JPH09255584A - アポトーシス誘導剤 - Google Patents

アポトーシス誘導剤

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JPH09255584A
JPH09255584A JP8093627A JP9362796A JPH09255584A JP H09255584 A JPH09255584 A JP H09255584A JP 8093627 A JP8093627 A JP 8093627A JP 9362796 A JP9362796 A JP 9362796A JP H09255584 A JPH09255584 A JP H09255584A
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JP
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cells
extract
apoptosis
cell
purple root
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JP8093627A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Kato
敬香 加藤
Ikuyo Sakaguchi
育代 坂口
Yoshinori Nakayama
美紀 中山
Norikazu Ikeda
紀和 池田
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CLUB KOSUMECHITSUKUSU KK
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CLUB KOSUMECHITSUKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規で有効なアポトーシス誘導剤を提供す
る。 【解決手段】 ムラサキ科に属するムラサキの根(紫
根)から有機溶媒および/又は水を用いて得られる紫根
抽出物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アポトーシス誘導
剤に関する。具体的にいうと、細胞の新陳代謝等に関係
に深いアポトーシスを誘導するアポトーシス誘導剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】紫根は古くから知られた生薬であり、特
に外用剤として広く用いられている。この紫根から水や
有機溶媒等で抽出した紫根抽出物には、これまで抗菌作
用、創傷治癒作用、抗腫瘍作用、抗炎症作用があること
が報告されている。これらの紫根抽出物には、シコニ
ン、アセチルシコニン、イソブチルシコニン、β,β−
ジメチルアクリルシコニン、デオキシシコニン、イソバ
レリルシコニン、アルカニン、リトスペルミジンA、B
などのナフトキノン系色素、ヒドロキシミオスコルピン
などのアルカロイド、シコノフランA〜Eなどのフリル
ヒドロキノン類、リトスペルマンA〜Cなどの多糖類、
ヒダントイン誘導体(例えばアラントイン)等数多くの
成分を含んでいる。
【0003】これらのうち、アセチルシコニン、β,β
−ジメチルアクリルシコニン、シコニンは、グラム陽性
菌、真菌に対して抗菌作用がある。また、アセチルシコ
ニンおよびシコニンは、経口投与で軽度の抗炎症作用、
局所的軟膏塗布で毛細血管透過性亢進、急性浮腫の抑制
作用および肉芽増殖作用を促進し、さらに、創傷治癒促
進作用を有していることは、よく知られている。
【0004】しかし、これらの効果については、他の様
々な生薬に関しても報告されており、紫根抽出物に特異
的なものではない。一方、アポトーシス誘導作用に関し
ては、これまでに、化学物質として一部の抗腫瘍剤など
DNAに直接、関与する物質以外の報告は少なく、特に
生薬についての報告は、未だない。
【0005】ここでアポトーシスとは、個体の細胞死の
一態様であって、物理的要因や化学的要因で引き起こさ
れるネクローシスと対比される概念であり、ネクローシ
スとは、一般には、細胞が膨張し、次いで細胞膜が破裂
して、細胞死に至る過程を示している。
【0006】一方、アポトーシスとは、個体の発生段階
などで見られる細胞死を言い、この細胞死では、細胞や
核が凝縮して、最終的には細胞の内容物を取り込んだま
ま細胞自身が断片化して、個体から脱落していく現象を
いう。このアポトーシスは、現段階では、あらかじめ死
