部は、支持部材
と押さえ部材との間で挟持される。端部を挟持された各
濾過材は、支持部材の押さえ部材より濾過材の対向方向
に突出する部分の先端に向けて、濾過材の中心側と反対
側に一旦屈曲された後、前記先端の外面に沿うようにし
て濾過材の中心側に屈曲される。したがって、濾過後の
空間としての内部空間の高いシール性が確保されるとと
もに、例えば濾過材表面に堆積した捕集物をパルスジェ
ット方式で除去する際、各濾過材の端部に作用する応力
が分散され、各濾過材の端部への応力集中が回避され
る。
【0015】更に本発明に係るフィルタエレメントにお
いては、対向する濾過材間に所要の内部空間が形成され
ており、該内部空間を濾過後の空間として、濾過材の外
面に微粒子が捕集される。各濾過材の端部は、支持部材
と押さえ部材との間で挟持される。支持部材は、押さえ
部材より濾過材の対向方向に突出する部分の先端を、所
定の曲率で湾曲するように形成される。したがって、濾
過後の空間としての内部空間の高いシール性が確保され
るとともに、例えば濾過材表面に堆積した捕集物をパル
スジェット方式で除去する際、各濾過材の端部に作用す
る応力が分散され、各濾過材の端部への応力集中が回避
される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図示実施形態により、本発明
を説明する。図1は、本発明の第1実施形態であるフィ
ルタエレメントを示す概略斜視図でり、図2は図1のA
部断面図、図3は図1のB部断面図である。また図4
は、図1のフィルタエレメントの支持部材及び押さえ部
材を模式的に示す概略斜視図である。
【0017】図1〜図3において、高耐熱性ポリイミド
繊維からなる一対の濾過材10は、所定の間隔をあけて
対向して配置されており、図1中左上がりの二つの斜辺
に沿う端部11を、押さえ部材20、支持部材30及び
リベット34によって接合されるとともに、図1中右上
がりの斜辺の手前側の一辺に沿う端部12を、第二押さ
え部材40、第二支持部材43及びビス45(又はリベ
ット45)によって接合される。これにより各濾過材1
0は、所要の内部空間13を形成し、該内部空間13を
濾過後の清浄な空間(二次側空間)として外面に微粒子
を捕集する。
【0018】図1、図2及び図4を参照すると、押さえ
部材20は、底板21及び底板21と一体に形成された
図2中上下一対の側板22からなり、各側板22が底板
21にほぼ直交する図2中逆コの字状に形成されてい
る。押さえ部材20は、濾過材10の図1中左上がりの
二つの斜辺に沿う端部11近傍において、内部空間13
の外側に配置されている。
【0019】支持部材30は、底板31及び底板31と
一体に形成された図2中上下一対の側板32からなり、
各側板32が底板31にほぼ直交する図2中逆コの字状
に形成されている。支持部材30は、濾過材10の図1
中左上がりの二つの斜辺に沿う端部11近傍における内
部空間13の内側に、底板31が押さえ部材20の底板
21に対向するように配置されている。支持部材30の
底板31の図2中上下方向寸法Eは、押さえ部材20の
底板21の図2中上下方向寸法Fよりも大きく、支持部
材30は、押さえ部材20よりも濾過材10の対向方向
(図2中上下方向)に所定量〔(E−F)/2〕突出し
ている。支持部材30の各側板32の先端33(図2中
右端)は、各濾過材10の端部11の挟持位置から濾過
材10の中心側と反対側(図2中右側)に所定の間隔G
あけた位置にある。
【0020】支持部材30は、リベット34を介して押
さえ部材20と締結されており、各濾過材10の端部1
1を、底板31と押さえ部材20の底板21との間で挟
持する。そして支持部材30は、各濾過材10の端部1
1より中心側を、前記先端33に向けて濾過材10の中
心側と反対側に一旦屈曲させた後、前記先端33の外面
に沿うようにして濾過材10の中心側に屈曲させる。つ
まり支持部材30は、各濾過材10の端部11より中心
側の一部を、所要の形状に屈曲させることにより、各濾
過材10の端部11に作用する応力を分散させつつ、リ
ベット34による締結と、押さえ部材20との間での挟
持によって、各濾過材10の端部11を確実に接合させ
る。
【0021】図1、図3及び図4を参照すると、第二押
さえ部材40は、底板41及び図3中上下一対の側板4
2からなり、濾過材10の図1中右上がりの斜辺の手前
側の一辺に沿う端部12近傍において、内部空間13の
外側に配置されている。
【0022】第二支持部材43は、ほぼ平行な二枚の平
板44からなり、濾過材10の図1中右上がりの斜辺の
手前側の一辺に沿う端部12近傍における内部空間13
の内側に、第二押さえ部材40の側板42にそれぞれ対
向して配置されている。第二支持部材43は、各濾過材
10の端部12を第二押さえ部材40の側板42との間
