JPH09253966A - 工具ホルダ - Google Patents
工具ホルダInfo
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- JPH09253966A JPH09253966A JP5954596A JP5954596A JPH09253966A JP H09253966 A JPH09253966 A JP H09253966A JP 5954596 A JP5954596 A JP 5954596A JP 5954596 A JP5954596 A JP 5954596A JP H09253966 A JPH09253966 A JP H09253966A
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- tool
- taper
- tip
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 工具27の装着状態での軸方向長さを所要寸
法に調整できる工具ホルダを提供する。 【解決手段】 テーパ角度が大きいテーパシャンク6を
有する親スリーブ1に形成したテーパ角度が小さいテー
パ孔部8に子ホルダ2の子ホルダ本体13の基部14外
周面に嵌合保持したテーパコーン18を嵌めて圧着させ
た工具ホルダであって、基部14の先端側に連らなる大
外径部15の外周に調整ナット3をねじ嵌合させ、子ホ
ルダ本体13に嵌めたテーパコレット23に工具27の
シャンク部27aを嵌合させ、前記コレット23を引き
込んで工具27を固定し、調整ナット3を回動させてそ
の末端部が大外径部15末端側に突出する長さを調整
し、調整ナット3末端面と親スリーブ1先端面とを当接
させ、締結ボルト4によって大外径部15と親スリーブ
1とを締め付ける。
法に調整できる工具ホルダを提供する。 【解決手段】 テーパ角度が大きいテーパシャンク6を
有する親スリーブ1に形成したテーパ角度が小さいテー
パ孔部8に子ホルダ2の子ホルダ本体13の基部14外
周面に嵌合保持したテーパコーン18を嵌めて圧着させ
た工具ホルダであって、基部14の先端側に連らなる大
外径部15の外周に調整ナット3をねじ嵌合させ、子ホ
ルダ本体13に嵌めたテーパコレット23に工具27の
シャンク部27aを嵌合させ、前記コレット23を引き
込んで工具27を固定し、調整ナット3を回動させてそ
の末端部が大外径部15末端側に突出する長さを調整
し、調整ナット3末端面と親スリーブ1先端面とを当接
させ、締結ボルト4によって大外径部15と親スリーブ
1とを締め付ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンドミルなど
の工具を装着した状態で、この工具を含む軸方向長さの
調整ができる工具ホルダに関するものである。
の工具を装着した状態で、この工具を含む軸方向長さの
調整ができる工具ホルダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この発明の出願人は、特願平6−260
615号(平成6年10月25日出願)の工具ホルダを
提案している。この工具ホルダは、工作機械のスピンド
ルに設けたテーパ角度が大きいテーパ孔に密着嵌合する
テーパシャンクの先端側に大外径のフランジを設け、先
端面に開口するテーパ角度が小さいテーパ孔部を形成し
た親スリーブと、筒状の基部の先端側に大外径部を突出
させた子ホルダ本体の前記基部の外周面に、径方向に弾
性変形可能で角度が小さいテーパコーンを嵌合保持さ
せ、このテーパコーンの先端と前記大外径部との間に弾
性部材を介在させた子ホルダとを備えている。そして、
親スリーブのテーパ孔部に子ホルダ本体の基部に嵌合し
たテーパコーンを密着嵌合させて、親スリーブの内周面
に形成しためねじに子ホルダ本体の基部外周面に形成し
たおねじを締め付けて親スリーブと子ホルダとを連結し
ている。さらに、子ホルダ本体の先端部に形成したテー
パ孔部にテーパコレットを嵌合させ、このコレットに工
具のシャンク部を嵌合させ、テーパコレットを引っ張り
ボルトによって子ホルダ本体の末端側に引き込み、テー
パコーンの先端部を弾性変形させることで、工具のシャ
ンク部を着脱可能に固定し、あるいは子ホルダ本体の先
端部に設けたミーリングチャックに工具のシャンク部を
着脱可能に固定したものであった。
615号(平成6年10月25日出願)の工具ホルダを
提案している。この工具ホルダは、工作機械のスピンド
ルに設けたテーパ角度が大きいテーパ孔に密着嵌合する
テーパシャンクの先端側に大外径のフランジを設け、先
端面に開口するテーパ角度が小さいテーパ孔部を形成し
た親スリーブと、筒状の基部の先端側に大外径部を突出
させた子ホルダ本体の前記基部の外周面に、径方向に弾
性変形可能で角度が小さいテーパコーンを嵌合保持さ
せ、このテーパコーンの先端と前記大外径部との間に弾
性部材を介在させた子ホルダとを備えている。そして、
親スリーブのテーパ孔部に子ホルダ本体の基部に嵌合し
たテーパコーンを密着嵌合させて、親スリーブの内周面
に形成しためねじに子ホルダ本体の基部外周面に形成し
たおねじを締め付けて親スリーブと子ホルダとを連結し
ている。さらに、子ホルダ本体の先端部に形成したテー
パ孔部にテーパコレットを嵌合させ、このコレットに工
具のシャンク部を嵌合させ、テーパコレットを引っ張り
ボルトによって子ホルダ本体の末端側に引き込み、テー
パコーンの先端部を弾性変形させることで、工具のシャ
ンク部を着脱可能に固定し、あるいは子ホルダ本体の先
端部に設けたミーリングチャックに工具のシャンク部を
着脱可能に固定したものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した出願
人が先に提案したものは、テーパコレットの引き込み長
さの調整ができないなど、工具を工具ホルダに装着した
状態で、これらの軸方向長さを所要寸法にすることがで
きず、とくに多スピンドルの工作機械の各スピンドルに
工具ホルダを装着して加工する場合には、前記長さを等
しくしなければならないが、これができないという問題
点があった。この発明は、前記親スリーブおよび子ホル
ダを備えたものが有する、工作物に対する高速の加工
を、振動の発生を低減させて良好にできるという効果を
損なうことなく、工具を工具ホルダに装着した状態での
軸方向長さを所要寸法に正確に調整でき、多スピンドル
の工作機械に用いるのに好適な工具ホルダを提供するこ
とを目的としている。
人が先に提案したものは、テーパコレットの引き込み長
さの調整ができないなど、工具を工具ホルダに装着した
状態で、これらの軸方向長さを所要寸法にすることがで
きず、とくに多スピンドルの工作機械の各スピンドルに
工具ホルダを装着して加工する場合には、前記長さを等
しくしなければならないが、これができないという問題
点があった。この発明は、前記親スリーブおよび子ホル
ダを備えたものが有する、工作物に対する高速の加工
を、振動の発生を低減させて良好にできるという効果を
損なうことなく、工具を工具ホルダに装着した状態での
軸方向長さを所要寸法に正確に調整でき、多スピンドル
の工作機械に用いるのに好適な工具ホルダを提供するこ
とを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る工
具ホルダは、工作機械のスピンドルに設けたテーパ角度
が大きいテーパ孔に密着嵌合するテーパシャンクの先端
側に大外径のフランジを設け、先端面に開口するテーパ
角度が小さいテーパ孔部を形成した親スリーブと、直筒
状の基部の先端側に大外径部を一体に形成した子ホルダ
本体の前記基部外周面に、テーパ角度が小さく径方向に
弾性変形可能なテーパコーンを軸方向に移動可能に嵌合
保持し、このテーパコーンと前記大外径部との間に弾性
部材を圧縮して介在させ、かつ工具のシャンク部を着脱
可能に固定する工具固定機構を有する子ホルダと、子ホ
ルダ本体の大外径部外周面に形成したおねじ部にねじ嵌
合し、末端面が前記大外径部の末端側に突出して親スリ
