JPH09260302A - レーザ照射装置 - Google Patents

レーザ照射装置

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JPH09260302A
JPH09260302A JP6339096A JP6339096A JPH09260302A JP H09260302 A JPH09260302 A JP H09260302A JP 6339096 A JP6339096 A JP 6339096A JP 6339096 A JP6339096 A JP 6339096A JP H09260302 A JPH09260302 A JP H09260302A
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JP
Japan
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laser beam
laser
substrate
energy intensity
cross
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JP6339096A
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English (en)
Inventor
Kazunori Ando
和徳 安藤
Kiwa Kin
祺和 金
Toshikimi Takeuchi
俊公 竹内
Yoshihiro Yamashita
義弘 山下
Masao Shinno
雅夫 新野
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Seiko Instruments Inc
Kowa Co Ltd
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Kowa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 レーザビームの断面形状を調整して照射処理
の均一化を図る。 【解決手段】 ステージ7に処理対象となる基板6が搭
載され、ステージ7を一次元方向に移走し、レーザビー
ム1を幅方向に沿って部分的に重ねながら走査して基板
6に照射し所望の処理を行なう。この際、レーザビーム
1の幅方向に沿った断面エネルギー強度の分布(プロフ
ァイルPW)を調整し、走査方向に関し先端側部分で断
面エネルギー強度が最大値の13.5%から90%レベ
ルに上昇するまで0.04mm以上の傾斜幅WFを設け中
央部分Hの断面エネルギー強度の分布が凸又は平に調整
され後端側部分で断面エネルギー強度が最大値の90%
レベルから13.5%レベルに下降するまで0.04mm
以下の傾斜幅WRを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザビームを照射
して表面処理を行なうレーザ照射装置に関する。例え
ば、ガラス基板に成膜された半導体薄膜にレーザビーム
を照射してその結晶化を行なうレーザ照射装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体薄膜の結晶化等に利用されるレー
ザ照射装置は、レーザビームを間欠的に放射するレーザ
光源と、このレーザビームを所定の幅のライン状あるい
は矩形状に整形するホモジェナイザと、このレーザビー
ムを幅方向に沿って部分的に重ねながら走査して基板に
照射し結晶化処理を行なうステージとを備えている。こ
の種の装置はレーザアニーリング装置と呼ばれており、
例えば非晶質シリコン膜にライン状あるいは矩形状に整
形されたエキシマレーザビームを照射する事でガラス基
板に損傷を与える事なく非晶質シリコン膜を多結晶シリ
コン膜に再結晶化させる事ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この様なレーザアニー
リングでは基板全面に渡って半導体薄膜を均一に結晶化
する事が重要である。従来、レーザビームをライン状あ
るいは矩形状に整形して部分的に重ねながら走査し基板
に照射する事で結晶の均一化を図っている。この場合ラ
