JPH09256656A - 脱衣室 - Google Patents

脱衣室

Info

Publication number
JPH09256656A
JPH09256656A JP8094894A JP9489496A JPH09256656A JP H09256656 A JPH09256656 A JP H09256656A JP 8094894 A JP8094894 A JP 8094894A JP 9489496 A JP9489496 A JP 9489496A JP H09256656 A JPH09256656 A JP H09256656A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
washing machine
opening
dressing room
space
installation space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8094894A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Go
郷  芳和
Shinji Ariga
真二 有我
Tomoko Sakai
知子 酒井
Kenji Sasaki
健二 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP8094894A priority Critical patent/JPH09256656A/ja
Publication of JPH09256656A publication Critical patent/JPH09256656A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Residential Or Office Buildings (AREA)
  • Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用度が高く、かつ、耐湿性を有していて
も、容易に低コスト化を図ることができる脱衣室を提供
することである。 【解決手段】 浴室1に隣接して配設される組立式の脱
衣室であって、床20、壁21、天井22といった室内
側構成部材が、耐湿性を有する材料から形成されている
とともに、浴室1に対する出入口部となる第1の開口2
1aが、浴室1の開閉戸用戸枠16を嵌め込める形状に
形成されていることである。独立したものであるから利
用度が高く、かつ、標準化が容易な分、低コスト化を図
ることができる。また、浴室との接続も容易であり、そ
の分、設置も容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、浴室に隣接して
設置される脱衣室に関するものである。
【0002】
【従来の技術】浴室内は、シャワー水や、浴槽の湯等か
ら発生する水蒸気によって高湿度になりやすいととも
に、床面には入浴時に多量の湯水が流されるため、浴室
には充分な防水性と耐湿性とが要求される。このため、
防水性を有する床パンや耐湿性を有する壁パネル等を精
度よく組み立てることにより形成される浴室ユニット
(組立式浴室)が広く普及している。
【0003】一方、浴室に隣接するように設置される脱
衣室も、浴室からの水蒸気の侵入や入浴者の出入り等に
より、高湿度になりやすいとともに、床面に水滴等が溜
りやすいという問題がある。また、建物内で洗濯機等を
設置する洗濯空間は、排水の容易化や洗濯機の使い勝手
のよさ等を考慮して、脱衣室におかれる場合が多いが、
この場合も洗濯時の水垂れや湿気の問題がある。
【0004】このため、浴室ユニットを大型化し、浴室
と脱衣室とが一体化された、組立式の入浴ユニットや、
従来タイプの脱衣室を耐湿性を有するように形成したも
のも出現している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、入浴ユ
ニットは、従来より広く普及している浴室ユニットとは
関係のない、独立したものであるため、低コストな浴室
ユニットのメリットが生かせず、全体的に高コストなも
のになってしまうという問題があった。また、この入浴
ユニットでは、浴室と脱衣室とが一体的に形成されてい
るため、例えば、脱衣室が好みのものであっても、浴室
が好みのものでないため、この脱衣室を利用できないと
いう問題があった。
【0006】さらに、従来タイプの脱衣室を耐湿性を有
するように形成した場合、一品製作的なものとなるた
め、大幅なコストアップを招くという問題があった。
【0007】この発明は、以上の点に鑑み、利用度が高
く、かつ、耐湿性を有していても、容易に低コスト化を
