JPH09257734A - 鋼材の脱炭測定装置および方法 - Google Patents

鋼材の脱炭測定装置および方法

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JPH09257734A
JPH09257734A JP8096096A JP9609696A JPH09257734A JP H09257734 A JPH09257734 A JP H09257734A JP 8096096 A JP8096096 A JP 8096096A JP 9609696 A JP9609696 A JP 9609696A JP H09257734 A JPH09257734 A JP H09257734A
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JP
Japan
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steel material
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decarburization
frequency
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JP8096096A
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Yasuto Okuchi
靖人 屋地
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基準材を用いることなく、脱炭の有無や深さ
を容易かつ確実に測定することができるようにする。 【解決手段】 高周波定電流供給手段1から脱炭深さが
既知の鋼材に対して高周波数の定電流を供給したときに
高周波電圧測定手段2により測定される発生電圧の振幅
と位相とから、両者の一次結合値と脱炭深さとを関係付
ける基準式を一次結合演算手段3および基準式演算手段
4によりあらかじめ求めておき、その後、脱炭深さ演算
手段5により、測定対象の鋼材10について測定された
発生電圧の振幅と位相とを上記基準式に代入して脱炭深
さを求めるようにすることにより、上記鋼材10に高周
波数の定電流を供給して発生電圧の振幅と位相とを測定
し、それらに所定の演算を施すだけで脱炭深さを求める
ことができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鋼材の脱炭測定装置
および方法に関し、特に、線材や棒鋼などの鋼材の表層
における脱炭の有無や深さを測定するのに用いて好適な
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、鋼材中にはその鋼材の種類によ
って決められた量の炭素が含まれているが、鋼材の表面
が空気に触れることによって炭素が酸化し、鋼材の表面
において脱炭が生じることがある。特に、熱延された鋼
材の表面には酸化膜が少なく、脱炭が生じやすい。脱炭
により炭素の含有量が減ると、鋼材の硬度が不足するこ
ととなり、鋼材の質が低下してしまう。そのため、鋼材
の表層における脱炭の有無や脱炭層の深さを簡便に測定
する手段が強く望まれている。
【0003】従来は、鋼材の所定箇所を切断してケミカ
ルエッジング等の処理を施し、鋼材表面の様子を目視に
よって検査する(例えば、顕微鏡写真による)ことで脱
炭の有無を調べるという方法が採られていた。また、脱
炭の深さを調べるには、鋼材を研削してグロー放電分光
分析により炭素濃度の測定を繰り返し行い、深さ方向の
炭素濃度分布に換算して求める方法や、鋼材の切断面の
画像に基づく濃淡情報から求める方法が採られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法は何れも破壊検査であるため、現実問題として、
長い鋼材の一部分しか検査の対象とすることができな
い。そのため、ある部分で脱炭が生じていても、そこが
検査対象とされていなければ発見することができず、脱
炭の測定もれを生じることがあった。
【0005】逆に、ある部分で脱炭を発見すると、その
他の部分でも脱炭が生じている恐れがあるために多くの
部分で更に検査を行わなければならなくなる。この場合
には、鋼材の切断やケミカルエッジングなどの面倒な作
業を何度も行わなくてはならなくなり、多大な手間と時
間がかかってしまうという問題があった。
