JPH09257466A - 回転ベルトの撓み判定具 - Google Patents

回転ベルトの撓み判定具

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JPH09257466A
JPH09257466A JP6289196A JP6289196A JPH09257466A JP H09257466 A JPH09257466 A JP H09257466A JP 6289196 A JP6289196 A JP 6289196A JP 6289196 A JP6289196 A JP 6289196A JP H09257466 A JPH09257466 A JP H09257466A
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JP
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belt
tool
rod
load
deflection
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JP6289196A
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Inventor
Kenji Mizuno
野 憲 二 水
Kenichi Morikawa
川 賢 一 森
Takeshi Yamaguchi
口 武 山
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転ベルトの撓みを計測して、その適否の判
定を容易にして、判定に要する人役、時間等を高率化さ
せるための回転ベルトの撓み判定具を提供する。 【解決手段】 プーリー間に架けられた回転ベルトの撓
みの適否を判定する判定具であって、前記回転ベルトの
張り側部又は弛み側部に係止するための係止部が先端部
側に設けられ、所定の引張力を付与するための引張力付
与具が基端部側に設けられている棒状体と、該棒状体の
中間部に棒状体の長さ方向に摺動自在に取り付けられ、
もう一方の側の弛み側或いは張り側のベルトに当接して
荷重負荷前の回転ベルトの張り側部と弛み側部との間隔
の基準位置を決めるための計測用摺動部材と、適正荷重
負荷時の回転ベルトの撓みの程度により回転ベルトの撓
みの適否を判定するための前記計測摺動部材に摺動自在
に取り付けられた判定板とから構成されていることを特
徴とする回転ベルトの撓み判定具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プーリー間に架け
られた回転ベルトの撓みを計測してその適否を判定する
回転ベルトの撓み判定具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】モーターの回転力を伝達して各種製品を
製造する各種製造プロセスには、二つのプーリー間に掛
けられている回転ベルトが多数使用されている。しか
し、これら製造プロセスの回転ベルトは、長期間の運転
により、徐々に磨耗したり、延伸されることによって緩
んでしまって、モーターの回転力を十分に伝達すること
ができなくなってしまったり、摩擦熱による発火等によ
る火災発生の原因の一つとなる。従って、これら製造プ
ロセスの安全性を確保するのためには、その検査・点検
等の保守を定期的に行ない、回転ベルトの撓みの程度を
チェックし、必要な場合は撓みを調整し、或いは、回転
ベルトが磨耗され過ぎていたり、延伸され過ぎている場
合には、新しい回転ベルトと交換して安全を確保するこ
とが重要である。しかし、各種製造プロセスにおいて
は、数多くの、しかも、多種類の回転ベルトが使用され
ていることから、その様な多種類の回転ベルトの撓みの
程度を一つづつ検査・点検することは容易なことでな
く、しかも、その様な保守、点検には多くの人手や時間
が費やされることから、上記製造プロセスの安全性を確
保するのためには、この様な多種類の回転ベルトを用い
ることは好ましくないことである。
【0003】けれども、現実には、上記各種製造プロセ
スにおいて用いられる回転ベルトの種類としては、平形
ベルト、Vベルト、歯付ベルト、丸ベルト等が知られて
おり、それぞれの目的に応じて、各種のベルトが実際に
使い分けられている。回転ベルトとしては、日本工業規
格(JIS K−6323)で規定されているVベルト
が代表的なものであるが、それでも標準Vベルト、細幅
