JPH09259237A - 移動体識別システム - Google Patents

移動体識別システム

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Publication number
JPH09259237A
JPH09259237A JP8070729A JP7072996A JPH09259237A JP H09259237 A JPH09259237 A JP H09259237A JP 8070729 A JP8070729 A JP 8070729A JP 7072996 A JP7072996 A JP 7072996A JP H09259237 A JPH09259237 A JP H09259237A
Authority
JP
Japan
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data
electric lock
data carrier
writer
reader
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8070729A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Yoshiyasu
利明 吉安
Masato Nanboku
正人 南北
Yasunori Kashiyou
安記 嘉正
Koji Ono
浩司 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP8070729A priority Critical patent/JPH09259237A/ja
Publication of JPH09259237A publication Critical patent/JPH09259237A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リーダライタが有するシステムに関する情報を
有効に利用することができる移動体識別システムを提供
する。 【解決手段】カードキーCKのメモリ11には、特定の
扉やロッカーに対応するデータが記憶されており、この
データと電気錠装置ELのメモリ部4に記憶されている
データとの照合結果に応じて電気錠の施錠並びに解錠が
行われる。リーダライタを兼ねる電気錠装置ELは動作
電源供給用の電池3と、電池3の残容量を検出する電池
残容量検出部7とを備えている。ここで、電気錠装置E
Lは、カードキーCKとの電磁波による通信を行う際に
電池残容量検出部7による残容量のデータをカードキー
CKに送信する。この残容量データはカードキーCKの
メモリ11に記憶されるから、返却されたカードキーC
Kから残容量データを読み出すことで電気錠装置ELの
電池3の残容量を集中管理できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リーダライタと移
動体に携帯されるデータキャリアとの間で電磁波による
無線信号を用いてデータの送受信を行う移動体識別シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、リーダライタと移動体に携帯
されるデータキャリアとの間で電磁波による無線信号を
用いてデータの送受信を行う移動体識別システムが種々
の分野で利用されている。例えば、ホテルやレジャー施
設等の各種施設における扉やロッカーの施錠装置に適用
され、利用者が携帯するデータキャリアたるカードキー
にIDデータを記憶させておき、利用者がリーダライタ
にカードキーのIDデータを非接触で読み取らせること
により、扉やロッカーに設けられた電気錠の施錠並びに
解錠を行わせるようにしたものがある。
【0003】あるいは、磁気カード等から成る接触式の
プリペイドカード(例えば、テレフォンカードや鉄道の
回数券など)や後払いカード(例えば、クレジットカー
ドなど)を利用した料金徴収システムの代わりに、カー
ド型のデータキャリアをプリペイドカードや後払いカー
ドに用いて移動体識別システムを料金徴収システムに利
用したものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような場合に
は、データキャリアに記憶されたデータ(IDデータや
残金のデータなど)がリーダライタに送信され、受け取
ったデータに基づいてリーダライタが電気錠の施錠並び
に解錠や料金の徴収などの制御を行うだけであって、リ
ーダライタが持つ移動体識別システムに関する情報が有
効に利用されていなかった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、リーダライタが有する
システムに関する情報を有効に利用することができる移
動体識別システムを提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、無線による電磁波の呼び出し信
号を送信するリーダライタと、移動体に携帯されリーダ
ライタからの呼び出し信号を受信するとリーダライタに
対して無線による電磁波の返信信号を送信するデータキ
ャリアとを備え、リーダライタは、データキャリアから
の返信信号が予め決められた条件を満たす場合に所定の
処理を実行するとともに、システムに関する情報をデー
タキャリアに送信してデータキャリアが有する記憶部に
書き込むものであり、リーダライタが有するシステムに
関する情報がデータキャリアの記憶部に保存されるため
にかかる情報を有効に利用できるようになる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、電気錠の施錠並びに解錠を行う電気錠制御部を備
え、リーダライタは、データキャリアからの返信信号が
予め決められた条件を満たす場合に電気錠を施錠又は解
錠させるための指令を電気錠制御部に与えるものであ
り、移動体識別システムを利用して電気錠の施錠並びに
解錠の制御を行うことができる。
【0008】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、リーダライタは、動作電源供給用の電池と、電池の
残容量を検出する電池残容量検出部とを備え、電池の残
容量情報をシステムに関する情報としてデータキャリア
に送信するものであり、データキャリアの記憶部に記憶
されたデータによってリーダライタの電池の残容量を監
視することができる。
【0009】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、電気錠の施錠並びに解錠を行う電気錠制御部を備
え、リーダライタは、乱数を発生する乱数発生手段と、
発生された乱数を記憶する記憶手段とを具備し、この乱
