JPH09258014A - 光学素子及びそれを用いた光学機器 - Google Patents
光学素子及びそれを用いた光学機器Info
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- JPH09258014A JPH09258014A JP9491896A JP9491896A JPH09258014A JP H09258014 A JPH09258014 A JP H09258014A JP 9491896 A JP9491896 A JP 9491896A JP 9491896 A JP9491896 A JP 9491896A JP H09258014 A JPH09258014 A JP H09258014A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 プリズムを有する光学機器において、光学機
器の振動に応じて光学系を透過する光線を偏向して光学
機器が出力する像の振動を補正するのに好適な、光量の
損失が少なく、光学的ゴーストが発生し難い、光線を偏
向する光学素子及びそれを用いた光学機器を得ること。 【解決手段】 少なくとも3つの光学作用面より成り、
そのうちの少なくとも1つは反射面であるプリズムの1
面と、ガラス板とを可撓性のベローズで連結して閉空間
を構成し、該閉空間を光学的に透明な液体又はゲルで満
たし、該ガラス板の該プリズムに対する傾きを変えるこ
とにより該プリズムに入射する光線の射出角度若しくは
射出位置を変える。
器の振動に応じて光学系を透過する光線を偏向して光学
機器が出力する像の振動を補正するのに好適な、光量の
損失が少なく、光学的ゴーストが発生し難い、光線を偏
向する光学素子及びそれを用いた光学機器を得ること。 【解決手段】 少なくとも3つの光学作用面より成り、
そのうちの少なくとも1つは反射面であるプリズムの1
面と、ガラス板とを可撓性のベローズで連結して閉空間
を構成し、該閉空間を光学的に透明な液体又はゲルで満
たし、該ガラス板の該プリズムに対する傾きを変えるこ
とにより該プリズムに入射する光線の射出角度若しくは
射出位置を変える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学素子及びそれを
用いた光学機器に関し、特に光学機器が振動を受ける場
合に入射する光線を偏向して該光学機器が出力する像の
振動を補正するのに好適なものである。
用いた光学機器に関し、特に光学機器が振動を受ける場
合に入射する光線を偏向して該光学機器が出力する像の
振動を補正するのに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特公昭41-11906号公報において、
光学系の揺れに応じて光線の光路を偏向させる可変角度
液体入りプリズムウエッジなる光学素子が開示されてい
る。
光学系の揺れに応じて光線の光路を偏向させる可変角度
液体入りプリズムウエッジなる光学素子が開示されてい
る。
【0003】又、本出願人は特開平6-43365 号公報で正
立プリズムと対物レンズの間に可変頂角プリズムを配置
して望遠鏡の手振れを補正する構成を開示している。
立プリズムと対物レンズの間に可変頂角プリズムを配置
して望遠鏡の手振れを補正する構成を開示している。
【0004】又、特開平6-82608 号公報では2つの可変
頂角プリズムを光軸変更素子として用いて光軸の方向を
制御する投射型表示装置が開示されている。
頂角プリズムを光軸変更素子として用いて光軸の方向を
制御する投射型表示装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の可変角度液体入
りプリズムウエッジ、可変頂角プリズムはいずれも2つ
の平行平板の間に透明液体を充填し、該平行平板の傾き
を変えてこれを透過する光線の方向を変え、これとレン
ズやミラーやプリズム等の光学系と組み合わされて使用
している。
りプリズムウエッジ、可変頂角プリズムはいずれも2つ
の平行平板の間に透明液体を充填し、該平行平板の傾き
を変えてこれを透過する光線の方向を変え、これとレン
ズやミラーやプリズム等の光学系と組み合わされて使用
している。
【0006】この時、光路中に配置する光学素子は他の
光学系の結像性能に悪影響を与えないことが望ましい
が、これらにおいては空気との接触面が増えることによ
って光量の損失が多くなったり、又平行に近い光学面が
増え、その組み合わせによって光学的ゴーストが発生し
やすくなるなどの問題が発生する。
光学系の結像性能に悪影響を与えないことが望ましい
が、これらにおいては空気との接触面が増えることによ
って光量の損失が多くなったり、又平行に近い光学面が
増え、その組み合わせによって光学的ゴーストが発生し
やすくなるなどの問題が発生する。
【0007】本発明の目的は、プリズムを有する光学機
器において、光学機器の振動に応じて光学系を透過する
光線を偏向して光学機器が出力する像の振動を補正する
のに好適な、光量の損失が少なく、光学的ゴーストが発
生し難い、光線を偏向する光学素子及びそれを用いた光
学機器の提供である。
器において、光学機器の振動に応じて光学系を透過する
光線を偏向して光学機器が出力する像の振動を補正する
のに好適な、光量の損失が少なく、光学的ゴーストが発
生し難い、光線を偏向する光学素子及びそれを用いた光
学機器の提供である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光学素子は、 (1−1) 少なくとも3つの光学作用面より成り、そ
のうちの少なくとも1つは反射面であるプリズムの1面
と、ガラス板とを可撓性のベローズで連結して閉空間を
構成し、該閉空間を光学的に透明な液体又はゲルで満た
し、該ガラス板の該プリズムに対する傾きを変えること
により該プリズムに入射する光線の射出角度若しくは射
出位置を変えること等を特徴としている。
のうちの少なくとも1つは反射面であるプリズムの1面
と、ガラス板とを可撓性のベローズで連結して閉空間を
構成し、該閉空間を光学的に透明な液体又はゲルで満た
し、該ガラス板の該プリズムに対する傾きを変えること
により該プリズムに入射する光線の射出角度若しくは射
出位置を変えること等を特徴としている。
【0009】特に、 (1−1−1) 前記プリズムは直角プリズムであり、
前記ガラス板は該直角プリズムの斜面全体又はその一部
とで前記閉空間を構成している。 (1−1−2) 前記プリズムは直角プリズムであり、
前記ガラス板は該直角プリズムの直角をなす2面のうち
の1つとで前記閉空間を構成している。こと等を特徴と
している。
前記ガラス板は該直角プリズムの斜面全体又はその一部
とで前記閉空間を構成している。 (1−1−2) 前記プリズムは直角プリズムであり、
前記ガラス板は該直角プリズムの直角をなす2面のうち
の1つとで前記閉空間を構成している。こと等を特徴と
している。
【0010】更に、本発明の光学素子は、 (1−2) 少なくとも3つの光学作用面より成るプリ
ズムの2面に夫々1つのガラス板を夫々可撓性のベロー
ズで連結して2つの閉空間を構成し、該2つの閉空間を
夫々光学的に透明な液体又はゲルで満たし、該ガラス板
の該プリズムに対する傾きを変えることにより該プリズ
ムに入射する光線の射出角度を変える。 (1−3) 均一の厚さの透明な少なくとも2つの平行
平板を複数の側面で繋いだ中空筐体の開口部と1つのガ
ラス板とを可撓性のベローズで連結して閉空間を構成
し、該閉空間を光学的に透明な液体又はゲルで満たし、