図ることができる脱衣室を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、浴室に隣接して配設される組立て式の脱衣室
であって、床、壁、天井といった室内側構成部材を、耐
湿性を有する材料から形成しているとともに、浴室に対
する出入口部となる第1の開口を、この浴室の開閉戸用
戸枠が嵌め込める形状に形成していることである。
【0009】この発明では、予め工場で所定形状や構造
に加工された部材(床部や壁パネル)を組み立てること
により脱衣室を形成できるため、脱衣室の仕上り精度を
向上させることができるとともに、脱衣室の形成時間も
短くすることができる。この場合、組立式であり、標準
化が容易であるため、室内側構成部材を耐湿性等を有す
る材料から形成しても、容易に低コスト化を図ることが
できる。また、この発明では、脱衣室が浴室と切り離さ
れているため、この脱衣室を種々な浴室に対して使用で
き、脱衣室の利用度を高めることができる。さらに、こ
の発明では、脱衣室と浴室とが容易に接続されるため、
脱衣室の設置が容易になるとともに、脱衣室の浴室側に
特別な戸枠が不要となる分、脱衣室の低コスト化をも図
ることができる。
【0010】この発明の請求項2記載の発明は、請求項
1記載の発明の場合において、他の隣接空間に対する出
入口部となる第2の開口と第1の開口とが、対向する壁
部の対向した位置に、同一サイズで形成されていること
である。
【0011】この発明では、第1の開口のみでなく、第
2の開口側にも浴室側の戸枠を嵌め込むことができるた
め、浴室で、例えば、浴槽の配置変え等が生じた場合で
も、1つの脱衣室で対処できる。
【0012】この発明の請求項3記載の発明は、請求項
1記載の発明の場合において、天井面または壁面に、衣
類乾燥機用の空気口が形成されていることである。
【0013】この発明では、衣類乾燥機用の空気口から
内部に温風等を吹き込むことができるため、この脱衣室
内を物干し空間として利用できる。
【0014】この発明の請求項4記載の発明は、請求項
3記載の発明の場合において、内部に洗濯機設置空間が
設けられているとともに、この洗濯機設置空間上に、空
気口に面するように、物干し空間が設けられていること
である。
【0015】この発明では、内部の限られた空間で洗濯
と洗濯物の乾燥ができるとともに、この洗濯物の乾燥
も、衣類乾燥機用の空気口を利用して、迅速に行なうこ
とができる。
【0016】この発明の請求項5記載の発明は、請求項
4記載の発明の場合において、洗濯機設置空間と物干し
空間のうち、少なくとも、物干し空間を他の空間から仕
切るために、開閉自在な間仕切りが設けられていること
である。
【0017】この発明では、物干し空間が間仕切りによ
り他の空間と仕切られているため、乾燥中の洗濯物を外
部から隠すことができるとともに、空気の拡散等を防止
できる分、衣類乾燥機を利用した洗濯物の乾燥も効率的
に行なうことができる。
【0018】この発明の請求項6記載の発明は、請求項
1記載の発明の場合において、内部に洗濯機設置空間が
設けられているとともに、この洗濯機設置空間に設置さ
れた洗濯機の背面側の壁部に、洗濯機給水栓に配管を接
続するための、開閉可能な作業口が形成されていること
である。
【0019】この発明では、洗濯機給水栓への配管の接
続作業を、この作業口を利用して脱衣室ユニット内から
容易に行なうことができる。この場合、蓋は洗濯機に隠
れて外部から見えないため、内部の美感も向上する。
【0020】この発明の請求項7記載の発明は、請求項
1記載の発明の場合において、内部に洗濯機設置空間が
設けられているとともに、この洗濯機設置空間側以外の
床部の略全域に、開閉可能な作業口が形成されているこ
とである。
【0021】この発明では洗濯機設置空間側以外の床部
に作業口を有しているため、この作業口を利用して、床
部の据付作業や浴室の床下側の据付作業や点検等を容易
に行なうことができる。この場合、作業口の開閉のため
に、洗濯機を取り除く必要はない。
【0022】この発明の請求項8記載の発明は、請求項
1記載の発明の場合において、内部に洗濯機設置空間が
設けられているとともに、この洗濯機設置空間側の床部
に設けられた洗濯機載置用の防水パンを開閉蓋として、
この防水パン下方の床部に、作業口が形成されているこ
とである。
【0023】この発明では洗濯機用の防水パンの下方に
作業口が形成されているため、この作業口を利用して、
床部の据付作業や浴室の床下側の据付作業や点検等の他
に、洗濯機の排水系統側の点検も簡単に行なうことがで
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照しつつ説明する。図1はこの発明の一実施の形
