JPH09258293A - レンズ交換可能なカメラにおけるシャッタ装置 - Google Patents

レンズ交換可能なカメラにおけるシャッタ装置

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JPH09258293A
JPH09258293A JP8066120A JP6612096A JPH09258293A JP H09258293 A JPH09258293 A JP H09258293A JP 8066120 A JP8066120 A JP 8066120A JP 6612096 A JP6612096 A JP 6612096A JP H09258293 A JPH09258293 A JP H09258293A
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shutter
camera
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lens
interchangeable
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JP8066120A
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Yoshiyuki Nakano
良幸 中野
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ交換可能なカメラにおいて、遮光性に
劣るもシャッタ性能の面で優れているシャッタを使用可
能な構造を提供する。 【解決手段】 充分な遮光性能を有する第1のシャッタ
11をカメラ本体1に設ける。また、この第1のシャッ
タよりも遮光性能が劣る第2のシャッタ8を、カメラ本
体に着脱可能な交換レンズ2に設ける。これら二つのシ
ャッタの開閉動作を制御する制御装置18,9を、カメ
ラ本体、またはカメラ本体と交換レンズとの双方にわた
って設ける。また、第2のシャッタを駆動するための電
源16を、カメラ本体内に設け、この電源から第2のシ
ャッタに給電するための端子14を、カメラ本体と交換
レンズとの接合部1a,2aに設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレンズ交換可能なカ
メラに関し、特にこのカメラにおけるシャッタ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラのシャッタ装置として用い
るにあたって数々の利点を持ちながらも、遮光性能が不
十分であるために普及しなかったものがある。その一つ
に、従来から知られている羽根式シャッタ、すなわち複
数枚の羽根を撮影光路に対して出し入れする構造におい
て、それぞれの羽根を極端に薄い金属板やプラスチック
板により構成したものがある。このような構造では、シ
ャッタ可動部である羽根の質量が小さいことから、各羽
根をシャッタ開閉のために作動させるにあたっての必要
なエネルギ消費が小さく、しかも超高速での作動が可能
であるから超高速シャッタ秒時が得られる等の利点があ
る。
【0003】また、上述した以外にも、液晶やエレクト
ロクロミック素子(Electrochromic;以
下、EC素子という)、あるいはポッケルス効果(Po
ckels効果)、ケル効果(Kerr効果)、ファラ
デー効果(Faraday効果)等に基づく電気磁気光
学素子を応用した、いわゆる物性シャッタも知られてい
る。このような物性シャッタによれば、従来から存在す
る機械式シャッタとは異なり、信号に基づく電気や磁気
などによって光路の開閉を制御できるから、制御装置の
機械的機構部が不要となり、構造が簡単で、動作上での
信頼性が高まり、さらに耐久性が向上し、音、振動がな
い等の利点がある。特に、このような物性シャッタは、
開閉制御が容易に、しかも一部のものでは高速に行な
え、超高速シャッタ秒時が可能であるという利点があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したシャ
