JPH09258983A - プロダクションシステムの競合解消装置および競合解消ルール作成装置 - Google Patents

プロダクションシステムの競合解消装置および競合解消ルール作成装置

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JPH09258983A
JPH09258983A JP8063391A JP6339196A JPH09258983A JP H09258983 A JPH09258983 A JP H09258983A JP 8063391 A JP8063391 A JP 8063391A JP 6339196 A JP6339196 A JP 6339196A JP H09258983 A JPH09258983 A JP H09258983A
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rule
conflict
conflict resolution
rules
engine
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JP8063391A
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Katsushi Matsuda
勝志 松田
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プロダクションシステムの推論処理でルール間
に生じる競合を解消し、処理中の推論内容や推論実行時
の状況に応じた競合解消を利用者が容易に行えるように
する。 【解決手段】直前と現在の推論サイクルで実行された競
合ルールから諸事象を生成し、特定の条件を満たす競合
ルールの処理から競合解消ルールを設定して、諸事象を
競合解消ルールと照合して満足する競合ルールを列挙
し、複数の競合ルールから唯一の競合解消ルールを選択
して実行し、必要に応じ利用者と対話処理を行う。ま
た、競合する可能性があるルールの組合せを予め列挙
し、それぞれに対する競合解消のためのテンプレートを
形成して編集機能を利用者に提供し、編集された競合解
消ルールを格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロダクションシ
ステムの推論処理において、実行可能な複数のルールが
競合した際に、この競合状態を解消するための競合解消
装置に関し、特に、処理中の推論内容や推論実行時の状
況に応じた競合解消を利用者が容易に行うことのできる
プロダクションシステムの競合解消装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エキスパートシステムなどには、
推論装置としてプロダクションシステムが使用され、現
在の状態を所定のルールと照合しつつ次の状態に更新す
るための推論処理を繰り返し行っている。従って、実行
可能な複数のルールが互いに競合することなく効率的に
推論処理の対象と照合できることが重要であり、このた
めのプロダクションシステムの競合解消装置が種々提案
されている。
【0003】図9は、一般的なプロダクションシステム
を説明する第1従来例の構成図である。図9に示すプロ
ダクションシステムは、照合対象となる各事象が書き込
まれるワーキングメモリ910と、照合手段である各ル
ールが格納されているルールベース920と、これらの
事象とルールを照合するための照合エンジン930と、
複数のルール相互間の競合を解消するための競合解消エ
ンジン940と、各ルールを実行して各事象を更新する
ための実行エンジン950から構成される。
【0004】各ルールは、照合条件を設定する条件部と
実行形態を設定する実行部からなる形式を採っている。
従って、条件部による事象との照合と、その事象に対す
る実行部による実行を1つの推論サイクルとしており、
この推論サイクルを各ルールおよび各事象について繰り
返し行うことにより、複数の事象からなる現在の状況を
次の状況に更新していく。
【0005】この過程を具体的に述べると、各推論サイ
クルは、照合エンジン930により特定の事象を各条件
部と照合し、その結果、照合条件が満たされる実行可能
なルールを決定し、最後に、照合された特定事象につい
てそのルールの実行部を実行するという一連の過程から
なる。この繰り返し行われる状況の更新により全体の推
論処理が進められていくわけである。
【0006】続いて、第1従来例における競合解消の処
理について述べる。前記した特定の事象に対する各ルー
