JPH09253553A - 塗布方法およびその装置 - Google Patents
塗布方法およびその装置Info
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- JPH09253553A JPH09253553A JP7210496A JP7210496A JPH09253553A JP H09253553 A JPH09253553 A JP H09253553A JP 7210496 A JP7210496 A JP 7210496A JP 7210496 A JP7210496 A JP 7210496A JP H09253553 A JPH09253553 A JP H09253553A
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- JP
- Japan
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- coating
- thin sheet
- lip
- lowermost layer
- thin plate
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C—APPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C5/00—Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work
- B05C5/007—Slide-hopper coaters, i.e. apparatus in which the liquid or other fluent material flows freely on an inclined surface before contacting the work
- B05C5/008—Slide-hopper curtain coaters
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C—APPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05C9/00—Apparatus or plant for applying liquid or other fluent material to surfaces by means not covered by any preceding group, or in which the means of applying the liquid or other fluent material is not important
- B05C9/06—Apparatus or plant for applying liquid or other fluent material to surfaces by means not covered by any preceding group, or in which the means of applying the liquid or other fluent material is not important for applying two different liquids or other fluent materials, or the same liquid or other fluent material twice, to the same side of the work
Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 リップ先端形状の加工の難しさを容易にし、
またリップ先端を損傷しても容易に交換可能で、且つ長
時間にわたって筋故障の発生を防止するスライドカーテ
ン塗布装置を用いた塗布方法およびその装置を提供す
る。 【解決手段】 スライドカーテン塗布装置を用いた塗布
方法であって、スライドカーテンホッパーの少なくとも
最下層部材上面に設けた薄板上に塗布液を流し、連続走
行しているウエブに多層同時塗布することを特徴とする
塗布方法およびその装置。好ましくは、薄板がスライド
カーテンホッパーの最下層部材上面端より、１０〜７０
ｍｍ接液側に突出し、薄板の接液側先端部厚みが、０．
５〜３ｍｍであることを特徴とする。
またリップ先端を損傷しても容易に交換可能で、且つ長
時間にわたって筋故障の発生を防止するスライドカーテ
ン塗布装置を用いた塗布方法およびその装置を提供す