数を含むデータキャリアからの返信信号が予め決められ
た条件を満たす場合に電気錠を施錠又は解錠させるため
の指令を電気錠制御部に与えるとともに、新たな乱数を
システムに関する情報としてデータキャリアに送信し且
つ記憶手段に記憶させるものであり、データキャリアと
リーダライタとの間で交信が行われる毎にデータキャリ
アの記憶部及びリーダライタの記憶手段に記憶される乱
数の値が更新されることにより、データキャリアを識別
するためのデータが頻繁に変更され、セキュリティを向
上させることができる。
【0010】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、電気錠の施錠並びに解錠を行う電気錠制御部を備
え、リーダライタは、日付をカウントする日付カウント
手段と、カウントされた日付を記憶する記憶手段とを具
備し、この日付のデータを含むデータキャリアからの返
信信号が予め決められた条件を満たす場合に電気錠を施
錠又は解錠させるための指令を電気錠制御部に与えると
ともに、新たな日付のデータをシステムに関する情報と
してデータキャリアに送信し且つ記憶手段に記憶させる
ものであり、データキャリアとリーダライタとの間で交
信が行われる毎にデータキャリアの記憶部及びリーダラ
イタの記憶手段に記憶される日付のデータが更新される
ことにより、データキャリアを識別するためのデータが
頻繁に変更され、セキュリティを向上させることができ
る。
【0011】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、電気錠の施錠並びに解錠を行う電気錠制御部を備
え、リーダライタは、時刻を計る時計手段と、時計手段
から出力される時刻のデータを記憶する記憶手段とを具
備し、この時刻のデータを含むデータキャリアからの返
信信号が予め決められた条件を満たす場合に電気錠を施
錠又は解錠させるための指令を電気錠制御部に与えると
ともに、新たな時刻のデータをシステムに関する情報と
してデータキャリアに送信し且つ記憶手段に記憶させる
ものであり、データキャリアとリーダライタとの間で交
信が行われる毎にデータキャリアの記憶部及びリーダラ
イタの記憶手段に記憶される時刻のデータが更新される
ことにより、データキャリアを識別するためのデータが
頻繁に変更され、セキュリティを向上させることができ
る。
【0012】請求項7の発明は、請求項1の発明におい
て、人の出入りを規制するためのゲートの開閉を行うゲ
ート制御部を備え、リーダライタは、乱数を発生する乱
数発生手段と、発生された乱数を記憶する記憶手段とを
具備し、この乱数及び料金のデータを含むデータキャリ
アからの返信信号が予め決められた条件を満たす場合に
ゲートを開閉させるための指令をゲート制御部に与える
とともに、新たな乱数のデータと、データキャリアから
の返信信号に基づいた人の出入りに伴う料金のデータと
をシステムに関する情報としてデータキャリアに送信し
且つ記憶手段に記憶させるものであり、一旦データキャ
リアの料金のデータが変更されれば、同時に乱数の値も
更新されるため、データキャリアから料金が重複して徴
収されるという不具合を防止することができる。
【0013】請求項8の発明は、請求項1の発明におい
て、人の出入りを規制するためのゲートの開閉を行うゲ
ート制御部を備え、リーダライタは、日付をカウントす
る日付カウント手段と、カウントされた日付のデータを
記憶する記憶手段とを具備し、この日付及び料金のデー
タを含むデータキャリアからの返信信号が予め決められ
た条件を満たす場合にゲートを開閉させるための指令を
ゲート制御部に与えるとともに、新たな日付のデータ
と、データキャリアからの返信信号に基づいた人の出入
りに伴う料金のデータとをシステムに関する情報として
データキャリアに送信し且つ記憶手段に記憶させるもの
であり、一旦データキャリアの料金のデータが変更され
れば、同時に日付のデータも更新されるため、データキ
ャリアから料金が重複して徴収されるという不具合を防
止することができる。
【0014】請求項9の発明は、請求項1の発明におい
て、人の出入りを規制するためのゲートの開閉を行うゲ
ート制御部を備え、リーダライタは、時刻を計る時計手
段と、時計手段から出力される時刻のデータを記憶する
記憶手段とを具備し、この時刻及び料金のデータを含む
データキャリアからの返信信号が予め決められた条件を
満たす場合にゲートを開閉させるための指令をゲート制
御部に与えるとともに、新たな時刻のデータと、データ
キャリアからの返信信号に基づいた人の出入りに伴う料
金のデータとをシステムに関する情報としてデータキャ
リアに送信し且つ記憶手段に記憶させるものであり、一
旦データキャリアの料金のデータが変更されれば、同時
に時刻のデータも更新されるため、データキャリアから
料金が重複して徴収されるという不具合を防止すること
ができる。
【0015】請求項10の発明は、請求項1の発明にお
いて、人の出入りを規制するためのゲートの開閉を行う
ゲート制御部を備え、リーダライタは、日時をカウント
する日時カウント手段と、カウントされた日時のデータ
を記憶する記憶手段とを具備し、この日時のデータと、
データキャリアからの返信信号に基づいた人の出入りに
伴う料金のデータとをシステムに関する情報としてデー
タキャリアに送信し且つ記憶手段に記憶させ、返信信号
を受け取った時点の日時が返信信号により送信されてき
た日時のデータより所定時間以上経過しており且つ返信
信号に含まれる料金のデータが予め決められた条件を満
たす場合にゲートを開閉させるための指令をゲート制御
部に与えるものであり、データキャリアの料金のデータ
が変更されるときに同時に日時のデータも更新され、所
定時間以上が経過するまでは次の料金のデータの更新が
禁止されるため、データキャリアから料金が重複して徴
収されるという不具合を防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図1は本発明の第1の実施形態を示すシ
ステム構成図であり、データキャリアたるカードキーC
Kによって、リーダライタを兼ねる電気錠装置ELが扉
やロッカーの電気錠を施錠並びに解錠するようにしたも
のである。
【0017】図1に示すように、リーダライタを兼ねる
電気錠装置ELは、データの送信を行うための送信用コ
イルL1 を具備した変調増幅部1と、データの受信を行
うための受信用コイルL2 を具備した復調増幅部2と、
変調増幅部1に対して送信電力を供給する電池3と、後
述する種々のデータを記憶するメモリ部4と、図示しな
い扉やロッカーに設けられた電気錠の施錠並びに解錠を
行う電気錠制御部5と、メモリ部4へのデータの書込み
/読み出しや変調増幅部1による呼び出し信号の送信並
びに復調増幅部2による返信信号の受信などの制御を行
