JPH09259461A - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

Info

Publication number
JPH09259461A
JPH09259461A JP8066282A JP6628296A JPH09259461A JP H09259461 A JPH09259461 A JP H09259461A JP 8066282 A JP8066282 A JP 8066282A JP 6628296 A JP6628296 A JP 6628296A JP H09259461 A JPH09259461 A JP H09259461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser beam
optical pickup
polarization
liquid crystal
polarization plane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8066282A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Tsuchiya
洋一 土屋
Seiji Kajiyama
清治 梶山
Yasuyuki Kano
康行 加納
Shuichi Ichiura
秀一 市浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP8066282A priority Critical patent/JPH09259461A/ja
Publication of JPH09259461A publication Critical patent/JPH09259461A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、基板厚が異なる光ディスクを従来
より部品点数が少ない1つのピックアップを用いて互換
再生できる光ピックアップを提供する。 【解決手段】 本発明では、レーザビームの偏光面を回
転する液晶とトラッキングサーボ用の2ビームを生成す
る回折格子を一体化し、液晶に電圧を印加する2つの透
明電極の両方をパターニングすることにより、対物レン
ズの実効開口数を0.55〜0.65と0.30〜0.40
とに制御でき、実効開口数が0.30〜0.40の時のレ
ーザビームの直径である2.1〜2.5mmの範囲で均一
なレーザビーム強度が得られる結果、基板厚0.55〜
0.65mmの光ディスクと基板厚1.1〜1.3mmの
光ディスクとの互換再生を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板厚、記録密
度、記録方式等が異なる複数種類の光ディスクを記録又
は再生する光記録又は光再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CD−ROMのように半導体レーザを用
いて情報を読み出す約1.2mmの厚さの光ディスクが
提供されている。この種の光ディスクではピックアップ
用対物レンズにフォーカスサーボ及びトラッキングサー
ボを行うことにより、信号記録面のピット列にレーザビ
ームを照射させ、信号を再生している。また、最近では
長時間の動画を記録するための高密度化が進んでいる。
【0003】例えば、CD−ROMと同じ直径12cm
の光ディスクに、片面で約5Gbyteの情報を記録す
るSD規格が提案されている。SDのディスク厚は約
0.6mmであり、これを両面貼り合わせることによ
り、1枚で約10Gbyteの情報を記録できる。一
方、光ピックアップの対物レンズは、対象とするディス
クの基板の厚さとレーザビーム波長とを織り込んで設計
してあり、設計と異なる厚さの光ディスクを記録/再生
しようとすると、当該光ディスクの情報記録面にはビー
ムスポットが集光せず、記録/再生が不可能となる。例
えば、1.2mmの基板厚の光ディスク用に設計されて
いる対物レンズでは、0.6mmの基板厚の光ディスク
の記録面にはビームスポットが集光せず、信号を再生す
ることができない。
【0004】そこで、特開平5−303766号公報に
は、厚さ0.6mmの薄型基板を有する高密度の光ディ
スクと、厚さ1.2mmの標準厚の基板を有する標準密
度の光ディスクとを、1個の光ピックアップによって再
生できるようにする装置が提案されている。この技術は
短波長のレーザビームにて高密度のディスクを再生すべ
く設計された開口数0.6の対物レンズを用い、標準厚
で標準密度の光ディスクを再生する場合に、収差補正手
段にレーザビームの外周側を遮光して実効的な開口数を
減少させるアパーチャを付加したものを対物レンズの光
源側に介挿する装置である。
【0005】記録可能な光ディスクとしては、相変化デ
ィスクがあるが、相変化ディスクの場合はレーザビーム
を照射し、記録媒体の温度がしきい値以上になると材料
の構造が結晶からアモルファスへ変化することを利用し
て情報を記録している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平5―30376
6号公報の技術において、対物レンズはトラッキング制
御によりレーザビームの光軸に対してトラッキング方向
に変位する。しかし、アパーチャは、トラッキング制御
とは無関係にレーザビームの光軸に対し固定されてい
る。従って、アパーチャを介在した対物レンズが、アパ
ーチャが存在しない場合と同様のトラッキング範囲で変
位すると、レーザビームの光軸に対する対物レンズの光
軸のズレ量に応じて、記録面に照射されるレーザスポッ
トの変形の度合いが大きくなる。その理由は、アパーチ
ャによりレーザビームの径が小さくなる為、対物レンズ
の変位量が相対的に拡大されたかのように、ビームスポ
ットが大きく変形するためである。
【0007】この照射スポットは、トラッキング方向に
もトラック方向にも変形するが、トラッキング方向の変
形はクロストークノイズの原因に、またトラック方向の
変形はジッタ悪化の原因となる。そのため、基板厚が約
1.2mmの光ディスクを再生する場合、安定に再生す
ることができない。また、従来の光ピックアップでは、
相変化光ディスクへの記録と再生型光ディスク(CD、
CD−ROM)及び高密度再生型光ディスク(SD)の
再生を1個の光ピックアップで行うことができなかっ
た。
【0008】更に、従来の光ディスクへの記録において
は、レーザビームのスポット径を絞ることが困難であっ
たため、パワーの変動度が大きくなり、均一な記録をす