【0006】一方、例えば特開昭53−26156号公
報において、電磁式の脱炭測定方法が提案されている。
この方法は、交番磁界によって鋼材に誘起される渦電流
の大きさ等により脱炭の深さを検出する方法であり、上
述した破壊検査を行う場合の問題は生じにくい。
【0007】しかしながら、この方法では、基準材につ
いて測定した渦電流の大きさと被測定鋼材について測定
した渦電流の大きさとの差を見ることによって脱炭の有
無を検出している。したがって、被測定鋼材の他にも基
準材を同時に用意する必要があり、装置が大型化してし
まうという問題があった。
【0008】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたものであり、脱炭測定の実行時に基準材を用
いることなく、脱炭の有無および深さを容易かつ確実に
測定することができるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の鋼材の脱炭測定
装置は、脱炭深さが既知の鋼材および測定対象の鋼材に
対して特定の高周波数で定電流を供給する高周波定電流
供給手段と、上記高周波定電流供給手段により上記脱炭
深さが既知の鋼材および測定対象の鋼材に対して供給さ
れる高周波数の定電流によって上記鋼材に発生する電圧
の振幅と位相とを測定する高周波電圧測定手段と、上記
高周波電圧測定手段により上記脱炭深さが既知の複数の
鋼材について測定される電圧の振幅と位相とから両者の
一次結合をそれぞれ求め、上記脱炭深さが既知の各鋼材
ごとの一次結合の値と脱炭深さを表す値とを関係付ける
基準式を最小2乗法により求める基準式演算手段と、上
記高周波電圧測定手段により上記測定対象の鋼材につい
て測定される電圧の振幅と位相とを上記基準式に代入す
ることにより脱炭深さを求める脱炭深さ演算手段とを設
けたことを特徴としている。
【0010】本発明の他の特徴とするところは、上記高
周波定電流供給手段および高周波電圧測定手段を上記脱
炭深さが既知の鋼材および測定対象の鋼材に4端子法に
より接続し、上記高周波定電流供給手段から上記脱炭深
さが既知の鋼材および測定対象の鋼材に対して2端子を
介して定電流を供給し、これによって上記脱炭深さが既
知の鋼材および測定対象の鋼材に発生する電圧を上記高
周波電圧測定手段が他の2端子を介して測定するように
したことを特徴としている。
【0011】本発明のその他の特徴とするところは、上
記高周波定電流供給手段および高周波電圧測定手段は、
上記高周波定電流供給手段に接続された1次コイルに定
電流を供給することによって上記脱炭深さが既知の鋼材
および測定対象の鋼材に渦電流を発生させ、この渦電流
によって上記脱炭深さが既知の鋼材および測定対象の鋼
材に発生する励磁電圧を上記高周波電圧測定手段に接続
された2次コイルを用いて測定するようにしたことを特
徴としている。
【0012】本発明のその他の特徴とするところは、上
記基準式演算手段は、2つの高周波数の下で上記高周波
電圧測定手段により測定される電圧の振幅と位相とか
ら、各周波数ごとに求めた一次結合の比を表す値を上記
複数の鋼材ごとに求め、各鋼材ごとの一次結合の比の値
と脱炭深さの値とを関係付ける基準式を最小2乗法によ
り求めることを特徴としている。
【0013】また、本発明の鋼材の脱炭測定方法は、脱
炭深さが既知の複数の鋼材に対して様々な高周波数で定
電流を供給してそのとき発生する電圧の振幅と位相とを
各周波数ごとに測定し、上記測定した発生電圧の振幅と
位相との一次結合を求めるとともに、その一次結合の値
と脱炭深さとを関係付ける基準式を各周波数ごとに生成
する第1のステップと、上記第1のステップで生成した
各周波数ごとの基準式の中から測定精度が最もよくなる
基準式とそれに対応する周波数とを特定する第2のステ
ップと、上記第2のステップで特定しておいた高周波数
で測定対象の鋼材に定電流を供給してそのとき発生する
電圧の振幅と位相とを測定し、上記測定した電圧の振幅
と位相とを上記特定しておいた基準式に代入することに
よって脱炭深さを求める第3のステップとを有すること
を特徴としている。
【0014】上記のように構成した本発明では、鋼材の
表層部分から生じる脱炭の様子が、鋼材に対して高周波
数で電流を供給した場合に表皮効果により表層部分にの
み流れる電流によって発生する電圧をもとに調べられ
る。本発明のように、発生電圧の振幅と位相とを測定し
て両者の一次結合を求めることにより、その一次結合の