う制御部6と、電池3の残容量を随時検出する電池残容
量検出部7とを備え、マイクロコンピュータから構成さ
れる制御部6より与えられる指令に基づき、電気錠制御
部5にて電気錠の施錠並びに解錠が行われる。ここで、
電気錠制御部5による電気錠の施錠並びに解錠の制御処
理は本発明の要旨ではなく、従来周知の技術によって実
現可能であるから詳しい説明は省略する。
【0018】ところで、電池残容量検出部7は、電池3
の両端電圧に基づいて残容量を検出しており、電池3の
定常状態における電圧から電気錠装置ELの最低動作電
圧までのレベルを数段階に分割し、コンパレータなどを
用いて実際の検出電圧と各レベルとを比較した結果を制
御部6に与えるようになっている。なお、電気錠装置E
Lの動作電源供給は、電池3以外に外部の電源装置など
から供給する方法があるが、電源供給用の配線工事が必
要で電気錠装置ELの設置作業が複雑となりコストアッ
プとなったり、あるいは停電時には電源供給が断たれる
ために使用できなくなるなどの不具合があり、本実施形
態のように電池3による電源供給の方が望ましい。
【0019】一方、データキャリアたるカードキーCK
は、呼び出し信号の受信並びに返信信号の送信を行うた
めの送受信用コイルL3 と、この送受信用コイルL3
両端に接続される共振用のコンデンサC1 と、共振用コ
ンデンサC1 と並列に送受信用コイルL3 に接続された
変調部8並びに復調部9と、呼び出し信号を受信するこ
とによって送受信用コイルL3 と共振用コンデンサC1
から成る共振回路に誘起される電圧より各部の動作電源
を作成する電源部10と、EEPROMから成るメモリ
11と、マイクロコンピュータから構成される制御回路
部12とを備えている。ここで、メモリ11には特定の
扉やロッカーに対応するデータが記憶されており、この
データと電気錠装置ELのメモリ部4に記憶されている
データとの照合結果に応じて電気錠の施錠並びに解錠が
行われるのである。なお、カードキーCKから電気錠装
置ELへの返信信号の送信は、電気錠装置ELからの送
信が停止されたときに送受信用コイルL3 と共振用コン
デンサC1 とから成る共振回路に発生する残響振動の振
動周波数を可変することにより、返信データをFSK変
調して行われている。
【0020】次に、本実施形態の動作を説明する。本実
施形態がホテルやレジャー施設に設置されている場合で
あると、フロントにおいて宿泊客や利用者に客室のドア
の鍵や利用者用ロッカーの鍵の代わりに本実施形態のカ
ードキーCKが渡される。そして、宿泊客や利用者がそ
のカードキーCKを自分が利用しようとする客室あるい
はロッカーなどに設置されている電気錠装置ELに近づ
けることにより、カードキーCKのメモリ11に予め記
憶されているデータ(例えば、特定の電気錠装置ELに
対応する固有のコード、以下同じ)がカードキーCKか
ら電気錠装置ELに送信される。一方、電気錠装置EL
では受信したデータとメモリ部4に予め記憶されている
データとが制御部6によって照合され、そのカードキー
CKが許可されたものであるときには制御部6から電気
錠制御部5に対して指令が与えられて電気錠の施錠ある
いは解錠が行われるのである。
【0021】ここで、電気錠装置ELとカードキーCK
との間のデータの送受信について図2のフローチャート
を参照してさらに詳しく説明する。リーダライタを兼ね
る電気錠装置ELからは電磁波による無線の呼び出し信
号が常時あるいは間欠的に送信されており、宿泊客や利
用者が電気錠装置ELの送受信エリアにデータキャリア
たるカードキーCKを近づけることでカードキーCKが
呼び出し信号を受信する。呼び出し信号を受信したカー
ドキーCKでは、制御回路部12がメモリ11に記憶さ
れているデータを読み出して電気錠装置ELに返信信号
として送信する。電気錠装置ELでは受信した返信信号
に含まれるカードキーCKのデータをメモリ部4に記憶
されているデータと照合し、例えば両者が一致する場合
のように所定の条件が満足されれば、電池残容量検出部
7によって電池3の残容量の検出を行い、検出された電
池3の残容量データを制御部6により変調増幅部1を介
して送信用コイルL1 からカードキーCKに送信し、カ
ードキーCKでは受信した残容量データを制御回路部1
2によってメモリ11に書き込む。そして、電気錠装置
ELの制御部6は電気錠制御部5に指令を与え、電気錠
制御部5から施錠信号あるいは解錠信号を出力して電気
錠の施錠あるいは解錠を行う。また、照合した結果が所
定の条件を満足しない場合には、電気錠装置ELの制御
部6は以降の処理を中断する。したがって、電池3の残
容量検出は行われず、また電気錠の施錠あるいは解錠の
ための指令も制御部6から電気錠制御部5へ与えられな
い。
【0022】上述のように、カードキーCKのメモリ1
1にはそのカードキーCKに対応する電気錠装置ELの
電池3の残容量データが記憶されているので、施設の利
用が終了してカードキーCKがフロントに返却された際
にカードキーCKのメモリ11に記憶されている残容量
データを読み出すことで、特定の電気錠装置ELの電池
3の残容量をフロントにおいて監視し、残容量データに
基づいて電池交換の必要性の有無を集中管理することが
できる。これにより、施設管理者が多数の電気錠装置E
Lの電池3の残容量をチェックして回る手間が省けるも
のである。
【0023】本実施形態によれば、電気錠装置ELが有
する電池3の残容量データをシステムに関するデータと
してデータキャリアたるカードキーCKのメモリ11に
記憶させるようにしたため、多数設置された電気錠装置
ELの電池3の残容量を集中管理することができ、使い
勝手の向上が図れるという利点がある。 (実施形態2)図3は本発明の第2の実施形態を示すシ
ステム構成図であり、データキャリアたるカードキーC
Kによって、リーダライタを兼ねる電気錠装置ELが扉
やロッカーの電気錠を施錠並びに解錠する点では実施形
態1と共通であり、本実施形態がシステム構成上で実施
形態1と異なる点は、リーダライタを兼ねる電気錠装置
ELの動作電源供給が電池3ではなく外部の電源13か
ら行われる点のみである。したがって、共通する部分に
は同一の符号を付して説明は省略する。
【0024】実施形態1においては、カードキーCKの
メモリ11に記憶されているデータ(固有のコード)と
電気錠装置ELのメモリ部4に記憶されているデータと
を照合することにより、そのカードキーCKによる施錠
あるいは解錠の可否が判断されており、上記データが読
み取られない限りは電気錠装置ELが不正に施錠あるい
は解錠されることはない。しかしながら、このようなシ
ステムでは、カードキーCKに所定のデータを書き込ん
で発行するカード発行機(図示せず)が用いられてお
り、このカード発行機の記憶部には上記データの記録が