該ガラス板の該中空筐体に対する傾きを変えることによ
り該中空筐体に入射する光線の射出角度を変える。こと
等を特徴としている。
ズムの2面に夫々1つのガラス板を夫々可撓性のベロー
ズで連結して2つの閉空間を構成し、該2つの閉空間を
夫々光学的に透明な液体又はゲルで満たし、該ガラス板
の該プリズムに対する傾きを変えることにより該プリズ
ムに入射する光線の射出角度を変える。 (1−3) 均一の厚さの透明な少なくとも2つの平行
平板を複数の側面で繋いだ中空筐体の開口部と1つのガ
ラス板とを可撓性のベローズで連結して閉空間を構成
し、該閉空間を光学的に透明な液体又はゲルで満たし、
該ガラス板の該中空筐体に対する傾きを変えることによ
り該中空筐体に入射する光線の射出角度を変える。こと
等を特徴としている。
【0011】又、本発明の光学機器は、 (1−4) (1-1) 〜(1-3) 項のいずれか1項に記載の
光学素子と、振動検知手段と、制御手段を有する光学機
器において、該振動検知手段が検知する光学機器の振動
に応じて該制御手段が前記ガラス板の傾きを制御して該
光学機器が出力する像の振動を補正すること等を特徴と
している。
光学素子と、振動検知手段と、制御手段を有する光学機
器において、該振動検知手段が検知する光学機器の振動
に応じて該制御手段が前記ガラス板の傾きを制御して該
光学機器が出力する像の振動を補正すること等を特徴と
している。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の光学素子の実施形
態1の断面図である。図中、1はガラス板、3はベロー
ズ、4は透明液体である。2は3つの光学作用面2a・
2b・2cを有する直角プリズムである。5は入射光
軸、5’は射出光軸である。なお、透明液体4の屈折率
はガラス板1及び直角プリズム2の屈折率と略同じであ
る。
態1の断面図である。図中、1はガラス板、3はベロー
ズ、4は透明液体である。2は3つの光学作用面2a・
2b・2cを有する直角プリズムである。5は入射光
軸、5’は射出光軸である。なお、透明液体4の屈折率
はガラス板1及び直角プリズム2の屈折率と略同じであ
る。
【0013】ガラス板1と直角プリズム2の面2c(斜
面)の間は可撓性のフィルム等で構成されたベローズ3
によって閉空間を形成し、これを均一な屈折率を持つシ
リコンオイル等の液体で満たしている。このためガラス
板1は不図示の駆動手段によってプリズム2に対して自
由に傾きを変えることが可能である。(なお、以下の実
施形態2〜11は全て不図示のガラス板駆動手段を有す
る)。
面)の間は可撓性のフィルム等で構成されたベローズ3
によって閉空間を形成し、これを均一な屈折率を持つシ
リコンオイル等の液体で満たしている。このためガラス
板1は不図示の駆動手段によってプリズム2に対して自
由に傾きを変えることが可能である。(なお、以下の実
施形態2〜11は全て不図示のガラス板駆動手段を有す
る)。
【0014】図1(A)はガラス板1がプリズム2の面
2cに対して平行な状態を示し、図1(B)はベローズ
3を伸縮させ、ガラス板1を面2cに対して傾けた状態
を示している。図1(A)において、ガラス板1に、光
軸5にそって入射した光線は直角プリズムの面2a及び
2bでそれぞれ全反射され、光線5’として入射した方
向と平行な方向に射出する。
2cに対して平行な状態を示し、図1(B)はベローズ
3を伸縮させ、ガラス板1を面2cに対して傾けた状態
を示している。図1(A)において、ガラス板1に、光
軸5にそって入射した光線は直角プリズムの面2a及び
2bでそれぞれ全反射され、光線5’として入射した方
向と平行な方向に射出する。
【0015】図2(B)においては、光軸5にそって入
射した光線は傾斜したガラス板1で屈折され、次いで直
角プリズムの面2a及び2bで全反射され、入射した方
向に曲げられガラス板1から射出する。この時、射出光
線6はガラス板1が面2cと平行な時の射出光線5’と
くらべて、平行にずれた位置から射出する。
射した光線は傾斜したガラス板1で屈折され、次いで直
角プリズムの面2a及び2bで全反射され、入射した方
向に曲げられガラス板1から射出する。この時、射出光
線6はガラス板1が面2cと平行な時の射出光線5’と
くらべて、平行にずれた位置から射出する。
【0016】本実施形態は、ガラス板1の傾き角度を変
えることによって射出光線を任意の量だけ平行にシフト
する効果を有している。
えることによって射出光線を任意の量だけ平行にシフト
する効果を有している。
【0017】又、本実施形態は従来の頂角可変プリズム
と正立プリズムの組み合わせに比べて光学素子と正立プ
リズムの間の空気層を排除しているため空気と接する光
学面での有害な光線の反射を軽減している。その結果光
量の損失や有害なゴーストの発生を減らす効果がある。
と正立プリズムの組み合わせに比べて光学素子と正立プ
リズムの間の空気層を排除しているため空気と接する光
学面での有害な光線の反射を軽減している。その結果光
量の損失や有害なゴーストの発生を減らす効果がある。
【0018】又、従来必要であった2枚のガラス板が1
枚で構成できるとともに、ガラスの部分を液体に置き換
えることによって小型・軽量化を計れる効果がある。
枚で構成できるとともに、ガラスの部分を液体に置き換
えることによって小型・軽量化を計れる効果がある。
【0019】なお、ガラス板1と面2cの間は透明なゲ
ル又は透明弾性体で満たしても良い。
ル又は透明弾性体で満たしても良い。
【0020】図2は本発明の光学素子の実施形態2の断
面図である。図中、11はガラス板、13はベローズ、
14は透明液体である。12は3つの光学作用面12a
・12b・12cを有する直角プリズムである。なお、
面12aは斜面、12b/12cは直角をなす2つの面
である。15は入射光軸(入射光線)である。なお、透
明液体14の屈折率はガラス板11及び直角プリズム1
2の屈折率と略同じである。
面図である。図中、11はガラス板、13はベローズ、
14は透明液体である。12は3つの光学作用面12a
・12b・12cを有する直角プリズムである。なお、
面12aは斜面、12b/12cは直角をなす2つの面
である。15は入射光軸(入射光線)である。なお、透
明液体14の屈折率はガラス板11及び直角プリズム1
2の屈折率と略同じである。
【0021】本実施形態においてはガラス板11と直角
プリズムの斜面12cの一部を可撓性のベローズで連結
して閉空間を構成し、該閉空間を透明液体で満たしてい
る。
プリズムの斜面12cの一部を可撓性のベローズで連結
して閉空間を構成し、該閉空間を透明液体で満たしてい
る。
【0022】上記構成において光軸15にそってガラス
板11に入射する光線は、ガラス板11が面12cに対
して傾いている時は屈折され、面12a・12bで反射
して入射した方向に曲げられて、直角プリズム12を射
出する。この時、射出光線は入射光線とは平行ではな
く、ガラス板11の傾角によって射出する光線の角度は
変化する。
板11に入射する光線は、ガラス板11が面12cに対
して傾いている時は屈折され、面12a・12bで反射
して入射した方向に曲げられて、直角プリズム12を射
出する。この時、射出光線は入射光線とは平行ではな
く、ガラス板11の傾角によって射出する光線の角度は
変化する。
【0023】本実施形態は、ガラス板11の傾角を変え
ることで射出光線の角度を任意に制御できる効果を有す
る。
ることで射出光線の角度を任意に制御できる効果を有す
る。
【0024】又、本実施形態は頂角可変プリズムとポロ
