JPH09255005A - 大型袋体の開閉口装置 - Google Patents

大型袋体の開閉口装置

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JPH09255005A
JPH09255005A JP6290996A JP6290996A JPH09255005A JP H09255005 A JPH09255005 A JP H09255005A JP 6290996 A JP6290996 A JP 6290996A JP 6290996 A JP6290996 A JP 6290996A JP H09255005 A JPH09255005 A JP H09255005A
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Keiji Sekiguchi
啓司 関口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型袋体に対する排出部、投入部の開閉装置
に改良を加え、袋口締めに使用するロープ、ロープ通し
フック、ロープ通し管を省略することにより、合理化を
図り、物流の厳しい現状に対応し、特にワンウェーバッ
グにあっては、海外への進出による産業の空洞化現象に
対応するために、さらに一層の合理化を目ざし、産業性
の向上を図るにある。 【解決手段】 大型袋体の下蓋、上蓋の中心部に十字型
切込みによって4等分にされた円型にあっては扇形片
を、また角型にあっては2等辺3角形片を形成するとと
もに、相並んだ2片の外側面に対し、1本の結びテープ
の端部を頂角近くまでそれぞれ縫着することにより、U
字状の結び部を形成し、このような結び部を有する結び
テープを、他の2片に対しても、対称的に設けるととも
に、2本の結びテープの何れかの一方の結び部に標識部
を設けた構成をとっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂原料、化
学工業品、食品関係等の粉粒物を保管又は大量輸送に使
用するフレキシブルコンテナーの分野に属し、詳しくは
その開閉口装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、フレキシブルコンテナーバッグ
と称せられるものには、ランニングタイプ、セミランニ
ングタイプ、ワンウェータイプに大別されている。この
種の大型袋体の構成は、ランニングタイプに準じてセミ
ランニングタイプ、又はワンウェータイプのものが普及
されているが、袋本体としての胴体部の上部が、全開口
方式による場合と、独立した上蓋の中央部に指定する投
入口を設けた場合と、また袋底部においても、全開口方
式の場合と、独立した下蓋の中央部に指定の排出口を設
けた場合とがあり、何れの場合にあっても、別体の吊り
部を縫着することによって構成されている。
【0003】そして、上記のような従来の大型袋体にあ
っては、排出口又は投入口が全開方式か、又は指定する
排出口又は投入口かであるが、図7及び図8に示すよう
に、この指定する排出口、又は投入口にあっては、下
蓋、上蓋の中央不に十字型の切込み(イ)を設け、これ
により4等分された扇形片(ロ)又は2等辺3角形片の
先端部を折返して菊型状に縫製し、この部分に口締めロ
ープ(ハ)を通すフック(ニ)を4箇所に縫着し、排出
口、又は投入口の周囲に準じた長さの口締めロープ
(ハ)をリング状に通し、最後にゴム又は合成樹脂の通
し管(ホ)に残りの口締めロープ(ハ)を通した構成の
もので、口締めするときは、口締めロープ(ハ)を締め
て、排出口又は投入口を括り、余尺のロープを通し管
(ホ)にそって数回巻込みしておき、排出口又は投入口
の開口時には、通し管(ホ)に巻込みしたロープ(ハ)
の先端部を引出して解除するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構成の従
来品の大型袋体は、縫製個所が多く、検査点検個所、付
属品も多くなり、その取扱いも煩雑で、コスト的にも高
いものとなった。本発明はこのような点に鑑みて、種々
検討し、実験を重ねた結果創出されたもので、その目的
とするところは、従来品に対し、投入部、排出部の開閉
装置に改良を加え、袋口締めに使用するロープ、ロープ
通しフック、ロープ通し管を省略することにより、合理
