JPH09255687A - 膜形成用材料及び配線形成方法 - Google Patents

膜形成用材料及び配線形成方法

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JPH09255687A
JPH09255687A JP8041408A JP4140896A JPH09255687A JP H09255687 A JPH09255687 A JP H09255687A JP 8041408 A JP8041408 A JP 8041408A JP 4140896 A JP4140896 A JP 4140896A JP H09255687 A JPH09255687 A JP H09255687A
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JP
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copper
film
forming
wiring
copper wiring
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Application number
JP8041408A
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English (en)
Inventor
Yuka Terai
由佳 寺井
Akemi Kawaguchi
明実 川口
Kosaku Yano
航作 矢野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CVD法により銅配線を形成する場合に、銅
配線の表面部にバリア層を形成する工程を削減できる膜
形成用材料を提供する。 【解決手段】 Cuに配位し且つSiを含む六員環構造
を有し、一般式が、 【化1】 で表される膜形成用材料である。前記の一般式におい
て、X1 及びX2 は例えばO、S、Se、Te等のCu
と配位結合する同種又は異種のVI族の元素である。Y
1 、Y2 及びY3 のうちの少なくとも1つはSiであ
る。Lは二重結合又は三重結合を持ちCuに電子を供与
できる基である。R1 及びR2 は例えばSiF3 、Si
3 、CF3 又はCH3 である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に銅配線を
形成するための膜形成用材料及び銅配線の形成方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、Siよりなる半導体基板上に
形成される半導体集積回路の配線材料としてはアルミニ
ウムが主に使用されてきたが、半導体集積回路の高集積
化及び高速化のために、アルミニウムよりも低抵抗であ
ると共に、高ストレスマイグレーション及び高エレクト
ロマイグレーション耐性に優れた銅が配線材料として注
目されている。
【0003】以下、第1の従来例として、基板上にスパ
ッタ法により銅配線を形成する方法について、図6を参
照しながら説明する。
【0004】まず、図6(a)に示すように、Siより
なる基板100の上に全面に亘ってSiO2 よりなる絶
縁膜101を堆積した後、図6(b)に示すように、絶
縁膜101の上にフォトリソグラフィによりレジストパ
ターン102を形成し、その後、図6(c)に示すよう
に、レジストパターン102をマスクとして絶縁膜10
1に対してエッチングを行なって配線用の凹部103を
形成する。
【0005】次に、図6(d)に示すように、Siを含
むCuよりなるターゲットを用いてスパッタ法を行なう
ことにより、前記絶縁膜101の上に全面的にSiを含
む銅膜104を堆積した後、図6(e)に示すように、
銅膜104における絶縁膜101の表面に露出した部分
を例えばCMP法により除去して、銅膜104よりなる
銅配線105を形成する。その後、基板100に対して
熱処理を施して、図6(f)に示すように、銅配線10
5の表面部に銅シリサイド層106を形成する。
【0006】銅シリサイド膜106を形成する理由は次
の通りである。すなわち、銅は耐酸化性が低いため、微
量酸素雰囲気中における300℃程度の熱処理により容
易に酸化されてしまう性質を有している。このため、銅
配線105が絶縁膜101を構成するSiO2 等の酸素
含有層と接している場合には加熱工程を経るに伴って銅
の酸化が進行すると共に、銅配線105が酸素含有層と
接していなくても熱処理の際に銅配線105が空気と触
れて酸化してしまうので、銅配線105の抵抗が上昇し
てしまうという問題がある。また、銅配線105中の銅
が絶縁膜101中に拡散してトランジスタ等の特性を劣
化させるという問題もある。さらに、銅配線105を絶
縁膜101の上に直接に堆積する場合には、銅配線10
5と絶縁膜101との密着性が悪いという問題がある。
【0007】そこで、銅配線105が絶縁膜101や空
気と接触することを防止するために、銅配線105の表
面部に銅シリサイド層106を形成するのである。
【0008】ところが、スパッタ法により絶縁膜101
の上に銅膜104を堆積する場合において配線のルール
