JPH09260210A - 複合電子部品の製造方法およびこれに用いる分割積層品 - Google Patents

複合電子部品の製造方法およびこれに用いる分割積層品

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JPH09260210A
JPH09260210A JP7181596A JP7181596A JPH09260210A JP H09260210 A JPH09260210 A JP H09260210A JP 7181596 A JP7181596 A JP 7181596A JP 7181596 A JP7181596 A JP 7181596A JP H09260210 A JPH09260210 A JP H09260210A
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Nobuhiro Terada
伸大 寺田
Toshihiro Tomita
俊弘 富田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】性質が相異なる複数のセラミックス層の接合体
からなり、各セラミックス層中に導体が内蔵されてお
り、接合体の表面に露出している導体の引出し端部に対
して接続する外部電極を備える複合電子部品を製造する
際、接着材の厚さのバラツキによる製造時の歩留りの低
下を防止する。 【解決手段】複合電子部品9は、性質が相異なる複数の
セラミックス層10、11の接合体からなり、各層1
0、11中にそれぞれ導体が内蔵されている。接合体の
表面に露出している導体の引出し端部に対して接続する
外部電極12A、12Bを備えている。各セラミックス
層を構成するべき各グリーンシートを、各セラミックス
層についてそれぞれ複数積層して、各セラミックス層に
対応する各未焼成層1、3を作製し、各未焼成層1、3
の間にガラス層5を設け、各未焼成層およびガラス層を
圧着して積層体14を作製する。積層体14を分割して
分割積層品13を得、積層品13を一体焼成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合LC部品等の複合
電子部品の製造方法に関するものであり、この複合電子
部品の製造に使用するための未焼成の分割積層品に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】電子部品の小型化がますま進行してい
る。特に、コンデンサとインダクタとの複合電子部品の
場合には、それぞれが誘電体または磁性体によって構成
されており、しかも誘電体と磁性体とは互いに異なった
方法によって製造されていたために、複合化が困難であ
った。
【0003】このため、特公平5−19289号公報に
よれば、複数のインダクタンスを配列した磁性体シート
と、このインダクタンスに対して一定の整列関係にある
複数のコンデンサを内蔵している誘電体シートとを、そ
れぞれ別個に所定の焼成温度での焼成によって作製す
る。次いで、ガラス等の焼き付け可能な中間層を、磁性
体シートと誘電体シートとの間に挟み、所定温度で誘電
体シートと磁性体シートを焼き付け接合して接合体を作
製する。次いで、この接合体を個々の単位部品に分割
し、単位部品の側面に露出するインダクタンスとコンデ
ンサとの各引出し端部に対して、所定の外部端子を焼き
付けによって形成し、接続している。
【0004】また、特開平7−235448号公報によ
れば、内部に電極が設けられた誘電体シートと磁性体シ
ートとを、それぞれ個別に所定の焼成温度での焼成によ
って作製している。この際、誘電体シート用の複数のグ
リーンシートを積層して焼成し、かつ磁性体シート用の
複数のグリーンシートを積層して焼成することによっ
て、誘電体シートまたは磁性体シートを製造する。次い
で、誘電体シートと磁性体シートとの間に接着材を介在
させる。この接着材としては、ガラスフリット等を含有
する接着材を使用する。この段階では接着材の加熱によ
る焼き付けは行わない。こうして得られたブロック形状
の積層体を単位部品に分割する。この際、各単位部品内
には、それぞれ、インダクタンスとコンデンサとの組み
合わせが内蔵される方向に、ブロック状の積層体の切断
を行う。次いで,この単位部品を加熱することによっ
て、積層体中の接着材を焼き付けて、磁性体と誘電体と
を一体化して接合体を得る。この接合体の表面に露出し
たインダクタンスとコンデンサとの各引出し端部に対し
て、所定の外部端子を焼き付けによって形成し、接続し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特公平5−1