値と脱炭深さとを一定の関係によって結び付けることが
できるようになるので、その一定の関係を表す基準式を
求めておいて、その後測定対象の鋼材について測定した
発生電圧の振幅と位相とを上記基準式に代入することに
よって脱炭の有無や深さを調べることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本実施形態による鋼材の
脱炭測定装置の要素的特徴を示す機能構成ブロック図で
ある。
【0016】図1において、1は高周波定電流供給手段
であり、鋼材(脱炭深さが既知の鋼材および測定対象の
鋼材の両者を含む)10に対して様々な高周波数で交流
の定電流を供給するものである。高周波数の電流を供給
すると、鋼材10には、表皮効果によって表層部分にの
み電流が流れる。このとき、周波数を高くすればする
程、より表面に近い部分にのみ電流が流れるようにな
る。
【0017】2は高周波電圧測定手段であり、上記高周
波定電流供給手段1により鋼材10に供給される様々な
高周波数の定電流によって上記鋼材10の表層部分に発
生する電圧の振幅と位相とを夫々測定するものである。
一般に、鋼材10の脱炭はその表面から生じるので、本
実施形態では、鋼材10の表層部分における電圧の振幅
と位相とを測定することによって、脱炭の様子を調べる
ようにしている。
【0018】3は一次結合演算手段であり、上記高周波
電圧測定手段2により測定された電圧の振幅と位相との
一次結合を、例えば以下の式1に従って求める。 (一次結合)=(振幅)×k+(位相) (式1) ここで、kは定数であり、その値は、脱炭深さの測定精
度を表す相関係数が最も大きくなるような値が実験によ
り求められる。なお、この式1は単なる例であって、後
述する式2によって一次結合の比を求める場合もある。
【0019】この一次結合を求めるときは、脱炭の深さ
が既に分かっている複数の鋼材について発生電圧の振幅
と位相とを夫々測定し、それらの測定値を用いて振幅と
位相との一次結合を各鋼材ごとに求める。4は基準式演
算手段であり、上記一次結合演算手段3により求められ
た各鋼材ごとの一次結合の値(あるいは一次結合の比)
と各鋼材について既知の脱炭深さを表す値とから、両者
を関係付ける基準式を最小2乗法により求める。
【0020】上述のようにして発生電圧の振幅と位相と
の一次結合を求めると、その求めた一次結合の値は、そ
れに対応する鋼材の脱炭深さとの間で一定の関係を持つ
ようになる。すなわち、例えば一次結合の値と脱炭深さ
の値とをX−Y座標系に持つグラフにおいて、上記求め
た各鋼材ごとの一次結合の値をプロットすると、それら
のプロットされた点はほぼ同じ直線上に乗ることとな
る。
【0021】そこで、本実施形態では、上述のようにし
て、脱炭深さが既知の鋼材ごとに、測定電圧の振幅と位
相との一次結合を求め、その求めた一次結合の値と脱炭
深さとを関係付ける基準式を最小2乗法により求めるよ
うにしている。また、本実施形態では、このようにして
基準式を求める演算を、高周波定電流供給手段1で供給
する定電流の周波数を様々に変えながら行い、その中で
相関係数が最も大きくなる周波数を調べてそれを測定周
波数とするようにしている。
【0022】以上のようにして測定周波数とそのときの
基準式とを求めることにより、脱炭深さを測定するため
の準備が完了する。その後、脱炭深さが未知である測定
対象の鋼材について、上記基準式を求めたときと同じ条
件(測定周波数、鋼種などの条件)で発生電圧の振幅と
位相とを求めて、それらを上記基準式に代入すれば、そ
の基準式から測定対象の脱炭深さを求めることが可能と
なる。
【0023】5は脱炭深さ演算手段であり、上述のよう
に、基準式を求めたときと同じ条件で測定対象の鋼材に
ついて測定された発生電圧の振幅と位相とを上記基準式
に代入することにより、脱炭深さを求めるものである。
6は出力手段であり、上記脱炭深さ演算手段5により求
められた鋼材10の脱炭の深さを、例えば図示しないモ
ニタに出力したり、図示しないプリンタに出力したりす
るものである。
【0024】図2は、図1に示した鋼材の脱炭測定装置
を具体的に実施する1つの構成例を示す図である。図2
において、21は高周波定電流供給装置であり、図1の
高周波定電流供給手段1に対応する。図2に示すよう
に、高周波定電流供給装置21は、マルチファンクショ
ン・シンセサイザなどの信号発生回路22と、振幅制御
回路23と、パワーアンプ24と、電流検出抵抗25と
から構成される。
【0025】上記信号発生回路22は、様々な高周波数