る。 【解決手段】 スライドカーテン塗布装置を用いた塗布
方法であって、スライドカーテンホッパーの少なくとも
最下層部材上面に設けた薄板上に塗布液を流し、連続走
行しているウエブに多層同時塗布することを特徴とする
塗布方法およびその装置。好ましくは、薄板がスライド
カーテンホッパーの最下層部材上面端より、１０〜７０
ｍｍ接液側に突出し、薄板の接液側先端部厚みが、０．
５〜３ｍｍであることを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライドカーテン
塗布装置を用いて、１種以上の塗布液をウエブ上に多層
同時塗布する塗布方法およびその装置に関し、さらに詳
しくは写真感光材料フィルム、写真用印画紙、磁気記録
テープ等の情報記録紙、その他の写真製版材料等の製造
に適した塗布方法およびその装置に関する。
塗布装置を用いて、１種以上の塗布液をウエブ上に多層
同時塗布する塗布方法およびその装置に関し、さらに詳
しくは写真感光材料フィルム、写真用印画紙、磁気記録
テープ等の情報記録紙、その他の写真製版材料等の製造
に適した塗布方法およびその装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】薄膜状の塗布液を連続走行するウエブに
衝突させて塗布する場合、代表的な方法としてカーテン
塗布がある。カーテン塗布装置は、１種以上の塗布液か
らなる自由落下カーテン膜を形成し、ウエブに衝突させ
て塗膜を形成させる装置であり、古くから家具、鉄板等
の塗布に用いられてきたが、近年に至り特公昭４９−２
４１３３号公報、或いは、特公昭４９−３５４４７号公
報に開示されているように、カーテン塗布装置を写真感
光材料の製造のように特に精密さが要求される分野に適
用されてきている。
衝突させて塗布する場合、代表的な方法としてカーテン
塗布がある。カーテン塗布装置は、１種以上の塗布液か
らなる自由落下カーテン膜を形成し、ウエブに衝突させ
て塗膜を形成させる装置であり、古くから家具、鉄板等
の塗布に用いられてきたが、近年に至り特公昭４９−２
４１３３号公報、或いは、特公昭４９−３５４４７号公
報に開示されているように、カーテン塗布装置を写真感
光材料の製造のように特に精密さが要求される分野に適
用されてきている。
【０００３】この装置において、自由落下カーテン膜を
均一に形成することは塗布筋のない良好な面を得るため
に非常に重要な事である。
均一に形成することは塗布筋のない良好な面を得るため
に非常に重要な事である。
【０００４】塗布筋の発生は、スライドホッパー先端部
（以下、リップという）の形状による影響が大きく、そ
れに対してリップにおけるリップの角度を指定すること
で、液のリップ先端周辺での濡れ広がり（以下、濡れ線
という）の不規則性を防ぐ装置が、Ｒｅｓｅａrｃｈ
Ｄｉｓｃｌｏｓｕｒｅ １４７１５に開示されている。
また、リップの角度と長さを指定することで同様に塗布
液の濡れ線を直線にし、膜を安定にする装置が特開昭５
２−１１７９３６号公報や米国特許第４，５１０，８８
２号公報に開示されている。
（以下、リップという）の形状による影響が大きく、そ
れに対してリップにおけるリップの角度を指定すること
で、液のリップ先端周辺での濡れ広がり（以下、濡れ線
という）の不規則性を防ぐ装置が、Ｒｅｓｅａrｃｈ
Ｄｉｓｃｌｏｓｕｒｅ １４７１５に開示されている。
また、リップの角度と長さを指定することで同様に塗布
液の濡れ線を直線にし、膜を安定にする装置が特開昭５
２−１１７９３６号公報や米国特許第４，５１０，８８
２号公報に開示されている。
【０００５】これらの方法は、塗布液が自由落下カーテ
ン膜を作る前に自由表面を持たない（例えばエキストル
ージョンホッパーの場合）、或いは自由落下カーテン膜
を作る前に自由表面を持っ（スライドホッパーの場合）
ても単位幅当たり流量が少ない場合には有効であること
が確認できているが、自由落下カーテン膜を作る前に自
由表面を持ち、かつ流量が多い場合には、リップ後面に
濡れ線の不均一が発生すると共に別の問題を生じさせ
る。それはティーポット効果による新たな塗布欠陥であ
る。
ン膜を作る前に自由表面を持たない（例えばエキストル
ージョンホッパーの場合）、或いは自由落下カーテン膜
を作る前に自由表面を持っ（スライドホッパーの場合）
ても単位幅当たり流量が少ない場合には有効であること
が確認できているが、自由落下カーテン膜を作る前に自
由表面を持ち、かつ流量が多い場合には、リップ後面に
濡れ線の不均一が発生すると共に別の問題を生じさせ
る。それはティーポット効果による新たな塗布欠陥であ
る。
