JPH09255008A - タンパーエビデントキャップ、並びにその製造及び製造装置 - Google Patents

タンパーエビデントキャップ、並びにその製造及び製造装置

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JPH09255008A
JPH09255008A JP8089048A JP8904896A JPH09255008A JP H09255008 A JPH09255008 A JP H09255008A JP 8089048 A JP8089048 A JP 8089048A JP 8904896 A JP8904896 A JP 8904896A JP H09255008 A JPH09255008 A JP H09255008A
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    • B65D41/00Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
    • B65D41/32Caps or cap-like covers with lines of weakness, tearing-strips, tags, or like opening or removal devices, e.g. to facilitate formation of pouring openings
    • B65D41/34Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt
    • B65D41/3442Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with rigid bead or projections formed on the tamper element and coacting with bead or projections on the container
    • B65D41/3447Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with rigid bead or projections formed on the tamper element and coacting with bead or projections on the container the tamper element being integrally connected to the closure by means of bridges

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実にバリの発生を押えることができ、しか
も安定して容易に且つ高速で製造することができるより
安全なタンパーエビデントキャップを得る。 【解決手段】 タンパーエビデントキャップ1の弱化ラ
インを形成するナローブリッジ5及びワイドブリッジ6
の内周壁面に内側スコア10が形成され、且つスリット
4の切断縁11、11’が内側にカールして、開栓後ス
リット縁が直接指にあたることを防止している。内側ス
コア10は、スカート壁全周に渡って形成し、該内側ス
コアのスコア幅中間位置を切断してスリットを形成して
ある。 【効果】 内側スコアにしてあるために、ワイドブリッ
ジでも簡単に破断でき、バリが発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンパーエビデン
トキャップ、特に開栓時の破断ブリッジにバリの出ない
ようにしたタンパーエビデントキャップ、並びにその製
造方法及びその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タンパーエビデント機能を有する
キャップとして、タンパーエビデントバンドとキャップ
本体とが複数のブリッジで接続され、その内の一つがワ
イドブリッジとなり、その端部からタンパーエビデント
バンドの縦方向に縦方向スリットが形成されているもの
が多用されている。該タンパーエビデントキャップの前
記ブリッジ間はスリットが形成され、開栓時にキャップ
本体を回転することによって、前記ブリッジが破断さ
れ、開栓を可能とする。
【0003】このようなタンパーエビデントキャップ
は、開栓に際してブリッジを破断して開栓する結果、ア
ルミニュームやブリキ等の金属製キャップの場合、ブリ
ッジ部のカットエッジに多少のバリが生じることは避け
ることができない。特に、ワイドブリッジには、大きな
バリが発生し易く、より安全で開栓し易いタンパーエビ
