JPH0925774A - ロールブラインド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】変形窓に対し遮光及び採光の調節を確実に行
う。 【解決手段】窓１の平行でない対向枠の一方の枠に沿っ
て巻き取りパイプ２を回転可能に支持し、巻き取りパイ
プ２に対し、スクリーン３を巻き取り及び巻き戻し可能
として、スクリーン３を窓面に沿って対向枠の他方の枠
に向かって引出し可能とし、スクリーン３の先端にウェ
イトバー４を取着し、ウェイトバー４には、スクリーン
３を限界まで引き出したとき、ウェイトバー４と他方の
枠との間の窓面を覆う遮蔽板１２を取着した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、長方形以外の変
形窓に取着されるロールブラインドに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】電動ロールブラインドの一種類として、
次のようなものがある。ウェイトバーはワイヤーで吊下
支持され、そのウェイトバーにスクリーンの一端が取着
される。そして、そのワイヤーを電動モータで巻き取る
ことにより、ウェイトバーが引き上げられて、スクリー
ンが引き上げられる。

【０００３】ウェイトバーの下方に位置する巻き取りパ
イプにはスクリーンの他端部が巻き着けられ、その巻き
取りパイプを電動モータで回転駆動して、スクリーンを
巻き取ることにより、ウェイトバー及びスクリーンが引
き下げられる。

【０００４】このような電動ロールブラインドは、天井
の高い室内空間において、天井近くに位置する窓に沿っ
て配設され、電動モータを遠隔操作して、スクリーンを
昇降することにより、遮光及び採光の調節が行われる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記のような電動ロー
ルブラインドでは、巻き取りパイプ及びウェイトバーは
平行に、かつ水平方向に支持されている。従って、長方
形状の窓に対しては、窓の上枠位置までウェイトバーを
引き上げれば、スクリーンで窓全面を覆うことができ
る。

【０００６】ところが、長方形以外の変形窓において、
窓の上枠が水平方向でなく、ウェイトバーと平行でない
場合には、ウェィトバーを上限、すなわち上枠に近接す
る位置まで引き上げても、ウェイトバーと上枠との間に
スクリーンで覆うことができない窓面が残る。従って、
遮光及び採光の調節を十分に行うことができないという
問題点がある。

【０００７】この発明の目的は、変形窓に対し遮光及び
採光の調節を確実に行い得るロールブラインドを提供す
ることにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１では、窓の平行
でない対向枠の一方の枠に沿って巻き取りパイプを回転
可能に支持し、前記巻き取りパイプに対し、スクリーン
を巻き取り及び巻き戻し可能として、同スクリーンを窓
面に沿って前記対向枠の他方の枠に向かって引出し可能
とし、前記スクリーンの先端にウェイトバーを取着し、
前記ウェイトバーには、前記スクリーンを限界まで引き
出したとき、同ウェイトバーと前記他方の枠との間の窓
面を覆う遮蔽板を取着した。

【０００９】スクリーンが限界位置まで引き出されたと
き、ウェイトバーと窓枠との間の窓面が、遮蔽板で覆わ
れる。請求項２では、上枠と下枠とが平行でない窓の下
枠に沿って巻き取りパイプを回転可能に支持し、前記巻
き取りパイプに対し、スクリーンを巻き取り及び巻き戻
し可能とし、前記スクリーンの先端にウェイトバーを取
着し、前記ウェイトバーを窓面に沿って昇降可能として
前記スクリーンを窓面に沿って引出し可能とし、前記ウ
ェイトバーには、前記スクリーンを上限まで引き出した
とき、前記上枠と同ウェイトバーとの間の窓面を覆う遮
蔽板を取着した。

【００１０】スクリーンが上限まで引き上げられたと
き、ウェイトバーと窓の上枠との間の窓面が遮蔽板で覆
われる。請求項３では、前記ウェイトバーは、その両端
をワイヤーで吊下支持し、前記ワイヤーを駆動装置で巻
き取りあるいは巻き戻すことによりウェイトバーを昇降
可能とし、前記遮蔽板には前記ワイヤーを挿通する挿通
金具を取着した。

【００１１】遮蔽板はワイヤーで支持されて、倒れが防
止される。

【００１２】

【発明の実施の形態】図１は本発明を具体化した電動ロ
ールブラインドの一実施の形態を示す。この電動ロール
ブラインドが配設される窓１は、上枠が斜状となった変
形窓であり、その窓１の室内側の下枠付近に巻き取りパ
イプ２が回転可能に支持される。