【０００６】ティーポット効果については、Ｋｉｓｔｌ
ｅｒ Ｓ．Ｆ．（１９８３，ＴｈｅＦｌｕｉｄ Ｍｅｃ
ｈａｎｉｃｓ ｏｆ Ｃｕｒｔａｉｎ Ｃｏａｔｉｎｇ
ａｎｄ Ｒｅｌａｔｅｄ Ｖｉｓｃｏｕｓ Ｆｒｅｅ
Ｓｕｒｆａｃｅ Ｆｌｏｗｓ ｗｉｔｈ Ｃｏｎｔａｃ
ｔ Ｌｉｎｅｓ，Ｐｈ．Ｄ．Ｔｈｅｓｉｓ，Ｕｎｉｖｅ
ｒｓｉｔｙ ｏｆ Ｍｉｎｎｅｓｏｔａ）により詳しい
研究が行われている。これは、液がリップを離れ自由落
下膜を作り始める時に、リップ部付近で速度分布の変化
による流体力学的な力を受けるために膜が鉛直方向に落
下せずに曲げられる現象である。そしてこの現象は、液
の流量、粘度、表面張力および落下角度に影響されるこ
とが判っている。
ｅｒ Ｓ．Ｆ．（１９８３，ＴｈｅＦｌｕｉｄ Ｍｅｃ
ｈａｎｉｃｓ ｏｆ Ｃｕｒｔａｉｎ Ｃｏａｔｉｎｇ
ａｎｄ Ｒｅｌａｔｅｄ Ｖｉｓｃｏｕｓ Ｆｒｅｅ
Ｓｕｒｆａｃｅ Ｆｌｏｗｓ ｗｉｔｈ Ｃｏｎｔａｃ
ｔ Ｌｉｎｅｓ，Ｐｈ．Ｄ．Ｔｈｅｓｉｓ，Ｕｎｉｖｅ
ｒｓｉｔｙ ｏｆ Ｍｉｎｎｅｓｏｔａ）により詳しい
研究が行われている。これは、液がリップを離れ自由落
下膜を作り始める時に、リップ部付近で速度分布の変化
による流体力学的な力を受けるために膜が鉛直方向に落
下せずに曲げられる現象である。そしてこの現象は、液
の流量、粘度、表面張力および落下角度に影響されるこ
とが判っている。
【０００７】カーテン塗布において、塗布巾を規制する
ために自由落下カーテン膜両端にガイドを設ける装置が
広く知られているが、液が自由落下カーテン膜を作る前
に自由表面を持つ塗布装置では、流量が多い場合には、
前記ガイドがあってもティーポット効果のために自由落
下カーテン膜の中央部付近に折れ曲がりを生じ、それが
原因となり塗布筋を作ることがある。
ために自由落下カーテン膜両端にガイドを設ける装置が
広く知られているが、液が自由落下カーテン膜を作る前
に自由表面を持つ塗布装置では、流量が多い場合には、
前記ガイドがあってもティーポット効果のために自由落
下カーテン膜の中央部付近に折れ曲がりを生じ、それが
原因となり塗布筋を作ることがある。
【０００８】一方、リップ後面の濡れによる塗布故障を
防止する目的で、スライドカーテンホッパーの傾斜角、
リップ形状を限定した技術が、特開昭６４−３８１６６
号公報、特公平６−５１１５８号公報、特表平６−５０
９５０５号公報に開示されている。
防止する目的で、スライドカーテンホッパーの傾斜角、
リップ形状を限定した技術が、特開昭６４−３８１６６
号公報、特公平６−５１１５８号公報、特表平６−５０
９５０５号公報に開示されている。
【０００９】これらの塗布装置は、いずれも目的の効果
はあるもののリップ先端形状が鋭角に尖った形となって
いて、塗布時および取り扱い時にリップ先端を傷つける
可能性が高く、リップの損傷は筋を発生させてしまう。
さらに、従来の塗布装置を示す模式図である図３で説明
すると、リップ先端部が水平面と平行部分Ｃを持つた
め、ティーポット効果でリップ後面Ｂの濡れが顕著にな
り、塗布筋を発生させてしまう。
はあるもののリップ先端形状が鋭角に尖った形となって
いて、塗布時および取り扱い時にリップ先端を傷つける
可能性が高く、リップの損傷は筋を発生させてしまう。
さらに、従来の塗布装置を示す模式図である図３で説明
すると、リップ先端部が水平面と平行部分Ｃを持つた
め、ティーポット効果でリップ後面Ｂの濡れが顕著にな
り、塗布筋を発生させてしまう。
【００１０】また、写真感光材料業界では、多品種生産
が多くなってきており、品種変更時のリップ部およびそ
の他の清掃、品種によってはスライドカーテンホッパー
の交換が必要となる。しかし、従来、スライドカーテン
ホッパーは、精度面から各ブロックを極めて高精度に仕
上げて組立てられた一体構造の重量物であるので、スラ
イドカーテンホッパーの交換は非常に大きな手間と時間
を必要とする。そして、スライドカーテンホッパーの製
作に当っては、加工工程が多く、高度な加工精度が必要
なために、製作コストは高価なものになっている。リッ
プ先端形状が鋭角に尖っていると傷つきやすく、その修
繕費用も高価なものになってしまう。
が多くなってきており、品種変更時のリップ部およびそ
の他の清掃、品種によってはスライドカーテンホッパー
の交換が必要となる。しかし、従来、スライドカーテン
ホッパーは、精度面から各ブロックを極めて高精度に仕
上げて組立てられた一体構造の重量物であるので、スラ
イドカーテンホッパーの交換は非常に大きな手間と時間
を必要とする。そして、スライドカーテンホッパーの製
作に当っては、加工工程が多く、高度な加工精度が必要
