JPH09260079A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JPH09260079A
JPH09260079A JP7075396A JP7075396A JPH09260079A JP H09260079 A JPH09260079 A JP H09260079A JP 7075396 A JP7075396 A JP 7075396A JP 7075396 A JP7075396 A JP 7075396A JP H09260079 A JPH09260079 A JP H09260079A
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JP
Japan
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discharge lamp
transformer
lighting device
voltage
lamp lighting
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Withdrawn
Application number
JP7075396A
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English (en)
Inventor
Hidenori Kakehashi
英典 掛橋
Hiroshi Ogasawara
宏 小笠原
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇圧トランスのコアの飽和にも関わらず、電
子部品にかかるストレスを低減可能で、電子部品の容量
サイズを小さくすることが可能で、装置の小型化可能
で、任意の高電圧を放電灯に供給することが可能な放電
灯点灯装置を提供する。 【解決手段】 交流電源Vacの両端に限流要素Z1と
昇圧トランスTの2次巻線n2とを介して放電灯Laを
接続し、昇圧トランスTの1次巻線n1には圧電トラン
ス2の2次側を接続し、圧電トランス2の1次側には圧
電トランス2の機械共振周波数と略等しい周波数で駆動
する高周波駆動回路1を接続し、高周波駆動回路1の電
源として直流電源E1を設けている。そして、圧電トラ
ンス2の2次側より昇圧トランスTの1次巻線n1に励
磁電流を通電して昇圧トランスTの2次巻線n2に高電
圧を発生し、その高電圧を放電灯Laのランプ電極間に
印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は放電灯点灯装置に関
するものであり、更に詳しくは、放電灯の高周波点灯を
行う放電灯点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、高周波点灯を行う放電灯点灯
装置は広く普及しており、その始動には高電圧をランプ
電極間に印加するのが一般的である。例えば、管内に高
圧ガスを封入しているHIDランプ(例えばメタルハラ
イドランプ、高圧ナトリウムランプ)の場合は、高電圧
をランプ電極間に印加して、高圧ガスを絶縁破壊してか
ら安定点灯に移行させる。特に、メタルハライドラン
プ、高圧ナトリウムランプなどの始動には数kV以上の
高電圧が必要である。
【0003】従来、高電圧をランプ電極間に印加する手
段としては、例えば、図16の回路図に示す様なものが
ある。本回路は、交流電源Vacの両端に限流要素Lo
と昇圧トランス(例えばパルストランス)Tの2次巻線
n2とを介して放電灯Laを接続し、交流電源Vacの
両端に抵抗RoとコンデンサCoとからなる直列回路を
接続し、コンデンサCoの両端に半導体素子(例えばト
ライアック)Qoを介して昇圧トランスTの1次巻線n
1を接続することにより構成される。そして、交流電源
Vacから抵抗Roを介してコンデンサCoに充電され
た電荷を、半導体素子Qoをオンすることにより昇圧ト
ランスTの1次巻線n1に放電して昇圧トランスTを励
磁し、つまり昇圧トランスTの1次巻線n1に励磁電流
を通電して昇圧トランスTの2次巻線n2に高電圧を発
生し、その高電圧を放電灯Laのランプ電極間に印加す
る。
【0004】ここで、昇圧トランスTの2次巻線n2に
発生する2次電圧V2の電圧波形は、図17(a)に示
す様に、交流の減衰波形となり、昇圧トランスTの1次
巻線n1に流れる励磁電流I1の電流波形は、図17
(b)に示す様に、略放物線状の波形となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