ッタ装置はいずれも、遮光性が悪く、カメラ本体内に装
填している感光材料(フィルム)に有害な漏光をもたら
すという問題がある。特に、レンズ交換可能なカメラに
あっては、シャッタをカメラ本体内に配置するが、交換
レンズをカメラ本体から取り外すと、シャッタでの遮光
が不確実であるため、漏光が起きることを避けられな
い。したがって、上述した薄型羽根を用いた機械式シャ
ッタや物性シャッタを、レンズ交換可能なカメラに適用
して実用化することはできないものであり、何らかの対
策を講じることが望まれている。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、特にレンズ交換式のカメラにおいて、前述
した遮光性の面で問題をもつシャッタを用い、レンズ交
換時の漏光という問題を解決し、実用化が可能となるレ
ンズ交換可能なカメラにおけるシャッタ装置を得ること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係るレンズ交換可能なカメラにおけるシ
ャッタ装置は、感光材料を内部に装填可能なカメラ本体
と、撮影光学系の全てまたは一部を有しカメラ本体に着
脱可能な交換レンズとからなるレンズ交換可能なカメラ
において、充分な遮光性能を有する第1のシャッタと、
この第1のシャッタよりも遮光性能が劣る第2のシャッ
タと、これら二つのシャッタの開閉動作を制御する制御
装置とを備え、第1のシャッタをカメラ本体内に設け、
第2のシャッタを交換レンズ内に設けるとともに、制御
装置を、カメラ本体、またはカメラ本体と交換レンズと
の双方にわたって設けたものである。
【0007】また、本発明に係るレンズ交換可能なカメ
ラにおけるシャッタ装置は、交換レンズ内に設けた第2
のシャッタを駆動制御するための電源をカメラ本体内に
設け、この電源から第2のシャッタに給電するための端
子をカメラ本体と交換レンズとの接合部に設けたり、交
換レンズが第2のシャッタ付きであるか否かを判定する
手段を、カメラ本体と交換レンズとの接合部付近に設け
たり、あるいは第2のシャッタの開または開および閉の
信号をカメラ本体から交換レンズに伝達するための信号
伝達用端子を、カメラ本体、交換レンズの双方に設けた
りしたものである。
【0008】本発明によれば、従来から知られている遮
光性が充分な第1のシャッタをカメラ本体に配置し、こ
れを小さな駆動力で動かすことによって、作動音や耐久
性、製造コストなどを低く抑えるとともに、交換レンズ
をカメラ本体から取り外した時の漏光という問題を解消
したうえで、交換レンズ側に遮光性を除いてシャッタと
しての性能に優れている第2のシャッタを配置し、これ
ら二種類のシャッタによりシャッタ装置を構成すること
によって、両シャッタの利点を結び付けて従来にはない
性能をもつシャッタ装置を備えたレンズ交換可能なカメ
ラを得ることができる。
【0009】すなわち、本発明によれば、交換レンズを
取り外したときには、カメラ本体側の第1のシャッタで
遮光し、交換レンズを装着して撮影をするときには、ま
ず、カメラ本体側の第1のシャッタを開き、その後交換
レンズ側の第2のシャッタを開閉し、さらにカメラ本体
側の第1のシャッタを閉じることにより、交換レンズ側
の第2のシャッタで決定されるシャッタ速度での撮影を
行なう。したがって、シャッタ装置全体の性能は交換レ
ンズ側の第2のシャッタに従属するので、高性能なシャ
ッタ装置を得られる。
【0010】また、シャッタを持たない低コストの交換
レンズを装着したときには、カメラ本体側の第1のシャ
ッタで撮影できる。したがって、在来の旧型交換レンズ
も使用でき、経済的で有用なレンズ交換可能なカメラを
得ることができる。
【0011】感光材料とはたとえばフィルムであるが、
これに限らず、写真撮影を行なえる媒体であればよい。
充分な遮光性能をもつ第1のシャッタとは、たとえばフ
ォーカルプレンシャッタ等の機械式シャッタがあるが、
これに限らない。遮光性能が劣る第2のシャッタとは、
たとえば物性シャッタがあるが、これには限らない。
【0012】
【発明の実施の形態】図1および図2は本発明に係るレ