化を図り、物流の厳しい現状に対応し、特にワンウェー
バッグにあっては、海外への進出による産業の空洞化現
象に対応するために、さらに一層の合理化を目ざし、生
産性の向上を図るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明にあっては、大型袋体の下蓋、上蓋の中央
部に十字型切込みによって4等分された円型にあっては
扇形片を、また角型あっては2等辺3角形片を形成する
とともに、相並んだ2片の外側面に対し、1本の結びテ
ープの端部をそれぞれに縫着することにより、U字状の
結び部を形成し、このような結び部を有する結びテープ
を、他の2片に対しても、対称的に設けるとともに、2
本の結びテープの何れか一方の結び部に標識部を設けた
構成をとっている。
【0006】また、大型袋体の下縁、上縁の中央部にお
いて、筒状の排出口、投入口を内側に向って縫着すると
ともに、筒状の排出口、投入口の内側にあって、下蓋、
上蓋の中心部を通る十字型の切込みによって4等分の扇
形片を形成し、この相並んだ2片の外側面に対し、1本
の結びテープの端部をそれぞれ縫着することによりU字
状の結び部を形成し、このような結び部を有する結びテ
ープを、他の2片に対しても、対称的に設けるととも
に、2本の結びテープの何れか一方の結び部に標識部を
設けた構成をとっている。
【0007】さらに、上記の4等分の相並んだ2片に縫
着する結びテープの縫着端部は、それぞれ2片の放射方
向の中央部にして頂面近くまで延びており、標識部はU
字状の結び部の折曲部に設けた構成をとっている。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の大型袋体は、合成樹脂原
料、化学工業品、食品関係等の粉粒物を保管又は大量輸
送する場合に使用するフレキシブルコンテナーの分野の
ものであって、その構成材料として、例えばポリオレフ
ィン系フラットヤーンクロスの基布が使用される。大型
袋体は、袋本体が円筒状のもの(A)と角筒状のもの
(B)の2通りあるが、これらの円筒状袋本体(A)、
角筒状袋本体(B)の排出口及び投入口の開閉口装置は
実質的に同一である。
【0009】図1に示すものは、下蓋(a1 )、上蓋
(a2 )とも全開口式の円筒状袋本体(A)であり、図
2に示すものは、下蓋(b1 )、上蓋(b2 )とも全開
口式の角筒状袋本体(B)である。図3(イ)、(ロ)
は、円筒状袋本体(A)の下蓋(a1 )を下面より見た
ものであり、(イ)に示すように、この下蓋(a1 )に
は、その中心部(1)を通り十字型の切込み(2)が円
周(3)近くまで設けられている。
【0010】この十字型の切込み(2)により、下蓋
(a1 )は4等分の扇形片(c1 )、(c2 )、
(c3 )、(c4 )に分割される。この相並ぶ扇形片
(c1 )、(c2 )には、その中央部に、1本の結びテ
ープ(d1 )の両端(4)、(5)が、放射方向にして
その頂角近くまで縫着(6)、(7)されており、結び
テープ(d1 )は、その中央部が円周(3)に達しない
範囲内でU字状に屈曲され、結び部(8)を形成してい
る。
【0011】扇形片(c1 )、(c2 )に対する扇形片
(c3 )、(c4 )には、結びテープ(d1 )と同様な
結びテープ(d2 )が、結びテープ(d1 )と対称に端
部(4’)、(5’)が同様に縫着(6’)、(7’)
され、U字状の結び部(8’)が形成されている。結び
テープ(d1 )には、その結び部(8)のU字状の屈曲
部に標識部(9)が設けられている。この標識部(9)
のある結びテープ(d1 )は、結びテープ(d2 )より
長いものである。
【0012】図3(ロ)に示すものは、(イ)に示す結
びテープ(d1 )(d2 )の結び部(8)、(8’)を
結んだ状態であって、標識部(9)が外方に表れるよう
になっており、開放して内容物を取出すときは、標識部
(9)を摘んで引張れば簡単に解けるようになってい
る。この標識部(9)のある結び部(8)は、通常は作
業中に他の物に引掛らないように、十字型の切込み
(2)等に挟んでおく。
【0013】図1において、下蓋(a1 )に対する上蓋
(a2 )も、その開口装置においては、下蓋(a1 )と
全く同様な構成をとっており、下蓋(a1 )には、その
内面において、扇形片(c1 )〜(c4 )の何れか1つ