は以下に示す様な第1の問題点が生じてしまう。
【0006】図17に示す様に、2次電圧V2は、時間
経過の小さい間は励磁電流I1の増加に伴って増加して
いくが、昇圧トランスTのコアの飽和が生じると、時刻
t1を境に2次電圧V2は減衰振動をしながら徐々にそ
のピーク値が減少していく。一方、励磁電流I1は昇圧
トランスTのコアが飽和していることにより徐々に上昇
しながら流れ続けるので、過大な電流となって半導体素
子Qoに大きなストレスを与えてしまい、半導体素子Q
oの性能劣化を招いてしまう。
【0007】この様な第1の問題点を解決する手段とし
ては、半導体素子Qoと直列に限流要素(例えば限流コ
イル)を挿入するものがあるが、限流作用があるので昇
圧トランスTの2次巻線n2に発生する高電圧の立上り
が遅くなってしまい、所望の高電圧が得られなくなって
しまう、という第2の問題点が生じてしまう。
【0008】また、上記第1の問題点を解決する手段と
して、電流耐量の大きなスイッチング素子を半導体素子
Qoとして用いるものもあるが、電流耐量の大きなスイ
ッチング素子はスイッチングスピードが遅くなり、所望
の高電圧が得られない、という第3の問題点が生じてし
まう。
【0009】本発明は上記全ての問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、昇圧トランスのコ
アの飽和にも関わらず、電子部品にかかるストレスを低
減可能で、電子部品の容量サイズを小さくすることが可
能で、装置の小型化可能で、任意の高電圧を放電灯に供
給することが可能な放電灯点灯装置を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1記載の発明によれば、放電灯に交流電圧
を供給する放電灯点灯装置において、1次巻線及び2次
巻線を有すると共に2次巻線に接続された放電灯に任意
の電圧を供給する昇圧トランスと、昇圧トランスの1次
巻線に所定の電圧を供給する圧電トランスとを設けたこ
とを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明によれば、圧電トラン
スで交流の高周波電圧を電圧変換して所定の電圧を得、
昇圧トランスの1次巻線に供給することを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明によれば、圧電トラン
スの出力端にコンデンサを設けて、コンデンサと昇圧ト
ランスの1次巻線とで共振回路を構成し、圧電トランス
の出力側から共振回路を見た場合の共振回路の入力イン
ピーダンスの値を大きくして、昇圧トランスの伝達効率
を大きくすることを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明によれば、コンデンサ
に一定のエネルギーが蓄積された後にスイッチ要素をオ
ンすることにより、コンデンサと昇圧トランスの1次巻
線とを導通し、圧電トランスから昇圧トランスの1次巻
線に所定の電圧を供給することを特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明によれば、スイッチ要
素は磁気スイッチであることを特徴とする。
【0015】請求項6記載の発明によれば、昇圧トラン
スにより放電灯の始動に要する電圧を放電灯に供給し
て、放電灯を消灯状態から始動状態を介して点灯状態へ
と移行することを特徴とする。
【0016】請求項7記載の発明によれば、昇圧トラン
スにより放電灯の調光に要する電圧を放電灯に供給し
て、放電灯を任意に調光することを特徴とする。
【0017】請求項8記載の発明によれば、昇圧トラン
スにより放電灯の始動に要する電圧と放電灯の調光に要
する電圧とを放電灯に供給して、放電灯を消灯状態から
始動状態を介して点灯状態へと移行すると共に、放電灯
を任意に調光することを特徴とする。
【0018】請求項9記載の発明によれば、昇圧トラン
スは、前記放電灯にパルス電圧を供給するパルストラン
スであることを特徴とする請求項1から請求項8のいず
れかに記載の放電灯点灯装置。
【0019】請求項10記載の発明によれば、高周波駆
動回路から圧電トランスに交流の高周波電圧を出力する
と共に、高周波駆動回路の発振周波数を圧電トランスの
機械的共振周波数近傍にして、圧電トランスの出力電圧
を高電圧に昇圧することを特徴とする。
【0020】請求項11記載の発明によれば、高周波駆
動回路は、少なくとも2つのスイッチング素子の直列接
続から構成されるハーフブリッジインバータ回路であ
り、スイッチング素子を高周波動作させることにより交