【００１３】前記巻き取りパイプ２内には、同巻き取り
パイプ２を回転駆動する電動モータ等のパイプ駆動装置
（図示しない）が内蔵され、同巻き取りパイプ２の外周
面には、スクリーン３が巻き付けられている。

【００１４】前記巻き取りパイプ２の上方に位置するウ
ェイトバー４は、ワイヤー５により吊下支持される。す
なわち、ウェイトバー４の両端部には滑車６ａ，６ｂが
取着され、その滑車６ａ，６ｂにワイヤー５が掛装され
ている。また、ウェイトバー４の両端は、窓１の側枠に
取着されるガイドレール１１に対し、上下方向に移動可
能に支持される。

【００１５】前記滑車６ａに掛装されたワイヤー５は、
その滑車６ａの上方において、図４に示すように、窓１
の上枠に取着された滑車７ａに掛装された後、下方へ案
内される。そして、前記巻き取りパイプ２の側方におい
て窓１の下枠に取着された滑車８ａに掛装された後、巻
き取りパイプ２に沿って水平方向に案内される。そし
て、巻き取りパイプ２に隣接して配設されるワイヤ巻き
取り装置９内に滑車１０ａを介して引き込まれる。

【００１６】前記滑車６ｂに掛装されたワイヤー５は、
その滑車６ｂの上方において窓１の上枠に取着された滑
車７ｂに掛装された後、下方へ案内される。そして、前
記巻き取りパイプ２の側方において窓１の下枠に取着さ
れた滑車８ｂに掛装された後、巻き取りパイプ２に沿っ
て水平方向に案内される。そして、前記ワイヤー巻き取
り装置９内に滑車１０ｂを介して引き込まれる。

【００１７】前記ワイヤー巻き取り装置９には、電動モ
ーターと、その電動モーターで回転駆動される巻き取り
軸等が内蔵される。そして、その動作により、滑車１０
ａ，１０ｂを介して引き込まれるワイヤー５のそれぞれ
等しい長さを巻き取るように構成される。

【００１８】従って、ワイヤー巻き取り装置９でワイヤ
ー５が巻き取られると、ウェイトバー４が引き上げられ
る。前記ウェイトバー４には、前記スクリーン３の上端
が取着されている。従って、ウェイトバー４が引き上げ
られると、スクリーン３が巻き取りパイプ２から巻き戻
されて引き上げられる。

【００１９】前記ウェイトバー４には、アルミニウムあ
るいは塩化ビニール等で形成される遮蔽板１２が取着さ
れる。その遮蔽板１２は、図３に示すように、その下端
部がネジ１３により、ウェイトバー４の側面に固定さ
れ、その外形は、図１に示すように、ウェイトバー４を
上限まで引き上げたとき、ウェイトバー４の上方の窓面
を覆うような三角形状に形成される。

【００２０】前記遮蔽板１２の表裏両面には、前記スク
リーン３を構成する生地が貼着され、スクリーン３との
質感の統一が図られている。前記遮蔽板１２には、ワイ
ヤー５の張設位置近傍に図５に示す挿通金具１４が等間
隔に取着されている。そして、挿通金具１４にワイヤー
５が挿通されて、同ワイヤー５により遮蔽板１２が支持
され、遮蔽板１２の倒れが防止される。

【００２１】窓１の上縁部には、塞ぎカバー１５が取着
され、図１に示すように遮蔽板１２が上限まで引き上げ
られたとき、遮蔽板１２の上縁部が窓面と塞ぎカバー１
５との間に侵入して、光の洩れを防止するようになって
いる。

【００２２】さて、上記のように構成された電動ロール
ブラインドでは、パイプ駆動装置で巻き取りパイプ２を
回転駆動すると、スクリーン３が巻き取りパイプ２に巻
き取られて、引き下げられる。このとき、ワイヤー巻き
取り装置９は動作せず、パイプ駆動装置の負荷となるこ
とはない。

【００２３】スクリーン３の下降にともなって、ウェイ
トバー４及び遮蔽板１２が下降される。すると、図６に
示すように、遮蔽板１２の上方に窓面が露出され、スク
リーン３の下降量を調節することにより、採光量が調節
される。

【００２４】ワイヤー巻き取り装置９を作動させて、ワ
イヤー５を巻き取ると、ウェイトバー４が引き上げられ
る。このとき、パイプ巻き取り装置は動作せず、ワイヤ
ー巻き取り装置９の負荷となることはない。

【００２５】ウェイトバー４が引き上げられると、巻き
取りパイプ２からスクリーン３が巻き戻され、窓面が同
スクリーン３で覆われる。また、遮蔽板１２が上昇し
て、窓面が覆われる。

【００２６】そして、ウェイトバー４が上限まで引き上
げられると、そのウェイトバー４の上方の三角形状の窓
面は、遮蔽板１２で完全に覆われるので、窓外からの光
が完全に遮られる。

【００２７】以上のようにこの電動ロールブラインドで
は、上限まで引き上げられたウェイトバー４と窓の上枠
との間の窓面の形状に一致する形状の遮蔽板１２をウェ
イトバー４に取着したので、ウェイトバー４を水平方向
に支持した状態で引き上げても、ウェイトバー４と窓の
上枠との間の窓面を確実に覆うことができるので、変形
窓に対し、遮光及び採光の調節を確実に行うことができ
る。

【００２８】図７は、前記実施の形態とは変形窓の形状
が異なる場合を示し、この実施の形態では、窓１の上枠
が山形に形成されている。このような窓１に対しても、
窓１の上枠の形状に対応する遮蔽板１２をウェイトバー
４に取着すれば、前記実施の形態と同様な効果を得るこ
とができる。

【００２９】なお、前記実施の形態ではウェイトバー４
を引き上げたとき窓を覆うロールブラインドについて説
明したが、ウエイトバー４を下降させたときに窓を覆う
構成したロールブラインドで、窓の下枠がウェイトバー
と平行でない場合には、窓の下枠に沿う形状の遮蔽板を
ウェイトバーから吊下支持する構成とすればよい。

【００３０】また、前記実施の形態を天窓用ロールブラ
インドに応用することもできる。また、スクリーンの巻
き取り及び巻き戻しは、電動モータを使用することな
く、その他の駆動手段あるいは手動としてもよい。

【００３１】上記実施の形態から把握できる請求項以外
の技術思想について、以下にその効果とともに記載す
る。 （１）請求項２において、前記巻き取りパイプ及びワイ
ヤーを電動モータで駆動し、巻き取りパイプを回転駆動
してスクリーンを巻き取ることにより、同スクリーンを
引下げ可能とし、前記ウェイトバーを引き上げてスクリ
ーンを引き上げ可能とした。巻き取りパイプ及びワイヤ
ーの駆動を電動モータで遠隔操作することができる。

【００３２】

【発明の効果】以上詳述したように、この発明では、変
形窓に対し遮光及び採光の調節を確実に行い得るロール
ブラインドを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 一実施の形態のロールブラインドを示す正面
図である。

【図２】 一実施の形態のロールブラインドを示す側面
図である。

【図３】 ウェイトバーと遮蔽板の取付け部を示す側面
図である。

【図４】 滑車を示す正面図である。

【図５】 挿通金具を示す断面図である。

【図６】 遮蔽板を引き下げた状態を示す正面図であ
る。

【図７】 ロールブラインドの別例を示す正面図であ
る。

【符号の説明】

１ 窓 ２ 巻き取りパイプ ３ スクリーン ４ ウェイトバー １２ 遮蔽板

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 窓の平行でない対向枠の一方の枠に沿っ
   て巻き取りパイプを回転可能に支持し、前記巻き取りパ
   イプに対し、スクリーンを巻き取り及び巻き戻し可能と
   して、同スクリーンを窓面に沿って前記対向枠の他方の
   枠に向かって引出し可能とし、前記スクリーンの先端に
   ウェイトバーを取着し、前記ウェイトバーには、前記ス
   クリーンを限界まで引き出したとき、同ウェイトバーと
   前記他方の枠との間の窓面を覆う遮蔽板を取着したこと
   を特徴とするロールブラインド。
2. 【請求項２】 上枠と下枠とが平行でない窓の下枠に沿
   って巻き取りパイプを回転可能に支持し、前記巻き取り
   パイプに対し、スクリーンを巻き取り及び巻き戻し可能
   とし、前記スクリーンの先端にウェイトバーを取着し、
   前記ウェイトバーを窓面に沿って昇降可能として前記ス
   クリーンを窓面に沿って引出し可能とし、前記ウェイト
   バーには、前記スクリーンを上限まで引き出したとき、
   前記上枠と同ウェイトバーとの間の窓面を覆う遮蔽板を
   取着したことを特徴とするロールブラインド。
3. 【請求項３】 前記ウェイトバーは、その両端をワイヤ
   ーで吊下支持し、前記ワイヤーを駆動装置で巻き取りあ
   るいは巻き戻すことによりウェイトバーを昇降可能と
   し、前記遮蔽板には前記ワイヤーを挿通する挿通金具を
   取着したことを特徴とする請求項２記載のロールブライ
   ンド。