が小さい場合には、図6(d)に示すようにボイド10
7ができてしまい、このボイド107が銅配線105に
も残存するので、断線の原因になるという問題がある。
【0009】そこで、近年、有機銅錯体化合物を原料と
して用いるCVD(Chemical VaporDeposition )法に
よって銅膜及び銅配線を形成する技術が注目されてお
り、半導体装置の分野では盛んに研究が行なわれてい
る。
【0010】以下、第2の従来例として、CVD法によ
り銅配線を形成する方法について、図7及び図8を参照
しながら説明する。
【0011】まず、図7(a)に示すように、Siより
なる基板110の上に全面に亘ってSiO2 よりなる絶
縁膜111を堆積した後、図7(b)に示すように、絶
縁膜111の上にフォトリソグラフィによりレジストパ
ターン112を形成し、その後、図7(c)に示すよう
に、レジストパターン112をマスクとして絶縁膜11
1に対してエッチングを行なって配線用凹部113を形
成する。
【0012】次に、図7(d)に示すように、スパッタ
法やCVD法により、配線用凹部113の壁面及び底面
に例えばWSiNよりなる第1のバリア層114を堆積
した後、図8(a)に示すように、CVD法により絶縁
膜111の上に全面に亘って銅膜115を堆積した後、
図8(b)に示すように、銅膜115における絶縁膜1
11の表面に露出した部分を例えばCMP法により除去
して、銅膜115よりなる銅配線116を形成する。そ
の後、図8(c)に示すように、スパッタ法やCVD法
により、銅配線116及び絶縁膜111の上に全面的に
例えばWSiNよりなる第2のバリア層117を堆積す
る。第2の従来例における第1及び第2のバリア層11
4,117は第1の従来例における銅シリサイド層10
6と同様の働きをする。
【0013】また、CVD法により銅膜115を堆積す
るために、基板100上に供給される膜形成用材料とし
ては、常温で液体又は固体である有機銅錯体化合物が知
られている。液体の有機銅錯体化合物をCVD法に用い
る場合には、有機銅錯体化合物を液体のまま液体用マス
フローメーターを通過させた後、ベーパライザーにより
有機銅錯体化合物の温度を上げて気化させ、気体の有機
銅錯体化合物を反応チャンバーに導入する方法と、液体
の有機銅錯体化合物をバブリングにより気化させ、気体
の有機銅錯体化合物を加熱された配管を通して反応チャ
ンバーに導入する方法とが知られている。
【0014】また、従来の有機銅錯体化合物の一例とし
ては、
【化7】 に示されるような、配位子がβジケトン系であるL=H
2 C=CH−SiMe3((hfac)Cu(viny
l trimethyl silane))がUSP5
144049号に示されるように知られている。この有
機銅錯体化合物が固体の場合には、固体の有機銅錯体化
合物を有機溶媒例えばイソプロピルアルコールに溶解さ
せて、液体と同じ方法により反応チャンバーに導入す
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、CVD法に
より銅配線を形成する方法によると、銅配線116の表
面にバリア層を形成するためには、第1のバリア層11
4及び第2のバリア層117を別々の工程により形成し
なければならないので、工程数が増加してプロセスが長
くなるという問題がある。
【0016】また、従来の有機銅錯体化合物を用いて銅
配線を形成すると、銅配線中に炭素が不純物として取り
込まれるため銅配線の抵抗が高くなるという問題があ
る。
【0017】前記に鑑み、本発明は、CVD法により銅
配線を形成する技術を前提とし、銅配線の表面部にバリ
ア層を形成する工程を削減することを第1の目的とし、
銅配線の抵抗を小さくすることを第2の目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】具体的に請求項1の発明
が講じた解決手段は、膜形成用材料を、Cuに配位し且
つSiを含む六員環構造を有し、一般式が、
【化8】 (但し、X1 及びX2 はCuと配位結合する同種又は異
種のVI族の元素であり、Y1 、Y2 及びY3 のうちの
少なくとも1つはSiであり、Lは二重結合又は三重結
合を持ちCuに電子を供与できる基であり、R1 及びR
2 は任意の元素又は化合物である)で表される構成とす
るものである。
【0019】請求項1の構成により、六員環構造にSi
が含まれているため、請求項1の膜形成用材料を用いて
形成された銅膜に対して熱処理を施すと、Siが銅膜の
表面に偏析して銅膜の表面部に銅シリサイド層よりなる
バリア層が形成される。
【0020】請求項2の発明は、請求項1の構成に、前
記一般式におけるY1 、Y2 及びY3 はすべてSiであ
る構成を付加するものである。
【0021】請求項3の発明は、請求項1又は2の構成
に、前記一般式におけるLは、主鎖に二重結合又は三重
結合を持ち且つすべての骨格にSiを含む基である構成
を付加するものである。
【0022】請求項4の発明は、請求項1〜3の構成
に、前記一般式におけるR1 及びR2はSiを含む基で
ある構成を付加するものである。
【0023】請求項5の発明が講じた解決手段は、膜形
成用材料を、Cuに配位し且つSiを含む六員環構造を