ンズ交換可能なカメラにおけるシャッタ装置の一つの実
施の形態を示し、図1はカメラ内での主な構成要素を説
明するための断面図、図2はカメラ内の回路構成を説明
するためのブロック図である。これらの図において、符
号1はカメラ本体、2はこのカメラ本体1に着脱自在に
取付けられる交換レンズである。
【0013】この交換レンズ2内には、広く知られてい
る通り、撮影レンズ3,4,5が配設されているととも
に、これらの撮影レンズ3,4,5の途中(レンズ4と
レンズ5との間)に絞り6が設けられ、またその絞り駆
動回路7が交換レンズ2の周縁部分に設けられている。
さらに、この交換レンズ2内には、後述する第2のシャ
ッタ8の第2シャッタ駆動回路9が設けられている。
【0014】10はカメラ本体1内の背面側で撮影レン
ズ3,4,5による光路上に設けたフィルムのような感
光材料、11はこの感光材料10の前面側に配設された
第1のシャッタ、12はこの第1のシャッタ11を含め
たカメラ内各部での動作を制御する制御回路である。1
4は前記カメラ本体1と交換レンズ2の結合部となるレ
ンズマウント部1a,2aに設けたレンズマウント接点
である。
【0015】図2において符号16はカメラ本体1内に
設けた電源、17は電源回路、18は前記第1のシャッ
タ11を駆動する第1シャッタ駆動回路である。なお、
上述した制御回路12、第1シャッタ駆動回路18、第
2シャッタ駆動回路9、絞り駆動回路7、その他図示し
ないがカメラ構成上で必要な回路に電源16のエネルギ
が供給されるように構成されている。
【0016】ここで、上述した第2シャッタ駆動回路9
と絞り駆動回路7は交換レンズ2内に配設されており、
カメラ本体1からの交換レンズ2の取り外しによって切
り離されることがある。したがって、前述したレンズマ
ウント部1a,2aの近傍に設けたレンズマウント接点
14により電気的な接続を行なうように構成されてい
る。このような電気的接続は、電源回路17や制御回路
12も同様であり、必要なだけの接点がレンズマウント
部1a,2aに設けられている。
【0017】図3はこの実施の形態でのカメラ本体1、
交換レンズ2内に組込まれる各部材の配置状態を示す斜
視図であり、上述した図1と同一部分には同一番号を付
す。この図3において、前記第1のシャッタ11として
は、広く知られている構造をもつ機械式シャッタを示
す。
【0018】図中21,22はこの機械式シャッタの遮
光羽根で、開口部23の開閉を行なう。24,25は前
記遮光羽根21,22を駆動するための羽根駆動アーム
および補助アームで、これらのアーム24,25によっ
て遮光羽根21,22が支持され、かつその軸26a,
27の回りでの回転運動により広く知られている通りの
リンク作動によって遮光羽根21,22を互いにずらし
て展開し、開口部23を塞いだり、遮光羽根21,22
を重ね合わせて開口部23の上方に収納して開口部23
を開くことができる。
【0019】なお、図中26は機械式シャッタ11を電
気信号に応じて駆動する電動モータで、アーム24を軸
26aにより右旋または左旋させることにより機械式シ
ャッタ11の遮光羽根21,22の開閉制御を行なう。
28は前記機械式シャッタ11の遮光羽根21,22の
開き検出スイッチであり、遮光羽根21,22が開口部
23を開いたときに羽根21,22に当接してオンす
る。また、29は遮光羽根21,22の閉じ検出スイッ
チで、遮光羽根21,22に当接することによりオン
し、開口部23が塞がれていることを検出する。
【0020】また、この図3では、第2のシャッタ8と
して、物性シャッタ(ここでは、ECシャッタとする)
を用いた場合を示し、前記撮影レンズ3,4,5による
撮影レンズ系において絞り装置6の直前に配置されてい
る。
【0021】図4は上述した実施の形態でのカメラ本体
1に対し、第2のシャッタ8を内蔵していない交換レン
ズ19を装着した場合を示すものである。なお、図中1
5はこの交換レンズ19内での信号処理を行なう信号回
路である。
【0022】以上の構成によるレンズ交換可能なカメラ
におけるシャッタ装置による作用を以下に説明する。第
