JPH09258432A - ガラスマスクの保持装置、及びこれを有する露光装置及び検査装置、並びにガラスマスクの保持方法、製造方法及び検査方法 - Google Patents

ガラスマスクの保持装置、及びこれを有する露光装置及び検査装置、並びにガラスマスクの保持方法、製造方法及び検査方法

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JPH09258432A
JPH09258432A JP6472096A JP6472096A JPH09258432A JP H09258432 A JPH09258432 A JP H09258432A JP 6472096 A JP6472096 A JP 6472096A JP 6472096 A JP6472096 A JP 6472096A JP H09258432 A JPH09258432 A JP H09258432A
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glass mask
mask
glass
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holding device
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Tomotaka Higaki
知孝 檜垣
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Toshiba Corp
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変形、歪みなく、ガラスマスクを保持し、製
造、検査を行う。 【解決手段】 本体61の凹部62には、ガラスマスク
11の比重よりも大きい比重を有する不揮発性の液体6
6が入れられている。基準片64a〜64dは、可動式
であり、液体66に浮いたガラスマスク11の側面に一
定の応力を与えてガラスマスク11を保持する。基準片
64a〜64dには、圧力センサが備えられ、ガラスマ
スク11の側面に加える応力を調節する。このような保
持装置を用いてガラスマスクの製造や検査が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスマスクの保
持装置、及びこれを有する露光装置及び検査装置、並び
にガラスマスクの保持方法、製造方法及び検査方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】光リソグラフィ技術は、LSIを製造す
る際によく用いられる技術である。この技術は、ウェハ
上のレジストを露光、現像することにより、当該レジス
トに所定のパタ−ンを形成するという点に特徴がある。
【0003】ガラスマスク(レチクル)は、ウェハ上の
レジストを露光する際のマスクとなるものである。従っ
て、ウェハ上のレジストに精度よくパタ−ンを描くため
には、ガラスマスク上のパタ−ンを精度よく形成するこ
とが必要である。
【0004】従来のガラスマスクの製造方法について説
明する。まず、図19に示すように、ガラスマスク11
上に遮光膜12を形成する。また、遮光膜12上にレジ
スト13を塗布する。
【0005】次に、ガラスマスク11をガラスマスクの
保持装置に搭載する。ここで、ガラスマスクの保持装置
について説明する。図20及び図21は、ガラスマスク
の保持装置の一例を示すものである。
【0006】本体21には、凹部が設けられている。本
体21の凹部には、上方向に伸びる弾性体(例えば、バ
ネ)22a〜22cが取り付けられている。各々の弾性
体22a〜22cの先端部には、圧力子23a〜23c
が取り付けられている。
【0007】ガラスマスク11は、圧力子23a〜23
c上に配置されている。また、本体21の凹部の周辺に
は、基準片24a〜24cが取り付けられている。基準
片24a〜24cは、圧力子23a〜23c上に配置さ