ぬようにようにプログラム化されており、ある一定の分
化過程に達すると自らアポトーシスを発揮して、自殺死
を遂げると考えられている。つまり、個体の生命を維持
するためには、個体を構成する細胞の分化と増殖だけで
はなく、特定の時期に特定の細胞が死滅することが必要
である。
【0007】したがって、外部からの細菌やウイルスの
アポトーシスを誘導することにより、細菌からの感染治
療をうながしたり、あるいは皮膚の表皮細胞のアポトー
シスを誘導することにより、皮膚の新陳代謝を促進する
ことができると考えられる。
【0008】そこで、本発明の発明者らは、種々の生薬
において、免疫薬理活性に関して生化学的研究、細胞学
的研究等を進めた結果、紫根抽出物にアポトーシス誘導
作用があることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、古くから使
われており、比較的生体作用が緩和であると考えられる
生薬の中から、新規で有効なアポトーシス誘導剤を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のアポトーシス誘
導剤は、紫根抽出物からなることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる紫根は、ムラ
サキ科に属するムラサキ〔Lithospermum erythrorhizon
Siebold et Zuccarini(Boraginaceae)、その他の近
縁植物も含む。〕の根を乾燥させたものであり、生薬と
して広く知られているものである。本発明にいう抽出物
(以下紫根抽出物と称する)は、上記ムラサキの根を有
機溶媒および/又は水で抽出された抽出液、あるいはそ
の抽出液を適当な有機溶媒や水で希釈した希釈液、ま
た、その抽出液を抽出成分が変化しない範囲で、適当な
方法により濃縮した濃縮エキス、さらには、抽出液や濃
縮エキスを乾燥し、粉末にしたエキス粉末等を含む概念
であり、その形態は問うものではない。
【0012】抽出溶媒としては、一般的に植物成分の抽
出に用いられる溶媒であれば、特に親水性溶媒、親油性
溶媒を問わず、制限なく用いることができる。例えば、
親水性溶媒としては、メタノール、エタノール、2−プ
ロパノール、アセトン、グリセリン、エチレングリコー
ル、、酢酸エチル、水などを用いることができる。ま
た、親油性溶媒としては、エーテル、ベンゼン、ブチレ
ングリコール、クロロホルム、n−ヘキサン、キシレ
ン、四塩化炭素等を用いることができる。また、これら
の溶媒は、単独であるいは、例えば、水とアセトンとの
混液など、2種若しくはそれ以上の溶媒を適当に混合し
て用いてもよい。
【0013】抽出方法としても、一般的に植物抽出に用
いられる方法であれば、特に制限がなく、例えば、紫根
を粗切、中切、細切にしたもの、あるいは粉末にしたも
のに、溶媒を加えて、冷浸、温浸することができる。ま
た、その他、パーコレーションによる抽出法等も用いる
ことができる。
【0014】本発明の抽出物は、上述した抽出液をその
まま、あるいは抽出液を濃縮したもの、さらに、溶媒を
留去した粉末あるいは粘性状としたものなど、いずれの
方法によっても使用することができる。また、抽出溶
媒、濃縮方法などによっても異なるが、使用する目的、
用途などにより、適宜適当な量を用いることにすればよ
い。
【0015】
【実施例】
(実施例1)硬紫根〔Lithospermum erythrorhizon Sie
bold et Zuccarini (Boraginaceae)の乾燥した根〕1
00gを細切し、細切した紫根をフラスコに入れ、その
中にジエチルエーテル500mlを加え、60℃におい
て3時間還流抽出した。その後、抽出液を減圧下常温で
ジエチルエーテルを留去し、粘性状の紫根抽出物7gを
得た。
【0016】次に、上記で得られた紫根抽出物につい
て、本発明の効果を確認するため、以下の試験を行なっ
た。
【0017】アポトーシス誘導作用を検出する際には、
細胞壊死であるネクローシスとの違いを明らかにする必
要がある。アポトーシスが誘導された細胞は、上述した
ように、まず細胞が縮小し、クロマチンが凝縮し、凝縮
した核は断片化する。また、細胞表面の微絨毛は消失し
て平滑化し、自己認識機構を担う細胞表面分子マーカー
を徐々に喪失していく。さらに、細胞表面に大小の突起
が出現し、やがてアポトーシス小体に断片化する。この
アポトーシス小体は、生体内においてはやがてマクロフ
ァージのような貪食細胞によって除去される。