ーブの先端面に当接し、かつ緩み止め手段を有する調整
ナットとを備え、子ホルダ本体の大外径部を親スリーブ
のフランジ部に締結ボルトによって周方向の複数箇所で
締め付け、親スリーブのテーパ孔部に嵌めた子ホルダの
テーパコーン外周面を前記テーパ孔部の周面に圧着させ
ると共に、前記調整ナット末端面を親スリーブの先端面
に当接させたものである。
具ホルダは、工作機械のスピンドルに設けたテーパ角度
が大きいテーパ孔に密着嵌合するテーパシャンクの先端
側に大外径のフランジを設け、先端面に開口するテーパ
角度が小さいテーパ孔部を形成した親スリーブと、直筒
状の基部の先端側に大外径部を一体に形成した子ホルダ
本体の前記基部外周面に、テーパ角度が小さく径方向に
弾性変形可能なテーパコーンを軸方向に移動可能に嵌合
保持し、このテーパコーンと前記大外径部との間に弾性
部材を圧縮して介在させ、かつ工具のシャンク部を着脱
可能に固定する工具固定機構を有する子ホルダと、子ホ
ルダ本体の大外径部外周面に形成したおねじ部にねじ嵌
合し、末端面が前記大外径部の末端側に突出して親スリ
ーブの先端面に当接し、かつ緩み止め手段を有する調整
ナットとを備え、子ホルダ本体の大外径部を親スリーブ
のフランジ部に締結ボルトによって周方向の複数箇所で
締め付け、親スリーブのテーパ孔部に嵌めた子ホルダの
テーパコーン外周面を前記テーパ孔部の周面に圧着させ
ると共に、前記調整ナット末端面を親スリーブの先端面
に当接させたものである。
【0005】請求項2の発明は、請求項1に記載の工具
ホルダにおいて、親ホルダの先端面から突出する回り止
め部材を周方向の複数箇所に設け、前記回り止め部材の
突出部を子ホルダ本体の大外径部末端面に形成した係合
凹部に係合させ、子ホルダ本体の基部内に形成した環状
突出部の末端面に引っ張りボルトの頭部を支持させ、子
ホルダ本体の先端部に形成したテーパ孔にテーパコレッ
トの外周に形成したテーパ部を嵌合支持させて、子ホル
ダ本体にテーパコレットを嵌挿し、テーパコレットの末
端壁に前記引っ張りボルトの脚部に形成したおねじ部を
ねじ嵌合させて、工具固定機構を構成し、テーパコレッ
トに工具のシャンク部を嵌合させ、引っ張りボルトの回
動操作によってテーパコレットを子ホルダの本体の末端
側に引き込み、テーパコレットの弾性変形によって工具
のシャンク部を固定するようにしたものである。
ホルダにおいて、親ホルダの先端面から突出する回り止
め部材を周方向の複数箇所に設け、前記回り止め部材の
突出部を子ホルダ本体の大外径部末端面に形成した係合
凹部に係合させ、子ホルダ本体の基部内に形成した環状
突出部の末端面に引っ張りボルトの頭部を支持させ、子
ホルダ本体の先端部に形成したテーパ孔にテーパコレッ
トの外周に形成したテーパ部を嵌合支持させて、子ホル
ダ本体にテーパコレットを嵌挿し、テーパコレットの末
端壁に前記引っ張りボルトの脚部に形成したおねじ部を
ねじ嵌合させて、工具固定機構を構成し、テーパコレッ
トに工具のシャンク部を嵌合させ、引っ張りボルトの回
動操作によってテーパコレットを子ホルダの本体の末端
側に引き込み、テーパコレットの弾性変形によって工具
のシャンク部を固定するようにしたものである。
【0006】請求項3の発明は、請求項1に記載の工具
ホルダにおいて、親ホルダの先端面から突出する回り止
め部材を周方向の複数箇所に設け、前記回り止め部材の
突出部を子ホルダ本体の大外径部末端面に形成した係合
凹部に係合させ、子ホルダ本体の基部内に形成した環状
突出部の先端面に中心側弾性部材の末端を支持させ、中
心側弾性部材の先端に座金を支持させ、この座金の先端
面に連結ボルトの頭部を支持させ、連結ボルトの脚部を
前記座金、中心側弾性部材および環状突出部に挿通し
て、連結ボルトの脚部に形成したおねじ部を親スリーブ
の内周面に形成しためねじ部に締め付け、中心側弾性部
材を圧縮して子ホルダ本体を先端側に付勢させると共
に、子ホルダ本体の先端部に工具のシャンク部を固定す
るミーリングチャックからなる工具固定機構を設けたも
のである。
ホルダにおいて、親ホルダの先端面から突出する回り止
め部材を周方向の複数箇所に設け、前記回り止め部材の
突出部を子ホルダ本体の大外径部末端面に形成した係合
凹部に係合させ、子ホルダ本体の基部内に形成した環状
突出部の先端面に中心側弾性部材の末端を支持させ、中
心側弾性部材の先端に座金を支持させ、この座金の先端
面に連結ボルトの頭部を支持させ、連結ボルトの脚部を
前記座金、中心側弾性部材および環状突出部に挿通し
て、連結ボルトの脚部に形成したおねじ部を親スリーブ
の内周面に形成しためねじ部に締め付け、中心側弾性部
材を圧縮して子ホルダ本体を先端側に付勢させると共
に、子ホルダ本体の先端部に工具のシャンク部を固定す
るミーリングチャックからなる工具固定機構を設けたも
のである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につき
図を参照して説明する。図1,図2はこの発明の第1実
施形態に係る工具ホルダを示し、親スリーブ1、子ホル
ダ2、調整ナット3、および締結ボルト4を備えてい
る。
図を参照して説明する。図1,図2はこの発明の第1実
施形態に係る工具ホルダを示し、親スリーブ1、子ホル
ダ2、調整ナット3、および締結ボルト4を備えてい
る。
【0008】親スリーブ1は、スリーブ本体5の基部に
4/27テーパ、すなわちテーパ角度16°34′4
0″と大きくかつ軸方向長さが長いテーパシャンク6の
先端側に大外径のフランジ7を設け、先端面に環状また
は独立した凹部7aを形成してある。なお、フランジ7
は、スリーブ本体5と一体に形成し、あるいは末端部を
別部材の焼き嵌めによって構成してある。前記スリーブ
本体5の先端部には1/10テーパ、すなわちテーパ角
度5°43′と小さくかつ軸方向長さが短いテーパ孔部
8をスリーブ本体5の先端面に開口させて形成してあ
る。
4/27テーパ、すなわちテーパ角度16°34′4
0″と大きくかつ軸方向長さが長いテーパシャンク6の
先端側に大外径のフランジ7を設け、先端面に環状また
は独立した凹部7aを形成してある。なお、フランジ7
は、スリーブ本体5と一体に形成し、あるいは末端部を
別部材の焼き嵌めによって構成してある。前記スリーブ
本体5の先端部には1/10テーパ、すなわちテーパ角
度5°43′と小さくかつ軸方向長さが短いテーパ孔部
8をスリーブ本体5の先端面に開口させて形成してあ
る。
【0009】さらに、スリーブ本体5は末端面からテー
パ孔部8の末端側に連なるストレート孔部9を形成し、
この孔部9は、先端側を大径部9aとし、傾斜部を介し
て末端側を小径にした末端ねじ部9bとしてある。スト
レート孔部9の末端ねじ部9bにはプルスタッド10の
おねじ部10aを締め付けてある。プルスタッド10
は、中間部に形成した鍔状部10bをスリーブ本体5の
末端面に末端側から当接させ、鍔状部10bから末端側
に引っ張り部10cを形成し、かつ軸方向に貫通する中
間孔10dを形成してある。
パ孔部8の末端側に連なるストレート孔部9を形成し、
この孔部9は、先端側を大径部9aとし、傾斜部を介し
て末端側を小径にした末端ねじ部9bとしてある。スト
レート孔部9の末端ねじ部9bにはプルスタッド10の
おねじ部10aを締め付けてある。プルスタッド10
は、中間部に形成した鍔状部10bをスリーブ本体5の
末端面に末端側から当接させ、鍔状部10bから末端側
に引っ張り部10cを形成し、かつ軸方向に貫通する中
間孔10dを形成してある。
【0010】前記フランジ部7には、自動工具交換装置
(ATC)のアームが係脱可能に係合する台形溝7bを
外周面に形成すると共に、1対のキー溝7cを対向させ
て形成し、フランジ7の先端面に開口する複数のねじ孔
7dを、前記テーパ孔部8外周側に周方向に等間隔で軸
方向に沿って形成してある。フランジ7の凹部7aの底
面には、複数の回り止め部材11を小ボルト12によっ
て周方向に等間隔で締め付け固定し、回り止め部材11
は、フランジ7の先端面から突出させてある。
(ATC)のアームが係脱可能に係合する台形溝7bを
外周面に形成すると共に、1対のキー溝7cを対向させ