態に係る脱衣室ユニットの内部の状態を示しており、図
2はこの脱衣室ユニットとこれに隣接する浴室ユニット
の平面状態を示している。
【0025】図2において、符号1は組立式浴室として
の浴室ユニットであり、この浴室ユニット1の右方に
は、組立式脱衣室としての脱衣室ユニット2が配置され
ている。この場合、浴室ユニット1の前後方向(図2中
紙面の上下方向)サイズと左右方向(図2中紙面の左右
方向)サイズ、および脱衣室ユニット2の前後方向サイ
ズは、すべて等しくLで示されているとともに、脱衣室
ユニット2は浴室ユニット1の真横に隣接するように配
置されている。
【0026】浴室ユニット1は、図2で示されるよう
に、防水性の床パン10の外周部に壁パネル11が取り
付けられ、この壁パネル11上に天井パネル(図示せ
ず)が取り付けられたもので、図2中左側の壁パネル1
1(以下、これを壁パネル11Aという)に沿った床パ
ン10上に、浴槽12が設置されているとともに、壁パ
ネル11Aに対向する図2中右側の壁パネル11(以
下、これを壁パネル11Bという)に沿った床パン10
上に洗い場Aが形成されている。
【0027】そして、図2中前側の壁パネル11(以
下、これを壁パネル11Cという)に沿った床パン10
上には、カウンター13が設置され、このカウンター1
3の浴槽12側に浴槽給水栓14が取り付けられている
とともに、洗い場A側に洗い場給水栓15が取り付けら
れている。また、壁パネル11Bの後部側には開口部1
1aが形成されており、この開口部11aに、脱衣室ユ
ニット2に対する出入口部を形成するドア枠16が取り
付けられ、このドア枠16に、出入口部を開閉するドア
17が取り付けられている。
【0028】脱衣室ユニット2は、図1および図2で示
されるように、床部20、壁パネル21、天井パネル2
2、ドア枠23、ドア24、支持脚25、防水パン2
6、給水栓27、アース付きコンセント28、衣類乾燥
機29、物干し棒30、ロールスクリーン31等から構
成されており、入浴時の脱衣・着衣空間を形成するとと
もに、洗濯空間および浴室ユニット1に対する作業空間
を形成するものである。
【0029】床部20は、図1で示されるように、外周
部の立ち上がり部の上端に、壁パネル21取り付け用の
壁載せ部20aが形成されているとともに、下面側に、
上下高さと水平レベルが調整可能な複数の支持脚25が
取り付けられている。そして、床部20の後部側(図2
中手前側)には開閉蓋20bによって開閉される大きな
作業口20cが形成されており、作業者がこの作業口2
0cから床部20の下方に入り込むことができるように
なっている。この場合、開閉蓋20bは、その上面が、
床部20の他の部分と面一になるように取り付けられて
いる。また、床部20の開閉蓋20b横の前部側には、
上方に洗濯機設置空間S1と、この上方に物干し空間S
2とを形成する防水パン26が設置されており、この防
水パン26およびこの直下の床部20には、排水トラッ
プ(図示せず)に連通する排水用の開口26aが形成さ
れている。
【0030】壁パネル21は、図2で示されるように、
浴室ユニット1側の左側の壁パネル21(以下、これを
壁パネル21Aという)に浴室ユニット1に対する出入
口部となる第1の開口としての開口21aが形成されて
いるとともに、壁パネル21Aに対向する右側の壁パネ
ル21(以下、これを壁パネル21Bという)に、隣接
空間Rに対する出入口部となる第2の開口としての開口
21bが形成されている。この場合、開口21bは、開
口21aと同サイズで、開口21aに対向する位置に形
成されている。そして、開口21aには、外周部に浴室
ユニット1のドア枠16の外端側が嵌め込まれる。ま
た、この開口21bには、ドア枠23が取り付けられる
とともに、このドア枠23にドア24が取り付けられて
いる。
【0031】また、防水パン26上に設置された洗濯機
Mのやや上方の、壁パネル21Cには、図1で示される
ように、洗濯機Mに洗濯水を供給する給水栓27が取り
付けられており、この壁パネル21Cの、この給水栓2
7下方の洗濯機Mの背面側には、蓋部材21dで覆われ
た作業口21cが形成されている。なお、洗濯機M用の
アース付きコンセント28もこの壁パネル21Cに取り
付けられている。
【0032】天井パネル22は、図1で示されるよう
に、後部側(ドア24側)にこの天井パネル22の上方
が点検できる点検扉22aを有しているとともに、前部
側の裏面(上面)上に、衣類乾燥機29が取り付けられ
ている。この場合、天井パネル22には、この衣類乾燥
機29と対向する部分に、この衣類乾燥機29からの温
風等を下方の物干し空間S2側に吹き出すとともに、物