有し、一般式が、
【化9】 (但し、X1 及びX2 はCuと配位結合する同種又は異
種のVI族の元素であり、Y1 、Y2 及びY3 のうちの
少なくとも1つはSiであり、R1 及びR2 は任意の元
素又は化合物である)で表される構成とするものであ
る。
【0024】請求項5の構成により、六員環構造にSi
が含まれているため、請求項5の膜形成用材料を用いて
形成された銅膜に対して熱処理を施すと、Siが銅膜の
表面に偏析して銅膜の表面部に銅シリサイド層よりなる
バリア層が形成されるので、CVD法により銅膜を形成
する場合でも、工程数の増加を伴うことなくバリア層を
形成することができる。
【0025】請求項6の発明は、請求項5の構成に、前
記一般式におけるY1 、Y2 及びY3 はすべてSiであ
る構成を付加するものである。
【0026】請求項7の発明は、請求項5又は6の構成
に、前記一般式におけるR1 及びR2 はSiを含む基で
ある構成を付加するものである。
【0027】請求項8の発明が講じた解決手段は、配線
形成方法を、基板上に、Cuに配位し且つSiを含む六
員環構造を有し、一般式が、
【化10】 (但し、X1 及びX2 はCuと配位結合する同種又は異
種のVI族の元素であり、Y1 、Y2 及びY3 のうちの
少なくとも1つはSiであり、Lは二重結合又は三重結
合を持ちCuに電子を供与できる基であり、R1 及びR
2 は任意の元素又は化合物である)で表される膜形成用
材料をCVD法により供給して、前記基板上にSiを含
む銅膜を堆積する工程と、前記銅膜の上にレジストパタ
ーンを形成した後、該レジストパターンをマスクとして
前記銅膜に対してエッチングを行なって、前記銅膜より
なる銅配線を形成する工程と、前記基板に対して熱処理
を施して前記銅配線に含まれるSiを前記銅配線の表面
部に偏析させることにより、前記銅配線の表面部に銅シ
リサイド層を形成する工程とを備えている構成とするも
のである。
【0028】請求項8の構成により、膜形成用材料の六
員環構造にSiが含まれているため、該膜形成用材料を
用いて形成した銅配線に対して熱処理を施すと、Siが
銅配線の表面に偏析して銅配線の表面部に銅シリサイド
層よりなるバリア層が形成される。
【0029】請求項9の発明が講じた解決手段は、配線
形成方法を、基板上に、Cuに配位し且つSiを含む六
員環構造を有し、一般式が、
【化11】 (但し、X1 及びX2 はCuと配位結合する同種又は異
種のVI族の元素であり、Y1 、Y2 及びY3 のうちの
少なくとも1つはSiであり、R1 及びR2 は任意の元
素又は化合物である)で表される膜形成用材料をCVD
法により供給して、前記基板上にSiを含む銅膜を堆積
する工程と、前記銅膜の上にレジストパターンを形成し
た後、該レジストパターンをマスクとして前記銅膜に対
してエッチングを行なって、前記銅膜よりなる銅配線を
形成する工程と、前記基板に対して熱処理を施して前記
銅配線に含まれるSiを前記銅配線の表面部に偏析させ
ることにより、前記銅配線の表面部に銅シリサイド層を
形成する工程とを備えている構成とするものである。
【0030】請求項9の構成により、膜形成用材料の六
員環構造にSiが含まれているため、請求項8の構成と
同様、銅配線に対して熱処理を施すと、銅配線の表面部
に銅シリサイド層よりなるバリア層が形成される。
【0031】請求項10の発明が講じた解決手段は、銅
配線形成方法を、基板上に絶縁膜を堆積する工程と、前
記絶縁膜の上にレジストパターンを形成した後、該レジ
ストパターンをマスクとして前記絶縁膜に対してエッチ
ングを行なって、前記絶縁膜に配線用凹部を形成する工
程と、前記絶縁膜上に、Cuに配位し且つSiを含む六
員環構造を有し、一般式が、
【化12】 (但し、X1 及びX2 はCuと配位結合する同種又は異
種のVI族の元素であり、Y1 、Y2 及びY3 のうちの
少なくとも1つはSiであり、Lは二重結合又は三重結
合を持ちCuに電子を供与できる基であり、R1 及びR
2 は任意の元素又は化合物である)で表される膜形成用
材料をCVD法により供給して、前記絶縁膜の配線用凹
部にSiを含む銅膜よりなる銅配線を形成する工程と、
前記基板に対して熱処理を施して前記銅配線に含まれる
Siを前記銅配線の表面部に偏析させることにより、前
記銅配線の表面部に銅シリサイド層を形成する工程とを
備えている構成とするものである。
【0032】請求項10の構成により、膜形成用材料の
六員環構造にSiが含まれているため、請求項8の構成
と同様、銅配線に対して熱処理を施すと、銅配線の表面
部に銅シリサイド層よりなるバリア層が形成される。
【0033】請求項11の発明が講じた解決手段は、銅
配線形成方法を、基板上に絶縁膜を堆積する工程と、前
記絶縁膜の上にレジストパターンを形成した後、該レジ
ストパターンをマスクとして前記絶縁膜に対してエッチ
ングを行なって、前記絶縁膜に配線用凹部を形成する工
程と、前記絶縁膜上に、Cuに配位し且つSiを含む六
員環構造を有し、一般式が、
【化13】 (但し、X1 及びX2 はCuと配位結合する同種又は異
種のVI族の元素であり、Y1 、Y2 及びY3 のうちの
少なくとも1つはSiであり、R1 及びR2 は任意の元