保存されているため、カード発行機を使って同一のデー
タを有するカードキーが複製される危険性がある。ま
た、同種のカードキーを複製することは一般的に困難で
はあるが、万が一にデータが読み取られて同様の機能を
有するカードキーが偽造された場合、その発見が困難で
ある。
【0025】そこで、本実施形態では、予め各カードキ
ーCKのメモリ11に記憶されているデータ(固有コー
ド)と別種のデータ(以下、「セキュリティデータ」と
呼ぶ)をメモリ11に記憶させておき、カードキーCK
による電気錠の施錠あるいは解錠の可否判断を2つのデ
ータ(固有コードとセキュリティデータ)の照合結果に
基づいて行うとともに、セキュリティデータを電気錠装
置ELにより随時書き換えるようにしている。ここで、
セキュリティデータとしては、例えば、乱数データ、日
付データあるいは時刻データを用いればよく、そのため
に、電気錠装置ELに乱数を発生させる乱数発生手段や
日付をカウントする日付カウント手段あるいは時刻を計
る時計手段を設ける。これらの各手段は全て制御部6を
構成するマイクロコンピュータの機能として実現可能で
あるから詳細な説明は省略する。なお、多数の電気錠装
置ELを総括して管理する上位のホストコンピュータ
(図示せず)が存在する場合には、そのホストコンピュ
ータに上記各手段を設け、信号線により各電気錠装置E
Lに送信するようにしてもよい。
【0026】次に、本実施形態の動作を説明する。実施
形態1と同様に本実施形態がホテルやレジャー施設に設
置されている場合であると、フロントにおいて宿泊客や
利用者に客室のドアの鍵や利用者用ロッカーの鍵の代わ
りに本実施形態のカードキーCKが渡される。このと
き、カードキーCKのメモリ11には固有コードのデー
タとともに乱数や日付あるいは時刻などのセキュリティ
データの初期値が記憶されている。また、この時点では
電気錠装置ELのメモリ部4にも同一の固有コード並び
にセキュリティデータの初期値が記憶されている。な
お、このセキュリティデータの初期値は、ホストコンピ
ュータから各電気錠装置ELに送るようにすればよい。
そして、宿泊客や利用者がそのカードキーCKを自分が
利用しようとする客室あるいはロッカーなどに設置され
ている電気錠装置ELに近づけることにより、カードキ
ーCKのメモリ11に予め記憶されているデータ(固有
のコード及びセキュリティデータ)が電気錠装置ELに
送信される。一方、電気錠装置ELでは、受信した固有
コード及びセキュリティデータがメモリ部4に予め記憶
されている固有コード及びセキュリティデータデータと
制御部6によって照合され、両データが一致したときに
のみ、制御部6から電気錠制御部5に対して指令が与え
られて電気錠の施錠あるいは解錠が行われるのである。
【0027】ここで、電気錠装置ELとカードキーCK
との間のデータの送受信について図4のフローチャート
を参照してさらに詳しく説明する。リーダライタを兼ね
る電気錠装置ELからは電磁波による無線の呼び出し信
号が常時あるいは間欠的に送信されており、宿泊客や利
用者が電気錠装置ELにデータキャリアたるカードキー
CKを近づけることでカードキーCKが呼び出し信号を
受信する。呼び出し信号を受信したカードキーCKで
は、制御回路部12がメモリ11に記憶されている固有
コード及びセキュリティデータを読み出して電気錠装置
ELに返信信号として送信する。電気錠装置ELでは受
信した返信信号に含まれるカードキーCKの固有コード
及びセキュリティデータをメモリ部4に記憶されている
固有コード及びセキュリティデータと照合し、例えば両
者が一致する場合のように所定の条件が満足されれば、
新たなセキュリティデータを制御部6により変調増幅部
1を介して送信用コイルL1 からカードキーCKに送信
し、カードキーCKでは受信した新たなセキュリティデ
ータを制御回路部12によってメモリ11に書き込んで
セキュリティデータを更新する。そして、電気錠装置E
Lの制御部6は電気錠制御部5に指令を与え、電気錠制
御部5から施錠信号あるいは解錠信号を出力して電気錠
の施錠あるいは解錠を行う。また、照合した結果が所定
の条件を満足しない場合には、電気錠装置ELの制御部
6は以降の処理を中断する。したがって、電気錠装置E
Lからは新たなセキュリティデータの送信は行われず、
カードキーCKのメモリ11に記憶されたセキュリティ
データは更新されない。
【0028】上述のように、カードキーCKのメモリ1
1には予め設定されている固有コードの他に乱数や日付
あるいは時刻のようなセキュリティデータが記憶され、
しかも、このようなセキュリティデータはカードキーC
Kによる正規の電気錠の施錠あるいは解錠操作が行われ
たときに、電気錠装置ELによって書き換えられるの
で、カード発行機の記憶部に記憶されている固有コード
のみでは電気錠の施錠あるいは解錠を行うことができ
ず、セキュリティ性能が向上できるものである。また、
固有コードが盗まれてカードキーが偽造された場合で
も、偽造されたカードキーよりも先に正規のカードキー
CKが使用されれば、セキュリティデータが書き換えら
れているためにもはや偽造のカードキーは使用できず、
仮に偽造のカードキーが先に使用された場合には、正規
のカードキーCKを用いているにも関わらず、電気錠の
施錠や解錠ができないことになるから、その時点で偽造
のカードキーが使用されたことが判るものである。しか
も、セキュリティデータとして日付や時刻データを利用
している場合には、電気錠装置ELのメモリ部4に偽造
のカードキーが使用された日付や時刻が記憶されている
ため、偽造のカードキーが使用された時間等を特定する
ことができるという利点もある。
【0029】本実施形態によれば、固有コード以外に乱
数や日付あるいは時刻などのセキュリティデータをシス
テムに関するデータとしてデータキャリアたるカードキ
ーCKのメモリ11に記憶させるとともに、随時そのセ
キュリティデータを更新するようにしたため、カードキ
ーCKを発行する側において固有コードの管理を強化せ
ずともセキュリティ性能を向上させることができ、利用
者の安心感を高めることができる。
【0030】(実施形態3)図5は本発明の第3の実施
形態を示すシステム構成図であり、電気錠制御部5の代
わりに自動改札機などのゲート(図示せず)の開閉制御
を行うゲート制御部14を備えた点以外の構成は実施形
態2と共通であるが、本実施形態は例えばカード型に形
成されたデータキャリアDCのメモリ11に記憶されて
いる料金データにより料金の徴収を行うようにした点で
実施形態1あるいは2と相違する。但し、実施形態1あ
るいは2と共通する部分には同一の符号を付して説明は
省略する。
【0031】上述のように、本実施形態は回数券のよう
なプリペイドカードなどをデータキャリアDCにて構成
しており、人の出入りを規制するゲートを備えた自動改