Vベルト、結合Vベルト等の種類があり、一般的に継ぎ
目のないリング状の動力伝導用ベルトが使用されてい
る。更に、上記JIS規格により示されている標準Vベ
ルトの中にも、その断面寸法により、更に、M型、A
型、B型、C型、型、D型、E型の6種類に分類されて
おり、それぞれの性能が規定されている。また、Vベル
トの撓みはその張り方に依存するが、Vベルトの最高の
張り具合は、ベルトスリップ無しで、最も緩く張ったも
のである。ベルトを強く張り過ぎるとベルトやベアリン
グ等の寿命が短くなり、プロセスの安全性にも支障を来
たす。逆に、緩み過ぎるとベルトがスリップし、動力オ
ーバー等、プロセスの安全性に支障を来たす。従って、
ベルトの撓みを適性範囲内に保つことは、関連するプロ
セスの安全性の保持においても非常に重要な要素であ
る。
【0004】従来、この様な回転ベルトの撓みを検査・
点検するには、次の様にして測定するのが一般的であっ
た。回転ベルトの撓みの検査・点検には、ベルトに荷重
をかける秤(市販されているものとしてはベルトテンシ
ョンメーター等がある。)と、撓み量を測るスケールの
器具を使用していた。そして、実際に、回転ベルトの撓
みを検査・点検するには、先ず、ベルトの種類に応じた
検査、調整のための荷重を予め調べておき、次に、ベル
トにその荷重をかけて、その撓み量をスケールで測定す
る。撓み量の適性範囲の限界値は、一般的には、次に示
す計算式により求められている。 撓み量(mm)=スパン長さ×0.016 すなわち、Vベルトのスパン中央部に撓み荷重を垂直に
かけて、スパン長さ100mm当たり1.6mm以下の
撓みを生じるようにするのが適正な張り方である。従っ
て、この式から得られる値と、測定された値とを比較し
て、ベルトの撓み量が適正範囲内であるかどうかを判定
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の回転ベルトの撓みの検査・点検技術において、回転
ベルトの撓みが適正か否かを判定するためには、ベルト
の種類による検査、調整のための荷重範囲の確認及び軸
間距離による適正撓み量の計算を予め実施しておく必要
がある。次いで、検査・点検用の道具として、荷重秤と
スケールとを準備する必要がある。また、検査・点検時
には荷重の目盛りを見ながらスケールの目盛りを読み取
る必要があり、そのためには熟練を要する作業員が二人
で作業しなければならない等、ベルトの撓みの判定結果
を得るためには、準備工程作業と実作業とが必要であ
り、しかも、熟練を要する作業員が二人必要である等、
これら両作業とも非常に効率が良くないのが現状であ
る。この様なベルトの撓みの判定は、プロセスの中での
動力伝達能力に関わるため、その検査、調整はプロセス
の安全性を保持するために非常に重要である。従って、
この撓み量の判定を効率化させることは、プロセスの安
全性を高めることに繋がっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
実務的に解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ベルトの撓
みの判定に関する準備工程作業と実作業との非効率的な
点を、測定器具の設計に織り込めば、飛躍的に効率良く
判定することができるとの知見を得て、本発明を完成す
るに至ったものである。すなわち、本発明の回転ベルト
の撓み判定具は、プーリー間に架けられた回転ベルトの
撓みの適否を判定する判定具であって、前記回転ベルト
の張り側部又は弛み側部に係止するための係止部が先端
部側に設けられ、所定の引張力を付与するための引張力
付与具が基端部側に設けられている棒状体と、該棒状体
の中間部に棒状体の長さ方向に摺動自在に取り付けら
れ、もう一方の側の弛み側或いは張り側のベルトに当接
して荷重負荷前の回転ベルトの張り側部と弛み側部との
間隔の基準位置を決めるための計測用摺動部材と、適正
荷重負荷時の回転ベルトの撓みの程度により回転ベルト
の撓みの適否を判定するための前記計測摺動部材に摺動
自在に取り付けられた判定板とから構成されていること
を特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
[I] 回転ベルトの撓み判定具 (1) 構 造 本発明の回転ベルトの撓み判定具1は、具体例として
は、図1にて示される様に、プーリー7a,7b間に架
けられた回転ベルト3の張り側部3cと弛み側部3dと