イン状あるいは矩形状レーザビームの幅方向に沿った断
面エネルギー強度の分布が結晶の均一性に大きな影響を
与える。特に、走査方向に関し先端側となる部分での断
面エネルギー強度が重要である。従来、この部分の断面
エネルギー強度変化を可能な限り急峻にする事で結晶性
の均一化を図っていた。しかしながら、実際にはレーザ
ビームの走査方向とは直交する方向に帯状の結晶ムラが
発生する場合が多く、レーザアニーリングの実用化に向
けて大きな障害になっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述した従来の技術の課
題を解決する為以下の手段を講じた。即ち、本発明にか
かるレーザ照射装置は基本的な構成としてレーザビーム
を間欠的に放射するレーザ光源と、該レーザビームを所
定の幅のライン状あるいは矩形状に整形する整形手段
と、該レーザビームを幅方向に沿って部分的に重ねなが
ら走査して基板に照射し所望の処理を行なう走査手段と
を備えている。特徴事項として、該レーザビームの幅方
向に沿った断面エネルギー強度の分布を調整し、走査方
向に関し先端側となる部分で断面エネルギー強度が最大
値の13.5%レベルから90%レベルに上昇するまで
0.04mm以上の傾斜幅を設ける。好ましくは、先端側
に続く中央部分の断面エネルギー強度の分布が凸又は平
に調整されている。又好ましくは、走査方向に関し後端
側となる部分で断面エネルギー強度が最大値の90%レ
ベルから13.5%レベルに下降するまで0.04mm以
下の傾斜幅を設けている。
【0005】レーザビームを照射して半導体薄膜の結晶
化等の処理を行なう場合、均一性を確保する為ライン状
あるいは矩形状に整形されたレーザビームを部分的に重
ねながら走査して基板に照射する。この場合、走査方向
に関し先端側となるレーザビームの部分が最初に半導体
薄膜に照射され結晶化が始まる。その後、ライン状ある
いは矩形状のビームを走査しながら繰り返し照射する事
で結晶化が進行し、最終的に均一なものになる。この
際、レーザビームの先端部分による最初の結晶化が重要
であり、その後の結晶化の進行具合に大きく影響する。
そこで、本発明では先端部分の断面エネルギー強度が最
大値の13.5%レベルから90%レベルに上昇するま
で0.04mm以上の傾斜幅を設け、比較的なだらかなプ
ロファイルとしている。これにより、レーザビームのワ
ンショット目の照射で生じる半導体薄膜の変化を比較的
なだらかなものとし、ムラが生じない様にしている。こ
れにより、基板全面に渡って均一な結晶化を行なう事が
できる。これに対し、レーザビームの先端部分のプロフ
ァイルを急峻にするとこの部分の照射を受けた半導体薄
膜の状態変化に大きなムラが生じ、これが後々まで影響
し結果的に結晶化された半導体薄膜の品質に大きなバラ
ツキやムラが生じる事になる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の最良
な実施形態を詳細に説明する。図1は本発明にかかるレ
ーザ照射装置の基本的な構成を示す模式図である。図示
する様に、本装置はレーザ光源0を含んでおり、レーザ
ビーム1を間欠的に放射する。このレーザ光源0は例え
ばKrFを反応ガスに用いたエキシマレーザからなる。
このエキシマレーザは紫外線レーザビームのパルス光源
である。レーザ照射装置はさらに整形手段としてシリン
ドリカルインテグレータ2を備えており、レーザビーム
1を所定の寸法のライン状あるいは矩形状に整形する。
この整形されたレーザビーム1は反射鏡3,4を介して
光路が垂直に変更された後、集光機能を有するシリンド
リカルレンズ5により処理対象となる基板6に照射され
る。基板6は走査手段となるステージ7に搭載されてい
る。このステージ7は一次元方向に移動可能であり、ラ
イン状あるいは矩形状に整形されたレーザビーム1を幅
方向に沿って部分的に重ねながら相対的に走査して基板
6に照射し所望の処理を行なう。例えば、基板6はガラ
ス等からなりその表面に非晶質シリコン等の半導体薄膜
が予め成膜されている。レーザビーム1を照射する事に
よりこの非晶質シリコンは多結晶シリコンに転換され所
望の結晶化処理が行なわれる。
【0007】特徴事項として本発明では、ライン状ある