て形成し、フランジ7の先端面に開口する複数のねじ孔
7dを、前記テーパ孔部8外周側に周方向に等間隔で軸
方向に沿って形成してある。フランジ7の凹部7aの底
面には、複数の回り止め部材11を小ボルト12によっ
て周方向に等間隔で締め付け固定し、回り止め部材11
は、フランジ7の先端面から突出させてある。
【0011】前記子ホルダ2は、子ホルダ本体13に設
けた直筒状の基部14の先端側に大外径部15を一体に
形成してある。前記基部14の軸方向中央部の外周面に
形成した環状溝14aにスナップリング16を係合さ
せ、スナップリング16の先端側に座金17を介してテ
ーパコーン18を嵌合させ、テーパコーン18の先端面
と、前記大外径部15の末端面に形成した環状凹部15
aの先端面との間に、複数の皿ばねからなる弾性部材1
9をある程度圧縮させて介在させ、弾性部材19を環状
凹部15a内に収容してある。
けた直筒状の基部14の先端側に大外径部15を一体に
形成してある。前記基部14の軸方向中央部の外周面に
形成した環状溝14aにスナップリング16を係合さ
せ、スナップリング16の先端側に座金17を介してテ
ーパコーン18を嵌合させ、テーパコーン18の先端面
と、前記大外径部15の末端面に形成した環状凹部15
aの先端面との間に、複数の皿ばねからなる弾性部材1
9をある程度圧縮させて介在させ、弾性部材19を環状
凹部15a内に収容してある。
【0012】前記テーパコーン18は、ストレートの内
周面と、スリーブ本体5のテーパ孔部8と等しい1/1
0テーパのテーパ角度の外周面とを有し、軸方向長さを
短くし、径方向に弾性変形可能にしてある。なお、テー
パコーン18は、これの全長にわたり軸方向に対し緩い
傾斜を設けた切り割りを設け、この切り割りにシリコー
ン、合成ゴムなどの弾性体を充填してもよい。
周面と、スリーブ本体5のテーパ孔部8と等しい1/1
0テーパのテーパ角度の外周面とを有し、軸方向長さを
短くし、径方向に弾性変形可能にしてある。なお、テー
パコーン18は、これの全長にわたり軸方向に対し緩い
傾斜を設けた切り割りを設け、この切り割りにシリコー
ン、合成ゴムなどの弾性体を充填してもよい。
【0013】子ホルダ本体13の大外径部15の前記環
状凹部15a外周面には、複数の係合凹部15bを周方
向に等間隔で形成し、前記大外径部15の末端側部分の
外周面にはおねじ部15cを形成してある。このおねじ
部15cには前記調整ナット3の内周面に形成しためね
じ部をねじ嵌合させてあり、調整ナット3の外周面に
は、操作部材係合用の複数の凹部3aが周方向に適宜の
間隔で形成してある。
状凹部15a外周面には、複数の係合凹部15bを周方
向に等間隔で形成し、前記大外径部15の末端側部分の
外周面にはおねじ部15cを形成してある。このおねじ
部15cには前記調整ナット3の内周面に形成しためね
じ部をねじ嵌合させてあり、調整ナット3の外周面に
は、操作部材係合用の複数の凹部3aが周方向に適宜の
間隔で形成してある。
【0014】前記調整ナット3の外周面には、緩み止め
手段を構成するロックねじ20がねじ嵌合させてある。
また、大外径部15のおねじ部15cより先端側は段1
5dを介して若干大外径とし、段15dに調整ナット3
の先端部内周面に形成した段3bが当接することで、調
整ナット3が先端側に移動し過ぎるのを防いでいる。な
お、調整ナット3の段3bより先端側は若干大内径にし
てある。
手段を構成するロックねじ20がねじ嵌合させてある。
また、大外径部15のおねじ部15cより先端側は段1
5dを介して若干大外径とし、段15dに調整ナット3
の先端部内周面に形成した段3bが当接することで、調
整ナット3が先端側に移動し過ぎるのを防いでいる。な
お、調整ナット3の段3bより先端側は若干大内径にし
てある。
【0015】前記大外径部15の調整ナット3先端から
突出した先端部の外周面には、複数の凹部15eが周方
向に適宜の間隔で形成してあり、大外径部15の先端か
ら大外径部15より小径部の先端部21を短く突出させ
てある。
突出した先端部の外周面には、複数の凹部15eが周方
向に適宜の間隔で形成してあり、大外径部15の先端か
ら大外径部15より小径部の先端部21を短く突出させ
てある。
【0016】また、子ホルダ本体13の大外径部15に
は、親スリーブ1のフランジ7に形成したねじ孔7dに
それぞれ対向する複数の貫通孔15fを周方向に等間隔
で軸方向に沿って形成し、フランジ7に固定した回り止
め部材11の突出部が係合する係合凹部15bを係合さ
せてある。
は、親スリーブ1のフランジ7に形成したねじ孔7dに
それぞれ対向する複数の貫通孔15fを周方向に等間隔
で軸方向に沿って形成し、フランジ7に固定した回り止
め部材11の突出部が係合する係合凹部15bを係合さ
せてある。
【0017】前記子ホルダ本体13の基部14は、テー
パコーン18の末端側に突出し、段部14bを介して小
径筒状部22を末端側に延長させてある。子ホルダ本体
13には、これの先端に開口するテーパ孔13aを軸方
向に沿って形成し、テーパ孔13aは先端が大径で末端
が小径となる角度が小さい形状とし、テーパ孔13aの
末端側にストレート孔13bを介して小径のボルト挿通
孔13cを形成し、この挿通孔13cを小径筒状部22
内に連通させてあり、ボルト挿通孔13cを形成する環
状突出部14cが段部14bの中心側に突出させてあ
る。
パコーン18の末端側に突出し、段部14bを介して小
径筒状部22を末端側に延長させてある。子ホルダ本体
13には、これの先端に開口するテーパ孔13aを軸方
向に沿って形成し、テーパ孔13aは先端が大径で末端
が小径となる角度が小さい形状とし、テーパ孔13aの
末端側にストレート孔13bを介して小径のボルト挿通
孔13cを形成し、この挿通孔13cを小径筒状部22
内に連通させてあり、ボルト挿通孔13cを形成する環
状突出部14cが段部14bの中心側に突出させてあ
る。
【0018】前記テーパ孔13aの先端側から工具固定
構成の一部であるテーパコレット23を嵌挿し、コレッ
ト23の末端壁23aに形成しためねじ孔23bに、ボ
ルト挿通孔13cの末端側から引っ張りボルト24の脚
部24aに形成したおねじ部を前記めねじ孔23bにね
じ嵌合させ、引っ張りボルト24の頭部24bを環状突
出部14cの末端面に当接させてある。
構成の一部であるテーパコレット23を嵌挿し、コレッ
ト23の末端壁23aに形成しためねじ孔23bに、ボ
ルト挿通孔13cの末端側から引っ張りボルト24の脚
部24aに形成したおねじ部を前記めねじ孔23bにね
じ嵌合させ、引っ張りボルト24の頭部24bを環状突
出部14cの末端面に当接させてある。
【0019】前記テーパコレット23は、ストレート孔
23cを有し、先端から所定長さの切り割り23dを、
図2に見られるように軸方向に沿って複数本円周上に等
間隔で形成してある。引っ張りボルト24の頭部24b
には六角孔を形成してあり、頭部24bの末端側には筒
状の頭部抑え25を小径筒状部22にねじ嵌合させ、頭
部抑え25を頭部24bの末端面に支持させてある。
23cを有し、先端から所定長さの切り割り23dを、
図2に見られるように軸方向に沿って複数本円周上に等
間隔で形成してある。引っ張りボルト24の頭部24b
には六角孔を形成してあり、頭部24bの末端側には筒
状の頭部抑え25を小径筒状部22にねじ嵌合させ、頭
部抑え25を頭部24bの末端面に支持させてある。
【0020】そして、子ホルダ本体13の基部14をテ
ーパコーン18などと共に、親スリーブ1のテーパ孔部
8およびストレート孔部9に嵌め、子ホルダ本体13の
大外径部15の貫通孔15fに締結ボルト4の脚部4a
を通して、これらの先端ねじ部を親スリーブ1のフラン
ジ7に形成したねじ孔7dに締め付け、大外径部15に
形成した係合凹部15bをフランジ7に設けた回り止め
部材11の突出部に係合させて、フランジ7に対する子
ホルダ本体13の回動を阻止し、調整ナット3の末端面
をフランジ7の先端面に押し付ける。
ーパコーン18などと共に、親スリーブ1のテーパ孔部
8およびストレート孔部9に嵌め、子ホルダ本体13の