の間隔Hの荷重負荷前後の差(ベルトの撓み)を計測し
て、その回転ベルト3の撓みの程度からその適否を判定
するために用いられるものであり、その構造は、図2の
(a),(b)にて示される様に、略棒状をした棒状体
2からなるものであり、その棒状体2の先端部2a側に
はベルト3の張り側部3cの中央部の測定ポイントにお
いてベルト3の上面部3aに係止するための係止部4が
設けられて、また、基端部側2bには所定の引張力Fを
付与するための引張力付与具5が設けられており、それ
ら棒状体2の中間部2cには、計測の際に、ベルト3の
もう一方の側の弛み側部3dの下面部3bに当接して、
モーターの回転軸6に固着したプーリー7bと、該モー
ターの回転速度を減速すると共に大きな回転力に変換し
て他の機器に伝達するためのプーリー7aとの間に架け
られたリング状ベルト3の張り側部3c中央部と弛み側
部3d中央部との間の距離Hの荷重負荷前後の差(ベル
トの撓み)を計測するための計測用摺動部材8が前記棒
状体2の長さ方向に摺動自在に取り付けられ、更に、こ
の計測用摺動部材8にベルト撓みの適否を判定するため
の判定板9が該計測用摺動部材8の長さ方向に摺動自在
に取り付けられているものである。
【0008】(2) 棒状体 上記棒状体2は、上記係止部4、引張力付与具5及び計
測用摺動部材8を保持することができ、引張荷重Fに対
して十分な強度を持つものであれば、その断面形状に拘
ることはない。また、棒状体2の長さについては、回転
ベルト3の張り側部3c中央部と弛み側部3d中央部と
の間の距離Hの長さによって使い分けられる。特に長い
棒状体2を用いる場合には、その長さを自由に調節する
ことが出来るようにジョイントアタッチメント2dを有
するように形成することができる。棒状体2の材料とし
ては、例えば、金属製の丸棒、角棒等の各種形状のもの
を用いることができる。
【0009】(a) 係止部 棒状体には、例えば、先端部2a側がベルト3の張り側
部3cの中央部の測定ポイントでベルト3の上面部3a
に引っ掛けて係止することができるように係止部4が設
けられている。該係止部4は先端部2aをベルト3の上
面部3aに引っ掛けることができる形状であれば良い
が、一般に、直角に曲折されたL字状、或いは、その先
が曲げられた数字の7の字状等の鉤状とすることが好ま
しい。該直角に曲折された係止部4の部分の長さは測定
すべきベルト3の上面部3aの幅よりやや大きめのもの
であることが好ましい。
【0010】(b) 引張力付与具 また、棒状体2の基端部2b側には所定の引張力Fを付
与するための引張力付与具5が設けられてている。該引
張力付与具5は、バネ秤10等の荷重秤11等を係止す
るための係止部12を形成して、この係止部12にバネ
秤10等の荷重秤11等を係止して、取り外し自在に接
続可能な構造とするか、或いは、棒状体2の基端部側2
bに荷重秤11を固着して棒状体2と一体に形成した構
造とすることができる。いずれにしても、引張力が所定
の荷重Fとすることができる様にしたものであり、荷重
の目盛り11aが示されていたり、また簡便にはベルト
3の種類等によって異なる適正荷重範囲11bが表示さ
れているものであれば良い。該引張力付与具5は、ベル
ト3の種類や小プリー径の大きさ等によってそれぞれ異
なる値の所定の引張力(荷重)Fを付与する必要がある
ので、それによって異なる種類の荷重秤11を接続する
ことが可能な構造となっている。また、デジタル表示の
秤量器具を用いる場合は、荷重適正範囲を直接に読み取
ることができる。
【0011】(3) 計測用摺動部材 (a) 摺動板 図3にて示されている様に、上記棒状体2の中間部2c
の位置に設けられている計測用摺動部材8は、該棒状体
2を挿通する摺動部材13a,13bと、該摺動部材1
3a,13bに固着する例えばL字状の摺動板14とか
ら構成されている。従って、L字状の摺動板14は、該
棒状体2の長さ方向に摺動自在に取り付けられている。
【0012】(b) ベルト当接板 上記摺動板14には、測定の際に、もう一方の側のベル
ト3の上面部3bに当接するためのベルト当接板15が
直角に立設してL字状となっている。
【0013】(c) 目 盛 上記摺動板14には、判定板9の位置決めを行なうため
の目盛り16がミリメートル(mm)の単位で当接板1
5の側より目盛られていたり、及び/又は、プーリー7
aとプーリー7bのスパンの長さL等によりそれぞれ異
なる値の検査、調整するための荷重の許容範囲や許容限
界を表わすスケール17が表示されている。この様な荷