いは矩形状に整形されたレーザビーム1の幅方向に沿っ
た断面エネルギー強度の分布を調整している。この調整
は例えばシリンドリカルレンズ5の曲率等のパラメータ
やシリンドリカルレンズ5と基板6の間の距離(ワーキ
ングディスタンス)を最適化する事で行なう。この様に
して調整されたレーザビーム1の幅方向に沿った断面エ
ネルギー強度の分布をプロファイルPWとして模式的に
表わしている。図示する様に、このプロファイルPWは
走査方向に関し先端側となる部分で断面エネルギー強度
が最大値の13.5%レベルから90%レベルに上昇す
るまで0.04mm以上の傾斜幅WFを有している。即
ち、本発明によればライン状あるいは矩形状レーザビー
ム1の先端側のエネルギー強度傾斜を比較的緩やかなも
のにしている。又好ましくは、先端側に続く中央部分H
の断面エネルギー強度分布が凸又は平に調整されてい
る。さらに好ましくは、走査方向に関し後端側となる部
分で断面エネルギー強度が最大値の90%レベルから1
3.5%レベルに下降するまで0.04mm以下の傾斜幅
WRを設けている。従って、ライン状あるいは矩形状に
整形されたレーザビーム1の幅方向プロファイルPWは
比較的緩やかな先端側と比較的急峻な後端側とを備え、
非対称となっている。但し、本発明はこれに限られるも
のではない。基本的には、先端側が従来に比しなだらか
であれば良く、仮に後端側もなだらかであっても良い。
この場合にはプロファイルPWが先端と後端に関し対称
的な形状となる。又、先端側の傾斜及び後端側の傾斜は
曲線である必要はなく直線的であっても良い。この場合
には、プロファイルPWは略台形となる。
【0008】次に図2を参照して、本発明にかかるレー
ザ照射装置の光学系を詳細に説明する。(A)はライン
状に整形されるレーザビームの長手方向に沿った光路を
表わしている。レーザ光源(図示せず)側から入射した
レーザビーム1はシリンドリカルインテグレータ2によ
り長手方向に拡散される。このシリンドリカルインテグ
レータ2は例えば5個のシリンドリカルレンズを長手方
向に沿って配列したものであり、個々のシリンドリカル
レンズは曲面2aと焦点F2を有している。入射した平
行レーザビーム1は個々のシリンドリカルレンズにより
5分割され各々拡散出射されて重ね合わされる。この様
にして、レーザビーム1はライン状に整形される。ライ
ン状に整形されたレーザビーム1はシリンドリカルレン
ズ5を通過して基板6の表面に照射される。シリンドリ
カルレンズ5は母線5bを有し、レーザビーム1は長手
方向(母線5bの方向)に関し何ら集光作用を受けず基
板6に照射される。このレーザビーム1の長手方向プロ
ファイルPLが示す様に、レーザビームはライン状に整
形されている。
【0009】一方(B)は幅方向に沿ったラインビーム
1の光路を表わしている。シリンドリカルインテグレー
タ2は母線2bを有しこの方向には集光作用を持たない
為、レーザビーム1はそのまま通過する。一方、シリン
ドリカルレンズ5は曲面を有しており、ライン状に整形
されたレーザビーム1は幅方向に収束され焦点F5に位
置する基板6の表面に照射される。そのプロファイルP
Wは前述した様に少なくとも先端側がなだらかになって
いる。本例ではプロファイルPWはなだらかなスロープ
を有するガウス分布となっている。このプロファイルP
Wの傾斜度を最適に調整する為には例えばワーキングデ
ィスタンスDを調節すれば良い。あるいは、シリンドリ
カルレンズ5の曲率パラメータ等を最適化しても良い。
【0010】次に図3を参照して本発明にかかるレーザ
照射装置の動作を詳細に説明する。図示する様に、レー
ザビームの各パルスP1〜P6は台形の幅方向プロファ
イルを有している。即ち、このプロファイルはなだらか
な先端側のテーパ部TFと中央の平な頂部Hと後端側の
テーパTRとを有している。各パルスは幅方向に沿って
部分的に重なりながら走査され基板6の表面を照射す
る。図示の例では走査方向に沿って順にパルスP1,P
2,P3,P4,P5,P6,…が照射される。実際に
は、各パルスの照射位置を固定する一方基板6を走査方
向とは逆に一次元移走すれば良い。今、基板6の1領域
(セクション)Sに注目すると、先ず第1パルスP1の