【0018】そこで、これらの現象に着目して、ヒト骨
髄性白血病細胞HL−60に紫根抽出物を添加し、数時
間後、アポトーシスが誘導されたかどうかを検出するた
め、以下のような複数の方法を用いて、実験を行った。
【0019】〔細胞形態の解析〕まず、本実施例である
紫根抽出物を、エタノールとメタノールの混液(容量比
30:1)に溶解させ、紫根抽出物の最終濃度が1.5
μg/ml、HL−60細胞が5×105個/mlとな
るように調整した。このものを37℃、5%炭酸ガス存
在下で4時間培養した。そして、1000rpm5分間
遠心処理した後、上清液を捨てる。再び、細胞をpH
7.1のリン酸緩衝液に浮遊させ、さらに1000rp
m5分間遠心処理にて洗浄を行なった。その後、洗浄し
たHL−60細胞を採取し、70%エタノールで固定し
た後、これらの細胞についてフローサイトメトリーで解
析を行った。
【0020】この解析には、細胞の大きさを表す指標と
してforward scatter(FSC)、細胞
内部の顆粒や構造状態を表すside scatter
(SSC)によって、紫根抽出物の添加によるHL−6
0細胞の形態変化を観察した。また、コントロールとし
て、紫根抽出物の希釈溶媒として用いたエタノールとメ
タノールの混液(容量比30:1)を用いて同様に処理
を行ったHL−60細胞を用いて、HL−60細胞の形
態変化を観察した。その結果を、それぞれ図1(a)
(b)に示す。なお、フローサイトメトリーには、Be
cton Dickinson社製のFACScanを
用いた。
【0021】
【図1】
【0022】図1の各図において、縦軸はSSC強度
(SSC−Height)を、横軸はFSC強度(FS
C−Height)を示すが、FSC強度が大きいほど
細胞の大きさは大きく、SSC強度が大きいほど細胞の
構造状態は複雑であることを示す。図1(a)(b)を
比較して見るに、紫根抽出物を加えた系〔図1(a)〕
の方が、コントロール〔図1(b)〕に比較して、FS
C強度の小さい領域が増大しており、細胞が縮小してい
ることが分かる。
【0023】〔細胞表面抗原の解析〕アポトーシスが誘
導された細胞は、上記に示したように細胞が小片化した
後、食細胞によって貪食されるように細胞表面にある自
己認識マーカーが消失する。次に、この現象を確認する
ために、自己認識マーカーであるMHCclassI分
子の発現量を、フルオレセインイソチオシアネート(F
ITC)により蛍光標識した抗体を用いて解析した。
【0024】上記形態変化の解析で行なったのと同様、
紫根抽出物をエタノールとメタノールの混液(容量比3
0:1)に溶解して、紫根抽出物の最終濃度が1.5μ
g/ml、HL−60細胞が5×105個/mlとなる
ように調整した。このものを37℃、5%炭酸ガス存在
下で4時間培養した。そして、1000rpm5分間遠
心処理した後、上清液を捨てる。再び、細胞をpH7.
1のリン酸緩衝液に浮遊させ、さらに1000rpm5
分間遠心処理にて洗浄を行なった。その後、フローサイ
トメーターによって測定した。また、コントロールとし
て、紫根抽出物の希釈に用いたエタノールとメタノール
の混液(容量比30:1)を添加したHL−60細胞を
用いて同様に処理を行ない、自己認識マーカの消失した
細胞を測定した。その結果を図2に示す。
【0025】
【図2】
【0026】図2において、横軸にFITCが結合した
細胞を検出する波長530nmにおける蛍光強度を示
し、縦軸にはその細胞数(Counts)を示した。コ
ントロールにおいては、ほぼ同一の蛍光強度を持った細
胞による単一のピークが現れているのに対し、上記実施
例の紫根抽出物で処理すると、蛍光強度が小さい細胞数
が多くなり、アポトーシスが誘導されたことが確認され
た。
【0027】〔細胞周期の解析〕HL−60のように株
化された培養細胞では、細胞周期を解析すると、DNA
複製を行うS期と細胞分裂の起こるM期、そしてその2
つの間にあるG0/G1期、G2期の細胞の割合が一定と
なる。ここにおいて、アポトーシスが起こると、一定で
あった細胞周期が乱れる。そこで、ヨウ化プロピジウム
により細胞のDNAを染色し、細胞周期の解析を行っ
た。
【0028】上記形態変化の解析で行なったのと同様、
紫根抽出物をエタノールとメタノールの混液(容量比3
0:1)に溶解して、紫根抽出物の最終濃度が1.5μ
g/ml、HL−60細胞が5×105個/mlとなる
ように調整した。このものを37℃、5%炭酸ガス存在
下で4時間培養した。そして、1000rpm5分間遠
心処理した後、上清液を捨てる。再び、細胞をpH7.