大外径部15の貫通孔15fに締結ボルト4の脚部4a
を通して、これらの先端ねじ部を親スリーブ1のフラン
ジ7に形成したねじ孔7dに締め付け、大外径部15に
形成した係合凹部15bをフランジ7に設けた回り止め
部材11の突出部に係合させて、フランジ7に対する子
ホルダ本体13の回動を阻止し、調整ナット3の末端面
をフランジ7の先端面に押し付ける。
【0021】この状態では、子ホルダ本体13の基部1
4に嵌合保持させたテーパコーン18の外周面が親スリ
ーブ1のスリーブ本体5に形成したテーパ孔部8の周面
に圧着している。なお、締結ボルト4は、六角形凹部が
形成された頭部4bを大外径部15の先端面から突出し
ないようにしてある。図1において、26は工作機械の
スピンドル、27は工具である。
4に嵌合保持させたテーパコーン18の外周面が親スリ
ーブ1のスリーブ本体5に形成したテーパ孔部8の周面
に圧着している。なお、締結ボルト4は、六角形凹部が
形成された頭部4bを大外径部15の先端面から突出し
ないようにしてある。図1において、26は工作機械の
スピンドル、27は工具である。
【0022】次に、第1実施形態に係る工具ホルダの使
用について説明する。親スリーブ1と子ホルダ2を締め
付ける締結ボルト4を緩めると共に、引っ張りボルト2
4を緩めた状態で、工具固定機構を構成するテーパコレ
ット23に、これの先端側からエンドミルなどの工具2
7のシャンク部27aを嵌挿し、シャンク部27aの末
端を前記コレット23の末端壁23a先端面に当接さ
せ、コレット23の末端壁23aとホルダ本体13に設
けた環状突出部14cとの間に隙間を設けてある。
用について説明する。親スリーブ1と子ホルダ2を締め
付ける締結ボルト4を緩めると共に、引っ張りボルト2
4を緩めた状態で、工具固定機構を構成するテーパコレ
ット23に、これの先端側からエンドミルなどの工具2
7のシャンク部27aを嵌挿し、シャンク部27aの末
端を前記コレット23の末端壁23a先端面に当接さ
せ、コレット23の末端壁23aとホルダ本体13に設
けた環状突出部14cとの間に隙間を設けてある。
【0023】次に、プルスタッド10の末端外側からL
字状に曲げた横断面六角形のレンチ(図示省略)を、プ
ルスタッド10の中心孔10d、筒状の頭部抑え25に
挿通し、レンチの先端部を引っ張りボルト24の頭部2
4bに設けた六角形凹部に係合させ、レンチをプルスタ
ッド10外から回動させることで、引っ張りボルト24
を回動させて、コレット23を子ホルダ本体13の末端
側に引き込み、そのテーパ孔13a面にコレット23の
先端部外周に形成したテーパ面を圧着させ、コレット2
3の先端部を弾性変形させて縮径させ、コレット23を
介して工具27のシャンク部27aを子ホルダ本体13
に保持固定した後、レンチをプルスタッド10外に抜き
出す。
字状に曲げた横断面六角形のレンチ(図示省略)を、プ
ルスタッド10の中心孔10d、筒状の頭部抑え25に
挿通し、レンチの先端部を引っ張りボルト24の頭部2
4bに設けた六角形凹部に係合させ、レンチをプルスタ
ッド10外から回動させることで、引っ張りボルト24
を回動させて、コレット23を子ホルダ本体13の末端
側に引き込み、そのテーパ孔13a面にコレット23の
先端部外周に形成したテーパ面を圧着させ、コレット2
3の先端部を弾性変形させて縮径させ、コレット23を
介して工具27のシャンク部27aを子ホルダ本体13
に保持固定した後、レンチをプルスタッド10外に抜き
出す。
【0024】その後、締結ボルト4およびロックねじ2
0を緩めた状態で、子ホルダ本体13の大外径部15に
ねじ嵌合している調整ナット3の凹部3aの2つの回動
用操作部材(図示省略)の先端部を係合させ、この操作
部材を手に持って正,逆回動させることで、前記大外径
部15に対し調整ナット3を正,逆回動させて、子ホル
ダ本体13の軸方向に調整ナット3を進退させ、これの
末端部が子ホルダ本体13の大外径部15の末端面から
突出する長さを変化させる。この際、子ホルダ本体13
が調整ナット3と共に回動しないように、大外径部15
に設けた凹部15eに保持部材(図示省略)の先端部を
係合させて、この保持部材を手に持つなどの手段で回動
しないように保持することが好ましい。
0を緩めた状態で、子ホルダ本体13の大外径部15に
ねじ嵌合している調整ナット3の凹部3aの2つの回動
用操作部材(図示省略)の先端部を係合させ、この操作
部材を手に持って正,逆回動させることで、前記大外径
部15に対し調整ナット3を正,逆回動させて、子ホル
ダ本体13の軸方向に調整ナット3を進退させ、これの
末端部が子ホルダ本体13の大外径部15の末端面から
突出する長さを変化させる。この際、子ホルダ本体13
が調整ナット3と共に回動しないように、大外径部15
に設けた凹部15eに保持部材(図示省略)の先端部を
係合させて、この保持部材を手に持つなどの手段で回動
しないように保持することが好ましい。
【0025】また、子ホルダ本体13の基部14に形成
した環状溝14aにスナップリング16を係合させ、こ
のリング16の先端側に配置して基部14に座金17を
介してテーパコーン18を嵌め、テーパコーン18の基
部14末端側への後退を阻止してあり、テーパコーン1
8の先端面と子ホルダ本体13の末端面に形成した環状
凹部15aの先端面との間に、これに収容されてある程
度圧縮された弾性部材19を介在させたことで、子ホル
ダ本体13を先端側に付勢させている。
した環状溝14aにスナップリング16を係合させ、こ
のリング16の先端側に配置して基部14に座金17を
介してテーパコーン18を嵌め、テーパコーン18の基
部14末端側への後退を阻止してあり、テーパコーン1
8の先端面と子ホルダ本体13の末端面に形成した環状
凹部15aの先端面との間に、これに収容されてある程
度圧縮された弾性部材19を介在させたことで、子ホル
ダ本体13を先端側に付勢させている。
【0026】このため、調整ナット3の末端部が子ホル
ダ本体13の大外径部15の末端面から突出する長さが
変化しても、弾性部材19の伸縮によって、調整ナット
3の末端面と親スリーブ1の先端面であるフランジ7の
先端面とが当接状態を保ち、プルスタッド10の末端か
ら工具27の先端までの軸方向長さを、調整ナット3の
末端部が大外径部15の末端面から突出する長さによっ
て、正確に調整できる。
ダ本体13の大外径部15の末端面から突出する長さが
変化しても、弾性部材19の伸縮によって、調整ナット
3の末端面と親スリーブ1の先端面であるフランジ7の
先端面とが当接状態を保ち、プルスタッド10の末端か
ら工具27の先端までの軸方向長さを、調整ナット3の
末端部が大外径部15の末端面から突出する長さによっ
て、正確に調整できる。
【0027】前記調整をした後、ロックねじ20を締め
付けてこれの内端を大外径部15の外周面に押し付ける
ことで、調整ナット3の大外径部15に対する変位を防
止すると共に、締結ボルト4を親スリーブ1のフランジ
7に調整ナット3を介して締め付けることで、子ホルダ
13の親スリーブ1に対する軸方向変位を防止する。
付けてこれの内端を大外径部15の外周面に押し付ける
ことで、調整ナット3の大外径部15に対する変位を防
止すると共に、締結ボルト4を親スリーブ1のフランジ
7に調整ナット3を介して締め付けることで、子ホルダ
13の親スリーブ1に対する軸方向変位を防止する。
【0028】なお、子ホルダ2に対する工具27の装置
は、親スリーブ1から子ホルダ2を外した状態で、引っ
張りボルト24を回動させて、工具27のシャンク部2
7aを嵌めたコレット23を子ホルダ本体13の末端側
に引き込み、前記シャンク部27aをコレット23を介
して子ホルダ本体13に保持固定し、その後子ホルダ本
体13の基部14をテーパコーン18などと共に、親ス
リーブ1のテーパ孔部8およびストレート孔部9に嵌
め、子ホルダ本体13の大外径部15の貫通孔15fに
締結ボルト4の脚部4aを通し、これらの先端ねじ部を
親スリーブ1のフランジ7に形成したねじ孔7dに緩く
締め付け、その後、前述したプルスタッド10の末端か