で信号を発生する。振幅制御回路23は、この信号発生
回路22により発生される信号の振幅を一定化(定電圧
化)して、電流検出抵抗25にかかる電圧が一定となる
ように制御する。このとき、電流検出抵抗25の抵抗値
を例えば1Ωに固定しておくことにより、電流検出抵抗
25に流れる電流が一定になるようにする。電流検出抵
抗25に流れる電流は、定電流制御信号として振幅制御
回路23に常に供給されており、振幅制御回路23は、
この定電流制御信号に基づいて上述のような制御を行っ
ている。
【0026】上記振幅制御回路23により振幅が制御さ
れた信号は、パワーアンプ24に送られる。パワーアン
プ24は、振幅制御回路23から供給される信号を所定
レベルに増幅し、増幅した信号を電流検出抵抗25を介
して鋼材10に供給する。以上の構成により、鋼材10
に対して様々な高周波数の定電流が供給され、鋼材10
の表層部分に定電流が流れるようになる。
【0027】また、26は高周波電圧測定装置であり、
図1の高周波電圧測定手段2に対応する。すなわち、こ
の高周波電圧測定装置26は、上記高周波定電流供給装
置21から鋼材10に供給される様々な高周波数の定電
流によって上記鋼材10の表層部分に発生する様々な高
周波数の電圧を夫々測定する。図2の例では、この高周
波電圧測定装置26の一例として、2位相ロックインア
ンプを使用しており、発生電圧の振幅と位相とを出力で
きるようになっている。
【0028】27は演算装置であり、図1の一次結合演
算手段3、基準式演算手段4および脱炭深さ演算手段5
による上述した演算を実行する。この演算装置27は、
高周波電圧測定装置26により測定された電圧値をその
ままアナログ的に処理するものであっても良いし、A/
D変換を行ってディジタル的に処理するマイクロコンピ
ュータのようなものであっても良い。
【0029】以上のような図2の例において、高周波定
電流供給装置21および高周波電圧測定装置26は、4
端子法により鋼材10に接続されている。これにより、
上記高周波定電流供給装置21から鋼材10に対して2
つの端子を介して定電流を供給し、これによって鋼材1
0に発生する電圧を他の2つの端子を介して上記高周波
電圧測定装置26により測定するようにしている。
【0030】図3は、この4端子法による接続の様子を
詳しく説明するための図であり、脱炭測定用の鋼材スタ
ンドの構成を示している。この図3に示すように、棒鋼
や線材などの鋼材10は、真鍮などの導体でなる4つの
端子31〜34に当接するようにして、支持部35a,
35b上に置かれる。
【0031】そして、高周波定電流供給装置21から電
流供給端子31,32を介して鋼材10に定電流が供給
され、それにより鋼材10に発生する電圧が電圧検出端
子33,34を介して高周波電圧測定装置26により測
定されるようになっている。なお、この例では、2つの
電流供給端子31,32の間隔は300mmに設定さ
れ、2つの電圧検出端子33,34の間隔は200mm
に設定されている。
【0032】このように高周波定電流供給装置21と高
周波電圧測定装置26とを鋼材10に4端子法により接
続した場合、高周波電圧測定装置26の後段に接続され
る演算装置27では、以下のような処理を行う。
【0033】すなわち、脱炭測定の準備段階において
は、上記高周波電圧測定装置26により脱炭深さが未知
の各鋼材ごとに測定された発生電圧の振幅と位相とか
ら、両者の一次結合を上述の式1に従って求めるととも
に、それらの求めた一次結合の値と脱炭深さとを関係付
ける基準式を最小2乗法により求める。
【0034】図4に、上記演算装置27により基準式を
求めた結果の例を示す。ここで、図4(a)および
(b)は、定電流の周波数を様々に変えて行った結果の
うち、最も相関係数が大きくなった600Hzについて
の結果を示す。このうち(a)は24mmの径の鋼材を
8種類使用して測定した場合で、(b)は33mmの径
の鋼材を8種類使用して測定した場合の結果を示してい
る。
【0035】また、図4(c)および(d)は、それぞ
れ上記(a)および(b)の場合と同じ鋼材を用いて定
電流の周波数を0.3KHz,0.6KHz,1.0K
Hzと様々に変えて行った結果を各鋼材ごとに平均した
結果を示す。なお、図4(a)〜(d)の何れの場合
も、鋼材に供給する定電流は0.1Aとした。
【0036】この図4から明らかなように、どのような
条件で鋼材10に発生する電圧を測定しても、発生電圧
の振幅および位相の一次結合と脱炭深さとの間には線形