デントキャップを得るためには、バリの発生を最小限度
に押えるのが望ましい。従来、バリの発生を効果的に押
える方法として、ブリッジ部の上端縁に沿って曲げ加工
を施したもの(特開平2−191163号)やブリッジ
の上端に外側から補助誘導線を設けたもの(実開昭48
−76061号)が提案されている。また、従来のタン
パーエビデントキャップにおけるスリットは、図8
(b)に示すように、スリット切断縁55がスカート壁
56に対して略直角になっているので、開栓後には該切
断縁55が直接指に触れるような構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑み創案されたものであって、上記従来提案されている
ものに比べて、特にバリが発生し易いワイドブリッジ部
もより確実にバリの発生を押えることができ、かつ確実
にタンパーエビデント機能を果たすことができる共に開
栓し易く、しかも高速で安定して容易に製造することが
できるより安全なタンパーエビデントキャップと、該キ
ャップを簡単な製造装置で高速で製造することができる
タンパーエビデントキャップ製造方法とタンパーエビデ
ントキャップ製造装置を提供することを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記問題を
解決するために、従来のタンパーエビデントキャップに
おいて、ブリッジにたとえスコアを入れてもバリの発
生、特にワイドブリッジの破断部におけるバリの発生を
確実に抑えることができない原因について研究した結
果、次のような技術的事項が判明した。タンパーエビデ
ントバンドをキャップ本体のスカート壁から切り離す場
合、ワイドブリッジ部を外側に折り曲げて切り離すのが
容易であるが、従来は図9(a−1)に示すように、ス
コアが外側に形成されている外側スコア50のため、折
り曲げ時にスコア残肉部51が伸ばされる現象となる。
アルミニューム材の場合、伸びに対して非常に強いた
め、折り曲げ時に一旦伸ばされたアルミニューム材は容
易に切れず、無理に破断させるためバリが発生してしま
う。これに対して、同図(b−1)に示すようにスコア
を内側に形成した内側スコア52にすると、同図(b−
2)に示すように、スコアと反対側に折り曲げられるた
め、薄い残肉部53が脆くなり簡単に折れ曲がって破断
し、バリが発生しない。
【0006】また、キャップ製造工程で、キャップ内側
円周上に内側スコアを全周に形成し、そのスコア上に沿
ってスリットを形成することによって、スリット形成時
に切断縁が自然に内側にカールし、その結果該切断縁が
直接手や指に接触しにくくなり、より安全性が向上した
キャップが得られる。本発明は、以上のような知見に基
づき研究した結果、到達したものである。なお、図9に
おいて、48はキャップ本体のスカート壁、49はタン
パーエビデントバンドを示している。
【0007】本発明のタンパーエビデントキャップは、
天壁とスカート壁とを具備するキャップ本体と、前記ス
カート壁の下方部に、複数箇のスリットと該スリット間
に位置する複数個のナローブリッジと1個のワイドブリ
ッジからなる弱化ラインを介して設けられたタンパーエ
ビデントバンドを有するタンパーエビデントキャップに
おいて、少なくとも前記ワイドブリッジの内周壁面に内
側スコアが形成されていることを特徴とする技術的手段
を採用することによって、上記問題点を解決したもので
ある。前記内側スコアは、ワイドブリッジのみならずナ
ローブリッジにも形成することによって、開栓がより容
易になると共に、スカート壁内周側全周にスコアを形成
して製造できるから製造が容易であり望ましい。また、
前記スリットの少なくともキャップ本体側のスリット切
断縁が内側にカールしていることによって、開栓後にリ
シールするのにより使用し易いキャップが得られる。
【0008】また、上記キャップを製造する本発明の製
造方法は、円弧状の固定駒と、キャップシェル(以下、
単にシェルという)を被冠して該固定駒の外周面に沿っ
て自転しながら移動する回動駒とによって、シェル外周
面を加工するタンパーエビデントキャップの製造方法に
おいて、第1ステーションでスカート壁内周面全周にス
コアを形成し、次いで第2ステーションで前記スコア上
にナローブリッジとワイドブリッジを残してスリットを
形成することを特徴とする。前記回動駒が第1ステーシ
ョンから第2ステーションに移動する中継区間でシェル
を前記スコア幅の約半分だけ前記回動駒に対して押し込
むことによって、第2ステーションでスコア幅の中心部
に沿ってスリットが形成されるようにすることが望まし
く、自動的にスリット切断縁が内側にカールした状態と
なる。
【0009】そして、上記キャップを製造する本発明の