素又は化合物である)で表される膜形成用材料をCVD
法により供給して、前記絶縁膜の配線用凹部にSiを含
む銅膜よりなる銅配線を形成する工程と、前記基板に対
して熱処理を施して前記銅配線に含まれるSiを前記銅
配線の表面部に偏析させることにより、前記銅配線の表
面部に銅シリサイド層を形成する工程とを備えている構
成とするものである。
【0034】請求項11の構成により、膜形成用材料の
六員環構造にSiが含まれているため、請求項8の構成
と同様、銅配線に対して熱処理を施すと、銅配線の表面
部に銅シリサイド層よりなるバリア層が形成される。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態につい
て図面を参照しながら説明するが、その前提として、本
発明の各実施形態に用いる銅膜を堆積するためのCVD
装置について図1及び図2を参照しながら説明する。
【0036】図1は、固体の膜形成用材料を原材料とし
て用いる第1のCVD装置の概略全体構成を示してお
り、図1において、1は原材料を収納する材料容器、2
は材料容器1に反応性の低いAr、N2 、He等のキャ
リアガスを供給する第1のガス貯溜器である。材料容器
1には、固体の原材料が有機溶媒に溶解された状態で収
納されている。有機溶媒としては、テトラヒドロフラン
等のように沸点が100℃よりも低いものが好ましい。
キャリアガスが第1のガス貯溜器2から材料容器1に供
給されると、材料容器1内の原材料はキャリアガスによ
りバブリングされて気体状になって材料容器1から流出
した後、第1のマスフローコントローラ3により流量調
整されてCVDチャンバー4内に導入される。CVDチ
ャンバー4内にはヒーター5の上にシリコンよりなる基
板6が載置されており、CVDチャンバー4内に導入さ
れた気体状の原材料はシャワーヘッド7から基板6に供
給される。
【0037】図1において、8はH2 ガスを貯溜する第
2のガス貯溜器であって、該第2のガス貯溜器8から供
給されるH2 ガスは、第2のマスフローコントローラ9
により流量調節されて材料容器1から供給された原材料
と混合されてシャワーヘッド7からCVDチャンバー4
内に導入されると共に、第3のマスフローコントローラ
10により流量調節されてCVDチャンバー4に直接に
導入される。H2 ガスは反応を促進するためにCVDチ
ャンバー4内に導入されるのであるが、シャワーヘッド
7からCVDチャンバー4内に導入されるH2 ガスはシ
ャワーヘッド7の孔の目づまりを防止する。
【0038】図1において、11はN2 ガスを貯溜する
第3のガス貯溜器であって、該第3のガス貯溜器11か
ら供給されるN2 ガスは、第4のマスフローコントロー
ラ12により流量調節されてCVDチャンバー4に直接
に導入される。また、13はCVDチャンバー4の圧力
を検出する圧力センサー、14はCVDチャンバー4の
圧力を制御する圧力コントローラ、15はCVDチャン
バー4内のガスを排出するガス排出手段であって、CV
Dチャンバー4に導入されるN2 ガス、圧力センサー1
3、圧力コントローラ14及びガス排出手段15によっ
てCVDチャンバー4内のガス圧力は適切な値に調整さ
れる。
【0039】図2は、液体の膜形成用材料を原材料とし
て用いる第2のCVD装置の概略全体構成を示してお
り、第2のCVD装置の説明においては、図1に示した
第1のCVD装置と同様の部材については、同一の符号
を付すことにより説明を省略する。
【0040】材料容器1には液体の原材料が収納されて
おり、材料容器1内の原材料はキャリアガスにより押圧
されて液体状態で材料容器1から流出した後、液体マス
フローコントローラ16により流量調整された後、ベー
パライザー17により気化されてCVDチャンバー4内
に導入される。
【0041】図3は、銅膜を堆積するスピンコーターの
概略構成を示しており、原材料を材料容器1からCVD
チャンバー4に導入した後、シャワーヘッド7から基板
6の上に滴下する。原材料は回転する基板6の表面にス
ピンコートされる。原材料をスピンコートしながら基板
6をヒーター5により例えば400℃程度に加熱しても
よいし、原材料のスピンコート後に基板6を加熱しても
よい。基板6上の原材料を加熱すると基板6の上に銅膜
が形成される。
【0042】以下、本発明の第1の実施形態に係る膜形
成用材料について説明する。
【0043】第1の実施形態に係る膜形成用材料は、C
uに配位し且つSiを含む六員環構造を有し、一般式
が、
【化14】 で表される化合物である。
【0044】[化14]におけるX1 及びX2 は、Cu
と配位結合する同種又は異種のVI族の元素であって、
例えばO、S、Se、Te等である。
【0045】[化14]におけるY1 、Y2 及びY3
うちの少なくとも1つはSiであって、Y1 、Y2 及び
3 のすべてがSiであることが特に好ましい。
【0046】[化14]におけるLは二重結合又は三重
結合を持ちCuに電子を供与できる基であって、Lとし
ては、主鎖に二重結合又は三重結合を持ち且つすべての
骨格にSiを含む基がより好ましい。
【0047】[化14]におけるR1 及びR2 は、任意
の元素又は化合物であるが、Siを含む基であることが
好ましい。