流の高周波電圧を出力することを特徴とする。
【0021】請求項12記載の発明によれば、高周波駆
動回路は、少なくとも1つのスイッチング素子から構成
される1石式インバータ回路であり、スイッチング素子
を高周波動作させることにより交流の高周波電圧を出力
することを特徴とする。
【0022】請求項13記載の発明によれば、高周波駆
動回路は、少なくとも4つのスイッチング素子から構成
されるフルブリッジインバータ回路であり、スイッチン
グ素子を高周波動作させることにより交流の高周波電圧
を出力することを特徴とする。
【0023】請求項14記載の発明によれば、高周波駆
動回路は、圧電トランスと放電灯とに交流の高周波電圧
を供給するものであることを特徴とする。
【0024】請求項15記載の発明によれば、放電灯は
蛍光灯であることを特徴とする。請求項16記載の発明
によれば、放電灯はHIDランプであることを特徴とす
る。
【0025】
【実施の形態】 (実施の形態1)本発明に係る第1の実施の形態の回路
構成図を図1に示す。
【0026】本構成は、交流電源Vacの両端に限流要
素(例えば安定器)Z1と昇圧トランスTの2次巻線n
2とを介して放電灯Laを接続し、昇圧トランスTの1
次巻線n1には圧電トランス2の2次側を接続し、圧電
トランス2の1次側には圧電トランス2の機械共振周波
数と略等しい周波数で駆動する高周波駆動回路1を接続
し、高周波駆動回路1の電源として直流電源E1を設け
てなる。そして、圧電トランス2の2次側より昇圧トラ
ンスTの1次巻線n1に励磁電流を通電して昇圧トラン
スTの2次巻線n2に高電圧を発生し、その高電圧を放
電灯Laのランプ電極間に印加する。
【0027】なお、本発明において、昇圧トランスTは
パルストランスを用いてもよく、これより以下では昇圧
トランスTとしてパルストランスPTを用いたものを示
す。
【0028】次に、本回路構成の具体的回路図を図2に
示す。本回路では、限流要素Z1としてバラストチョー
クコイルL1を用い、高周波駆動回路1としてスイッチ
ング素子Q1,Q2の直列接続と、スイッチング素子Q
2の両端に接続されたコンデンサC1,C2とインダク
タL2との直列接続とから構成される所謂ハーフブリッ
ジ式インバータ回路を用いている。なお、コンデンサC
1は直流カット用コンデンサ、インダクタL2は共振チ
ョーク、コンデンサC2は共振コンデンサであり、スイ
ッチング素子Q1,Q2は発振回路3aにより交互に高
周波で駆動する。また圧電トランス2の1次側、つまり
圧電トランス2の第1電極(1)及びコモン電極(E)
間に高周波駆動回路1の交流の高周波電圧出力が入力さ
れ、圧電トランス2の2次側、つまり第2電極(2)及
びコモン電極(E)電極間からの出力をパルストランス
PTの1次巻線n1に供給する。この様に圧電トランス
2の2次側からパルストランスPTの1次巻線n1に励
磁電流を通電することによりパルストランスPTの2次
巻線n2に高圧パルス電圧を発生して放電灯Laのラン
プ電極間に印加する。
【0029】ここで、圧電トランス2は、図3の斜視図
に示す様なローゼン型(例えば、富士セラミックス社
製,長手方向の長さが約50mm,厚さが約1.5m
m,幅が約30mm)で、長手方向の平面の表裏に第1
電極(1)及びコモン電極(E)を銀蒸着、幅厚み平面
に第2電極(2)を蒸着したものであり、その電気記号
図を図4に示す。なお、圧電トランス2の機械共振周波
数は1波長振動モード(λモード)の場合、約64kH
zである。
【0030】本回路において、60Hz,200Vac
の交流電源Vac、放電灯Laとして250W高演色形
メタルハライドランプ、フェライトEER40コアを用
いたパルストランスPT、144VDCの直流電源Eを
用いる。そして、スイッチング素子Q1,Q2の発振周
波数を調整することにより、インダクタL2とコンデン
サC2と圧電トランス2の第1電極(1)及びコモン電
極(E)間に存在する容量成分とからなる共振周波数を
64kHzに設定すると、圧電トランス2の2次電圧
(つまり、第2電極(2)及びコモン電極(E)間電
圧)V2は、最初の高圧パルスの最大電圧値が1kV
で、電圧値が零から再び零になるまでの時間(以下、パ
ルス幅と呼ぶ。)が1μsec.の高電圧が得られる。
パルストランスPTの昇圧比をn1:n2=1:5とす
ると、パルストランスPTの2次巻線n2の両端電圧V
2、つまり2次電圧V2は、最初の高圧パルスの最大電
圧値が5kVで、パルス幅が1μsec.の高電圧が得
られる。1次電圧V1と2次電圧V2との電圧波形は、
図5(a)と図5(b)とに示す様に、高いピーク値を