1および第2シャッタ11,8の双方を使用する場合に
は、カメラ本体1の一部に設けた図示しないレリーズ釦
を押圧操作すると、カメラの形式によってそれぞれ必要
な関連動作を行なう。ここでは、たとえばカメラの形式
が一眼レフカメラの場合について説明する。
【0023】一眼レフカメラのミラーの撮影光路からの
退避やオートフォーカス(以下、AFという)によるカ
メラの焦点調節などが行なわれ、その間にカメラ本体1
内での制御回路12の指令により絞り駆動回路7、絞り
機構6が作動し、所定の口径に絞り値がセットされる。
ここでは、電磁的に絞りを駆動し、口径を駆動量によっ
て制御する広く知られている電磁絞りを使用する場合を
述べる。しかし、これに限らず、他の構造をもつ絞り手
段であってもよい。また、ここでは電磁絞りの絞り制御
についての説明は省略する。
【0024】前述したレリーズ操作に伴なう関連動作の
後、第1シャッタ駆動回路18にシャッタ開信号が制御
回路12より発せられる。第1のシャッタ11は、図3
の構成である場合、開信号が発せられると、モータ26
の出力軸26aは左旋し、アーム24を左旋させる。す
ると、アーム24に回転支持された羽根22,23が上
方に右旋する。また、補助アーム25は軸27回りに左
旋して羽根22,23を略真っ直ぐ上方に移動させるよ
うに回転支持している。
【0025】そして、開きスイッチ28が羽根23に当
たってオンすると、第1シャッタ駆動回路18は、モー
タ26を停止させる。以上の動作で、第1のシャッタ1
1は、撮影レンズ3,4,5の光路から退避して感光材
料10に対する露光が可能な状態になる。
【0026】この第1のシャッタ11の開き動作が終わ
ることを見越して設定されたタイマによる計時が終了し
た後、あるいは第1のシャッタ11の開き動作をスイッ
チ28で検出した後、制御回路12は第2シャッタ駆動
回路9にシャッタ開き信号を送る。この第2シャッタ駆
動回路9は、第2のシャッタ8を閉じ状態から開き状態
に変える。
【0027】図5は交換レンズ2に設ける第2のシャッ
タ8の変形例を示す図である。この実施の形態では、従
来から知られている羽根式シャッタに類似する構造をも
つものを用いた場合を説明する。この第2のシャッタ8
は、シャッタ開口30の周囲に揺動自在に設けた複数枚
の超軽量羽根31を備える。
【0028】この図では図示していないが、第2シャッ
タ駆動回路9は、電動モータ32のピニオンギヤ33を
右旋させることにより、開口30の回りでセクタギヤ3
4を左旋させる。このセクタギヤ34上のピン35は、
各超軽量羽根31の長穴に係合して、それぞれの羽根3
1の主軸36回りに複数枚の羽根31を右旋させ、図5
に示すように、開口30を開く。この開口30が開き終
わると、全開スイッチ37がオンし、その信号で第2シ
ャッタ駆動回路9がモータ32を停止させるようになっ
ている。
【0029】ここで、上述した各羽根31は、極薄く軽
量であって、遮光性は低いが、高応答性のモータ32と
相俟って第1のシャッタ11(図1等を参照)では実現
できなかった高速作動を可能としている。また、以上の
動作で第1および第2シャッタ11,8がともに開状態
になり感光材料10に露光が与えられる。
【0030】次に、カメラ本体1側の制御回路12が所
定の露光時間になるタイミングで、第2のシャッタ8を
閉状態にする。その動作は、モータ32を左旋させるこ
とにより行なわれ、前述の作動とは逆の作動を行ない、
第2のシャッタ8が閉じられる。モータ32の停止は、
全開スイッチ38のオンとなるのを検出して止めればよ
い。
【0031】このシャッタ閉動作の後に、最小のタイム
ラグをおいて有害な漏光が出ないうちに第1のシャッタ
11を閉じる。すなわち、図4において、モータ26を
右旋させる信号を制御回路12が送出し、閉じ検出スイ
ッチ29のオンにより、モータ26を停止せしめること
により羽根22,23が前述の作動とは逆の作動を行な
って、アパーチュア(開口部)23を閉じるように動作
する。そして、その後は、カメラの種類によっては異な
るが、必要な撮影準備動作が行なわれ、たとえばミラー
の復帰動作、フィルム送り等が行なわれる。なお、図1