【0048】第1の実施形態に係る膜形成用材料の実施
例としては[化15]に示すようなものがある。
【0049】
【化15】
【0050】[化15]に示す膜形成材料は、六員環構
造に多数のSiを含んでいるために、熱処理を施したと
きに銅膜の表面に偏析するSiの量が多くなり、銅配線
の表面部に銅シリサイドが形成されやすい。また、[化
15]に示す膜形成材料は、六員環構造にCを含んでい
ないので、銅配線の抵抗が小さくなる。
【0051】[化15]におけるLとしては、
【化16】 又は
【化17】 が好ましい。[化16]は二重結合(アルケン)を持つ
化合物であり、[化17]は三重結合(アルキン)を持
つ化合物である。
【0052】[化15]におけるR1 及びR2 として
は、例えばSiF3 、SiH3 、CF3 及びCH3 の中
から同種又は異種のものを選ぶことができるが、SiF
3 及びSiH3 はCF3 及びCH3 よりも好ましい。そ
の理由は、Siを含んでいる化合物を用いると、熱処理
を加えたときに銅膜の表面に偏析するSiの量が多くな
り、銅配線の表面部に銅シリサイドが形成されやすいた
めである。また、SiF3 はSiH3 よりも好ましい。
その理由は次の通りである。すなわち、Fは外殻に7個
の電子を持っており、優れた電子供与基であるためであ
る。Fが結合しているSiにはFから多数の電子が供与
され、電子が密な状態になっている。このため、Siが
骨格から脱離(電子が減少する反応)しても、−SiF
3 が安定して存在できるためである。
【0053】以下、本発明の第2の実施形態に係る膜形
成用材料について説明する。
【0054】第2の実施形態に係る膜形成用材料は、C
uに配位し且つSiを含む六員環構造を有し、一般式
が、
【化18】 で表される化合物である。
【0055】[化18]におけるX1 及びX2 は、Cu
と配位結合する同種又は異種のVI族の元素であって、
例えばO、S、Se、Te等である。
【0056】[化18]におけるY1 、Y2 及びY3
うちの少なくとも1つはSiであって、Y1 、Y2 及び
3 のすべてがSiであることが特に好ましい。
【0057】[化18]におけるR1 及びR2 は、任意
の元素又は化合物であるが、Siを含む基であることが
好ましい。
【0058】第2の実施形態に係る膜形成用材料の実施
例としては[化19]に示すようなものがある。
【0059】
【化19】
【0060】[化19]に示す膜形成材料は、六員環構
造に多数のSiを含んでいるために、熱処理を施したと
きに銅膜の表面に偏析するSiの量が多くなり、銅配線
の表面部に銅シリサイドが形成されやすい。また、[化
19]に示す膜形成材料は、六員環構造にCを含んでい
ないので、銅配線の抵抗が小さくなる。
【0061】[化19]におけるR1 及びR2 として
は、例えばSiF3 、SiH3 、CF3 及びCH3 の中
から同種又は異種のものを選ぶことができるが、SiF
3 及びSiH3 はCF3 及びCH3 よりも好ましく、S
iF3 はSiH3 よりも好ましい。その理由は前述の通
りである。
【0062】以下、[化15]において、Lが[化16
(a)]で示され且つR1 及びR2がSiF3 で示され
る膜形成用材料の製造方法について説明する。
【0063】 塩化銅(I価) 0.15mol アルケン(3,3−ジシリルテトラシレン) 0.15mol 1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロ− ペンタシラン−2,4−ジオンカリウム塩 0.15mol を200mlの溶媒(テトラヒドロフラン又はn−ヘキ
サン)中に混合して、40℃の温度下における窒素ガス
の気流下において24時間撹拌して得られた混合物を濾
過して粗生成物を得た後、該粗生成物を減圧下における
60℃の温度下で精製すると、収率38%で濃黄色の銅
配線用の膜形成用材料が得られる。
【0064】以下、[化15]において、Lが[化17
(a)]で示され且つR1 及びR2がSiF3 で示され
る膜形成用材料の製造方法について説明する。
【0065】 塩化銅(I価) 0.15mol アルキン(トリシリン) 0.15mol 1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロ− ペンタシラン−2,4−ジオンカリウム塩 0.15mol を200mlの溶媒(テトラヒドロフラン又はn−ヘキ
サン)中に混合して、50℃の温度下における窒素ガス
の気流下において30時間撹拌して得られた混合物を濾
過して粗生成物を得た後、該粗生成物を減圧下における
65℃の温度下で精製すると、収率23%で濃黄色の銅
配線用の膜形成用材料が得られる。
【0066】以下、[化15]において、Lが[化16
(a)]で示され且つR1 及びR2がCF3 で示される
膜形成用材料の製造方法について説明する。
【0067】 塩化銅(I価) 0.15mol アルケン(3,3−ジシリルテトラシレン) 0.15mol 1,3−トリフルオロメチル− トリシラン−1,3−ジオンカリウム塩 0.15mol を200mlの溶媒(テトラヒドロフラン又はn−ヘキ
サン)中に混合して、40℃の温度下における窒素ガス
の気流下において24時間撹拌して得られた混合物を濾