札機をリーダライタRWにて構成している。従来は磁気
カードを利用した接触式のプリペイドカードが広く利用
されており、このような磁気カードは料金徴収用の装置
内に磁気カードが挿入され、この装置内にて磁気カード
に記録されたデータの読み出し、更新等の処理が行われ
て再び利用者に返却されるようになっていた。しかし、
非接触でデータの送受信を行う移動体識別システムを上
記のような料金徴収システムに適用した場合に、料金の
データを保有するデータキャリアDCがリーダライタR
Wとの交信可能な範囲内に存在すると、既に料金を徴収
したにも関わらず再度料金を徴収してしまうおそれがあ
った。このような料金の重複徴収を防止するために、一
旦料金を徴収したデータキャリアDCに対しては、タイ
マによって料金徴収から時間をカウントし、その時間が
所定時間を経過するまでは再度料金徴収を行わないよう
にする方法が取られることがある。しかしながら、この
ような防止方法では、タイマのカウント時間が長いと別
の利用者が利用しようとしているにも関わらず、リーダ
ライタRWは所定時間が経過するまで料金徴収の処理を
行わないために待ち時間が生じてしまう。反対に、上記
カウント時間が短い場合には利用状況によっては同一の
データキャリアDCから料金を重複して徴収してしまう
おそれがある。
【0032】そこで、本実施形態では、予め各データキ
ャリアDCのメモリ11に記憶されている残金のデータ
とは別のデータ(以下、「システムデータ」と呼ぶ)を
メモリ11に記憶させるとともに、同じシステムデータ
をリーダライタRWのメモリ部4に記憶しておき、デー
タキャリアDCからの料金徴収の可否判断をこのシステ
ムデータの照合結果に基づいて行うようにしている。こ
こで、システムデータとしては、例えば、実施形態2と
同様に乱数データ、日付データあるいは時刻データを用
いればよく、そのために、リーダライタRWに乱数を発
生させる乱数発生手段や日付をカウントする日付カウン
ト手段あるいは時刻を計る時計手段を設ける。これらの
各手段は全て制御部6を構成するマイクロコンピュータ
の機能として実現可能であるから詳細な説明は省略す
る。なお、多数のリーダライタRWを総括して管理する
上位のホストコンピュータ(図示せず)が存在する場合
には、そのホストコンピュータに上記各手段を設け、信
号線により各リーダライタRWにシステムデータを送信
するようにしてもよい。
【0033】次に、本実施形態の動作を説明する。本実
施形態が自動改札機による料金徴収システムに利用され
ている場合を考える。この場合には、自動改札機がリー
ダライタRW、回数券などがデータキャリアDCとな
る。このデータキャリアDCは料金に相当するデータ
(料金データ)の初期値とシステムデータの初期値とが
メモリ11に書き込まれており、所定の料金と引換えに
利用者に提供される。そして、利用者が自動改札機を通
過しようとする際にデータキャリアDCを自動改札機た
るリーダライタRWに近づければ、データキャリアDC
の料金データ及びシステムデータがリーダライタRWか
らの呼び出し信号に応答して返信される。一方、リーダ
ライタRWはデータキャリアDCからの返信信号に含ま
れるシステムデータを自己のメモリ部4に記憶されてい
るシステムデータと照合し、両者が一致すれば料金の減
算処理を行なって料金を徴収し、徴収後の残金のデータ
と新たなシステムデータとを再度データキャリアDCに
送信してデータキャリアDCのメモリ11の料金データ
及びシステムデータを更新するとともに、自動改札機の
ゲートを開いて利用者を通過させるものである。
【0034】ここで、リーダライタRWとデータキャリ
アDCとの間のデータの送受信について図6のフローチ
ャートを参照してさらに詳しく説明する。リーダライタ
RWからは電磁波による無線の呼び出し信号が常時ある
いは間欠的に送信されており、利用者がリーダライタR
WにデータキャリアDCを近づけることでデータキャリ
アDCが呼び出し信号を受信する。呼び出し信号を受信
したデータキャリアDCでは、制御回路部12がメモリ
11に記憶されている料金データ及びシステムデータを
読み出してリーダライタRWに返信信号として送信す
る。リーダライタRWでは受信した返信信号に含まれる
システムデータをメモリ部4に記憶されているシステム
データと照合し、例えば両者が一致する場合のように所
定の条件が満足されれば、料金データから所定の料金の
減算処理を行って料金を徴収する。その後、リーダライ
タRWは減算後の残金を示す料金データと新たなシステ
ムデータとを制御部6により変調増幅部1を介して送信
用コイルL1 からデータキャリアDCに送信し、データ
キャリアDCでは受信した料金データと新たなシステム
データとを制御回路部12によってメモリ11に書き込
んで料金データ及びシステムデータを更新するととも
に、メモリ11への書込みが正常に完了したならばその
旨を示す書込み完了信号をリーダライタRWに返信す
る。そして、リーダライタRWは上記書込み完了信号が
返信されなければ再度料金データ及びシステムデータの
送信を行う。一方、書込み完了信号が返信されれば、リ
ーダライタRWの制御部6はゲート制御部14に指令を
与え、ゲート制御部14から開信号を出力してゲートを
開くとともに、データキャリアDCに送信したのと同一
の新たなシステムデータをメモリ部4に記憶する。ま
た、照合した結果が所定の条件を満足しない場合には、
既に料金の徴収が済んでいるものと判断されるため、リ
ーダライタRWの制御部6は以降の処理(料金の減算処
理など)を中断する。したがって、データキャリアDC
からの料金の徴収並びにリーダライタRWからの新たな
システムデータの送信は行われず、データキャリアDC
のメモリ11に記憶された料金データ及びシステムデー
タは更新されない。
【0035】上述のように、データキャリアDCのメモ
リ11には料金データの他に乱数や日付あるいは時刻の
ようなシステムデータが記憶され、しかも、このような
システムデータは、データキャリアDCにより料金の徴
収が行われたときにリーダライタRWによって書き換え
られるので、一旦料金の徴収されたデータキャリアDC
から重複して料金が徴収されるのを防止することができ
るものである。
【0036】本実施形態によれば、料金データ以外に乱
数や日付あるいは時刻などのシステムデータをシステム
に関するデータとしてデータキャリアDCのメモリ11
に記憶させるとともに、料金徴収時にそのシステムデー
タを更新するようにしたため、データキャリアDCの利
用状況に依らずに料金の重複徴収を防止することがで
き、使い勝手の向上が図れるという利点がある。
【0037】(実施形態4)本実施形態は実施形態3と
同様のシステム構成において、リーダライタRWの制御
部6の時計機能を使って日時カウント手段を構成し、日
