JPH11134349A - 環境適応型情報呈示装置及び実世界データベース - Google Patents

環境適応型情報呈示装置及び実世界データベース

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JPH11134349A
JPH11134349A JP29510297A JP29510297A JPH11134349A JP H11134349 A JPH11134349 A JP H11134349A JP 29510297 A JP29510297 A JP 29510297A JP 29510297 A JP29510297 A JP 29510297A JP H11134349 A JPH11134349 A JP H11134349A
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JP29510297A
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Naoki Sashita
直毅 指田
Shigemi Osada
茂美 長田
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、実世界で行動するユーザに対して、
ユーザの注目する実世界の対象に関連する情報を呈示す
る構成を採るときにあって、対象に関連する有益な情報
をその時点での対象の状態に応じて適応的かつ迅速に呈
示できるようにする環境適応型情報呈示装置の提供を目
的とする。 【解決手段】実世界の対象を検出するセンサ手段と、ユ
ーザに情報を表示する出力手段と、センサ手段の検出値
に従って、センサ手段の検出する実世界の対象を認識す
る認識手段と、センシングデータによりリアルタイムで
更新される実世界の対象に関連する情報を管理する実世
界データベースをアクセス先として、認識手段が実世界
の対象を認識するときに、実世界データベースから対象
に関連する情報を取得する取得手段と、取得手段の取得
する情報を出力手段に出力することで、情報をユーザに
呈示する呈示手段とを備えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実世界で行動する
ユーザに対して、ユーザの注目する実世界の対象に関連
する情報を呈示する構成を採るときにあって、対象に関
連する有益な情報をその時点での対象の状態に応じて適
応的かつ迅速に呈示できるようにする環境適応型情報呈
示装置と、その環境適応型情報呈示装置の呈示する情報
を管理する実世界データベースとに関する。
【0002】これまでのマン・マシンインタフェース技
術は、ユーザとそれに対面するコンピュータ上に設計さ
れた仮想情報世界との対話を支援するものであった。し
かしながら、ハードウェアの小型化・低価格化が急激に
進むにつれ、携帯型のコンピュータや家電製品に組み込
まれたコンピュータが一般化し、その結果、コンピュー
タを使用する際に、ユーザがコンピュータの設置場所へ
移動して操作しなければならないという制約はもはや存
在しなくなった、といっても過言ではない。
【0003】むしろ、ユーザがコンピュータの存在場所
を意識せずに作業を実行できるという状況は、実世界で
の行動(作業)を主目的とするユーザにとってより自然
で望ましい状態であり、そのような操作環境を積極的に
創り出すことが今後のマン・マシンインタフェース技術
にとって非常に重要になると思われる。
【0004】このように、ユーザにコンピュータの存在
を意識させないマン・マシンインタフェースを実現する
ためには、従来のようなコンピュータとユーザとの間の
インタラクションだけを考慮したインタフェース技術で
は不十分であり、ユーザと実世界との間のインタラクシ
ョンをも考慮した新たなインタフェース技術を構築して
いく必要がある。
【0005】
【従来の技術】ユーザと実世界との間のインタラクショ
ンをも考慮した新たなインタフェース技術、いわゆる
「実世界指向インタフェース」と呼ばれる技術の実現例
として、図8に示すような、ユーザへの情報呈示用のデ
ィスプレイと、周辺画像を取得するための小型ビデオカ
メラとを装着した携帯タイプのシステム(平川正人、安
村通晃「ビジュアルインタフェース」,bit別冊,共
立出版,pp.177-198,1996.) がある。
【0006】このシステムは、実世界で何らかの作業を
行うユーザに対して、周囲に存在する対象に関する有益
な情報を、対象の存在する位置に関連付けて呈示するも
のである。
【0007】このシステムでは、複雑な画像認識技術を
用いることなく実世界の状況や対象を同定するために、
各対象毎にID認識用のタグ(IDをエンコードしたカ