重の許容範囲や許容限界が示されているスケール17を
表示することによって、より一層能率良く測定すること
が可能となるので好ましい。
【0014】(4) 判定板 前記摺動板14の上面部14a側には、断面がリング状
又はC字状に折り曲げられた判定板9が該摺動板14の
長さ方向に摺動自在に取り付けられている。上記摺動板
14の上面部14a側に長さ方向に摺動自在に取り付け
られている判定板9は、ベルト3の張り具合を検査、調
整して、回転ベルトの撓みの程度よりその適否を判定す
るための板である。該判定板9の上面部9aのベルト3
の側面部3eが当接する側には着色18が施されている
ことが好ましい。該着色18は、具体的には、摺動板1
4のスケール17と一体となって、段階的に許容範囲が
緑色18aに、要注意範囲が黄色18bに、許容限界を
超えた範囲が赤色18c等に色分けされたり、或いは、
緑色から赤色に徐々にその幅を変化させたり、その判定
された色調によって、簡単にベルト3の撓みの適否を決
定することができる。
【0015】[II] 撓み測定方法 (1) 測定操作手順 実際に、回転ベルト3の撓みを測定するには、通常、以
下に示す操作手順で行なわれる。
【0016】(2) 準 備 (a) ベルトの種類の測定 図1にて示す様に、先ず、ベルト3の種類や小プリー径
の大きさ、或いは、プーリー7aとプーリー7bのスパ
ンの長さL等によりそれぞれ異なる値の所定の引張力
(荷重)Fを付与する必要があるので、できるだけ同一
種類のベルト3や同一の小プーリー径のもの、又は、同
一のスパンの長さLのもの等を用いることが測定効率上
から望ましい。また、それらベルト3の種類や小プリー
径の大きさ、或いは、プーリー7aとプーリー7bのス
パンの長さL等によりそれぞれ異なる値の所定の引張力
(荷重)Fを前記バネ秤等の荷重秤11の目盛り11a
の表示に隣接してその引張力(荷重)を色分けした適正
荷重範囲11bとして表示しておけば、より一層効率的
に測定を行なうことができる。同様に、計測用摺動部材
8のL字状の摺動板14の目盛り16に隣接して判定板
9の位置を表示しておけば、より一層効率的に測定する
ことができる。Vベルト3の種類は、図4に示す様な、
その断面寸法のa,b,θの値によって、下記表1で表
される様なM型、A型、B型、C型、D型、E型の6種
類に分類されていることから、その断面寸法のa,b,
θの箇所を図4に示す様な部位を測定して、その値に基
づき、下記の表1からVベルトの型が決定される。
【0017】 表 1 種類 a b θ (mm) (mm) (度) M型 10.0 5.5 40 A型 12.5 9.0 40 B型 16.5 11.0 40 C型 22.0 16.5 40 D型 31.5 22.0 40 E型 38.0 25.0 40
【0018】(b) 小プーリー径の測定 プーリー7aとプーリー7bの中の小さい方のプーリー
径の大きさをmm単位で測定する。 (c) Vベルトの撓み荷重の決定 そして、この小さい方のプーリー径の大きさ(mm)の
値と、上記表1のVベルト3の種類を、下記の表2に当
てはめて、Vベルトの撓みを測定する際の荷重Fの値が
決定される。
【0019】
【表1】
【0020】(d) スパンの長さ(L)の測定 プーリー7aとプーリー7bとの間のスパンの長さL
は、図1に示す箇所を測定することによりスパンの長さ
Lが決定される。 (e) 引張力(荷重)の決定 バネ秤10等の荷重秤11に掛けられる引張力(荷重)
Fは、上記表2より導かれる。具体的には、例えば、V
ベルトにB型のものを用い、小プーリー径が165mm
と測定された場合には、表2の中の「B型、161mm
〜」に該当し、バネ秤10に掛けられる引張力(荷重)
Fは「最小値1.9kg〜最大値2.9kg」の範囲内
で掛けられることが適正であることが導かれる。なお、
上記Vベルト以外のものも、上記表2とは別にして、そ
れらの経験値より別途導き出して用いることもできる。
【0021】(f) 判定板の位置 判定板9の位置は、判定板9の黄色18bと赤色18c
に着色された部分との境界線18dと一致する位置に決
められる。上記ベルトの撓み量の限界値は、一般的には
次に示す式により求められる。 撓み量(mm)=スパンの長さ(L)×0.016 従って、この計算式から導かれる値と、測定された値と
を比較して、ベルトの撓みが適正かどうかを判定する。
具体的には、例えば、上記スパンの長さ670mmの場
合は、上記計算式から、スパンの長さ670mm×0.