れたガラスマスク11の上面を保持する機能を有してい
る。
【0008】また、図22及び図23は、ガラスマスク
の保持装置の他の一例を示すものである。本体31上に
は、基準片32a〜32cが取り付けられている。ガラ
スマスク11は、基準片32a〜32c上に配置され
る。
【0009】これらのガラスマスク保持装置は、ガラス
マスク11の両面をきずつけないように、ガラスマスク
11の縁部において当該ガラスマスク11を保持するよ
うに構成されている。
【0010】次に、図24に示すように、ガラスマスク
が搭載されたガラスマスク保持装置41を、荷電粒子
(電子)ビ−ム露光装置(又は光ビ−ム露光装置)内に
配置する。
【0011】ここで、荷電粒子ビ−ム露光装置について
説明する。ガラスマスク保持装置41は、試料室42内
のステ−ジ43上に配置される。ステ−ジ43は、駆動
装置44により、X方向、Y方向及びZ方向に動くこと
ができる。
【0012】荷電粒子ビ−ム銃45から放出される荷電
粒子は、対物レンズ(縮小レンズ)46の間を経由し
て、ガラスマスク保持装置41に保持されたガラスマス
ク上のレジストに照射される。
【0013】制御装置47は、駆動装置44、荷電粒子
ビ−ム銃45及び対物レンズ46を制御している。この
ような露光装置により、ガラスマスク上のレジストが露
光される。
【0014】次に、図25及び図26に示すように、ガ
ラスマスク11上のレジスト13を現像すると、レジス
ト13に所定のパタ−ンが描かれる。このレジスト13
をマスクにして遮光膜12をエッチングする。この後、
レジスト13を剥離すれば、所定のパタ−ンの遮光膜1
2を有するガラスマスク11が形成される。
【0015】次に、従来のガラスマスクの検査方法につ
いて説明する。まず、完成したガラスマスクを、図20
及び図21に示すガラスマスク保持装置、又は図22及
び図23に示すガラスマスク保持装置に搭載する。
【0016】この後、図27に示すように、ガラスマス
クが搭載されたガラスマスク保持装置51を、ガラスマ
スク検査装置内に配置する。ここで、ガラスマスク検査
装置について説明する。
【0017】ガラスマスク保持装置51は、試料室52
内のステ−ジ53上に配置される。ステ−ジ53は、駆
動装置54により、X方向、Y方向及びZ方向に動くこ
とができる。
【0018】測定装置55は、ステ−ジ53上に配置さ
れる。測定装置55は、例えばレ−ザビ−ムをガラスマ
スク保持装置51のガラスマスクに照射することで、ガ
ラスマスク上の遮光膜のパタ−ンを検査する。制御装置
56は、駆動装置54及び検査装置55を制御する。検
査の終了したガラスマスクのうち良品は、完成品として
出荷される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ガラスマスクを製造又
は検査するに当たって、ガラスマスク保持装置に搭載さ
れるガラスマスクの形状の変形や歪みを少なくし、ま
た、ガラスマスクの位置のばらつきを低減することは、
ガラスマスクにパタ−ンを描く際のパタ−ニング精度を
向上させ、また、ガラスマスクに描かれたパタ−ンの検
査精度を向上させるために重要である。
【0020】しかし、従来のガラスマスク保持装置を用
いてガラスマスクを保持した場合、ガラスマスクを保持
する際の応力やガラスマスクの自重などにより、当該ガ
ラスマスクには、必然的に変形や歪みが生じてしまう。
【0021】また、ガラスマスク保持装置に搭載される
ガラスマスクの位置のばらつきも生じ易くなっている。
例えば、図20及び図21に示すようなガラスマスク保
持装置を用いる場合、ガラスマスク11は、圧力子23
a〜23cにより基準片24a〜24cに押し付けられ
ている。
【0022】従って、ガラスマスク11の位置が理想の
位置からずれると、ガラスマスク11と圧力子23a〜
23cの接触箇所及びその近傍において予想外の応力が
発生することがある。この応力は、ガラスマスク11の
変形の原因となる。
【0023】また、ガラスマスクの自重による歪みも発
生している。このように、ガラスマスク保持装置に搭載