なために、製作コストは高価なものになっている。リッ
プ先端形状が鋭角に尖っていると傷つきやすく、その修
繕費用も高価なものになってしまう。
【００１１】このように写真感光材料に対する要請は、
厳しく、高速、薄膜塗布が益々必要になってきている
が、上記の従来技術だけではこれらの要請に充分応える
ことができない。
厳しく、高速、薄膜塗布が益々必要になってきている
が、上記の従来技術だけではこれらの要請に充分応える
ことができない。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術における問題点を解消することであり、塗布液
が自由落下カーテン膜を形成する前に自由表面を持つ塗
布装置において、リップ先端形状の加工の難しさを解消
し、また、リップ先端を損傷しても容易に交換可能で、
且つ、流量が多い場合でも、リップ後面での液の濡れ線
の不均一による塗布筋を生じさせない塗布方法およびそ
の装置を提供することにある。
従来技術における問題点を解消することであり、塗布液
が自由落下カーテン膜を形成する前に自由表面を持つ塗
布装置において、リップ先端形状の加工の難しさを解消
し、また、リップ先端を損傷しても容易に交換可能で、
且つ、流量が多い場合でも、リップ後面での液の濡れ線
の不均一による塗布筋を生じさせない塗布方法およびそ
の装置を提供することにある。
【００１３】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
の結果、スライドカーテンホッパーのリップ先端部に着
目し、本発明の塗布方法およびその装置を発明するに至
った。リップ先端を薄板を突出させた形状にすること
で、容易にリップ先端部が水平面と平行部分を持たない
形状に形成でき、ティーポット効果によるリップ後面の
濡れを減少させることを見いだした。即ち、本発明の塗
布方法は、スライドカーテン塗布装置を用いた塗布方法
であって、該スライドカーテンホッパーの少なくとも最
下層部材上面に設けた薄板上に塗布液を流し、連続走行
しているウエブに多層同時塗布することを特徴とするも
のである。
の結果、スライドカーテンホッパーのリップ先端部に着
目し、本発明の塗布方法およびその装置を発明するに至
った。リップ先端を薄板を突出させた形状にすること
で、容易にリップ先端部が水平面と平行部分を持たない
形状に形成でき、ティーポット効果によるリップ後面の
濡れを減少させることを見いだした。即ち、本発明の塗
布方法は、スライドカーテン塗布装置を用いた塗布方法
であって、該スライドカーテンホッパーの少なくとも最
下層部材上面に設けた薄板上に塗布液を流し、連続走行
しているウエブに多層同時塗布することを特徴とするも
のである。
【００１４】本発明の塗布装置は、スライドカーテン塗
布装置を用いた塗布装置において、スライドカーテンホ
ッパーの最下層部材上面に該上面以上の長さの薄板を付
設してなることを特徴とするものである。
布装置を用いた塗布装置において、スライドカーテンホ
ッパーの最下層部材上面に該上面以上の長さの薄板を付
設してなることを特徴とするものである。
【００１５】また、前記薄板としては、スライドカーテ
ンホッパーの最下層部材上面端より、１０〜７０ｍｍ接
液側に突出していることが好ましい。
ンホッパーの最下層部材上面端より、１０〜７０ｍｍ接
液側に突出していることが好ましい。
【００１６】さらに、前記薄板の接液側先端部厚みとし
ては、０．５〜３ｍｍであることが好ましい。
ては、０．５〜３ｍｍであることが好ましい。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の塗布方法およびそ
の装置について、具体的に説明する。
の装置について、具体的に説明する。
【００１８】図１は、本発明による塗布装置の一例を示
す模式図である。図２は、本発明による塗布装置の薄板
リップ部の一例を示す部分拡大図である。また、図３
は、従来の塗布装置の一例を示す模式図である。
す模式図である。図２は、本発明による塗布装置の薄板
リップ部の一例を示す部分拡大図である。また、図３
は、従来の塗布装置の一例を示す模式図である。
【００１９】図１に示すとおり、スライドカーテンホッ
パー３に供給された２種の塗布液６および塗布液７は、
スリット５よりスライド面４および薄板９の上を積層し
て流れ、リップ部１１に達して積層状態で、バックアッ
プロール１に抱かれて連続走行するウエブ２の上に多層
（２層）塗布膜８として塗布される。
パー３に供給された２種の塗布液６および塗布液７は、
スリット５よりスライド面４および薄板９の上を積層し