な関係が成り立つ。つまり、本実施形態の演算装置27
(一次結合演算手段3および基準式演算手段4)は、図
4に示したような直線の式を基準式として最小2乗法に
より求めている。
【0037】また、脱炭の深さが未知である測定対象の
鋼材10(例えば、径が24mmであるとする)につい
て脱炭深さを測定しようとするときは、図4(a)の場
合と同じ条件で(例えば、測定周波数を0.6KHzに
して)定電流を鋼材10に供給して、そのとき発生する
電圧の振幅と位相とを高周波電圧測定装置26により測
定する。
【0038】このとき演算装置27(脱炭深さ演算手段
5)は、上述のようにして既に求めておいた基準式に上
記測定した発生電圧の振幅と位相とを代入することによ
り、測定対象の鋼材10について脱炭の深さを求める。
例えば、測定した電圧の振幅と位相とにより決まる一次
結合の値が32であれば、図4(a)から脱炭深さは
0.3mmと求められる。
【0039】次に、図2のように構成した鋼材の脱炭測
定装置の実際の運用法について、図5および図6のフロ
ーチャートを参考にして説明する。先程から述べている
ように、実際の運用では、まず最初に、脱炭深さの測定
基準となる基準式をあらかじめ作成しておく必要があ
る。
【0040】そのために、まず図5のステップS51
で、脱炭深さが既に分かっている複数の鋼材(図4の例
では8サンプル)について、複数の周波数の下で、各鋼
材に生じる電圧の振幅と位相とをそれぞれ測定する。次
に、ステップS52で、各鋼材について測定した発生電
圧の振幅および位相と既知の脱炭深さとから、最小2乗
法により、振幅および位相の一次結合と脱炭深さとを関
係付ける実験式を各周波数ごとに求める。
【0041】そして、ステップS53で、上記ステップ
S52における各周波数での計算結果に基づいて、相関
係数が最も大きくなる周波数を測定周波数とするととも
に、その周波数での実験式を基準式として特定する。以
上で、脱炭深さ測定の準備は完了するが、特定した基準
式は、その後脱炭深さが未知の鋼材について実際に脱炭
深さを測定する際に使用するために、例えば演算装置2
7内の図示しないメモリ等に記憶しておく。
【0042】以上のような処理によって基準式を一度作
っておけば、その後は、同じ条件(鋼種、鋼材の径、測
定周波数など)の下で複数の鋼材について脱炭の測定を
連続的に行うことができる。また、複数の条件でそれぞ
れに対応する基準式を作っておけば、様々な種類の鋼材
を連続的に測定することもできる。そして、本実施形態
では、その脱炭測定の際に、測定対象の鋼材の他に基準
材を同時に用いる必要がないという利点もある。
【0043】上述のようにして基準式を作った後に被測
定鋼材について脱炭の深さを調べるときには、まず図6
のステップS61で、図5のステップS53にて特定し
た測定周波数を被測定鋼材に与えてそのとき生じる電圧
の振幅と位相とを測定する。次に、ステップS62で、
上記ステップS61にて測定した電圧の振幅と位相とを
図5のステップS53で特定した基準式に代入して、脱
炭深さを求める。
【0044】次に、図1に示した本実施形態による鋼材
の脱炭測定装置を具体的に実施する他の構成例を図7に
示す。この図7に示す鋼材の脱炭測定装置は、図2に示
した構成とほぼ同じであり、図2に示した構成要素と同
じ部分には同一の符号を付している。
【0045】図2の構成と図7の構成とで異なるところ
は、以下の点である。すなわち、図2の例は、高周波定
電流供給装置21と高周波電圧測定装置26とを鋼材1
0に4端子法により接続する接触式であるのに対して、
図7の例は、送信コイル(1次コイル)71と受信コイ
ル(2次コイル)72とを用いた電磁式である点で異な
っている。
【0046】すなわち、この図7の例では、高周波定電
流供給装置21に接続された送信コイル71に定電流を
供給することによって鋼材10に渦電流を発生させ、こ
の渦電流によって鋼材10に発生する励磁電圧を高周波
電圧測定装置26に接続された受信コイル72を用いて
測定するようにしている。なお、本実施形態では、送受
信コイル71,72のボビン径を36mmあるいは54
mmとし、巻数を共に10回としている。
【0047】また、図7の例では、高周波電圧測定装置
26により鋼材10について測定した発生電圧の振幅と
位相とに基づいて基準式を作成する演算装置73(図1
の一次結合演算手段3および基準式演算手段4に相当)
の処理が、図2の演算装置27による処理と異なってい
る。
