JPH09258041A - 屈折率分布型プラスチック光ファイバ及びその製造方法 - Google Patents

屈折率分布型プラスチック光ファイバ及びその製造方法

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JPH09258041A
JPH09258041A JP8091861A JP9186196A JPH09258041A JP H09258041 A JPH09258041 A JP H09258041A JP 8091861 A JP8091861 A JP 8091861A JP 9186196 A JP9186196 A JP 9186196A JP H09258041 A JPH09258041 A JP H09258041A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重合体と高屈折率の非重合性化合物とを用い
てなり、低損失で、かつ実用上十分な耐熱性を有し経時
安定性、熱安定性を有する屈折率分布型プラスチック光
ファイバを提供する。 【解決手段】 プラスチック光ファイバが5員環のラク
トン構造を有する単量体からなるマトリックス重合体
と、該重合体よりも屈折率が高い分子量100〜1,0
00の非重合性化合物とから構成され、非重合性化合物
をファイバ中心部から外周部方向に連続的に減少する濃
度勾配に存在させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大容量の光情報通
信媒体として利用可能な屈折率分布型プラスチック光フ
ァイバ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバは、伝送する光のモード数か
らシングルモードファイバ、マルチモードファイバに分
類することができ、ファイバの屈折率プロフィールから
はステップインデックス型(SI型)、グレーデッドイ
ンデックス型(GI型)に分類することもできる。ま
た、光ファイバは、その素材から石英系、プラスチック
系があり、プラスチック光ファイバは、伝送損失の点で
石英系には及ばないものの大口径のものを得ることが可
能で軸ずれに対する許容が大きいことや柔軟性に優れ取
扱い性がよいといった特徴を生かして主に短距離分野で
用いられている。
【0003】かかるプラスチック光ファイバの素材とし
ては、ポリカボネート、環状ポリオレフィン、マレイミ
ド系ポリマー等も使われるが、伝送損失の低い点からポ
リメチルメタクリレートが主流となって使われている。
また、プラスチック光ファイバにおいては、SI型が既
に工業化されているが、近年、SI型よりも大容量の情
報伝送が可能なGI型についての開発がなされている。
【0004】GI型の光ファイバは、ファイバ中心部か
ら外周部方向に連続的に屈折率が減少する屈折率分布を
有する光ファイバであり、屈折率分布型光ファイバとも
いわれ、大容量の情報伝送に適している。プラスチック
光ファイバにおいて、かかる屈折率分布を形成する方法
としては、屈折率の異なる2種の重合体を用い、そのブ
レンド比率を連続的に変化させる方法(特開平1−26
520号公報)、重合後において屈折率が異なる2種の
単量体を用い、その共重合組成を連続的に変化させる方
法(特開平5−173025号公報、特開平5−173
026号公報)、マトリックス重合体より屈折率の高い
非重合性低分子化合物の存在比率を連続的に変化させる
方法(WO93/08488号公報)等が知られてい
る。
【0005】しかしながら、2種の重合体のブレンド比
率を変化させる方法では、重合体によっては重合体間の
相分離を生じて散乱損失が大きくなり、また一方でもガ
ラス転移温度が低いと実用上十分な耐熱性を得ることが
できないことから、互いの相溶性がよく、かつ双方がガ
ラス転移温度が高い重合体の組み合わせが必要である
が、かかる重合体の組み合わせを選択することは極めて
困難である。2種の単量体を用いる方法では、共重合系
が完全にランダムな系でない限り、異種単量体の反応性
比に起因するミクロな相分離が生じ散乱損失が大きくな
り、満足すべき伝送性能の光ファイバーを得ることがで
きない。