1のリン酸緩衝液に浮遊させ、さらに1000rpm5
分間遠心処理にて洗浄を行なった。その後、70%の冷
エタノールで固定した後、50μg/lのヨウ化プロピ
ジウム水溶液を添加し、10分後にフローサイトメータ
を用いて解析を行った。また、コントロールとして、紫
根抽出物の希釈に用いたエタノールとメタノールの混液
(容量比30:1)を添加したHL−60細胞を用いて
同様に処理を行い、解析を行なった。その結果を図3に
示す。
【0029】
【図3】
【0030】図3において、横軸にヨウ化プロピジウム
を結合した細胞を検出する波長585nmにおける蛍光
強度を示し、細胞中に存在する染色されたDNA含量を
意味している。また、縦軸にはその細胞数(Count
s)を示した。正常な細胞は、コントロールに示すよう
な蛍光強度分布を示すが、アポトーシスが誘導される
と、通常の細胞周期からずれ、核の断片化を経て、核の
小体を形成するために、ヨウ化プロピジウムによって染
色される1細胞当たりのDNA量が減少し、蛍光強度が
減少する。
【0031】図3から分かるように、本実施例の紫根抽
出物を添加すると、DNA含量の少ない細胞が多く見ら
れ、通常の細胞周期からはずれた細胞が多くなった。こ
の減少によっても、紫根抽出物によりアポトーシスが誘
導されたことが分かる。
【0032】〔DNA断片化の解析〕アポトーシスが誘
導された細胞は、DNAの断片化が生じている。そこ
で、細胞よりDNAを抽出し、アガロースゲル電気泳動
を行い、DNAの断片化を観察した。
【0033】上記形態変化の解析で行なったのと同様、
上記紫根抽出物をエタノールとメタノールの混液(容量
比30:1)に溶解して、紫根抽出物の最終濃度が1.
5μg/ml、HL−60細胞が5×105個/mlと
なるように調整した。このものを37℃、5%炭酸ガス
存在下で4時間培養した。そして、1000rpm5分
間遠心処理した後、上清液を捨てる。再び、細胞をpH
7.1のリン酸緩衝液に浮遊させ、さらに1000rp
m5分間遠心処理にて洗浄を行なった。その後、プロテ
イナーゼKを加えて37℃で一晩反応させた後、常法に
より、フェノールで抽出し、エタノール沈殿法によって
DNAを回収した。回収したDNAは、常法に従い、ア
ガロースゲル電気泳動にかけ、エチジウムブロマイドで
発色させた。また、コントロールとして、紫根抽出物の
希釈に用いたエタノールとメタノールの混液(容量比3
0:1)を添加したHL−60細胞を用いて同様に処理
を行い、解析を行なった。その結果を図4に示す。
【0034】
【図4】
【0035】図4に示すように、コントロール〔図4
(a)〕においては、DNAの断片化はほとんど見られ
なかったが、紫根抽出物で処理したHL−60細胞〔図
4(b)〕には、断片化したDNAからなる梯子状の泳
動像が見られ、アポトーシスの特徴であるDNAの断片
化が観察された。
【0036】以上の各試験から分かるように、本実施例
の紫根抽出物にはアポトーシス誘導作用があることが確
認された。
【0037】(実施例2)紫根〔(Lithospermum eryth
rorhizon Siebold et Zuccarini(Boraginaceae) 〕1
00gを細切し、微アルカリ性エタノールと1、3−ブ
チレングリコールの混液(容量比9:1)で72時間浸
漬する。これを3回繰り返した後、すべての浸漬液を集
めて濾過した。その濾液を、減圧下で留去した後、無水
メタノールを加えて溶解し、約700mlの紫根抽出エ
キスを得た。このものについても、同様な試験を行なっ
たところ、アポトーシス誘導作用が確認された。
【0038】次に、実施例2で得た紫根抽出エキスを用
いて、各種の化粧品を作製した。 (実施例3)次に示す処方1にしたがって、油中水型の
クリームを作製した。 〔処方1〕クリーム 配合成分 配合量(重量%) (1)紫根抽出エキス 0.2 (2)スクワラン 8.0 (3)ミリスチン酸オクチルドデシル 1.0 (4)バチルアルコール 5.0 (5)ポリオキシエチレン(10E.O.)硬化ヒマシ油 1.0 (6)モノステアリン酸ソルビタン 0.5 (7)防腐剤 適 量 (8)1、3−ブチレングリコール 5.0 (9)精製水 残 量
【0039】上記成分(2)〜(7)を混合し、75℃
で加熱溶解させて油相とする。これとは別に(8)
(9)を混合した水相を加え乳化した。この後、40℃
まで冷却したところへ、(1)を添加し、攪拌しなが
ら、さらに30℃まで冷却しクリームを得た。
【0040】(実施例4)次に示す処方2にしたがっ
て、化粧水を作製した。 〔処方2〕化粧水 配合成分 配合量(重量%) (1)紫根抽出エキス 0.1 (2)エタノール 10.0 (3)ポリオキシエチレン ノニルフェニルエーテル(10E.O.) 0.1 (4)グリセリン 2.0 (5)防腐剤 適 量 (6)精製水 残 量
【0041】上記成分(1)〜(3)を室温にて混合
し、さらに、(4)〜(6)を混合溶解して、化粧水を
得た。
【0042】(実施例5)次に示す処方3にしたがっ