て流れ、リップ部１１に達して積層状態で、バックアッ
プロール１に抱かれて連続走行するウエブ２の上に多層
（２層）塗布膜８として塗布される。
【００２０】図１において、薄板９は、スライドカーテ
ンホッパー３の最下層部材１２の上面に固定部材１０に
より固定されている。最下層部材１２の上面に対する薄
板９の取付け方法としては、最下層部材１２の上面と薄
板９の下面との間隙が無くなるように精密に面仕上げを
して、両端部をネジ止めによる固定部材１０で取付ける
ことが好ましい。但し、取付け方法は、必ずしもネジ止
めである必要はない。
ンホッパー３の最下層部材１２の上面に固定部材１０に
より固定されている。最下層部材１２の上面に対する薄
板９の取付け方法としては、最下層部材１２の上面と薄
板９の下面との間隙が無くなるように精密に面仕上げを
して、両端部をネジ止めによる固定部材１０で取付ける
ことが好ましい。但し、取付け方法は、必ずしもネジ止
めである必要はない。
【００２１】図２において、薄板９が最下層部材１２の
上面スライド長さより突出する長さをＬとする。この突
出量Ｌは、以下に述べる理由から、長さが１０〜７０ｍ
ｍに設定されており、厚みが０．５〜３ｍｍに設定する
ことが好ましい。厚みは、さらに好ましくは１〜２ｍｍ
の範囲である。
上面スライド長さより突出する長さをＬとする。この突
出量Ｌは、以下に述べる理由から、長さが１０〜７０ｍ
ｍに設定されており、厚みが０．５〜３ｍｍに設定する
ことが好ましい。厚みは、さらに好ましくは１〜２ｍｍ
の範囲である。
【００２２】ここで、薄板９の突出量Ｌの長さが１０ｍ
ｍ未満であると、リップ１１と最下層部材１２との間隙
となるリップ下端部間隙１３が狭くなるため、リップ下
端部近傍に塗布液およびウエブなどからの異物が付着し
た場合、自由落下カーテン膜の形成に異常をきたし、容
易に塗布欠陥を発生させてしまう。逆に、突出量Ｌの長
さが７０ｍｍを超えて長いと、流下塗布膜に振動を与え
易くなり、塗布する際、斑を発生させてしまい、実用上
好ましくない。
ｍ未満であると、リップ１１と最下層部材１２との間隙
となるリップ下端部間隙１３が狭くなるため、リップ下
端部近傍に塗布液およびウエブなどからの異物が付着し
た場合、自由落下カーテン膜の形成に異常をきたし、容
易に塗布欠陥を発生させてしまう。逆に、突出量Ｌの長
さが７０ｍｍを超えて長いと、流下塗布膜に振動を与え
易くなり、塗布する際、斑を発生させてしまい、実用上
好ましくない。
【００２３】さらに、薄板９の厚みが、０．５ｍｍ未満
では、流下塗布膜に振動を与え易く、塗布が不安定とな
って好ましくない。逆に、３ｍｍを超えた厚みでは、リ
ップ１１上角部１４を図３のようなリップと同様の高精
度で高価な加工をしないと塗布液の安定した流下が妨げ
られ、薄板９が高価で複雑な形状のものになってしまう
と共に、安定した塗布ができなくなる。
では、流下塗布膜に振動を与え易く、塗布が不安定とな
って好ましくない。逆に、３ｍｍを超えた厚みでは、リ
ップ１１上角部１４を図３のようなリップと同様の高精
度で高価な加工をしないと塗布液の安定した流下が妨げ
られ、薄板９が高価で複雑な形状のものになってしまう
と共に、安定した塗布ができなくなる。
【００２４】薄板９のリップ部１１の先端形状は、特に
限定されるものではないが、例えば、図２において、薄
板９のリップ部１１における上角部１４と下角部１５の
角度は、どちらも９０゜としている。
限定されるものではないが、例えば、図２において、薄
板９のリップ部１１における上角部１４と下角部１５の
角度は、どちらも９０゜としている。
【００２５】高速塗布時の筋故障防止のため、薄板９の
上角部１４は、曲率半径３０〜６０μｍの範囲内に面取
り加工することが好ましい。また、前記曲率半径は、幅
方向に対しては一定であることが望ましい。上角部１４
の幅方向の真直度は、＋１０μｍ〜−３０μｍの範囲内
に有ること、好ましくは０μｍ〜−１０μｍであること
が望ましい。
上角部１４は、曲率半径３０〜６０μｍの範囲内に面取
り加工することが好ましい。また、前記曲率半径は、幅
方向に対しては一定であることが望ましい。上角部１４
の幅方向の真直度は、＋１０μｍ〜−３０μｍの範囲内
に有ること、好ましくは０μｍ〜−１０μｍであること
が望ましい。
【００２６】薄板９の下角部１５は、カーテン膜の後方
曲がりを起こさないため、極力面取り加工を小さくする
ことが望ましい。具体的には、曲率半径は３０〜６０μ
ｍの範囲内に面取り加工することが好ましい。さらに、
前記曲率半径は、幅方向に対しては一定であることが望
ましい。