干し空間S2側の高湿度の空気を衣類乾燥機29に吸引
させる多数の空気口22bが形成されている。
【0033】そして、物干し空間S2の上部側には、端
部がそれぞれ壁パネル21Aと壁パネル21Bとで支持
された2本の物干し棒30が水平に取り付けられてい
る。また、物干し空間S2の後端側には、この物干し空
間S2を洗濯機設置空間S1以外の他の空間と仕切る間
仕切りとしてのロールスクリーン31が設けられてい
る。このロールスクリーン31は、天井パネル22側に
固定された巻き取り部31aにスクリーンシート31b
を巻き取らせたものであり、スクリーンシート31bの
下端を下方に軽く引いて、これを上下動することによ
り、この下端を任意の位置に位置決めできるものであ
る。
【0034】ここで、脱衣室ユニット2の内面側に面す
る床部20、壁パネル21、天井パネル22、ドア枠1
6,23、ドア17,24等は、高湿度になっても不都
合の生じない、例えば、樹脂材のような耐湿性材料から
形成されているものとする。
【0035】また、入浴時の脱衣かごは、図1や図2に
は示されていないが、例えば、洗濯機M上や、後側の壁
パネル21(壁パネル21D)に取り付けられた棚上に
載置されるものとする。なお、洗濯機M上に置かれる場
合には、使用後の脱衣かごは、例えば、洗濯機Mと壁パ
ネル21Aとの間の隙間に収納されるものとする。
【0036】つぎに、この脱衣室ユニット2の作用・効
果について説明する。まず、この脱衣室ユニット2で
は、予め工場で所定の形状や構造に加工された、床部2
0や壁パネル21等を組み立てるだけで脱衣室を形成で
きるため、在来工法で形成される脱衣室に比べて、脱衣
室の仕上り精度がよく、かつ、脱衣室の形成も短時間の
内に行なうことができる。また、この脱衣室ユニット2
では、組立式であって、標準化が容易であるため、室内
側の部材をすべて耐湿性や防水性を有する材料によって
形成しても、低コスト化を図ることができる。
【0037】また、この脱衣室ユニット2では、浴室ユ
ニット1のドア枠16を開口21aに嵌め込むことによ
り、これを浴室ユニット1と接続できるため、浴室ユニ
ット1に対する位置決めが容易となり、設置作業も容易
に行なうことができるとともに、脱衣室ユニット2側に
戸枠が不要な分、その低コスト化を図ることができる。
この場合、図2で示されるように、浴室ユニット1との
隙間Kに、建物側の柱部を配置できるため、浴室ユニッ
ト1に隣接して脱衣室ユニット2を設けても、建物側の
構造が強度的に弱くなってしまうことはない。
【0038】また、この脱衣室ユニット2では、これが
浴室ユニット1と一体的に形成された入浴ユニットに比
べ、広く普及した低コストな浴室ユニット1とセットで
使用できるため、その分、全体的なコストを下げること
ができる。また、この脱衣室ユニット2では、浴室と脱
衣室とが密接な関係にある入浴ユニットの場合に比べ
て、種々の浴室(浴室ユニット1)に対して使用でき、
その利用度も大きい。
【0039】さらに、この脱衣室ユニット2では、浴室
ユニット1に接続される出入口用の開口21aと、隣接
空間Rに対する出入口用の開口21bとが、対向する壁
パネル21A,21Bの対向する位置に、同一サイズで
形成されているため、浴室ユニット1内の設備の配置が
変更されたり、浴室ユニット1のドア枠16の位置が変
更されても、脱衣室ユニット2の形状を変える必要がな
く、同一の脱衣室ユニット2を広く使用できる。
【0040】すなわち、図3の(a)で示されるよう
に、浴室ユニット1のカウンター等が逆側に配置された
場合には、浴室ユニット1のドア枠16の外端を壁パネ
ル21Bの開口21b側に嵌め込み、ドア枠23を壁パ
ネル21Aの開口21a側に取り付ければよい。また、
図3の(b)で示されるように、浴室ユニット1のドア
枠16が壁パネル11D側に取り付けられた場合には、
このドア枠16の外端を壁パネル21Bの開口21b側
に嵌め込めばよく、図3の(c)で示される場合には、
ドア枠16の外端を壁パネル21Aの開口21a側に嵌
め込めばよい。
【0041】また、この脱衣室ユニット2では、床部2
0に開閉蓋20bによって開閉される大型の作業口20
cが形成されているため、作業者がこの作業口20cを
使用して、この床部20の下方や浴室ユニット1の床パ
ン10の下方(床下)に達することができ、この脱衣室
ユニット2の床部20のレベル調整や、浴室ユニット1
の床パン10側のレベル調整や配管作業も容易になすこ
とができる。また、浴室ユニット1や脱衣室ユニット2
の設置後の点検作業も、この作業口20cを使用して容
易に行なうことができる。
【0042】さらに、この脱衣室ユニット2では、衣類