に一辺を縫着(10)した4角形状の底当布(e)が十
字型切込み(2)の中心部(1)周辺を覆うように設け
られている。この底当布(e)は6角形、8角形であっ
てもよい。なお、胴体部(11)には、周囲に4箇所に
吊りフック部(12)を設けた吊りベルト(f)が縫着
されている。
【0014】これまでの説明は、円筒状袋本体(A)に
ついてであるが、図2及び図4(イ)、(ロ)に示すも
のは角筒状袋本体(B)についてである。下蓋
(b1 )、上蓋(b2 )は下蓋(a1 )、上蓋(a2
の円形状のものに対して、角形状のものである点で異な
り、下蓋(b1 )、上蓋(b2 )に対する十字型の切込
み(2’)が中心部(1’)を通り、対角線上にあっ
て、切込みによって4等分された分割片が2等辺3角形
片(g1 )〜(g4 )である点で円形の4等分された扇
形片(c1 )〜(c4 )と異なるだけで、結びテープ
(h1 )、(h2 )の取付け方は、結びテープ
(d1 )、(d2 )の場合と全く同様である。結びテー
プ(h 1 )の結び部には標識部(9’)が設けられてい
る。
【0015】(e’)は下蓋(b1 )の内面において、
2等辺3角形片(g1 )〜(g4 )の何れか1つに、そ
の一辺を縫着(10’)した4角形状の底当布であっ
て、十字型切込み(2’)の中心部(1’)周辺を覆う
ようになっている。(f’)は胴体部(11’)の隅角
部に縫着した吊りフック部(12’)を有する吊りベル
トである。
【0016】図5(イ)に示すものは、角筒状袋本体
(B)の下蓋(b1 )の中央部において、円筒状の排出
口(i)を内側に向かって縫着(13)するとともに、
円筒状の排出口(i)の内側にあって、下蓋(b1 )の
中心部を通る十字型の切込み(2”)を設け、これによ
って4等分の扇形片(j1 )〜(j4 )を形成し、この
扇形片(j1 )、(j2 );(j3 )、(j4 )に、図
3(イ)における結びテープ(d1 )、(d2 )と同様
に結びテープ(k1 )、(k2 )が縫着されている。
【0017】図7(イ)においては、下蓋(b1 )の内
側に設けられていた円筒状の排出口(i)が開放された
十字型の切込み(2”)より外方に押出され、垂下した
状態を示すもので、(14)は標識部であり、(15)
は円筒状の排出口(i)の締括り紐である。図示の円筒
状の排出口(i)は、角筒状袋本体(B)に設けたもの
であるが、これは円筒状袋本体(A)であってもよく、
また、上蓋(b2)、(a2)は全開式であっても、円
筒状排出口(i)と同様の円筒状投入口であってもよ
い。
【0018】本発明における重要な構成要素である結び
テープは、特に指定するものではないが、強力にしてコ
スト的には、ポリプロピレンのフラットヤーンからなる
テープを採用することが有利である。これは、引張強度
が100kg以上を有するもので、例えばテープ幅は20
〜40m/m 程度であれば、充分にその目的を達成するこ
とができる。
【0019】図1、図2のような下蓋が全開方式のもの
であっても、また図5のような下蓋が円筒状排出口方式
のものであっても、相対する2本のU字状の結びテープ
は、その縫着部が分割片の頂角近くまで達しており、し
かもこれを集中1点締りに締結してあるので、内容物を
充填した重量の3倍加重をかけても、底部となる下蓋に
対しては円環状に加重がかかり、中心部のテープの結び
個所には、集中加重は少なく、したがって、締結テープ
に喰込む現象がないので、開口時の結びテープの解除作
業が簡単に行うことができる。これは、2本のU字状の
結びテープの折返し端部に標識部を十字型の切込み部等
から引出して、この部分を摘んで引き出せるので、テー
プの解除に迷いを生ずることがない。
【0020】
【発明の効果】本発明の大型袋体に設けた開閉口装置
は、下蓋、上蓋に十字型の切込みを設け、これによる4
等分の分割片に2本の結びテープの端部を頂部近くまで
縫着し、U字状の結び部をもって1点絞りに締結したも
のであるから、付属部品や補強布を省略して簡素化され
た構成となり、したがって縫製費が安く、検査、品質工
程管理もし易く、総合的な生産性向上に貢献するもので
ある。またJIS規格の基準にも合格するものであり、
安全性に富むものである。
【0021】特に、本発明にあっては、大型袋体の下蓋
の全開方式のもの、円筒状排出口方式のものにあって
も、下蓋中心部の1点絞りに締結してあるにもかかわら