時データをシステムデータとしてメモリ部4及びデータ
キャリアDCのメモリ11に記憶させ、データキャリア
DCからの返信信号に含まれるシステムデータたる日時
データと、日時カウント手段における現時点の日時とが
比較され、両者の差が予め設定されている時間を越えて
いる場合にのみ料金の徴収処理を行うとともに、料金徴
収処理を行った場合にはその時点の日時データを料金徴
収後の料金データとともにデータキャリアDCに送信し
てメモリ11の料金データ及びシステムデータを更新す
ることにより、料金の重複徴収を防止している。
【0038】ここで、リーダライタRWとデータキャリ
アDCとの間のデータの送受信についてもう少し詳しく
説明すると、リーダライタRWからは電磁波による無線
の呼び出し信号が常時あるいは間欠的に送信されてお
り、利用者がリーダライタRWにデータキャリアDCを
近づけることでデータキャリアDCが呼び出し信号を受
信する。呼び出し信号を受信したデータキャリアDCで
は、制御回路部12がメモリ11に記憶されている料金
データ及びシステムデータを読み出してリーダライタR
Wに返信信号として送信する。リーダライタRWでは受
信した返信信号に含まれるシステムデータをメモリ部4
に記憶されているシステムデータと照合し、2つのシス
テムデータの日時の間に予め想定される利用時間間隔以
上の差がある場合に、料金データから所定の料金の減算
処理を行って料金を徴収する。その後、リーダライタR
Wは減算後の残金を示す料金データと新たなシステムデ
ータ(その時点の日時を示すデータ)とを制御部6によ
り変調増幅部1を介して送信用コイルL1 からデータキ
ャリアDCに送信し、データキャリアDCでは受信した
料金データと新たなシステムデータとを制御回路部12
によってメモリ11に書き込んで料金データ及びシステ
ムデータを更新するとともに、メモリ11への書込みが
正常に完了したならばその旨を示す書込み完了信号をリ
ーダライタRWに返信する。そして、リーダライタRW
は上記書込み完了信号が返信されなければ再度料金デー
タ及びシステムデータの送信を行う。一方、書込み完了
信号が返信されれば、リーダライタRWの制御部6はゲ
ート制御部14に指令を与え、ゲート制御部14から開
信号を出力してゲートを開くとともに、データキャリア
DCに送信したのと同一の新たなシステムデータをメモ
リ部4に記憶する。また、照合した結果が所定の条件を
満足しない場合には、既に料金の徴収が済んでいるもの
と判断されるため、リーダライタRWの制御部6は以降
の処理(料金の減算処理など)を中断する。したがっ
て、データキャリアDCからの料金の徴収並びにリーダ
ライタRWからの新たなシステムデータの送信は行われ
ず、データキャリアDCのメモリ11に記憶された料金
データ及びシステムデータは更新されない。本実施形態
によれば、料金データとともに日時のデータをシステム
データとしてデータキャリアDCのメモリ11及びリー
ダライタRWのメモリ部4に記憶させ、次回の料金徴収
時にはそのシステムデータの日時と現時点の日時とを比
較し、前回の料金徴収時から所定時間以上経過している
場合にのみ料金徴収の処理を行うようにしたため、デー
タキャリアDCの利用状況に依らずに料金の重複徴収を
防止することができ、使い勝手の向上が図れるという利
点がある。
【0039】
【発明の効果】請求項1の発明は、無線による電磁波の
呼び出し信号を送信するリーダライタと、移動体に携帯
されリーダライタからの呼び出し信号を受信するとリー
ダライタに対して無線による電磁波の返信信号を送信す
るデータキャリアとを備え、リーダライタは、データキ
ャリアからの返信信号が予め決められた条件を満たす場
合に所定の処理を実行するとともに、システムに関する
情報をデータキャリアに送信してデータキャリアが有す
る記憶部に書き込むので、リーダライタが有するシステ
ムに関する情報がデータキャリアの記憶部に保存される
ためにかかる情報を有効に利用できるという効果があ
る。
【0040】請求項2の発明は、電気錠の施錠並びに解
錠を行う電気錠制御部を備え、リーダライタは、データ
キャリアからの返信信号が予め決められた条件を満たす
場合に電気錠を施錠又は解錠させるための指令を電気錠
制御部に与えるので、移動体識別システムを利用して電
気錠の施錠並びに解錠の制御を行うことができるという
効果がある。
【0041】請求項3の発明は、リーダライタは、動作
電源供給用の電池と、電池の残容量を検出する電池残容
量検出部とを備え、電池の残容量情報をシステムに関す
る情報としてデータキャリアに送信するので、データキ
ャリアの記憶部に記憶されたデータによってリーダライ
タの電池の残容量を監視することができ、使い勝手の向
上が図れるという効果がある。
【0042】請求項4の発明は、電気錠の施錠並びに解
錠を行う電気錠制御部を備え、リーダライタは、乱数を
発生する乱数発生手段と、発生された乱数を記憶する記
憶手段とを具備し、この乱数を含むデータキャリアから
の返信信号が予め決められた条件を満たす場合に電気錠
を施錠又は解錠させるための指令を電気錠制御部に与え
るとともに、新たな乱数をシステムに関する情報として
データキャリアに送信し且つ記憶手段に記憶させるの
で、データキャリアとリーダライタとの間で交信が行わ
れる毎にデータキャリアの記憶部及びリーダライタの記
憶手段に記憶される乱数の値が更新されることにより、
データキャリアを識別するためのデータが頻繁に変更さ
れ、セキュリティを向上させることができるという効果
がある。
【0043】請求項5の発明は、電気錠の施錠並びに解
錠を行う電気錠制御部を備え、リーダライタは、日付を
カウントする日付カウント手段と、カウントされた日付
を記憶する記憶手段とを具備し、この日付のデータを含
むデータキャリアからの返信信号が予め決められた条件
を満たす場合に電気錠を施錠又は解錠させるための指令
を電気錠制御部に与えるとともに、新たな日付のデータ
をシステムに関する情報としてデータキャリアに送信し
且つ記憶手段に記憶させるので、データキャリアとリー
ダライタとの間で交信が行われる毎にデータキャリアの
記憶部及びリーダライタの記憶手段に記憶される日付の
データが更新されることにより、データキャリアを識別
するためのデータが頻繁に変更され、セキュリティを向
上させることができるという効果がある。
【0044】請求項6の発明は、電気錠の施錠並びに解
錠を行う電気錠制御部を備え、リーダライタは、時刻を
計る時計手段と、時計手段から出力される時刻のデータ
を記憶する記憶手段とを具備し、この時刻のデータを含
むデータキャリアからの返信信号が予め決められた条件
を満たす場合に電気錠を施錠又は解錠させるための指令
を電気錠制御部に与えるとともに、新たな時刻のデータ