過して粗生成物を得た後、該粗生成物を減圧下における
40℃の温度下で精製すると、収率54%で濃黄色の銅
配線用の膜形成用材料が得られる。
【0068】以下、[化15]において、Lが[化17
(a)]で示され且つR1 及びR2がCF3 で示される
膜形成用材料の製造方法について説明する。
【0069】 塩化銅(I価) 0.15mol アルキン(トリシリン) 0.15mol 1,3−トリフルオロメチル− トリシラン−1,3−ジオンカリウム塩 0.15mol を200mlの溶媒(テトラヒドロフラン又はn−ヘキ
サン)中に混合して、50℃の温度下における窒素ガス
の気流下において24時間撹拌して得られた混合物を濾
過して粗生成物を得た後、該粗生成物を減圧下における
50℃の温度下で精製すると、収率46%で濃黄色の銅
配線用の膜形成用材料が得られる。
【0070】以下、[化19]において、R1 及びR2
がSiF3 で示される膜形成用材料の製造方法について
説明する。
【0071】 塩化銅(II価) 0.15mol 1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロ−1,3− ペンタシラン−2,4−ジオンカリウム塩 0.30mol を200mlの溶媒(テトラヒドロフラン又はn−ヘキ
サン)中に混合して、室温下における窒素ガスの気流下
において脱水処理を施した後、16時間撹拌して得られ
た混合物を濾過して粗生成物を得た後、該粗生成物を減
圧下における65℃の温度下で精製すると、収率56%
で濃青色の銅配線用の膜形成用材料が得られる。
【0072】以下、本発明の第1又は第2の実施形態に
係る膜形成用材料を用いて基板上に銅配線を形成する第
1の配線形成方法について説明する。
【0073】まず、図4(a)に示すように、Siより
なる基板30の上に例えばSiO2よりなる絶縁膜31
を堆積した後、該絶縁膜31の上に第1又は第2の実施
形態に係る膜形成用材料をCVD法により供給して、図
4(b)に示すように、絶縁膜31の上にSiを含む銅
膜32を堆積する。
【0074】次に、図4(c)に示すように、銅膜32
の上にレジストパターン33を形成した後、図4(d)
に示すように、レジストパターン33をマスクとして銅
膜32に対してエッチングを行なって、銅膜32よりな
る銅配線34を形成する。
【0075】次に、図4(e)に示すように、レジスト
パターン33を除去した後、基板30に対して真空中に
おける500℃の温度下において熱処理を施して、銅配
線34に含まれるSiを銅配線34の表面部に偏析させ
ることにより、銅配線34の表面部に銅シリサイド層3
5を形成する。銅シリサイド層35は銅配線34が酸化
するのを防止するバリア層(自己拡散バリア層)とな
る。
【0076】以下、本発明の第1又は第2の実施形態に
係る膜形成用材料を用いて基板上に銅配線を形成する第
2の配線形成方法について説明する。
【0077】まず、図5(a)に示すように、Siより
なる基板40の上に例えばSiO2よりなる絶縁膜41
を堆積した後、図5(b)に示すように、絶縁膜41の
上にレジストパターン42を形成した後、図5(c)に
示すように、レジストパターン42をマスクとして絶縁
膜41に対してエッチングを行なって、配線領域となる
凹状溝43を形成する。
【0078】次に、絶縁膜41の上に第1又は第2の実
施形態に係る膜形成用材料をCVD法により供給して、
図5(d)に示すように、絶縁膜41の上にSiを含む
銅膜44を堆積した後、例えばCMP法により、銅膜4
4における絶縁膜41の上に露出している部分を除去し
て、銅膜44よりなる銅配線45を形成する。
【0079】次に、基板40に対して真空中における5
00℃の温度下において熱処理を施して、銅配線45に
含まれるSiを銅配線45の表面部に偏析させることに
より、銅配線45の表面部に銅シリサイド層46を形成
する。銅シリサイド層46は銅配線45が酸化するのを
防止するバリア層(自己拡散バリア層)となる。
【0080】
【発明の効果】請求項1の発明に係る膜形成用材料によ
ると、六員環構造にSiが含まれているため、該膜形成
用材料により形成された銅膜に対して熱処理を施すと、
銅膜の表面部に銅シリサイド層よりなるバリア層が形成
されるので、CVD法により銅膜を形成する場合でも、
工程数の増加を伴うことなく銅膜の表面部にバリア層を
形成することができる。
【0081】請求項2の発明に係る膜形成用材料による
と、一般式におけるY1 、Y2 及びY3 はすべてSiで
あり、六員環構造にCが含まれないので、該膜形成用材
料により形成された銅膜の抵抗が小さくなる。
【0082】請求項3の発明に係る膜形成用材料による
と、一般式におけるLは、主鎖に二重結合又は三重結合
を持ち且つすべての骨格にSiを含む基であるため、該
膜形成用材料により形成された銅膜に対して熱処理を施
すと、銅膜の表面部に銅シリサイド層よりなるバリア層
が十分に形成されるので、銅膜の酸化を確実に防止する
ことができる。
【0083】請求項4の発明に係る膜形成用材料による
と、一般式におけるR1 及びR2 はSiを含む基である
ため、該膜形成用材料により形成された銅膜に対して熱
処理を施すと、銅膜の表面部に銅シリサイド層よりなる