プリズム夫々を組み合わせる場合と比べて光学素子と正
立プリズムの間の空気層を排除しているため空気と接す
る光学面での有害な光線の反射を軽減している。その結
果光量の損失や有害なゴーストの発生を減らす効果があ
る。
プリズム夫々を組み合わせる場合と比べて光学素子と正
立プリズムの間の空気層を排除しているため空気と接す
る光学面での有害な光線の反射を軽減している。その結
果光量の損失や有害なゴーストの発生を減らす効果があ
る。
【0025】又本実施形態は従来必要であった2枚のガ
ラス板を1枚で構成するとともに、ガラスの部分を液体
に置き換えることによって小型・軽量化を達成してい
る。
ラス板を1枚で構成するとともに、ガラスの部分を液体
に置き換えることによって小型・軽量化を達成してい
る。
【0026】図3は本発明の光学素子の実施形態3の断
面図である。図中、21はガラス板、23はベローズ、
24は透明液体である。22は3つの光学作用面22a
・22b・22cを有する直角プリズムである。25は
入射光軸(入射光線)である。なお、透明液体24の屈
折率はガラス板21及び直角プリズム22の屈折率と略
同じである。
面図である。図中、21はガラス板、23はベローズ、
24は透明液体である。22は3つの光学作用面22a
・22b・22cを有する直角プリズムである。25は
入射光軸(入射光線)である。なお、透明液体24の屈
折率はガラス板21及び直角プリズム22の屈折率と略
同じである。
【0027】本実施形態はガラス板21と直角プリズム
22の直角をなす2つの面の1つ面22aとを可撓性の
ベローズで連結して閉空間を構成し、該閉空間を透明液
体で満たしている。
22の直角をなす2つの面の1つ面22aとを可撓性の
ベローズで連結して閉空間を構成し、該閉空間を透明液
体で満たしている。
【0028】上記構成において光軸25にそってガラス
板21に入射した入射光線25は液体24を透過してプ
リズムの反射面22bで全反射され、入射した光線とは
直角方向に偏向して直角プリズム22を射出する。この
時、ガラス板21の傾角を面22aに対して変化させる
と、射出光線の方向は変化する。
板21に入射した入射光線25は液体24を透過してプ
リズムの反射面22bで全反射され、入射した光線とは
直角方向に偏向して直角プリズム22を射出する。この
時、ガラス板21の傾角を面22aに対して変化させる
と、射出光線の方向は変化する。
【0029】本実施形態は、ガラス板21の傾角を面2
2aに対して変化させることで、射出光線の方向を自由
に制御できる効果を有する。
2aに対して変化させることで、射出光線の方向を自由
に制御できる効果を有する。
【0030】図4は本発明の光学素子の実施形態4の断
面図である。本実施形態の構成は基本的に実施形態3と
同じであるが、ガラス板31を全反射面として利用して
いる点が実施形態3と異なっている。
面図である。本実施形態の構成は基本的に実施形態3と
同じであるが、ガラス板31を全反射面として利用して
いる点が実施形態3と異なっている。
【0031】図4において、31はガラス板、33はベ
ローズ、34は透明液体である。32は3つの光学作用
面32a・32b・32cを有する直角プリズムであ
る。なお、面32aは直角プリズムの斜面、32b・3
2cは直角をなす2つの面である。なお、プリズム32
とガラス板31の屈折率は同じであることが望ましい。
35は光軸(入射光線)である。なお、透明液体34の
屈折率はガラス板31及び直角プリズム32の屈折率と
略同じである。
ローズ、34は透明液体である。32は3つの光学作用
面32a・32b・32cを有する直角プリズムであ
る。なお、面32aは直角プリズムの斜面、32b・3
2cは直角をなす2つの面である。なお、プリズム32
とガラス板31の屈折率は同じであることが望ましい。
35は光軸(入射光線)である。なお、透明液体34の
屈折率はガラス板31及び直角プリズム32の屈折率と
略同じである。
【0032】本実施形態はガラス板31と直角プリズム
32の直角をなす2つの面の1つ面32bとを可撓性の
ベローズで連結して閉空間を構成し、該閉空間を透明液
体で満たしている。
32の直角をなす2つの面の1つ面32bとを可撓性の
ベローズで連結して閉空間を構成し、該閉空間を透明液
体で満たしている。
【0033】上記構成において、入射光軸35にそって
面32aに入射した入射光線35はガラス板31の空気
接触面と面32cで全反射され、プリズム32に入射し
た方向に曲げられて、プリズム32から射出する。
面32aに入射した入射光線35はガラス板31の空気
接触面と面32cで全反射され、プリズム32に入射し
た方向に曲げられて、プリズム32から射出する。
【0034】この時、ガラス板31の傾角を変えること
によって射出光線の方向を任意に制御できることは前記
実施形態3と同様であるが、本実施形態では全反射面の
傾角を変えるので、屈折面の傾角を変えるよりも光線の
振れ角を大きくできる効果を有する。なお、ガラス板3
1が例えばガラスBK7の場合、臨界角はおよそ40°
になるため、ガラス板31に入射する光線の入射角が臨
界角以下にならない範囲で傾角を変化させなければなら
ない。
によって射出光線の方向を任意に制御できることは前記
実施形態3と同様であるが、本実施形態では全反射面の
傾角を変えるので、屈折面の傾角を変えるよりも光線の
振れ角を大きくできる効果を有する。なお、ガラス板3
1が例えばガラスBK7の場合、臨界角はおよそ40°
になるため、ガラス板31に入射する光線の入射角が臨
界角以下にならない範囲で傾角を変化させなければなら
ない。
【0035】本実施形態は光線の偏向角を変えるのに全
反射を利用している。一般に、表面鏡を利用する時には
鏡面にゴミ、きず等が付き易く、また時間とともに反射
率が低下する場合が多く、像のコントラストが損われ易
い。これに対して本実施形態のように全反射を利用すれ
ば、反射面そのものが保護される。またプリズムの透過
面でのゴミ、きず等は比較的像の性能を害さない効果が
得られる。
反射を利用している。一般に、表面鏡を利用する時には
鏡面にゴミ、きず等が付き易く、また時間とともに反射
率が低下する場合が多く、像のコントラストが損われ易
い。これに対して本実施形態のように全反射を利用すれ
ば、反射面そのものが保護される。またプリズムの透過
面でのゴミ、きず等は比較的像の性能を害さない効果が
得られる。
【0036】即ち、表面反射の場合、反射率はアルミニ
ウムの蒸着で約80〜85%、銀で約90〜95%であるが全反
射を用いる場はほとんど100 %の反射率が得られる効果
がある。また表面鏡の波長特性は表面の物質によりさま
ざまであり、一般に光の波長によって反射率が大きく異
なる。これに対して全反射では波長によって反射率が劣
化することもなく、均一な反射特性が得られる効果があ
る。
ウムの蒸着で約80〜85%、銀で約90〜95%であるが全反
射を用いる場はほとんど100 %の反射率が得られる効果
がある。また表面鏡の波長特性は表面の物質によりさま
ざまであり、一般に光の波長によって反射率が大きく異
なる。これに対して全反射では波長によって反射率が劣
化することもなく、均一な反射特性が得られる効果があ
る。
【0037】図5は本発明の光学素子の実施形態5の断
面図である。本実施形態は実施形態4の直角プリズムの
もう1面を別のガラス板とベローズを介して連結して閉
空間を構成し、その中を透明液体で満たしたものであ
る。
面図である。本実施形態は実施形態4の直角プリズムの
もう1面を別のガラス板とベローズを介して連結して閉