されたガラスマスクに変形や歪みが生じていると、高精
度に位置合わせが可能なステ−ジや高精度の光学系など
を備えた露光装置又は検査装置を用いても、パタ−ニン
グ精度やパタ−ンの検査精度を向上させることができな
い欠点がある。
【0024】一方、図22及び図23に示すようなガラ
スマスク保持装置を用いる場合、ガラスマスク11は、
基準片24a〜24c上に配置されている。即ち、ガラ
スマスク11は、自重による静止摩擦力のみによってガ
ラスマスク保持装置に保持されていることになる。
【0025】従って、ガラスマスク11に加わる予想外
の応力をなくすことができ、ガラスマスクの変形による
パタ−ニング精度の劣化やパタ−ンの検査精度の劣化を
防止することができる。
【0026】また、自重による静止摩擦力によって生じ
るガラスマスク11の歪みについても、この歪みを理論
的に補正することにより、パタ−ニング精度の向上やパ
タ−ンの検査精度の向上に貢献することができる。
【0027】しかし、この場合、ガラスマスク11は、
基準片32a〜32c上に搭載されているのみであるか
ら、ガラスマスク11と基準片32a〜32cが接触す
る位置にばらつきが生じ易い。
【0028】ここで、自重による静止摩擦力によって生
じるガラスマスク11の歪みを補正する式は、ガラスマ
スクが所定の位置に配置された場合のものであるから、
ガラスマスク11の位置が理想の位置(所定の位置)か
ら外れるに従い、ガラスマスク11の歪みを十分に補正
することができなくなる。
【0029】このため、高精度に位置合わせが可能なス
テ−ジや高精度の光学系などを備えた露光装置又は検査
装置を用いても、パタ−ニング精度やパタ−ンの検査精
度を向上させることができない欠点がある。
【0030】本発明は、上記欠点を解決すべくなされた
もので、第一の目的は、ガラスマスクに変形や歪みが生
じることのない(つまり、変形や歪みの補正が必要な
い)新規な構成のガラスマスク保持装置を提供すること
である。
【0031】また、第二の目的は、レジストが塗布され
たガラスマスクが搭載される当該ガラスマスク保持装置
を用い、ガラスマスク上のレジストに、高精度に所定の
パタ−ンを描くことが可能な露光装置を提供することで
ある。
【0032】また、第三の目的は、所定のパタ−ンが形
成されたガラスマスクが搭載される当該ガラスマスク保
持装置を用い、ガラスマスクのパタ−ンを高精度に検査
することが可能な検査装置を提供することである。
【0033】また、第四の目的は、ガラスマスクに変形
や歪みを生じさせずに(つまり、変形や歪みの補正を必
要とせずに)ガラスマスクを保持することができるガラ
スマスクの保持方法を提供することである。
【0034】また、第五の目的は、ガラスマスクに変形
や歪みを生じさせずにガラスマスクを保持することによ
り、パタ−ニング精度の向上を図り得るガラスマスクの
製造方法を提供することである。
【0035】また、第六の目的は、ガラスマスクに変形
や歪みを生じさせずにガラスマスクを保持することによ
り、ガラスマスクに形成されたパタ−ンの検査精度の向
上を図り得るガラスマスクの検査方法を提供することで
ある。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のガラスマスクの保持装置は、ガラスマスク
の比重よりも大きい比重を有する不揮発性の液体が入れ
られる凹部を有する本体と、前記不揮発性の液体に浮く
前記ガラスマスクの側面に一定の応力を加えて前記ガラ
スマスクを保持する基準片とを備えている。
【0037】前記基準片は、圧力センサを備えており、
前記ガラスマスクに変形が生じない応力で前記ガラスマ
スクを保持する。前記基準片は、可動式であり、前記ガ
ラスマスクの全ての側面に前記一定の応力を加えて前記
ガラスマスクを保持する。
【0038】本発明の露光装置は、ガラスマスクの比重
よりも大きい比重を有する不揮発性の液体が入れられる
凹部を有し、前記不揮発性の液体に浮く前記ガラスマス
クの側面に一定の応力を加えて前記ガラスマスクを保持