乾燥機29を有し、空気口22bを介して、内部に温風
を吹き込むことができるとともに、内部の空気(高湿度
な空気)を外部に排出できるので、内部を洗濯物の乾燥
空間としても利用できる。このため、浴室ユニット1内
を洗濯空間として利用する必要がなくなり、入浴時に洗
濯物が邪魔になってしまうこともない。この場合、この
衣類乾燥機29を脱衣室ユニット2の暖房設備として利
用できるため、脱衣室ユニット2内で入浴者の体が冷え
てしまうこともない。
【0043】また、この脱衣室ユニット2では、内部に
防水パン26を設置し、この上方に洗濯機設置空間S1
を設けているとともに、この洗濯機設置空間S1の上方
に物干し棒30が取り付けられた物干し空間S2を設け
ているため、この脱衣室ユニット2内で洗濯と洗濯物の
乾燥まで行なうことができる。この場合、洗濯機Mの上
方が物干し空間S2となるため、空間の有効利用も図る
ことができるとともに、衣類乾燥機29用の空気口22
bがこの物干し空間S2に面する位置に配置されている
ため、この物干し空間S2における洗濯物の乾燥も迅速
に行なうことができる。また、この場合、脱衣室ユニッ
ト2が建築躯体側と分離しているので、洗濯機Mの騒音
や振動が他の部屋に伝わりにくいというメリットもあ
る。
【0044】さらに、この脱衣室ユニット2では、ロー
ルスクリーン31により、物干し空間S2を洗濯機設置
空間S1を除く他の空間と仕切っているため、物干し空
間S2中の洗濯物を外部から隠すことができるととも
に、物干し空間S2内の空気の拡散が防止され、衣類乾
燥機29を集中的に作用させることができる分、洗濯物
の乾燥も効率的になすことができる。なお、この場合、
ロールスクリーン31により洗濯機設置空間S1も他の
空間から仕切ってしまい、洗濯機Mを外部から見えない
ように隠してもよい。
【0045】また、この脱衣室ユニット2では、洗濯機
Mの背面側の壁パネル21Cに、作業口21cを設けて
いるため、この作業口21cを使用して、洗濯機M用の
給水栓27に対する配管の接続を室内から容易に行なう
ことができる。この場合、作業口21cは蓋部材21d
により閉じられるが、この蓋部材21dは洗濯機Mによ
り隠されるため、この蓋部材21dにより、この脱衣室
ユニット2の美感が損なわれることもない。
【0046】なお、脱衣室ユニット2の床部20の作業
口20cを防水パン26の下方に設け、この防水パン2
6を作業口20cの蓋として使用するようにしてもよ
い。この場合、この作業口20cにより、洗濯機の排水
系統の点検も容易にできるようになる。また、床部20
全体を防水パンから構成し、脱衣室ユニット2の防水対
策の徹底を図るようにしてもよい。
【0047】さらに、衣類乾燥機29用の空気口は、天
井パネル22側でなく、壁パネル21側に設けてもよい
とともに、衣類乾燥機29も排気吐出先やメンテナンス
等を考慮して、建物外、または、脱衣室ユニット2の据
付面上に設置するようにしてもよい。
【0048】また、この実施の形態では、脱衣室ユニッ
ト2の隣接空間Rとの出入口部をドアにより開閉できる
ようにしたが、この脱衣室ユニット2は、隣接空間Rと
の間で仕切り(ドア)を設けない開放タイプのものであ
ってもよい。
【0049】さらに、この実施の形態では、脱衣室ユニ
ット2を、浴室ユニット1に隣接するように設けたが、
この脱衣室ユニット2を、組立式浴室でない従来の浴室
の横に設けるようにしてもよい。但し、この場合、この
浴室の出入り戸用の戸枠の外端は、この浴室ユニット1
の開口21a等に嵌め込まれるものとする。
【0050】さらに、この脱衣室ユニット2の左右幅を
もう少し大きくし、洗濯機設置空間S1の横に、脱衣か
ご置場や、洗濯かご置場を設けるようにしてもよいとと
もに、照明装置、化粧鏡、収納キャビネット、手洗い等
を内部に設置するようにしてもよい。
【0051】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0052】この発明の請求項1記載の発明によれば、
浴室に隣接して配設される組立て式の脱衣室ユニットで
あって、床、壁、天井といった室内側構成部材を、耐湿
性を有する材料から形成しているとともに、浴室に対す
る出入口部となる第1の開口を、この浴室の開閉戸用戸
枠が嵌め込める形状に形成しているので、脱衣室の利用
度を高めることができるとともに、耐湿性を有していて
も、容易に脱衣室の低コスト化を図ることができる。ま
た、この発明では、脱衣室と浴室との接続が容易な分、
脱衣室の設置の容易化を図ることができるとともに、脱
衣室の浴室側に特別な戸枠が不要となる分、脱衣室の低
コスト化をも図ることができる。
【0053】この発明の請求項2記載の発明によれば、