ず、充填物によるこの個所への集中加重はないから、結
びテープに喰込むような現象は全く起こらず、これがた
め、開口時における1点絞りの結びテープは標識部の端
部を引張るだけで簡単に排出口を開放することができ
る。以上のように、本発明の大型袋体の開閉口装置は、
簡単な構成にて操作が容易であり、その上確実に機能を
発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の円筒状大型袋の一部を切欠した斜視図
である。
【図2】本発明の角筒状大型袋の一部を切欠した斜視図
である。
【図3】(イ)は円筒状大型袋における下蓋の結びテー
プの締結前の下面図であり、(ロ)はその締結後の下面
図である。
【図4】(イ)は角筒状大型袋における下蓋の結びテー
プの締結前の下面図であり、(ロ)はその締結後の下面
図である。
【図5】(イ)は下蓋に円筒状排出口を設けた角筒状大
型袋の斜視図であり、(ロ)は結びテープを締結した状
態の角筒状大型袋の下面図である。
【図6】(イ)は従来品の一部斜視図、(ロ)は同上の
口締めロープを締めた状態の下面図と一部拡大図であ
る。
【図7】(イ)は従来品の一部斜視図、(ロ)は同上の
口締めロープを締めた状態の下面図と一部拡大図であ
る。
【符号の説明】
A 円筒状袋本体 B 角筒状袋本体 a1 、b1 下蓋 a2 、b2 上蓋 c1 〜c4 扇形片 d1 、d2 結びテープ e、e’ 底当布 f、 f’ 吊りベルト g1 〜g4 2等辺3角形片 h1 、h2 結びテープ i 円筒状排出口 j1 〜j4 扇形片 k1 、k2 結びテープ 1 中心部 2 十字型切込み 4、5 端部 8 結び部 9 標識部 11 胴体部 12 吊りフック部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 大型袋体の開閉口装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂原料、化
学工業品、食品関係等の粉粒物を保管又は大量輸送に使
用するフレキシブルコンテナーの分野に属し、詳しくは
その開閉口装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、フレキシブルコンテナーバッグ
と称せられるものには、ランニングタイプ、セミランニ
ングタイプ、ワンウェータイプに大別されている。この
種の大型袋体の構成は、ランニングタイプに準じてセミ
ランニングタイプ、又はワンウェータイプのものが普及
されているが、袋本体としての胴体部の上部が、全開口
方式による場合と、独立した上蓋の中央部に指定する投
入口を設けた場合と、また袋底部においても、全開口方
式の場合と、独立した下蓋の中央部に指定の排出口を設
けた場合とがあり、何れの場合にあっても、別体の吊り
部を縫着することによって構成されている。
【0003】そして、上記のような従来の大型袋体にあ
っては、排出口又は投入口が全開方式か、又は指定する
排出口又は投入口かであるが、図6及び図7に示すよう
に、この指定する排出口、又は投入口にあっては、下
蓋、上蓋の中央不に十字型の切込み(イ)を設け、これ
により4等分された扇形片(ロ)又は2等辺3角形片の
先端部を折返して菊型状に縫製し、この部分に口締めロ
ープ(ハ)を通すフック(ニ)を4箇所に縫着し、排出
口、又は投入口の周囲に準じた長さの口締めロープ
(ハ)をリング状に通し、最後にゴム又は合成樹脂の通
し管(ホ)に残りの口締めロープ(ハ)を通した構成の
もので、口締めするときは、口締めロープ(ハ)を締め
て、排出口又は投入口を括り、余尺のロープを通し管
(ホ)にそって数回巻込みしておき、排出口又は投入口
の開口時には、通し管(ホ)に巻込みしたロープ(ハ)
の先端部を引出して解除するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構成の従
来品の大型袋体は、縫製個所が多く、検査点検個所、付
属品も多くなり、その取扱いも煩雑で、コスト的にも高
いものとなった。本発明はこのような点に鑑みて、種々
検討し、実験を重ねた結果創出されたもので、その目的
とするところは、従来品に対し、投入部、排出部の開閉
装置に改良を加え、袋口締めに使用するロープ、ロープ
通しフック、ロープ通し管を省略することにより、合理