する保持装置と、前記保持装置に保持された前記ガラス
マスク上のレジストに荷電粒子ビ−ム又は光ビ−ムを当
てて前記ガラスマスク上のレジストを露光する手段とを
備えている。
【0039】本発明の検査装置は、ガラスマスクの比重
よりも大きい比重を有する不揮発性の液体が入れられる
凹部を有し、前記不揮発性の液体に浮く前記ガラスマス
クの側面に一定の応力を加えて前記ガラスマスクを保持
する保持装置と、前記保持装置に保持された前記ガラス
マスクに描かれたパタ−ンを検査する手段とを備えてい
る。
【0040】本発明のガラスマスクの保持方法は、ガラ
スマスクの比重よりも大きい比重を有する不揮発性の液
体に前記ガラスマスクを浮かせ、前記ガラスマスクの側
面に一定の応力を加えて前記ガラスマスクを保持する、
というものである。
【0041】前記ガラスマスクの側面に加える前記一定
の応力を検出し、前記ガラスマスクに変形が生じない応
力で前記ガラスマスクを保持している。前記ガラスマス
クの全ての側面に前記一定の応力を加えることにより前
記ガラスマスクを保持している。
【0042】本発明のガラスマスクの製造方法は、ガラ
スマスク上に遮光膜を形成し、前記遮光膜上にレジスト
を塗布し、前記ガラスマスクの比重よりも大きい比重を
有する不揮発性の液体に前記ガラスマスクを浮かせ、前
記ガラスマスクの側面に一定の応力を加えて前記ガラス
マスクを保持し、前記レジストに荷電粒子ビ−ム又は光
ビ−ムを当てることにより前記レジストを露光し、前記
レジストを現像し、レジストパタ−ンを形成し、前記レ
ジストパタ−ンをマスクにして前記遮光膜をエッチング
し、前記レジストパタ−ンを剥離する、という一連の工
程を備えている。
【0043】本発明のガラスマスクの検査方法は、ガラ
スマスクの比重よりも大きい比重を有する不揮発性の液
体に前記ガラスマスクを浮かせ、前記ガラスマスクの側
面に一定の応力を加えて前記ガラスマスクを保持し、前
記ガラスマスクに描かれたパタ−ンを検査する、という
ものである。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明のガラスマスクの保持装置、及びこれを有する露光装
置及び検査装置、並びにガラスマスクの保持方法、製造
方法及び検査方法について詳細に説明する。
【0045】図1及び図2は、本発明の実施の形態に関
わるガラスマスクの保持装置を示すものである。本体6
1には、四角形の凹部62が設けられている。本体61
の凹部62の4つの辺の各々には、窪み63a〜63d
が設けられている。窪み63a〜63d内には、基準片
64a〜64dが配置されている。
【0046】基準片64aは、窪み63aが設けられる
凹部62の1辺に垂直な方向へ移動することができるよ
うに構成されている。同様に、基準片64bは、窪み6
3bが設けられる凹部62の1辺に垂直な方向、基準片
64cは、窪み63cが設けられる凹部62の1辺に垂
直な方向、基準片64dは、窪み63dが設けられる凹
部62の1辺に垂直な方向へ、それぞれ移動することが
できるように構成されている。
【0047】基準片64a〜64dは、駆動装置65に
より駆動される。本体61の凹部62内には、不揮発性
の液体66が所定位置まで満たされる。液量調節装置6
7は、不揮発性の液体66の液面の位置を調節する。
【0048】不揮発性の液体66には、その比重がガラ
スマスク11の比重よりも大きいものが選択される。即
ち、ガラスマスク11は、不揮発性の液体66に浮く
(少なくともガラスマスクの表面が液体66の液面から
露出している)ことが必要である。
【0049】例えば、ガラスマスク11が石英から構成
される場合、不揮発性の液体66の比重は、石英の比重
よりも大きいことが必要である。基準片64a〜64d
には、圧力センサが内蔵されている。従って、基準片6
4a〜64dは、非常に小さい所定の応力を、四角形の
ガラスマスク11の4辺に加えることができる。
【0050】即ち、ガラスマスク11は、基準片64a
〜64dにより保持されることになる。制御装置68