曲がりを起こさないため、極力面取り加工を小さくする
ことが望ましい。具体的には、曲率半径は３０〜６０μ
ｍの範囲内に面取り加工することが好ましい。さらに、
前記曲率半径は、幅方向に対しては一定であることが望
ましい。
【００２７】塗布液の流下する薄板９の上面は、スライ
ドカーテンホッパー３本体のスライド面４と同様の平面
精度で仕上げられている。
ドカーテンホッパー３本体のスライド面４と同様の平面
精度で仕上げられている。
【００２８】薄板の材質については、例えば、ステンレ
ス、セラミック、チタンなどの素材を適宜利用すること
ができ、それらあるいは他の異なる素材との貼り合わせ
でもよく、何等限定するものではない。
ス、セラミック、チタンなどの素材を適宜利用すること
ができ、それらあるいは他の異なる素材との貼り合わせ
でもよく、何等限定するものではない。
【００２９】本発明におけるウエブとしては、例えば、
紙、プラスチックフィルム、金属、レジンコーテッド
紙、合成紙などが包含される。
紙、プラスチックフィルム、金属、レジンコーテッド
紙、合成紙などが包含される。
【００３０】プラスチックフィルムの材質は、例えば、
ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、
ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレンなどの
ビニル重合体、６−６ナイロン、６−ナイロンなどのポ
リアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
−２、６ナフタレートなどのポリエステル、ポリカーボ
ネート、セルローストリアセテート、セルロースダイア
セテートなどのセルロースアセテートなどが使用され
る。
ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、
ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレンなどの
ビニル重合体、６−６ナイロン、６−ナイロンなどのポ
リアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
−２、６ナフタレートなどのポリエステル、ポリカーボ
ネート、セルローストリアセテート、セルロースダイア
セテートなどのセルロースアセテートなどが使用され
る。
【００３１】また、レジンコーテッド紙に用いる樹脂と
しては、ポリエチレンを初めとするポリオレフィンが代
表的であるが、必ずしもこれに限定されない。レジンコ
ーテッド紙の表面もエンボス加工の有無や形状には限定
されない。また、金属ウエブとしては、例えば、アルミ
ニウムがある。
しては、ポリエチレンを初めとするポリオレフィンが代
表的であるが、必ずしもこれに限定されない。レジンコ
ーテッド紙の表面もエンボス加工の有無や形状には限定
されない。また、金属ウエブとしては、例えば、アルミ
ニウムがある。
【００３２】本発明における塗布液は、有機高分子化合
物、例えば、ゼラチン、ポリビニルアルコール、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体などの天然または合成高分
子をバインダーとする種々の液状組成物であって、スラ
イドカーテン塗布に合った粘弾性を有するものが含まれ
る。
物、例えば、ゼラチン、ポリビニルアルコール、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体などの天然または合成高分
子をバインダーとする種々の液状組成物であって、スラ
イドカーテン塗布に合った粘弾性を有するものが含まれ
る。
【００３３】具体的には、写真感光材料に用いられるよ
うな、感光乳剤層、下塗層、保護層、バック層等の塗布
液、磁気記録材料に用いられるような、磁性層、下塗
層、潤滑層、保護層、バック層等の塗布液、情報記録紙
に用いられるような、マイクロカプセルを主成分とする
層、顕色剤を主成分とする層等の塗布液、写真製版材料
に用いられるような、感光層、樹脂層、マット層等の塗
布液が含まれる。
うな、感光乳剤層、下塗層、保護層、バック層等の塗布
液、磁気記録材料に用いられるような、磁性層、下塗
層、潤滑層、保護層、バック層等の塗布液、情報記録紙
に用いられるような、マイクロカプセルを主成分とする
層、顕色剤を主成分とする層等の塗布液、写真製版材料
に用いられるような、感光層、樹脂層、マット層等の塗
布液が含まれる。
【００３４】
【実施例】以下で実施例を用い、さらに詳細に本発明を