ラーコード)を添付する構成を採っている。
【0008】この構成を採るときに、このシステムで
は、カメラから取り込まれたIDタグを含む対象の画像
をIDタグ認識部へ送ることで、タグの表すID番号を
解読してユーザの注目する対象の識別を行う。そして、
対象情報呈示部において、この対象の識別IDを検索キ
ーとして、予め用意されたデータベースから該当する情
報を検索し、カメラから得られた映像上の適切な位置
に、この検索情報を基にして生成されたメッセージ(テ
キストやグラフィックス)を合成してディスプレイに表
示する。
【0009】このシステムの用途としては、例えば、図
9(a)に示すように、ユーザが壁にかけられたカレン
ダーの前に、このシステムの携帯端末を差し出すと、カ
レンダーの映像の上にデータベースから得られたスケジ
ュール情報が合成表示されたり、図9(b)に示すよう
に、個人の部屋のドアの前に、このシステムの携帯端末
を差し出すと、部屋の所有者の略歴や自己紹介ビテオ映
像などがドアの映像の上に合成表示される、などといっ
た例が考えられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】確かに、上述した従来
の「実世界指向インタフェース」のシステムでは、時々
刻々と変化するユーザの注目対象を認識し、実世界を自
由に行動するユーザに対して、その注目対象に応じた適
切な情報を提供できるという意味では、ユーザ自身の状
況変化に適応した情報の呈示を行っていると言える。
【0011】しかしながら、対象毎に取り付けられた識
別用IDタグを認識することにより表示される情報はあ
くまで固定的であり、人間が直接データベースを変更し
ない限り、同じIDタグに対しては、常に同じ情報がデ
ィスプレイ上に表示されることになる。
【0012】このように、従来技術に従っていると、対
象を含む周囲の環境状況と、対象に関連する情報を保持
するデータベースとの間に何ら情報伝達経路が存在しな
いことから、対象の内部状態や対象の保持する情報が時
間的に変化したり状況に応じて変化するような場合に、
その状態変化に応じた情報を適応的に呈示できないとい
う問題点がある。
【0013】例えば、図9(b)に示した「訪問者に応
対するドア」において、部屋の所有者が不在の場合や電
話中で応対できない場合などの状況に応じて、呈示メッ
セージを自動的に切り替えるといった要求を実現するこ
とは不可能である。
【0014】また、家電製品の操作説明画像をデータベ
ースから検索して呈示するような機能を実現する場合
に、製品に不具合が生じた時の故障部分の正確な位置
や、その故障の種類に応じた修理手順を製品の画像上に
合成表示するなどといった要求を満たすことは不可能で
ある。
【0015】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、実世界で行動するユーザに対して、ユーザの
注目する実世界の対象に関連する情報を呈示する構成を
採るときにあって、対象に関連する有益な情報をその時
点での対象の状態に応じて適応的かつ迅速に呈示できる
ようにする新たな環境適応型情報呈示装置の提供と、そ
の環境適応型情報呈示装置の呈示する情報を管理する新
たな実世界データベースの提供とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の原理構成
を図示する。図中、1は本発明を具備する携帯端末、2
は本発明を具備する情報サーバ、3は実世界環境であ
る。
【0017】この図に示すように、本発明では、実世界
に存在する各対象毎に、カメラやマイクロホンや歪みゲ
ージなどの様々なセンサを取り付け、これらのセンサを
用いて各対象を常時観測することで、その内部状態や周
囲の環境状況などを推定する。
【0018】そして、各センサと大型計算機などの情報
サーバ2とをネットワークで統合し、情報サーバ2上に
存在するセンサ情報統合部20で、センサから送信され
てきた対象の内部状態に関する情報を統合した後、各対
象毎に関連する情報を対象情報保存部21にデータベー
スとして保存する。
【0019】このように、対象の内部状態を常時監視す
るセンサと、対象に関連する情報を保存するデータベー
スとをネットワークで結合して、各対象の状態変化がす
ぐさまデータベースに反映されるようにすることによ
り、対象に関連する最新の情報を対象情報保存部21に
蓄積することが可能になる。
【0020】一方、実世界環境3の中で行動するユーザ
が持つ本発明の携帯端末1上にある対象識別部10で
は、ユーザの注目する対象の識別を行うための処理を実
行する。
【0021】例えば、各対象に識別用のタグを取り付け
る構成を採って、このタグを本発明の携帯端末1側に取