9289号公報記載の製造方法によれば、磁性体シート
と誘電体シートとの各々の平面的寸法が大きく、かつ各
シートは薄いために、焼成後に不可避的に反りが発生す
る。そして、この後に磁性体シートと誘電体シートとを
ガラスによって接着しているが、この際各シートには反
りが発生していることから、誘電体シートと磁性体シー
トとの間における接着材層の厚さが大きく変動し、一定
にはならない。このように接着材層の厚さにバラツキが
発生すると、寸法公差を満足しない製品が発生する。逆
に、寸法公差を満足するように厚みを制御すれば、イン
ダクタンス部の体積が変化し、LC部品としての電気的
特性を満足しない製品が発生する。このために、製造時
の歩留りが低下していた。
【0006】この際、接着材層の厚さを均一にするため
に圧力を加えたとしても、磁性体シートおよび誘電体シ
ートは、塑性および弾性が乏しいために、高い圧力を加
えると各シートが破壊する。従って、各シートが反って
いる場合に、接着材層の厚さが一定となるように矯正す
ることは不可能である。
【0007】更に、誘電体シートおよび磁性体シートの
間に接着材層を設ける工程において、各シートの割れや
欠けが生じやすかった。
【0008】特開平7−235448号公報によって
も、接着材の厚さのバラツキによって、LC部品として
の寸法公差を満足しない部品が発生しており、やはり製
造時の歩留りが低下していた。また、誘電体シートおよ
び磁性体シートの間に接着材層を設ける工程において、
各シートの割れや欠けが生じやすかった。
【0009】本発明の課題は、性質が相異なる複数のセ
ラミックス層の接合体からなり、各セラミックス層中に
それぞれ導体が内蔵されており、接合体の表面に露出し
ている導体の引出し端部に対して接続する外部電極を備
えている複合電子部品を製造するのに際して、接着材の
厚さのバラツキによる製造時の歩留りの低下を防止でき
るようにすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、性質が相異な
る複数のセラミックス層の接合体からなり、各セラミッ
クス層中にそれぞれ導体が内蔵されており、接合体の表
面に露出している導体の引出し端部に対して接続する外
部電極を備えている複合電子部品を製造する方法であっ
て、各セラミックス層を構成するべき各グリーンシート
を各セラミックス層についてそれぞれ複数積層して、各
セラミックス層に対応する各未焼成層を作製し、各未焼
成層の間にガラス層を設け、各未焼成層およびガラス層
を圧着して積層体を作製し、この積層体を分割して分割
積層品を得、この積層品を一体焼成することを特徴とす
る、複合電子部品の製造方法に係るものである。
【0011】また、本発明は、性質が相異なる複数のセ
ラミックス層の接合体からなり、各セラミックス層中に
それぞれ導体が内蔵されており、接合体の表面に露出し
ている導体の引出し端部に対して接続する外部電極を備
えている複合電子部品の製造に使用する未焼成の分割積
層品であって、各セラミックス層に対応する各未焼成層
が、各セラミックス層を構成するべき複数の積層された
グリーンシートによって形成されており、各未焼成層の
間にガラス層が設けられており、各未焼成層およびガラ
ス層が圧着されていることを特徴とする、分割積層品。
【0012】本発明者は、前記のような複合電子部品を
製造するのに際して、誘電体層を構成するべきグリーン
シートを複数積層し、これによって、誘電体層に対応す
る未焼成層を作製した。また、磁性体層を構成するべき
グリーンシートを複数積層し、これによって、磁性体層
に対応する未焼成層を作製した。そして、各未焼成層の
間にガラス層を設け、各未焼成層およびガラス層を圧着
して積層体を作製し、この積層体をセラミックス層に略
垂直な面で分割して分割積層品を得、この分割積層品を
一体焼成することを想到した。
【0013】このように、磁性体に対応する未焼成層
と、誘電体層に対応する未焼成層との間にガラス層を設
け、各未焼成層およびガラス層を圧着して積層体を作製
し、この積層体を焼成することで、接着材の厚さのバラ
ツキによる不良品の発生を防止することに成功した。こ
れは、まず磁性体シートの焼成品と誘電体シートの焼成
品とを使用していないので、この各焼成による各シート
の反りを防止できるからである。
【0014】しかし、それだけではなく、磁性体に対応
する未焼成層と、誘電体層に対応する未焼成層との間に
ガラス層を設け、各未焼成層およびガラス層を圧着する
ことが重要であり、この過程でガラス層の厚さの均一化
が促進され、これによって、接着材の厚さのバラツキが
防止されたものと思われる。
【0015】ただし、ガラス層の軟化温度は、例えば6
00℃程度であって、磁性体セラミックスや誘電体セラ