は、基準片64a〜64dから応力に関するデ−タを受
け取り、駆動装置65の動作を制御する。
【0051】上記構成のガラスマスクの保持装置によれ
ば、第一に、ガラスマスク11は、不揮発性の液体66
に浮かべられている。従って、ガラスマスク11は、不
揮発性の液体66により均等に支えられることになり、
ガラスマスク11の自重による歪みがなくなる。
【0052】また、ガラスマスク11の裏面は、不揮発
性の液体66に接触しているため、ガラスマスク11が
きずつくこともない。また、ガラスマスク11の各辺
に、基準片64a〜64dにより非常に小さな応力を加
えることで、ガラスマスク11を保持し、かつ、ガラス
マスク11の位置のばらつきをなくしている。
【0053】従って、ガラスマスク11に加わる応力に
よる当該ガラスマスク11の変形は、ほとんどない。こ
れにより、以下に述べる当該ガラスマスク保持装置を用
いた露光装置におけるパタ−ニング精度を向上させるこ
とができ、また、当該ガラスマスク保持装置を用いた検
査装置におけるパタ−ンの検査精度を向上させることが
できる。
【0054】図3は、図1及び図2のガラスマスクの保
持装置を用いた露光装置の実施の形態を示すものであ
る。本実施の形態では、荷電粒子(電子)ビ−ム露光装
置について説明する。
【0055】ガラスマスク保持装置71は、試料室72
内のステ−ジ73上に配置される。ステ−ジ73は、駆
動装置74により、X方向、Y方向及びZ方向に動くこ
とができる。
【0056】荷電粒子ビ−ム銃75から放出される荷電
粒子は、対物レンズ(縮小レンズ)76の間を経由し
て、ガラスマスク保持装置71に保持されたガラスマス
ク上のレジストに照射される。
【0057】制御装置77は、駆動装置74、荷電粒子
ビ−ム銃75及び対物レンズ76を制御している。ま
た、ガラスマスクの保持装置71は、上述したように、
ガラスマスクにかかる応力に関するデ−タを制御装置7
7に与える。制御装置77は、当該応力に関するデ−タ
に基づいて駆動装置65を制御している。
【0058】上記構成の露光装置によれば、ガラスマス
クの変形や歪みは、ほとんどないため、ガラスマスク上
のレジストを、高精度に露光することができる。従っ
て、ガラスマスク上のレジストのパタ−ニング精度を向
上させることができる。
【0059】図4は、図1及び図2のガラスマスクの保
持装置を用いたガラスマスクの検査装置の実施の形態を
示すものである。ガラスマスク保持装置81は、試料室
82内のステ−ジ83上に配置される。ステ−ジ83
は、駆動装置84により、X方向、Y方向及びZ方向に
動くことができる。
【0060】測定装置85は、ステ−ジ83上に配置さ
れる。測定装置85は、例えばレ−ザビ−ムをガラスマ
スク保持装置81のガラスマスクに照射することで、ガ
ラスマスク上の遮光膜のパタ−ンを検査する。
【0061】制御装置86は、駆動装置84及び検査装
置85を制御する。また、ガラスマスクの保持装置81
は、上述したように、ガラスマスクにかかる応力に関す
るデ−タを制御装置86に与える。制御装置86は、当
該応力に関するデ−タに基づいて駆動装置65を制御し
ている。
【0062】上記構成の検査装置によれば、ガラスマス
クの変形や歪みは、ほとんどないため、ガラスマスクの
パタ−ンを、高精度に検査することができる。従って、
ガラスマスクのパタ−ンの検査精度を向上させることが
できる。
【0063】次に、本発明のガラスマスクの保持方法に
ついて説明する。まず、図5及び図6に示すように、ガ
ラスマスクの保持装置の本体61の凹部62内に不揮発
性の液体66を所定量だけ入れる。不揮発性の液体66
の液量は、液量調節装置67により調節される。
【0064】この後、図7及び図8に示すように、不揮
発性の液体66の液面にガラスマスク11を浮かべる。
この時、ガラスマスク11の表面が液体66の液面から
露出していることが必要である。
【0065】この後、図9及び図10に示すように、駆
動装置65により基準片64a〜64dを移動させる。