持った略放物線状の波形となる。一方、パルストランス
PTの1次巻線n1に流れる励磁電流I1は、ピーク値
が約0.1Aの微小電流であり、その電流波形は、図5
(c)に示す様に、64kHzの周波数を有する略正弦
波状の電流波形である。この様に、パルストランスPT
のコアが飽和しても、圧電トランス2の限流作用により
励磁電流I1は微小電流となり、電子部品などに大きな
ストレスがかからず、電力損失も低減される。
【0031】また、放電灯Laの安定点灯後はパルスト
ランスPTの2次巻線n2にランプ電流が流れるが、圧
電トランス2は機械的共振周波数近傍以外では非常に高
インピーダンスとなる為に、圧電トランス2にはほとん
ど電流が流れず、スイッチング素子などの電子部品に大
きなストレスがかからず、スイッチング素子などの電子
部品は耐圧、耐電流容量の小さい小型のものを用いるこ
とが可能となる。
【0032】(実施の形態2)本発明に係る第2の実施
の形態の回路構成図を図6に示す。
【0033】図1に示した第1の実施の形態と異なる点
は、圧電トランス2の出力端にコンデンサC3を並列接
続してコンデンサC3とパルストランスPTの1次巻線
n1とで共振回路を構成することにより、圧電トランス
2の出力側から共振回路を見た場合の共振回路の入力イ
ンピーダンスXの値を大きくして、昇圧トランスの伝達
効率を大きくする様に構成したことであり、その他の第
1の実施の形態と同一構成には同一符号を付すことによ
り説明を省略する。
【0034】本回路構成の具体的回路図を図7に示す。
本回路では、限流要素Z1としてリーケージトランス
(以下、トランスと呼ぶ。)T2を用い、直流電源E1
として、交流電源Vacの一端に接続された抵抗R1と
抵抗R1を介して交流電源Vacの両端に接続されたツ
ェナーダイオードZD1とツェナーダイオードZD1の
両端に接続されたコンデンサC4とからなる構成を用
い、高周波駆動回路1として、巻線トランス(以下、ト
ランスと呼ぶ。)T3の1次巻線n1とスイッチング素
子Q3との直列接続からなる所謂1石式インバータを用
いている。なお、トランスT2は電源昇圧機能と限流作
用とを有し、スイッチング素子Q3は発振回路3bによ
り高周波で駆動する。また圧電トランス2の1次側、つ
まり第1電極(1a),(1b)間にトランスT3の2
次巻線n2が接続され、圧電トランス2の2次側、つま
り第2電極(2a),(2b)間にコンデンサC3が接
続されている。そして圧電トランス2の2次側からパル
ストランスPTの1次巻線n1に励磁電流を通電するこ
とによりパルストランスPTの2次巻線n2に高圧パル
ス電圧を発生して放電灯Laのランプ電極間に印加す
る。
【0035】ここで、圧電トランス2は、図8の斜視図
に示す様な構成を有するもの(例えば、長手方向の長さ
が約70mm,厚さが約3mm,幅が約30mm)で、
長手方向の平面の表裏に第1電極(1a),(1b)を
銀蒸着、長手方向の厚み平面の表裏に第2電極(2
a),(2b)を蒸着したものであり、その電気記号図
を図9に示す。なお、1次側と2次側とは絶縁されてい
る。そして、放電灯Laに400W高圧ナトリウムラン
プを用いる。
【0036】本回路において、スイッチング素子Q3の
発振周波数を調整することにより、パルストランスPT
の2次巻線n2の両端電圧、つまり2次電圧V2には高
電圧が得られ、その電圧波形は、図10(a)示す様
に、高いピーク電圧値(=約6kV)を持った略放物線
状の波形となる。一方、パルストランスPTの1次巻線
n1に流れる励磁電流I1の電流波形は、図10(c)
に示す様に、ピーク値が微小で、略正弦波状の電流波形
となる。
【0037】なお、本回路では圧電トランス2の出力の
両端にコンデンサC3が並列接続されているが、コンデ
ンサC3がない場合は、パルストランスPTの2次巻線
n2の両端電圧、つまり2次電圧V2の電圧波形は、図
10(b)示す様に、コンデンサC3がある場合よりも
ピーク電圧値(=約5kV)が低い略放物線状の波形と
なるこの様に、コンデンサC3を設けたことによって、
つまり入力インピーダンスXを大きくすることによっ
て、2次電圧V2のピーク電圧値をより大きくすること
ができ、より高圧のパルス電圧を得ることができる、つ
まり昇圧トランスの伝達効率を大きくすることができ
る。
【0038】(実施の形態3)本発明に係る第3の実施
の形態の回路図を図11に示す。
【0039】図6に示した第2の実施の形態と異なる点
は、コンデンサC3とパルストランスPTの1次巻線n
1との間に非線形素子である磁気スイッチ4を設けたこ