で挟持した状態で、ビス45(又はリベット45等)に
より第二押さえ部材40の側板42と連結・固定され、
各濾過材10の図1中右上がりの斜辺の手前側の一辺に
沿う端部12を接合させる。
【0023】本実施形態の作用を説明する。対向する濾
過材10は、所要の内部空間13を濾過後の二次側空間
として、外面に微粒子を捕集する。各濾過材10の端部
11は、リベット34によって締結された支持部材30
の底板31と押さえ部材20の底板21との間で挟持さ
れる。端部11を挟持された各濾過材10は、端部11
より中心側を、支持部材30の各側板32の先端33に
向けて中心側と反対側に一旦屈曲された後、前記先端3
3の外面に沿うようにして中心側に屈曲される。このと
き、各濾過材10の端部11には、リベット34による
締結領域Hが生じ、かつ、各濾過材10の端部11より
も中心側には、挟持及び屈曲による応力分散領域Iが生
じる。したがって、内部空間13の高いシール性が確保
されるとともに、例えば濾過材10表面に堆積した捕集
物をパルスジェット方式で除去する際、各濾過材10の
端部11に作用する応力が分散され、各濾過材10の端
部11への応力集中が回避される。
【0024】次に、フィルタエレメントの製造方法につ
いて説明する。最初に、高耐熱性ポリイミドフェルト繊
維からなる目付け500g/m2のフェルトを、長さ1
600mm×幅3000mmに裁断する。次に裁断した
フェルトを、長さ1500mm×幅1000mm×厚さ
50mmの鉄製又はアルミニウム製の金型(図示しな
い)の波形形状の表面に沿って、同様の波形形状の表面
を有する型枠(図示しない)との間で固定する。金型に
は、波形部分の外縁に幅30mmの平坦な余白部分が設
けられている。フェルトの固定は、金型の三辺でフェル
トの隣接する三辺に沿う端部11に余分な折れ曲がりが
できるように行う。フェルトの残りの一辺に沿う端部1
2は、缶体との接合のための接合部材14(図1)を取
り付けるため、平板状のままとする。
【0025】そしてフェルトを、金型とともに340°
C(又は290〜360°C)で2時間加熱した後、冷
却して金型から外し、エレメント濾過材10となる高耐
熱性ポリイミドフェルトの自己支持性を有する波形シー
トを得る。波形シートは、長さ1500mm×幅100
0mmであり、隣接する三辺に沿う端部11には、余分
な折れ曲がりを有する。
【0026】上述のようにして形成した波形シート2枚
を、鉄製のチャンネルとフラットバーからなる長さ15
00mm×幅1000mmの支持部材30に、支持部材
30を覆うように両側から被せ、波形シートの隣接する
三辺に沿う端部11の折れ曲がりで、支持部材30のエ
ッジを包み込む。なお支持部材30と波形シートとの間
には、シール剤を塗布してもよい。次に、波形シートの
隣接する三辺に沿う端部11の折れ曲がりを、押さえ部
材20で押さえ込み、リベット34(又はビス等)で固
定する。最後に、波形シートの残りの一辺に沿う端部1
2に、缶体との接合のための接合部材14をビス等(図
示しない)で固定する。
【0027】図5は、本発明の第2実施形態であるフィ
ルタエレメントの端部11を示す断面図である。本実施
形態においては、押さえ部材50及び支持部材51がそ
れぞれ、平板状に形成されており、第1実施形態のよう
な側板22,32(図2参照)は設けられていない。支
持部材51は、リベット52を介して押さえ部材50と
締結されており、各濾過材10の端部11を押さえ部材
50との間で挟持する。そして支持部材51は、各濾過
材10の端部11より中心側を、外面に沿わせるように
して先端53(図5中上下端)まで、図5中上方及び下
方に延ばした後、前記先端53に沿うようにして濾過材
10の中心側に屈曲させる。その他の構成及び作用につ
いては、上記第1実施形態と同様である。
【0028】図6は、本発明の第3実施形態であるフィ
ルタエレメントの端部11を示す断面図である。本実施
形態において、押さえ部材60及び支持部材61はそれ
ぞれ、リベット62を中心として濾過材10の中心側と
反対側(図6中右側)に向けて、所定の曲率で湾曲した
板状に形成されている。支持部材61は、リベット62
を介して押さえ部材60と締結されており、各濾過材1
0の端部11を押さえ部材60との間で挟持する。そし
て支持部材61は、各濾過材10の端部11より中心側
を、外面に沿わせるようにして先端63(図5中上下
端)に向けて、濾過材10の中心側と反対側に所定の曲
率で一旦湾曲させた後、前記先端63に沿うようにして
濾過材10の中心側に屈曲させる。その他の構成及び作
用については、上記第1実施形態と同様である。
【0029】図7は、本発明の第4実施形態であるフィ
ルタエレメントの端部11を示す断面図である。本実施
形態においては、支持部材70の各側板71の先端72