基準片64a〜64dは、ガラスマスクの各辺に近付
き、接触する。基準片64a〜64dは、ガラスマスク
11を保持することができる最小の応力をガラスマスク
11に与える。
【0066】これにより、ガラスマスク11は、変形や
歪みなどなしに、ガラスマスクの保持装置に保持される
ことになる。次に、本発明のガラスマスクの製造方法に
ついて説明する。
【0067】まず、図11に示すように、ガラスマスク
11の一主面上に遮光膜(クロム膜などの光を透過しな
い膜)12を形成する。また、遮光膜12上にレジスト
13を塗布する。
【0068】この後、図12に示すように、荷電粒子ビ
−ム露光装置のステ−ジ73上に配置されたガラスマス
クの保持装置71に当該ガラスマスクを搭載する。ま
た、ガラスマスクの保持装置71の基準片を移動させ、
非常に微小な応力により当該ガラスマスクを保持する。
【0069】そして、駆動装置74によりステ−ジ73
を移動させて位置合わせを行った後に、荷電粒子ビ−ム
銃75から当該ガラスマスクに荷電粒子を放射し、当該
ガラスマスク上のレジストを露光する。
【0070】また、ガラスマスクをガラスマスクの保持
装置から取り外し、当該ガラスマスク上のレジストを現
像すると、所定のレジストパタ−ンが形成される。この
レジストパタ−ンをマスクにして遮光膜をエッチングし
た後に、レジストは、剥離される。
【0071】その結果、図13及び図14に示すよう
に、所定のパタ−ンが遮光膜12に描かれたガラスマス
ク11が完成する。このようなガラスマスクの製造方法
によれば、露光時に、ガラスマスクは、液体に浮かべら
れ、かつ、非常に小さな応力により保持されている。従
って、露光時において、ガラスマスクに変形や歪みが生
じることがないので、ガラスマスクのパタ−ニング精度
を向上させることができる。
【0072】次に、ガラスマスクの検査方法について説
明する。まず、図15に示すように、検査装置のステ−
ジ83上に配置されたガラスマスクの保持装置81に当
該ガラスマスクを搭載する。また、ガラスマスクの保持
装置81の基準片を移動させ、非常に微小な応力により
当該ガラスマスクを保持する。
【0073】この後、図16に示すように、レ−ザ装置
91からレ−ザビ−ムをガラスマスク保持装置のガラス
マスク11に照射し、その反射光を検出器92により検
出することで、ガラスマスク11上の遮光膜12のパタ
−ンを検査する。
【0074】即ち、駆動装置93によりレ−ザビ−ムを
一定方向に走査させることで、図17に示すように遮光
膜12のエッジ部分を検出することができる。検査の終
了したガラスマスクのうち良品は、完成品として出荷さ
れる。
【0075】なお、図18に示すように、ガラスマスク
(レチクル)11は、光リソグラフィ時に、ウェハ10
2上のレジストを露光するために使用される。このよう
なガラスマスクの検査方法によれば、検査時に、ガラス
マスクは、液体に浮かべられ、かつ、非常に小さな応力
により保持されている。従って、検査時において、ガラ
スマスクに変形や歪みが生じることがないので、ガラス
マスクのパタ−ンの検査精度を向上させることができ
る。
【0076】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のガラス
マスクの保持装置、及びこれを有する露光装置及び検査
装置、並びにガラスマスクの保持方法、製造方法及び検
査方法によれば、次のような効果を奏する。
【0077】第一に、本発明のガラスマスクの保持装置
では、ガラスマスクを液体に浮かべ、かつ、ガラスマス
クの各側面に非常に小さな応力を与えて当該ガラスマス
クを保持している。従って、ガラスマスクの変形や歪み
が生じることのない(つまり、変形や歪みの補正も必要
ない)新規な構成のガラスマスクの保持装置を提供する
ことができる。
【0078】第二に、レジストが塗布されたガラスマス
クを当該ガラスマスクの保持装置に搭載し、このガラス
マスクの保持装置を露光装置に備えることにより、ガラ
スマスク上のレジストに、高精度に所定のパタ−ンを描
