JPH09260228A - 半導体製品の製造工程管理システム - Google Patents

半導体製品の製造工程管理システム

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JPH09260228A
JPH09260228A JP9762196A JP9762196A JPH09260228A JP H09260228 A JPH09260228 A JP H09260228A JP 9762196 A JP9762196 A JP 9762196A JP 9762196 A JP9762196 A JP 9762196A JP H09260228 A JPH09260228 A JP H09260228A
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JP
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operator
work
manufacturing
manufacturing apparatus
identification signal
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Application number
JP9762196A
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Inventor
Naoaki Inoue
尚明 井上
Takuro Deo
卓朗 出尾
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体製品の製造工程における人為的なミス
を防止し、その歩留りを向上させる事ができ、オペレー
タを工程マニュアル等の印刷物や特定場所に設置してあ
るコンピュータ端末等から物理的に解放し、目的の工程
に集中させ、効率を向上し、半導体製品の製造コストを
減少させることができる半導体製品の製造工程管理シス
テムを提供する。 【解決手段】 半導体製品の製造装置Mによる処理対象
ワークW、および、その製造装置MのオペレータPそれ
ぞれの識別信号を、それぞれの位置において発信し、各
識別信号を、そのオペレータPに装着可能な読み取り手
段21により読み取る。その読み取られた識別信号を、
そのワークWとオペレータPとの対応関係を含む記憶さ
れた工程情報と照合し、その照合結果に応じた信号を出
力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製品の製造
工程を管理するシステムに関し、半導体製品の製造を支
援するのに用いられる。
【0002】
【従来の技術】半導体製品を製造するに際しては、どの
製造装置により、どのオペレータが、どのワークを処理
するかの作業マスタープランを含む工程情報を作成し、
その工程情報に基づいて製造工程の管理を行なってい
る。
【0003】その工程情報はホストコンピュータに記憶
され、半導体工場内に設置されたコンピュータ端末のキ
ーボードをオペレータが操作することで、オペレータは
自己の担当工程を表示装置に表示させて確認していた。
そのコンピュータ端末は、製造装置が設置されるクリー
ンルームから離れた管理ルーム内に設置され、オペレー
タはコンピュータ端末の設置位置において自己の担当工
程を確認していた。
【0004】また、そのコンピュータ端末のキーボード
をオペレータが操作することで、オペレータは自己の担
当工程の実行を入力していた。すなわち、オペレータか
らの報告に基づいて、ホストコンピュータ側において作
業の進行状況を把握していた。
【0005】また、製造工程において必要となる種々の
情報、例えば、現状における製造装置のトラブル、トラ
ブルに対する対処方法、処理対象ワークの処理時間等の
プロセス情報も、その工程情報の一部としてホストコン
ピュータに記憶したり、あるいはマニュアル等の印刷物
として保持し、それらの情報を、オペレータはコンピュ
ータ端末を操作したり、マニュアル等の検索により取り
出していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】オペレータからの報告
に基づいて作業の進行状況を把握する場合、オペレータ
が自己の処理すべきワークや製造装置を誤認した場合、
その誤認の発生を検知することができない。すなわち、
製造工程の進行上における人為的なミスについてはその
発生を防止できなかった。
【0007】また、オペレータは自己の作業マスタープ
ランの確認を、製造装置から離れたコンピュータ端末の
設置場所において行なう必要があった。そのため、オペ
レータは製造装置とコンピュータ端末との間で移動する
必要があり、製造効率を低下させる原因となっていた。
【0008】また、トラブル等の緊急事態や、特急品の
割り込み等により工程情報を変更しなければならない場