とであり、その他の第2の実施の形態と同一構成には同
一符号を付すことにより説明を省略する。
【0040】本回路構成の具体的回路図を図12に示
す。本回路では、限流要素Z1としてリーケージトラン
ス(以下、トランスと呼ぶ。)T4を用い、直流電源E
1として、交流電源VacをDBで全波整流し、平滑コ
ンデンサCHで平滑する構成を用い、高周波駆動回路1
として、スイッチング素子Q11〜Q14とインダクタ
L3とからなる所謂フルブリッジ式インバータ回路を用
いている。なお、トランスT4は電源昇圧機能及び限流
作用を有し、スイッチング素子Q11〜Q14は図示さ
れていない発振回路により高周波で駆動する。
【0041】また圧電トランス2の1次側、つまり第1
電極(1)及びコモン電極(E)間に高周波駆動回路1
の出力端が接続され、圧電トランス2の2次側、つまり
第2電極(2)及びコモン電極(E)間にコンデンサC
3が接続されている。そして圧電トランス2の2次側か
らパルストランスPTの1次巻線n1に励磁電流を通電
することによりパルストランスPTの2次巻線n2に高
圧パルス電圧を発生して放電灯Laのランプ電極間に印
加する。
【0042】ここで、圧電トランス2は、図13の斜視
図に示す様な構成を有するもので、長手方向の平面の表
裏かつ長手方向の両端近傍に第1電極(1),コモン電
極(E)をそれぞれ銀蒸着、長手方向の平面かつ長手方
向の中央近傍に第2電極(2)を蒸着したものであり、
その電気記号図を図14に示す。
【0043】本回路においては、圧電トランス2からコ
ンデンサC3に電流Idが流れ込むことにより、図15
(a)に示す様にコンデンサC3の両端電圧Vc3及び
電流Idが徐々に大きくなっていく、つまりコンデンサ
C3に圧電トランス2の出力エネルギーが蓄積される。
コンデンサC3の両端電圧Vc3が一定電圧に達する
と、磁気スイッチ4がオンしてコンデンサC3に蓄積さ
れたエネルギーをパルストランスPTの1次巻線n1に
放電し、パルストランスPTの1次巻線n1には図15
(b)に示す様な、高いピーク電流値を持った減衰波形
を有する励磁電流I1が流れ、パルストランスPTの2
次巻線n2には図15(b)に示す様な、高いピーク電
圧値を持った減衰波形を有する2次電圧V2が発生す
る。
【0044】よって、コンデンサC3を設けたことによ
って2次電圧V2のピーク電圧値をより大きくすること
ができ、より高圧のパルス電圧を得ることができ、始動
に十分な高圧パルス電圧を得ることができる。
【0045】なお、本実施の形態において、磁気スイッ
チ4は他のスイッチ要素でもよい。また、上記全ての実
施例において、E及び高周波駆動回路1は上述のものに
限らず何でもよく、放電灯Laは蛍光灯でもHIDラン
プでも他のものでもよく、スイッチング素子は電解効果
トランジスタやバイポーラトランジスタでも他のもので
もよい。
【0046】
【発明の効果】請求項1、請求項2に記載の発明によれ
ば、昇圧トランスのコアの飽和にも関わらず、電子部品
にかかるストレスを低減可能で、電子部品の容量サイズ
を小さくすることが可能で、装置の小型化可能で、任意
の高電圧を放電灯に供給することが可能な放電灯点灯装
置を提供できる。
【0047】請求項3記載の発明によれば、昇圧トラン
スのコアの飽和にも関わらず、電子部品にかかるストレ
スを低減可能で、電子部品の容量サイズを小さくするこ
とが可能で、装置の小型化可能で、昇圧トランスの伝達
効率を大きくすることが可能で、任意の高電圧を放電灯
に供給することが可能な放電灯点灯装置を提供できる。
【0048】請求項4記載の発明によれば、昇圧トラン
スのコアの飽和にも関わらず、電子部品にかかるストレ
スを低減可能で、電子部品の容量サイズを小さくするこ
とが可能で、装置の小型化可能で、昇圧トランスの伝達
効率をより大きくすることが可能で、任意の高電圧を放
電灯に供給することが可能な放電灯点灯装置を提供でき
る。
【0049】請求項5記載の発明によれば、昇圧トラン
スのコアの飽和にも関わらず、スイッチ要素を含めた電
子部品にかかるストレスを低減可能で、電子部品の容量
サイズを小さくすることが可能で、装置の小型化可能
で、昇圧トランスの伝達効率をより大きくすることが可
能で、任意の高電圧を放電灯に供給することが可能な放
電灯点灯装置を提供できる。
【0050】請求項6記載の発明によれば、適正な始動
機能を有し、昇圧トランスのコアの飽和にも関わらず、
電子部品にかかるストレスを低減可能で、電子部品の容
量サイズを小さくすることが可能で、装置の小型化可能
で、任意の高電圧を放電灯に供給することが可能な放電
灯点灯装置を提供できる。
