JPH09257440A - 2次元配列型共焦点光学装置 - Google Patents
2次元配列型共焦点光学装置Info
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Abstract
が高く、光源として白色光が使用可能で、カラー観察、
蛍光観察もできる2次元配列型共焦点光学装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】光源部1からの照明光をピンホールアレイ
部7から効率よく通過させるためにマイクロレンズアレ
イ部6を設け、2次元光電センサ15上にはこのマイク
ロレンズアレイ部6の像が、2次元光電センサ15の画
素配列の空間周波数に対して1/2以下に帯域制限され
て結像するように構成する。
Description
計測を行うために用いられる光学装置であり、特に共焦
点光学系を用いた光学装置に関する。
形状が計測できることが知られている。従来技術の説明
に先立ち共焦点光学系による一般的な3次元形状計測の
方法を解説する。共焦点光学系の基本構成を図10に示
す。点光源101からでた光はハーフミラー102を透
して対物レンズ103により集光され、物体に投影され
る。物体から反射した光は再び対物レンズ103に入射
しハーフミラー102を介して点光源101と光学的に
同じ位置にあるピンホール104に入射し、ピンホール
104を通過した光の量が検出器105により計測され
る。これが共焦点光学系の基本的な構成である。このよ
うな光学系を用いると物体表面上の点のz方向の位置が
次のようにして計測できる。物体表面が点光源101に
共役な位置にある場合、反射光は同じく共役な位置であ
るピンホール104面に収束しほとんどの反射光がピン
ホール104を通過する。しかし物体表面が点光源に共
役な位置から離れるとピンホール104を通過する光量
は急速に減少する(図中に破線で光路を図示)。このこ
とから物体と対物レンズ103との距離を変化させて検
出器105が最大出力を示す点を見つければ物体表面の
z位置を特定できる。物体あるいは共焦点光学系を2次
元的(xy方向)に走査してこのようなz位置計測を行
えば物体の3次元形状が計測できる。これが共焦点光学
系による3次元形状計測の原理である。
次元形状を計測する場合、1点毎に物体と対物レンズ1
03の距離を変化させてz位置計測するのではなく、物
体と対物レンズ103の距離が一定の位置でxy方向に
2次元的に走査して面的な光量データを得て(以下この
ような面的な光量データを共焦点画像と呼ぶことにす
る)、物体と対物レンズ103の距離を変化させて同様
に共焦点画像を得るようにし、物体と対物レンズ103
の距離が互いに異なるこれらの多数の共焦点画像から、
画像の各点毎に光量が最大値を与える画像を見つける処
理を行うことで物体の3次元形状を求めることもでき
る。この方が原理的な方法より高速である。このように
共焦点画像を用いて3次元計測を行う場合、共焦点画像
を得る方法としては、レーザービームを光学偏向素子
(AO素子、EO素子、ガルバノミラー、ポリゴンミラ
ーなど)で走査する方法が一般的であるが、より高速に
共焦点画像を得るため、またはより簡単な構造とするた
めに共焦点光学系を2次元的に配列することで光学的な
走査をしないで共焦点画像を得る光学系(以下ではこの
ような光学系を2次元配列型共焦点光学系と呼ぶことに
する)が特開平4−265918号公報および特開平7
−181023号公報で開示されている。これらの従来
技術について以下説明する。
(以下従来技術Aとする)を図7に示す。白色光源1か
らでた光をコリメートレンズ4により平行光として、ピ
ンホールアレイ部7に照射する。ここにピンホールアレ
イ部7はピンホールを多数同一平面に配列したものであ
る。ピンホールアレイ部7の各ピンホールを通過した光
は個々が点光源とみなされ、点光源が配列されているの
と同等である。ピンホールを通過した光はハーフミラー
71を透過して後、レンズ8aと8bと絞り9とで構成