016=10.7mmが導き出され、この10.7mm
がベルトの撓み量の限界値である。それ故、判定板9の
黄色18bと赤色18cに着色された部分との境界線1
8dの位置を、L字状の摺動板14の目盛りの10.7
mmに合わせる。
【0022】(3) 測 定 (a) 両ベルト間の距離の測定 そして、図2に示すように、測定するB型Vベルト3の
上面部3aに棒状体2の先端部2a側の係止部4を引っ
掛けて、もう一方の側のベルト3bに計測用摺動部材8
のL字状の摺動板14のベルト当接板15にベルト3の
上面部3aを当接して、両ベルト7a,7b間の距離H
を基準位置として決定する。 (b) ベルトに引張力(荷重)を掛けた時の撓み量の測定 次いで、その棒状体2の基端部2b側の引張力付与具5
の係止部12にバネ秤10を係止し、該バネ秤10を引
っ張って、上記表2によって定められた引張力(荷重)
Fである最小値1.9kg〜最大値2.9kgの引張力
(荷重)Fを与える。この引張力(荷重)Fを与えるこ
とによりVベルト3は撓み、その荷重を掛けた際の距離
Mは縮むが、撓んだ距離Nの分だけ棒状体2、L字状の
摺動板14、判定板9及びバネ秤10が移動する。
【0023】(4) 撓みの適否の判定 従って、もう一方の側のベルト3の上面部3aに当接し
ていた計測用摺動部材8のL字状の摺動板14のベルト
当接板15が、ベルト3の撓んだ部分の距離Nだけ移動
するので、その移動の距離Nの大きさが前記10.7m
mよりも大きいと、図3に示される様に、ベルト当接板
15が距離Nの分だけベルト3より離れて、判定板9の
赤色に着色された部分18cがベルト3の上面部3aよ
り突出して、これを測定・検査者がその色を目視にて確
認できるようになり、ベルト3の撓みの適否の判定が下
される。
【0024】
【実施例】以下に示す実験例によって、本発明を更に具
体的に説明する。本発明はここに示す例によって限定さ
れるものではない。
【0025】実施例1 図1に示す様な、本発明の回転ベルトの撓み判定具1を
用い、ポリエチレン製造装置の加圧ポンプの回転ベルト
の撓みの程度を測定し、回転ベルト3の交換の可否に付
いて判定した。判定板の位置決め 上記加圧ポンプのプーリー7aとモーターのプーリー7
bとのスパンの長さLは670mmであることから、 撓み限界量(mm)=670mm×0.016=10.
7mm の計算式より求めた値に基づき判定板9の赤色に着色さ
れた部分18cをL字状の摺動板14の目盛りの10.
7mmに合わせた。
【0026】引張力(荷重)の決定 上記加圧ポンプの回転ベルト3の種類はB型であり、小
さい方のプーリー径の大きさ(mm)が165mmであ
ることから、表2より求められたバネ秤10に掛けられ
る引張力(荷重)Fは、最小値1.9kg〜最大値2.
9kgの範囲であった。
【0027】測 定 図1に示す様に、測定するB型回転Vベルト3の張り側
部3cの上面部3aに棒状体2の先端部2a側の係止部
4を引っ掛けて、回転ベルト3の張り側部3cに垂直に
荷重Fが掛かるようにする。そして、図2の(a)に示
すように、もう一方の側の回転ベルト3の弛み側部3d
の上面部3bに計測用摺動部材8のL字状の摺動板14
のベルト当接板15を当接して、両ベルト3c,3d間
の距離Hを測定し、引張力(荷重)Fが0kgの時の、
撓み判定具1の撓み量が零点(基準値)の距離Hを測定
した。
【0028】引張力(荷重)を掛けた時の撓み量の測定 次いで、その棒状体2の基端部2a側の引張部にバネ秤
10を係止し、該バネ秤10をベルト3に垂直に引っ張
って、上記表2によって定められた引張力(荷重)Fで
ある最小値1.9kg〜最大値2.9kgの適正範囲内
の引張力(荷重)Fを与える。この引張力(荷重)Fを
与えることによりVベルト3は撓み、その荷重を掛けた
際の距離Mは縮むが、撓んだ距離Nの分だけ棒状体2、
L字状の摺動板14、判定板9及びバネ秤10が移動す
る。
【0029】ベルト交換の判定 そして、もう一方の側のベルト3の上面部3aに当接し
ていた計測用摺動部材8のL字状の摺動板15のベルト
当接板15が、ベルト3の撓んだ部分の長さNだけ移動
するので、その移動の距離Nの大きさが前記計算式によ
り得られた10.7mmよりも大きいと、判定板9の赤
色に着色された部分18cがベルト3の上面部3aより
突出して、これを測定・検査者がその色を目視にて確認
できるようになり、ベルト3の交換をするよう判定され
て、ベルト3が交換される。
【0030】
【発明の効果】このような本発明の回転ベルトの撓み判
定具は、回転ベルトの撓み適否を容易かつ即座に判定す
ることができる。その結果、回転ベルトを使用するプロ