合、管理者側はオペレータとはコンピュータ端末を介し
てしか情報交換ができないため、迅速な対応ができなか
った。
【0009】さらに、製造装置のトラブルの発生状況、
工程中において発生した製造装置のトラブルに対する対
処方法、プロセス情報等の工程情報が必要な場合にも、
オペレータはコンピュータ端末の設置場所やマニュアル
設置場所に移動する必要があり、オペレータは製造工程
のみに十分集中できず、ワークを監視し続けることがで
きず、製造効率を低下させる原因となっていた。
【0010】本発明は、上記問題を解決することのでき
る半導体製品の製造工程管理システムを提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体製品の製
造工程管理システムは、半導体製品の製造装置による処
理対象ワークの識別信号を、そのワークの位置において
発信する手段と、その製造装置のオペレータの識別信号
を、そのオペレータの位置において発信する手段と、そ
のオペレータに装着可能な前記各識別信号の読み取り手
段と、前記ワークとオペレータとの対応関係を含む工程
情報を記憶する手段と、その工程情報と、前記読み取り
手段により読み取られた識別信号との照合結果に応じた
信号を出力する手段とを備えることを特徴とする。
【0012】この構成によれば、オペレータが装着する
読み取り手段により、そのオペレータ自身の識別信号
と、そのオペレータに割当てられたワークの識別信号と
を読み取ることで、どのオペレータが、どのワークを処
理しようとしているかを判断できる。よって、その読み
取られた識別信号を、ワークとオペレータとの対応関係
を含む工程情報と照合することで、製造工程の進行状況
をオペレータを介することなく把握し、その進行状況に
対応する信号を出力できる。これにより、オペレータが
自己の処理すべきワークを誤認した場合、その誤認の発
生を検知し、その対応策をとるための信号を出力するこ
とができる。
【0013】また、本発明の半導体製品の製造工程管理
システムは、半導体製品の製造装置の識別信号を、その
製造装置の位置において発信する手段と、その製造装置
による処理対象ワークの識別信号を、そのワークの位置
において発信する手段と、その製造装置のオペレータの
識別信号を、そのオペレータの位置において発信する手
段と、そのオペレータに装着可能な前記各識別信号の読
み取り手段と、前記製造装置とワークとオペレータとの
対応関係を含む工程情報を記憶する手段と、その工程情
報と、前記読み取り手段によって読み取られた識別信号
との照合結果に応じた信号を出力する手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0014】この構成によれば、オペレータが装着する
読み取り手段により、そのオペレータ自身の識別信号
と、そのオペレータに割当てられた製造装置の識別信号
と、その製造装置により処理されるワークの識別信号と
を読み取ることで、どの製造装置により、どのオペレー
タが、どのワークを処理しようとしているかを判断でき
る。よって、その読み取られた識別信号を、製造装置と
ワークとオペレータとの対応関係を含む工程情報と照合
することで、製造工程の進行状況をオペレータを介する
ことなく把握し、その進行状況に対応する信号を出力で
きる。これにより、オペレータが自己の処理すべきワー
クや製造装置を誤認した場合、その誤認の発生を検知
し、その対応策をとるための信号を出力することができ
る。
【0015】本発明において、そのオペレータに装着さ
れる情報提示手段を備え、その情報提示手段により前記
工程情報をオペレータに提示可能であるのが好ましい。
これにより、オペレータは自己の担当作業を、製造装置
から離れることなく確認できる。よって、オペレータが
情報を得るために製造装置から離れた位置に移動する必
要性をなくし、製造効率を向上できる。また、トラブル
等の緊急事態や、特急品の割り込み等により工程情報を
変更した場合、その変更した工程情報をオペレータに即
座に提示して迅速に対応することができる。さらに、そ
の情報提示手段は、画像表示光の出射手段と、その画像
表示光の光路を変更可能かつオペレータの前方からの光
を透過可能な光路変更手段とを備え、その画像表示光の
光路変更によりオペレータの視野内に画像を形成可能で
あるのが好ましい。これにより、オペレータは製造装置
やワークから視線を外すことなく必要な情報を読み取る
ことができる。
【0016】本発明において、その工程情報の情報提示
手段による提示指示信号の出力手段が、そのオペレータ
に装着可能に設けられているのが好ましい。これによ
り、製造装置のトラブルの発生状況、工程中において発
生した製造装置のトラブルに対する対処方法、プロセス
情報等の工程情報が必要な場合に、情報提示手段による
提示を指示することで、その情報をオペレータは製造装