された対物レンズ8により物体Aに投影される。物体A
から反射してきた光は対物レンズ8で集光され、ハーフ
ミラー71により光路を偏向せられてCCDセンサ72
上に到達する。以上の構成はちょうど共焦点光学系を並
列に配列したのと同等である。一般に共焦点光学系を複
数並べる場合、共焦点光学系間の距離はピンホール径の
5から10倍必要であるが、この装置はピンホールの径
を非常に小さくすることで、全体として無理のない大き
さで共焦点光学系を並列に配列し、検出器部分に一般的
には必要となるピンホールを開口率の低い(画素に対す
る光電変換素子の比率が小さい)CCDセンサ72を用
いることで不要としている。
(以下従来技術Bとする)を図8に示す。光源がレーザ
ー光源81であり径の大きい平行光を得るためにビーム
エキスパンダー82を用いている。この装置は、本来光
源側と検出器側に別々に必要となるピンホールアレイ部
7を共通化し、ハーフミラーをなくし、検出器アレイ部
83をピンホールアレイ部7とほぼ同一の平面に置くこ
とで従来技術Aと比べてコンパクトにしている。ピンホ
ールアレイ部7付近の詳細を図9に示し、より詳細に述
べる。上からマスク部61、反射型ホログラム部62、
マイクロレンズアレイ部6、検出器アレイ部83、ピン
ホールアレイ部7に分かれている。マスク部61を通過
した平行光は、反射型ホログラム部62に入射し、0次
回折光がマイクロレンズアレイ部6に入射して集光され
ピンホールアレイ部7を通過する。物体からの反射光が
戻ってきてピンホールアレイ部7を再び通過すると、マ
イクロレンズアレイ部6によって集光され平行光とな
り、反射型ホログラム部62に入射する。反射型ホログ
ラム部62は1次回折光を斜め方向に反射し、三たびマ
イクロレンズアレイ部6により集光されて、検出器アレ
イ部83に収束するようになっている。
ンホールアレイ部7のピンホール位置と、それに対応す
る反射光の結像位置に対してCCDセンサ72の光電変
換素子の位置が正確にあっている必要があり、それらの
位置合わせが難しいという問題がある。CCDセンサ7
2の画素中の光電変換素子自体が検出器側のピンホール
の役目を果させる必要があり、非常に高いレベルの位置
決め(サブミクロンオーダー)が必要となる。また、ピ
ンホールアレイ部7のピンホール径やピンホールピッチ
はCCDセンサ72の光電変換素子(2μm程度)及び
画素ピッチ(10μm程度)と同じにする必要があるが
このように構成すると、照明光がピンホールを通過する
割合(照明光率)が著しく悪くなり計測に必要な光量を
得ることは難しい。特開平4−265918号公報では
照明光率をよくするためにマイクロレンズをピンホール
と同軸で配置することが述べられているが、10μm径
のマイクロレンズでスポット径2μm程度の集光は光の
回折を考慮すれば実際上不可能であり、スポット径が大
きいために十分な改善とはならない。
ルを共通化しているため従来技術Aの場合のように、ピ
ンホールと光電変換素子との位置合わせの問題はなく、
またCCDセンサによるマイクロレンズサイズの制約も
ないため光量不足の問題も回避できる。しかしながら構
造が非常に複雑であるため、製作には大規模な設備が必
要となる問題がある(ピンホールアレイ、検出器アレ
イ、それらの読み出し回路を一体的に製造する技術は半
導体プロセス技術であり専用の製造ラインが必要とな
る、マイクロレンズアレイや反射ホログラムを積層し、
ピンホールアレイと精密な位置合わせを行い張り合わせ
る工程も専用の製造設備が無くては製作できない)。ま
た、反射型ホログラムの効果を十分に発揮させる必要か
ら、光源は基本的にレーザーに限られるので、干渉が発
生しやすく3次元形状計測に不都合である。例えば、物
体の表面に波長オーダーの凹凸がある場合、ちょうど1
/2波長の凹凸があるところでは反射光が干渉により消
されてしまい計測できなくなる問題がある。また、カラ
ー観察もできない。さらに、バイオ分野で行われる蛍光
観察に用いるには、照明光と反射光をダイクロイックミ