【0048】すなわち、図7の演算装置73は、2つの
特定の周波数f1,f2で定電流を鋼材10に与えたと
きに高周波電圧測定装置26により測定される発生電圧
の振幅と位相とから、両者の一次結合の比を以下の式2
に従って求める。この一次結合の比は、脱炭深さが既知
の複数のサンプルについて計算する。 (一次結合の比)={(振幅f1)×k+(位相f1)}/{(振幅f2)×k+( 位相f2)} (式2)
【0049】続いて、演算装置73は、上述の式2に従
って計算した各サンプルごとの一次結合の比と、各サン
プルについて既知の脱炭深さを表す値とから、両者を関
係付ける基準式を最小2乗法により求める。このとき、
本実施形態では、このようにして基準式を求める演算
を、高周波定電流供給装置21で供給する定電流の周波
数の組を様々に変えながら行い、その中で相関係数が最
も大きくなる周波数の組を調べてそれらを測定周波数と
するようにしている。
【0050】図8に、上記演算装置73により基準式を
求めた結果の例を示す。この例も図4の例と同様に、鋼
材10に供給する定電流を0.1Aとした。また、脱炭
深さの測定精度を表す相関係数が最も大きくなるように
決められるkの値は15で、測定周波数は、相関係数が
最も大きくなる周波数の組、すなわち、f1=5KH
z,f2=0.6KHzの組を採用した。
【0051】ここで、図8(a)は、送受信コイル7
1,72のボビン径を54mmとし、24mmの径のサ
ンプルを8種類使用した場合の基準式の計算結果を示
し、図8(b)は、送受信コイル71,72のボビン径
を54mmとし、33mmの径のサンプルを8種類使用
した場合の基準式の計算結果を示す。また、図8(c)
は、送受信コイル71,72のボビン径を36mmと
し、24mmの径のサンプルを8種類使用した場合の基
準式の計算結果を示す。図8(d)は、上記図8(a)
〜(c)のグラフを1つの座標系にまとめた結果を示
す。
【0052】この図8から明らかなように、どのような
条件で鋼材10に発生する電圧を測定しても、発生電圧
の振幅および位相の一次結合の比と脱炭深さとの間には
線形な関係が成り立つ。つまり、本実施形態の演算装置
73は、図8に示したような直線の式を基準式として最
小2乗法により求めている。
【0053】次に、図7のように構成した鋼材の脱炭測
定装置の実際の運用法について、図9および図10のフ
ローチャートを参考にして説明する。図7のように構成
した場合も、図2のように構成した場合と同様に、まず
最初に、脱炭深さの測定基準となる基準式をあらかじめ
作成しておく必要がある。
【0054】そのために、まず図9のステップS91
で、脱炭深さが既に分かっている複数の鋼材(サンプ
ル)について、複数の周波数の下で、各鋼材に生じる電
圧の振幅と位相とをそれぞれ測定する。次に、ステップ
S92で、各周波数の下で各鋼材について測定した発生
電圧の振幅および位相と既知の脱炭深さとから、2つの
周波数を選択して振幅と位相との一次結合の比を求め
る。このような一次結合の比を求める演算を、選択する
2つの周波数の組を様々に変えながら行う。
【0055】次に、ステップS93で、上述のようにし
て様々に変えた周波数の組ごとに、最小2乗法により、
一次結合の比と脱炭深さとを関係付ける実験式を求め
る。そして、ステップS94で、上記ステップS93に
おける各周波数の組での計算結果に基づいて、相関係数
が最も大きくなる周波数の組を測定周波数とするととも
に、その周波数の組での実験式を基準式として特定す
る。このとき特定した基準式は、その後脱炭深さが未知
の鋼材について実際に脱炭深さを測定する際に使用する
ために、例えば演算装置27内の図示しないメモリ等に
記憶しておく。
【0056】上述のようにして基準式を作った後に被測
定鋼材について脱炭の深さを調べるときには、まず図1
0のステップS101で、図9のステップS94にて特
定した測定周波数の組を被測定鋼材に与えてそのとき生
じる電圧の振幅と位相とをそれぞれ測定する。次に、ス
テップS102で、上記ステップS101にて測定した
電圧の振幅と位相とを図5のステップS53にて特定し
た基準式に代入して、脱炭深さを求める。
【0057】以上詳しく説明したように、本実施形態に
よる鋼材の脱炭測定は、鋼材10の一部を切断してケミ
カルエッジング等を施して行う破壊検査ではないので、
長い鋼材10の一部分しか検査の対象とすることができ
ないという不都合を防止して、脱炭の測定もれを少なく
することができる。また、切断やケミカルエッジング等