ミックスの焼成温度に比べて数百度低い。このため、磁
性体および誘電体の一体焼成温度でガラスが溶融したと
きに、ガラス層の成分グリーンシートへの拡散によっ
て、磁性体層および誘電体層の特性ないし性質に悪影響
があるものと考えられた。しかし、実際にはこうした悪
影響は見られず、LC部品として極めて好適なものが得
られることを確認し、本発明に到達した。
【0016】しかも、本発明の製造方法によれば、製造
歩留りが向上するのと共に、一回の一体焼成によって複
合電子部品を製造できるという点で、画期的なものであ
る。
【0017】
【発明の実施形態】本発明においては、性質の相異なる
セラミックス層を備えた複合電子部品を製造するが、こ
の際セラミックス層の数は特に限定されない。しかし、
本発明は、二層のものに対して特に好適である。また、
「セラミックス層の性質が異なる」とは、一般的に各種
特性ないし組成が異なるものは包含する趣旨であるが、
複合電子部品としての性格上、特に電気的性質が異なっ
ていることが重要である。こうした、複数のセラミック
ス層間で互いに相違している電気的性質としては、誘電
性、磁性、絶縁性、導電性等が挙げられる。
【0018】本発明は、接合体が二種類のセラミックス
層を備えており、一方のセラミックス層が磁性体からな
り、この磁性体の内部に導体としてコイルが内蔵されて
おり、他方のセラミックス層が誘電体からなり、この誘
電体の内部に導体としてコンデンサが内蔵されている複
合電子部品に対して、特に好適である。
【0019】本発明においては、ガラス層として、ガラ
スペースト層を使用でき、またはガラスシートを使用で
きる。ガラスペースト層の形成方法は特に限定されない
が、印刷法が特に好ましい。
【0020】隣接するセラミックス層の間に介在するガ
ラス層の線熱膨張係数と、このガラス層に隣接する各セ
ラミックス層の各線熱膨張係数との差を、10- 6 /℃
以下とすることが好ましい。これによって各界面に反り
あるいはクラックが発生することを防止し、歩留りを一
層向上させることができる。
【0021】次いで、図面を参照しつつ、本発明の好適
な実施形態を更に詳細に説明する。図1(a)に示すよ
うに、磁性体層用の未焼成層1を製造するためには、所
定の磁性体をバインダー、分散剤と混合し、成形してグ
リーンシートを製造する必要がある。この際、磁性体と
しては、Ni−Cu−Znフェライトが好ましい。ま
た、各グリーンシートには、積層および焼結後にコイル
を形成するための導体部分を形成する必要がある。この
ためには、Ag、Ag−Pd、Pd等の導電性微粉末を
含有する導電性ペーストを印刷することによって、各グ
リーンシート上に所定の導電性パターン2を形成する。
複数のグリーンシートを積層することによって、未焼成
層1を作製する。
【0022】また、図1(b)に示すように、誘電体層
用の未焼成層3を製造するためには、所定の誘電体をバ
インダー、分散剤と混合し、成形してグリーンシートを
製造する必要がある。この際、誘電体としては、BaT
iO3 、SrTiO3 、CaTiO3 あるいはTiO2
を主体とする誘電体が好ましい。また、各グリーンシー
トには、積層および焼結後にコンデンサを形成するため
の導体部分を形成する。このためには、Ag、Ag−P
d、Pd等の導電性微粉末を含有する導電性ペーストを
印刷することによって、各グリーンシート上に所定の導
電性パターン4を形成する。複数のグリーンシートを積
層することによって、未焼成層3を作製する。
【0023】図2(a)に示すように、磁性体用の未焼
成層1と誘電体用の未焼成層3とを、ガラスシートまた
はガラスペースト層5を介して位置合わせして積層し、
加圧して圧着させ、圧着積層体14を得る。ガラスは、
耐蝕性が優れ、かつ軟化温度が500℃〜700℃とな
る範囲内から、その組成を選択することが好ましい。
【0024】圧着に際しては、一軸的あるいは等方的圧
力を印加する。その圧力を50kg/cm2 以上とする
ことにより、焼成後の剥がれ等が防止され、歩留りが向
上する。
【0025】次いで、所定位置で、圧着積層体14を切
断し、図2(b)に示すような、未焼成の分割積層品1
3を得る。この分割積層品13において、6は磁性体の
未焼成層であり、7は誘電体の未焼成層であり、8は接
着材層である。通常は、この積層品13が単位部品なし
い個片であるが、この単位部品が2個または3個集まっ
たものであっても良い。この場合には、分割積層品13
の焼成後に、この焼成体を更に2個または3個に分割す
る必要がある。
【0026】圧着によって一体化された積層体14を切
断するには、例えば高速回転刃を使用したダイシングマ
シーンによるか、あるいは金属刃を上下に往復させて切
断することができる。