ラーで分ける必要があるがこの構成では不可能である。
であり、照明光率が高く、光源として白色光(単色光で
はない光)を用いることが可能で、カラー観察、蛍光観
察もできる2次元配列型共焦点光学系を提供することを
目的とするものである。
光を射出する光源部と、照明光と反射光との光路を分岐
させる光路分岐光学素子と、前記光路分岐光学素子を通
過した照明光を複数の光点として集光させる2次元的に
配列された複数のマイクロレンズよりなるマイクロレン
ズアレイ部と、前記マイクロレンズアレイ部と同一配列
の配列をもつ、前記マイクロレンズアレイ部の焦点面に
位置させたピンホールアレイ部と、前記ピンホールアレ
イ部を通過した照明光を集光して物体に投影し、物体か
らの反射光を集光して前記ピンホールアレイ部に導く対
物レンズと、前記ピンホールアレイ部を通過して前記光
路分岐光学素子により分岐された物体からの反射光を受
光して電気信号に変換する2次元光電センサと、前記光
路分岐光学素子と前記2次元光電センサとの間に位置し
マイクロレンズアレイ部の像を前記2次元光電センサ上
に結像させる結像光学部とにより構成する。このように
構成すれば、投受光のピンホールアレイの位置合わせの
問題はなくなり、照明光を効率的に物体に照射すること
ができ、光源は白色光でもよく、構造も比較的簡単で実
現が容易である。
上に結像するマイクロレンズアレイ部の像の空間周波数
を、2次元光電センサの画素配列の空間周波数の1/2
以下とする手段持つことでマイクロレンズと2次元光電
センサの画素との対応を厳密にとる必要が無くなる。
の形状を六角形または四角形とすることにより、より効
率的に照明光伝達することができかつマイクロレンズア
レイ部の基板ガラスからの照明光の反射を低減すること
ができる。
間に位置し光源部から射出された照明光を直線偏光とす
る偏光子と、対物レンズの光路のうち、マイクロレンズ
アレイ部と物体との間の位置に配置された1/4波長板
と、マイクロレンズアレイ部と2次元光電センサの間に
位置し前記偏光子とは直交ニコルとなるように配置され
た検光子とを持つようにすることで、ピンホールアレイ
やマイクロレンズアレイの照明光の反射による迷光を低
減することができる。
ミラーとすれば蛍光観察が可能となる。
施の形態について説明する。図1に本発明の実施の形態
の第一の例を示す。以下照明光の経路に従って本発明の
構成を説明する。光源部1よりでた照明光はピンホール
2で点光源となりコリメーターレンズ4により平行光と
なって偏光子3で直線偏光として射出される。光路分岐
光学素子5は偏光ビームスプリッターであり直線偏光の
照明光をそのまま通過させる。光路分岐光学素子5を通
過した照明光はマイクロレンズアレイ部6に入射し各マ
イクロレンズの焦点に集光される。マイクロレンズアレ
イ部6の焦点位置にはピンホールアレイ部7が設置さ
れ、各マイクロレンズにより集光された照明光の焦点の
位置に各ピンホールが存在する形となっている。ピンホ
ールを通過した照明光は対物レンズ8に入射し、対物レ
ンズ8内部に設けた1/4波長板10により円偏光とな
って、ピンホールの像を物体Aに投影する。対物レンズ
8は、内部にテレセントリック絞り9とレンズ8aと8
bとをもつ両側テレセントリックなレンズであり、物体
Aあるいは光学系を光軸方向に移動させても倍率変化が
発生しないようになっている。物体Aからの反射光は、
再び対物レンズ8に入射して、1/4波長板10により
照明光と直交する直線偏光となり、集光されて再びピン
ホールアレイ部7に到達する。ピンホールアレイ部7の
ピンホールを通過した反射光は、マイクロレンズアレイ
部6により平行光束となって射出される。反射光は照明
光とは直交する直線偏光光であるから偏光ビームスプリ
ッターである光路分岐光学素子5により偏向されて結像
光学部16に入射する。結像光学部16に入射した反射
光は、レンズ12aとレンズ12bと絞り13とより構
成される結像レンズ12によりマイクロレンズアレイ部
6の面を2次元光電センサ15上に結像させるように集