バリア層が十分に形成されるので、銅膜の酸化を確実に
防止することができる。
【0084】請求項5の発明に係る膜形成用材料による
と、請求項1の発明と同様、六員環構造にSiが含まれ
ているため、該膜形成用材料を用いてCVD法により銅
膜を形成する場合でも、工程数の増加を伴うことなく銅
膜の表面部にバリア層を形成することができる。
【0085】請求項6の発明に係る膜形成用材料による
と、請求項2の発明と同様、一般式におけるY1 、Y2
及びY3 はすべてSiであるため、該膜形成用材料によ
り形成された銅膜の抵抗が小さくなる。
【0086】請求項7の発明に係る膜形成用材料による
と、請求項4の発明と同様、一般式におけるR1 及びR
2 はSiを含む基であるため、該膜形成用材料により形
成された銅膜に対して熱処理を施すと、銅膜の表面部に
銅シリサイド層よりなるバリア層が十分に形成されるの
で、銅膜の酸化を確実に防止することができる。
【0087】請求項8の発明に係る配線形成方法による
と、膜形成用材料の六員環構造にSiが含まれているた
め、銅配線に対して熱処理を施すと、Siが銅配線の表
面に偏析して銅配線の表面部に銅シリサイド層よりなる
バリア層が形成されるので、CVD法により銅配線を形
成するにも拘らず、工程数の増加を伴うことなく銅配線
にバリア層を形成することができる。
【0088】請求項9〜11の発明に係る配線形成方法
によると、請求項8の発明と同様、膜形成用材料の六員
環構造にSiが含まれているため、CVD法により銅配
線を形成するにも拘らず、工程数の増加を伴うことなく
銅配線にバリア層を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態に係る膜形成用材料を用い
て銅膜を堆積する第1のCVD装置の概略図である。
【図2】本発明の各実施形態に係る膜形成用材料を用い
て銅膜を堆積する第2のCVD装置の概略図である。
【図3】本発明の各実施形態に係る膜形成用材料を用い
て銅膜を堆積する際に用いるスピンコーターの概略図で
ある。
【図4】本発明の各実施形態に係る膜形成用材料を用い
る第1の配線形成方法の各工程を示す断面図である。
【図5】本発明の各実施形態に係る膜形成用材料を用い
る第2の配線形成方法の各工程を示す断面図である。
【図6】第1の従来の配線形成方法の各工程を示す断面
図である。
【図7】第2の従来の配線形成方法の各工程を示す断面
図である。
【図8】第2の従来の配線形成方法の各工程を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 材料容器 2 第1のガス貯溜器 3 第1のマスフローコントローラ 4 CVDチャンバー 5 ヒーター 6 基板 7 シャワーヘッド 8 第2のガス貯溜器 9 第2のマスフローコントローラ 10 第3のマスフローコントローラ 11 第3のガス貯溜器 12 第4のマスフローコントローラ 13 圧力センサー 14 圧力コントローラ 15 ガス排出手段 16 液体マスフローコントローラ 17 ベーパライザー 30 基板 31 絶縁膜 32 銅膜 33 レジストパターン 34 銅配線 35 銅シリサイド層 40 基板 41 絶縁膜 42 レジストパターン 43 凹状溝 44 銅膜 45 銅配線 46 銅シリサイド層

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Cuに配位し且つSiを含む六員環構造
    を有し、一般式が、 【化1】 (但し、X1 及びX2 はCuと配位結合する同種又は異
    種のVI族の元素であり、Y1 、Y2 及びY3 のうちの
    少なくとも1つはSiであり、Lは二重結合又は三重結
    合を持ちCuに電子を供与できる基であり、R1 及びR
    2 は任意の元素又は化合物である)で表される膜形成用
    材料。
  2. 【請求項2】 前記一般式におけるY1 、Y2 及びY3
    はすべてSiであることを特徴とする請求項1に記載の
    膜形成用材料。
  3. 【請求項3】 前記一般式におけるLは、主鎖に二重結
    合又は三重結合を持ち且つすべての骨格にSiを含む基
    であることを特徴とする請求項1又は2に記載の膜形成
    用材料。
  4. 【請求項4】 前記一般式におけるR1 及びR2 はSi
    を含む基であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の膜形成用材料。
  5. 【請求項5】 Cuに配位し且つSiを含む六員環構造
    を有し、一般式が、 【化2】 (但し、X1 及びX2 はCuと配位結合する同種又は異
    種のVI族の元素であり、Y1 、Y2 及びY3 のうちの
    少なくとも1つはSiであり、R1 及びR2 は任意の元
    素又は化合物である)で表される膜形成用材料。
  6. 【請求項6】 前記一般式におけるY1 、Y2 及びY3
    はすべてSiであることを特徴とする請求項5に記載の
    膜形成用材料。
  7. 【請求項7】 前記一般式におけるR1 及びR2 はSi
    を含む基であることを特徴とする請求項5又は6に記載