の面倒な作業を行わなくて済み、脱炭深さの測定を容易
に行うことができる。さらに、この脱炭測定の際には測
定対象の鋼材の他に基準材を同時に用いる必要がないの
で、装置の規模を簡単にすることもできる。
【0058】なお、以上の実施形態では、鋼材の脱炭測
定装置の構成例として、接触式のもの(図2)と電磁式
のもの(図7)とを示したが、接触式の方が電磁式より
も脱炭深さの測定精度が良いという利点がある。なお、
本発明は、上記のような純粋な接触式、電磁式による構
成の他にも、これらを組み合わせた構成であっても適用
することが可能である。
【0059】すなわち、高周波定電流供給装置21を2
端子を介して鋼材10に接続し、定電流の供給を2端子
を介して行うようにするとともに、発生電圧をコイルを
介して測定するように構成したり、逆に、定電流の供給
をコイルを介して行うようにするとともに、発生電圧を
2端子を介して測定するように構成したりすることが可
能である。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
鋼材に対して高周波数で定電流を供給してそのときに発
生する電圧の振幅と位相とを測定し、その振幅および位
相の一次結合と脱炭深さとを関係付ける基準式を求めて
おき、測定対象の鋼材に対して特定の高周波数で定電流
を供給したときに発生する電圧の振幅と位相とを上記求
めておいた基準式に代入することによって脱炭深さを求
めるようにしたので、鋼材に対して特定の高周波数で定
電流を供給してそのときに発生する電圧の振幅と位相と
を測定し、それらに所定の演算を施すだけで脱炭の有無
や深さを求めることができるようになる。このため、鋼
材を切断したり、ケミカルエッジングを施したりする等
の面倒な作業を行わなくても脱炭の測定を行うことがで
き、脱炭の測定を容易に行うことができる。しかも、破
壊検査の場合と異なり、多点測定が可能となるので、測
定もれを少なくすることができる。さらに、実際の脱炭
測定時には測定対象の鋼材だけを用いれば良いので、装
置の規模を小さくすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である鋼材の脱炭測定装置
の要素的特徴を示す機能構成ブロック図である。
【図2】図1に示した鋼材の脱炭測定装置を具体的に実
施する1つの構成例(接触式の構成)を示す図である。
【図3】4端子法による接続の様子を詳しく説明するた
めの図であり、脱炭測定用の鋼材スタンドの構成を示す
図である。
【図4】測定電圧の振幅および位相を一次結合した値と
脱炭深さとの関係の例を示す図である。
【図5】図2のように構成した鋼材の脱炭測定装置の実
際の運用法について説明するためのフローチャートであ
り、基準式を作成する際の手順を示すフローチャートで
ある。
【図6】図2のように構成した鋼材の脱炭測定装置の実
際の運用法について説明するためのフローチャートであ
り、実際に脱炭深さを測定する際の手順を示すフローチ
ャートである。
【図7】図1に示した鋼材の脱炭測定装置を具体的に実
施する他の構成例(電磁式の構成)を示す図である。
【図8】測定電圧の振幅および位相を一次結合した値の
比と脱炭深さとの関係の例を示す図である。
【図9】図7のように構成した鋼材の脱炭測定装置の実
際の運用法について説明するためのフローチャートであ
り、基準式を作成する際の手順を示すフローチャートで
ある。
【図10】図7のように構成した鋼材の脱炭測定装置の
実際の運用法について説明するためのフローチャートで
あり、実際に脱炭深さを測定する際の手順を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 高周波定電流供給手段 2 高周波電圧測定手段 3 一次結合演算手段 4 基準式演算手段 5 脱炭深さ演算手段 10 鋼材 21 高周波定電流供給装置 26 高周波電圧測定装置(2位相ロックインアンプ) 27 演算装置 31,32 電流供給端子 33,34 電圧検出端子 71,72 送受信コイル 73 演算装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱炭深さが既知の鋼材および測定対象の
    鋼材に対して特定の高周波数で定電流を供給する高周波
    定電流供給手段と、 上記高周波定電流供給手段により上記脱炭深さが既知の
    鋼材および測定対象の鋼材に対して供給される高周波数
    の定電流によって上記鋼材に発生する電圧の振幅と位相