請求項1記載の発明の場合において、他の隣接空間に対
する出入口部となる第2の開口と第1の開口とが、対向
する壁部の対向した位置に、同一サイズで形成されてい
るので、浴室側の状態が種々に変化しても、脱衣室ユニ
ット2側の形状等を変化させる必要がなく、この脱衣室
ユニット2の利用範囲を広げることができる。
【0054】この発明の請求項3記載の発明によれば、
請求項1記載の発明の場合において、天井面または壁面
に、衣類乾燥機用の空気口が形成されているので、内部
に洗濯物を干した場合でも、これを迅速に乾燥させるこ
とができる。
【0055】この発明の請求項4記載の発明によれば、
請求項3記載の発明の場合において、内部に洗濯機設置
空間が設けられているとともに、この洗濯機設置空間上
に、空気口に面するように、物干し空間が設けられてい
るので、内部を洗濯空間として有効に利用できる。
【0056】この発明の請求項5記載の発明によれば、
請求項4記載の発明の場合において、洗濯機設置空間と
物干し空間のうち、少なくとも、物干し空間を他の空間
から仕切るために、開閉自在な間仕切りが設けられてい
るので、内部を見かけよくすることができるとともに、
洗濯物の乾燥も効率的に行なうことができる。
【0057】この発明の請求項6記載の発明によれば、
請求項1記載の発明の場合において、内部に洗濯機設置
空間が設けられているとともに、この洗濯機設置空間に
設置された洗濯機の背面側の壁部に、洗濯機給水栓に配
管を接続するための、開閉可能な作業口が形成されてい
るので、洗濯機給水栓に対する外部配管の接続が容易と
なる。
【0058】この発明の請求項7記載の発明によれば、
請求項1記載の発明の場合において、内部に洗濯機設置
空間が設けられているとともに、この洗濯機設置空間側
以外の床部の略全域に、開閉可能な作業口が形成されて
いるので、据付け作業や点検作業等の容易化を図ること
ができる。
【0059】この発明の請求項8記載の発明によれば、
請求項1記載の発明の場合において、内部に洗濯機設置
空間が設けられているとともに、この洗濯機設置空間側
の床部に設けられた洗濯機載置用の防水パンを開閉蓋と
して、この防水パン下方の床部に、作業口が形成されて
いるので、洗濯機の排水系統側の点検等も容易にできる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る脱衣室ユニット
の内部を示す斜視図である。
【図2】図1で示される脱衣室ユニットとこれに隣接す
る浴室ユニットの平断面図である。
【図3】種々の浴室ユニットに対する脱衣室ユニットの
取付け状態を示す図である。
【符号の説明】
1 浴室ユニット(浴室) 2 脱衣室ユニット 16 ドア枠(戸枠) 17 ドア(開閉戸) 20 床部 20c 作業口 21,21A,21B,21C,21D 壁パネル(壁
部) 21a 開口(第1の開口) 21b 開口(第2の開口) 21c 作業口 22b 空気口 26 防水パン 27 給水栓(洗濯機給水栓) 29 衣類乾燥機 31 間仕切り R 隣接空間 S1 洗濯機設置空間 S2 物干し空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 知子 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 佐々木 健二 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室に隣接して配設される組立て式の脱
    衣室であって、 床、壁、天井といった室内側構成部材を、耐湿性を有す
    る材料から形成しているとともに、 上記浴室に対する出入口部となる第1の開口を、この浴
    室の開閉戸用戸枠が嵌め込める形状に形成していること
    を特徴とする脱衣室。
  2. 【請求項2】 他の隣接空間に対する出入口部となる第
    2の開口と前記第1の開口とが、対向する壁部の対向し
    た位置に、同一サイズで形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の脱衣室。
  3. 【請求項3】 天井面または壁面に、衣類乾燥機用の空
    気口が形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    脱衣室。
  4. 【請求項4】 内部に洗濯機設置空間が設けられている
    とともに、この洗濯機設置空間上に、前記空気口に面す
    るように、物干し空間が設けられていることを特徴とす
    る請求項3記載の脱衣室。
  5. 【請求項5】 前記洗濯機設置空間と前記物干し空間の
    うち、少なくとも、物干し空間を他の空間から仕切るた