(図7中右端)が、支持部材70の内方に向けて所定の
曲率で湾曲するように形成されている。支持部材70
は、リベット73を介して押さえ部材74と締結されて
おり、各濾過材10の端部11を、底板75と押さえ部
材74の底板76との間で挟持する。そして支持部材7
0は、各濾過材10の端部11より中心側を、各側板7
1の先端72に向けて濾過材10の中心側と反対側に一
旦屈曲させた後、前記湾曲した先端72の外面に沿うよ
うにして、濾過材10の中心側に所定の曲率で湾曲させ
る。その他の構成及び作用については、上記第1実施形
態と同様である。
【0030】以上のように上記各実施形態によれば、支
持部材30,51,61,70は、押さえ部材20,5
0,60,74よりも濾過材10の対向方向に所定量突
出するように形成されており、端部11を挟持された各
濾過材10の端部11より中心側を、外面に沿わせて所
要の形状に変形させることにより、各濾過材10の端部
11に作用する応力を分散させる。したがって、濾過後
の二次側空間としての内部空間13の高いシール性を確
保することができ、設置面積当たりの濾過面積を大きく
して、濾過能力を高めることができる。また、濾過材1
0表面に堆積した捕集物をパルスジェット方式で除去す
る際、各濾過材10の端部11に作用する繰り返し応力
を分散させることができ、各濾過材10の端部11への
応力集中を回避することができる。これにより、各濾過
材10の高い強度及び耐久性を確保することができる。
換言すれば、濾過材10の耐久性を損なうことなく、パ
ルスジェット方式による捕集物の除去を行うことがで
き、粉塵等の捕集機能を長期間に渡って高い水準に維持
することができる。
【0031】更に、万一、各濾過材10の端部11の接
合が緩み、各濾過材10の内部空間13(清浄な二次側
空間)と、粉塵雰囲気の外部空間(一次側空間)とを結
ぶ経路が形成されたとしても、経路がラビリンス状(迷
路状)のものとなるため、即時に粉塵漏れ等にはつなが
らない。
【0032】すなわち第1及び第4実施形態において、
二次側空間と一次側空間を結ぶ経路としては、二次側空
間である内部空間13から、支持部材30,70の側板
32,71と濾過材10内面との間、支持部材30,7
0の側板32,71の先端33,72と濾過材10内面
との間、支持部材30,70の側板32,71及び支持
部材30,70の底板31,75と濾過材10内面との
間、リベット34,73と濾過材10との間を介して、
一次側空間に達するものとなる。したがって有効経路長
が極めて長く、万一の場合でも粉塵漏れ等を生じ難い。
【0033】また第2及び第3実施形態において、二次
側空間と一次側空間を結ぶ経路としては、二次側空間で
ある内部空間13から、支持部材51,61の先端5
3,63と濾過材10内面との間、支持部材51,6
1,70の外面と濾過材10内面との間、リベット5
2,62と濾過材10との間を介して、一次側空間に達
するものとなる。したがって有効経路長が極めて長く、
万一の場合でも粉塵漏れ等を生じ難い。
【0034】また上記第2及び第3実施形態によれば、
押さえ部材50,60及び支持部材51,61がそれぞ
れ、濾過材10の中心側と反対側に突出しない(第2実
施形態)、又はほとんど突出しない(第3実施形態)の
で、濾過機能に直接関与しない部分の寸法を縮小するこ
とができ、フィルタエレメント全体の寸法を縮小するこ
とができる。
【0035】更に上記第4実施形態によれば、支持部材
70の各側板71の先端72が、所定の曲率で湾曲して
おり、各濾過材10は、前記先端72の外面に沿って所
定の曲率で湾曲するように変形するので、前記先端72
付近での各濾過材10への応力集中を確実に防止するこ
とができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、支持部材
は、押さえ部材よりも濾過材の対向方向に所定量突出す
るように形成されており、端部を挟持された各濾過材の
端部より中心側の一部を、外面に沿わせて所要の形状に
変形させることにより、各濾過材の端部に作用する応力
を分散させる。したがって、濾過後の空間としての内部
空間の高いシール性を確保することができるとともに、
例えば捕集物を除去する際、各濾過材の端部に作用する
応力を分散させることができる。これにより、各濾過材
の端部への応力集中を回避して、高い強度及び耐久性を
確保することができる。また本発明によれば、支持部材
は、押さえ部材より濾過材の対向方向に突出する部分の
先端を、各濾過材の端部の挟持位置より濾過材の中心側
と反対側に位置しており、端部を挟持された各濾過材
は、支持部材の前記先端に向けて濾過材の中心側と反対
側に一旦屈曲された後、前記先端の外面に沿うようにし
て濾過材の中心側に屈曲される。したがって、濾過後の
空間としての内部空間の高いシール性を確保することが