空間を構成し、その中を透明液体で満たしたものであ
る。
【0038】図中、41・46はガラス板、43・47
はベローズ、44・48は透明液体である。42は3つ
の光学作用面42a・42b・42cを有する直角プリ
ズムである。45は光軸(入射光線)である。なお、透
明液体44・48の屈折率はガラス板41・46及び直
角プリズム42の屈折率と略同じである。
はベローズ、44・48は透明液体である。42は3つ
の光学作用面42a・42b・42cを有する直角プリ
ズムである。45は光軸(入射光線)である。なお、透
明液体44・48の屈折率はガラス板41・46及び直
角プリズム42の屈折率と略同じである。
【0039】上記構成において、光軸45にそって面4
2aに入射した光線はガラス板41と46の空気接触面
で夫々全反射され、プリズムに入射した方向に曲げら
れ、直角プリズム42から射出する。
2aに入射した光線はガラス板41と46の空気接触面
で夫々全反射され、プリズムに入射した方向に曲げら
れ、直角プリズム42から射出する。
【0040】本実施形態はそれぞれのガラス板の傾角を
独立に変えて光線の向きを変えることもできるし、2面
のガラス板の傾角を同時に変えて、光線の向きを合成す
ることもできる効果を有する。
独立に変えて光線の向きを変えることもできるし、2面
のガラス板の傾角を同時に変えて、光線の向きを合成す
ることもできる効果を有する。
【0041】なお、光線を偏向するのに全反射を利用す
る効果は実施形態4と同じである。
る効果は実施形態4と同じである。
【0042】図6は本発明の光学素子の実施形態6の断
面図である。図中、51はガラス板である。52は3つ
の面52a・52b・52c(斜面)で囲まれる直角プ
リズムの直角をなす2つの面52a・52bの部分に夫
々均一の厚さの透明な平行平板を配置し、この2つの平
行平板を2つの側面で繋いだ”中空筐体”である。な
お、中空筐体の内の面52cに相当する部分は中空筐体
52の開口部である。53は可撓性のフィルムから成る
ベローズ、54は透明液体、55は光軸(入射光線)で
ある。なお、透明液体54の屈折率はガラス板51及び
中空筐体52の屈折率と略同じである。
面図である。図中、51はガラス板である。52は3つ
の面52a・52b・52c(斜面)で囲まれる直角プ
リズムの直角をなす2つの面52a・52bの部分に夫
々均一の厚さの透明な平行平板を配置し、この2つの平
行平板を2つの側面で繋いだ”中空筐体”である。な
お、中空筐体の内の面52cに相当する部分は中空筐体
52の開口部である。53は可撓性のフィルムから成る
ベローズ、54は透明液体、55は光軸(入射光線)で
ある。なお、透明液体54の屈折率はガラス板51及び
中空筐体52の屈折率と略同じである。
【0043】中空筐体52の開口部52cとガラス板5
1はベローズ53で隙間なく連結し、ベローズ53の内
側にできた閉空間には液体54を満たしている。
1はベローズ53で隙間なく連結し、ベローズ53の内
側にできた閉空間には液体54を満たしている。
【0044】上記構成において、ガラス板51は傾角を
変えることができる。本実施形態は実施形態1と同様の
作用・効果を有する。
変えることができる。本実施形態は実施形態1と同様の
作用・効果を有する。
【0045】又、中空筐体52は、光学プラスチック等
の材料を用いて成形加工で作ることもできるため、ガラ
スを研磨して作る実施形態1の直角プリズム2よりも安
価に製造することができる。さらに液体の比重はガラス
よりも小さいため、ガラスのプリズムよりも軽量な光線
を偏向する光学素子が得られる効果もある。
の材料を用いて成形加工で作ることもできるため、ガラ
スを研磨して作る実施形態1の直角プリズム2よりも安
価に製造することができる。さらに液体の比重はガラス
よりも小さいため、ガラスのプリズムよりも軽量な光線
を偏向する光学素子が得られる効果もある。
【0046】図7は本発明の光学素子の実施形態7の断
面図である。図中、61はガラス板である。62は3つ
の面62a・62b・62d(斜面)で囲まれる直角プ
リズムの各面62a・62b・62dの部分に夫々均一
の厚さの透明な平行平板を配置し、この3つの平行平板
を2つの側面で繋いだ中空筐体である。なお、中空筐体
の内の面62dの一部分62cは中空筐体62の開口部
である。63は可撓性のフィルムから成るベローズ、6
4は透明液体、65は光軸(入射光線)である。なお、
透明液体64の屈折率はガラス板61及び中空筐体62
の屈折率と略同じである。
面図である。図中、61はガラス板である。62は3つ
の面62a・62b・62d(斜面)で囲まれる直角プ
リズムの各面62a・62b・62dの部分に夫々均一
の厚さの透明な平行平板を配置し、この3つの平行平板
を2つの側面で繋いだ中空筐体である。なお、中空筐体
の内の面62dの一部分62cは中空筐体62の開口部
である。63は可撓性のフィルムから成るベローズ、6
4は透明液体、65は光軸(入射光線)である。なお、
透明液体64の屈折率はガラス板61及び中空筐体62
の屈折率と略同じである。
【0047】中空筐体62の開口部62cとガラス板6
1はベローズ63で隙間なく連結し、ベローズ63の内
側にできた閉空間には液体64を満たしている。
1はベローズ63で隙間なく連結し、ベローズ63の内
側にできた閉空間には液体64を満たしている。
【0048】更にガラス板61はその傾角を変化させる
ことができる。
ことができる。
【0049】上記構成における作用と効果は図2に示し
た実施形態2と同様である。さらに中空筐体による効果
は図6の実施形態6の場合と同様である。
た実施形態2と同様である。さらに中空筐体による効果
は図6の実施形態6の場合と同様である。
【0050】図8は本発明の光学素子の実施形態8の断
面図である。図中、71はガラス板である。72は3つ
の面72a(斜面)・72b・72cで囲まれる直角プ
リズムの直角をなす2つの面の1つ72bと斜面72a
の部分に夫々均一の厚さの透明な平行平板を配置し、こ
の2つの平行平板を2つの側面で繋いだ中空筐体であ
る。なお、中空筐体72の内の面72cに相当する部分
は中空筐体72の開口部である。73は可撓性のフィル
ムから成るベローズ、74は透明液体、75は光軸(入
射光線)である。なお、透明液体74の屈折率はガラス
板71及び中空筐体72の屈折率と略同じである。
面図である。図中、71はガラス板である。72は3つ
の面72a(斜面)・72b・72cで囲まれる直角プ
リズムの直角をなす2つの面の1つ72bと斜面72a
の部分に夫々均一の厚さの透明な平行平板を配置し、こ
の2つの平行平板を2つの側面で繋いだ中空筐体であ
る。なお、中空筐体72の内の面72cに相当する部分
は中空筐体72の開口部である。73は可撓性のフィル
ムから成るベローズ、74は透明液体、75は光軸(入
射光線)である。なお、透明液体74の屈折率はガラス
板71及び中空筐体72の屈折率と略同じである。
【0051】本実施形態ではガラス板71の空気接触面
を全反射面として利用している。
を全反射面として利用している。
【0052】中空筐体72の開口部72cとガラス板7
1はベローズ73で隙間なく連結し、ベローズ73の内
側にできた閉空間には液体74を満たしている。
1はベローズ73で隙間なく連結し、ベローズ73の内
側にできた閉空間には液体74を満たしている。
【0053】上記構成において、面72aから入射した
光線はガラス板71の空気接触面で全反射し、次いで中
空筐体72の面72bで全反射し、その方向を略180 °