先端側テーパTFと重なり、次に第2パルスP2の同じ
く先端側テーパTFと重なり、さらに第3パルスP3の
頂部Hと重なり、この後第4パルスP4の後端側テーパ
TRと重なり、最後に第5パルスP5の後端側テーパT
Rに重なる。この様にして1個所の領域Sに着目する
と、レーザビームのパルスが5回照射され、結晶化等の
処理が行なわれる。
【0011】図4は上述した領域Sにおける表面状態の
変化を示す模式図である。先ず第1パルスP1が照射さ
れ、領域Sには先端側テーパTFが重なる。これによ
り、この領域Sの部分はある程度結晶化される。一般
に、照射エネルギー強度が高い程結晶化度合いが進む。
結晶化が進むとその部分は非晶質から多結晶に転換され
る為反射率が高くなる。この結果、次のレーザビームに
対する吸収率に影響を与える。一般に反射率が高くなる
とこれに応じて吸収率が低くなる。そこで、1発目のパ
ルスP1の照射を受けた領域Sでは吸収率が右肩上がり
の様に分布する。この後第2のパルスP2が照射され
る。前述した様に各パルスは比較的なだらかな先端側の
テーパTFを有している為、この2発目のパルスP2の
照射でも領域SにはテーパTFが重なる。この時、領域
SではTFに沿ったエネルギー強度の変化と吸収率の変
化が互いに補い合う様に作用し、結果として変化が相殺
される。即ち、領域S内で吸収率の低い部分には比較的
高いエネルギー強度が与えられ、吸収率の高い部分には
比較的低いエネルギー強度が与えられる。これにより、
領域S内では略均一な結晶化程度が得られる。この後、
3発目のパルスP3が照射されるが、この時にはその頂
部Hが領域Sに重なる。従って、一旦均一化された結晶
はさらに均一になる。その後、第4及び第5番目のパル
スが照射されるが、この時には後端側のテーパTRと重
なる事になる。一旦均一に結晶化された領域Sは後端側
のテーパTRの影響は余り受けず、略均一な結晶性がそ
のまま維持される。この様に、幅方向後端側のエネルギ
ー強度分布は結晶性に大きな影響を与えないので、この
部分のエネルギー密度を先端側に移した方が効率的にな
る。そこで、本発明の好ましい態様ではレーザビームの
プロファイルを非対称化して、先端側の傾斜をなだらか
にし、後端側の傾斜を急峻にしてこの部分のエネルギー
強度分布を削っている。又、中央部は先端側によって形
成された結晶の均一性を維持する為平であるかあるいは
凸形状を有している事が好ましい。以上説明した様に、
本発明ではレーザビームの幅方向プロファイルの先端側
傾斜を比較的なだらかにする事で、より均一な結晶化を
実現している。具体的には、走査方向に関し先端側とな
る部分で断面エネルギー強度が最大値の13.5%レベ
ルから90%レベルに上昇するまで0.04mm以上の傾
斜幅を設けている。これ以下であると、レーザアニール
により得られる結晶の均一性が悪くなり、走査方向と直
交する帯状のムラ等が生じる。
【0012】図5は、参考の為先端側のテーパTFが急
峻なパルスを照射した場合の状態変化を示す。先ず、1
番目のパルスP1が照射されると、領域Sには急峻なテ
ーパTFが重なる。これにより、領域Sの吸収率は右肩
上がりに大きく変化する。この後2番目のパルスP2が
照射されるが、この時にはTFが急峻である為これを通
り過ぎて頂部Hが領域Sに重なる事になる。吸収率が大
きく変化しているのに対しパルスP2の頂部におけるエ
ネルギー強度は略平である為、吸収率の影響がそのまま
残され不均一な結晶化状態になる。これが最後まである
程度保存されるので、結局結晶にムラが現われる事にな
る。
【0013】図6は、元々ガウス分布等の対称的なエネ
ルギー強度分布を有するレーザビーム1を本発明に従っ
て先端側がなだらかな非対称分布に変換する光学系の一
例を示している。レーザ光源(図示せず)から入射した
レーザビーム1は反射鏡4を介してシリンドリカルレン
ズ5を通過し基板6に照射される。この時、レーザビー
ム1の中心線から離間してシリンドリカルレンズ5の光
軸を配置する事により、結果的にレーザビーム1の幅方
向プロファイルPWが図示の様に非対称となる。
【0014】図7は非対称光学系の他の例を示す模式図
である。この例ではシリンドリカルレンズ5の光軸がレ
ーザビーム1の中心線に対して傾いている。この結果、