置から離れることなく得ることができる。これにより、
オペレータが情報を得るために製造装置から離れた位置
に移動する必要性をなくし、オペレータは製造工程のみ
に集中でき、ワークを監視し続けることができ、製造効
率を向上できる。
【0017】本発明において、その照合の結果、工程情
報に基づく製造装置とワークとオペレータの中の少なく
とも2つの対応関係が、識別信号に基づく製造装置とワ
ークとオペレータの中の少なくとも2つの対応関係に一
致していない場合に、警告情報を前記情報提示手段によ
りオペレータに提示可能であるのが好ましい。これによ
り、オペレータが自己の処理すべきワークや製造装置を
誤認した場合に、オペレータに警告を発することができ
る。
【0018】本発明において、その照合の結果、工程情
報に基づく製造装置とワークとオペレータの中の少なく
とも2つの対応関係が、識別信号に基づく製造装置とワ
ークとオペレータの中の少なくとも2つの対応関係に一
致していない場合に、その製造装置の作動を阻止する手
段を備えるのが好ましい。さらに、各製造装置にそのワ
ーク識別信号の読み取り手段が取り付けられ、この読み
取り手段により読み取られるワーク識別信号に基づく製
造装置とワークとの対応関係が、その工程情報に基づく
製造装置とワークとの対応関係に一致していない場合
に、その製造装置の作動を阻止する手段を備えるのがよ
り好ましい。これにより、オペレータが自己の処理すべ
きワークや製造装置を誤認した場合に、製造装置により
ワークの処理が行なわれるのを防止できるので、製造工
程の進行上における人為的なミスの発生を確実に防止で
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0020】図1は、半導体製品の製造工場における製
造工程の管理システムの構成を示すものであって、クリ
ーンルームに設けられた半導体製品の複数の製造装置M
それぞれの制御装置Cに、LAN(ローカルエリアネッ
トワーク)によりホストコンピュータ9が接続され、そ
のホストコンピュータ9による集中管理システムが構成
されている。
【0021】それら製造装置Mは、素材となる半導体ウ
エハから所望の半導体製品を製造する上で必要なプロセ
スを行なうため、半導体ウエハや中間処理品であるワー
クWを処理するものであり、例えば、スパッタリング装
置、イオン注入装置、酸化炉、エッチング装置等により
構成される。
【0022】製造工場において処理される複数のワーク
Wは、複数のワークケース20に一枚ずつ若しくは複数
枚ずつ収納された状態で、各製造装置M間で搬送され、
各製造装置Mにより順次処理される。各ワークケース2
0は各製造装置Mにセットされ、各製造装置Mは、その
セットされたワークケース20からワークWを取り出し
て所定の処理を行なう。
【0023】各製造装置Mの制御装置Cは、複数のオペ
レータPの中の何れかによる操作によって、その製造プ
ロセスを製造装置Mが実行するように制御する。また、
各製造装置Mには作動不良等のトラブルセンサが設けら
れ、そのトラブル検知信号は制御装置Cからホストコン
ピュータ9に送られる。また、各制御装置Cは、製造装
置Mによる製造プロセスの実行の終了信号をホストコン
ピュータ9に送る。
【0024】そのホストコンピュータ9は、各製造装置
MとワークWとオペレータPとの対応関係、すなわち、
どの製造装置Mにより、どのオペレータPが、どのワー
クWを処理するかの作業マスタープランを含む工程情報
を記憶する。その工程情報は、工程管理者により予め作
成されてホストコンピュータ9にコンピュータ端末(図
示省略)から入力される。さらに、ホストコンピュータ
9は、現状における製造装置Mの上記検知されたトラブ
ル、トラブルに対する対処方法、処理対象ワークWの処
理時間等のプロセス情報も、その工程情報の一部として
記憶する。
【0025】各製造装置MにはIDタグ11が取り付け
られている。各IDタグ11は、自身が取り付けられて
いる各製造装置Mの識別信号を、例えば電磁波等の無線
信号により発信するトランスポンダである。各IDタグ
11が各製造装置Mに取り付けられることで、各識別信
号は各製造装置Mの位置において発信される。
【0026】各ワークケース20にはIDタグ12が取
り付けられている。各IDタグ12は、自身が取り付け
られている各ワークケース20に収納されているワーク
Wの識別信号を、例えば電磁波等の無線信号により発信
するトランスポンダである。各IDタグ12がワークケ
ース20に取り付けられることで、各識別信号は各ワー
クWの位置において発信される。
【0027】各オペレータPにはIDタグ13が取り付
けられている。各IDタグ13は、自身が取り付けられ
ている各オペレータPの識別信号を、例えば電磁波等の
無線信号により発信するトランスポンダである。各ID
タグ13が各オペレータPに取り付けられることで、各
識別信号は各オペレータPの位置において発信される。