変え、面72aより中空筐体72を射出する。
光線はガラス板71の空気接触面で全反射し、次いで中
空筐体72の面72bで全反射し、その方向を略180 °
変え、面72aより中空筐体72を射出する。
【0054】この時、ガラス板71の傾角を変えること
により射出光線の角度を自由に制御できる。
により射出光線の角度を自由に制御できる。
【0055】本実施形態の作用・効果は図4の実施形態
4と同じであり、中空筐体の効果は図6の実施形態6の
場合と同じである。
4と同じであり、中空筐体の効果は図6の実施形態6の
場合と同じである。
【0056】図9は本発明の光学素子の実施形態9の断
面図である。本実施形態は基本的に図6の実施形態6と
同じであり、使用方法のみが異なる。図中、81はガラ
ス板である。82は3つの面82a・82b・82c
(斜面)で囲まれる直角プリズムの直角をなす2つの面
82a・82bの部分に夫々均一の厚さの透明な平行平
板を配置し,この2つの平行平板を2つの側面で繋いだ
中空筐体である。なお、中空筐体の内の面82cに相当
する部分は中空筐体82の開口部である。83は可撓性
のフィルムから成るベローズ、84は透明液体、85は
光軸(入射光線)である。なお、透明液体84の屈折率
はガラス板81及び中空筐体82の屈折率と略同じであ
る。
面図である。本実施形態は基本的に図6の実施形態6と
同じであり、使用方法のみが異なる。図中、81はガラ
ス板である。82は3つの面82a・82b・82c
(斜面)で囲まれる直角プリズムの直角をなす2つの面
82a・82bの部分に夫々均一の厚さの透明な平行平
板を配置し,この2つの平行平板を2つの側面で繋いだ
中空筐体である。なお、中空筐体の内の面82cに相当
する部分は中空筐体82の開口部である。83は可撓性
のフィルムから成るベローズ、84は透明液体、85は
光軸(入射光線)である。なお、透明液体84の屈折率
はガラス板81及び中空筐体82の屈折率と略同じであ
る。
【0057】中空筐体82の開口部82cとガラス板8
1はベローズ83で隙間なく連結し、ベローズ83の内
側にできた閉空間には液体84を満たしている。
1はベローズ83で隙間なく連結し、ベローズ83の内
側にできた閉空間には液体84を満たしている。
【0058】本実施形態ではガラス板81の空気接触面
を全反射面として利用している。
を全反射面として利用している。
【0059】上記構成において、面82aから入射した
光線はガラス板81の空気接触面で全反射してその方向
を略90°変え、面82bより中空筐体82を射出する。
光線はガラス板81の空気接触面で全反射してその方向
を略90°変え、面82bより中空筐体82を射出する。
【0060】この時、ガラス板81の傾角を変えること
により射出光線の角度を自由に制御できる。
により射出光線の角度を自由に制御できる。
【0061】本実施形態では全反射面の傾角を変えるの
で、屈折面の傾角を変えるよりも光線の振れ角を大きく
できる効果を有する。なお、ガラス板81が例えばガラ
スBK7の場合、臨界角はおよそ40°になるため、ガラ
ス板81に入射する光線の入射角が臨界角以下にならな
い範囲で傾角を変化させなければならない。
で、屈折面の傾角を変えるよりも光線の振れ角を大きく
できる効果を有する。なお、ガラス板81が例えばガラ
スBK7の場合、臨界角はおよそ40°になるため、ガラ
ス板81に入射する光線の入射角が臨界角以下にならな
い範囲で傾角を変化させなければならない。
【0062】なお、本実施形態が光線を偏向するのに全
反射を利用しているが、全反射を利用する効果について
は実施形態4と同じである。
反射を利用しているが、全反射を利用する効果について
は実施形態4と同じである。
【0063】なお、中空筐体の効果は図6の実施形態6
の場合と同様である。
の場合と同様である。
【0064】図10は本発明の光学素子の実施形態10
の斜視図である。又、図11は実施形態10の断面図で
ある。本実施形態は所謂ポロプリズムに光線を偏向する
機能を付与したものである。
の斜視図である。又、図11は実施形態10の断面図で
ある。本実施形態は所謂ポロプリズムに光線を偏向する
機能を付与したものである。
【0065】図中、91はガラス板である。92は5つ
の面92a,92b,92c,92d,92fに夫々均
一の厚さの透明な平行平板を配置し,この5つの平行平
板を複数の側面で繋いだ中空筐体である。そしてこの中
空筐体92は2つの直角プリズムを接合して構成したポ
ロプリズムの外形を持っている。ポロプリズムの入射面
92eに相当する部分は中空筐体92の開口部である。
93は可撓性のフィルムから成るベローズ、94は透明
液体、95は光軸(入射光線)である。なお、透明液体
94の屈折率はガラス板91及び中空筐体92の屈折率
と略同じである。
の面92a,92b,92c,92d,92fに夫々均
一の厚さの透明な平行平板を配置し,この5つの平行平
板を複数の側面で繋いだ中空筐体である。そしてこの中
空筐体92は2つの直角プリズムを接合して構成したポ
ロプリズムの外形を持っている。ポロプリズムの入射面
92eに相当する部分は中空筐体92の開口部である。
93は可撓性のフィルムから成るベローズ、94は透明
液体、95は光軸(入射光線)である。なお、透明液体
94の屈折率はガラス板91及び中空筐体92の屈折率
と略同じである。
【0066】中空筐体92の開口部92eとガラス板9
1はベローズ93で隙間無く連結し、ベローズ93の内
側にできた閉空間には液体94を満たしている。
1はベローズ93で隙間無く連結し、ベローズ93の内
側にできた閉空間には液体94を満たしている。
【0067】上記構成においてガラス板91はその傾角
が可変であり、図7の実施形態7と同様に光線の角度を
任意に振ることができるが、本実施形態はポロプリズム
を構成しているため入射した光線は同方向に射出する。
が可変であり、図7の実施形態7と同様に光線の角度を
任意に振ることができるが、本実施形態はポロプリズム
を構成しているため入射した光線は同方向に射出する。
【0068】従来のポロプリズムはガラスを材料とする
直角プリズムを2個組み合わせているが、本実施形態で
は中空の直角プリズム2個をすき間なく接合した形で、
内部に液体を満たすことによってガラス製のポロプリズ
ムと同様の効果が得られるほかに製造コストを下げ、軽
量化が計れる効果がある。
直角プリズムを2個組み合わせているが、本実施形態で
は中空の直角プリズム2個をすき間なく接合した形で、
内部に液体を満たすことによってガラス製のポロプリズ
ムと同様の効果が得られるほかに製造コストを下げ、軽
量化が計れる効果がある。
【0069】なお、ポロプリズムは双眼鏡やフィールド
スコープ等に一般的に用いられている。
スコープ等に一般的に用いられている。
【0070】図12は本発明の光学素子の実施形態11
の断面図である。本実施形態は2つのプリズムよりなる
正立プリズムに光線偏向機能を付与したものである。
の断面図である。本実施形態は2つのプリズムよりなる
正立プリズムに光線偏向機能を付与したものである。
【0071】図中、103はガラス板、106は高屈折
率の透明液体、104は可撓性のベローズ、105は3
つの光学作用面105a,105b,105cを有する
補助プリズムである。なお、面105cには反射鏡を形
成している。107は2つの光学作用面107a,10
7bと1つのダハ面107cを有するシュミットプリズ
ムと呼ばれるダハプリズムである。120は光軸(入射
光線)である。
率の透明液体、104は可撓性のベローズ、105は3