り付けたバーコードリーダやカメラなどを用いて読み取
ることでユーザの注目する対象の識別を行ったり、対象
そのものの画像を本発明の携帯端末1側に取り付けたカ
メラなどで取り込み、この対象画像から色や形状などの
特徴を抽出することでユーザの注目する対象の識別を行
ったり、各対象に赤外線発信機などの識別ID信号を発
信する発信機を取り付ける構成を採って、本発明の携帯
端末1側に取り付けた受信機により識別ID信号を受信
することでユーザの注目する対象の識別を行う。
【0022】このようにして、対象識別部10によりユ
ーザの注目対象が識別されると、本発明の携帯端末1上
にある対象情報呈示部11では、無線LANなどのネッ
トワークを介して対象情報保存部21のデータベースへ
アクセスして、注目する対象識別IDを検索キーとして
対応する情報の検索を行う。そして、その検索結果に基
づいて生成した画像・音声・テキストなどの情報を、携
帯端末1の備えるディスプレイやスピーカやイヤホンな
どを介してユーザに呈示する。
【0023】この際、ユーザが保持する携帯端末1のカ
メラから得られた対象の画像の上に、検索された画像/
テキスト情報を適切な位置に合成して表示したり、対象
画像に同期して音声情報を呈示することにより、ユーザ
にとってより直感的かつ理解し易い形で情報の呈示を行
う。
【0024】このように、本発明の情報サーバ2では、
各対象の内部状態を常時観測するセンサからの情報に基
づいて、対象情報保存部21のデータベースを常に最新
の情報に更新していることから、本発明の携帯端末1を
用いると、従来技術では実現できなかった、対象を含む
周囲の環境状況が時々刻々と変化する場合などに対して
も、ユーザの注目する対象に関連する有益な情報を適応
的かつ的確に呈示することが可能になる。
【0025】すなわち、図1の携帯端末1として実現さ
れる本発明の環境適応型情報呈示装置では、実世界の対
象を検出するカメラなどのようなセンサ手段と、ユーザ
に情報を表示するディスプレイやスピーカなどのような
出力手段と、センサ手段の検出値に従って、センサ手段
の検出する実世界の対象を認識する認識手段と、センシ
ングデータによりリアルタイムで更新される実世界の対
象に関する情報を管理する実世界データベースをアクセ
ス先として、認識手段が実世界の対象を認識するとき
に、実世界データベースからその対象に関連する情報を
取得する取得手段と、取得手段の取得する情報を出力手
段に出力することで、センサ手段の検出する実世界の対
象に関する最新の情報をユーザに呈示する呈示手段とを
備えるように構成する。
【0026】一方、図1の情報サーバ2として実現され
る本発明の実世界データベースは、実世界の対象に関連
する情報を、対象の識別子と対応をとりつつ管理するデ
ータベース手段と、センサにより検出される実世界の対
象のセンシングデータをリアルタイムに入手する入手手
段と、入手手段の入手するセンシングデータに従って、
データベース手段に管理される実世界の対象に関連する
情報をリアルタイムに更新する更新手段とを備えるよう
に構成する。
【0027】この構成に従って、本発明の環境適応型情
報呈示装置では、センシングデータによりリアルタイム
で更新される実世界の対象に関する情報を管理する実世
界データベースがアクセス先となるので、対象を含む周
囲の環境状況が時々刻々と変化する場合などに対して
も、ユーザの注目する対象に関連する有益な情報を適応
的かつ的確に呈示することが可能になる。
【0028】この構成を採るときに、呈示手段は、取得
手段の取得する情報にメディア変換を施して、そのメデ
ィア変換した情報を出力手段に出力することがある。こ
の処理に従って、例えば、取得手段の取得するテキスト
情報を音声情報に変換してスピーカに出力できるように
なる。
【0029】また、取得手段は、実世界データベースか
ら、認識手段の認識する対象に関連する情報に加えて、
その対象から一定距離内に位置する対象に関連する情報
についても取得し、呈示手段は、その情報についても呈
示することがある。この処理に従って、例えば、認識手
段の認識する対象から一定距離内に発生した地震情報な
どを呈示できるようになる。
【0030】また、取得手段は、実世界データベースか
ら、認識手段の認識する対象に関連する情報に加えて、
その対象と繋がりを持つ対象に関連する情報についても
取得し、呈示手段は、その情報についても呈示すること
がある。この処理に従って、例えば、認識手段の認識す
る対象から繋がるユーザの興味の持つ情報などを呈示で
きるようになる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に従って本発明
を詳細に説明する。図2に、本発明の一実施例を図示す
る。
【0032】この実施例は、室内にいる人物の状況に応
じて、訪問者であるユーザへ適切なメッセージを伝達す
ることを可能にする携帯端末1に関するものである。こ
こで、この携帯端末1は、ディスプレイ30と小型カメ
ラ31とを備えている。
【0033】この実施例は、本発明を実現するために、
訪問者であるユーザに対して、各部屋の状況に応じた応
対メッセージを呈示する携帯端末1と、各部屋の状況に
応じた応対メッセージを管理するデータベースを持つ情
報サーバ2と、各部屋の内部の画像を読み取る室内監視
用カメラ40と、室内監視用カメラ40の読み取る画像
を入力として、室内の状況推定を行ってユーザに呈示す
る応対メッセージを生成する計算機41と、計算機41
の生成する応対メッセージを受け取って、情報サーバ2
のデータベースに管理される応対メッセージを更新する
センサ情報統合部20とを備えるものであり、更に、各
部屋のドアにはIDタグ(IDをエンコードしたバーコ
ード)が取り付けられている。
【0034】携帯端末1と情報サーバ2との間と、情報
サーバ2と計算機41との間は、ネットワークで接続さ
れており、特に、携帯端末1と情報サーバ2との間は、
携帯性を考慮して、無線LANなどで接続されている。
【0035】携帯端末1は、小型カメラ31の読み取る
画像を処理することで、ドアに取り付けられたIDタグ
を認識する「IDタグ認識機能」と、認識されたIDタ
グを検索キーにして情報サーバ2のデータベースにアク
セスして、そのIDタグの取り付けられる部屋の情報を
取得することでユーザに呈示する情報を生成する「呈示
情報生成機能」と、生成された呈示情報を小型カメラ3
1の読み取る画像に合成してディスプレイ30に出力す
る「画像合成機能」とを備える。
【0036】一方、計算機41は、室内監視用カメラ4
0の読み取る画像を処理することで室内にいる人物の位
置を検出する「人物の位置検出機能」と、検出された人
物の位置情報を基にして室内の状況を推定する「室内の
状況推定機能」と、室内の状況変化が検出される度に、
訪問者に呈示することになるその状況に応じた応対メッ
セージを自動生成する「応対メッセージ生成機能」とを
持つ。
【0037】この「室内の状況推定機能」は、例えば、
「人物の位置検出機能」がユーザが机の近くに一定時間
いるのか否かを検出したり、ユーザが室内にいないこと
を検出すると、ユーザが机の近くに一定時間いれば仕事
中、ユーザが検出できなれば不在といったように、ユー
ザの在室/仕事中/不在などの状態を推定する処理を行
う。
【0038】「応対メッセージ生成機能」は、この「室
内の状況推定機能」の実行する推定処理を受けて、例え
ば、室内の人物が電話中である場合には、「この部屋は
○○氏のオフィスです。只今、電話中ですので、後程・
・・・・」といったような応対メッセージを生成して、
センサ情報統合部20を介して、情報サーバ2のデータ
ベースに登録されるその部屋に関する応対メッセージを
更新したり、会議室が使用中である場合には、予約デー
タを参照しつつ、「ここは会議室です。5時まで使用す
る予定です。予約表はこちらに・・・・・」といったよ
うな応対メッセージを生成して、センサ情報統合部20
を介して、情報サーバ2のデータベースに登録されるそ
の部屋に関する応対メッセージを更新する。
【0039】このようにして、情報サーバ2のデータベ
ースには、図3に示すように、リアルタイムで更新され
る現時点での各部屋に関する応対メッセージが管理され
ることになる。
【0040】このように構成される図2の実施例では、
訪問者であるユーザが部屋のドアの前に来て携帯端末1
の小型カメラ31をそのドアの方に向けると、携帯端末
1の「IDタグ認識機能」は、小型カメラ31の読み取
るそのドアに取り付けられたIDタグの画像を処理する
ことで、そのIDタグを認識する。
【0041】このIDタグの認識結果を受けて、携帯端
末1の「呈示情報生成機能」は、その認識されたIDタ
グを検索キーにして情報サーバ2のデータベースにアク
セスすることで、そのIDタグの取り付けられる部屋の
応対メッセージを取得する。このとき取得する応対メッ
セージは、上述したように、現時点の部屋の状況を反映
するものになっている。
【0042】この応対メッセージの取得を受けて、携帯
端末1の「画像合成機能」は、取得された応対メッセー
ジと小型カメラ31の読み取るドアの画像とを合成して
ディスプレイ30に出力する。この合成出力形態によ
り、直感的かつ理解し易い形で、応答メッセージを呈示
できるようになる。
【0043】このようにして、携帯端末1は、従来技術
と異なって、現時点での各部屋に応じた最新の応対メッ
セージを、ドアの画像に合成してディスプレイ30に出