光され、ローパスフィルター14によりマイクロレンズ
アレイ部6の像の空間周波数が、2次元光電センサ15
の画素配列の空間周波数の1/2に帯域制限されて2次
元光電センサ15上に到達するようになっている。これ
により2次元光電センサ15上には共焦点画像が得ら
れ、2次元光電センサ15により光電変換されて電気信
号として出力される。ここで、絞り13はマイクロレン
ズ表面の反射光やピンホールのエッジ付近で散乱した
光、マイクロレンズの加工誤差によりピンホールを通過
できなかった光などの迷光をNAを制限することでカッ
トするために設けている。
レイ部6とピンホールアレイ部7の構成を詳細に説明す
る。図2は側面図であり図3は上面図である。図2に示
すように、ガラス基板上面に多数のマイクロレンズが形
成され、そのマイクロレンズ表面には照明光に最適化さ
れた減反射コーティングがなされている。またガラス基
板下面には遮光膜が蒸着されフォトリソグラフィーの技
術によりピンホールパターンが形成されている。上面と
同様に下面も減反射コーティングが施してある。図3に
示すように、各マイクロレンズは六角形状であり、ピン
ホールは各マイクロレンズの中心部に位置するように形
成されている。この例ではマイクロレンズアレイ部6と
ピンホールアレイ部7とはガラス基板の上下面に一体に
形成してあるが、必ずしも一体化されている必要はな
い。以下本発明の第一の実施形態における作用の特徴的
な部分を詳述する。
を、対物レンズ8からみてピンホールアレイ7の後ろ側
に持ってきている(従来技術Aでは前側)。このため、
ピンホールアレイ部7のピンホールが照明光および反射
光の共用ピンホールとなり、従来技術Aのようにピンホ
ールアレイとCCDセンサの光電変換素子部との位置合
わせは必要としない。また、従来技術Bの反射ホログラ
ムのように単色光を前提とした光路分岐光学素子5を用
いる必要がないことから、光源として白色光源が使用で
きカラー観察が可能となる。また、本発明においてはマ
イクロレンズに入射した光はそのほとんどがピンホール
を通過することが可能であることから、高い照明効率を
得ることが可能である。マイクロレンズに入射した光の
ほとんどがピンホールを通過できるのはピンホールの大
きさとピッチについて従来技術Aのような制限がない
(図1の結像レンズ12の倍率で結像の大きさを自由に
変えることができる)ためである。例えば結像レンズ1
2の倍率を1/5とすればマイクロレンズ径(ピンホー
ルピッチ)は約50μm、ピンホール径は約10μmで
よく(2次元光電センサ15の画素ピッチが10μm
で、ピンホール径はピンホールピッチの1/5と考えた
場合)、このとき(マイクロレンズ径50μmの時)1
0μmのスポットを得ることは回折を考慮しても十分に
可能である。また、本発明の光源として従来技術Bと同
じようにレーザー光(直線偏光)を使用した場合、各光
学部品での光の損失を無視し、物体Aは理想的なミラー
面であって反射率100%であると仮定して従来技術B
と比較してみると、従来技術Bでは反射ホログラム部に
入射した光のうち検出器アレイ部に到達できる光は24
%(反射ホログラムの回折効率が40%のとき)である
のに対し、本発明ではほぼ100%であって非常に高い
照明効率となる。
マイクロレンズ以外のガラス基板面をほとんど無くすた
めである。これにより、マイクロレンズに入射しない光
をできるだけ少なくなくし照明効率を高めている。四角
形でも同等の効果が得られる。例えば円形のマイクロレ
ンズの場合、マイクロレンズ間にガラス基板面がかなり
存在する。この部分に照射される光はピンホールを通過
しないから、六角形や四角形のマイクロレンズに比べ照
明効率が低いことになる。
みてピンホールアレイ部7の後ろ側にある構成の場合、
一般的に問題となるのは迷光である。図1からわかるよ
うに、マイクロレンズアレイ部6で照明光が反射する
と、反射光は迷光となって2次元光電センサ15に到達
して画像を劣化させる。六角形のマイクロレンズはこの
迷光を防ぐ作用もある。つまり、マイクロレンズに入射