製造装置は、円弧状の固定駒と、シェルを被冠して該固
定駒の外周面に沿って自転しながら移動する回動駒とに
よって、シェルを加工するタンパーエビデントキャップ
製造装置において、前記固定駒が、キャップ内周面に連
続するスコアを形成する第1加工ステージに設けられた
第1固定駒と、その下流側で該スコアを間欠的に切断し
てスリットを形成する第2加工ステージに設けられた第
2固定駒に区分され、前記第1固定駒は、スコア形成部
のシェル外周面をバックアップするバックアップ型を有
し、前記第2固定駒は、スリット長さに対応して突出し
た突出部と、ブリッジ長さに対応して凹んだ凹部とが交
互にスリット形状に応じて形成されたスリット形成型を
有し、前記回動駒は、シェルのスカート壁開口端部側寄
りが直角面となっている断面台形状を呈したスコア形成
型を有し、該スコア成形型が第1ステージにおけるスコ
アを形成する機能と第2ステージにおけるスコアを切断
してスリットを形成する機能とを兼ねていることを特徴
とするものである。
【0010】そして、前記第1ステージと第2ステージ
の前記回動駒が移動する通路に、前記回動駒に被冠され
たシェルの天壁を押えるように配置された押え板は、前
記第1ステーションを通過したシェルを前記スコア幅の
約半分だけ前記回動駒に対して押し込むように、第1ス
テーションと第2ステーションの中継区間にテーパー状
の段差を形成することによって、自動的にスコアの幅方
向中心部にスリットを形成することができ、望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施
形態に係るタンパーエビデントキャップを示している。
本実施形態に係るタンパーエビデントキャップ1は、天
壁2の外周部から垂下したスカート壁3とからなり、該
スカート壁下方部にスリット4、ナローブリッジ5及び
ワイドブリッジ6とからなる弱化ラインを介してタンパ
ーエビデントバンド7が設けられている。そして、タン
パーエビデントバンド7のワイドブリッジ端部近傍に縦
方向スリット8が形成されている。なお、図中、9はロ
ーレット加工部である。
【0012】以上の構成は、従来のタンパーエビデント
キャップと同様であるが、本実施形態のタンパーエビデ
ントキャップは、前記ナローブリッジ及びワイドブリッ
ジの内周面に位置するように、図1(c)に拡大して記
載されている如く、キャップ内周面に内側スコア10を
入れてあることに特徴を有する。さらに、スリット4の
切断縁11、11’が、図1(b)に拡大して示すよう
に、内側向きに僅かにカールした形状になっている。
【0013】本発明のタンパーエビデントキャップは以
上のように構成され、ブリッジ部の内側に円周方向に沿
ってスコアが形成されていることにより、開栓時にナロ
ーブリッジ及びワイドブリッジを破断する場合、図2に
示すように、内側スコアに沿って破断が進行し、バリが
発生することなくきれいに破断される。開栓時にタンパ
ーエビデントバンドが外側に拡がる傾向にあるため、前
記した理由により内側スコアであると外側スコアの場合
よりもブリッジが切れ易く、バリの発生を極力抑えるこ
とができる。
【0014】特に、本発明のタンパーエビデントキャッ
プはワイドブリッジに内側スコアが形成されているた
め、ワイドブリッジが外側への折り曲げに対して脆くな
り、開栓後にタンパーエビデントバンドを切り離す場
合、ワイドブリッジが簡単に破断し、キャップ本体の破
断縁にバリを発生させることなく切り離すことができる
から、リシールに際してもより安全なキャップが得られ
る。さらに、スコアを内側に設けることによって、外装
を傷付けないので外観も良く、且つスコアに埃が溜る恐
れもないという利点もある。なお、上記実施形態では、
ナローブリッジ及びワイドブリッジとも内側スコアを形
成してあるが、特にバリが発生し易いワイドブリッジの
みに内側スコアを形成するようにしても良い。
【0015】次に、上記方法及びその装置の好適な実施
形態について説明する。図3は、本発明のタンパーエビ
デントキャップ製造装置の要部正面図を示し、基本構造
は、本出願人が先に提供した特公昭45−14396号
公報及び特公昭58−15205号公報に記載されたも
のに類似している。
【0016】本発明のタンパーエビデントキャップ製造
装置19は、中央部に固定部材20を有し、該固定部材
20の円弧面の所定区間に後述する回動駒に被冠された
シェルの外周面と圧接して、回動駒と協同してシェルの
スカート壁にスリット、ローレット及びビード加工をす
る固定駒21が固定されている。固定駒21は、スカー
ト壁内周面に連続するスコアを形成する第1ステージI
に設けられた第1固定駒22と、その下流側で前記スコ
アを間欠的に切断してスリットを形成する第2ステージ