くことが可能になる。従って、ガラスマスクのパタ−ニ
ング精度を向上させることができる。
【0079】第三に、所定のパタ−ンが形成されたガラ
スマスクを当該ガラスマスクの保持装置に搭載し、この
ガラスマスクの保持装置を検査装置に備えることによ
り、ガラスマスクのパタ−ンを高精度に検査することが
可能になる。従って、ガラスマスクのパタ−ンの検査精
度を向上させることができる。
【0080】第四に、本発明のガラスマスクの保持方法
では、ガラスマスクを液体に浮かべ、かつ、ガラスマス
クの各側面に非常に小さな応力を与えて当該ガラスマス
クを保持するようにしている。従って、ガラスマスクに
変形や歪みを生じさせずに(つまり、変形や歪みの補正
を必要とせずに)ガラスマスクを保持できる。
【0081】第五に、本発明のガラスマスクの製造方法
では、ガラスマスクに変形や歪みを生じさせずにガラス
マスクを保持しているため、パタ−ニング精度の向上を
図ることができる。
【0082】第六に、本発明のガラスマスクの検査方法
では、ガラスマスクに変形や歪みを生じさせずにガラス
マスクを保持しているため、ガラスマスクに形成された
パタ−ンの検査精度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラスマスクの保持装置を示す平面
図。
【図2】本発明のガラスマスクの保持装置を示す断面
図。
【図3】図1及び図2の保持装置を用いた露光装置を示
す断面図。
【図4】図1及び図2の保持装置を用いた検査装置を示
す断面図。
【図5】本発明のガラスマスクの保持方法の一工程を示
す平面図。
【図6】本発明のガラスマスクの保持方法の一工程を示
す断面図。
【図7】本発明のガラスマスクの保持方法の一工程を示
す平面図。
【図8】本発明のガラスマスクの保持方法の一工程を示
す断面図。
【図9】本発明のガラスマスクの保持方法の一工程を示
す平面図。
【図10】本発明のガラスマスクの保持方法の一工程を
示す断面図。
【図11】本発明のガラスマスクの製造方法の一工程を
示す断面図。
【図12】本発明のガラスマスクの製造方法の一工程を
示す断面図。
【図13】本発明のガラスマスクの製造方法の一工程を
示す平面図。
【図14】本発明のガラスマスクの製造方法の一工程を
示す断面図。
【図15】本発明のガラスマスクの検査方法の一工程を
示す断面図。
【図16】本発明のガラスマスクの検査方法の一工程を
示す断面図。
【図17】図16の検査方法による検査結果の一例を示
す図。
【図18】ガラスマスクを用いた光リソグラフィ方法を
示す断面図。
【図19】従来のガラスマスクの製造方法の一工程を示
す断面図。
【図20】従来のガラスマスクの保持装置を示す平面
図。
【図21】従来のガラスマスクの保持装置を示す断面
図。
【図22】従来のガラスマスクの保持装置を示す平面
図。
【図23】従来のガラスマスクの保持装置を示す断面
図。
【図24】従来の露光装置を示す断面図。
【図25】従来のガラスマスクの製造方法の一工程を示
す平面図。
【図26】従来のガラスマスクの製造方法の一工程を示
す断面図。
【図27】従来の検査装置を示す断面図。
【符号の説明】
11 :ガラスマスク、 12 :遮光膜、 13 :レジスト、 21,31,61,71 :本体、 22a〜22c :弾性体、 23a〜23c :圧力子、 24a〜24c,32a〜32c :基準片、 41,51,71,81 :ガラスマスクの保持
装置、 42,52,72,82 :試料室、 43,53,73,83,101:ステ−ジ、 44,54,65,74,84、93 :駆動装置、 45,75 :荷電粒子ビ−ム銃、 46,76 :対物レンズ、 47,56,68,77,86 :制御装置、 55,85 :検査装置、 62 :凹部、 63a〜63d :窪み、 64a〜64d :基準片、 66 :不揮発性の液体、 67 :液量調節装置、 91 :レ−ザ装置、 92 :検出器、 102 :ウェハ、 103 :光。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスマスクの比重よりも大きい比重を