【0028】各オペレータPに、上記各IDタグ11、
12、13の発信する識別信号を読み取るリーダ21が
装着される。このリーダ21は、オペレータPに例えば
ベルト等を介して、自身が装着されているオペレータP
に取り付けられたIDタグ13の識別信号を受信可能な
位置に装着される。また、このリーダ21は、オペレー
タPが上記ワークケース20を保持したならば、そのワ
ークケース20に取り付けられたIDタグ12が発する
識別信号を受信可能な位置に装着される。さらに、この
リーダ21は、オペレータPが上記ワークケース20を
セットするために製造装置Mの何れかに近接したなら
ば、その製造装置Mの何れかに取り付けられたIDタグ
11が発する識別信号を受信可能な位置に装着される。
【0029】各製造装置Mに、上記ワークケース20に
取り付けられたIDタグ12の発信する識別信号を読み
取るリーダ22が取り付けられる。このリーダ22は、
各製造装置Mにワークケース20がワークWの処理のた
めにセットされた場合に、そのワークケース20に取り
付けられたIDタグ12が発する識別信号を受信可能な
位置に取り付けられる。
【0030】そのオペレータPに装着されるリーダ21
は、そのオペレータPに装着されるオペレータ用制御装
置34に接続され、そのオペレータ用制御装置は、PH
S(パーソナルハンディホンシステム)の送受信端末3
5に接続される。そのオペレータ用制御装置34と送受
信端末35は、例えばオペレータPにベルトにより装着
される。また、その各製造装置Mに取り付けられるリー
ダ22は、各製造装置Mの制御装置Cに接続される。
【0031】各オペレータPに、情報提示手段として頭
部装着型表示装置31が装着される。その頭部装着型表
示装置31は、画像表示装置32と、この画像表示装置
32をオペレータPの頭部に装着するためのバンド等の
保持部材33とを備える。その画像表示装置32は、上
記オペレータ用制御装置34に接続される。その画像表
示装置32により表示される画像情報は、オペレータP
の前方視野の一部に表示され、これにより、オペレータ
Pは画像情報と前方視野内のものとを視認できる。その
頭部装着型表示装置31の画像表示装置32としては、
例えば、画像表示光を出射するためのバックライト付液
晶表示器等と、その画像表示光の光路を変更してオペレ
ータPの視野内に表示画像を形成するホログラム素子や
ハーフミラー等の光学系を有するものにより構成でき
る。その画像表示光の光路変更用の光学系として、ホロ
グラム素子やハーフミラーのようにオペレータPの前方
からの光を透過することが可能なものを用いることで、
オペレータPは製造装置MやワークWから視線を外すこ
となく必要な情報を読み取ることができる。また、各オ
ペレータPに、ハンズフリーでの音声による交信を可能
にするため、その保持部材33を介してスピーカ38と
マイク39が取り付けられる。そのスピーカ38とマイ
ク39は、上記オペレータ用制御装置34に接続され
る。
【0032】上記ホストコンピュータ9に、上記PHS
の送受信端末35とのデータ通信用無線装置51が接続
される。さらに、ホストコンピュータ9の端末が設置さ
れている管理ルーム内には、そのPHSの送受信端末3
5を介してオペレータPと管理者との間で音声による交
信を行なうため、マイクおよびスピーカ(図示省略)が
設けられている。
【0033】上記構成において、オペレータPはクリー
ンルームに入室すると、PHSの送受信端末35からホ
ストコンピュータ9に、作業マスタープランにおける自
己の担当する工程情報の提示指示信号を出力する。これ
により、ホストコンピュータ9は、その記憶した工程情
報の中から、そのオペレータPの担当する工程情報の表
示信号を頭部装着型表示装置31にPHSの送受信端末
35を介して出力する。また、ホストコンピュータ9に
製造装置Mのトラブル信号が記憶されている場合、その
トラブルの状況を併せて頭部装着型表示装置31により
表示するようにしてもよい。
【0034】オペレータPは、その頭部装着型表示装置
31の表示から自己の担当作業を確認し、自己の処理す
べきワークWを収納したワークケース20を保管場所か
ら取り出す。これにより、オペレータPに装着されたリ
ーダ21により、オペレータPの識別信号とワークWの
識別信号が読み取られ、オペレータ用制御装置34から
PHSの送受信端末35を介してホストコンピュータ9
に送信される。ホストコンピュータ9は、その識別信号
を工程情報における作業マスタープランと照合する。そ
の照合の結果、識別信号に基づくオペレータPとワーク
Wとの対応関係が、その作業マスタープランにおけるオ
ペレータPとワークWとの対応関係と異なる場合、ホス
トコンピュータ9は頭部装着型表示装置31に、再確認
を促すために警告情報を表示させるための画像表示信号
を出力する。さらに、スピーカ38によるボイスメール
での警告のため、そのPHSの送受信端末35に音声信