および図3に示すように、一眼レフカメラではない場合
には、絞り6は全開にリセットしてもよいし、次のレリ
ーズまでそのままの絞り位置を維持するようにしてよ
い。
【0032】以上説明した動作で、カメラは撮影直前の
状態に戻る。ここまでの動作を、図6のタイムチャート
に示すが、詳細な説明は省略する。なお、この図6にお
いて、一連の作動の間、電源回路17は、制御回路1
2、第1シャッタ駆動回路18、図示しないカメラ構成
上で必要なカメラの各種スイッチに電源16のエネルギ
を供給するように構成されている。
【0033】なお、この図5に示す第2のシャッタ8で
は、超薄型羽根31としてシャッタの作動を高速化する
ために超薄型金属板や樹脂成形による超薄板を用いてい
る。これらは指でさわると変形したり破損したりし易い
ため、これをカメラ本体1に設けると、フィルム交換時
やレンズ交換時においてカメラ本体1の開口部から手が
触れて問題となるが、本発明によれば、交換レンズ2内
に設けるので、撮影レンズ3,4,5のレンズ群によっ
て保護されるか、あるいはレンズ群の後方に配置させて
も、開口が小さく、レンズ2の着脱時に指が入り込んで
触れるという問題はなく、破損し難いという利点があ
る。
【0034】以上の構成による本発明に係るシャッタ装
置において、たとえば第1のシャッタ11のみを使用す
る場合は、以下の通りとなる。第2のシャッタ8として
ケル効果やファラデー効果を利用する物性シャッタを用
いると、超高速シャッタを実現できるかわりに、装置が
大型で、コストも高い。また、液晶やEC素子を第2の
シャッタ8としても用いる場合は応答性が劣るし、コス
トが高い。このため、本発明によれば、図4に示すよう
に、第2のシャッタ8を持たない交換レンズ19も使用
できる構成としている。
【0035】これを説明すると、この交換レンズ19内
に設けた信号回路15は、図1における第2シャッタ駆
動回路9とは異なっており、カメラ本体1内の制御回路
12との組み合わせにより、たとえば相互のデータ交信
によって第2のシャッタが存在しないことを判別できる
ように構成されている。このような場合には、制御回路
12によって、シャッタ速度が第1のシャッタ11のみ
で決定されるようなシャッタ制御が行われる。
【0036】この時、たとえば第2のシャッタでしか実
現できないような超高速シャッタ秒時を設定できるよう
にカメラ本体1が構成されておれば、第1のシャッタ1
1のみで実現できるシャッタ速度にしか設定できないよ
うに、あるいは広く知られている自動露出装置での演算
結果によるシャッタ制御の範囲が制限されるように制御
回路12が働くように構成されている。
【0037】具体例としては、第1および第2のシャッ
タ11,8を併用した場合では、たとえば32秒〜1/
16000秒の能力をもっていても、第1のシャッタ1
1のみでは、32秒〜1/1000秒しか使用できない
等の制約を与える。なお、この時には、使用者にこのよ
うな切換えが確認できるように、すなわち制約されてい
ることがわかるように、表示等を行なえる構成としてお
くとよい。
【0038】また、上述した実施の形態では、交換レン
ズが第2のシャッタ8を有していないものであるとき
に、信号回路15をレンズ19内に設けているが、旧型
の交換レンズやその他の専用の交換レンズ以外の光学系
を設ける場合も考慮すると、以下の通りとなる。すなわ
ち、第2のシャッタ8に関する回路が存在しないことを
もって、たとえばカメラ本体1側の制御回路12が、第
2のシャッタに関してデータ交信を試みても応答がない
ことを検出することにより、第2のシャッタがないと判
定する構成としてもよい。
【0039】さらに、交換レンズとして第2のシャッタ
の有無によって形状を異ならせ、これを検出できるよう
にカメラ本体1側のマウント部1aの近傍にスイッチを
設け、そのオン・オフ切換えで第2のシャッタの有無を
判定してもよい。
【0040】なお、上述した構成によるカメラにおい
て、第2のシャッタ8が開いているときの透過率が低い
タイプのシャッタでは、この第2のシャッタ8の有無に
よって絞り6の口径は同じであっても、感光材料10に
当たる光量は異なる。しかし、レンズを通った光を測光
する公知のTTLタイプの露出計をカメラ本体1側に設
けると、自動的に補正できるので、シャッタ速度、絞り
口径の設定を前記露出計にしたがって行なえば使用者
は、第2のシャッタの有無にかかわらず、同一の露光量
を得ることができる。
【0041】以上述べたような第2のシャッタを有する
交換レンズ2と有していない交換レンズ19との判別に
ついてのステップを図7に示す。すなわち、S1での図
示しないレリーズ釦の半押し操作時において、S2で第
2のシャッタ付きの交換レンズであるか否かの判定を行
ない、表示モードをS3での高速モードであるか、S4
の低速モードであるかを選択する。
【0042】また、S5において、レリーズ釦が全押し
操作が行なわれたことが判別されると、S6で絞り制御
を行なうとともに、S7で所定の遅延時間t1の経過後
に、S8で再び第2のシャッタの有無を判別する。そし
て、第2のシャッタ8を有するレンズ2であるときに
は、S11において第1のシャッタ11を開くととも
に、図6のタイムチャートからも明らかなように、S9
で遅延時間t2後に、第1のシャッタ11が開いた頃
に、S13で第2のシャッタ8を開くとともに、S12
においてシャッタ速度t3をカウントする。
【0043】そして、タイムt3経過後にS15におい
て、第2のシャッタ8を閉じるとともに、遅延時間t4
をカウントし、タイムアップしたらS16で第1のシャ
ッタ11を閉じる。一方、S8において、第2のシャッ
タを有していない交換レンズであることが判別される
と、S11で第1のシャッタ11を開くとともに、S1
0でシャッタ速度t6をカウントし、タイムアップ後に
S16で第1のシャッタ11を閉じることにより、所定
の速度でのシャッタ開閉を行なう。このときのタイムチ
ャートを図8に示す。なお、この場合には、前記S10
でのt6により所望のシャッタ速度が得られるように制
御される。
【0044】また、カメラ本体1から交換レンズ2を外
したときには、カメラ本体1のレンズマウント部1aす
なわちこのマウント部開口から光が入射するが、遮光性
が充分な第1のシャッタ11の存在により、感光材料1
0が露光されることはない。このとき、交換レンズ2が
装着されていないことを検出してレリーズ釦が押圧され
てもスイッチが開閉しないように構成してもよいが、勿
論レリーズ操作により第1のシャッタ11が開閉して
も、従来と同様に感光材料10の一枚分が露光されるだ
けであり、特別不都合があるわけではない。
【0045】なお、本発明は上述した実施の形態で説明
した構造には限定されず、各部の形状、構造等を適宜変
形、変更してもよいことは言うまでもない。たとえば上
述した実施の形態では、第1のシャッタ11としての機
械式シャッタを、二枚の遮光羽根21,22を用いた構
造のものを用いた場合を説明したが、本発明はこれに限
らず、光彩絞り状の五枚または六枚の遮光羽根からなる
ものであってもよい。また、一枚の遮光板を出し入れす
る構造のものでもよく、あるいはその他広く知られてい
る構造による各種の光開閉機構によるものを用いること
は自由である。
【0046】また、上述したような機械式である第1の
シャッタ11の駆動源としても、上述した実施の形態に
おける電動モータ26に限らず、ばねのような弾性部材
を用いて駆動するものでもよい。さらに、前述した実施
の形態では第2のシャッタ8として、ECシャッタ、そ
の他の物性シャッタあるいは図5に示す超薄型羽根タイ
プのシャッタを例示したが、適宜選択して用いるとよ
い。要するに、遮光性の面では難点があるも、超高速シ
ャッタ秒時での開閉が行なえるシャッタであればよい。
【0047】
【実施例】感光材料10とはたとえばフィルムである
が、これに限らず、写真撮影を行なえる媒体であればよ
い。充分な遮光性能をもつ第1のシャッタ11とは、た
とえばフォーカルプレンシャッタ等の機械式シャッタが
あるが、これに限らない。遮光性能が劣る第2のシャッ
タ8とは、たとえば物性シャッタまたは超薄型羽根タイ