    めに、開閉自在な間仕切りが設けられていることを特徴
    とする請求項4記載の脱衣室。
  6. 【請求項6】 内部に洗濯機設置空間が設けられている
    とともに、この洗濯機設置空間に設置された洗濯機の背
    面側の壁部に、洗濯機給水栓に配管を接続するための、
    開閉可能な作業口が形成されていることを特徴とする請
    求項1記載の脱衣室。
  7. 【請求項7】 内部に洗濯機設置空間が設けられている
    とともに、この洗濯機設置空間側以外の床部の略全域
    に、開閉可能な作業口が形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の脱衣室。
  8. 【請求項8】 内部に洗濯機設置空間が設けられている
    とともに、この洗濯機設置空間側の床部に設けられた洗
    濯機載置用の防水パンを開閉蓋として、この防水パン下
    方の床部に、作業口が形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の脱衣室。
JP8094894A 1996-03-25 1996-03-25 脱衣室 Pending JPH09256656A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8094894A JPH09256656A (ja) 1996-03-25 1996-03-25 脱衣室

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8094894A JPH09256656A (ja) 1996-03-25 1996-03-25 脱衣室

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09256656A true JPH09256656A (ja) 1997-09-30

Family

ID=14122753

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8094894A Pending JPH09256656A (ja) 1996-03-25 1996-03-25 脱衣室

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09256656A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019078030A (ja) * 2017-10-23 2019-05-23 伊藤忠都市開発株式会社 集合住宅の住戸

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019078030A (ja) * 2017-10-23 2019-05-23 伊藤忠都市開発株式会社 集合住宅の住戸

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02307414A (ja) 乾燥機能付き洗面化粧台
JPH09256656A (ja) 脱衣室
JPH0420670A (ja) 浴室ユニットにおける天井部の構造
JP2731258B2 (ja) 浴室ユニット
JP4260269B2 (ja) 建物内収納空間の設置構造
JP2603376B2 (ja) 浴室ユニット
JP2000096840A (ja) 住宅のユーティリティルーム廻りの構造
JPH0727317Y2 (ja) 乾燥機能付浴室
JP2688578B2 (ja) 住 宅
JPS6219273Y2 (ja)
JPH09195539A (ja) ユニットバス
JPH0750527Y2 (ja) ベンチ付浴室ユニット
JP2024076128A (ja) 水回り設備構造
JPH088202Y2 (ja) 浴室ユニットの天井パネル構造
JPH0810131Y2 (ja) シャワールーム
JPH0629256Y2 (ja) 排水トラップ付の防水パンを備えたトイレルーム
JPH0569591U (ja) 浴室等の設備ユニット
JPH0417145Y2 (ja)
JPH031957Y2 (ja)
JPH0620840Y2 (ja) ユニットルーム
JPH088201Y2 (ja) 洗面室
JP2003082863A (ja) 洗面所及び洗面所の設計方法
JP2003105984A (ja) 浴 室
JPH05187141A (ja) 浴室と洗濯機の配置構造
JPH09112013A (ja) 複合衛生室ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees