JPH10184237A - 天窓用ブラインド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】採光量の微妙な調節を可能としながら、スクリ
ーンを天窓の一方に畳み込んで、完全に開放し得る天窓
用ブラインドを提供する。 【解決手段】複数の支持部材２，２ａからスクリーン６
をそれぞれ吊下支持し、スクリーン６の下端部を隣の支
持部材２に向かって昇降可能とした天窓用ブラインドに
おいて、支持部材２，２ａをガイドレール１ａ，１ｂに
沿って移動可能に支持するとともに、支持部材２，２ａ
をガイドレール１ａ，１ｂに沿って移動させることによ
り、スクリーン６の引き出し呼び畳み込みを可能とした
スクリーン誘導装置３，４を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、天窓からの採光
量を調節する天窓用ブラインドに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、天窓用ブラインドの一種類とし
て、布地等で構成されるスクリーンを巻取軸から天窓に
沿って引き出して、天窓から室内へ入射する光を遮断
し、あるいはスクリーンを巻取軸に巻き取って、ブライ
ンドを開放する構成としたものがある。

【０００３】また、実開平４−４５８９１号公報に記載
された天窓用ブラインドでは、一定間隔に支持された支
持バーからスクリーンが吊下支持され、各スクリーンの
下端に吊下支持されたウェイトバーを巻取りコードで斜
めに昇降することにより、天窓からの採光量を調節可能
となっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】巻取軸からスクリーン
を引き出し、あるいはスクリーンを巻取軸に巻き取って
天窓を開閉するロールブラインドでは、スクリーンで外
光を遮断するか否かを選択することしかできないため、
横型ブラインドのようにスラットを角度調節することに
より採光量を微妙に調節するような操作を行うことはで
きない。

【０００５】また、実開平４−４５８９１号公報に記載
された天窓用ブラインドでは、スクリーンの下端に吊下
支持されたウェイトバーを昇降することにより、採光量
を調節する構成であるので、スクリーンを天窓の一方に
完全に畳み込むことはできない。従って、ブラインドを
完全に開放することができないという問題点がある。

【０００６】この発明の目的は、採光量の微妙な調節を
可能としながら、スクリーンを天窓の一方に畳み込ん
で、完全に開放し得る天窓用ブラインドを提供すること
にある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために、請求項１では複数の支持部材からスクリ
ーンをそれぞれ吊下支持し、前記スクリーンの下端部を
隣の支持部材に向かって昇降可能とした天窓用ブライン
ドにおいて、前記支持部材をガイドレールに沿って移動
可能に支持するとともに、前記支持部材をガイドレール
に沿って移動させることにより、スクリーンの引き出し
呼び畳み込みを可能としたスクリーン誘導装置を備え
た。

【０００８】請求項２では、前記スクリーン誘導装置
は、前記ガイドレール内に索状部材を配設し、その索状
部材を駆動手段で移動させることにより、先頭の支持部
材をガイドレールに沿って移動操作可能とし、前記各支
持部材には該支持部材を一定間隔以内に連結する連結手
段を設けて構成した。

【０００９】請求項３では、前記先頭の支持部材から吊
下支持されるスクリーンの下端部には、一本の駆動ワイ
ヤの先端を接続し、後続の支持部材から吊下支持される
スクリーンの下端部には、前記駆動ワイヤから分岐する
分岐駆動ワイヤの先端をそれぞれ接続し、前記駆動ワイ
ヤーを移動操作することにより、各スクリーンの下端部
を隣の支持部材に向かって昇降可能とした。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した一実
施の形態を図面に従って説明する。図１及び図２に示す
ように、天窓の両側等に平行に配設される一対のガイド
レール１ａ，１ｂ間には、多数の誘導サポート２が移動
可能に支持されている。

【００１１】前記ガイドレール１ａ，１ｂ内には、索状
部材として無端状のチェーン３が移動可能に配設され、
そのチェーン３はガイドレール１ａ，１ｂの一端に回転
可能に支持される駆動歯車１８に掛装されている。前記
ガイドレール１ａ，１ｂの一方にはモータを内蔵した誘
導ユニット４が配設され、その誘導ユニット４の動作に
より駆動歯車１８が回転されると、ガイドレール１ａ，
１ｂ内でチェーン３が移動する。

【００１２】前記多数の誘導サポート２のうち、先頭の
誘導サポート２ａはその両端部がガイドレール１ａ，１
ｂ内において前記チェーン３に係止されている。従っ
て、チェーン３がガイドレール１ａ，１ｂ内を移動する
と、誘導サポート２ａはチェーン３とともに移動する。

【００１３】前記誘導サポート２，２ａは、それぞれ隣
り合う誘導サポートとピッチコード５で連結されてい
る。前記各ピッチコード５は、同一長さに設定されてい
る。従って、先頭の誘導サポート２ａが図２において矢
印Ａ方向に移動すると、後続の誘導サポート２は等間隔
を隔てて同方向に移動する。また、誘導サポート２ａが
矢印Ｂ方向へ移動すると、後続の各誘導サポート２は誘
導サポート２ａにより同方向へ順次押し戻される。

【００１４】前記誘導サポート２，２ａからそれぞれス
クリーン６が吊下支持されている。前記各スクリーン６
の下端には、ウェイトバー７が吊下支持されている。図
１に示すように、前記誘導ユニット４の上方には開閉ユ
ニット８が配設される。その開閉ユニット８は、支持枠
９間に回転可能に支持された巻取りドラム１０内にモー
タが内蔵され、そのモータの作動により巻取りドラム１
０が回転される。

【００１５】前記巻取りドラム１０には、駆動ワイヤー
１１の基端部が巻着され、その駆動ワイヤー１１の先端
部は、ガイドレール１ａ，１ｂの他端側に配設される滑
車１２及び各誘導サポート２上を経て、先頭の誘導サポ
ート２ａから吊下支持されるウェイトバー７に接続され
る。従って、駆動ワイヤー１１の先端は先頭の誘導サポ
ート２ａに隣り合う誘導サポート２を経て、誘導サポー
ト２ａから吊下支持されるウェイトバー７に向かって斜
めに案内される。

【００１６】先頭の誘導サポート２ａ以外の誘導サポー
ト２から吊下支持されるウェイトバー７には、前記駆動
ワイヤー１１からそれぞれ分岐する分岐駆動ワイヤー１
３の先端が接続され、その分岐駆動ワイヤー１３の基端
は、当該ウェイトバー７が吊下支持された誘導サポート
２の直後に位置する誘導サポート２上を経て、ワイヤー
ジョイント１４を介して駆動ワイヤー１１に接続され
る。

【００１７】そして、駆動ワイヤー１１及び各分岐駆動
ワイヤー１３は、各スクリーン６が等間隔で垂下される
状態で、均等に緊張されるようにその長さ及び接続位置
が調整されている。

【００１８】前記駆動ワイヤー１１及び分岐駆動ワイヤ
ー１３の先端部には、前記各ウェイトバー７の近傍にお
いて重り１７が取着され、その重り１７により各ウェイ
トバー７と誘導サポート２との間で駆動ワイヤー１１及
び分岐駆動ワイヤー１３が緊張されるようになってい
る。

【００１９】前記誘導ユニット４の誘導サポート２ａ側
の側面にはリミットスイッチ１５が設けられ、誘導サポ
ート２ａには前記リミットスイッチ１５に対向する位置
に押圧部材１６が取着されている。前記誘導サポート２
ａの最大移動範囲は、誘導ユニット４内のモータの回転
数に基づいて検出されて、誘導サポート２ａが自動的に
停止されるが、誘導サポート２ａが矢印Ａ方向に移動さ
れる場合に、回転数の検出に誤差が生じて、押圧部材１
６がリミットスイッチ１５を押圧したときには、モータ
の作動が停止されて、誘導サポート２ａの同方向へのそ
れ以上の移動が停止される。

【００２０】次に、上記のように構成された天窓用ブラ
インドの動作を説明する。誘導ユニット４を作動させて
チェーン３を移動させることにより、先頭の誘導サポー
ト２ａを矢印Ａ方向に移動させると、後続の誘導サポー
ト２が一定間隔毎に追随する。そして、誘導ユニット２
ａの押圧部材１６がリミットスイッチ１５を押圧する
と、誘導サポート２ａの移動が停止され、図１に示すよ
うに、各誘導サポート２ａ，２が等間隔に引き出された
状態となる。

【００２１】この状態では、各スクリーン６は各誘導サ
ポート２ａ，２から垂直に吊下支持されているので、天
窓の真上方向からの光を透過し、斜め方向からの光は遮
断する状態となる。

【００２２】この状態で、開閉ユニット８を作動させ
て、駆動ワイヤー１１を巻取りドラム１０に巻き取る
と、駆動ワイヤー１１及び各分岐駆動ワイヤー１３によ
り、各ウェイトバー７が後続の誘導サポート２に向かっ
て斜め上方へ持ち上げられる。

【００２３】そして、図３に示すように、各ウェイトバ
ー７が後続の誘導サポート２の近傍まで持ち上げられる
と、天窓からの外光がスクリーン６によりほぼ遮断され
る状態となる。

【００２４】また、図１に示す状態から先頭の誘導サポ
ート２ａを矢印Ｂ方向へ移動させれば、後続の誘導サポ
ート２が順次押し戻されて、図４に示すように各スクリ
ーン６がガイドーレール１ａ，１ｂの他端側に畳み込ま
れる。

【００２５】この状態では、ブラインドが開放された状
態となり、天窓から室内へ外光の導入が可能となる。上
記のように構成された天窓用ブラインドでは、次に示す
作用効果を得ることができる。 （イ）誘導サポート２，２ａから垂下されるスクリーン
６をガイドレール１ａ，１ｂに沿って引き出し及び畳み
込み可能であるので、スクリーン６を畳み込むことによ
りブラインドを完全に開放することができる。 （ロ）スクリーン６を引き出した状態で、開閉ユニット
８を作動させて駆動ワイヤ１１及び分岐駆動ワイヤ１３
を移動させることにより、各ウェイトバー７は誘導サポ
ート２，２ａから垂下されるスクリーン６の下端と後続
の誘導サポート２との間で移動する。従って、スクリー
ン６は図１に示すように垂直に吊下支持される状態か
ら、図３に示すように誘導サポート２，２ａ間に弛んだ
状態で吊下支持される状態との間でその状態を任意に調
整可能である。この結果、天窓からの採光量を任意に調
整することができる。 （ハ）各ウェイトバー７の近傍において、駆動ワイヤー
１１及び分岐駆動ワイヤー１３には重り１７が取着され
ているので、駆動ワイヤー１１及び分岐駆動ワイヤー１
３は常に緊張されている。従って、図４に示すようにス
クリーン６を畳み込む場合にも駆動ワイヤー１１及び分
岐駆動ワイヤー１３の弛みによる暴れを防止することが
できる。 （ニ）先頭のウェイトバー７以外のウェイトバー７は、
分岐駆動ワイヤー１３の先端が接続され、その分岐駆動
ワイヤー１３の基端は、各誘導サポート２がピッチコー
ド５で設定された間隔を隔てて位置するとき、直後の誘
導サポート２を経て、駆動ワイヤー１１に接続される。
従って、スクリーン６の枚数が増大しても、各誘導サポ
ート２上には駆動ワイヤー１１と１本の分岐駆動ワイヤ
ー１３が案内されるだけであるので、前記重り１７の作
用との協働により、スクリーン６の引き出し及び畳み込
み動作時の各ワイヤー１１，１３の無用な干渉、引っ掛
かり等の発生頻度を低減することができる。

【００２６】なお、前記チェーン３に代えて、ベルトを
使用し、そのベルトに先頭の誘導サポートを取着する構
成としてもよい。

【００２７】

【発明の効果】以上詳述したように、この発明は採光量
の微妙な調節を可能としながら、スクリーンを天窓の一
方に畳み込んで、完全に開放し得る天窓用ブラインドを
提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 天窓用ブラインドを示す側面図である。

【図２】 天窓用ブラインドを示す平面図である。

【図３】 スクリーンを引き上げた状態を示す側面図で
ある。

【図４】 スクリーンを畳み込んだ状態を示す側面図で
ある。

【符号の説明】

１ａ，１ｂ ガイドレール ２，２ａ 支持部材（誘導サポート） ３ スクリーン誘導装置（チェーン） ４ スクリーン誘導装置（誘導ユニッ
ト） ６ スクリーン

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の支持部材からスクリーンをそれぞ
   れ吊下支持し、前記スクリーンの下端部を隣の支持部材
   に向かって昇降可能とした天窓用ブラインドにおいて、 前記支持部材をガイドレールに沿って移動可能に支持す
   るとともに、前記支持部材をガイドレールに沿って移動
   させることにより、スクリーンの引き出し呼び畳み込み
   を可能としたスクリーン誘導装置を備えたことを特徴と
   する天窓用ブラインド。
2. 【請求項２】 前記スクリーン誘導装置は、前記ガイド
   レール内に索状部材を配設し、その索状部材を駆動手段
   で移動させることにより、先頭の支持部材をガイドレー
   ルに沿って移動操作可能とし、前記各支持部材には該支
   持部材を一定間隔以内に連結する連結手段を設けて構成
   したことを特徴とする請求項１記載の天窓用ブライン
   ド。
3. 【請求項３】 前記先頭の支持部材から吊下支持される
   スクリーンの下端部には、一本の駆動ワイヤの先端を接
   続し、後続の支持部材から吊下支持されるスクリーンの
   下端部には、前記駆動ワイヤから分岐する分岐駆動ワイ
   ヤの先端をそれぞれ接続し、前記駆動ワイヤーを移動操
   作することにより、各スクリーンの下端部を隣の支持部
   材に向かって昇降可能としたことを特徴とする請求項１
   記載の天窓用ブラインド。