つの光学作用面105a,105b,105cを有する
補助プリズムである。なお、面105cには反射鏡を形
成している。107は2つの光学作用面107a,10
7bと1つのダハ面107cを有するシュミットプリズ
ムと呼ばれるダハプリズムである。120は光軸(入射
光線)である。
【0072】以上の要素のうち、補助プリズム105の
面105aとガラス板103はベローズ104で連結し
て閉空間を作り、その中に透明液体106を充填してあ
り、ガラス板103は揺動可能である。
面105aとガラス板103はベローズ104で連結し
て閉空間を作り、その中に透明液体106を充填してあ
り、ガラス板103は揺動可能である。
【0073】本実施形態の作用を説明する。今、ガラス
板103は面105aと平行であるとする。ガラス板1
03に垂直に入射した光線120はガラス板103を透
過して透明液体106を通り面105aからプリズム1
05中へ入射する。次いで光線は面105bで全反射し
て面105cへ向かう。光線は面105cで反射され、
面105bへ向かい、今度は面105bに対して垂直に
透過して面107aからプリズム107へ入射する。
板103は面105aと平行であるとする。ガラス板1
03に垂直に入射した光線120はガラス板103を透
過して透明液体106を通り面105aからプリズム1
05中へ入射する。次いで光線は面105bで全反射し
て面105cへ向かう。光線は面105cで反射され、
面105bへ向かい、今度は面105bに対して垂直に
透過して面107aからプリズム107へ入射する。
【0074】次いで光線は面107bへ向かい、この面
で全反射して面107cへ向かう。面107cで光線は
面107aへ反射されると共に、ダハ面で左右反転され
る。次いで光線は面107aで全反射されて面107b
へ向かい、面107bに対して垂直に透過する。
で全反射して面107cへ向かう。面107cで光線は
面107aへ反射されると共に、ダハ面で左右反転され
る。次いで光線は面107aで全反射されて面107b
へ向かい、面107bに対して垂直に透過する。
【0075】以上の作用によって光線は入射光線120
の延長線に沿って射出すると共に、これに付帯する像を
上下、左右に反転する。
の延長線に沿って射出すると共に、これに付帯する像を
上下、左右に反転する。
【0076】この時、ガラス板103の傾角を変えるこ
とにより射出光線の角度を自由に制御できる。
とにより射出光線の角度を自由に制御できる。
【0077】本実施形態は、従来の光線偏向機能付きの
正立プリズムと比べてガラス板の数が1つ少なく、空気
接触面が2面少ないので、光の透過率が高く、ゴースト
の発生が少ない効果がある。
正立プリズムと比べてガラス板の数が1つ少なく、空気
接触面が2面少ないので、光の透過率が高く、ゴースト
の発生が少ない効果がある。
【0078】図13は、本発明の光学機器の実施形態1
の要部概略図である。本実施形態は本発明の光学素子の
実施形態11を望遠鏡の手振れ補正装置に応用したもの
である。
の要部概略図である。本実施形態は本発明の光学素子の
実施形態11を望遠鏡の手振れ補正装置に応用したもの
である。
【0079】図中、101は手振れ補正装置を内蔵した
望遠鏡、102は対物レンズ、103から107は前記
光学素子の実施形態11の構成要素である。108は接
眼レンズである。
望遠鏡、102は対物レンズ、103から107は前記
光学素子の実施形態11の構成要素である。108は接
眼レンズである。
【0080】109はガラス板103に一体的に取り付
けられたマグネット、110はマグネット109を動か
し、ガラス板103を揺動させるための駆動コイル、1
11はガラス板103の位置を検出するセンサーの光
源、112はガラス板103に固着したスリット板、1
13はガラス板103の位置を検出するための受光素
子、114はマグネット109と駆動コイル110で構
成されるトルカーを駆動するための駆動回路、115は
光源111とスリット112と受光素子113で構成さ
れる位置センサーの信号から位置検出を行なう位置検出
回路である。
けられたマグネット、110はマグネット109を動か
し、ガラス板103を揺動させるための駆動コイル、1
11はガラス板103の位置を検出するセンサーの光
源、112はガラス板103に固着したスリット板、1
13はガラス板103の位置を検出するための受光素
子、114はマグネット109と駆動コイル110で構
成されるトルカーを駆動するための駆動回路、115は
光源111とスリット112と受光素子113で構成さ
れる位置センサーの信号から位置検出を行なう位置検出
回路である。
【0081】117は望遠鏡101の手振れを検出する
ための角速度センサー(振動検知手段)である。角速度
センサー117は、小型のものでは圧電体を用いた振動
ジャイロと呼ばれるものが知られているが、縦揺れと横
揺れを検出するために本実施形態では2つの振動ジャイ
ロを使用している。118は角速度センサー117から
のアナログ信号をA/D変換するためのA/Dコンバー
タ、119はマイコンで構成される制御回路、116は
位置検出回路115からの信号を手振れ補正量と比較す
るための比較回路である。
ための角速度センサー(振動検知手段)である。角速度
センサー117は、小型のものでは圧電体を用いた振動
ジャイロと呼ばれるものが知られているが、縦揺れと横
揺れを検出するために本実施形態では2つの振動ジャイ
ロを使用している。118は角速度センサー117から
のアナログ信号をA/D変換するためのA/Dコンバー
タ、119はマイコンで構成される制御回路、116は
位置検出回路115からの信号を手振れ補正量と比較す
るための比較回路である。
【0082】以上の各要素の内、マグネット109、駆
動コイル110、光源111、スリット板112、受光
素子113、駆動回路114、位置検出回路115、制
御回路119等は制御手段の一要素を構成している。
動コイル110、光源111、スリット板112、受光
素子113、駆動回路114、位置検出回路115、制
御回路119等は制御手段の一要素を構成している。
【0083】上記構成において、補助プリズム105と
ダハプリズム107で正立プリズムを構成し、対物レン
ズ102によってできる像を反転させ、正立した像を接
眼レンズ108で拡大してみることができる。
ダハプリズム107で正立プリズムを構成し、対物レン
ズ102によってできる像を反転させ、正立した像を接
眼レンズ108で拡大してみることができる。
【0084】この時望遠鏡101に手振れ(振動)があ
ると像振れが発生し、像の質が劣化する。この像振れを
補正して、揺れのない見やすい望遠鏡を実現するために
本望遠鏡では光学素子の実施形態11を用いている。
ると像振れが発生し、像の質が劣化する。この像振れを
補正して、揺れのない見やすい望遠鏡を実現するために
本望遠鏡では光学素子の実施形態11を用いている。
【0085】補助プリズム105とベローズ104とガ
ラス板103で密閉された空間を作り、その中に透明液
体106を充填してあり、ガラス板103は揺動可能で
ある。ガラス板103が揺動すると対物レンズ102に
よってできる像も移動し、手振れによって生じる像の振
動を打ち消し、安定した質の良い像を観察することがで
きる。
ラス板103で密閉された空間を作り、その中に透明液
体106を充填してあり、ガラス板103は揺動可能で
ある。ガラス板103が揺動すると対物レンズ102に
よってできる像も移動し、手振れによって生じる像の振
動を打ち消し、安定した質の良い像を観察することがで