力できるようになる。
【0044】この実施例では、実世界の対象の内部状態
や環境状況を検出するものとして、室内監視用カメラ4
0を用いる構成を採ったが、カメラ以外の視覚センサを
用いることも可能であるし、検出内容に合わせて、マイ
クロホンなどの聴覚センサや、歪みゲージや振動計など
の接触センサを用いることもある。
【0045】また、この実施例では、バーコードタイプ
のIDタグを用いることで対象を識別する構成を採った
が、カメラの読み取る画像から色や形状などの特徴を抽
出することで対象を識別したり、各対象に赤外線発信機
などの識別ID信号を発信する発信機を取り付けて、そ
れを受信することで対象を識別する構成を採ってもよ
い。
【0046】また、この実施例では、ディスプレイ30
を表示装置として用いる構成を採ったが、頭部装着型表
示装置を用いると、実際に存在する対象から視線をそら
すことなく関連する情報を呈示できるようになる。更
に、スピーカやイヤホンを使って音声情報として呈示し
たり、バイブレータを使って振動情報として呈示する構
成を採ることも可能である。このような場合には、情報
サーバ2のデータベースに管理される情報に従って、必
要に応じて、例えばコードから音声情報へとメディア変
換する処理を行うことになる。
【0047】また、実施例では、情報サーバ2のデータ
ベースから、認識した対象の指す情報のみを読み出して
呈示する構成を採ったが、例えば、認識した対象から一
定の距離以内に存在する対象(例えば、対象に位置コー
ドを割り付けて、その位置コードの規則から一定の距離
以内に存在する対象を抽出する)の情報についても読み
出して呈示する構成を採ってもよい。この構成を用いる
と、例えば、地震のような災害情報などを迅速かつ適応
的に呈示できるようになる。
【0048】また、例えば、予め関連度合いの深い対象
同士をリンクする構成を採って、認識した対象からリン
クする対象の情報についても読み出して呈示する構成を
採ってもよい。この構成を用いると、認識した対象とリ
ンクする対象の情報についても呈示できることで、例え
ば、ユーザの興味のある情報を迅速かつ適応的に呈示で
きるようになる。
【0049】本発明は様々な情報の呈示に利用可能であ
る。例えば、道路を走行するユーザに対して、交通情報
などの各種の情報を呈示したり、家電製品を使用するユ
ーザに対して、家電製品の修理操作手順の情報を呈示す
るなどに利用可能である。
【0050】例えば、道路を走行するユーザに対して、
交通情報などの各種の情報を呈示する場合には、道路上
に設置されたカメラや振動計や風速センサなどのような
様々なセンサに従って、渋滞情報や工事情報や災害情報
などの各種情報をリアルタイムで生成し、それを道路に
設置される標識のIDタグと対応付けて情報サーバ2の
データベースに登録する構成を採って、ユーザが携帯端
末1を標識に向けると、その標識に取り付けられるID
タグに従って、情報サーバ2のデータベースからその標
識に関連付けて登録される情報を読み出して、図4に示
すように、その標識に対応付けてディスプレイに表示す
るようにすれば、ユーザは現時点における交通情報など
の各種情報を入手できるようになって非常に便利であ
る。
【0051】また、例えば、家電製品を使用するユーザ
に対して、家電製品の修理手順の情報を呈示する場合に
は、家電製品内部に設けられるセンサにより故障が検出
されると、故障部分の修理手順情報をリアルタイムで生
成(あるいは選択)し、それを家電製品のIDタグと対
応付けて情報サーバ2のデータベースに登録する構成を
採って、ユーザが携帯端末1を家電製品に向けると、そ
の家電製品に取り付けられるIDタグに従って、情報サ
ーバ2のデータベースからその家電製品に関連付けて登
録される修理手順情報を読み出して、図5に示すよう
に、故障部分に対応付けてディスプレイに表示するよう
にすれば、ユーザは、故障が発生していないときには、
通常の操作説明情報を入手でき、故障が発生していると
きには、修理手順情報を入手できるようになって非常に
便利である。
【0052】本発明の基本的な技術思想を要約すると、
次のようになる。すなわち、情報サーバ2(計算機41
を含めている)は、センサにより検出される実世界の対
象のセンシングデータを受け取ると、図6の処理フロー
に示すように、その対象の状況に変化が生じたのか否か
を判断して、状況に変化が生じたことを判断するときに
は、その状況に応じた新たな情報を生成して、それに従
って、データベースに管理する情報(対象に関連する情
報)を更新する。
【0053】この処理に従って、情報サーバ2は、実世
界の対象に関連する最新の情報を管理することになる。
一方、携帯端末1は、ユーザから情報の呈示要求が発行