ら工具26の先端までの長さを正確に調整して、ロック
ねじ20および締結ボルト4を締め付けるようにしても
よい。
は、親スリーブ1から子ホルダ2を外した状態で、引っ
張りボルト24を回動させて、工具27のシャンク部2
7aを嵌めたコレット23を子ホルダ本体13の末端側
に引き込み、前記シャンク部27aをコレット23を介
して子ホルダ本体13に保持固定し、その後子ホルダ本
体13の基部14をテーパコーン18などと共に、親ス
リーブ1のテーパ孔部8およびストレート孔部9に嵌
め、子ホルダ本体13の大外径部15の貫通孔15fに
締結ボルト4の脚部4aを通し、これらの先端ねじ部を
親スリーブ1のフランジ7に形成したねじ孔7dに緩く
締め付け、その後、前述したプルスタッド10の末端か
ら工具26の先端までの長さを正確に調整して、ロック
ねじ20および締結ボルト4を締め付けるようにしても
よい。
【0029】そして、工具26を装着して同じ長さに調
整した工具ホルダを、多スピンドルの工作機械のスピン
ドルと同数だけ用意して、自動工具交換装置のマガジン
に保持させ、自動工具交換装置の工具交換アームによっ
て、マガジンに保持した工具ホルダの親スリーブ1のフ
ランジ7に形成した台形溝部7bを把持し、工具ホルダ
を前記マガジンから取り出して、図1に示すように、ス
ピンドル26の位置まで搬送し、スピンドル26の先端
部に形成した7/24テーパ孔26aに親スリーブ1の
テーパシャンク6を嵌合させる。
整した工具ホルダを、多スピンドルの工作機械のスピン
ドルと同数だけ用意して、自動工具交換装置のマガジン
に保持させ、自動工具交換装置の工具交換アームによっ
て、マガジンに保持した工具ホルダの親スリーブ1のフ
ランジ7に形成した台形溝部7bを把持し、工具ホルダ
を前記マガジンから取り出して、図1に示すように、ス
ピンドル26の位置まで搬送し、スピンドル26の先端
部に形成した7/24テーパ孔26aに親スリーブ1の
テーパシャンク6を嵌合させる。
【0030】続いて、スピンドル26に内装した引っ張
り手段により、親スリーブ1のプルスタッド10に設け
た引っ張り部10cを把持して、スピンドル孔26内に
引き込み、親スリーブ1のテーパシャンク6の外周面を
前記テーパ孔26aの周面に密着させると共に、スピン
ドル26に設けた1対のドライブキーをフランジ7のキ
ー溝7cにそれぞれ係合させる。
り手段により、親スリーブ1のプルスタッド10に設け
た引っ張り部10cを把持して、スピンドル孔26内に
引き込み、親スリーブ1のテーパシャンク6の外周面を
前記テーパ孔26aの周面に密着させると共に、スピン
ドル26に設けた1対のドライブキーをフランジ7のキ
ー溝7cにそれぞれ係合させる。
【0031】その後、工具交換アームによるフランジ7
の把持を解放し、前記アームをマガジンに戻して、これ
に保持した次の工具ホルダを把持して、これを次のスピ
ンドルに、前述したものと同様に装着する操作を行うな
どにより、複数のスピンドルにそれぞれ工具ホルダを装
着させる。そして、複数の工具ホルダを複数のスピンド
ルにそれぞれ装着させ、前記アームをマガジンに復帰さ
せた後、工作機械の各スピンドルを回転させることで、
工具ホルダに装着した工具27によって工作物(ワー
ク)を切削加工する。
の把持を解放し、前記アームをマガジンに戻して、これ
に保持した次の工具ホルダを把持して、これを次のスピ
ンドルに、前述したものと同様に装着する操作を行うな
どにより、複数のスピンドルにそれぞれ工具ホルダを装
着させる。そして、複数の工具ホルダを複数のスピンド
ルにそれぞれ装着させ、前記アームをマガジンに復帰さ
せた後、工作機械の各スピンドルを回転させることで、
工具ホルダに装着した工具27によって工作物(ワー
ク)を切削加工する。
【0032】工作物の加工後には、スピンドル26と共
に工具ホルダを復帰させ、次の工作物に加工をしたり、
引っ張り手段によるプルスタッド10の把持を解除し、
スピンドル26から工具ホルダを外して前記マガジンに
戻す操作を各スピンドルに対して行う。
に工具ホルダを復帰させ、次の工作物に加工をしたり、
引っ張り手段によるプルスタッド10の把持を解除し、
スピンドル26から工具ホルダを外して前記マガジンに
戻す操作を各スピンドルに対して行う。
【0033】前述したように第1実施形態に係る工具ホ
ルダは、親スリーブ1のプルスタッド10末端から子ホ
ルダ2に装着した工具27の先端までの長さを正確に調
整でき、この調整によって工作物に対し高精度の加工が
でき、とくに多スピンドルの工作機械の各スピンドルに
それぞれ工具ホルダを装着し、これらに保持した工具で
加工を行うことで、精度が揃った加工ができて好まし
い。
ルダは、親スリーブ1のプルスタッド10末端から子ホ
ルダ2に装着した工具27の先端までの長さを正確に調
整でき、この調整によって工作物に対し高精度の加工が
でき、とくに多スピンドルの工作機械の各スピンドルに
それぞれ工具ホルダを装着し、これらに保持した工具で
加工を行うことで、精度が揃った加工ができて好まし
い。
【0034】そして、加工によって工具の刃部が損耗し
た場合には、工具ホルダをマガジンから外して適宜の場
所に運び、プルスタッド10の末端側から前記レンチの
先端部を頭部抑え25に挿通して引っ張りボルト24の
頭部24bに係合させ、引っ張りボルト24を押し出し
方向に回動させてコレット23を子ホルダ本体13の先
端側に押し出すことで、コレット23による工具27の
シャンク部27aの締め付けを緩めて工具27を抜き出
し、あるいは締結ボルト4を締め付け方向と反対方向に
回転させて抜き出し、子ホルダ2を親スリーブ1から外
した状態で、引っ張りボルト24を押し出し方向に回動
させてコレット23から工具27を抜き出す。その後、
前述した工具の装着操作を、新しい工具や研磨して再利
用を可能にした工具に対して行い、これらの工具を工具
ホルダに装着すればよい。
た場合には、工具ホルダをマガジンから外して適宜の場
所に運び、プルスタッド10の末端側から前記レンチの
先端部を頭部抑え25に挿通して引っ張りボルト24の
頭部24bに係合させ、引っ張りボルト24を押し出し
方向に回動させてコレット23を子ホルダ本体13の先
端側に押し出すことで、コレット23による工具27の
シャンク部27aの締め付けを緩めて工具27を抜き出
し、あるいは締結ボルト4を締め付け方向と反対方向に
回転させて抜き出し、子ホルダ2を親スリーブ1から外
した状態で、引っ張りボルト24を押し出し方向に回動
させてコレット23から工具27を抜き出す。その後、
前述した工具の装着操作を、新しい工具や研磨して再利
用を可能にした工具に対して行い、これらの工具を工具
ホルダに装着すればよい。
【0035】この発明の第2実施形態に係る工具ホルダ
は、図3,図4に示す構成である。すなわち、親スリー
ブ1は、スリーブ本体5の末端側にストレート孔部9を
連続させ、この孔部9が先端側を大径部9aとし、2つ
の段を介して末端側に順次に小径にし、小径にした部分
の中間にめねじ部9eを形成した以外、前述した第1実
施形態の親スリーブ1とほぼ同構成である。
は、図3,図4に示す構成である。すなわち、親スリー
ブ1は、スリーブ本体5の末端側にストレート孔部9を
連続させ、この孔部9が先端側を大径部9aとし、2つ
の段を介して末端側に順次に小径にし、小径にした部分
の中間にめねじ部9eを形成した以外、前述した第1実
施形態の親スリーブ1とほぼ同構成である。
【0036】子ホルダ2は、子ホルダ本体13に設けた
直筒状の基部14の先端側に形成した大外径部15の先
端側に段15hを介して中外径部28を形成し、その先
端側に段を介して小外径部35を長く突出させ、小外径
部35の内周面には軸方向に沿う細溝35aを周方向の
6箇所に等間隔で形成し、小外径部35の外周側に回動
筒29aなどを設けて、従来公知のミーリングチャック
29からなる工具固定機構を構成してある。
直筒状の基部14の先端側に形成した大外径部15の先
端側に段15hを介して中外径部28を形成し、その先
端側に段を介して小外径部35を長く突出させ、小外径