て、乳液を作製した。 〔処方3〕乳液 配合成分 配合量(重量%) (1)紫根抽出エキス 0.2 (2)ステアリン酸 2.0 (3)セタノール 1.5 (4)スクワラン 5.0 (5)自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 2.0 (6)グリセリン 2.0 (7)1、3−ブチレングリコール 6.0 (8)水酸化ナトリウム 0.03 (9)防腐剤 適 量 (10)精製水 残 量
【0043】上記成分(2)〜(5)を混合し、70℃
で加熱溶解して油相とする。これとは別に(6)〜(1
0)を混合溶解して、70℃に加熱した水相に、前記油
相を加え、ホモミキサーで均一に乳化した。次いで40
℃まで冷却したところへ(1)を添加し、攪拌しなが
ら、さらに30℃まで冷却し、乳液を得た。
【0044】(実施例6)次に示す処方4にしたがっ
て、エッセンスを作製した。 〔処方4〕エッセンス 配合成分 配合量(重量%) (1)紫根抽出エキス 0.5 (2)エタノール 10.0 (3)グリセリン 10.0 (4)カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1 (5)防腐剤 適 量 (6)精製水 残 量
【0045】上記成分(1)(2)を室温にて混合した
のち、(3)〜(6)を添加攪拌して、エッセンスを得
た。
【0046】(実施例7)次に示す処方5にしたがっ
て、ファンデーションを作製した。 〔処方5〕ファンデーション 配合成分 配合量(重量%) (1)紫根抽出エキス 0.1 (2)1、3−ブチレングリコール 5.0 (3)カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1 (4)ケイ酸アルミニウムマグネシウム 0.5 (5)精製水 残 量 (6)黄酸化鉄 0.07 (7)黒酸化鉄 0.01 (8)べンガラ 0.02 (9)酸化チタン 5.0 (10)タルク 4.0 (11)ステアリン酸 2.0 (12)セタノール 1.0 (13)スクワラン 5.0 (14)自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 2.0 (15)防腐剤 適 量
【0047】上記成分(2)〜(5)を混合し、70℃
で加熱溶解させた後、(6)〜(10)を混合したもの
を加え、充分に攪拌し水相とする。この水相を、(1
1)〜(14)を混合溶解後、加熱し70℃にした油相
に加え、ホモミキサーで均一に乳化した。次に、40℃
まで冷却したところへ(1)を添加し、攪拌しながら、
さらに30℃まで冷却し、ファンデーションを得た。
【0048】(実施例8)次に示す処方6にしたがっ
て、パックを作製した。 〔処方6〕パック 配合成分 配合量(重量%) (1)紫根抽出エキス 0.1 (2)ポリビニルアルコール 10.0 (3)酢酸ビニル樹脂エマルジョン 10.0 (4)エチルアルコール 5.0 (5)カオリン 15.0 (6)グリセリン 1.0 (7)防腐剤 適 量 (8)精製水 残 量
【0049】上記成分(8)に(6)を混合した後、
(3)及び(5)を添加し、更に(4)の一部に湿潤さ
せた(2)を添加し、70℃に加熱し溶解させた。次に
残りの成分(4)に(1)及び(7)を加えて溶解した
ものを添加した後、冷却し、パックを得た。
【発明の効果】本発明のアポトーシス誘導剤を用いるこ
とにより、細胞サイクルを制御することが可能になり、
化粧品や外用剤などとして皮膚への塗布することによっ
て、皮膚の新陳代謝を促進するなどの、細胞の賦活化効
果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】細胞の形態変化におけるアポトーシス誘導作用
を示す説明図である。
【図2】自己認識マーカの消失におけるアポトーシス誘
導作用を示す説明図である。
【図3】細胞周期の変化におけるアポトーシス誘導作用
を示す説明図である。
【図4】細胞内DNAの断片化におけるアポトーシス誘
導作用を示す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/48 A61K 7/48 (72)発明者 池田 紀和 大阪府大阪市西区西本町2丁目6番11号 株式会社クラブコスメチックス内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫根抽出物からなることを特徴とするア
    ポトーシス誘導剤。
JP8093627A 1996-03-22 1996-03-22 アポトーシス誘導剤 Pending JPH09255584A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000212059A (ja) * 1999-01-22 2000-08-02 Naris Cosmetics Co Ltd 化粧料
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