    有する不揮発性の液体が入れられる凹部を有する本体
    と、前記不揮発性の液体に浮く前記ガラスマスクの側面
    に一定の応力を加えて前記ガラスマスクを保持する基準
    片とを具備することを特徴とするガラスマスクの保持装
    置。
  2. 【請求項2】 前記基準片は、圧力センサを備えてお
    り、前記ガラスマスクに変形が生じない応力で前記ガラ
    スマスクを保持することを特徴とする請求項1に記載の
    ガラスマスクの保持装置。
  3. 【請求項3】 前記基準片は、可動式であり、前記ガラ
    スマスクの全ての側面に前記一定の応力を加えて前記ガ
    ラスマスクを保持することを特徴とする請求項1に記載
    のガラスマスクの保持装置。
  4. 【請求項4】 ガラスマスクの比重よりも大きい比重を
    有する不揮発性の液体が入れられる凹部を有し、前記不
    揮発性の液体に浮く前記ガラスマスクの側面に一定の応
    力を加えて前記ガラスマスクを保持する保持装置と、前
    記保持装置に保持された前記ガラスマスク上のレジスト
    に荷電粒子ビ−ム又は光ビ−ムを当てて前記ガラスマス
    ク上のレジストを露光する手段とを具備することを特徴
    とする露光装置。
  5. 【請求項5】 ガラスマスクの比重よりも大きい比重を
    有する不揮発性の液体が入れられる凹部を有し、前記不
    揮発性の液体に浮く前記ガラスマスクの側面に一定の応
    力を加えて前記ガラスマスクを保持する保持装置と、前
    記保持装置に保持された前記ガラスマスクに描かれたパ
    タ−ンを検査する手段とを具備することを特徴とする検
    査装置。
  6. 【請求項6】 ガラスマスクの比重よりも大きい比重を
    有する不揮発性の液体に前記ガラスマスクを浮かせ、前
    記ガラスマスクの側面に一定の応力を加えて前記ガラス
    マスクを保持することを特徴とするガラスマスクの保持
    方法。
  7. 【請求項7】 前記ガラスマスクの側面に加える前記一
    定の応力を検出し、前記ガラスマスクに変形が生じない
    応力で前記ガラスマスクを保持することを特徴とする請
    求項6に記載のガラスマスクの保持方法。
  8. 【請求項8】 前記ガラスマスクの全ての側面に前記一
    定の応力を加えることにより前記ガラスマスクを保持す
    ることを特徴とする請求項6に記載のガラスマスクの保
    持方法。
  9. 【請求項9】 ガラスマスク上に遮光膜を形成し、前記
    遮光膜上にレジストを塗布する工程と、前記ガラスマス
    クの比重よりも大きい比重を有する不揮発性の液体に前
    記ガラスマスクを浮かせ、前記ガラスマスクの側面に一
    定の応力を加えて前記ガラスマスクを保持し、前記レジ
    ストに荷電粒子ビ−ム又は光ビ−ムを当てることにより
    前記レジストを露光する工程と、前記レジストを現像
    し、レジストパタ−ンを形成する工程と、前記レジスト
    パタ−ンをマスクにして前記遮光膜をエッチングする工
    程と、前記レジストパタ−ンを剥離する工程とを具備す
    ることを特徴とするガラスマスクの製造方法。
  10. 【請求項10】 ガラスマスクの比重よりも大きい比重
    を有する不揮発性の液体に前記ガラスマスクを浮かせ、
    前記ガラスマスクの側面に一定の応力を加えて前記ガラ
    スマスクを保持し、前記ガラスマスクに描かれたパタ−
    ンを検査することを特徴とするガラスマスクの検査方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111699548A (zh) * 2018-03-19 2020-09-22 东京毅力科创株式会社 基片固持设备和形状度量方法

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