をシステムに関する情報としてデータキャリアに送信し
且つ記憶手段に記憶させるので、データキャリアとリー
ダライタとの間で交信が行われる毎にデータキャリアの
記憶部及びリーダライタの記憶手段に記憶される時刻の
データが更新されることにより、データキャリアを識別
するためのデータが頻繁に変更され、セキュリティを向
上させることができるという効果がある。
【0045】請求項7の発明は、人の出入りを規制する
ためのゲートの開閉を行うゲート制御部を備え、リーダ
ライタは、乱数を発生する乱数発生手段と、発生された
乱数を記憶する記憶手段とを具備し、この乱数及び料金
のデータを含むデータキャリアからの返信信号が予め決
められた条件を満たす場合にゲートを開閉させるための
指令をゲート制御部に与えるとともに、新たな乱数のデ
ータと、データキャリアからの返信信号に基づいた人の
出入りに伴う料金のデータとをシステムに関する情報と
してデータキャリアに送信し且つ記憶手段に記憶させる
ので、一旦データキャリアの料金のデータが変更されれ
ば、同時に乱数の値も更新されるため、データキャリア
から料金が重複して徴収されるという不具合を防止する
ことができるという効果がある。
【0046】請求項8の発明は、人の出入りを規制する
ためのゲートの開閉を行うゲート制御部を備え、リーダ
ライタは、日付をカウントする日付カウント手段と、カ
ウントされた日付のデータを記憶する記憶手段とを具備
し、この日付及び料金のデータを含むデータキャリアか
らの返信信号が予め決められた条件を満たす場合にゲー
トを開閉させるための指令をゲート制御部に与えるとと
もに、新たな日付のデータと、データキャリアからの返
信信号に基づいた人の出入りに伴う料金のデータとをシ
ステムに関する情報としてデータキャリアに送信し且つ
記憶手段に記憶させるので、一旦データキャリアの料金
のデータが変更されれば、同時に日付のデータも更新さ
れるため、データキャリアから料金が重複して徴収され
るという不具合を防止することができるという効果があ
る。
【0047】請求項9の発明は、人の出入りを規制する
ためのゲートの開閉を行うゲート制御部を備え、リーダ
ライタは、時刻を計る時計手段と、時計手段から出力さ
れる時刻のデータを記憶する記憶手段とを具備し、この
時刻及び料金のデータを含むデータキャリアからの返信
信号が予め決められた条件を満たす場合にゲートを開閉
させるための指令をゲート制御部に与えるとともに、新
たな時刻のデータと、データキャリアからの返信信号に
基づいた人の出入りに伴う料金のデータとをシステムに
関する情報としてデータキャリアに送信し且つ記憶手段
に記憶させるので、一旦データキャリアの料金のデータ
が変更されれば、同時に時刻のデータも更新されるた
め、データキャリアから料金が重複して徴収されるとい
う不具合を防止することができるという効果がある。
【0048】請求項10の発明は、人の出入りを規制す
るためのゲートの開閉を行うゲート制御部を備え、リー
ダライタは、日時をカウントする日時カウント手段と、
カウントされた日時のデータを記憶する記憶手段とを具
備し、この日時のデータと、データキャリアからの返信
信号に基づいた人の出入りに伴う料金のデータとをシス
テムに関する情報としてデータキャリアに送信し且つ記
憶手段に記憶させ、返信信号を受け取った時点の日時が
返信信号により送信されてきた日時のデータより所定時
間以上経過しており且つ返信信号に含まれる料金のデー
タが予め決められた条件を満たす場合にゲートを開閉さ
せるための指令をゲート制御部に与えるので、データキ
ャリアの料金のデータが変更されるときに同時に日時の
データも更新され、所定時間以上が経過するまでは次の
料金のデータの更新が禁止されるため、データキャリア
から料金が重複して徴収されるという不具合を防止する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示すシステム構成図である。
【図2】同上の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図3】実施形態2を示すシステム構成図である。
【図4】同上の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図5】実施形態3及び4を示すシステム構成図であ
る。
【図6】同上の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【符号の説明】
EL 電気錠装置 CK カードキー 1 変調増幅部 2 復調増幅部 3 電池 4 メモリ部 5 電気錠制御部 6 制御部 7 電池残容量検出部 8 変調部 9 復調部 10 電源部 11 メモリ 12 制御回路部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】一方、データキャリアたるカードキーCK
は、呼び出し信号の受信並びに返信信号の送信を行うた
めの送受信用コイルL3 と、この送受信用コイルL3
両端に接続される共振用のコンデンサC1 と、共振用コ
ンデンサC1 と並列に送受信用コイルL3 に接続された
変調部8並びに復調部9と、呼び出し信号を受信するこ
とによって送受信用コイルL3 と共振用コンデンサC1
から成る共振回路に誘起される電圧より各部の動作電源
を作成する電源部10と、EEPROMから成るメモリ
11と、ロジック回路から構成される制御回路部12と
を備えている。ここで、メモリ11には特定の扉やロッ
カーに対応するデータが記憶されており、このデータと
電気錠装置ELのメモリ部4に記憶されているデータと
の照合結果に応じて電気錠の施錠並びに解錠が行われる
のである。なお、カードキーCKから電気錠装置ELへ
の返信信号の送信は、電気錠装置ELからの送信が停止
されたときに送受信用コイルL3 と共振用コンデンサC
1 とから成る共振回路に発生する残響振動の振動周波数
を可変することにより、返信データをFSK変調して行
われている。
フロントページの続き (72)発明者 大野 浩司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線による電磁波の呼び出し信号を送信
    するリーダライタと、移動体に携帯されリーダライタか
    らの呼び出し信号を受信するとリーダライタに対して無
    線による電磁波の返信信号を送信するデータキャリアと
    を備え、リーダライタは、データキャリアからの返信信
    号が予め決められた条件を満たす場合に所定の処理を実
    行するとともに、システムに関する情報をデータキャリ
    アに送信してデータキャリアが有する記憶部に書き込む
    ことを特徴とする移動体識別システム。
  2. 【請求項2】 電気錠の施錠並びに解錠を行う電気錠制