【0027】この単位部品13を、所定温度、例えば8
50℃〜1000℃で一体焼成する。この後、焼成体を
単位部品とするか、または焼成体を分割して単位部品を
得る。図2(c)に示すように、単位部品9は、磁性体
層10と誘電体層11とからなっている。この単位部品
9の側面9aおよび9bには、内部のコイルまたはコン
デンサが露出しているので、これに対して接続するよう
に、外部電極12A、12Bを形成する。こうした外部
電極は、Ag等の貴金属ペーストの印刷および焼き付
け、Ni−Crのスパッタ膜等を使用することができ
る。この焼き付けは、好ましくは400℃〜800℃で
行う。
【0028】
【実施例】以下、更に具体的な実験結果について述べ
る。 (実施例1)図1および図2を参照しつつ説明した方法
に従って、LC部品を製造した。ただし、磁性体用のグ
リーンシートの材質は、Ni−Cu−Znフェライトと
し、バインダーとしてポリビニルブチラールを配合し
た。誘電体用のグリーンシートの材質は、TiO2 −C
uO−V2 5 とし、バインダーとしてポリビニルブチ
ラールを配合した。導体2、4の材質は銀ペーストとし
た。SiO2 −K2 O−CaO−BaO−TiO2 −N
2 5 の組成系のガラスペースト(軟化温度600
℃)5を未焼成層に塗布し、接着剤として使用した。
【0029】ここで、Ni−Cu−Znフェライトの4
0℃〜500℃における熱膨張係数は10.3×10
- 6 /℃であり、TiO2 −CuO−V2 5 の熱膨張
係数は9.5×10- 6 /℃であり、SiO2 −K2
−CaO−BaO−TiO2 −Nb2 5 の組成系のガ
ラスの熱膨張係数は10.2×10- 6 /℃である。
【0030】これらの各未焼成層1、3を、ガラスペー
ストが各未焼成層の間に介在するように積層し、一軸的
または等方的に、200kg/cm2 の圧力を加え、1
00℃に加熱して圧着させた。この際、各未焼成層の間
に、ポリビニルブチラールを塗布することによって、接
着力を高めた。
【0031】こうして得られた圧着積層体を、ダイシン
グマシーンによって所定位置で切断し、未焼成の分割積
層品13を得た。これを、内部の銀導体が溶融しない温
度(860℃〜930℃)で、ボックス炉またはベルト
炉中で、大気中で焼成した。このとき、磁性体の比透磁
率、および誘電体の比誘電率がほぼ飽和するように、各
々のグリーンシートの組成、粉末粒子径を選択した。
【0032】このようにして焼成を行った結果、所望の
形態の単位部品9を製造することができた。この単位部
品9に、図2(c)に示すようにして、Agペーストの
印刷および焼き付けによって、外部電極12A、12B
を形成した。こうして得られたLC部品の電気的特性
は、所望のLC特性を満足しており、歩留りは98%で
あった。また、各LC部品について、ガラスの軟化温度
は600℃であり、焼成温度はガラスの軟化温度よりも
300℃程度高かった。しかし、溶融したガラスの磁性
体中への浸食距離は5μm以下であり、溶融したガラス
の誘電体中の浸食距離も5μm以下であり、電気的特性
には影響がないことを発見した。
【0033】(実施例2)実施例1において、ガラスペ
ーストの代わりに、厚さ50μmのガラスシートを使用
した。他は実施例1と同様にして実験を行ったところ、
LC特性は良好であり、歩留りは96%であった。溶融
したガラスの磁性体および誘電体中への浸食距離は5μ
m以下であり、電気的特性には影響がなかった。
【0034】(比較例1)磁性体用のグリーンシートの
材質は、Ni−Cu−Znフェライトとし、バインダー
としてポリビニルブチラールを配合した。誘電体用のグ
リーンシートの材質は、TiOとし、バインダーとして
ポリビニルブチラールを配合した。導体2、4の材質は
銀ペーストとした。磁性体用の未焼成層を900℃で焼
成し、磁性体シートを製造した。また、誘電体用の未焼
成層を900℃で焼成し、誘電体シートを製造した。
【0035】SiO2 −K2 O−CaO−BaO−Ti
2 −Nb2 5 の組成系のガラス(軟化温度600
℃)からなるシートを、磁性体シートと誘電体シートと
の間に挟み、ダイシングマシーンによって所定位置で切
断し、単位部品を得た。この単位部品を820℃で、ボ
ックス炉またはベルト炉中で、大気中で加熱処理した。
このようにしてガラスの焼き付けを行い、所望の形態の
単位部品を製造することができた。この単位部品に、図
2(c)に示すようにして、Agペーストの印刷および
焼き付けることによって、外部電極12A、12Bを形
成した。
【0036】こうして得られた各LC部品について、接
着材層の厚さおよびLC特性を試験した。この結果、L
C特性についての歩留りは60%であり、接着材層の厚