セスの安全性を著しく高めることができ、かつ、判定に
要する人役、時間等を高率化することができる。撓み判
定治具を棒状部位に付属させることで、予め軸間距離か
ら撓み量を計算する必要をなくし、荷重適正範囲を判定
する治具を秤量部位に付属させることにより、荷重適正
範囲を即刻に判定することができる。また、棒状部位と
秤量部位を一体化させることで、軸間距離、適正荷重、
撓み量の関係を一回の操作で把握でき、熟練を要せず、
かつ一人の作業で確度の高い判定を可能とし、準備工程
と実作業の効率化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明実施例における回転ベルトの撓
み判定具を用いて、回転ベルトの撓みを測定する際の、
概略説明図である。
【図2】図2の(a)は、本発明実施例における回転ベ
ルトの撓み判定具を用いて、撓み判定具の撓み量の零点
(基準値)を測定する際の説明図である。図2の(b)
は、図4の(a)のベルトに適正範囲内の引張力(荷
重)を掛けてベルト交換の判定を行なう際の説明図であ
る。
【図3】図3は、ベルト交換の判定を判定板の着色され
た色調により判定を行なう際の斜視図である。
【図4】図4は、Vベルト3の断面の寸法測定箇所を表
わす説明図である。
【符号の説明】
1 回転ベルトの撓み判定具 2 棒状体 2a 先端部 2b 基端部 2c 中間部 2d ジョイントアタッチメント 3 ベルト 3a 上面部 3b 上面部 3c 張り側 3d 弛み側 3e 側面部 4 係止部 5 引張力付与具 6 モーターの回転軸 7a プーリー 7b プーリー 8 計測用摺動部材 9 判定板 9a 上面部 10 バネ秤 11 荷重秤 11a 目盛り 11b 適正荷重範囲 12 係止部 13a,13b 摺動部材 14 摺動板 14a 上面部 15 ベルト当接板 16 目盛 17 スケール 18 着色 18a 緑色 18b 黄色 18c 赤色 18d 境界線 F 引張荷重 L スパンの長さ M 荷重を掛けた際の距離 N 撓んだ距離 H ベルト間の距離

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プーリー間に架けられた回転ベルトの撓み
    の適否を判定する判定具であって、前記回転ベルトの張
    り側部又は弛み側部に係止するための係止部が先端部側
    に設けられ、所定の引張力を付与するための引張力付与
    具が基端部側に設けられている棒状体と、該棒状体の中
    間部に棒状体の長さ方向に摺動自在に取り付けられ、も
    う一方の側の弛み側或いは張り側のベルトに当接して荷
    重負荷前の回転ベルトの張り側部と弛み側部との間隔の
    基準位置を決めるための計測用摺動部材と、適正荷重負
    荷時の回転ベルトの撓みの程度により回転ベルトの撓み
    の適否を判定するための前記計測摺動部材に摺動自在に
    取り付けられた判定板とから構成されていることを特徴
    とする回転ベルトの撓み判定具。
  2. 【請求項2】計測用摺動部に判定板の位置を決める目盛
    り又は許容範囲や許容限界が示されるスケールが表示さ
    れている請求項1に記載の回転ベルトの撓み判定具。
  3. 【請求項3】判定板の上面部にベルトの側面部が当接す
    る側に着色が施されている請求項1に記載の回転ベルト
    の撓み判定具。
  4. 【請求項4】引張力付与具が、所定の引張力を付与する
    ための荷重秤と該荷重秤を係止するための係止部とから
    形成されている請求項1に記載の回転ベルトの撓み判定
    具。
  5. 【請求項5】引張力付与具が、荷重秤を固着して棒状体
    と一体に形成したものである請求項1に記載の回転ベル
    トの撓み判定具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010216852A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Yokohama Rubber Co Ltd:The コンベヤベルトの衝撃試験方法および装置
JP2018087422A (ja) * 2016-11-28 2018-06-07 三和シヤッター工業株式会社 チェーンの弛み測定装置
CN114112154A (zh) * 2021-09-26 2022-03-01 广州擎天实业有限公司 一种洗衣机皮带张紧力检测方法

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