プのシャッタがあるが、これには限らない。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るレンズ
交換可能なカメラにおけるシャッタ装置によれば、充分
な遮光性能を有する第1のシャッタをカメラ本体側に設
け、この第1のシャッタよりも遮光性能が劣るも超高速
でのシャッタの開閉が可能となるように性能面で優れて
いる第2のシャッタあるいは通常のシャッタ速度ではあ
るものの耐久性に優れている第2のシャッタを交換レン
ズ側に設け、これら二つのシャッタの開閉動作を制御す
る制御装置をカメラ本体、またはカメラ本体と交換レン
ズとの双方にわたって設けたので、以下に述べる優れた
効果を奏する。
【0049】本発明によれば、第2のシャッタでの性
能、耐久性を生かし、超高速シャッタ秒時などでの撮影
を行なえるとともに、第1のシャッタでの充分な遮光性
によってレンズ交換時の漏光を防止することができる。
また、本発明によれば、第2のシャッタに透過光量の部
分的なむらや塵の付着があっても、結像面から遠いた
め、撮影画面に写し込まれるという問題はない。さら
に、第2のシャッタなしの交換レンズも使用できるの
で、経済的であるという利点がある。
【0050】さらに、本発明によれば、カメラ本体内に
設けた遮光性が充分な第1のシャッタを、小さな駆動力
で動かすことができるから、高速シャッタ機能はない代
わりに作動音や耐久性、製造コストなどを低く抑えるこ
とができる。しかも、交換レンズ側に遮光性を除いてシ
ャッタとしての性能面で優れているシャッタを配置し、
これら二種類のシャッタによりシャッタ装置を構成する
ことにより、両シャッタの利点を結びつけることによ
り、レンズ交換可能なカメラにおいて、従来にはないシ
ャッタ性能をもつシャッタ装置を得ることができる。特
に、本発明によれば、レンズ交換式のカメラにおいて、
遮光性の面で問題をもつ第2のシャッタを巧みに利用
し、レンズ交換時の漏光という問題を解決し、実用化が
可能となるレンズ交換可能なカメラにおけるシャッタ装
置を得ることができる。
【0051】また、本発明によれば、交換レンズ内に設
けた第2のシャッタを駆動制御するための電源を、カメ
ラ本体内に設け、かつこの電源から第2のシャッタに給
電するための端子を、カメラ本体と交換レンズとの接合
部に設けたり、交換レンズが第2のシャッタ付きである
か否かを判定する手段を、カメラ本体と交換レンズとの
接合部付近に設けたり、あるいは第2のシャッタの開ま
たは開および閉の信号をカメラ本体から交換レンズに伝
達するための信号伝達用端子を、カメラ本体、交換レン
ズの双方に設けたりしたので、シャッタを持たない低コ
ストの交換レンズを装着したときには、カメラ本体側の
第1のシャッタで撮影できる。したがって、在来の旧型
交換レンズも使用でき、経済的で有用なレンズ交換可能
なカメラを得ることができる。
【0052】さらに、本発明によれば、第2のシャッタ
として、電気的制御が可能な物性シャッタを用いること
により、撮影レンズとカメラ本体側との間での機械的な
連動は不要であり、電気接点を介した電気的接続でよい
ため、第1、第2のシャッタを逆に配置した場合に比べ
てきわめた簡易な構成のカメラを得ることができる。ま
た、電源もカメラ本体側に設け、マウント部の接点によ
り交換レンズ側の回路に給電する構成とすることによ
り、交換レンズ側の小型、軽量化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るレンズ交換可能なカメラにおけ
るシャッタ装置の一つの実施の形態を示し、カメラ内で
の主な構成要素を説明するための断面図である。
【図2】 図1のレンズ交換可能なカメラにおいて、カ
メラ内の回路構成を説明するためのブロック図である。
【図3】 図1、図2のレンズ交換可能なカメラにおい
て、カメラ本体、交換レンズ内に組込まれる各部材の配
置状態を示す斜視図である。
【図4】 図1のレンズ交換可能なカメラにおいて、第
2のシャッタを持たない交換レンズを装着した場合の断
面図である。
【図5】 本発明において第2のシャッタの変形例を示
す平面図である。
【図6】 本発明に係るレンズ交換可能なカメラにおけ