【0006】一方、マトリックス重合体より屈折率の高
い非重合性低分子化合物の存在比率を変化させる方法で
は、重合体間の相分離、共重合でのミクロな相分離が生
じず散乱損失が小さい、伝送性能の高い光ファイバーを
得ることができる。しかし、マトリックス中に低分子化
合物を含有するため、光ファイバーが可塑化され、ガラ
ス転移温度低下による耐熱性、力学特性が大幅に低下
し、また、長期或いは高温下での使用において低分子化
合物がマトリックス中で拡散して光ファイバーの屈折率
分布が崩れ伝送特性が劣化する等の問題を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、重合
体と高屈折率の非重合性化合物とを用いてなり、低損失
で、かつ経時安定性、熱安定性を有する屈折率分布型プ
ラスチック光ファイバを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記式[1]
で示される単量体からなるマトリックス重合体と、該重
合体よりも屈折率が高い分子量100〜1,000の非
重合性化合物とから構成された光ファイバであって、非
重合性化合物がファイバ中心部から外周部方向に連続的
に減少する濃度勾配で存在することを特徴とする屈折率
分布型プラスチック光ファイバ、
【0009】
【化4】
【0010】前記式[1]で示される単量体の重合体
と、該重合体よりも屈折率が高い分子量100〜1,0
00の非重合性化合物とからなる紡糸原液をファイバ状
に賦形した後、ファイバ外周部から非重合性化合物の一
部を加温下に揮発させることを特徴とする屈折率分布型
プラスチック光ファイバ及びその製造方法、
【0011】及び、前記式[1]で示される単量体の重
合体と、該重合体よりも屈折率が高い分子量100〜
1,000の非重合性化合物とからなり、非重合性化合
物の各組成比が異なる複数の紡糸原液を、多層複合紡糸
ノズルを用いて非重合性化合物の存在比率がファイバ中
心部から外周部方向に減少するように同心円状に積層し
た状態で吐出し、吐出中または吐出後に隣接する層間で
非重合性化合物を加温下に拡散させることを特徴とする
屈折率分布型プラスチック光ファイバの製造方法、にあ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のプラスチック光ファイバ
のマトリックスを構成する重合体は、前記式[1]で示
される5員環のラクトン構造を有する単量体からなる重
合体である。前記式[1]で示される単量体としては、
例えばα−メチレン−γ−ブチロラクトン、α−メチレ
ン−4,4−ジメチル−γ−ブチロラクトン、α−メチ
レン−4−エチル−γ−ブチロラクトン、α−メチレン
−4,4−ビス(トリフルオロメチル)−γ−ブチロラ
クトン、α−メチレン−4−フェニル−γ−ブチロラク
トン、α−メチレン−4−シクロヘキシル−γ−ブチロ
ラクトン等が挙げられる。これら単量体の合成は、An
gew.Chem.Ed.Engl、第24巻、第94
頁(1985)、有機合成化学協会誌、第39巻、第5
8頁(1981)等にて公知の方法にて行われる。
【0013】前記式[1]で示される単量体からなる重
合体は、そのガラス転移温度が、例えばα−メチレン−
γ−ブチロラクトン単独重合体が190℃、α−メチレ
ン−4,4−ジメチル−γ−ブチロラクトン単独重合体
が180℃、α−メチレン−4−エチル−γ−ブチロラ
クトン単独重合体が160℃であり、マトリックス重合
体中に非重合性化合物を含有しても、光ファイバは、1
00℃以上のガラス転移温度を維持し、実用上十分な耐
熱性を有する。重合体は、前記式[1]で示される単量
体の単独重合体或いは共重合体若しくはこれらのブレン
ド重合体であってもよい。
【0014】非重合性化合物は、重合体よりも屈折率が
高い分子量100〜1,000の高屈折率非重合性化合
物である。分子量が小さすぎると、マトリックス中での
拡散が過度に生じ易くなり屈折率分布の安定性に欠け、
また、分子量が大きすぎると、マトリックス中での拡散
が起こり難く好適な屈折率分布自体の形成が困難とな
る。
【0015】かかる高屈折率非重合性化合物としては、
例えば安息香酸ベンジル等の安息香酸エステル類、フタ
ル酸ジフェニル等のフタル酸エステル類、リン酸トリフ
ェニル等のリン酸エステル類、亜リン酸トリクレジル等
の亜リン酸エステル類等が挙げられ、用いる重合体に対
応させて重合体と相溶性を有するものが用いられる。
【0016】本発明の屈折率分布型プラスチック光ファ
イバにおける屈折率分布は、高屈折率非重合性化合物が
ファイバ中心部から外周部方向に連続的に減少している
濃度勾配に存在することにより形成されている。この屈
折率分布は、光ファイバの伝送帯域を広くするために
は、光ファイバ中での屈折率がファイバ中心部から外周
部方向に二次の減少関数で表される分布であることが好
ましい。
【0017】本発明の屈折率分布型プラスチック光ファ
イバは、以下説明する方法で製造することができる。即
ち、(1)前記式[1]で示される単量体の重合体と高
屈折率非重合性化合物とからなる紡糸原液を、紡糸ノズ
ルを用いて吐出してファイバ状に賦形した後、ファイバ
を加熱してファイバ外周部から非重合性化合物の一部を
揮発させることにより、非重合性化合物の存在比率をフ
ァイバ中心部から外周部方向に減少させる方法。
【0018】また、(2)前記式[1]で示される単量
体の重合体と、高屈折率非重合性化合物とからなり、非
重合性化合物の各組成比が異なる複数の紡糸原液を、多
層複合紡糸ノズルを用いて非重合性化合物の存在比率が
ファイバ中心部から外周部方向に減少するように同心円
状に積層した状態で吐出し、吐出中または吐出後に隣接
する層間で非重合性化合物を加温下に拡散させる方法で
ある。
【0019】(1)及び(2)の方法において、紡糸原
液は、前記式[1]で示される単量体を高屈折率非重合
性化合物の存在下で重合させたものでもよいし、単量体
の重合体を単量体と高屈折率非重合性化合物に溶解させ
たものでもよい。単量体を含む紡糸原液を用いる場合
は、吐出中に熱により、或いは吐出後に熱またはエネル
ギー線により単量体を重合させる。紡糸原液中の高屈折
率非重合性化合物の含有量は、単一の紡糸原液を用いる
場合は、5〜40重量%であることが好ましく、また、
複数の紡糸原液を用いる場合は、0〜40重量%の範囲
であることが好ましく、複数の紡糸原液を用いる場合に
おいては、中心部側から非重合性化合物の含有量の多い
順に各紡糸原液を配置して吐出する。
【0020】また、(2)の方法での紡糸における吐出
中または吐出後に、加温により賦形中或いは賦形後に隣
接する層間で単量体及び高屈折率非重合性化合物を相互
拡散させ、さらに単量体を熱または光重合硬化させる
か、或いは加温により賦形中或いは賦形後に隣接する層
間で高屈折率非重合性化合物を相互拡散させる。この高
屈折率非重合性化合物の拡散は、得られるファイバ内の
層間での高屈折率非重合性化合物の濃度勾配を滑らかな
ものとする。
【0021】本発明における前記式[1]で示される単
量体の重合は、ラジカル重合により行うことができ、重
合に際してはアゾ系、パーオキサイド系等の熱重合開始
剤またはベンゾフェノン系、フェニルケトン系等の光重
合開始剤等を用いることが好ましく、また所望の分子量
に調整するため、n−ブチルメルカプタン、t−ブチル
メルカプタン、n−オクチルメルカプタン、n−ドデシ
ルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン等の連鎖移
動剤やハイドロキノン等の重合禁止剤を用いることもで
きる。
【0022】従って、(1)〜(3)の方法において、
単量体を含む紡糸原液或いは混合溶液を用いる場合は、
予め熱または光重合開始剤、連鎖移動剤、重合禁止剤等
を適宜添加しておくことが好ましい。また、光重合硬化
させる際の光源としては、炭素アーク灯、低圧水銀灯、
高圧水銀灯、ケミカルランプ、キセノンランプ、メタル
ハライドランプ、レーザー光等が用いられる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0024】(実施例1)α−メチレン−γ−ブチロラ
クトン80重量部、安息香酸ベンジル20重量部、アゾ
ビスイソブチロニトリル0.1重量部を混合し、80℃
で4時間重合した。次いで、この重合物を、スクリュー
型押出機に供給し紡糸原液として230℃で円形紡糸ノ
ズルから吐出し、直径1mmのストランドファイバに賦
形した。引き続き、このファイバを200℃で120分
加熱して非重合性化合物の安息香酸ベンジルを外周部側
から拡散揮発させ、光ファイバを得た。
【0025】得られた光ファイバをインターファコ干渉
顕微鏡により光ファイバ断面の屈折率分布を測定したと
ころ、屈折率が中心部から外周部方向に連続的に減少し
ていることが確認され、中心部の屈折率が1.522、
外周部の屈折率が1.506であった。また、得られた
光ファイバの伝送特性を測定したところ、伝送損失が1
62dB/km(波長650nm)、伝送帯域が3.1
GHzであった。この光ファイバを85℃雰囲気下で3
ヶ月暴露したが、伝送損失が163dB/km(波長6
50nm)、伝送帯域が3.1GHzであり、初期性能
を維持していた。
【0026】なお、伝送損失の測定は50m〜5mカッ
トバック法、励振NA=0.1で行い、伝送帯域の測定
は浜松ホトニクス社製サンプリングオシロスコープ、東
芝社製半導体レーザーTOLD9410を用い、波長6
50nm、励振NA=0.65、ファイバ長100mの
条件で、インパルス応答法により−3dB帯域を求め
た。
【0027】(実施例2)表1に示す組成比の混合溶液
を80℃で2時間で予備重合した後、5℃/分で230
℃まで昇温して5種の紡糸原液を調製した。
【0028】
【表1】
【0029】スリットが同心円状に配置の多層複合紡糸
ノズルを用い、5種の紡糸原液を中心部に紡糸原液N
o.1、最外周部に紡糸原液No.5になるように紡糸
原液No.1から紡糸原液No.5を表1に示す吐出半
径比にして吐出し、さらに200℃の雰囲気下の長さ1
50cmの保温筒を通過させることにより吐出糸状物中
の隣接する層間で高屈折率非重合性化合物の安息香酸ベ
ンジルを拡散させ、その後冷却ゾーンで屈折率分布を固
定し、ニップローラーで2m/分の速度で巻き取って直
径1mmの光ファイバを得た。
【0030】得られた光ファイバをインターファコ干渉
顕微鏡により光ファイバ断面の屈折率分布を測定したと
ころ、屈折率が中心部から外周部方向に連続的に減少し
ていることが確認され、中心部の屈折率が1.520、
外周部の屈折率が1.503であった。また、得られた
光ファイバの伝送特性を測定したところ、伝送損失が1
53dB/km(波長650nm)、伝送帯域が4.3
GHzであった。この光ファイバを85℃雰囲気下で3
ヶ月暴露したが、伝送損失が150dB/km(波長6
50nm)、伝送帯域が4.2GHzであり、初期性能
を維持していた。
【0031】(実施例3)表2に示す組成比で70℃で
2時間混練溶解して5種の紡糸原液を調製した。
【0032】
【表2】
【0033】スリットが同心円状に配置の多層複合紡糸
ノズルを用い、5種の紡糸原液を中心部に紡糸原液N
o.1、最外周部に紡糸原液No.5になるように紡糸
原液No.1から紡糸原液No.5を表2に示す吐出半
径比にして吐出し、次いで温度50℃の窒素雰囲気下で
ケミカルランプ(ウシオ電機社製、中心発光波長350
nm、照射強度4mW/cm)を内蔵した長さ1mの保
温筒を通過させることにより吐出糸状物中の隣接する層
間でα−メチレン−4,4−ジメチル−γ−ブチロラク
トン、安息香酸ベンジルを相互拡散させると共に吐出糸
状物中の単量体を重合硬化して屈折率分布を固定し、さ
らに高圧水銀灯(ウシオ電機社製、発光波長365n
m、照射強度8mW/cm)照射により吐出糸状物の重
合を完結させ、ニップローラーで2m/分の速度で巻き
取って直径1mmの光ファイバを得た。
【0034】得られた光ファイバをインターファコ干渉
顕微鏡により光ファイバ断面の屈折率分布を測定したと
ころ、屈折率が中心部から外周部方向に連続的に減少し
ていることが確認され、中心部の屈折率が1.518、
外周部の屈折率が1.505であった。また、得られた
光ファイバの伝送特性を測定したところ、伝送損失が1
65dB/km(波長650nm)、伝送帯域が4.0
GHzであった。この光ファイバを85℃雰囲気下で3
ヶ月暴露したが、伝送損失が160dB/km(波長6
50nm)、伝送帯域が4.0GHzであった。
【0035】(比較例1)実施例3において、ポリ(α
−メチレン−4,4−ジメチル−γ−ブチロラクトン)
をポリ(メチルメタクリレート)に、α−メチレン−
4,4−ジメチル−γ−ブチロラクトンをメチルメタク
リレートにそれぞれ代える以外は、実施例3と同様にし
て直径1mmの光ファイバを得た。
【0036】得られた光ファイバをインターファコ干渉
顕微鏡により光ファイバ断面の屈折率分布を測定したと
ころ、屈折率が中心部から外周部方向に連続的に減少し
ていることが確認され、中心部の屈折率が1.521、
外周部の屈折率が1.502であった。また、得られた
光ファイバの伝送特性を測定したところ、伝送損失が1
30dB/km(波長650nm)、伝送帯域が2.3
GHzであった。この光ファイバを85℃雰囲気下で3
ヶ月暴露したところ、伝送損失が129dB/km(波
長650nm)、伝送帯域が0.8GHzであり、著し
い伝送帯域の低下が認められた。
【0037】
【発明の効果】本発明の屈折率分布型プラスチック光フ
ァイバは、広帯域で損失が少なく、大容量の光情報通信
媒体として好適なるものであり、また、実用上十分な耐
熱性を有し、伝送特性の経時安定性、熱安定性を有する
ものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 6/18 G02B 6/18 (72)発明者 中村 一己 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン株式会社中央技術研究所内 (72)発明者 林 省治 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン株式会社中央技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式[1]で示される単量体からなる
    マトリックス重合体と、該重合体よりも屈折率が高い分
    子量100〜1,000の非重合性化合物とから構成さ
    れた光ファイバであって、非重合性化合物がファイバ中
    心部から外周部方向に連続的に減少する濃度勾配で存在
    することを特徴とする屈折率分布型プラスチック光ファ
    イバ。 【化1】
  2. 【請求項2】 下記式[1]で示される単量体の重合体
    と、該重合体よりも屈折率が高い分子量100〜1,0
    00の非重合性化合物とからなる紡糸原液をファイバ状
    に賦形した後、ファイバ外周部から非重合性化合物の一
    部を加温下に揮発させることを特徴とする屈折率分布型
    プラスチック光ファイバ及びその製造方法。 【化2】
  3. 【請求項3】 下記式[1]で示される単量体の重合体
    と、該重合体よりも屈折率が高い分子量100〜1,0
    00の非重合性化合物とからなり、非重合性化合物の各
    組成比が異なる複数の紡糸原液を、多層複合紡糸ノズル
    を用いて非重合性化合物の存在比率がファイバ中心部か
    ら外周部方向に減少するように同心円状に積層した状態
    で吐出し、吐出中または吐出後に隣接する層間で非重合
    性化合物を加温下に拡散させることを特徴とする屈折率
    分布型プラスチック光ファイバの製造方法。 【化3】
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010509643A (ja) * 2006-12-14 2010-03-25 ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. D1365bj光ファイバのための放射線硬化性一次被覆
US8426021B2 (en) 2006-12-14 2013-04-23 Dsm Ip Assets B.V. D 1364 BT secondary coatings on optical fiber
US8426020B2 (en) 2006-12-14 2013-04-23 Dsm Ip Assets B.V. D1381 supercoatings for optical fiber

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