部35の内周面には軸方向に沿う細溝35aを周方向の
6箇所に等間隔で形成し、小外径部35の外周側に回動
筒29aなどを設けて、従来公知のミーリングチャック
29からなる工具固定機構を構成してある。
【0037】前記子ホルダ本体13には、先端に開口す
る工具嵌合孔13dの末端側に段13eを設けて若干小
径の中間孔13fを介し、中間孔13fの末端側に環状
突出部13hを突出させて小径の末端部孔13gを形成
して、基部14の末端面に開口させてある。
る工具嵌合孔13dの末端側に段13eを設けて若干小
径の中間孔13fを介し、中間孔13fの末端側に環状
突出部13hを突出させて小径の末端部孔13gを形成
して、基部14の末端面に開口させてある。
【0038】また、子ホルダ13は、基部14をテーパ
コーン18などと共に、親スリーブ1のスリーブ本体5
に設けたテーパ孔部8およびストレート孔部9の大外径
部9aに嵌め、子ホルダ本体13の末端部孔13gに嵌
めた筒状のスペーサ30と中間孔13fとの間に複数の
皿ばねからなる中心側弾性部材31を嵌め、この部材3
1の先端側に環状の座金32を支持させてある。
コーン18などと共に、親スリーブ1のスリーブ本体5
に設けたテーパ孔部8およびストレート孔部9の大外径
部9aに嵌め、子ホルダ本体13の末端部孔13gに嵌
めた筒状のスペーサ30と中間孔13fとの間に複数の
皿ばねからなる中心側弾性部材31を嵌め、この部材3
1の先端側に環状の座金32を支持させてある。
【0039】そして、連結ボルト33を子ホルダ本体1
3の先端側から工具嵌合孔13dを経て中間孔13fに
入れ、連結ボルト33の脚部33aをスペーサ30に挿
通させて、スリーブ本体5に形成しためねじ部9eに脚
部33aの先端ねじ部を締め付け、連結ボルト33の頭
部33bを環状の座金32およびスペーサ30を介して
スリーブ本体5の段9dに押し付け、中間側弾性部材3
1をある程度圧縮した状態にしてある。
3の先端側から工具嵌合孔13dを経て中間孔13fに
入れ、連結ボルト33の脚部33aをスペーサ30に挿
通させて、スリーブ本体5に形成しためねじ部9eに脚
部33aの先端ねじ部を締め付け、連結ボルト33の頭
部33bを環状の座金32およびスペーサ30を介して
スリーブ本体5の段9dに押し付け、中間側弾性部材3
1をある程度圧縮した状態にしてある。
【0040】なお、子ホルダ2の前述した以外の構成
は、第1実施形態の子ホルダ2とほぼ同構成であり、親
ホルダ1と子ホルダ2との組み付け状態も第1実施形態
と近似させているが、第1実施形態に設けた頭部抑えが
なく、プルスタッドの中心孔もなくてよい。また、図
3,図4中の図1,図2と同符号は同一または対応する
部分を示している。
は、第1実施形態の子ホルダ2とほぼ同構成であり、親
ホルダ1と子ホルダ2との組み付け状態も第1実施形態
と近似させているが、第1実施形態に設けた頭部抑えが
なく、プルスタッドの中心孔もなくてよい。また、図
3,図4中の図1,図2と同符号は同一または対応する
部分を示している。
【0041】前記連結ボルト33の頭部33bには、六
角形凹部を形成してあり、子ホルダ2の先端側からL字
状に曲げた横断面六角形のレンチを前記六角形凹部に係
合させて、連結ボルト33を子ホルダ2外から回動させ
ることで、連結ボルト33の締めまたは緩める操作をす
るようにしてある。さらに、子ホルダ本体13の先端側
から工具のシャンク部27aを工具嵌合孔13dに嵌
め、この嵌合孔13dにシャンク部27aの末端を支持
させ、子ホルダ本体13の中外径部28に半径方向に沿
ってねじ嵌合させた押しねじ34を締め付けることで、
シャンク部27aを中外径部28に固定するようにして
ある。
角形凹部を形成してあり、子ホルダ2の先端側からL字
状に曲げた横断面六角形のレンチを前記六角形凹部に係
合させて、連結ボルト33を子ホルダ2外から回動させ
ることで、連結ボルト33の締めまたは緩める操作をす
るようにしてある。さらに、子ホルダ本体13の先端側
から工具のシャンク部27aを工具嵌合孔13dに嵌
め、この嵌合孔13dにシャンク部27aの末端を支持
させ、子ホルダ本体13の中外径部28に半径方向に沿
ってねじ嵌合させた押しねじ34を締め付けることで、
シャンク部27aを中外径部28に固定するようにして
ある。
【0042】そして、第2実施形態の工具ホルダは、第
1実施形態のものとほぼ同様に、締結ボルト4によって
子ホルダ本体13の大外径部15を親スリーブ1の先端
面に緩くねじ嵌合させた状態で、大外径部15の外周に
ねじ嵌合した調整ナット3を回動させ、これの末端部が
大外径部15の末端から突出する長さを調整すること
で、工具ホルダに工具27を装着した状態で、これらの
軸方向長さを正確に調整でき、第1実施形態のものと同
様な効果が得られる。さらに、第2実施形態の工具ホル
ダは、中心側弾性部材31によって、子ホルダ本体13
を軸方向先端側に付勢する力がかかっているので調整ナ
ット3を回動させやすい。
1実施形態のものとほぼ同様に、締結ボルト4によって
子ホルダ本体13の大外径部15を親スリーブ1の先端
面に緩くねじ嵌合させた状態で、大外径部15の外周に
ねじ嵌合した調整ナット3を回動させ、これの末端部が
大外径部15の末端から突出する長さを調整すること
で、工具ホルダに工具27を装着した状態で、これらの
軸方向長さを正確に調整でき、第1実施形態のものと同
様な効果が得られる。さらに、第2実施形態の工具ホル
ダは、中心側弾性部材31によって、子ホルダ本体13
を軸方向先端側に付勢する力がかかっているので調整ナ
ット3を回動させやすい。
【0043】なお、この発明において、弾性部材、中心
側端部材は、コイルばねなどを用いてもよいが、複数の
皿ばねを用いることが好ましい。また、締結ボルトは3
〜4本程度親スリーブ、子ホルダ本体の周方向に等間隔
で設けることが好ましい。
側端部材は、コイルばねなどを用いてもよいが、複数の
皿ばねを用いることが好ましい。また、締結ボルトは3
〜4本程度親スリーブ、子ホルダ本体の周方向に等間隔
で設けることが好ましい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係る工具ホルダは、親スリーブのテーパシャンクを、7
/24テーパなどテーパ角度が大きい(急な)テーパに
形成してあるので、工作機械のスピンドルに広く用いら
れているテーパ孔とテーパ角度が一致することで、前記
テーパ孔に前記テーパシャンクを密着させて嵌合させる
と共に、前記スピンドルの先端面にテーパシャンクの先
端側に連なる大外径のフランジの末端面を当接させた状
態で、親スリーブを前記スピンドルに装着して使用でき
る。
係る工具ホルダは、親スリーブのテーパシャンクを、7
/24テーパなどテーパ角度が大きい(急な)テーパに
形成してあるので、工作機械のスピンドルに広く用いら
れているテーパ孔とテーパ角度が一致することで、前記
テーパ孔に前記テーパシャンクを密着させて嵌合させる
と共に、前記スピンドルの先端面にテーパシャンクの先
端側に連なる大外径のフランジの末端面を当接させた状
態で、親スリーブを前記スピンドルに装着して使用でき
る。
【0045】そして、親スリーブの先端部に形成したテ
ーパ孔部および子ホルダの子ホルダ本体に形成した直筒
状の基部外周に嵌合保持したテーパコーンを、1/10
テーパなど小さく(緩やかに)して、親スリーブのテー
パ孔の周面に前記テーパコーンの外周面を密着させ、か
つ親スリーブの先端面に子ホルダ本体の基部先端側に連
なる大外径部の外周にねじ嵌合させた調整ナットの大外
径部末端側に突出する末端面に当接させ、前記大外径部
を親スリーブのフランジ部に締結ボルトによって周方の
複数箇所で締め付け、親スリーブと子ホルダとを結合さ
せたことで、工具ホルダとを結合させたことで、工具ホ
ルダの使用時に、親ホルダと子ホルダとの固有振動数を
変え、共振を減衰させ、子ホルダに装着した工具による
切削加工時のびびりなどの振動を防止できる。
ーパ孔部および子ホルダの子ホルダ本体に形成した直筒
状の基部外周に嵌合保持したテーパコーンを、1/10