るシャッタ装置において、第2のシャッタを有する交換
レンズをカメラ本体に装着したときのタイムチャートで
ある。
【図7】 本発明に係るレンズ交換可能なカメラにおけ
るシャッタ装置において、交換レンズが第2のシャッタ
を有しているか否かの判定を行なう際のフローチャート
である。
【図8】 本発明に係るレンズ交換可能なカメラにおい
て、第2のシャッタを内蔵していない交換レンズをカメ
ラ本体に装着したときのタイムチャートである。
【符号の説明】
1…カメラ本体、1a…レンズマウント部、2…交換レ
ンズ、2a…レンズマウント部、3,4,5…撮影レン
ズ、6…絞り、7…絞り駆動回路、8…第2のシャッタ
(物性シャッタ)、9…第2シャッタ駆動回路、10…
感光材料(フィルム)、11…第1のシャッタ(機械式
シャッタ)、12…制御回路、14…レンズマウント接
点、15…信号回路、16…電源、17…電源回路、1
8…第1シャッタ駆動回路、19…第2のシャッタを内
蔵していない交換レンズ、21,22…遮光羽根、23
…開口部、24,25…アーム、26…電動モータ、2
8…開き検出スイッチ、29…閉じ検出スイッチ、30
…シャッタ開口、31…超軽量羽根、32…電動モー
タ、33…ピニオンギヤ、34…セクタギヤ、37…全
開スイッチ、38…全閉スイッチ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を内部に装填可能なカメラ本体
    と、 撮影光学系の全てまたは一部を有し前記カメラ本体に着
    脱可能な交換レンズとからなるレンズ交換可能なカメラ
    において、 充分な遮光性能を有する第1のシャッタと、 この第1のシャッタよりも遮光性能が劣る第2のシャッ
    タと、 これら二つのシャッタの開閉動作を制御する制御装置と
    を備え、 前記第1のシャッタを前記カメラ本体内に設け、前記第
    2のシャッタを前記交換レンズ内に設けるとともに、前
    記制御装置を、前記カメラ本体、または前記カメラ本体
    と交換レンズとの双方にわたって設けたことを特徴とす
    るレンズ交換可能なカメラにおけるシャッタ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレンズ交換可能なカメラ
    におけるシャッタ装置におけるシャッタ装置において、 交換レンズ内に設けた第2のシャッタを駆動制御するた
    めの電源をカメラ本体内に設け、 この電源から前記第2のシャッタに給電するための端子
    を前記カメラ本体と交換レンズとの接合部に設けたこと
    を特徴とするレンズ交換可能なカメラにおけるシャッタ
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のレンズ交
    換可能なカメラにおけるシャッタ装置において、 交換レンズが第2のシャッタ付きであるか否かを判定す
    る手段を、前記カメラ本体と交換レンズとの接合部付近
    に設けたことを特徴とするレンズ交換可能なカメラにお
    けるシャッタ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3記載
    のレンズ交換可能なカメラにおけるシャッタ装置におい
    て、 第2のシャッタの開または開および閉の信号をカメラ本
    体から交換レンズに伝達するための信号伝達用端子を、
    カメラ本体、交換レンズの双方に設けたことを特徴とす
    るレンズ交換可能なカメラにおけるシャッタ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006308691A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法及びプログラム及び記憶媒体
US9591199B2 (en) 2013-11-12 2017-03-07 Canon Kabushiki Kaisha Image pickup system

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