【0051】請求項7記載の発明によれば、適正な調光
機能を有し、昇圧トランスのコアの飽和にも関わらず、
電子部品にかかるストレスを低減可能で、電子部品の容
量サイズを小さくすることが可能で、装置の小型化可能
で、任意の高電圧を放電灯に供給することが可能な放電
灯点灯装置を提供できる。
【0052】請求項8記載の発明によれば、適正な始動
機能と調光機能とを有し、昇圧トランスのコアの飽和に
も関わらず、電子部品にかかるストレスを低減可能で、
電子部品の容量サイズを小さくすることが可能で、装置
の小型化可能で、任意の高電圧を放電灯に供給すること
が可能な放電灯点灯装置を提供できる。
【0053】請求項9記載の発明によれば、パルストラ
ンスの2次巻線にピーク値が高電圧のパルス電圧を発生
することが可能で、且つ、昇圧トランスのコアの飽和に
も関わらず、電子部品にかかるストレスを低減可能で、
電子部品の容量サイズを小さくすることが可能で、装置
の小型化可能で、任意の高電圧を放電灯に供給すること
が可能な放電灯点灯装置を提供できる。
【0054】請求項10記載の発明によれば、圧電トラ
ンスの2次電圧のピーク電圧値を高電圧に昇圧すること
が可能で、且つ、昇圧トランスのコアの飽和にも関わら
ず、電子部品にかかるストレスを低減可能で、電子部品
の容量サイズを小さくすることが可能で、装置の小型化
可能で、任意の高電圧を放電灯に供給することが可能な
放電灯点灯装置を提供できる。
【0055】請求項11から請求項13に記載の発明に
よれば、交流の高周波電圧を圧電トランスにすることが
可能で、且つ、昇圧トランスのコアの飽和にも関わら
ず、電子部品にかかるストレスを低減可能で、電子部品
の容量サイズを小さくすることが可能で、装置の小型化
可能で、任意の高電圧を放電灯に供給することが可能な
放電灯点灯装置を提供できる。
【0056】請求項14記載の発明によれば、交流の高
周波電圧を圧電トランスと放電灯とにすることが可能
で、且つ、昇圧トランスのコアの飽和にも関わらず、電
子部品にかかるストレスを低減可能で、電子部品の容量
サイズを小さくすることが可能で、装置の小型化可能
で、任意の高電圧を放電灯に供給することが可能な放電
灯点灯装置を提供できる。
【0057】請求項15記載の発明によれば、蛍光灯を
安定確実に始動・点灯・調光可能で、且つ、昇圧トラン
スのコアの飽和にも関わらず、電子部品にかかるストレ
スを低減可能で、電子部品の容量サイズを小さくするこ
とが可能で、装置の小型化可能で、任意の高電圧を放電
灯に供給することが可能な放電灯点灯装置を提供でき
る。
【0058】請求項16記載の発明によれば、HIDラ
ンプを安定確実に始動・点灯・調光可能で、且つ、昇圧
トランスのコアの飽和にも関わらず、電子部品にかかる
ストレスを低減可能で、電子部品の容量サイズを小さく
することが可能で、装置の小型化可能で、任意の高電圧
を放電灯に供給することが可能な放電灯点灯装置を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の回路構成図を
示す。
【図2】上記実施の形態における具体的回路図を示す。
【図3】上記実施の形態における圧電トランスの斜視図
を示す。
【図4】上記実施の形態における圧電トランスの電気記
号図を示す。
【図5】上記実施の形態に係る電圧・電流特性を示す波
形図である。
【図6】本発明に係る第2の実施の形態の回路構成図を
示す。
【図7】上記実施の形態における具体的回路図を示す。
【図8】上記実施の形態における圧電トランスの斜視図
を示す。
【図9】上記実施の形態における圧電トランスの電気記
号図を示す。
【図10】上記実施の形態に係る電圧・電流特性を示す
波形図である。
【図11】本発明に係る第3の実施の形態の回路構成図
を示す。
【図12】上記実施の形態における具体的回路図を示
す。
【図13】上記実施の形態における圧電トランスの斜視
図を示す。
【図14】上記実施の形態における圧電トランスの電気
記号図を示す。
【図15】上記実施の形態に係る電圧・電流特性を示す
波形図である。
【図16】本発明に係る従来例を示す回路図である。
【図17】上記従来例に係る電圧・電流特性を示す波形
図である。
【符号の説明】
La 放電灯 T 昇圧トランス PT パルストランス Q スイッチング素子 1 高周波駆動回路 2 圧電トランス 4 磁気スイッチ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電灯に交流電圧を供給する放電灯点灯
    装置において、 1次巻線及び2次巻線を有すると共に2次巻線に接続さ