化を図り、物流の厳しい現状に対応し、特にワンウェー
バッグにあっては、海外への進出による産業の空洞化現
象に対応するために、さらに一層の合理化を目ざし、生
産性の向上を図るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明にあっては、大型袋体の下蓋、上蓋の中央
部に十字型切込みによって4等分された円型にあっては
扇形片を、また角型あっては2等辺3角形片を形成する
とともに、相並んだ2片の外側面に対し、1本の結びテ
ープの端部をそれぞれに縫着することにより、U字状の
結び部を形成し、このような結び部を有する結びテープ
を、他の2片に対しても、対称的に逢着した構成をとっ
ている。
【0006】大型袋体の下蓋の中央部には排出口を、上
蓋の中央部には投入口をそれぞれ設けるに当り、下蓋と
上蓋の中心部に十字型の切込みによって4等分の扇形片
を形成し、この相並んだ2片の外側に対し、1本の結び
テープの端部をそれぞれ縫着することによりU字状の結
び部を形成し、このような結び部を有する結びテープ
を、他の2片に対しても対称的に縫着し、かつ筒状の排
出口と投入口とを、切込み片の内側基部にそれぞれ縫着
した構成をとっている。
【0007】さらに、上記の4等分の相並んだ2片に縫
着する結びテープの縫着端は、それぞれ2片の放射方向
の中央部にして頂角の近くまで延びた構成であり、さら
にまた、上記の2本の結びテープの何れか一方には、他
方と識別できる手段が講じられており、その識別できる
手段としては、結びテープの長さを変えるか、色合いを
変えるか、標識部を設けるか、他の付属物を付けるか等
した構成がとれられている。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の大型袋体は、合成樹脂原
料、化学工業品、食品関係等の粉粒物を保管又は大量輸
送する場合に使用するフレキシブルコンテナーの分野の
ものであって、その構成材料として、例えばポリオレフ
ィン系フラットヤーンクロスの基布が使用される。大型
袋体は、袋本体が円筒状のもの(A)と角箇状のもの
(B)の2通りあるが、これらの円筒状袋本体(A)、
角筒状袋本体(B)の排出口及び投入口の開閉口装置は
実質的に同一である。
【0009】図1に示すものは、下蓋(a)、上蓋
(a)とも全開口式の円筒状袋本体(A)であり、図
2に示すものは、下蓋(b)、上蓋(b)とも全開
口式の角筒状袋本体(B)である。図3(イ)、(ロ)
は、円筒状袋本体(A)の下蓋(a)を下面より見た
ものであり、(イ)に示すように、この下蓋(a)に
は、その中心部(1)を通り十字型の切込み(2)が円
周(3)近くまで設けられている。
【0010】この十字型の切込み(2)により、下蓋
(a)は4等分の扇形片(c)、(c)、
(c)、(c)に分割される。この相並ぶ扇形片
(c)、(c)には、その中央部に、1本の結びテ
ープ(d)の両端(4)、(5)が、放射方向にして
その頂角近くまで縫着(6)、(7)されており、結び
テープ(d)は、その中央部が円周(3)に達しない
範囲内でU字状に屈曲され、結び部(8)を形成してい
る。
【0011】扇形片(c)、(c)に対する扇形片
(c)、(c)には、結びテープ(d)と同様な
結びテープ(d)が、結びテープ(d)と対称に端
部(4’)、(5’)が同様に縫着(6’)、(7’)
され、U字状の結び部(8’)が形成されている。結び
テープ(d)には、その結び部(8)のU字状の屈曲
部に標識部(9)が設けられている。この標識部(9)
のある結びテープ(d)は、結びテープ(d)より
長いものである。
【0012】図3(ロ)に示すものは、(イ)に示す結
びテープ(d)(d)の結び部(8)、(8’)を
結んだ状態であって、標識部(9)が外方に表れるよう
になっており、開放して内容物を取出すときは、標識部
(9)を摘んで引張れば簡単に解けるようになってい
る。この標識部(9)のある結び部(8)は、通常は作
業中に他の物に引掛らないように、十字型の切込み
(2)等に挟んでおく。
【0013】図1において、下蓋(a)に対する上蓋
(a)も、その開口装置においては、下蓋(a)と
全く同様な構成をとっており、下蓋(a)には、その
内面において、扇形片(c)〜(c)の何れか1つ
に一辺を縫着(10)した4角形状の底当布(e)が十
字型切込み(2)の中心部(1)周辺を覆うように設け