ることができない。本発明は、基板厚が約1.2mmの
光ディスク、即ち、再生型光ディスク及び第1相変化光
ディスク(例えばCD−E)と、高密度で基板厚が約
0. 6mmの光ディスク、即ち、高密度再生型光ディス
ク(SD、例えばDVD−ROM)と、高密度で基板厚
が約0.6mmの記録可能な相変化光ディスク、即ち、
高密度記録再生型光ディスク(例えば、DVD−RA
M)及び基板厚が約1.2mmの記録可能な第2相変化
光ディスク(例えば、PD)との互換再生が可能で、高
密度記録再生型光ディスクと第2相変化光ディスクへの
情報の記録が可能である光記録又は光再生装置を提供す
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、再生条件が異
なる複数の光記録媒体の互換再生が可能な光ピックアッ
プであって、発光体と、発光体から発せられるレーザビ
ームの偏光面を回転する偏光面回転手段と、レーザビー
ムからトラッキングサーボ用の2ビームを生成する回折
格子と、レーザビームの方向を90度変えるハーフミラ
ーと、ハーフミラーにより方向を90度変えられたレー
ザビームを平行光にするコリメータレンズと、一定方向
の偏光面を有するレーザビームを遮光する偏光選択手段
と、レーザビームを前記光記録媒体の記録面に集光する
対物レンズとから成ることを特徴とする。
【0010】また、本発明は、偏光選択手段が対物レン
ズと偏光面回転手段との間にあり、回折格子が発光体と
前記ハーフミラーとの間にあり、偏光面回転手段が発光
体と偏光選択手段との間にあることを特徴とする。ま
た、本発明は、偏光選択手段が対物レンズとコリメータ
レンズとの間にあり、回折格子が発光体と前記ハーフミ
ラーとの間にあり、偏光面回転手段が発光体とハーフミ
ラーとの間にあることを特徴とする。
【0011】また、本発明は、偏光面回転手段が液晶
と、液晶の両面に設けられ、液晶に電圧を印加する第1
及び第2の透明電極と、液晶と第1及び第2の透明電極
とを両面から挟み込む2枚のガラスとから成ることを特
徴とする。また、本発明は、再生条件が異なる複数の光
記録媒体の互換再生が可能な光ピックアップであって、
発光体と、発光体から発せられるレーザビームの偏光面
を回転し、レーザビームからトラッキングサーボ用の2
ビームを生成する回折格子付偏光面回転手段と、レーザ
ビームの方向を90度変えるハーフミラーと、ハーフミ
ラーにより方向を90度変えられたレーザビームを平行
光にするコリメータレンズと、一定方向の偏光面を有す
るレーザビームを遮光する偏光選択手段と、レーザビー
ムを光記録媒体の記録面に集光する対物レンズとから成
ることを特徴とする。
【0012】また、本発明は、偏光選択手段が対物レン
ズと回折格子付偏光面回転手段との間にあり、回折格子
付偏光面回転手段が発光体と偏光選択手段との間にある
ことを特徴とする。また、本発明は、偏光選択手段が対
物レンズとコリメータレンズとの間にあり、回折格子付
偏光面回転手段が発光体とハーフミラーとの間にあるこ
とを特徴とする。
【0013】また、本発明は、回折格子付偏光面回転手
段が液晶と、液晶の両面に設けられ、液晶に電圧を印加
する第1及び第2の透明電極と、液晶のレーザビーム入
射側の透明電極に接して設けられた第1のガラスと、液
晶のレーザビーム出射側の透明電極に接して設けられた
第2のガラスとから成り、第1のガラス若しくは第2の
ガラスが回折格子であることを特徴とする。
【0014】また、本発明は、液晶がTN型液晶若しく
はSTN型液晶若しくは強誘電性型液晶であることを特
徴とする。また、本発明は、第1及び第2の透明電極が
ITO若しくはSnO2若しくはZnOであることを特
徴とする。また、本発明は、偏光選択手段が偏光フィル
ム若しくは偏光ガラスであることを特徴とする。
【0015】また、本発明は、再生条件が基板厚である
ことを特徴とする。また、本発明は、偏光選択手段がレ
ーザビームの内周部には設けられず、外周部にのみ設け
られたことを特徴とする。また、本発明は、偏光面回転
手段若しくは回折格子付偏光面回転手段を構成する第1
及び第2の透明電極が、内周部と外周部とにパターニン
グされていることを特徴とする。
【0016】また、本発明は、薄型光ディスクの基板厚
が0.55〜0.65mmであり、標準厚光ディスクの基
板厚が1.1〜1.3mmであることを特徴とする。ま
た、本発明は、対物レンズの開口数が0.55〜0.65
であることを特徴とする。また、本発明は、対物レンズ
の実効開口数が薄型光ディスクの再生時には0.55〜
0.65であり、標準厚光ディスクの再生時には0.30
〜0.40であることを特徴とする。
【0017】また、本発明は、偏光選択手段の内周部の
直径が2.1〜2.5mmの範囲であることを特徴とす
る。また、本発明は、発光体とコリメータレンズとの距
離が5〜30mmの範囲であり、発光体と偏光面回転手
段若しくは回折格子付偏光面回転手段との距離が2〜2
5mmの範囲であることを特徴とする。
【0018】また、本発明は、第1及び第2の透明電極
の内周部の直径が0.40〜1.80mmの範囲であるこ
とを特徴とする。また、本発明は、発光体と偏光面回転
手段若しくは回折格子付偏光面回転手段との距離に対す
る発光体とコリメータレンズとの距離の比が、対物レン
ズの実効開口数が0.30〜0.40であるときの第1及
び第2透明電極の内周部の直径に対するコリメータレン
ズの位置におけるレーザビームの直径の比と同一である
ことを特徴とする。
【0019】また、本発明は、発光体と偏光面回転手段
若しくは回折格子付偏光面回転手段との距離に対する発
光体とコリメータレンズとの距離の比が、対物レンズの
実効開口数が0.30〜0.40であるときの第1及び第
2透明電極の内周部の直径に対するコリメータレンズの
位置におけるレーザビームの直径の比と同一であり、比
が1.3〜5.3の範囲であることを特徴とする。
【0020】また、本発明は、回折格子付偏光面回転手
段と偏光選択手段とが一体されたことを特徴とする。ま
た、本発明は、液晶がTN型液晶若しくはSTN型液晶
若しくは強誘電性型液晶であることを特徴とする。ま
た、本発明は、第1及び第2の透明電極がITO若しく
はSnO2若しくはZnOであることを特徴とする。
【0021】また、本発明は、偏光選択手段が偏光フィ
ルム若しくは偏光ガラスであることを特徴とする。ま
た、本発明は、コリメータレンズがないことを特徴とす
る。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を参照し
つつ説明する。本発明は基板厚が0.6(許容誤差±0.