    の膜形成用材料。
  8. 【請求項8】 基板上に、Cuに配位し且つSiを含む
    六員環構造を有し、一般式が、 【化3】 (但し、X1 及びX2 はCuと配位結合する同種又は異
    種のVI族の元素であり、Y1 、Y2 及びY3 のうちの
    少なくとも1つはSiであり、Lは二重結合又は三重結
    合を持ちCuに電子を供与できる基であり、R1 及びR
    2 は任意の元素又は化合物である)で表される膜形成用
    材料をCVD法により供給して、前記基板上にSiを含
    む銅膜を堆積する工程と、 前記銅膜の上にレジストパターンを形成した後、該レジ
    ストパターンをマスクとして前記銅膜に対してエッチン
    グを行なって、前記銅膜よりなる銅配線を形成する工程
    と、 前記基板に対して熱処理を施して前記銅配線に含まれる
    Siを前記銅配線の表面部に偏析させることにより、前
    記銅配線の表面部に銅シリサイド層を形成する工程とを
    備えていることを特徴とする配線形成方法。
  9. 【請求項9】 基板上に、Cuに配位し且つSiを含む
    六員環構造を有し、一般式が、 【化4】 (但し、X1 及びX2 はCuと配位結合する同種又は異
    種のVI族の元素であり、Y1 、Y2 及びY3 のうちの
    少なくとも1つはSiであり、R1 及びR2 は任意の元
    素又は化合物である)で表される膜形成用材料をCVD
    法により供給して、前記基板上にSiを含む銅膜を堆積
    する工程と、 前記銅膜の上にレジストパターンを形成した後、該レジ
    ストパターンをマスクとして前記銅膜に対してエッチン
    グを行なって、前記銅膜よりなる銅配線を形成する工程
    と、 前記基板に対して熱処理を施して前記銅配線に含まれる
    Siを前記銅配線の表面部に偏析させることにより、前
    記銅配線の表面部に銅シリサイド層を形成する工程とを
    備えていることを特徴とする配線形成方法。
  10. 【請求項10】 基板上に絶縁膜を堆積する工程と、 前記絶縁膜の上にレジストパターンを形成した後、該レ
    ジストパターンをマスクとして前記絶縁膜に対してエッ
    チングを行なって、前記絶縁膜に配線用凹部を形成する
    工程と、 前記絶縁膜上に、Cuに配位し且つSiを含む六員環構
    造を有し、一般式が、 【化5】 (但し、X1 及びX2 はCuと配位結合する同種又は異
    種のVI族の元素であり、Y1 、Y2 及びY3 のうちの
    少なくとも1つはSiであり、Lは二重結合又は三重結
    合を持ちCuに電子を供与できる基であり、R1 及びR
    2 は任意の元素又は化合物である)で表される膜形成用
    材料をCVD法により供給して、前記絶縁膜の配線用凹
    部にSiを含む銅膜よりなる銅配線を形成する工程と、 前記基板に対して熱処理を施して前記銅配線に含まれる
    Siを前記銅配線の表面部に偏析させることにより、前
    記銅配線の表面部に銅シリサイド層を形成する工程とを
    備えていることを特徴とする配線形成方法。
  11. 【請求項11】 基板上に絶縁膜を堆積する工程と、 前記絶縁膜の上にレジストパターンを形成した後、該レ
    ジストパターンをマスクとして前記絶縁膜に対してエッ
    チングを行なって、前記絶縁膜に配線用凹部を形成する
    工程と、 前記絶縁膜上に、Cuに配位し且つSiを含む六員環構
    造を有し、一般式が、 【化6】 (但し、X1 及びX2 はCuと配位結合する同種又は異
    種のVI族の元素であり、Y1 、Y2 及びY3 のうちの
    少なくとも1つはSiであり、R1 及びR2 は任意の元
    素又は化合物である)で表される膜形成用材料をCVD
    法により供給して、前記絶縁膜の配線用凹部にSiを含
    む銅膜よりなる銅配線を形成する工程と、 前記基板に対して熱処理を施して前記銅配線に含まれる
    Siを前記銅配線の表面部に偏析させることにより、前
    記銅配線の表面部に銅シリサイド層を形成する工程とを
    備えていることを特徴とする配線形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09321045A (ja) * 1996-05-30 1997-12-12 Nec Corp 半導体装置およびその製造方法
JPH11195621A (ja) * 1997-11-05 1999-07-21 Tokyo Electron Ltd バリアメタル、その形成方法、ゲート電極及びその形成方法
US7229921B2 (en) 2002-03-13 2007-06-12 Nec Electronics Corporation Semiconductor device and manufacturing method for the same
JP2016111104A (ja) * 2014-12-03 2016-06-20 株式会社Joled 薄膜半導体基板の製造方法

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