IIに設けられた第2固定駒23に区分され、夫々異なる
型面を有している。
【0017】第1固定駒22は、図5(b)に示すよう
に、スコア加工時にスコア形成部のシェル外周面をバッ
クアップするバックアップ型26を有している。第2固
定駒23は、シェルにスリットを施すために、シェルの
1週の長さに相当する長さを有し、図6(b)に示すよ
うに、スリットを形成する部分がスリット長さに対応し
て突出した凸刃27となっており、ブリッジ長さに対応
して凹んだ凹部25(図7)とが交互にスリット形状に
応じて形成されたスリット形成刃型28を有している。
前記凸刃27は、キャップ天壁側が図6(b)に示すよ
うに、キャップスカート壁に対してほぼ直角に当たる直
角面29となっている。
【0018】一方、前記固定駒21と協同してシェルを
加工する回動駒30は、前記従来装置と同様に固定駒2
1の外周面を自転しながら移動するスピンドル31(図
5及び図6)の先端部に設けられ、該回動駒にシェル1
5を被冠できるように、シェルの内径より小さい外径を
有している。回動駒30の外周面には、前記固定駒と協
同して、シェルにローレット加工を施すローレット加工
型32やビード加工を施すビード加工型を有することは
従来と同様であるが、前記スリット加工を施す部分に
は、スコア形成型33がビード成形型34と35の間の
凹部に突出して設けられている。該スコア成形型面は断
面台形状を呈して、第1ステージで第1固定駒22と協
同してシェル内周に環状のスコアを形成し、第2ステー
ジで第2固定駒23のスリット形成刃型28の垂直縁2
9と協同して、第1ステージで形成したスコアの残肉部
を切断してスリットを形成できるように、被冠されるシ
ェル15のスカート壁開口端部側寄りが直角面36とな
っている。従って、回動駒のスコア成形型33は、スコ
アを形成する機能と該スコアを切断してスリットを形成
する両方の機能を兼ねている。
【0019】また、前記回動駒が移動する通路には、回
動駒30に被冠されたシェル15の天壁16を押える押
え板40が配置され、回動駒30の天面と押え板40と
の隙間は、回動駒に被冠されたシェルの天壁の厚さより
も若干広く形成され、回動駒に被冠したシェルの天壁面
を押え板40が押えた状態で、シェルが回動駒30と共
に自転しながら移動できるようになっているが、第1ス
テージにおける回動駒天面と押え板40との隙間D1
りも、第2ステージにおける回動駒天面と押え板40と
の隙間D2が、スコア幅の約半分だけ狭くなるように形
成されている。そのため、押え板40は、第1ステージ
と第2ステージの中継区間S(図3)が図4に拡大して
示すように、傾斜面となっており、第1ステージIを通
過したシェル15をスコアの幅半分だけ、回動駒30に
押し込んで、第2ステージIIに到達せしめ、それにより
図6(b)及び第7図に示すように、スコアの幅中間部
から切断してスリットを形成できるように工夫してあ
る。
【0020】本発明のタンパーエビデントキャップ製造
装置は以上のように構成され、天壁2とスカート壁3を
有するシェル15は、図示しないシュートから供給され
て、例えば、前記特公昭58−15205号公報に記載
されているような従来と同様な方法で回動駒30に被冠
され、第1ステージIに至り、回動駒30が自転するこ
とによって、固定駒21と噛み合って回動駒30と同期
して回転しながら移動する。それにより、スコア成形型
33がシェルのスカート壁内周面に喰いこみ断面台形状
の内側スコア10をシェルのスカート壁内周面に形成す
る。その際、第1固定駒22のバックアップ型26がス
コア形成部の外周面を図5(b)に示すように、バック
アップするから安定してシェル内周面に内側スコアを形
成することができる。また、該スコア10は、スカート
壁全周に渡って形成されるから、部分的に形成する場合
と違って位置決めを必要としないから、簡単な機構で高
速で形成することができる。
【0021】第1ステージIで内側スコアの形成を終了
し、回動駒30が第1ステージIから第2ステージIIに
移る途中、押え板40が傾斜面となっている中継区間4
1でシェルの天壁が回動駒方向にスコア幅の約半分だけ
押し込まれる。その結果、第2固定駒23のスリット形
成刃型28の凹部35は、図6(b)及び図7に示すよ
うに、内側スコア10とスコア成形型33との位置がず
れ、スコア成形型33の直角面36がスコア幅の略中間
位置に位置する状態となる。なお、図7はスリット形成
刃型28の凹部25がシェル外周面と接している状態、
即ちブリッジ形成部がちょうど加工位置にある状態を示
している。
【0022】回動駒が1ピッチ回転して、スリット形成
部が加工位置に達すると、図6(b)に示すように、ス