05、以下同じ)mmの光ディスクであるSDと基板厚
が1.2(許容誤差±0.1、以下同じ)mmの光ディス
クであるCD、CD−ROMとを互換再生できる光記録
又は光再生装置に関する。
【0023】光ディスクの信号記録面にレーザビームを
照射して、基板厚が異なる光ディスクを互換再生可能な
光ピックアップは図5に示す構造を有している。即ち、
図5(b)に示すように半導体レーザ11から発射され
たレーザビームはTN型液晶素子20、回折格子18を
通ってハーフミラー12で照射され、該ハーフミラー1
2で方向を90度変えられ、コリメータレンズ13で平
行光にされ、偏光フィルタ14を介して対物レンズ15
に照射される。該対物レンズ15でレーザビームは集光
され、ポリカーボネート等の透光性の基板16を通って
信号記録面16aに照射される。該信号記録面16aで
反射されたレーザビームは前記対物レンズ15、前記偏
光フィルタ14、前記コリメータレンズ13を介して戻
り、前記ハーフミラー12で半分が透過され、光検出器
17で検知される。前記偏光フィルタ14は、図6に示
す構造をしている。即ち、偏光フィルム141が透明ガ
ラス142により挟まれ、偏光フィルム141のない内
周部にはレーザビームの透過率を低下させるための偏光
選択性のないフィルタ143が取り付けられている。偏
光フィルム141は特定方向に偏光するレーザビームを
透過させるが、それでも70〜90%程度である。その
ため、内周部においてもレーザビームの透過率を外周部
と同じ程度まで低下させないとレーザビームの外周部を
遮光して光ディスクを再生する場合には集光特性が悪く
なる。フィルタ143を取り付けているのはそのためで
ある。また、透明で光学特性の優れたものなら何でも良
く、例えば樹脂(ポリカーボネート、PMMA等)でも
構わない。ここで、前記回折格子18はトラッキングサ
ーボ用の2ビームを生成するためのものである。 第1実施例 偏光フィルタ14の偏光特性は図7に示すようになって
いる。即ち、前記偏光フィルタ14は外周部14aで
は、偏光フィルム141により特定方向に偏光するレー
ザビームのみを70〜90%程度透過させる。また、内
周部14b(透孔)はレーザビームの偏光方向に関係な
く外周部14aと同じ透過率(70〜90%)で透過さ
せる。本実施例においては、外周部14aでは紙面に平
行な偏光面を持つレーザビームのみを透過させるものと
する。なお、前記偏光フィルタ14の内周部14bの直
径は開口数0.6(許容誤差±0.05、以下同じ)、有
効光束直径4mmの対物レンズの場合、実効的開口数が
0.35(許容誤差±0.05、以下同じ)になるように
直径2.3(許容誤差±0.2)mmの円形とする。な
お、有効光束直径4mm以外の場合、これに比例してア
パーチャの透孔の大きさを実効的開口数が0.35とな
る大きさとする。
【0024】まず、上記光ピックアップを用いて基板厚
が0.6mmの光ディスクを再生する場合について図8
を用いて説明する。この薄型の光ディスクが再生される
場合には、前記TN型液晶素子20に電圧を加えない。
その結果、半導体レーザ11から出た紙面に垂直な方向
に偏光するレーザビームは、TN型液晶素子20により
全面的に偏光方向を90度変えられ紙面に平行な方向に
偏光するようになり、回折格子18、ハーフミラー1
2、コリメータレンズ13を介して偏光フィルタ14に
到達し、該偏光フィルタ14で遮光されず全面的に透過
し、対物レンズ15に入射し、ポリカーボネート製の基
板21を通って、当該光ディスクの記録面21aに照射
される。記録面21aに形成されるビームスポット径は
0.9(許容誤差±0.1)μmである。その他の動作に
ついては、上記の説明と同じなので省略する。
【0025】次に、基板厚1.2mmの光ディスクの再
生について図9を用いて説明する。この標準厚の光ディ
スクが再生される場合には、TN型液晶素子20に電圧
を加える。その結果、半導体レーザ11から出た紙面に
垂直な方向に偏光するレーザビームは、TN型液晶素子
20により全面的に偏光方向を変えられずに透過し、回
折格子、ハーフミラー12、コリメータレンズ13を介
して偏光フィルタ14に到達し、該偏光フィルタ14で
外周部が遮光され内周部だけが対物レンズ15に入射
し、ポリカーボネート製の基板22を通って、当該光デ
ィスクの記録面22aに照射される。記録面22aに形
成されるビームスポット径は1.5(許容誤差±0.1)
μmである。この場合も、その他の動作は上記の説明と
同じなので省略する。
【0026】上記実施例では、偏光フィルタは対物レン
ズとコリメータレンズとの間にあるとして説明したが、
これに限られず、対物レンズとTN型液晶の間であれば
よい。 第2実施例 上記図5においては、前記TN型液晶素子20と前記回
折格子18は分離した構造であるが、TN型液晶素子2
0は図5(a)に示すようにTN型液晶1を2枚のガラ
ス2で挟み込んだ構造である。従って、前記2枚のガラ
ス2、2のうち、1枚のガラスに回折機能を付加させれ
ば前記TN型液晶素子20と前記回折格子18とを一体
にすることは可能である。そこで、図1(a)に示すよ
うにTN型液晶1をガラス2と回折格子4を内部構造に
含むガラス3とで挟み込んだ構造にすれば、レーザビー
ムの偏光面の回転とトラッキングサーボ用の2ビームの
生成が1つの素子で可能になる。この偏光面の回転機能
と回折格子の機能を合わせ持った素子10の詳細な構造
は図2(a)のようになる。TN型液晶1の両面には電
圧印加用の透明電極5、5があり、レーザビームの入射
側の透明電極5の外側にはガラス2が配置され、レーザ
ビームの出口側の透明電極5上には回折格子を含むガラ
ス3が配置されている。また、素子10は図2(b)に
示すように前記回折格子3をレーザビームの入射側に配
置した構造でも良い。前記偏光面の回転機能と回折格子
の機能を合わせ持った素子10を用いると図1(b)に
示すように部品点数が1つ少ない光ピックアップを作製
することができ、光ピックアップのコンパクト化と低コ
スト化に繋がる。また、光学系の位置調整も1度で済む
ので、より信頼性の高い光ピックアップが得られる。
【0027】前記回折格子を含むガラス3をレーザビー
ムの入射側に設けた構造においては、図3に示すように
格子面が前記TN型液晶と接する構造でも良い。この構
造においても、上記素子10と同様の機能を有する素子
30が得られる。上記素子10又は素子30を配して成
る光ピックアップを用いて基板厚が0.6mmの光ディ
スクと1.2mmの光ディスクとの再生について図1
0、11を用いて説明する。基板厚0.6mmの光ディ
スクが再生される場合には、前記素子10中の前記TN
型液晶1には電圧を加えない。その結果、半導体レーザ
11から出た紙面に垂直な方向に偏光するレーザビーム
は、前記素子10を通過中に前記TN型液晶1により全
面的に偏光方向を90度変えられ紙面に平行な方向に偏
光し、前記回折格子4でトラッキングサーボ用の2ビー
ムを生成する。前記素子10を通過したレーザビーム
は、その偏光面を90度変えられ、その後、ハーフミラ
ー12、コリメータレンズ13を介して偏光フィルタ1
4に到達し、該偏光フィルタ14で遮光されず全面的に
透過し、対物レンズ15に入射し、ポリカーボネート製
の基板21を通って、当該光ディスクの記録面21aに
照射される。その他の動作は図5と同じなので省略す
る。
【0028】次に、基板厚1.2mmの光ディスクを再
生する場合には、前記素子10中の前記TN型液晶1に
電圧を印加する。その結果、半導体レーザ11から出た
紙面に垂直な方向に偏光するレーザビームは、前記素子
10を通過中に前記TN型液晶1により全面的に偏光方
向を変えられずに透過し、前記回折格子4でトラッキン
グサーボ用の2ビームを生成する。前記素子10を通過
したレーザビームは、その偏光面を変えられずに、その
後、ハーフミラー12、コリメータレンズ13を介して
偏光フィルタ14に到達し、該偏光フィルタ14で外周
部が遮光され内周部だけが対物レンズ15に入射し、ポ
リカーボネート製の基板22を通って、当該光ディスク
の記録面22aに照射される。その他の動作は図5と同
じなので省略する。
【0029】上記実施例では、偏光フィルタは対物レン
ズとコリメータレンズとの間にあるとして説明したが、
これに限られず、対物レンズと偏光面の回転機能と回折
格子の機能を合わせ持った素子との間であればよい。 第3実施例 上記第2実施例においては、前記偏光フィルタ14が内
周部と外周部とで偏光特性が異なるようにパターニング
されているが、これに限るものではなく、レーザビーム
の偏光面を回転させる前記TN型液晶1への電圧印加用
の前記透明電極5をパターニングし、外周部と内周部で
レーザビームの偏光面を変えられるようにし、前記偏光
フィルタには紙面に平行な偏光面のみを透過させる偏光
特性を有する偏光フィルムを全面に設けたものでもよ
い。この場合、前記素子10又は素子30の代わりに図
4(a)に示すようにレーザビームの外周部と内周部と
に対応する領域40a、40bに分けられた素子40を
用いる。該素子40の断面構造は図4(b)に示すよう
になっており、各領域40a、40bに独立に電圧を印
加できるよう透明電極が5aと5bの領域に分けられて
いる。従って、前記TN型液晶1を2つの領域に分けな
くても透明電極をパターニングするだけで外周部と内周
部とでレーザビームの偏光面を変えられる。
【0030】領域40bの直径は前記半導体レーザ11
と素子40との距離及び前記半導体レーザ11と前記コ
リメータレンズ13との距離で決定される。領域40b
の直径の計算方法を図15を用いて説明する。前記半導
体レーザ11と前記TN型液晶1を含む前記素子40と
の距離をB、前記半導体レーザ11と前記コリメータレ
ンズ13との距離をA、前記対物レンズ15の実効開口
数が0.35となる前記コリメータレンズ13における
レーザビーム径をD及び前記素子40におけるレーザビ
ーム径をCとする。有効光束が4mmの場合、前記対物
レンズ15の実効開口数が0.35となるレーザビーム
の径は、上記のように2.3mmとなるので、D=2.3
mmである。また、本発明においては、Aは20〜30
mmの範囲であり、Bは5〜17mmの範囲である。A
=20mm、B=5.6mm(本発明における半導体レ
ーザとTN型液晶を含む素子40との典型的な距離であ
る)とするとC=0.65mmとなる。Aを20mm、
25mm、30mmと、Bを5.6mm、10mm、1
5mmと変化させた場合の前記TN型液晶1におけるレ
ーザビームの直径E、C、及びB/A=D/Cの変化を
図14に示す。上記A、Bの値の範囲ではEは0.74
〜2.97mmの範囲で変化し、Cは0.43〜1.74
mmの範囲で変化する。CはEの約60%となってい
る。また、B/AとD/Cは等しい値となり、本発明に
おいては、B/A=D/Cは1.3〜5.3の範囲とな
る。従って、本発明においては、前記領域40bの直径
を0.43〜1.74mmとすれば良いことになる。この
範囲の直径を有する前記領域40bを形成するために図
4(b)に示す2つの透明電極5、5の各々をパターニ
ングし、領域5aと5bに分ける。本発明においては5
bの直径が0.43〜1.74mmの範囲で変化すること
になる。5bの最小値は0.43mmであるが、前記透
明電極5のパターニング精度は10μm程度であるの
で、十分精度良くパターニングすることができる。
【0031】また、本発明においては、前記半導体レー
ザ11と前記コリメータレンズ13との距離は5〜30
mmの範囲、前記半導体11と前記素子40との距離は
2〜25の範囲であればよい。前記素子40を配して成
る光ピックアップを用いて基板厚0.6mmの光ディス
クと基板厚1.2mmの光ディスクの再生について、そ
れぞれ、図12、13を用いて説明する。基板厚0.6
mmの光ディスクが再生される場合には、前記素子40
中の前記TN型液晶1の内周部及び外周部には電圧を加
えない。その結果、半導体レーザ11から出た紙面に垂
直な方向に偏光するレーザビームは、前記素子40を通
過中に前記TN型液晶1により全面的に偏光方向を90
度変えられ紙面に平行な方向に偏光し、前記回折格子4
でトラッキングサーボ用の2ビームを生成する。前記素
子40を通過したレーザビームは、その偏光面を90度
変えられ、その後、ハーフミラー12、コリメータレン
ズ13を介して偏光フィルタ14bに到達し、該偏光フ
ィルタ14bで遮光されず全面的に透過し、対物レンズ
15に入射し、ポリカーボネート製の基板21を通っ
て、当該光ディスクの記録面21aに照射される。その
他の動作は図5と同じなので省略する。
【0032】次に、基板厚1.2mmの光ディスクを再
生する場合には、前記素子40中の前記TN型液晶1の
外周部、即ち、前記領域40aにのみ電圧を印加する。
その結果、半導体レーザ11から出た紙面に垂直な方向
に偏光するレーザビームは、前記素子40を通過中に前
記TN型液晶1の前記領域40aに入射するレーザビー
ムのみが偏光方向を変えられずに透過し、前記領域40
bに入射するレーザビームは偏光方向を90度変えられ
て透過する。そして、前記回折格子4でトラッキングサ
ーボ用の2ビームを生成する。前記素子40を通過した
レーザビームは、その外周部のみが偏光面を変えられず
に、その後、ハーフミラー12、コリメータレンズ13
を介して偏光フィルタ14bに到達し、該偏光フィルタ
14bで外周部のみが遮光され、内周部だけが対物レン
ズ15に入射し、ポリカーボネート製の基板22を通っ
て、当該光ディスクの記録面22aに照射される。その
他の動作は図5と同じなので省略する。
【0033】前記素子40はTN型液晶と回折格子とが
一体となった場合について説明したが、これに限られ
ず、当然、TN型液晶と回折格子とが分離した場合につ
いても上記と同様に基板厚0.6mmと1.2mmとの光
ディスクを互換再生することができる。また、上記実施
例では、偏光フィルタは対物レンズとコリメータレンズ
との間にあるとして説明したが、これに限られず、対物
レンズと偏光面の回転機能と回折格子の機能を合わせ持
った素子との間であればよい。
【0034】上記第1、2、3実施例においては、液晶
としてTN型液晶を用いたが、これに限られず、STN
型液晶、強誘電性型液晶であっても良い。偏光フィルタ
としては偏光フィルムに限らず、偏光ガラス、偏光選択
性ホログラムであってもよい。これら、偏光ガラス、偏
光選択性ホログラムは対物レンズに直接形成した構造で
あっても良い。これにより、部品点数を減少させること
ができ、光ピックアップのコンパクト化、低コスト化に
繋がる。
【0035】前述する偏光ガラスは、図19に図示する
ようにガラス中に銀化合物を一定方向に配向させた状態
で表面の外周を還元させて銀を析出させたものであり、
還元させた銀膜が偏光選択特性を呈するものである。
尚、材料については、偏光選択特性を有するものであれ
ば、他の金属材料であっても良い。但し、銀を用いたこ
の偏光ガラスは、偏光面が共通のレーザビームを100
%透過することが可能であり、図8に示すように、中央
の光孔部分において減光膜を設ける必要がなく、レーザ
ビームの光束を絞った場合に、減光膜がないことにより
十分な光量が得られると言う利点がある。
【0036】また、前記TN型液晶1と前記回折格子1
8は、一体化された場合、分離された場合に拘わらず、
前記半導体レーザ11と前記対物レンズ15との間であ
ればよいが、好ましくは、前記半導体レーザ11とハー
フミラー12との間である。さらに、前記透明電極5用
の材料としてはITO、SnO2、ZnOが適してい
る。 第4実施例 上記第1、第2及び第3実施例においては、レーザビー
ムが平行光にされた後、光ディスクの記録面に集光され
る光ピックアップについて示したが、これに限られず、
レーザビームを平行にするコリメータレンズがない構成
であっても良い。図20にコリメータレンズのない光ピ
ックアップを示す。図20に示す構造の光ピックアップ
を用いても上記第1、第2及び第3実施例と同様に基板
厚の異なる複数の光ディスクの互換再生が可能である。 第5実施例 本発明においては、上記第3実施例で示したように、前
記TN型液晶1を外周部と内周部に分けるに際し、電圧
印加用の2つの透明電極5、5の両方をパターニングす
ることを特徴としている。両方の透明電極をパターニン
グした場合と、図16に示すように2つの透明電極5、
5の内、一方のみをパターニングし、他方をパターニン
グしない場合とにおいて前記TN型液晶1を通過後のレ
ーザビームの強度の比較を図17に示す。レーザビーム
強度の測定においては、図18に示すように平行光を用
い、前記TN型液晶1の後側に前記偏光フィルタ14b
を設置し、その後に直径2mmのスリットを設け、この
スリットを移動させながら各位置でのレーザビームの強
度を測定した。尚、光源としては5mWの半導体レーザ
を用いた。図17より、前記透明電極5、5の両方をパ
ターニングした場合は、直径2.3mmの範囲でレーザ
ビームの強度がほぼ一定であり、直径2.3mmの位置
でレーザビームの強度が急峻に変化する。一方、片方の
みのパターニングでは、直径2.3mmの範囲で一定の
レーザビーム強度を確保することができず、また、レー
ザビームの端での強度は、なだらかに変化する。図17
は、レーザビームが平行光にされた場合についての結果
であるが、上記第3実施例のように平行光でない場合に
は、この効果は更に顕著に現れる。従って、前記透明電
極5、5の両方をパターニングした前記素子40は、よ
り基板厚の異なる光ディスクの互換再生用光ピックアッ
プに適していることがわかった。 第6実施例 上記第2、第3及び第4実施例においては前記TN型液
晶1と前記回折格子18とが一体化された場合について
説明したが、これに限らず前記TN型液晶1、前記回折
格子18及び前記偏光フィルタ14が一体化されていて
もよい。一体化された素子を図21に示す。図21
(a)に示す構造においては、前記TN型液晶1への電
圧印加用の透明電極5、5がパターニングされていない
例であり、図21(b)はパターニングされている例で
ある。各部の符号は上記説明で用いたものと同一であ
る。レーザビームの入射側から回折格子3、透明電極
5、TN型液晶1、透明電極5、ガラス142、偏光フ
ィルム141、偏光選択性のないフィルタ143の順に
なっている。偏光フィルタ14として前記偏光ガラスを
用いる場合は、偏光ガラスの透過率が100%であるの
で、レーザビームの内周側と外周側でのビーム強度を同
一にするための偏光選択性のないフィルタ143は不要
である。かかる光学素子を用いた場合においても上記第
1、第2、第3、第4及び第5実施例と同様に基板厚の
異なる複数の光ディスクの互換再生が可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、基板厚の異なる複数の
光ディスクの互換再生が可能となる。また、本発明によ
れば、基板厚0.55〜0.65mmの光ディスクと基板
厚1.1〜1.3mmの光ディスクとの互換再生ができ
る。また、本発明によれば、部品点数を従来よりすくな
くでき、コンパクトな光ピックアップを作成することが
できる。
【0038】また、本発明によれば、光ピックアップの
低コストか可能となる。また、本発明によれば、光軸合
わせが1回で済み、信頼性の高い光ピックアップが得ら
れる。また、本発明によれば、レーザビームの偏光面を
回転させる機構と、回折格子の機構を合わせ持った光学
素子を得られる。
【0039】また、本発明によれば、レーザビームの偏
光面を回転させる機構と、回折格子の機構を合わせ持っ
た光学素子を用いて対物レンズの実効開口数を0.55
〜0.65と0.30〜0.40に制御できる。また、本
発明によれば、液晶に電圧を印加する透明電極をパター
ニングすることにより、レーザビームの内周側と外周側
でレーザビームの偏光面を変えられる。
【0040】また、本発明によれば、液晶に電圧を印加
する2つの透明電極の両方をパターニングすることによ
り、直径2.1〜2.5mmの範囲で均一なレーザビーム
強度を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶と回折格子を一体化した光学素子と、この
光学素子を用いた光ピックアップを示す模式図である。
【図2】液晶と回折格子を一体化した光学素子の他の例
を示す模式図である。
【図3】液晶と回折格子を一体化した光学素子におい
て、回折格子をレーザビームの入射側に設けた場合の模
式図である。
【図4】第3実施例における回折格子付偏光面回転手段
の構造を示す模式図である。
【図5】液晶と回折格子を分離した場合の光ピックアッ
プを示す模式図である。
【図6】第1実施例における偏光フィルタを示す模式図
である。
【図7】第1実施例における偏光フィルタの偏光特性を
示す図である。
【図8】第1実施例における光ピックアップを用いて薄
型の光ディスクを再生するときの模式図である。
【図9】第1実施例における光ピックアップを用いて標
準厚の光ディスクを再生するときの模式図である。
【図10】第2実施例における光ピックアップを用いて
薄型の光ディスクを再生するときの模式図である。
【図11】第2実施例における光ピックアップを用いて
標準厚の光ディスクを再生するときの模式図である。
【図12】第3実施例における光ピックアップを用いて
薄型の光ディスクを再生するときの模式図である。
【図13】第3実施例における光ピックアップを用いて
標準厚の光ディスクを再生するときの模式図である。
【図14】第3実施例における各素子の位置及びレーザ
ビームの外径と内径を示す図表である。
【図15】第3実施例における各素子の位置及びレーザ
ビームの外径と内径の計算方法を示す図である。
【図16】液晶に電圧を印加する2つの透明電極の内、
一方のみをパターニングした場合の断面構造を示す図で
ある。
【図17】液晶に電圧を印加する2つの透明電極の両方
をパターニングした場合と、一方のみをパターニングし
た場合における液晶を通過した後のレーザビーム強度の
比較を示す図である。
【図18】液晶に電圧を印加する2つの透明電極の両方
をパターニングした場合と、一方のみをパターニングし
た場合における液晶を通過した後のレーザビーム強度の
測定法を示す図である。
【図19】偏光ガラスを示す模式図である。
【図20】コリメータレンズのない光ピックアップを示
す模式図である。
【図21】回折格子、TN型液晶及び偏光フィルタを一
体化した光学素子を示す模式図である。
【符号の説明】
1・・・TN型液晶 2・・・ガラス 3・・・回折格子付きガラス 4・・・回折格子 5・・・透明電極 10・・・光学素子 11・・・半導体レーザ 12・・・ハーフミラー 13・・・コリメータレンズ 14・・・偏光選択手段 15・・・対物レンズ 16・・・基板 16a・・・記録面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市浦 秀一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生条件が異なる複数の光記録媒体の互
    換再生が可能な光ピックアップであって、 発光体と、 該発光体から発せられるレーザビームの偏光面を回転す
    る偏光面回転手段と、 前記レーザビームからトラッキングサーボ用の2ビーム
    を生成する回折格子と、 前記レーザビームの方向を90度変えるハーフミラー
    と、 該ハーフミラーにより方向を90度変えられたレーザビ
    ームを平行光にするコリメータレンズと、 一定方向の偏光面を有するレーザビームを遮光する偏光
    選択手段と、 前記レーザビームを前記光記録媒体の記録面に集光する
    対物レンズと、から成ることを特徴とする光ピックアッ
    プ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記偏光選択手段は、前記対物レンズと前記偏光面回転
    手段との間にあり、 前記回折格子は、前記発光体と前記ハーフミラーとの間
    にあり、 前記偏光面回転手段は、前記発光体と前記偏光選択手段
    との間にあることを特徴とする光ピックアップ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記偏光選択手段は、前記対物レンズと前記コリメータ
    レンズとの間にあり、 前記回折格子は、前記発光体と前記ハーフミラーとの間
    にあり、 前記偏光面回転手段は、前記発光体と前記ハーフミラー
    との間にあることを特徴とする光ピックアップ。
  4. 【請求項4】 請求項1から3において、 前記偏光面回転手段は、 液晶と、 該液晶の両面に設けられ、前記液晶に電圧を印加する第
    1及び第2の透明電極と、 前記液晶と前記第1及び第2の透明電極とを両面から挟
    み込む2枚のガラスと、から成ることを特徴とする光ピ
    ックアップ。
  5. 【請求項5】 再生条件が異なる複数の光記録媒体の互
    換再生が可能な光ピックアップであって、 発光体と、 該発光体から発せられるレーザビームの偏光面を回転
    し、前記レーザビームからトラッキングサーボ用の2ビ
    ームを生成する回折格子付偏光面回転手段と、 前記レーザビームの方向を90度変えるハーフミラー
    と、 該ハーフミラーにより方向を90度変えられたレーザビ
    ームを平行光にするコリメータレンズと、 一定方向の偏光面を有するレーザビームを遮光する偏光
    選択手段と、 前記レーザビームを前記光記録媒体の記録面に集光する
    対物レンズと、から成ることを特徴とする光ピックアッ
    プ。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記偏光選択手段は、前記対物レンズと前記回折格子付
    偏光面回転手段との間にあり、 前記回折格子付偏光面回転手段は、前記発光体と前記偏
    光選択手段との間にあることを特徴とする光ピックアッ
    プ。
  7. 【請求項7】 請求項5において、 前記偏光選択手段は、前記対物レンズと前記コリメータ
    レンズとの間にあり、 前記回折格子付偏光面回転手段は、前記発光体と前記ハ
    ーフミラーとの間にあることを特徴とする光ピックアッ
    プ。
  8. 【請求項8】 請求項5から7において、 前記回折格子付偏光面回転手段は、 液晶と、 該液晶の両面に設けられ、前記液晶に電圧を印加する第
    1及び第2の透明電極と、 前記液晶のレーザビーム入射側の透明電極に接して設け
    られた第1のガラスと、 前記液晶のレーザビーム出射側の透明電極に接して設け
    られた第2のガラスと、から成り、第1のガラス若しく
    は第2のガラスが回折格子であることを特徴とする光ピ
    ックアップ。
  9. 【請求項9】 請求項4又は8において、 前記液晶は、TN型液晶若しくはSTN型液晶若しくは
    強誘電性型液晶であることを特徴とする光ピックアッ
    プ。
  10. 【請求項10】 請求項4又は8又は9において、 前記第1及び第2の透明電極は、ITO若しくはSnO
    2若しくはZnOであることを特徴とする光ピックアッ
    プ。
  11. 【請求項11】 請求項1から10において、 前記偏光選択手段は、偏光フィルム若しくは偏光ガラス
    であることを特徴とする光ピックアップ。
  12. 【請求項12】 請求項1から11において、 前記再生条件は、基板厚であることを特徴とする光ピッ
    クアップ。
  13. 【請求項13】 請求項1から12において、 前記偏光選択手段は、レーザビームの内周部には設けら
    れず、外周部にのみ設けられたことを特徴とする光ピッ
    クアップ。
  14. 【請求項14】 請求項1から12において、 前記偏光面回転手段若しくは回折格子付偏光面回転手段
    を構成する第1及び第2の透明電極が、内周部と外周部
    とにパターニングされていることを特徴とする光ピック
    アップ。
  15. 【請求項15】 請求項13又は14において、 薄型光ディスクの基板厚は、0.55〜0.65mmであ
    り、 標準厚光ディスクの基板厚は、1.1〜1.3mmである
    ことを特徴とする光ピックアップ。
  16. 【請求項16】 請求項15において、 前記対物レンズの開口数は、0.55〜0.65であるこ
    とを特徴とする光ピックアップ。
  17. 【請求項17】 請求項15において、 前記対物レンズの実効開口数は、前記薄型光ディスクの
    再生時には0.55〜0.65であり、前記標準厚光ディ
    スクの再生時には0.30〜0.40であることを特徴と
    する光ピックアップ。
  18. 【請求項18】 請求項16又は17において、 前記偏光選択手段の内周部の直径は、2.1〜2.5mm
    の範囲であることを特徴とする光ピックアップ。
  19. 【請求項19】 請求項16から18において、 前記発光体と前記コリメータレンズとの距離は、5〜3
    0mmの範囲であり、 前記発光体と前記偏光面回転手段若しくは回折格子付偏
    光面回転手段との距離は、2〜25mmの範囲であるこ
    とを特徴とする光ピックアップ。
  20. 【請求項20】 請求項19において、 前記第1及び第2の透明電極の内周部の直径は、0.4
    0〜1.80mmの範囲であることを特徴とする光ピッ
    クアップ。
  21. 【請求項21】 請求項20において、 前記発光体と前記偏光面回転手段若しくは回折格子付偏
    光面回転手段との距離に対する前記発光体と前記コリメ
    ータレンズとの距離の比が、前記対物レンズの実効開口
    数が0.30〜0.40であるときの前記第1及び第2透
    明電極の内周部の直径に対する前記コリメータレンズの
    位置におけるレーザビームの直径の比と同一であること
    を特徴とする光ピックアップ。
  22. 【請求項22】 請求項20において、前記発光体と前
    記偏光面回転手段若しくは回折格子付偏光面回転手段と
    の距離に対する前記発光体と前記コリメータレンズとの
    距離の比が、前記対物レンズの実効開口数が0.30〜
    0.40であるときの前記第1及び第2透明電極の内周
    部の直径に対する前記コリメータレンズの位置における
    レーザビームの直径の比と同一であり、 前記比が1.3〜5.3の範囲であることを特徴とする光
    ピックアップ。
  23. 【請求項23】 請求項5において、 前記回折格子付偏光面回転手段と前記偏光選択手段とが
    一体されたことを特徴とする光ピックアップ。
  24. 【請求項24】 請求項23において、 前記液晶は、TN型液晶若しくはSTN型液晶若しくは
    強誘電性型液晶であることを特徴とする光ピックアッ
    プ。
  25. 【請求項25】 請求項23又は24において、 前記第1及び第2の透明電極は、ITO若しくはSnO
    2若しくはZnOであることを特徴とする光ピックアッ
    プ。
  26. 【請求項26】 請求項23から25において、 前記偏光選択手段は、偏光フィルム若しくは偏光ガラス
    であることを特徴とする光ピックアップ。
  27. 【請求項27】 請求項1又は5又は23において、 前記コリメータレンズがないことを特徴とする光ピック
    アップ。
JP8066282A 1996-03-22 1996-03-22 光ピックアップ Pending JPH09259461A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8066282A JPH09259461A (ja) 1996-03-22 1996-03-22 光ピックアップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8066282A JPH09259461A (ja) 1996-03-22 1996-03-22 光ピックアップ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09259461A true JPH09259461A (ja) 1997-10-03

Family

ID=13311329

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8066282A Pending JPH09259461A (ja) 1996-03-22 1996-03-22 光ピックアップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09259461A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0837455A2 (en) * 1996-10-21 1998-04-22 Deutsche Thomson-Brandt Gmbh Device for reading from or writing to an optical recording medium
US6385158B1 (en) * 1997-10-29 2002-05-07 Sanyo Electric Co., Ltd. Optical pickup device having compatibility with tracking system, and optical disk recording/reproduction apparatus using the same

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0837455A2 (en) * 1996-10-21 1998-04-22 Deutsche Thomson-Brandt Gmbh Device for reading from or writing to an optical recording medium
EP0837455A3 (en) * 1996-10-21 1998-08-12 Deutsche Thomson-Brandt Gmbh Device for reading from or writing to an optical recording medium
US5905708A (en) * 1996-10-21 1999-05-18 Deutsche Thomson-Brandt Gmbh Focusing two polarized beams onto different information carrier layers of a single optical disc
US6385158B1 (en) * 1997-10-29 2002-05-07 Sanyo Electric Co., Ltd. Optical pickup device having compatibility with tracking system, and optical disk recording/reproduction apparatus using the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7460448B2 (en) Optical pick-up head, optical information apparatus, and optical information reproducing method
EP1001414B1 (en) Compatible optical pickup
JP2725632B2 (ja) 光ヘッド装置
JP2000171346A (ja) 収差検出装置および光ピックアップ装置
KR100258927B1 (ko) 다중 트랙 스캔 가능한 호환형 광픽업장치
US20080291807A1 (en) Hologram Record Carrier and Record Reproducing Method and System
JP2002237063A (ja) 情報記録再生装置
JP2000221388A (ja) 光束径可変型対物レンズおよびこれを用いた光学装置
US6400670B1 (en) Device for the writing and/or reading of optical recording media of various structures
JP2877044B2 (ja) 光ヘッド装置
KR100278945B1 (ko) 광픽업장치
JPH09128795A (ja) 光再生装置
JPH09259461A (ja) 光ピックアップ
JP3172460B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP2002373444A (ja) 光ピックアップ装置および情報記録再生装置
KR101013765B1 (ko) 광 픽업장치 및 광 디스크장치와 광 기록 또는 재생 방법
JPH10124921A (ja) 光再生装置
JPH08329516A (ja) 光ヘッド装置
KR100245241B1 (ko) 듀얼 광 픽업장치
JP3485727B2 (ja) 光ディスク用ピックアップ
JP3113614B2 (ja) 光再生又は光記録装置
JPH09237432A (ja) 光学的記録媒体の光記録又は光再生装置
JP2001076368A (ja) 光学ヘッドおよび1/4波長板
KR200180191Y1 (ko) 호환형 광픽업장치
US5532477A (en) Optical pickup apparatus having lens group for determining paths of an incident beam and a reflected & beam