られている。この底当布(e)は6角形、8角形であっ
てもよい。なお、胴体部(11)には、周囲に4箇所に
吊りフック部(12)を設けた吊りベルト(f)が縫着
されている。
【0014】これまでの説明は、円箇状袋本体(A)に
ついてであるが、図2及び図4(イ)、(ロ)に示すも
のは角筒状袋本体(B)についてである。下蓋
(b)、上蓋(b)は下蓋(a)、上蓋(a
の円形状のものに対して、角形状のものである点で異な
り、下蓋(b)、上蓋(b)に対する十字型の切込
み(2’)が中心部(1’)を通り、対角線上にあっ
て、切込みによって4等分された分割片が2等辺3角形
片(g)〜(g)である点で円形の4等分された扇
形片(c)〜(c)と異なるだけで、結びテープ
(h)、(h)の取付け方は、結びテープ
(d)、(d)の場合と全く同様である。結びテー
プ(h)の結び部には標識部(9’)が設けられてい
る。
【0015】(e’)は下蓋(b)の内面において、
2等辺3角形片(g)〜(g)の何れか1つに、そ
の一辺を縫着(10’)した4角形状の底当布であっ
て、十字型切込み(2’)の中心部(1’)周辺を覆う
ようになっている。(f’)は胴体部(11’)の隅角
部に縫着した吊りフック部(12’)を有する吊りベル
トである。
【0016】図5(イ)に示すものは、角筒状袋本体
(B)の下蓋(b)の中央部において、円箇状の排出
口(i)を設けたものであるが、これは、先ず下蓋(b
)の中央部において、中心部を通る十字型の切込み
(2”)を設け、これによって4等分の扇形片(j
〜(j)を形成するとともに、この扇形片(j)、
(j);(j)、(j)に、図3(イ)における
結びテープ(d)、(d)と同様に結びテープ(k
)、(k)が縫着される。この状態で扇形片
(j)〜(j)が開いた扇形片の内側の基部に円筒
状の排出口(i)の基部を縫着(13)する。
【0017】図5(イ)においては、下蓋(b)の内
側に設けられていた円筒状の排出口(i)が開放された
十字型の切込み(2”)より外方に押出され、垂下した
状態を示すもので、(14)は標識部であり、(15)
は円筒状の排出口(i)の締括り紐である。図示の円筒
状の排出口(i)は、角箇状袋本体(B)に設けたもの
であるが、これは円筒状袋本体(A)であってもよく、
また、上蓋(b2)、(a2)は全開式であっても、円
筒状排出口(i)と同様の円箇状投入口であってもよ
い。
【0018】本発明における重要な構成要素である結び
テープは、特に指定するものではないが、強力にしてコ
スト的には、ポリプロピレンのフラットヤーンからなる
テープを採用することが有利である。これは、引張強度
が100kg以上を有するもので、例えばテープ幅は2
0〜40m/m程度であれば、充分にその目的を達成す
ることができる。
【0019】図1、図2のような下蓋が全開方式のもの
であっても、また図5のような下蓋が円箇状排出口方式
のものであっても、相対する2本のU字状の結びテープ
は、その縫着部が分割片の頂角近くまで達しており、し
かもこれを集中1点締りに締結してあるので、内容物を
充填した重量の3倍加重をかけても、底部となる下蓋に
対しては円環状に加重がかかり、中心部のテープの結び
個所には、集中加重は少なく、したがって、締結テープ
に喰込む現象がないので、開口時の結びテープの解除作
業が簡単に行うことができる。これは、2本のU字状の
結びテープの折返し端部に標識部を十字型の切込み部等
から引出して、この部分を摘んで引き出せるので、テー
プの解除に迷いを生ずることがない。
【0020】以上の図示では、結びテープの結び部に標
識部(9)、(9’)、(14)を設けているが、これ
は標識部に限らず、結びテープの長さを変えるか、色合
いを変えるか、他の付属物を付けるか等の他の結びテー
プと識別ができる手段を講ずればよい。
【0021】
【発明の効果】本発明の大型袋体に設けた開閉口装置
は、下蓋、上蓋に十字型の切込みを設け、これによる4
等分の分割片に2本の結びテープの端部を頂部近くまで
縫着し、U字状の結び部をもって1点絞りに締結したも
のであるから、付属部品や補強布を省略して簡素化され
た構成となり、したがって縫製費が安く、検査、品質工
程管理もし易く、総合的な生産性向上に貢献するもので
ある。またJIS規格の基準にも合格するものであり、
安全性に富むものである。
【0022】特に、本発明にあっては、大型袋体の下蓋