リット形成刃型28の凸刃27の直角面29と回動駒3
0のスコア成形型33の直角面36がスコア残肉部の中
央部を両側から噛み合い、第2固定駒の凸刃27がシェ
ルのスコア残肉部12を内側に押し込むことによって、
スコア残肉部が中央から切断されてスリットが形成され
る。それにより、ブリッジとブリッジ間は、スコアの幅
方向中央部が切断される。その際、図7に明示するよう
に、スコアの残肉部は、回動駒のスコア形成型33の支
持がないので、外側から押し込まれることによって、特
に天壁側のスリット切断縁11は、図8に模式的に拡大
して示すように、内側に僅かにカールした状態で切断さ
れる。そのため、開栓後タンパーエビデントバンドを完
全に切り離した状態で、キャップ本体のスカート壁下端
が内側に曲がった状態となり、切断縁が直接手に触れに
くくなり、より安全なキャップが得られる。
【0023】以上のようにして、回動駒30と第2固定
駒23により、シェルスカート壁にスリットとナローブ
リッジ及びワイドブリッジからなる弱化ラインが形成さ
れ、諸加工を終了したシェルは回動駒から排出されて、
次工程に送られる。なお、第2ステージでは、スリット
加工と共にローレット加工も行うが、該加工は従来と同
様な方法を採用できるので、詳細な説明は省略する。
【0024】
【発明の効果】本発明のタンパーエビデントキャップ
は、ブリッジ部の内側に円周方向に沿ってスコアが形成
されているので、外側スコアの場合よりもブリッジが切
れ易く、バリの発生を極力抑えることができる。特に、
ワイドブリッジは外側への折り曲げに対してスコアが脆
くなり、バリを発生させることなく破断することがで
き、リシールに際してもより安全なキャップが得られ
る。さらに、スコアを内側に設けることによって、外装
を傷付けないので外観も良く、且つスコアに埃が溜る恐
れもない。また、スリット切断縁が内側にカールしてい
るので、切断縁に指が触れ難くくなりより安全である。
【0025】本発明のタンパーエビデントキャップの製
造方法及び装置によれば、スカート壁全周にわたって内
側スコアを形成するから、特別な位置決め機構を要する
ことなく、簡単な機構で高速に且つ安定してスコアを形
成することができる。また、内側スコア上に沿ってスリ
ットを形成するので、スリット形成時に切断縁が自然に
内側にカールし、その結果切断縁が直接手や指に接触し
にくい安全なキャップが容易に得られる。また、内側ス
コア形成時に第1固定駒がスカート壁のスコア形成部分
をバックアップするから、確実に内側スコアを形成する
ことができる。
【0026】回動駒のスコア成形型は内側スコアを形成
する機能と該内側スコアを切断してスリツトを形成する
機能を備えているので、内側スコア形成用の特別な装置
を設ける必要がないので、従来の装置を改良することに
よって容易に得ることができる。
【0027】押え板による簡単な手段で第1ステージと
第2ステージの中継区間でキャップシェルを内側スコア
幅の半分だけ回動駒に押し込むことができるから、容易
に且つ確実に内側スコアの幅方向中央部に沿ってスリッ
トを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施形態に係るタンパーエビ
デントキャップの一部破断正面図であり、(b)はその
A部拡大図、(c)はB−B断面拡大図である。
【図2】開栓途中の状態における図1のタンパーエビデ
ントキャップの正面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るタンパーエビデントキ
ャップ製造装置の要部正面図である。
【図4】そのC−C矢視拡大図である。
【図5】(a)はその第1ステージにおける回動駒と第
1固定駒との関係を示す側面図、(b)はそのA部拡大
模式図である。
【図6】(a)はその第2ステージにおける回動駒と第
2固定駒との関係を示す側面図、(b)はそのB部拡大
模式図である。
【図7】第2ステージにおける回動駒と第2固定駒との
作用を示す拡大模式図である。
【図8】本発明によるスリット断面形状と従来方法によ
るスリット断面形状を示す模式図で、(a)は本発明方
法による実施形態に係るものて、(b)は従来方法によ
るものである。
【図9】内側スコアを形成した場合と外側スコアを形成
した場合のスコア破断状況を示す説明図で、(a−1)
は外側スコアを形成したスカート壁断面図、(a−2)
はその破断途中の状態を示す断面図、(b−1)は内側
スコアを形成したスカート壁断面図、(b−2)はその
破断途中の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 タンパーエビデントキャップ 2 天壁 3 スカート壁 4 スリット 5 ナローブリッジ 6 ワイドブ