できるとともに、例えば捕集物を除去する際、各濾過材
の端部に作用する応力を分散させることができる。これ
により、各濾過材の端部への応力集中を回避して、高い
強度及び耐久性を確保することができる。更に本発明に
よれば、支持部材は、押さえ部材より濾過材の対向方向
に突出する部分の先端を、所定の曲率で湾曲するように
形成される。したがって、濾過後の空間としての内部空
間の高いシール性を確保することができるとともに、例
えば捕集物を除去する際、各濾過材の端部に作用する応
力を分散させることができる。これにより、各濾過材の
端部への応力集中を回避して、高い強度及び耐久性を確
保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるフィルタエレメン
トを示す概略斜視図である。
【図2】図1のフィルタエレメントのA部断面図であ
る。
【図3】図1のフィルタエレメントのB部断面図であ
る。
【図4】図1のフィルタエレメントの支持部材及び押さ
え部材を模式的に示す概略斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態であるフィルタエレメン
トの端部を示す断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態であるフィルタエレメン
トの端部を示す断面図である。
【図7】本発明の第4実施形態であるフィルタエレメン
トの端部を示す断面図である。
【図8】従来のフィルタエレメントを示す概略斜視図で
ある。
【図9】図8のフィルタエレメントを模式的に示すC部
断面図である。
【図10】図8のフィルタエレメントの模式的に示すD
部断面図である。
【符号の説明】
10 濾過材 11 端部(図1中左上がりの二つの斜辺に沿う端部) 12 図1中右上がりの斜辺の手前側の一辺に沿う端部 13 内部空間 14 接合部材 20 押さえ部材 30 支持部材 21 底板 22 側板 31 底板 32 側板 33 先端(支持部材の各側板の先端) 34 リベット 50 押さえ部材 51 支持部材 60 押さえ部材 61 支持部材 70 支持部材 72 先端(支持部材の各側板の先端) 73 リベット 74 押さえ部材 H 締結領域 I 応力分散領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の濾過材(10)を対向して配置す
    ることにより、濾過材(10)間に所要の内部空間(1
    3)を形成し、該内部空間(13)を濾過後の空間とし
    て濾過材(10)の外面に微粒子を捕集するフィルタエ
    レメントにおいて、 濾過材(10)の端部(11)近傍における内部空間
    (13)の外側に配置された押さえ部材(20)と濾過
    材(10)の端部(11)近傍における内部空間(1
    3)の内側に、押さえ部材(20)に対向して配置さ
    れ、各濾過材(10)の端部(11)を押さえ部材(2
    0)との間で挟持する支持部材(30)とを備え、 支持部材(30)は、押さえ部材(20)よりも濾過材
    (10)の対向方向に所定量突出するように形成されて
    おり、端部(11)を挟持された各濾過材(10)の端
    部(11)より中心側の一部を、外面に沿わせて所要の
    形状に変形させることにより、各濾過材(10)の端部
    (11)に作用する応力を分散させることを特徴とする
    フィルタエレメント。
  2. 【請求項2】 前記支持部材(30)は、押さえ部材
    (20)より濾過材(10)の対向方向に突出する部分
    の先端(33)を、各濾過材(10)の端部(11)の
    挟持位置より濾過材(10)の中心側と反対側に位置し
    ており、端部(11)を挟持された各濾過材(10)
    は、支持部材(30)の前記先端(33)に向けて濾過
    材(10)の中心側と反対側に一旦屈曲された後、前記
    先端(33)の外面に沿うようにして濾過材(10)の
    中心側に屈曲されることを特徴とする請求項1記載のフ
    ィルタエレメント。
  3. 【請求項3】 前記支持部材(70)は、押さえ部材
    (74)より濾過材(10)の対向方向に突出する部分
    の先端(72)を、所定の曲率で湾曲するように形成さ
    れることを特徴とする請求項1又は2記載のフィルタエ
    レメント。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007511361A (ja) * 2003-11-18 2007-05-10 マディソン フィルター 981 リミテッド フィルタ構造

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