    れた前記放電灯に所定の電圧を供給する昇圧トランス
    と、前記昇圧トランスの1次巻線に所定の電圧を供給す
    る圧電トランスとを設けたことを特徴とする放電灯点灯
    装置。
  2. 【請求項2】 前記圧電トランスは、交流の高周波電圧
    を電圧変換して所定の電圧を得るものであることを特徴
    とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記圧電トランスの出力端にコンデンサ
    を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記コンデンサに一定のエネルギーが蓄
    積された後に、前記コンデンサと前記昇圧トランスの1
    次巻線とを導通するスイッチ要素を設けたことを特徴と
    する請求項1から請求項3のいずれかに記載の放電灯点
    灯装置。
  5. 【請求項5】 前記スイッチ要素は、磁気スイッチであ
    ることを特徴とする請求項4記載の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 前記昇圧トランスは、前記放電灯の始動
    に要する電圧を前記放電灯に供給するものであることを
    特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の放
    電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 前記昇圧トランスは、前記放電灯の調光
    に要する電圧を前記放電灯に供給するものであることを
    特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の放
    電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 前記昇圧トランスは、前記放電灯の始動
    に要する電圧と前記放電灯の調光に要する電圧とを前記
    放電灯に供給するものであることを特徴とする請求項1
    から請求項5のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】 前記昇圧トランスは、前記放電灯にパル
    ス電圧を供給するパルストランスであることを特徴とす
    る請求項1から請求項8のいずれかに記載の放電灯点灯
    装置。
  10. 【請求項10】 前記交流の高周波電圧は、高周波駆動
    回路から前記圧電トランスに出力されると共に、前記高
    周波駆動回路の発振周波数は、前記圧電トランスの機械
    的共振周波数近傍であることを特徴とする請求項1から
    請求項9のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  11. 【請求項11】 前記高周波駆動回路は、少なくとも2
    つのスイッチング素子の直列接続から構成されるハーフ
    ブリッジインバータ回路であることを特徴とする請求項
    1から請求項10のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  12. 【請求項12】 前記高周波駆動回路は、少なくとも1
    つのスイッチング素子から構成される1石式インバータ
    回路であることを特徴とする請求項1から請求項10の
    いずれかに記載の放電灯点灯装置。
  13. 【請求項13】 前記高周波駆動回路は、少なくとも4
    つのスイッチング素子から構成されるフルブリッジイン
    バータ回路であることを特徴とする請求項1から請求項
    10のいずれかに記載の放電灯点灯装置。
  14. 【請求項14】 前記高周波駆動回路は、前記圧電トラ
    ンスと前記放電灯とに交流の高周波電圧を供給するもの
    であることを特徴とする請求項1から請求項13のいず
    れかに記載の放電灯点灯装置。
  15. 【請求項15】 前記放電灯は蛍光灯であることを特徴
    とする請求項1から請求項14のいずれかに記載の放電
    灯点灯装置。
  16. 【請求項16】 前記放電灯はHIDランプであること
    を特徴とする請求項1から請求項14のいずれかに記載
    の放電灯点灯装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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