基板6に照射されたレーザビーム1の幅方向プロファイ
ルPWが非対称になっている。
【0015】図8は非対称光学系の別の例を示す模式図
である。本例ではレーザビーム1の中心線とシリンドリ
カルレンズ5の光軸が一致している一方、これらが基板
6に対してθの角度で傾斜している。この結果、基板6
に照射されたレーザビーム1の幅方向プロファイルPW
は非対称となっている。
【0016】図9は非対称光学系のさらに別の例を示す
模式図である。ここではレーザ光源(図示せず)から放
射したレーザビーム1は幅方向プロファイルが台形にな
っている。このレーザビーム1はミラーM1〜M4によ
り2分割される。即ちレーザビーム1の半分PAはM
1,M2及びM3により反射されシリンドリカルレンズ
5に入射する。他方の半分PBはM1及びM4により反
射され同じくシリンドリカルレンズ5に入射する。この
時PA,PBはシリンドリカルレンズ5の上半分を通過
する様になっており、基板6の表面には略PA及びPB
が重ねられて照射される。この結果、最終的なレーザビ
ーム1の幅方向プロファイルPA+PBは先端側になだ
らかなテーパが付され後端側に急峻なテーパが残される
事になる。
【0017】図10はさらに別の非対称光学系を示す模
式図である。本例ではシリンドリカルレンズ5の光軸よ
り上方を通過するレーザビーム1の一対の成分PA,P
Bが基板6の表面に照射される。光軸に近い方の成分P
Bは基板6上で光軸に近い方に収束され、光軸から離れ
た成分PAは同じく基板6上で光軸から離れた部分に収
束される。この結果、最終的なレーザビーム1の幅方向
プロファイルPA+PBは先端側になだらかなテーパが
付された形状となる。
【0018】図11は本発明にかかるレーザ照射装置の
具体的な構成例を示す模式図である。本レーザ照射装置
はエキシマレーザ等からなる2台のレーザ光源0U,0
Vを備えている。両光源0U,0Vから放射されたレー
ザビーム1U,1Vはミラー11を介して光学系12に
入射される。この光学系12には各光源0U,0Vに対
応して一対のシリンドリカルインテグレータ2U,2V
が装備されている。各シリンドリカルインテグレータ2
U,2Vから出射したレーザビームは反射鏡3,4及び
シリンドリカルレンズ5を通過した後、ライン状のレー
ザビームPU,PVに整形され、基板に照射される。
【0019】図12ではライン状レーザビームPU,P
Vが互いに重なりながら交互に基板6を照射し、その表
面処理を行なっている。この場合、例えば各レーザビー
ムPU,PVの長手寸法は360mmに設定され、幅寸法
は0.15mm(半値幅)に設定される。対応するガラス
基板6の寸法は最大で例えば380×480mm2 であ
る。
【0020】図13は一対のレーザビームPU,PVの
照射タイミングを示すタイミングチャートである。レー
ザ光源0U,0Vは交互に発振動作し、この結果ライン
状レーザビームPU,PVは交互に基板6に照射され
る。各レーザビームPU,PVの周波数は例えば200
Hz程度である。
【0021】図14は本発明にかかるレーザ照射装置の
他の具体的な構成例を示す模式図である。図11と対応
する部分には対応する参照番号を付して理解を容易にし
ている。本例でも2台のレーザ光源0U,0Vを用いて
一対のレーザビーム1U,1Vを放射している。図11
に示した実施例と異なる点は、レーザビームPU,PV
が夫々半分の長手寸法を有し、両者が並んで1本のライ
ン状レーザビームを構成している事である。
【0022】図15は図14に示した装置により出力さ
れるレーザビームPU,PVを基板6に照射する方法を
示した模式図である。本例では、大型のガラス基板6に
4個のデバイス領域が設けられており、これらに対して
PU,PVが別々に照射される。
【0023】図16は図14に示した装置から出力され
るレーザビームPU,PVのタイミングを表わしてい
る。この例ではPUとPVは互いに位相がずれて照射さ
れているが、両方を同一タイミングで照射する様にして
も良い事は勿論である。
【0024】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、レ
ーザビームの幅方向に沿った断面エネルギー強度の分布
を調整し、走査方向に関し先端側となる部分で断面エネ