号を出力してもよい。
【0035】また、オペレータPがワークケース20を
セットするために製造装置Mの何れかに近付くと、オペ
レータPに装着されたリーダ21により、その製造装置
Mの識別信号とオペレータPの識別信号とワークWの識
別信号が読み取られる。ホストコンピュータ9は、記憶
した上記工程情報と、そのリーダ21によって読み取ら
れたIDタグ11、12、13からの各識別信号とを照
合する。その照合の結果、識別信号に基づくオペレータ
PとワークWと製造装置Mとの対応関係が、その工程情
報におけるオペレータPとワークWと製造装置Mとの対
応関係と異なる場合、そのリーダ21により読み取られ
た識別信号に対応する製造装置Mの作動が阻止されるよ
うにインターロックがかけられる。
【0036】さらに、ワークケース20が製造装置Mに
セットされると、製造装置Mに取り付けられたリーダ2
2によりワークWの識別信号が読み取られる。ホストコ
ンピュータ9は、記憶した上記工程情報と、そのリーダ
22によって読み取られた識別信号とを照合する。その
照合の結果、識別信号に基づくワークWと製造装置Mと
の対応関係が、工程情報におけるワークWと製造装置M
との対応関係と異なる場合、その識別信号を読み取った
リーダ22が取り付けられた製造装置Mの作動が阻止さ
れるようにインターロックがかけられる。
【0037】そして、オペレータPとワークWと製造装
置Mとの組み合わせが、マスタープランと合致した場合
にのみ、そのオペレータPの担当する工程情報が頭部装
着型表示装置31に再確認のために送られ、製造装置M
は運転可能状態になる。
【0038】これにより、オペレータの主観を介するこ
となく、製造工程の進行状況に関する信頼できる情報
を、集中管理システムを構成するホストコンピュータ9
に送ることができる。よって、オペレータPが自己の処
理すべきワークWや製造装置Mを誤認した場合、その誤
認の発生を検知し、的確な処理により製造工程の進行上
における人為的なミスの発生を防止し、半導体製品の歩
留りを向上させることができる。
【0039】オペレータPは、その半導体製品の製造プ
ロセスを実行する上で必要なデータ、例えば前回のプロ
セスに要した時間等のプロセス情報を取り出す場合、P
HSの送受信端末35からホストコンピュータ9に提示
指示信号を出力する。これにより、ホストコンピュータ
9は、その記憶した工程情報の中から、オペレータPの
要求する情報の表示信号を頭部装着型表示装置31に出
力する。これにより、オペレータPは所望の情報を得る
ことができる。また、その製造プロセスを実行中に製造
装置Mにトラブルが発生し、そのトラブル検知信号が制
御装置Cからホストコンピュータ9に送られると、ホス
トコンピュータ9は、その対策情報の表示信号を頭部装
着型表示装置31に出力できる。これにより、オペレー
タPはトラブルに迅速に対応することができる。また、
製造装置Mによっては検知できないようなトラブル、例
えば、オペレータPがワークケース20を落としてワー
クWを破損させたような場合、オペレータPはマイク3
9からPHSの送受信端末35を介して管理者に音声に
より状況を伝え、スピーカ38から音声により、あるい
は、頭部装着型表示装置31を介する画像データによ
り、適切な指示を得ることが可能である。
【0040】すなわち、オペレータPは、頭部装着型表
示装置31、スピーカ38、マイク39およびPHSの
送受信端末35により、情報交換のための場所を制限さ
れることなくハンズフリーの状態で、集中管理システム
を構成するホストコンピュータ9と交信が可能であり、
ペーパレス化はもちろん、その交信の間、オペレータP
は自己の担当する製造装置Mから離れることなく、製造
工程のみに集中してワークWを監視し続けることがで
き、結果として歩留りを向上させることができる。
【0041】さらに、トラブル等の緊急事態や、特急品
の割り込み等により管理者がホストコンピュータ9に記
憶した工程情報を変更した場合、その変更した工程情報
を頭部装着型表示装置31を介してオペレータPに即座
に提示し、迅速かつ柔軟に対応することができる。
【0042】各製造装置Mは、一つの製造プロセスが終
了するとLANを通じてホストコンピュータ9に終了信
号を送る。これにより、ホストコンピュータ9において
は作業マスタープランが更新され、次工程のためのオペ
レータPとワークWと製造装置Mとの新たな対応関係
が、オペレータPに送られる。これにより、オペレータ
Pの不注意により、既に終了した製造プロセスを実行し
ようとしても、上記のように頭部装着型表示装置31を
介し警告が発せられ、製造装置Mは作動が阻止されるの
で、オペレータPは誤りに気付く。
【0043】なお、本発明は上記実施形態に限定されな
い。例えば、情報交換用の無線通信手段はPHSによる
ものに限定されず、他の高速デジタルデータ送受信シス
テムであってもよい。また、オペレータPに装着される