ルの照合過程において、当然ながら特定の事象が同時に
複数のルールを満足する場合が生じる。つまり、これら
複数のルールは、次に行うべき事象の実行過程において
いずれも実行可能であるため、それぞれの実行順序を互
いに競合することになる。
【0007】つまり、一般にプロダクションシステムを
使用する推論は、1回の推論サイクルで終了することは
なく、推論過程の増加に応じて推論サイクルも増加す
る。従って、推論処理全体に必要な推論サイクルの実行
回数に比例し、解消すべき競合の発生回数は相対的に増
加し、実行過程の複雑化に伴いその発生頻度も増加する
ことになる。
【0008】この競合は、競合解消エンジンに定義され
た手続きに従い、実行可能な複数のルールから唯一のル
ールが選択されて優先的に実行することにより解消され
る。残りのルールについては、必要であれば各優先順位
に応じて順次に実行することもあり、また、競合の解消
による事象の更新の結果、実行不要とする場合もあって
前記手続きにおいて定義された内容次第である。
【0009】いずれにしても、一般的に、この従来の定
義手続きでは、実行可能な複数のルールに対し内容自体
に依存しない基準を採用している。すなわち、ワーキン
グメモリ910上の事象の更新に要する時間や、複数の
ルール相互間の固定的な優先順位や、各ルールにおける
条件部のデータ長などにのみ依存する事務的なものであ
った。
【0010】従って、従来の方式では、推論内容や推論
実行時の状況などに応じた実効的な競合解消を行うこと
ができないため、結果的に推論全体を適切な論理により
行うことが困難であった。また、ルールベースを構築す
る際には、競合する可能性のあるルールを抽出し、予め
競合解消の手続きを定義して解消戦略を練り、一貫性の
あるルールベースを作成しておくことが望まれる。
【0011】図10は、特開平2−294735号公報
に開示された第2従来例の説明図である。図10に示す
競合解消装置は、第1従来例の競合解消エンジン940
に相当するものであって、照合エンジン930により収
集した競合ルールの内容を利用者に分かりやすく提示す
るための競合解消ルール提示装置941と、利用者の指
示を実行エンジン950に伝達する競合解消指示伝達装
置942から構成される。
【0012】つまり、提示された競合解消ルールを入出
力装置960により逐次に表示し、その都度、競合状態
の全体を利用者が把握し判断した解消指示を入出力装置
960から入力するようになっている。従って、競合の
解消を全て列挙することで利用者の判断に委ねるため、
利用者は自らの判断できめ細かい指示をすることがで
き、推論内容や推論の実行状況などに応じて一貫性のあ
る競合解消ができる点で有益ではある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のプロダ
クションシステムの競合解消装置を使用して推論内容や
推論の実行状況などに応じた最適な競合解消を指示しよ
うとする際、次に述べる問題点があった。すなわち第1
従来例では、実行可能な複数のルールの内容自体には依
存しない事務的な基準を定義手続きとして採用している
結果、推論全体を適切な論理により行うことが困難であ
った。
【0014】第2従来例では、実行可能な複数のルール
を列挙するのみであり、競合解消には利用者の高度で複
雑な判断が要求され、プロダクションシステムの運用を
非常に労力の必要な作業にするため、利用者に多大な負
担を強いることになる。また、競合の発生回数および発
生頻度の増加に伴って利用者の指示を頻繁に必要とする
ため、利用者の入力回数も必然的に増加する。従って、
利用者の困難という新たな問題を生じる。
【0015】本発明は、上記の問題点にかんがみてなさ
れたものであり、プロダクションシステムの推論処理に
おいて、処理中の推論内容や推論実行時の状況に応じた
競合解消を利用者が容易に行うことのできるプロダクシ
ョンシステムの競合解消装置の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本発明のプロダクションシステムの競合解消装置は、
プロダクションシステムを使用し推論処理を行う際に、
各推論サイクルにおける実行可能な複数のルールを競合
ルールとし、競合ルール相互間に生じる競合を解消する
プロダクションシステムの競合解消装置において、現在
の競合ルールと直前の推論サイクルで実行された競合ル
ールを現在の推論状態とし、この推論状態を表す諸事象
を生成するための状態生成エンジンと、これらの諸事象
を記憶するためのワーキングメモリと、諸事象に対する
特定の条件が設定された条件部と、この条件が満たされ