きる。
【0086】次にガラス板103を駆動制御する手段を
説明する。望遠鏡の振れは、角速度センサ117によっ
て縦揺れと横揺れに分けて検出され、夫々の揺れは信号
に変換され、それぞれフィルタリングされた後、増幅さ
れる(不図示)。さらにA/Dコンバータ118でサン
プリングされ、制御回路119に取り込まれる。角速度
センサ117の出力は、手振れに比例した角速度のまま
なので、これを補正信号として使用するには、角度に変
換する必要がある。そのため制御回路119内で積分演
算を行ない、手振れの補正角度量を求める。得られた補
正角度量はD/A変換して比較回路116に出力され
る。
説明する。望遠鏡の振れは、角速度センサ117によっ
て縦揺れと横揺れに分けて検出され、夫々の揺れは信号
に変換され、それぞれフィルタリングされた後、増幅さ
れる(不図示)。さらにA/Dコンバータ118でサン
プリングされ、制御回路119に取り込まれる。角速度
センサ117の出力は、手振れに比例した角速度のまま
なので、これを補正信号として使用するには、角度に変
換する必要がある。そのため制御回路119内で積分演
算を行ない、手振れの補正角度量を求める。得られた補
正角度量はD/A変換して比較回路116に出力され
る。
【0087】一方、ガラス板103は、マグネット10
9に近接した駆動コイル110に流す電流と極性をコン
トロールすることで、任意に傾角を変えることができ
る。ガラス板103の傾角は、光源111とスリット板
112と受光素子113で構成される位置センサーの出
力から位置検出回路115でガラス板103の角度に変
換され比較回路116へ出力される。
9に近接した駆動コイル110に流す電流と極性をコン
トロールすることで、任意に傾角を変えることができ
る。ガラス板103の傾角は、光源111とスリット板
112と受光素子113で構成される位置センサーの出
力から位置検出回路115でガラス板103の角度に変
換され比較回路116へ出力される。
【0088】比較回路116は上記の角度と制御回路1
19からの手振れ補正角度量との比較を行ない、駆動回
路114によってガラス板103を駆動するサーボ制御
を行う。
19からの手振れ補正角度量との比較を行ない、駆動回
路114によってガラス板103を駆動するサーボ制御
を行う。
【0089】望遠鏡101に手振れが生ずると制御回路
119が計算した補正信号に応じてガラス板103が揺
動し、対物レンズ102から入射した光を所定量屈折・
偏向させ、手振れによる像振れをキャンセルするので、
観察者は安定した像を観察することができる。
119が計算した補正信号に応じてガラス板103が揺
動し、対物レンズ102から入射した光を所定量屈折・
偏向させ、手振れによる像振れをキャンセルするので、
観察者は安定した像を観察することができる。
【0090】ガラス板103とベローズ104と液体1
06とプリズム105で構成される光線を偏向する光学
素子は、ガラス板103と液体106とプリズム105
の屈折率をほぼ同じにすることによって内部の有害な反
射がなくなり、通常のプリズムと同程度の光の透過率を
得ることができる効果がある。
06とプリズム105で構成される光線を偏向する光学
素子は、ガラス板103と液体106とプリズム105
の屈折率をほぼ同じにすることによって内部の有害な反
射がなくなり、通常のプリズムと同程度の光の透過率を
得ることができる効果がある。
【0091】本発明の光学素子の各実施形態は、従来の
光学系で存在した頂角可変プリズムと他のプリズムの間
の空気層を排除しているので、空気と接する光学面での
有害な光線の反射を軽減することができる。その結果光
量の損失や有害なゴーストの発生が少ない光学素子を達
成している。
光学系で存在した頂角可変プリズムと他のプリズムの間
の空気層を排除しているので、空気と接する光学面での
有害な光線の反射を軽減することができる。その結果光
量の損失や有害なゴーストの発生が少ない光学素子を達
成している。
【0092】又、本発明の光学素子の各実施形態は従来
の頂角可変プリズムと異なり、一方の光学面を他の光学
部材の光学面と共用もしくは削除しているため、従来必
要であった2枚のガラス板を1枚で構成し、ガラスの部
分を透明な液体又はゲル又は透明弾性体に置き換えるこ
とによって全体として軽量な光学素子を達成している。
の頂角可変プリズムと異なり、一方の光学面を他の光学
部材の光学面と共用もしくは削除しているため、従来必
要であった2枚のガラス板を1枚で構成し、ガラスの部
分を透明な液体又はゲル又は透明弾性体に置き換えるこ
とによって全体として軽量な光学素子を達成している。
【0093】更に、極めて簡単な構成で、光線の角度を
任意に変えたり、平行シフトしたりすることが容易に行
なえる効果を有する。
任意に変えたり、平行シフトしたりすることが容易に行
なえる効果を有する。
【0094】更に、光学素子の実施形態の一部では可動
のガラス板の空気接触面を反射面とすることで、僅かの
傾きの変化で光線を大きく振ることができる。従来は反
射部材として平面鏡を用いることが多かったが、平面鏡
の代りに全反射を利用すれば、反射率が波長によって変
わることが無く、殆ど100 %の反射率が得られる。
のガラス板の空気接触面を反射面とすることで、僅かの
傾きの変化で光線を大きく振ることができる。従来は反
射部材として平面鏡を用いることが多かったが、平面鏡
の代りに全反射を利用すれば、反射率が波長によって変
わることが無く、殆ど100 %の反射率が得られる。
【0095】又、本発明の光学機器の実施形態によれ
ば、従来の望遠鏡が備えていた正立プリズムの一部に光
線偏向機能を持たせることによって、従来の望遠鏡の光
学系に比べて空気と接する反射面を増やさず、像の明る
さを損わず、有害なゴーストの発生もなく、望遠鏡に手
振れ補正機能を付加することができる。
ば、従来の望遠鏡が備えていた正立プリズムの一部に光
線偏向機能を持たせることによって、従来の望遠鏡の光
学系に比べて空気と接する反射面を増やさず、像の明る
さを損わず、有害なゴーストの発生もなく、望遠鏡に手
振れ補正機能を付加することができる。
【0096】更に従来の望遠鏡と比べて光学部品として
はガラス板が1枚ふえるだけで、手振れ補正機能付きの
光学機器が得られるので、従来の光学機器と比べて、小
型・軽量化が計れ、安価に製造できる効果が得られる。
はガラス板が1枚ふえるだけで、手振れ補正機能付きの
光学機器が得られるので、従来の光学機器と比べて、小
型・軽量化が計れ、安価に製造できる効果が得られる。
【0097】なお、光学機器の実施形態1では光学素子
の実施形態11を応用したが、光学素子の実施形態10
はそのままポロプリズムを有する光学機器に応用して、
光学機器の振動による像の振動を補正することができ
る。
の実施形態11を応用したが、光学素子の実施形態10
はそのままポロプリズムを有する光学機器に応用して、
光学機器の振動による像の振動を補正することができ
る。
【0098】又、光学素子の実施形態1〜9は夫々他の
プリズムと組み合わせて光学機器の振動による像の振動
を補正することができる。
プリズムと組み合わせて光学機器の振動による像の振動
を補正することができる。
【0099】
【発明の効果】本発明は以上の構成により、プリズムを
有する光学機器において、光学機器の振動に応じて光学
系を透過する光線を偏向して光学機器が出力する像の振
動を補正するのに好適な、光量の損失が少なく、光学的
ゴーストが発生し難い、光線を偏向する光学素子及びそ
れを用いた光学機器を達成する。