説明する。なお、本発明は本実施例のみに限定されるも
のではない。
説明する。なお、本発明は本実施例のみに限定されるも
のではない。
【００３５】実施例１ ウエブとしてポリエチレンテレフタレートフィルムを用
い、図１に示す塗布装置により、下記条件で２層同時塗
布を行った。
い、図１に示す塗布装置により、下記条件で２層同時塗
布を行った。
【００３６】１層目は、ハロゲン化銀乳剤層で、４０℃
において粘度が１０ｃＰ、表面張力は３０ｄｙｎｅ／ｃ
ｍ、塗布量は４０ｇ／平方メートルとし、２層目は、保
護膜層で、４０℃において粘度が１４ｃＰ、表面張力は
２５ｄｙｎｅ／ｃｍ、塗布量は２０ｇ／平方メートルと
し、塗布巾は９００ｍｍ、塗布速度は、３００ｍ／ｍｉ
ｎ、スライドホッパーのリップ先端からウエブまでの落
下距離は１００ｍｍとした。尚、粘度は、Ｂ型粘度計、
表面張力は、プレート（引き離し）法で測定した。
において粘度が１０ｃＰ、表面張力は３０ｄｙｎｅ／ｃ
ｍ、塗布量は４０ｇ／平方メートルとし、２層目は、保
護膜層で、４０℃において粘度が１４ｃＰ、表面張力は
２５ｄｙｎｅ／ｃｍ、塗布量は２０ｇ／平方メートルと
し、塗布巾は９００ｍｍ、塗布速度は、３００ｍ／ｍｉ
ｎ、スライドホッパーのリップ先端からウエブまでの落
下距離は１００ｍｍとした。尚、粘度は、Ｂ型粘度計、
表面張力は、プレート（引き離し）法で測定した。
【００３７】実施例１では、塗布液とウエブとの衝突点
となる薄板の先端リップ部をバックアップロール中心点
の垂直線上の上方に位置させ、スライドカーテンホッパ
ーのスライド面の水平基準面に対する傾斜角度θを３０
゜とし、衝突点におけるウエブのバックアップロールに
対する接線とスライド面となす引取角度φを９０゜とし
た。（図１に、傾斜角度θと引取角度φを示す。）
となる薄板の先端リップ部をバックアップロール中心点
の垂直線上の上方に位置させ、スライドカーテンホッパ
ーのスライド面の水平基準面に対する傾斜角度θを３０
゜とし、衝突点におけるウエブのバックアップロールに
対する接線とスライド面となす引取角度φを９０゜とし
た。（図１に、傾斜角度θと引取角度φを示す。）
【００３８】薄板の突出量Ｌの長さを５０ｍｍ、厚みは
１ｍｍ、薄板の先端上角部の曲率半径を５０μｍとし
て、薄板をボルトで固定した。
１ｍｍ、薄板の先端上角部の曲率半径を５０μｍとし
て、薄板をボルトで固定した。
【００３９】比較例１ 比較例１として、図３に示す塗布装置により前述の実施
例１と同様の塗布条件で塗布を行った。
例１と同様の塗布条件で塗布を行った。
【００４０】上記による実施例１と比較例１を比較した
結果、本発明による実施例１の場合は、２４時間連続的
に塗布を行っても筋の発生は見られなかった。一方、比
較例１による従来の塗布装置では、塗布開始後１時間で
筋が多数発生した。筋発生位置を観察したところ、リッ
プ下部に塗布液が乾燥固化した異物の付着が認められ
た。
結果、本発明による実施例１の場合は、２４時間連続的
に塗布を行っても筋の発生は見られなかった。一方、比
較例１による従来の塗布装置では、塗布開始後１時間で
筋が多数発生した。筋発生位置を観察したところ、リッ
プ下部に塗布液が乾燥固化した異物の付着が認められ
た。
【００４１】また、上記塗布条件で、カーテン膜の安定
性を評価するために、カーテン膜の巾方向中央部におけ
るカーテン膜の後方曲がり量Ａを、図３のようにリップ
先端から９０ｍｍの位置で比較した。この結果、図１に
示す本発明の実施例１である塗布装置では、０ｍｍとカ
ーテン膜の後方曲がりは認められなかった。カーテン膜
が安定し、筋故障も発生し難いことが判った。一方、図
３に示す従来の塗布装置では、２１〜３２ｍｍのカーテ
ン膜の後方曲がりが発生し、筋故障が発生し易かった。
性を評価するために、カーテン膜の巾方向中央部におけ
るカーテン膜の後方曲がり量Ａを、図３のようにリップ
先端から９０ｍｍの位置で比較した。この結果、図１に
示す本発明の実施例１である塗布装置では、０ｍｍとカ
ーテン膜の後方曲がりは認められなかった。カーテン膜
が安定し、筋故障も発生し難いことが判った。一方、図
３に示す従来の塗布装置では、２１〜３２ｍｍのカーテ
ン膜の後方曲がりが発生し、筋故障が発生し易かった。
【００４２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に基づくス
ライドカーテン塗布装置を用いた塗布方法およびその装
置では、連続走行しているウエブに塗布液を塗布する場
合、リップ先端が適宜交換可能なため塗布装置全体のコ
ストを低減できると共に、長時間にわたって筋故障の発
生を防止することができた。