る競合ルールの処理が設定された実行部から競合解消ル
ールを設定し、この競合解消ルールを格納するための競
合解消ルールベースと、諸事象を競合解消ルールと照合
し、その条件部を満足している競合ルールを列挙する照
合エンジンと、この照合エンジンによる照合の結果、複
数の競合ルールが存在する場合に、予め規定された手続
きに従い唯一の競合ルールを選択して競合解消ルールを
決定し、この競合解消ルールの実行部に設定される処理
を実行する実行エンジンと、この実行エンジンが利用者
の指示を必要とする場合に、競合解消ルールについての
対話処理に使用する入出力装置とを備えるように構成す
る。
【0017】この競合解消装置によれば、状態生成エン
ジンにより現在の競合ルールや直前の推論サイクルで実
行された競合ルールなどが現在の推論状態とされ、この
推論状態を表す諸事象が生成されて、これらの諸事象が
ワーキングメモリに記憶され、諸事象に対する特定の条
件が設定された条件部と、この条件が満たされる競合ル
ールの処理が設定された実行部からなる競合解消ルール
が競合解消ルールベースに格納され、諸事象と競合解消
ルールが照合され、その条件部を満足している競合ルー
ルが照合エンジンに列挙され、この照合エンジンによる
照合の結果、複数の競合ルールが存在する場合に、予め
規定された手続きに従い唯一の競合ルールが選択されて
競合解消ルールが決定され、この競合解消ルールの実行
部に設定される処理が実行エンジンで実行され、この実
行エンジンが利用者の指示を必要とする場合に、競合解
消ルールについての対話処理に入出力装置が使用され
る。
【0018】請求項2記載の競合解消装置では、前記競
合解消ルールについて利用者との対話処理を行う機能を
前記実行エンジンから削除し、前記入出力装置を併せて
削除するように構成する。この競合解消装置によれば、
前記実行エンジンから前記競合解消ルールについての利
用者との対話処理を行う機能が削除され、前記入出力装
置も併せて削除される。
【0019】請求項3記載の競合解消装置では、前記実
行エンジンが利用者との対話に要する時間の平均値を求
めるタイマと、このタイマが計測した平均時間を前記ワ
ーキングメモリに事象として生成する機能を前記状態生
成エンジンに付加した構成とする。この競合解消装置に
よれば、前記実行エンジンが利用者との対話に要する時
間の平均値がタイマにより求められ、このタイマが計測
した平均時間が前記ワーキングメモリに事象として生成
される機能が前記状態生成エンジンに付加される。
【0020】請求項4記載の競合解消装置では、前記実
行エンジンが必要とする利用者の指示を予め設定された
手続きに従って代行し、前記実行エンジンに対し単純な
応答を行う自動応答器を備えた構成とする。この競合解
消装置によれば、前記実行エンジンが必要とする利用者
の指示が予め設定された手続きに従って代行され、前記
実行エンジンに対し単純な応答が自動応答器により行わ
れる。
【0021】請求項5記載の競合解消装置では、プロダ
クションシステムを使用し推論処理を行う際に、各推論
サイクルにおける実行可能な複数のルールを競合ルール
とし、競合ルール相互間に生じる競合を解消するプロダ
クションシステムの競合解消装置において、推論に要す
る複数のルールを格納するためのルールベースと、この
ルールベースから各ルールを取得し、競合する可能性が
あるルールの組合せを競合可能ルール集合とし、各競合
可能ルール集合を予め列挙する競合集合生成器と、この
競合集合生成器によって生成された競合可能ルール集合
それぞれに対する競合解消のため競合解消ルールのテン
プレートを形成し、このテンプレートによる編集機能を
提供するルールエディタと、このルールエディタにより
利用者が競合解消ルールを編集するための入出力装置
と、編集された競合解消ルールを格納する競合解消ルー
ルベースとを備えるように構成する。
【0022】この競合解消装置によれば、推論に要する
複数のルールがルールベースに格納され、このルールベ
ースをプロダクションシステムで使用する際に、競合す
る可能性があるルールの組合せが競合可能ルール集合と
され、各競合可能ルール集合が予め競合集合生成器に列
挙され、この競合集合生成器によって生成された競合可
能ルール集合それぞれに対する競合解消のため競合解消
ルールのテンプレートが形成され、このテンプレートに
よる編集機能がルールエディタにより提供され、このル
ールエディタにより利用者が競合解消ルールを入出力装
置で編集して、編集された競合解消ルールが競合解消ル
ールベースに格納される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照し説明する。なお、従来例と同一の符号を付して