さの分布は、20〜100μmであった。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、性
質が相異なる複数のセラミックス層の接合体からなり、
各セラミックス層中にそれぞれ導体が内蔵されており、
接合体の表面に露出している導体の引出し端部に対して
接続する外部電極を備えている複合電子部品を製造する
のに際して、接着材の厚さのバラツキによる製造時の歩
留りの低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、磁性体層用の未焼成層1を示す平面
図であり、(b)は、誘電体層用の未焼成層3を示す平
面図である。
【図2】(a)は、磁性体用の未焼成層1、誘電体用の
未焼成層3およびガラスシートまたはガラスペースト層
5の圧着積層体14を示す正面図であり、(b)は、圧
着積層体14を分割して得られた未焼成の分割積層品1
3を示す正面図であり、(c)は、単位LC部品を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 磁性体層用の未焼成層 2 コイル用の導電性パ
ターン 3 誘電体層用の未焼成層 4 コンデンサ用の導電
性パターン 5 ガラスシートまたはガラスペースト
層 6 磁性体の未焼成層 7 誘電体の未焼成層
8 接着材層 9 単位部品 10 磁性体層
11 誘電体層 12A、12B 外部電極
13 未焼成の分割積層品(未焼成の単位部品) 1
4 圧着積層体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】性質が相異なる複数のセラミックス層の接
    合体からなり、前記各セラミックス層中にそれぞれ導体
    が内蔵されており、前記接合体の表面に露出している前
    記導体の引出し端部に対して接続する外部電極を備えて
    いる複合電子部品を製造する方法であって、前記の各セ
    ラミックス層を構成するべき各グリーンシートを前記の
    各セラミックス層についてそれぞれ複数積層して、前記
    の各セラミックス層に対応する各未焼成層を作製し、各
    未焼成層の間にガラス層を設け、前記の各未焼成層およ
    び前記ガラス層を圧着して積層体を作製し、この積層体
    を前記セラミックス層に略垂直な面で分割して分割積層
    品を得、この分割積層品を一体焼成することを特徴とす
    る、複合電子部品の製造方法。
  2. 【請求項2】前記ガラス層として、ガラスペースト層ま
    たはガラスシートを使用することを特徴とする、請求項
    1記載の複合電子部品の製造方法。
  3. 【請求項3】前記接合体が二種類の前記セラミックス層
    を備えており、一方の前記セラミックス層が磁性体から
    なり、この磁性体の内部に前記導体としてコイルが内蔵
    されており、他方の前記セラミックス層が誘電体からな
    り、この誘電体の内部に前記導体としてコンデンサが内
    蔵されていることを特徴とする、請求項1または2記載
    の複合電子部品の製造方法。
  4. 【請求項4】隣接する前記セラミックス層の間に介在す
    る前記ガラス層の線熱膨張係数と、このガラス層に隣接
    する前記各セラミックス層の各線熱膨張係数との差が、
    10- 6 /℃以下であることを特徴とする、請求項1〜
    3のいずれか一つの請求項に記載の複合電子部品の製造
    方法。
  5. 【請求項5】性質が相異なる複数のセラミックス層の接
    合体からなり、前記各セラミックス層中にそれぞれ導体
    が内蔵されており、前記接合体の表面に露出している前
    記導体の引出し端部に対して接続する外部電極を備えて
    いる複合電子部品の製造に使用する未焼成の分割積層品
    であって、前記の各セラミックス層に対応する各未焼成
    層が、前記の各セラミックス層を構成するべき複数の積
    層されたグリーンシートによって形成されており、前記
    の各未焼成層の間にガラス層が設けられており、前記の
    各未焼成層および前記ガラス層が圧着されていることを
    特徴とする、分割積層品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0957663A2 (en) * 1998-04-15 1999-11-17 Murata Manufacturing Co., Ltd. Electronic part and a method of manufacturing the same
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