テーパなど小さく(緩やかに)して、親スリーブのテー
パ孔の周面に前記テーパコーンの外周面を密着させ、か
つ親スリーブの先端面に子ホルダ本体の基部先端側に連
なる大外径部の外周にねじ嵌合させた調整ナットの大外
径部末端側に突出する末端面に当接させ、前記大外径部
を親スリーブのフランジ部に締結ボルトによって周方の
複数箇所で締め付け、親スリーブと子ホルダとを結合さ
せたことで、工具ホルダとを結合させたことで、工具ホ
ルダの使用時に、親ホルダと子ホルダとの固有振動数を
変え、共振を減衰させ、子ホルダに装着した工具による
切削加工時のびびりなどの振動を防止できる。
【0046】また、子ホルダ本体の基部外周面に径方向
に弾性変形可能なテーパコーンを軸方向に若干移動でき
るように嵌合保持させたので、テーパコーンの内,外周
面が前記基部、親スリーブのテーパ孔部の周面にそれぞ
れ密着し、結合剛性が大きく、高速の加工時の振動発生
を防止できる。さらに、子ホルダのテーパコーンと子ホ
ルダ本体の大外径部との間には、弾性部材を介在させた
ので、テーパコーンと大外径部との間で緩衝機能が働
き、これも加工時の振動発生を防止するのに役立つ。
に弾性変形可能なテーパコーンを軸方向に若干移動でき
るように嵌合保持させたので、テーパコーンの内,外周
面が前記基部、親スリーブのテーパ孔部の周面にそれぞ
れ密着し、結合剛性が大きく、高速の加工時の振動発生
を防止できる。さらに、子ホルダのテーパコーンと子ホ
ルダ本体の大外径部との間には、弾性部材を介在させた
ので、テーパコーンと大外径部との間で緩衝機能が働
き、これも加工時の振動発生を防止するのに役立つ。
【0047】なお、調整ナットは、子ホルダの大外径部
にねじ嵌合させてあるが、調整ナットにはこれにねじ嵌
合して半径方向に移動し、内端部を大外径部の外周に押
し付けるロックねじなどの緩み止め手段があるので、加
工時に調整ナットが緩んで振動を発生することがない。
従って、工作物に対する加工が振動の発生を低減させて
良好にでき、耐久性がよい。
にねじ嵌合させてあるが、調整ナットにはこれにねじ嵌
合して半径方向に移動し、内端部を大外径部の外周に押
し付けるロックねじなどの緩み止め手段があるので、加
工時に調整ナットが緩んで振動を発生することがない。
従って、工作物に対する加工が振動の発生を低減させて
良好にでき、耐久性がよい。
【0048】しかも、締結ボルトを緩め、緩み止め手段
を解放して、調整ナットを回動させることで、調整ボル
トの末端部が子ホルダ本体の大外径部の末端から突出す
る長さを調整し、子ホルダに設けた工具固定機構によっ
て工具のシャンク部を保持固定した工具の装着状態で、
親スリーブの末端または親スリーブの末端部に固定して
その末端側に突出するプルスタットの末端などから工具
の先端までの軸方向長さを所要寸法に正確に調整でき
る。
を解放して、調整ナットを回動させることで、調整ボル
トの末端部が子ホルダ本体の大外径部の末端から突出す
る長さを調整し、子ホルダに設けた工具固定機構によっ
て工具のシャンク部を保持固定した工具の装着状態で、
親スリーブの末端または親スリーブの末端部に固定して
その末端側に突出するプルスタットの末端などから工具
の先端までの軸方向長さを所要寸法に正確に調整でき
る。
【0049】この調整後に、調整ナットの末端面と親ス
リーブの先端とが当接している状態で、締結ボルトを締
め付け、緩み止め手段の操作によって調整ナットの移動
を防止することで、工具を工具ホルダに装着した状態で
の軸方向長さを所要寸法に維持できる。従って、多スピ
ンドルの工作機械の前記スピンドルと同数だけ、工具を
工具ホルダに装着した状態での軸方向長さを所要寸法に
それぞれ調整して等しくし、これらの工具ホルダを各ス
ピンドルに装着して工作物の切削などの加工ができて、
好ましい。
リーブの先端とが当接している状態で、締結ボルトを締
め付け、緩み止め手段の操作によって調整ナットの移動
を防止することで、工具を工具ホルダに装着した状態で
の軸方向長さを所要寸法に維持できる。従って、多スピ
ンドルの工作機械の前記スピンドルと同数だけ、工具を
工具ホルダに装着した状態での軸方向長さを所要寸法に
それぞれ調整して等しくし、これらの工具ホルダを各ス
ピンドルに装着して工作物の切削などの加工ができて、
好ましい。
【0050】請求項2および3の発明は、請求項1に記
載した工具ホルダにおいて、親ホルダの先端面から突出
する回り止め部材を周方向の複数箇所に設け、これらの
突出部を子ホルダ本体の末端面に形成した係合凹部に係
合させたので、調整ナットを子ホルダ本体の大外径部に
対して回動させる際に前記大外径部が調整ナットと一体
的に回動することなく、調整ナットのみが回動すること
で、調整ナットの末端部が大外径部の末端から突出する
長さを調整する操作が容易にできる。
載した工具ホルダにおいて、親ホルダの先端面から突出
する回り止め部材を周方向の複数箇所に設け、これらの
突出部を子ホルダ本体の末端面に形成した係合凹部に係
合させたので、調整ナットを子ホルダ本体の大外径部に
対して回動させる際に前記大外径部が調整ナットと一体
的に回動することなく、調整ナットのみが回動すること
で、調整ナットの末端部が大外径部の末端から突出する
長さを調整する操作が容易にできる。
【0051】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
した工具ホルダにおいて、子ホルダ本体の基部内に形成
した環状突出部の末端面に引っ張りボルトの頭部を支持
させ、子ホルダ本体の先端部に形成したテーパ孔にテー
パコレットの外周に形成したテーパ部を嵌合支持させ
て、子ホルダ本体にテーパコレットを嵌挿し、テーパコ
レットの末端壁に前記引っ張りボルトの脚部に形成した
おねじ部をねじ嵌合させて、工具固定機構を構成し、テ
ーパコレットに工具のシャンク部を嵌合させ、引っ張り
ボルトの回動操作によってテーパコレットを子ホルダ本
体の末端側に引き込み、テーパコレットの弾性変形によ
って工具のシャンク部を固定するようにしているが、テ
ーパコレットの引き込み長さが不揃いになる。しかし、
前述したように、調整ナットを子ホルダ本体の大外径部
に対し回動させて調整ナットの末端部が大外径部の末端
から突出する長さを調整することで、テーパコレットの
引き込み長さが不揃いであっても、工具を工具ホルダに
装着した状態での軸方向長さを所要寸法に正確に調整で
きる。
した工具ホルダにおいて、子ホルダ本体の基部内に形成
した環状突出部の末端面に引っ張りボルトの頭部を支持
させ、子ホルダ本体の先端部に形成したテーパ孔にテー
パコレットの外周に形成したテーパ部を嵌合支持させ
て、子ホルダ本体にテーパコレットを嵌挿し、テーパコ
レットの末端壁に前記引っ張りボルトの脚部に形成した
おねじ部をねじ嵌合させて、工具固定機構を構成し、テ
ーパコレットに工具のシャンク部を嵌合させ、引っ張り
ボルトの回動操作によってテーパコレットを子ホルダ本
体の末端側に引き込み、テーパコレットの弾性変形によ
って工具のシャンク部を固定するようにしているが、テ
ーパコレットの引き込み長さが不揃いになる。しかし、
前述したように、調整ナットを子ホルダ本体の大外径部
に対し回動させて調整ナットの末端部が大外径部の末端
から突出する長さを調整することで、テーパコレットの
引き込み長さが不揃いであっても、工具を工具ホルダに
装着した状態での軸方向長さを所要寸法に正確に調整で
きる。
【0052】請求項3の発明は、請求項1に記載した工
具ホルダにおいて、子ホルダ本体の基部内に形成した環
状突出部の先端面に中心側弾性部材の末端を支持させ、
この弾性部材の先端に座金を支持させ、この座金の先端
面に頭部を支持させた連結ボルトの脚部を、前記座金、
中心側弾性部材および環状突出部に挿通して連結ボルト
の脚部に形成したおねじ部を親スリーブの内周面に形成
しためねじ部に締め付け、中心側弾性部材を圧縮して子
ホルダ本体を先端側に付勢させると共に、子ホルダ本体
の先端部にミーリングチャックからなる工具固定機構を
構成している。
具ホルダにおいて、子ホルダ本体の基部内に形成した環
状突出部の先端面に中心側弾性部材の末端を支持させ、