示す各部は同様の機能を有する部分であり詳しい説明を
省く。図1は、本発明による第1実施形態の構成を説明
する図である。図1に示す第1実施形態の主要部は、前
回と今回の競合サイクルにおける競合ルールを参照し、
競合解消ルールを選択するプロダクションシステムによ
るメタインタプリタ140と、その周辺記憶装置群であ
り、この主要部を、第1および第2従来例における競合
解消エンジン940と置き換え新たな競合解消装置を構
成する。
【0024】このメタインタプリタ140は、現在の推
論状態を生成するための状態生成エンジン141と、こ
の推論状態を競合ルールと照合する新たな照合エンジン
142と、その照合結果から唯一の競合解消ルールを決
定する新たな競合解消エンジン143と、この競合解消
ルールを実行する新たな実行エンジン144から構成さ
れる。その周辺記憶装置群は、現在の推論状態を示す諸
事象を記憶するための新たなワーキングメモリ110
と、所定の競合解消ルール群を格納するための競合解消
ルールベース120からなっている。また、入出力装置
160は、実行エンジン144が利用者との対話を必要
とする場合に使用される。
【0025】状態生成エンジン141は、照合エンジン
によって収集された競合ルールや直前の推論サイクルで
実行されたルールなどを現在の推論状態とし、この推論
状態を表す諸事象を生成する。新たな照合エンジン14
2は、これらの事象を競合解消ルールベース120に格
納された競合解消ルールと照合し、その条件部が満足す
る競合解消ルールを列挙する。
【0026】新たな競合解消エンジン143は、新たな
照合エンジン142による照合結果において複数の競合
解消ルールが列挙された場合、予め定義された手続きに
従って唯一の競合解消ルールを決定する。新たな実行エ
ンジン144は、この決定された唯一の競合解消ルール
の処理を実行する。ここで、競合解消ルールとは、諸事
象を条件部としてどのように競合ルールを処理するかを
決定するための新たなルールである。
【0027】図2は、図1の照合エンジンにおける複数
の競合ルールを説明する図である。図2に示す各事象
A,B,Cは、従来のワーキングメモリ910から読み
出され、ルールベース120から取得された各ルールの
条件部と照合される。その際、複数のルール1,2,3
について各条件が満たされる結果、競合ルールの集合を
形成することになる。状態生成エンジン141は、この
競合ルール集合となっている各ルール1,2,3の名称
とワーキングメモリ910中の各事象A,B,Cを新た
なワーキングメモリ110の事象として生成する。
【0028】図3は、図1の競合解消ルールベースにお
ける競合解消ルールを説明する図である。図3に示す各
ルール1,2,3は、新たなワーキングメモリ110か
ら新たな照合エンジン142に読み出され、新たなルー
ルベース920から取得された各競合解消ルールの条件
部と照合される。その際、複数の競合解消ルール11,
12,13について各条件が満たされる場合、競合解消
ルールの集合を形成することになり、その場合は競合解
消エンジン143により唯一の競合解消ルールが決定さ
れる。
【0029】実行エンジン144は、決定された唯一の
競合解消ルールにおける実行部を解釈し、該当する処理
を実行する。例えば、唯一の競合解消ルールとして競合
解消ルール11が決定された場合は、新たな実行エンジ
ン144に競合解消ルール11の実行部である「実行=
ルール1」という事象が通知され実行される。
【0030】次に、必要に応じ実行部の解釈に基づいて
入出力装置160を介し利用者に提示がなされる。例え
ば、競合解消ルール11の場合は、実行エンジン144
に利用者からの入力を要求せず、直ちにルール1の実行
を通知している。また、競合解消ルール12の場合は、
実行エンジン144にルール3よりもルール2が優先
し、ルール2よりルール1が最優先することを利用者に
提示すべきであると通知している。
【0031】続いて、利用者への提示により指示が促さ
れ、利用者の入力に従って実行エンジン144が実行す
べき競合ルールを決定する。例えば、競合解消ルール1
2の場合は、利用者が入出力装置160を介してルール
2の実行を指示すると、その旨を実行エンジン144に
通知する。以上、第1実施形態は、競合ルール集合にお
ける各競合ルール相互間の優先関係を状況に応じて判断
し、利用者への提示を取捨選択して、必要な場合にのみ
利用者の指示を促し判断を要求することになる。
【0032】本発明による第2実施形態は、図1の第1