情報提示手段は頭部装着型表示装置やスピーカに限定さ
れず、情報提示が可能でオペレータPがハンドフリーに
なるものであればよい。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、半導体製品の製造工程
における人為的なミスを防止し、あらかじめ定められた
工程に従って確実に半導体製品を製造でき、その歩留り
を向上させる事ができる。また、オペレータを工程マニ
ュアル等の印刷物や特定場所に設置してあるコンピュー
タ端末等から物理的に解放し、目的の工程に集中させ、
効率を工場し、半導体製品の製造コストを減少させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の半導体製品の製造工程管理
システムの構成説明図
【符号の説明】
9 ホストコンピュータ 11、12、13 IDタグ 20 ワークケース 21、22 リーダ 31 頭部装着型表示装置 35 PHSの送受信端末 C 制御装置 M 製造装置 P オペレータ W ワーク

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体製品の製造装置による処理対象ワ
    ークの識別信号を、そのワークの位置において発信する
    手段と、 その製造装置のオペレータの識別信号を、そのオペレー
    タの位置において発信する手段と、 そのオペレータに装着可能な前記各識別信号の読み取り
    手段と、 前記ワークとオペレータとの対応関係を含む工程情報を
    記憶する手段と、 その工程情報と、前記読み取り手段により読み取られた
    識別信号との照合結果に応じた信号を出力する手段とを
    備える半導体製品の製造工程管理システム。
  2. 【請求項2】 半導体製品の製造装置の識別信号を、そ
    の製造装置の位置において発信する手段と、 その製造装置による処理対象ワークの識別信号を、その
    ワークの位置において発信する手段と、 その製造装置のオペレータの識別信号を、そのオペレー
    タの位置において発信する手段と、 そのオペレータに装着可能な前記各識別信号の読み取り
    手段と、 前記製造装置とワークとオペレータとの対応関係を含む
    工程情報を記憶する手段と、 その工程情報と、前記読み取り手段により読み取られた
    識別信号との照合結果に応じた信号を出力する手段とを
    備える半導体製品の製造工程管理システム。
  3. 【請求項3】 そのオペレータに装着される情報提示手
    段を備え、その情報提示手段により前記工程情報をオペ
    レータに提示可能な請求項1または2に記載の製造工程
    管理システム。
  4. 【請求項4】 前記工程情報の前記情報提示手段による
    提示指示信号の出力手段が、そのオペレータに装着可能
    に設けられている請求項3に記載の半導体製品の製造工
    程管理システム。
  5. 【請求項5】 その情報提示手段は、画像表示光の出射
    手段と、その画像表示光の光路を変更可能かつオペレー
    タの前方からの光を透過可能な光路変更手段とを備え、
    その画像表示光の光路変更によりオペレータの視野内に
    画像を形成可能である請求項3または4に記載の半導体
    製品の製造工程管理システム。
  6. 【請求項6】 前記照合の結果、工程情報に基づく製造
    装置とワークとオペレータの中の少なくとも2つの対応
    関係が、識別信号に基づく製造装置とワークとオペレー
    タの中の少なくとも2つの対応関係に一致していない場
    合に、警告情報を前記情報提示手段によりオペレータに
    提示可能である請求項1〜5の何れかに記載の半導体製
    品の製造工程管理システム。
  7. 【請求項7】 前記照合の結果、工程情報に基づく製造
    装置とワークとオペレータの中の少なくとも2つの対応
    関係が、識別信号に基づく製造装置とワークとオペレー
    タの中の少なくとも2つの対応関係に一致していない場
    合に、その製造装置の作動を阻止する手段を備える請求
    項1〜6の何れかに記載の半導体製品の製造工程管理シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 各製造装置に前記ワーク識別信号の読み
    取り手段が取り付けられ、この読み取り手段により読み
    取られるワーク識別信号に基づく製造装置とワークとの
    対応関係が、前記工程情報に基づく製造装置とワークと
    の対応関係に一致していない場合に、その製造装置の作
    動を阻止する手段を備える請求項1〜7の何れかに記載
    の半導体製品の製造工程管理システム。
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