の全開方式のもの、円筒状排出口方式のものにあって
も、下蓋中心部の1点絞りに締結してあるにもかかわら
ず、充填物によるこの個所への集中加重はないから、結
びテープに喰込むような現象は全く起こらず、これがた
め、開口時における1点絞りの結びテープは標識部の端
部を引張るだけで簡単に排出口を開放することができ
る。以上のように、本発明の大型袋体の開閉口装置は、
簡単な構成にて操作が容易であり、その上確実に機能を
発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の円筒状大型袋の一部を切欠した斜視図
である。
【図2】本発明の角箇状大型袋の一部を切欠した斜視図
である。
【図3】(イ)は円筒状大型袋における下蓋の結びテー
プの締結前の下面図であり、(ロ)はその締結後の下面
図である。
【図4】(イ)は角筒状大型袋における下蓋の結びテー
プの締結前の下面図であり、(ロ)はその締結後の下面
図である。
【図5】(イ)は下蓋に円筒状排出口を設けた角筒状大
型袋の斜視図であり、(ロ)は結びテープを締結した状
態の角箇状大型袋の下面図である。
【図6】(イ)は従来品の一部斜視図、(ロ)は同上の
口締めロープを締めた状態の下面図と一部拡大図であ
る。
【図7】(イ)は従来品の一部斜視図、(ロ)は同上の
口締めロープを締めた状態の下面図と一部拡大図であ
る。
【符号の説明】 A 円筒状袋本体 B 角筒状袋本体 a、b 下蓋 a、b 上蓋 c〜c 扇形片 d、d 結びテープ e、e’ 底当布 f、f’ 吊りベルト g〜g 2等辺3角形片 h、h 結びテープ i 円筒状排出口 j〜j 扇形片 k、k 結びテープ 1 中心部 2 十字型切込み 4、5 端部 8 結び部 9 標識部 11 胴体部 12 吊りフック部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大型袋体の下蓋、上蓋の中心部に十字型
    切込みによって4等分された円型にあっては扇形片を、
    また角型あっては2等辺3角形片を形成するとともに、
    相並んだ2片の外側面に対し、1本の結びテープの端部
    をそれぞれに縫着することにより、U字状の結び部を形
    成し、このような結び部を有する結びテープを、他の2
    片に対しても、対称的に設けるとともに、2本の結びテ
    ープの何れか一方の結び一部に標識部を設けたことを特
    徴とする大型袋体の開閉口装置。
  2. 【請求項2】 大型袋体の下縁、上縁の中央部におい
    て、筒状の排出口、投入口を内側に向って縫着するとと
    もに、筒状の排出口、投入口の内側にあって、下蓋、上
    蓋の中心部を通る十字型の切込みによって4等分の扇形
    片を形成し、この相並んだ2片の外側面に対し、1本の
    結びテープの端部をそれぞれ縫着することによりU字状
    の結び部を形成し、このような結び部を有する結びテー
    プを、他の2片に対しても、対称的に設けるとともに、
    2本の結びテープの何れか一方の結び部に標識部を設け
    たことを特徴とする大型袋体の開閉口装置。
  3. 【請求項3】 上記の4等分の相並んだ2辺に縫着する
    結びテープの縫着端部は、それぞれ2片の放射方向の中
    央部にして頂角の近くまで延びており、標識部はU字状
    の結び部の折曲部に設けた請求項1及び2に記載の大型
    袋体の開閉口装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100456188B1 (ko) * 2002-08-21 2004-11-09 이경희 통풍 양곡마대
WO2020195314A1 (ja) * 2019-03-27 2020-10-01 住友精化株式会社 フレキシブルコンテナ

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CN113260583A (zh) * 2019-03-27 2021-08-13 住友精化株式会社 柔性容器
CN113260583B (zh) * 2019-03-27 2023-11-24 住友精化株式会社 柔性容器

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