した照明光のほとんどはピンホールを通過するから六角
形のマイクロレンズはマイクロレンズ表面の表面反射光
以外の反射成分は原理的には無い。表面反射は減反射コ
ーティングにより問題となら無い程度に減らすことがで
きる。四角形でも同様である。円形のマイクロレンズの
ようにマイクロレンズ以外のガラス基板面が多く存在す
る場合は、この部分を遮光膜でマスクする必要があり、
この遮光膜からの反射成分がまた問題となる。
レンズは原理的には非常に有効であるが、実際は、加工
誤差のためにマイクロレンズに入射した光がピンホール
に収束せず、ピンホール周辺の遮光膜で反射して迷光と
なる可能性がある。また、マイクロレンズ同志の境界で
の反射や光路分岐光学素子5で分岐された照明光が何か
に反射して迷光となって画像を劣化させる等の可能性が
ある。特に、物体Aの反射率が低い場合はこのような迷
光を無視できなくなるため除去が必要である。除去の方
法として本実施の形態の例では、図1に示すように偏光
子3により照明光を直線偏光とし、光路分岐光学素子5
として偏光ビームスプリッターを用い、1/4波長板1
0により照明光と物体Aからの反射光との偏光面を90
度異ならせている。これにより1/4波長板10に入射
する前で発生した迷光は光路分岐光学素子5で偏向され
ることはなく2次元光電センサ10には入射しないよう
にしている。この場合偏光ビームスプリッターが検光子
の役目をしていることになる、もちろん偏光ビームスプ
リッターとはべつに検光子を設けても同様の効果を得る
ことができる。物体Aの反射率が高ければこのような対
策は必要ない。つまり、偏光子3、1/4波長板10、
は必要なく、光路分岐光学素子5も無偏光ビームスプリ
ッターでよい。
詳述する。図4では光路分岐光学素子5による90度偏
向は省略されている。また、図中faはレンズ12aの
焦点距離であり、fbはレンズ12bの焦点距離であ
る。この光学系はマイクロレンズアレイ6の面と2次元
光電センサ15のセンサ面が共役となっている。マイク
ロレンズから射出される物体Aからの反射光はピンホー
ルを理想的な点と考えれば平行光であるが、実際にはピ
ンホールは面積を持っているから光軸に対して角度を持
った光が存在する。またマイクロレンズの開口による回
折光も存在しておりこれも光軸に対して角度をもった光
である。結像レンズ12はこれら全ての光を含めて2次
元光電センサ15のセンサ面上にマイクロレンズアレイ
6の像を結像させる。絞り13はこの光軸に対して角度
を持った光を制御している。小さくしすぎると回折光が
通過できなくなりマイクロレンズから射出される平行光
成分のみが2次元光電センサ15上に到達することにな
るため解像度が低下する。逆に大きくしすぎると、光軸
に対して必要以上に大きく角度を持った光は迷光である
可能性が高いから、これもまた画像を劣化させる。
度分布を示す。図中破線はローパスフィルタ14が無い
場合の強度分布である。この場合はマイクロレンズの像
(山の部分)と2次元光電センサ15の画素との位置を
厳密に合わせる必要がある。これらが合っていないとエ
イリアシングが発生して、正しい結果が得られない。こ
のような厳密な位置合わせを避ける方法としてローパス
フィルター14を通す方法が考えられる。ローパスフィ
ルター14を通すことにより空間周波数が帯域制限され
図5の実線で示すような平滑波形となり、マイクロレン
ズの像と画素との厳密な位置合わせの必要がなくなる。
帯域制限は、サンプリング定理から2次元光電センサ1
5の画素間隔がなす空間周波数の1/2以上をカットす
るようにする。この例ではローパスフィルター14を用
いて帯域制限しているが、結像レンズ12自体のMTF
を条件を満たすように設計しておくことも可能であり、
絞り13を絞って結像光学部16のNAを下げるように
しても実現できる。
す。第一の例との違いは光源部1が水銀ランプであり、
偏光部品(偏光子3、1/4波長板10)がなく、光路
分岐光学素子5がダイクロイックミラーであることだけ
であり、その他は第一の例と全く同じである。ダイクロ