リッジ 7 タンパーエビデントバンド 8 縦方向ス
リット 10 内側スコア 11 スリッ
ト切断縁 15 キャップシェル 19 タンパーエビデントキャップ製造装置 21 固定駒 22 第1固
定駒 23 第2固定駒 25 凹部 26 バックアップ型 27 凸刃 28 スリット形成刃型 29、36
直角面 30 回動駒 32 ローレ
ット加工型 33 スコア形成型 40 押え板 I 第1ステージ II 第2ステ
ージ S 中継区間

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天壁とスカート壁とを具備するキャップ
    本体と、前記スカート壁の下方部に、複数箇のスリット
    と該スリット間に位置する複数個のナローブリッジと1
    個のワイドブリッジからなる弱化ラインを介して設けら
    れたタンパーエビデントバンドを有するタンパーエビデ
    ントキャップにおいて、少なくともワイドブリッジの内
    周壁面に内側スコアが形成されていることを特徴とする
    タンパーエビデントキャップ。
  2. 【請求項2】 前記内側スコアがナローブリッジ及びワ
    イロブリッジに形成されている請求項1記載のタンパー
    エビデントキャップ。
  3. 【請求項3】 前記スリットの少なくともキャップ本体
    側のスリット切断縁が内側にカールしていることを特徴
    とする請求項1又は2記載のタンパーエビデントキャッ
    プ。
  4. 【請求項4】 円弧状の固定駒と、キャップシェルを被
    冠して該固定駒の外周面に沿って自転しながら移動する
    回動駒とによって、キャップシェル外周面を加工するタ
    ンパーエビデントキャップの製造方法において、第1ス
    テーションでスカート壁内周にスコアを形成し、次いで
    第2ステーションで前記スコア上にナローブリッジとワ
    イドブリッジを残してスリットを形成することを特徴と
    するタンパーエビデントキャップの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記回動駒が第1ステーションから第2
    ステーションに移動する中継区間でキャップシェルを前
    記スコア幅の約半分だけ前記回動駒に対して押し込むこ
    とによって、第2ステーションでスコア幅の中心部に沿
    ってスリットが形成されるようにした請求項4記載のタ
    ンパーエビデントキャップの製造方法。
  6. 【請求項6】 円弧状の固定駒と、キャップシェルを被
    冠して該固定駒の外周面に沿って自転しながら移動する
    回動駒とによって、キャップシェルを加工するタンパー
    エビデントキャップ製造装置において、前記固定駒が、
    キャップ内周面に連続するスコアを形成する第1加工ス
    テージに設けられた第1固定駒と、その下流側で該スコ
    アを間欠的に切断してスリットを形成する第2加工ステ
    ージに設けられた第2固定駒に区分され、前記第1固定
    駒は、スコア形成部のシェル外周面をバックアップする
    バックアップ型を有し、前記第2固定駒は、スリット長
    さに対応して突出した突出部と、ブリッジ長さに対応し
    て凹んだ凹部とが交互にスリット形状に応じて形成され
    たスリット形成型を有し、前記回動駒は、シェルのスカ
    ート壁開口端部側寄りが直角面となっている断面台形状
    を呈したスコア形成型を有し、該スコア成形型が第1ス
    テージにおけるスコアを形成する機能と第2ステージに
    おけるスコアを切断してスリットを形成する機能とを兼
    ねていることを特徴とするタンパーエビデントキャップ
    製造装置。
  7. 【請求項7】 前記第1ステージと第2ステージの前記
    回動駒が移動する通路に、前記回動駒に被冠されたキャ
    ップシェルの天壁を押える押え板が配置され、該押え板
    は、前記第1ステーションを通過したキャップシェルを
    前記スコア幅の約半分だけ前記回動駒に対して押し込む
    ように、第1ステーションと第2ステーションの中継区
    間がテーパー状の段差となっている請求項6記載のタン
    パーエビデントキャップ製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111137550A (zh) * 2018-11-05 2020-05-12 义乌市易开盖实业公司 适应性强的高密封性包装容器

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