    とを測定する高周波電圧測定手段と、 上記高周波電圧測定手段により上記脱炭深さが既知の複
    数の鋼材について測定される電圧の振幅と位相とから両
    者の一次結合をそれぞれ求め、上記脱炭深さが既知の各
    鋼材ごとの一次結合の値と脱炭深さを表す値とを関係付
    ける基準式を最小2乗法により求める基準式演算手段
    と、 上記高周波電圧測定手段により上記測定対象の鋼材につ
    いて測定される電圧の振幅と位相とを上記基準式に代入
    することにより脱炭深さを求める脱炭深さ演算手段とを
    設けたことを特徴とする鋼材の脱炭測定装置。
  2. 【請求項2】 上記高周波定電流供給手段および高周波
    電圧測定手段を上記脱炭深さが既知の鋼材および測定対
    象の鋼材に4端子法により接続し、上記高周波定電流供
    給手段から上記脱炭深さが既知の鋼材および測定対象の
    鋼材に対して2端子を介して定電流を供給し、これによ
    って上記脱炭深さが既知の鋼材および測定対象の鋼材に
    発生する電圧を上記高周波電圧測定手段が他の2端子を
    介して測定するようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載の鋼材の脱炭測定装置。
  3. 【請求項3】 上記高周波定電流供給手段および高周波
    電圧測定手段は、上記高周波定電流供給手段に接続され
    た1次コイルに定電流を供給することによって上記脱炭
    深さが既知の鋼材および測定対象の鋼材に渦電流を発生
    させ、この渦電流によって上記脱炭深さが既知の鋼材お
    よび測定対象の鋼材に発生する励磁電圧を上記高周波電
    圧測定手段に接続された2次コイルを用いて測定するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1に記載の鋼材の脱炭
    測定装置。
  4. 【請求項4】 上記基準式演算手段は、2つの高周波数
    の下で上記高周波電圧測定手段により測定される電圧の
    振幅と位相とから、各周波数ごとに求めた一次結合の比
    を表す値を上記複数の鋼材ごとに求め、各鋼材ごとの一
    次結合の比の値と脱炭深さの値とを関係付ける基準式を
    最小2乗法により求めることを特徴とする請求項3に記
    載の鋼材の脱炭測定装置。
  5. 【請求項5】 脱炭深さが既知の複数の鋼材に対して様
    々な高周波数で定電流を供給してそのとき発生する電圧
    の振幅と位相とを各周波数ごとに測定し、上記測定した
    発生電圧の振幅と位相との一次結合を求めるとともに、
    その一次結合の値と脱炭深さとを関係付ける基準式を各
    周波数ごとに生成する第1のステップと、 上記第1のステップで生成した各周波数ごとの基準式の
    中から測定精度が最もよくなる基準式とそれに対応する
    周波数とを特定する第2のステップと、 上記第2のステップで特定しておいた高周波数で測定対
    象の鋼材に定電流を供給してそのとき発生する電圧の振
    幅と位相とを測定し、上記測定した電圧の振幅と位相と
    を上記特定しておいた基準式に代入することによって脱
    炭深さを求める第3のステップとを有することを特徴と
    する鋼材の脱炭測定方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007510916A (ja) * 2003-11-10 2007-04-26 フラウンホファー ゲセルシャフトツール フェールデルンク ダー アンゲヴァンテン フォルシュンク エー.ファオ. 部分硬化加工物の軟質ゾーン領域の幅を定量的に決定する方法
JP2009047664A (ja) * 2007-08-23 2009-03-05 Toyota Motor Corp 非破壊測定方法及び非破壊測定装置

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JP2007510916A (ja) * 2003-11-10 2007-04-26 フラウンホファー ゲセルシャフトツール フェールデルンク ダー アンゲヴァンテン フォルシュンク エー.ファオ. 部分硬化加工物の軟質ゾーン領域の幅を定量的に決定する方法
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