    御部を備え、リーダライタは、データキャリアからの返
    信信号が予め決められた条件を満たす場合に電気錠を施
    錠又は解錠させるための指令を電気錠制御部に与えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の移動体識別システム。
  3. 【請求項3】 リーダライタは、動作電源供給用の電池
    と、電池の残容量を検出する電池残容量検出部とを備
    え、電池の残容量情報をシステムに関する情報としてデ
    ータキャリアに送信することを特徴とする請求項2記載
    の移動体識別システム。
  4. 【請求項4】 電気錠の施錠並びに解錠を行う電気錠制
    御部を備え、リーダライタは、乱数を発生する乱数発生
    手段と、発生された乱数を記憶する記憶手段とを具備
    し、この乱数を含むデータキャリアからの返信信号が予
    め決められた条件を満たす場合に電気錠を施錠又は解錠
    させるための指令を電気錠制御部に与えるとともに、新
    たな乱数をシステムに関する情報としてデータキャリア
    に送信し且つ記憶手段に記憶させることを特徴とする請
    求項1記載の移動体識別システム。
  5. 【請求項5】 電気錠の施錠並びに解錠を行う電気錠制
    御部を備え、リーダライタは、日付をカウントする日付
    カウント手段と、カウントされた日付を記憶する記憶手
    段とを具備し、この日付のデータを含むデータキャリア
    からの返信信号が予め決められた条件を満たす場合に電
    気錠を施錠又は解錠させるための指令を電気錠制御部に
    与えるとともに、新たな日付のデータをシステムに関す
    る情報としてデータキャリアに送信し且つ記憶手段に記
    憶させることを特徴とする請求項1記載の移動体識別シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 電気錠の施錠並びに解錠を行う電気錠制
    御部を備え、リーダライタは、時刻を計る時計手段と、
    時計手段から出力される時刻のデータを記憶する記憶手
    段とを具備し、この時刻のデータを含むデータキャリア
    からの返信信号が予め決められた条件を満たす場合に電
    気錠を施錠又は解錠させるための指令を電気錠制御部に
    与えるとともに、新たな時刻のデータをシステムに関す
    る情報としてデータキャリアに送信し且つ記憶手段に記
    憶させることを特徴とする請求項1記載の移動体識別シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 人の出入りを規制するためのゲートの開
    閉を行うゲート制御部を備え、リーダライタは、乱数を
    発生する乱数発生手段と、発生された乱数を記憶する記
    憶手段とを具備し、この乱数及び料金のデータを含むデ
    ータキャリアからの返信信号が予め決められた条件を満
    たす場合にゲートを開閉させるための指令をゲート制御
    部に与えるとともに、新たな乱数のデータと、データキ
    ャリアからの返信信号に基づいた人の出入りに伴う料金
    のデータとをシステムに関する情報としてデータキャリ
    アに送信し且つ記憶手段に記憶させることを特徴とする
    請求項1記載の移動体識別システム。
  8. 【請求項8】 人の出入りを規制するためのゲートの開
    閉を行うゲート制御部を備え、リーダライタは、日付を
    カウントする日付カウント手段と、カウントされた日付
    のデータを記憶する記憶手段とを具備し、この日付及び
    料金のデータを含むデータキャリアからの返信信号が予
    め決められた条件を満たす場合にゲートを開閉させるた
    めの指令をゲート制御部に与えるとともに、新たな日付
    のデータと、データキャリアからの返信信号に基づいた
    人の出入りに伴う料金のデータとをシステムに関する情
    報としてデータキャリアに送信し且つ記憶手段に記憶さ
    せることを特徴とする請求項1記載の移動体識別システ
    ム。
  9. 【請求項9】 人の出入りを規制するためのゲートの開
    閉を行うゲート制御部を備え、リーダライタは、時刻を
    計る時計手段と、時計手段から出力される時刻のデータ
    を記憶する記憶手段とを具備し、この時刻及び料金のデ
    ータを含むデータキャリアからの返信信号が予め決めら
    れた条件を満たす場合にゲートを開閉させるための指令
    をゲート制御部に与えるとともに、新たな時刻のデータ
    と、データキャリアからの返信信号に基づいた人の出入
    りに伴う料金のデータとをシステムに関する情報として
    データキャリアに送信し且つ記憶手段に記憶させること
    を特徴とする請求項1記載の移動体識別システム。
  10. 【請求項10】 人の出入りを規制するためのゲートの
    開閉を行うゲート制御部を備え、リーダライタは、日時
    をカウントする日時カウント手段と、カウントされた日
    時のデータを記憶する記憶手段とを具備し、この日時の
    データと、データキャリアからの返信信号に基づいた人
    の出入りに伴う料金のデータとをシステムに関する情報
    としてデータキャリアに送信し且つ記憶手段に記憶さ
    せ、返信信号を受け取った時点の日時が返信信号により
    送信されてきた日時のデータより所定時間以上経過して
    おり且つ返信信号に含まれる料金のデータが予め決めら
    れた条件を満たす場合にゲートを開閉させるための指令
    をゲート制御部に与えることを特徴とする請求項1記載
    の移動体識別システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009230551A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Fujitsu Ltd 無線通信システム及び無線通信装置
US8248206B2 (en) 2007-04-16 2012-08-21 Tokai Riken Co., Ltd. Key management box
US8281156B2 (en) 2005-02-25 2012-10-02 Sony Corporation Information processing device, information recording medium, information processing method, and computer program

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