イックミラーである光路分岐光学素子5は照明光である
紫外線を透過し、物体Aからの蛍光を反射する。このよ
うにして物体Aの蛍光観察が可能である。
これに限られるものではない。例えば、マイクロレンズ
アレイ部6とピンホールアレイ部7とは別々のガラス基
板上に形成されても良いし、ガラス基板でなくても良
い。例えば光学樹脂でも良い。また、マイクロレンズの
形状も必ずしも六角形、四角形である必要はなく、円形
や三角形であってもこれは本発明の範疇である。また、
光路分岐光学素子5で分岐される照明系の光学系と撮像
系の光学系との位置関係が逆であっても光学的には同等
である。照明光も白色光だけでなく、レーザー光も使用
できる。
は、微妙な位置合わせや調整が必要となる部分がないた
め一般的な光学系の組立調整だけで製作が可能であり、
それ以上の技術、製造設備を特に用意することもないた
め、製造組立が非常に簡単になる。また照明効率が非常
に高く、かつ単色光を前提とした光学部品を使用する必
要がないため照明光に白色光を用いることができ、カラ
ー観察が可能である。またダイクロイックミラーを用い
れば蛍光観察も可能となる。また白色光の使用により3
次元計測における物体表面状態による反射光の干渉の問
題も回避できる。
る。
アレイ部の側面図である。
アレイ部の上面図である。
る。
サの画素との対応を説明するための図である。
る。
るための図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 照明光を射出する光源部と、照明光と反
射光との光路を分岐させる光路分岐光学素子と、前記光
路分岐光学素子を通過した照明光を複数の光点として集
光させる2次元的に配列された複数のマイクロレンズよ
りなるマイクロレンズアレイ部と、前記マイクロレンズ
アレイ部と同一配列の配列をもつ、前記マイクロレンズ
アレイ部の焦点面に位置させたピンホールアレイ部と、
前記ピンホールアレイ部を通過した照明光を集光して物
体に投影し、物体からの反射光を集光して前記ピンホー
ルアレイ部に導く対物レンズと、前記ピンホールアレイ
部を通過して前記光路分岐光学素子により分岐された物
体からの反射光を受光して電気信号に変換する2次元光
電センサと、前記光路分岐光学素子と前記2次元光電セ
ンサとの間に位置しマイクロレンズアレイ部の像を前記
2次元光電センサ上に結像させる結像光学部とにより構
成されることを特徴とする2次元配列型共焦点光学装
置。 - 【請求項2】 結像光学系により2次元光電センサ上に
結像するマイクロレンズアレイ部の像の空間周波数を、
2次元光電センサの画素配列の空間周波数の1/2以下
とする手段を有することを特徴とする請求項1記載の2
次元配列型共焦点光学装置。 - 【請求項3】 マイクロレンズアレイ部のマイクロレン
ズの形状は六角形または四角形であることを特徴とする
請求項1又は請求項2記載の2次元配列型共焦点光学装
置。 - 【請求項4】 光源部とマイクロレンズアレイ部の間に
位置し光源部から射出された照明光を直線偏光とする偏
光子と、対物レンズの光路のうち、マイクロレンズアレ
イ部と物体との間の位置に配置された1/4波長板と、
マイクロレンズアレイ部と2次元光電センサの間に位置
し前記偏光子とは直交ニコルとなるように配置された検
光子とを持つことを特徴とする請求項1又は請求項2又
は請求項3記載の2次元配列型共焦点光学装置。 - 【請求項5】 光路分岐光学素子はダイクロイックミラ
ーであることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請
求項3記載の2次元配列型共焦点光学装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09468296A JP3350918B2 (ja) | 1996-03-26 | 1996-03-26 | 2次元配列型共焦点光学装置 |
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