実施形態における実行エンジン144から利用者との対
話のため必要となる対話機能を削除し、また、入出力装
置160をも削除して構成される。適用される各競合解
消ルールの実行部には、利用者との対話が必要となる処
理を有しない場合があり、例えば、図3に示す競合解消
ルールの集合において、2つの競合解消ルール11,1
3が適用されるが、競合解消ルール12が適用されない
場合に第2実施形態は第1実施形態よりも簡単な構成を
実現できる。
【0033】第2実施形態では、利用者にはいかなる情
報も提示されずに推論サイクルが進むため、例えば、前
記した第1従来例の競合解消戦略によるプロダクション
システムと同様に推論実行時の利用者の負担はない。し
かも、従来の競合解消戦略と異なり競合ルール集合の処
理のみに注目した効率的な競合解消を行うことができ
る。
【0034】図4は、本発明による第3実施形態の構成
を説明する図である。図4に示す第3実施形態の主要部
は、利用者との対話時間を計測するタイマ445と、こ
の対話時間を新たなワーキングメモリ110の事象とす
る機能を付加した新たな状態生成エンジン441であ
る。また、新たな状態生成エンジン441を図1の第1
実施形態における状態生成エンジン141と置き換え、
タイマ445を実行エンジン144から新たな状態生成
エンジン441に戻る経路に挿入している。
【0035】このタイマ445は、実行エンジン144
による利用者への解釈結果の提示から、利用者が判断し
た結果の指示が入力されるまでの平均時間を求める。例
えば、図3に示す競合解消ルール12は、各ルール1,
2,3の優先順位を入出力装置160に表示し、利用者
に指示を要求していずれかを選択させるものであり、そ
の際の表示から選択までに要する時間が計測される。ま
た、新たな状態生成エンジン441は、この平均時間の
他にも、その際の競合ルールの個数を値とする事象も併
せて生成する。
【0036】図5は、図4における第3実施形態の作用
を説明する図である。図5に示す競合解消ルール14
は、競合解消ルールベース120に予め登録されている
ものであり、その条件部に「競合ルールの個数が5個よ
り多く、かつタイマ445による平均時間が5秒より長
い場合」を示し、この条件が満たされる場合には、その
実行部に示す「競合ルールの個数を5個に削減する処
理」を実行するようになっている。
【0037】つまり、利用者が特定の競合ルールを選択
するために要する時間が十分に長い場合は、その利用者
は運用中のプロダクションシステムに未だ不慣れな初心
者でありうるとみなし、提示される解釈結果の範囲を狭
くするのである。従って、利用者のプロダクションシス
テムに対する熟練度に応じた範囲での判断を促す結果、
多様な競合解消においても各利用者に対し結果的に能率
的な判断を行わせることができる。
【0038】図6は、本発明による第4実施形態の構成
を説明する図である。図6に示す第4実施形態の主要部
は、利用者の代わりに自動的に応答する自動応答器54
6であり、この自動応答器546を図1の第1実施形態
における実行エンジン144に接続し外部的に設けてい
る。この自動応答器546は、利用者の指示入力を代行
するものであり、予め設定された応答戦略に基づいて実
行エンジン144が要求する入力に対応して応答するよ
うになっている。
【0039】この応答戦略としては、実行エンジン14
4が提示した競合ルール群のうちから最も優先度の高い
ものを選択する最悪選択戦略や、選択する競合ルールを
ランダムに変更するランダム選択戦略などが採られう
る。第4実施形態は、唯一の競合ルールを選択する際
に、いちいち利用者が介在することを要しない程度の運
用に対しては能率的であり、また、事情により全く介在
できない場合にも本発明を有効に活用することができ
る。例えば、図3の競合解消ルール12を実行エンジン
144が実行する場合に、応答戦略が最悪選択戦略であ
ればルール1を自動的に選択してくれる。
【0040】図7は、本発明による第5実施形態の構成
を説明する図である。図7に示す第5実施形態の主要部
は、競合ルールとなる可能性のある組合せを予め列挙す
るための競合集合生成器710と、この組合せに対し編
集機能を提供するためのルールエディタ720である。
また、この競合集合生成器710をルールベース920
とルールエディタ720の間に設け、ルールエディタ7
20を競合集合生成器710と接続しつつ競合解消ルー
ルベース120と入出力装置960の間に設けている。
【0041】競合集合生成器710は、ルールベース9
20に格納された各ルールの条件部を満たす事象を想定
し、同一の事象によって条件部を満たす2つ以上のルー
ルを検索して発見した場合は、これら同一事象を満たす
複数のルールを競合ルールの可能性がある集合とし、こ
の競合可能ルール集合をルールエディタ720に通知す
るようになっている。
【0042】ルールエディタ720は、利用者の便宜の
ため複数の競合可能ルール集合それぞれに対する競合解
消ルールのテンプレートをも提供している。入出力装置
960は、利用者がルールエディタ720により競合解
消ルールを編集し、また、競合解消ルールベース120
は、編集された競合解消ルール群を格納するためのもの
である。
【0043】図8は、図7のルールベースにおけるルー
ル群を説明する図である。図8に示すルール4では競合
可能ルール集合はなく、ルール5ではルール4とともに
1つの競合可能ルール集合を形成し、ルール6ではルー
ル4およびルール5ととともに別の競合可能ルール集合
を形成するため、ルールエディタ720にはルール5お
よびルール4の競合可能ルール集合と、ルール6とルー
ル5とルール4からなる競合可能ルール集合の2つが通
知されることになる。
【0044】ルールエディタ720は、これら2つの競
合可能ルール集合を条件部とし、それぞれに対応する競
合解消ルールのテンプレートを作成して利用者の編集を
促す。利用者が、このテンプレートを使用しつつ各条件
部に実行部を付加して必要な編集作業が終了すると、形
成された競合解消ルール群をルールエディタ720が競
合解消ルールベース120に格納して登録する。
【0045】以上の処理を全ての可能性競合解消ルール
集合について行い、実際の競合ルールの発生時における
指示によることなく、利用者が第1実施形態から第3実
施形態に使用する競合解消ルール群を予め登録しておく
ことができる。
【0046】また、本発明は前述の実施形態にのみ限定
されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
【0047】本発明の第1〜第5実施形態に係るプロダ
クションシステムの競合解消装置によれば、次のような
の効果がある。第1実施形態では、必要な場合にのみ利
用者の指示を促し判断を要求するため、利用者の負担を
軽減しつつ効果的な競合解消を行うことができる。第2
実施形態では、利用者にはいかなる情報も提示せずに推
論サイクルを進めることも可能なため、利用者の介在を
要しない従来の用途にも一層効果的に活用することがで
きる。
【0048】第3実施形態では、利用者のプロダクショ
ンシステムに対する熟練度に応じた範囲での表示を行っ
て判断を促すため、多様な競合解消においても各利用者
に対し実情にあった能率的な判断を行わせることができ
る。第4実施形態では、利用者の指示入力を代行するた
め、一々利用者が介在することを要しない程度の運用に
対しては能率的であり、また、事情により全く介在でき
ない場合にも本発明を有効に活用することができる。
【0049】第5実施形態では、実際の競合ルールの発
生時における指示によることなく、利用者が第1実施形
態から第3実施形態に使用する競合解消ルール群を予め
登録しておくことができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明のプロダクションシ
ステムの競合解消装置によれば、プロダクションシステ
ムの推論処理において、処理中の推論内容や推論実行時
の状況に応じた競合解消を利用者が容易に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施形態の構成を説明する図
である。
【図2】図1の照合エンジンにおける複数の競合ルール
を説明する図である。
【図3】図1の競合解消ルールベースにおける競合解消
ルールを説明する図である。
【図4】本発明による第3実施形態の構成を説明する図
である。
【図5】図4における第3実施形態の作用を説明する図
である。
【図6】本発明による第4実施形態の構成を説明する図
である。
【図7】本発明による第5実施形態の構成を説明する図
である。
【図8】図7のルールベースにおけるルール群を説明す
る図である。
【図9】一般的なプロダクションシステムを説明する第
1従来例の構成図である。
【図10】特開平2−294735号公報に開示された
第2従来例の説明図である。
【符号の説明】
110 新たなワーキングメモリ 120 競合解消ルールベース 140 メタインタプリタ 141 状態生成エンジン 142 新たな照合エンジン 143 新たな競合解消エンジン 144 新たな実行エンジン 160 入出力装置 910 ワーキングメモリ 920 ルールベース 930 照合エンジン 940 競合解消エンジン 950 実行エンジン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロダクションシステムを使用し推論処
    理を行う際に、各推論サイクルにおける実行可能な複数
    のルールを競合ルールとし、競合ルール相互間に生じる
    競合を解消するプロダクションシステムの競合解消装置
    において、 現在の競合ルールと直前の推論サイクルで実行された競
    合ルールを現在の推論状態とし、この推論状態を表す諸
    事象を生成するための状態生成エンジンと、 これらの諸事象を記憶するためのワーキングメモリと、 諸事象に対する特定の条件が設定された条件部と、この
    条件が満たされる競合ルールの処理が設定された実行部
    から競合解消ルールを設定し、この競合解消ルールを格
    納するための競合解消ルールベースと、 諸事象を競合解消ルールと照合し、その条件部を満足し
    ている競合ルールを列挙する照合エンジンと、 この照合エンジンによる照合の結果、複数の競合ルール
    が存在する場合に、予め規定された手続きに従い唯一の
    競合ルールを選択して競合解消ルールを決定し、この競
    合解消ルールの実行部に設定される処理を実行する実行
    エンジンと、 この実行エンジンが利用者の指示を必要とする場合に、
    競合解消ルールについての対話処理に使用する入出力装
    置とを備えることを特徴とするプロダクションシステム
    の競合解消装置。
  2. 【請求項2】 前記競合解消ルールについて利用者との
    対話処理を行う機能を前記実行エンジンから削除し、前
    記入出力装置を併せて削除する請求項1記載のプロダク
    ションシステムの競合解消装置。
  3. 【請求項3】 前記実行エンジンが利用者との対話に要
    する時間の平均値を求めるタイマと、 このタイマが計測した平均時間を前記ワーキングメモリ
    に事象として生成する機能を前記状態生成エンジンに付
    加した請求項1記載のプロダクションシステムの競合解
    消装置。
  4. 【請求項4】 前記実行エンジンが必要とする利用者の
    指示を予め設定された手続きに従って代行し、前記実行
    エンジンに対し単純な応答を行う自動応答器を備えた請
    求項1記載のプロダクションシステムの競合解消装置。
  5. 【請求項5】 プロダクションシステムを使用し推論処
    理を行う際に、各推論サイクルにおける実行可能な複数
    のルールを競合ルールとし、競合ルール相互間に生じる
    競合を解消するプロダクションシステムの競合解消装置
    において、 推論に要する複数のルールを格納するためのルールベー
    スと、 このルールベースから各ルールを取得し、競合する可能
    性があるルールの組合せを競合可能ルール集合とし、各
    可能性競合ルール集合を予め列挙する競合集合生成器
    と、 この競合集合生成器によって生成された競合可能ルール
    集合それぞれに対する競合解消のため競合解消ルールの
    テンプレートを形成し、このテンプレートによる編集機
    能を提供するルールエディタと、 このルールエディタにより利用者が競合解消ルールを編
    集するための入出力装置と、 編集された競合解消ルールを格納する競合解消ルールベ
    ースとを備えることを特徴とするプロダクションシステ
    ムの競合解消ルール作成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009144969A2 (ja) 2008-05-27 2009-12-03 株式会社日立製作所 計算機システムにおける情報収集方法、その方法を用いる管理計算機、及び計算機システム
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RU2647672C1 (ru) * 2017-03-22 2018-03-16 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Московский авиационный институт (национальный исследовательский университет)" Аналоговый процессор с функциями управления вычислениями

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