この弾性部材の先端に座金を支持させ、この座金の先端
面に頭部を支持させた連結ボルトの脚部を、前記座金、
中心側弾性部材および環状突出部に挿通して連結ボルト
の脚部に形成したおねじ部を親スリーブの内周面に形成
しためねじ部に締め付け、中心側弾性部材を圧縮して子
ホルダ本体を先端側に付勢させると共に、子ホルダ本体
の先端部にミーリングチャックからなる工具固定機構を
構成している。
【0053】そして、ミーリングチャックに工具のシャ
ンク部を固定した状態で、前述したように、調整ナット
を子ホルダ本体の大外径部に対し回動させて、調整ナッ
トの末端部が大外径部の末端から突出する長さを調整す
ることで、前記連結ボルトの親スリーブへの締め付けに
よって、親スリーブと子ホルダ本体との軸方向長さの和
が不揃いになっても、工具を工具ホルダに装着した状態
の軸方向長さを所要寸法に正確に調整でき、この際に、
中心側弾性部材によって子ホルダ本体の先端方向に力が
かかっているので、調整ナットを回しやすい。
ンク部を固定した状態で、前述したように、調整ナット
を子ホルダ本体の大外径部に対し回動させて、調整ナッ
トの末端部が大外径部の末端から突出する長さを調整す
ることで、前記連結ボルトの親スリーブへの締め付けに
よって、親スリーブと子ホルダ本体との軸方向長さの和
が不揃いになっても、工具を工具ホルダに装着した状態
の軸方向長さを所要寸法に正確に調整でき、この際に、
中心側弾性部材によって子ホルダ本体の先端方向に力が
かかっているので、調整ナットを回しやすい。
【図1】この発明の第1実施形態に係る工具ホルダを示
した半截側断面図。
した半截側断面図。
【図2】図1に示した工具ホルダの先端面図。
【図3】この発明の第2実施形態に係る工具ホルダを示
した半截側断面図。
した半截側断面図。
【図4】図2に示した工具ホルダの先端面図。
1 親スリーブ 2 子ホルダ 3 調整ナット 4 締結ボルト 5 スリーブ本体 6 テーパシャンク 7 フランジ 7a 凹部 8 テーパ孔部 10 ブルスタッド 11 回り止め部材 12 小ボルト 13 子ホルダ本体 14 基部 15 大外径部 16 スナップリング 17 座金 18 テーパコーン 19 弾性部材 20 ロックねじ 22 小径筒状部 23 テーパコレット 24 引っ張りボルト 25 頭部抑え 26 スピンドル 27 工具 29 ミーリングチャック 31 中心側弾性部材 32 座金 33 連結ボルト 33a 頭部 33b 脚部 34 押しねじ
Claims (3)
- 【請求項1】 工作機械のスピンドルに設けたテーパ角
度が大きいテーパ孔に密着嵌合するテーパシャンクの先
端側に大外径のフランジを設け、先端面に開口するテー
パ角度が小さいテーパ孔部を形成した親スリーブと、 直筒状の基部の先端側に大外径部を一体に形成した子ホ
ルダ本体の前記基部外周面に、テーパ角度が小さく径方
向に弾性変形可能なテーパコーンを軸方向に移動可能に
嵌合保持し、このテーパコーンと前記大外径部との間に
弾性部材を圧縮して介在させ、かつ工具のシャンク部を
着脱可能に固定する工具固定機構を有する子ホルダと、 子ホルダ本体の大外径部外周面に形成したおねじ部にね
じ嵌合し、末端面が前記大外径部の末端側に突出して親
スリーブの先端面に当接し、かつ緩み止め手段を有する
調整ナットとを備え、 子ホルダ本体の大外径部を親スリーブのフランジ部に締
結ボルトによって周方向の複数箇所で締め付け、親スリ
ーブのテーパ孔部に嵌めた子ホルダのテーパコーン外周
面を前記テーパ孔部の周面に圧着させると共に、前記調
整ナット末端面を親スリーブの先端面に当接させたこと
を特徴とする工具ホルダ。 - 【請求項2】 親ホルダの先端面から突出する回り止め
部材を周方向の複数箇所に設け、前記回り止め部材の突
出部を子ホルダ本体の大外径部末端面に形成した係合凹
部に係合させ、子ホルダ本体の基部内に形成した環状突
出部の末端面に引っ張りボルトの頭部を支持させ、子ホ
ルダ本体の先端部に形成したテーパ孔にテーパコレット
の外周に形成したテーパ部を嵌合支持させて、子ホルダ
本体にテーパコレットを嵌挿し、テーパコレットの末端
壁に前記引っ張りボルトの脚部に形成したおねじ部をね
じ嵌合させて、工具固定機構を構成し、テーパコレット
に工具のシャンク部を嵌合させ、引っ張りボルトの回動
操作によってテーパコレットを子ホルダの本体の末端側
に引き込み、テーパコレットの弾性変形によって工具の
シャンク部を固定するようにしたことを特徴とする請求
項1に記載の工具ホルダ。 - 【請求項3】 親ホルダの先端面から突出する回り止め
部材を周方向の複数箇所に設け、前記回り止め部材の突
出部を子ホルダ本体の大外径部末端面に形成した係合凹
部に係合させ、子ホルダ本体の基部内に形成した環状突
出部の先端面に中心側弾性部材の末端を支持させ、中心
側弾性部材の先端に座金を支持させ、この座金の先端面
に連結ボルトの頭部を支持させ、連結ボルトの脚部を前
記座金、中心側弾性部材および環状突出部に挿通して、
連結ボルトの脚部に形成したおねじ部を親スリーブの内
周面に形成しためねじ部に締め付け、中心側弾性部材を
圧縮して子ホルダ本体を先端側に付勢させると共に、子
ホルダ本体の先端部に工具のシャンク部を固定するミー
リングチャックからなる工具固定機構を設けたことを特
徴とする工具ホルダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5954596A JPH09253966A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 工具ホルダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5954596A JPH09253966A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 工具ホルダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09253966A true JPH09253966A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13116346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5954596A Pending JPH09253966A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 工具ホルダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09253966A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101966655A (zh) * | 2010-08-31 | 2011-02-09 | 哈尔滨量具刃具集团有限责任公司 | 多功能加工中心用加工7:24锥柄工具系统用夹具 |
JP2013215853A (ja) * | 2012-04-10 | 2013-10-24 | Sophia School Corp | 結合構造体の静剛性を維持又は向上させつつ動剛性及び減衰能を向上させる方法 |
-
1996
- 1996-03-15 JP JP5954596A patent/JPH09253966A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101966655A (zh) * | 2010-08-31 | 2011-02-09 | 哈尔滨量具刃具集团有限责任公司 | 多功能加工中心用加工7:24锥柄工具系统用夹具 |
JP2013215853A (ja) * | 2012-04-10 | 2013-10-24 | Sophia School Corp | 結合構造体の静剛性を維持又は向上させつつ動剛性及び減衰能を向上させる方法 |
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