されると、図7の処理フローに示すように、カメラを使
ってユーザのポイントする対象の画像を読み取り、その
画像から対象を認識する。そして、情報サーバ2のデー
タベースから、その対象に関連する最新の情報を取得し
て、それを対象の画像に合成してディスプレイに表示す
る。
【0054】この処理に従って、ユーザは、携帯端末1
のポイントする対象に関連する最新の情報を得ることが
できるようになる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ユーザの周囲に存在する様々な対象の内部状態や周囲の
環境状況をセンサにより常に観測し、時々刻々と変化す
る対象に関連する情報をリアルタイムに蓄積しデータベ
ースとして利用することで、実世界で行動するユーザに
対して、ユーザの注目する対象に関連する有益な情報
を、その時点での対象の状態に応じて適応的かつ的確に
呈示することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の一実施例である。
【図3】データベースの説明図である。
【図4】交通情報呈示の説明図である。
【図5】操作説明情報呈示の説明図である。
【図6】情報サーバの実行する処理フローの一実施例で
ある。
【図7】携帯端末の実行する処理フローの一実施例であ
る。
【図8】従来技術の説明図である。
【図9】実世界指向インタフェースの説明図である。
【符号の説明】
1 携帯端末 2 情報サーバ 3 実世界環境 10 対象識別部 11 対象情報呈示部 20 センサ情報統合部 21 対象情報保存部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザに携帯される環境適応型情報呈示
    装置であって、 実世界の対象を検出するセンサ手段と、 ユーザに情報を表示する出力手段と、 上記センサ手段の検出値に従って、上記センサ手段の検
    出する実世界の対象を認識する認識手段と、 センシングデータによりリアルタイムで更新される実世
    界の対象に関連する情報を管理する実世界データベース
    をアクセス先として、上記認識手段が実世界の対象を認
    識するときに、該実世界データベースから該対象に関連
    する情報を取得する取得手段と、 上記取得手段の取得する情報を上記出力手段に出力する
    ことで、該情報をユーザに呈示する呈示手段とを備える
    ことを、 特徴とする環境適応型情報呈示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の環境適応型情報呈示装置
    において、 呈示手段は、取得手段の取得する情報にメディア変換を
    施して、そのメディア変換した情報を出力手段に出力す
    ることを、 特徴とする環境適応型情報呈示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の環境適応型情報呈
    示装置において、 取得手段は、実世界データベースから、認識手段の認識
    する対象に関連する情報に加えて、その対象から一定距
    離内に位置する対象に関連する情報についても取得する
    ことを、 特徴とする環境適応型情報呈示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の環境適応型情報呈
    示装置において、 取得手段は、実世界データベースから、認識手段の認識
    する対象に関連する情報に加えて、その対象と繋がりを
    持つ対象に関連する情報についても取得することを、 特徴とする環境適応型情報呈示装置。
  5. 【請求項5】 ユーザに携帯されて、ユーザの注目する
    実世界の対象に関連する情報をユーザに呈示する環境適
    応型情報呈示装置のアクセス先となる実世界データベー
    スであって、 実世界の対象に関連する情報を、該対象の識別子と対応
    をとりつつ管理するデータベース手段と、 センサにより検出される実世界の対象のセンシングデー
    タをリアルタイムに入手する入手手段と、 上記入手手段の入手するセンシングデータに従って、上
    記データベース手段に管理される実世界の対象に関連す
    る情報をリアルタイムに更新する更新手段とを備えるこ
    とを、 特徴とする実世界データベース。
JP29510297A 1997-10-28 1997-10-28 環境適応型情報呈示装置及び実世界データベース Pending JPH11134349A (ja)

Priority Applications (1)

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