ルギー強度が最大値の13.5%レベルから90%レベ
ルに上昇するまで0.04mm以上の傾斜幅を設けてい
る。換言すると、ライン状レーザビームの幅方向プロフ
ァイルの先端側をなだらかにする事で、基板処理を均一
化し、走査方向と直交する方向に現われる帯状のムラを
抑制している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるレーザ照射装置の基本的な構成
を示す模式図である。
【図2】図1に示したレーザ照射装置の光学構成を示す
模式図である。
【図3】本発明にかかるレーザ照射装置の動作を示す説
明図である。
【図4】本発明にかかるレーザ照射装置によって照射さ
れた基板の表面状態変化を示す説明図である。
【図5】従来のレーザ照射装置により照射処理された基
板の表面状態変化を示す参考図である。
【図6】本発明にかかるレーザ照射装置に組み込まれる
非対称光学系の一例を示す模式図である。
【図7】同じく非対称光学系の他の例を示す模式図であ
る。
【図8】同じく非対称光学系の別の例を示す模式図であ
る。
【図9】同じく非対称光学系のさらに別の例を示す模式
図である。
【図10】同じく非対称光学系のさらに別の例を示す模
式図である。
【図11】本発明にかかるレーザ照射装置の具体的な構
成例を示すブロック図である。
【図12】図11に示したレーザ照射装置の動作説明に
供する模式図である。
【図13】同じく動作説明に供するタイミングチャート
である。
【図14】本発明にかかるレーザ照射装置の他の具体例
を示すブロック図である。
【図15】図14に示したレーザ照射装置の動作説明に
供する模式図である。
【図16】同じく動作説明に供するタイミングチャート
である。
【符号の説明】
0 レーザ光源 1 レーザビーム 2 シリンドリカルインテグレータ 3 反射鏡 4 反射鏡 5 シリンドリカルレンズ 6 基板 7 ステージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 俊公 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコー電子工業株式会社内 (72)発明者 山下 義弘 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコー電子工業株式会社内 (72)発明者 新野 雅夫 名古屋市中区錦3丁目6番29号 興和株式 会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザビームを間欠的に放射するレーザ
    光源と、該レーザビームを所定の幅のライン状あるいは
    矩形状に整形する整形手段と、該レーザビームを幅方向
    に沿って部分的に重ねながら走査して基板に照射し所望
    の処理を行なう走査手段とを備えたレーザ照射装置にお
    いて、 該レーザビームの幅方向に沿った断面エネルギー強度の
    分布を調整し、走査方向に関し先端側となる部分で断面
    エネルギー強度が最大値の13.5%レベルから90%
    レベルに上昇するまで0.04mm以上の傾斜幅を設けた
    事を特徴とするレーザ照射装置。
  2. 【請求項2】 先端側に続く中央部分の断面エネルギー
    強度の分布が凸又は平に調整されている事を特徴とする
    請求項1記載のレーザ照射装置。
  3. 【請求項3】 走査方向に関し後端側となる部分で断面
    エネルギー強度が最大値の90%レベルから13.5%
    レベルに下降するまで0.04mm以下の傾斜幅を設けた
    事を特徴とする請求項1又は2記載のレーザ照射装置。
JP6339096A 1996-03-19 1996-03-19 レーザ照射装置 Pending JPH09260302A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001319892A (ja) * 2000-05-11 2001-11-16 Toshiba Corp レーザアニール装置及び薄膜トランジスタの製造方法
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