有する光学機器において、光学機器の振動に応じて光学
系を透過する光線を偏向して光学機器が出力する像の振
動を補正するのに好適な、光量の損失が少なく、光学的
ゴーストが発生し難い、光線を偏向する光学素子及びそ
れを用いた光学機器を達成する。
【図1】 本発明の光学素子の実施形態1の断面図
【図2】 本発明の光学素子の実施形態2の断面図
【図3】 本発明の光学素子の実施形態3の断面図
【図4】 本発明の光学素子の実施形態4の断面図
【図5】 本発明の光学素子の実施形態5の断面図
【図6】 本発明の光学素子の実施形態6の断面図
【図7】 本発明の光学素子の実施形態7の断面図
【図8】 本発明の光学素子の実施形態8の断面図
【図9】 本発明の光学素子の実施形態9の断面図
【図10】 本発明の光学素子の実施形態10の斜視図
【図11】 実施形態10の断面図
【図12】 本発明の光学素子の実施形態11の断面図
【図13】 本発明の光学機器の実施形態1の要部概略
図
図
1・11・21・31・41・46・51・61・71・81・91・103 ガラス板 2・12・22・32・42 直角プリズム 3・13・23・33・43・47・53・63・73・83・93・104 ベローズ 4・14・24・34・44・48・54・64・74・84・94・106 透明液体 105 補助プリズム 107 ダハプリズム
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくとも3つの光学作用面より成り、
そのうちの少なくとも1つは反射面であるプリズムの1
面と、ガラス板とを可撓性のベローズで連結して閉空間
を構成し、該閉空間を光学的に透明な液体又はゲルで満
たし、該ガラス板の該プリズムに対する傾きを変えるこ
とにより該プリズムに入射する光線の射出角度若しくは
射出位置を変えることを特徴とする光学素子。 - 【請求項2】 前記プリズムは直角プリズムであり、前
記ガラス板は該直角プリズムの斜面全体又はその一部と
で前記閉空間を構成していることを特徴とする請求項1
の光学素子。 - 【請求項3】 前記プリズムは直角プリズムであり、前
記ガラス板は該直角プリズムの直角をなす2面のうちの
1つとで前記閉空間を構成していることを特徴とする請
求項1の光学素子。 - 【請求項4】 少なくとも3つの光学作用面より成るプ
リズムの2面に夫々1つのガラス板を夫々可撓性のベロ
ーズで連結して2つの閉空間を構成し、該2つの閉空間
を夫々光学的に透明な液体又はゲルで満たし、該ガラス
板の該プリズムに対する傾きを変えることにより該プリ
ズムに入射する光線の射出角度を変えることを特徴とす
る光学素子。 - 【請求項5】 均一の厚さの透明な少なくとも2つの平
行平板を複数の側面で繋いだ中空筐体の開口部と1つの
ガラス板とを可撓性のベローズで連結して閉空間を構成
し、該閉空間を光学的に透明な液体又はゲルで満たし、
該ガラス板の該中空筐体に対する傾きを変えることによ
り該中空筐体に入射する光線の射出角度を変えることを
特徴とする光学素子。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の光
学素子と、振動検知手段と、制御手段を有する光学機器
において、 該振動検知手段が検知する光学機器の振動に応じて該制
御手段が前記ガラス板の傾きを制御して該光学機器が出
力する像の振動を補正することを特徴とする光学機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9491896A JPH09258014A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 光学素子及びそれを用いた光学機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9491896A JPH09258014A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 光学素子及びそれを用いた光学機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09258014A true JPH09258014A (ja) | 1997-10-03 |
Family
ID=14123381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9491896A Pending JPH09258014A (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | 光学素子及びそれを用いた光学機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09258014A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007011149A (ja) * | 2005-07-01 | 2007-01-18 | Sharp Corp | 反射角可変プリズムおよびそれを用いたカメラ付き携帯機器 |
KR100958425B1 (ko) * | 2008-09-30 | 2010-05-18 | 도시바삼성스토리지테크놀러지코리아 주식회사 | 촬영장치 및 촬영방법 |
KR101634299B1 (ko) * | 2015-03-17 | 2016-06-30 | 마이크로엑츄에이터(주) | 손떨림 방지장치, 및 이에 사용되는 액체 주머니의 제조방법 |
US12149829B2 (en) | 2021-09-17 | 2024-11-19 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Camera module with a camera housing, a lens assembly and an optical image stabilizer and electronic device including the same |
-
1996
- 1996-03-25 JP JP9491896A patent/JPH09258014A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007011149A (ja) * | 2005-07-01 | 2007-01-18 | Sharp Corp | 反射角可変プリズムおよびそれを用いたカメラ付き携帯機器 |
KR100958425B1 (ko) * | 2008-09-30 | 2010-05-18 | 도시바삼성스토리지테크놀러지코리아 주식회사 | 촬영장치 및 촬영방법 |
KR101634299B1 (ko) * | 2015-03-17 | 2016-06-30 | 마이크로엑츄에이터(주) | 손떨림 방지장치, 및 이에 사용되는 액체 주머니의 제조방법 |
US12149829B2 (en) | 2021-09-17 | 2024-11-19 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Camera module with a camera housing, a lens assembly and an optical image stabilizer and electronic device including the same |
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