ライドカーテン塗布装置を用いた塗布方法およびその装
置では、連続走行しているウエブに塗布液を塗布する場
合、リップ先端が適宜交換可能なため塗布装置全体のコ
ストを低減できると共に、長時間にわたって筋故障の発
生を防止することができた。
【図１】本発明による塗布装置の一例を示す模式図。
【図２】本発明による塗布装置の薄板リップ部の一例を
示す部分拡大図。
示す部分拡大図。
【図３】従来の塗布装置の一例を示す模式図。
１ バックアップロール ２ ウエブ ３ スライドカーテンホッパー ４ スライド面 ５ スリット ６ 塗布液 ７ 塗布液 ８ 塗布膜 ９ 薄板 １０ 固定部材 １１ リップ部 １２ 最下層部材 １３ リップ下端部間隙 １４ 上角部 １５ 下角部 θ 傾斜角度 φ 引取角度 Ｌ 突出量 Ａ カーテン膜の後方曲がり量 Ｂ リップ後面 Ｃ 水平面と平行部分
Claims (6)
- 【請求項１】 スライドカーテン塗布装置を用いた塗布
方法であって、スライドカーテンホッパーの少なくとも
最下層部材上面に設けた薄板上に塗布液を流し、連続走
行しているウエブに多層同時塗布することを特徴とする
塗布方法。 - 【請求項２】 薄板が、スライドカーテンホッパーの最
下層部材上面端より、１０〜７０ｍｍ接液側に突出して
いることを特徴とする請求項１記載の塗布方法。 - 【請求項３】 薄板の接液側先端部厚みが、０．５〜３
ｍｍであることを特徴とする請求項１または２記載の塗
布方法。 - 【請求項４】 スライドカーテン塗布装置を用いた塗布
装置において、スライドカーテンホッパーの最下層部材
上面に該上面以上の長さの薄板を付設してなることを特
徴とする塗布装置。 - 【請求項５】 薄板が、スライドカーテンホッパーの最
下層部材上面端より、１０〜７０ｍｍ接液側に突出して
いることを特徴とする請求項４記載の塗布装置。 - 【請求項６】 薄板の接液側先端部厚みが、０．５〜３
ｍｍであることを特徴とする請求項４または５記載の塗
布装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7210496A JPH09253553A (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 塗布方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7210496A JPH09253553A (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 塗布方法およびその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09253553A true JPH09253553A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13479765
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7210496A Pending JPH09253553A (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | 塗布方法およびその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09253553A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007075771A (ja) * | 2005-09-15 | 2007-03-29 | Ricoh Co Ltd | 塗布方法及び塗布装置 |
| CN103406235A (zh) * | 2013-08-08 | 2013-11-27 | 张家港市新港星科技有限公司 | 一种彩涂板连续生产涂敷装置 |
-
1996
- 1996-03-27 JP JP7210496A patent/JPH09253553A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007075771A (ja) * | 2005-09-15 | 2007-03-29 | Ricoh Co Ltd | 塗布方法及び塗布装置 |
| CN103406235A (zh) * | 2013-08-08 | 2013-11-27 | 张家港市新港星科技有限公司 | 一种彩涂板连续生产涂敷装置 |
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