JPH0925338A - 結晶化速度の低いポリエステルおよびその製造用触媒系 - Google Patents
結晶化速度の低いポリエステルおよびその製造用触媒系Info
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- JPH0925338A JPH0925338A JP8140410A JP14041096A JPH0925338A JP H0925338 A JPH0925338 A JP H0925338A JP 8140410 A JP8140410 A JP 8140410A JP 14041096 A JP14041096 A JP 14041096A JP H0925338 A JPH0925338 A JP H0925338A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ジ酸のエステル化またはジ酸のアルキルエステ
ルのアルコーリシスにより得られるモノマーの重縮合に
より製造される、完成製品の製造に使用できる、結晶化
速度の低い無色のポリエステルの提供。 【解決手段】最終的な重合体中の残留金属の量が5〜1
49.9ppmになる様な量の、アンチモンおよびゲルマ
ニウムの誘導体から選択された少なくとも1種の誘導
体、および最終的な重合体中の残留金属の量が0.1〜
90ppmになる様な量の、I-Va、I-VIIb、VIIIおよびラ
ンタニド族の金属から選択された金属の少なくとも1種
の誘導体を含んで成り、元素として表した金属の総量が
最終的な重合体中で150ppm未満である触媒系を使用
して上記ポリエステルを製造する。
ルのアルコーリシスにより得られるモノマーの重縮合に
より製造される、完成製品の製造に使用できる、結晶化
速度の低い無色のポリエステルの提供。 【解決手段】最終的な重合体中の残留金属の量が5〜1
49.9ppmになる様な量の、アンチモンおよびゲルマ
ニウムの誘導体から選択された少なくとも1種の誘導
体、および最終的な重合体中の残留金属の量が0.1〜
90ppmになる様な量の、I-Va、I-VIIb、VIIIおよびラ
ンタニド族の金属から選択された金属の少なくとも1種
の誘導体を含んで成り、元素として表した金属の総量が
最終的な重合体中で150ppm未満である触媒系を使用
して上記ポリエステルを製造する。
Description
【0001】本発明は、溶融状態の結晶化速度が低いポ
リエステルおよびそれらの重縮合用の、金属混合物から
なる触媒系に関する。半結晶性ポリエステル、特にポリ
(エチレンテレフタレート)(PET)やポリ(エチレ
ン2,6−ナフタレンジカルボキシレート)(PE
N)、は、製法および製品の観点から結晶化速度が重要
になる分野で使用されることが多い。事実、織物繊維の
場合、結晶化速度は、材料が紡糸される速度を制限する
ので、他のファクターと共に、特に重要である。例えば
人造繊維年鑑(Man-Made Fiber Year Book)(CTI) 199
3、25頁以降、に記載されている様に、近年では、
(3000メートル/分を超える)高速紡糸製法に適し
たPET系ポリエステルの研究が鋭意なされている。こ
れらの製法により、紡糸設備の生産性を著しく増加させ
ることができる。しかし、ヤーンおよびステープルの製
造に通常使用されるPETは、紡糸速度の増加によりヤ
ーンの破断数が多くなり、そのために製造の中断および
生産性の低下につながるので、この種の製法には適して
いない。特許EP202631は、高速紡糸中にヤーン
破断が起こる理由の一つは、高速度のために延伸された
ポリエステル分子の結晶化速度が増加することにあると
記載している。この特許は、コモノマーを適当な粒子径
の二酸化チタンの不活性粒子およびカルボン酸のアルカ
リ金属塩またはアルカリ土類金属塩と共に使用する、こ
の問題に対する解決策を提案している。しかし、コモノ
マーの使用は、融点、ガラス転移温度、等の他の特性の
好ましくない変化を引き起こし、また、非常に大量のコ
モノマーを使用する必要があるので、経費のかかる解決
策でもある。
リエステルおよびそれらの重縮合用の、金属混合物から
なる触媒系に関する。半結晶性ポリエステル、特にポリ
(エチレンテレフタレート)(PET)やポリ(エチレ
ン2,6−ナフタレンジカルボキシレート)(PE
N)、は、製法および製品の観点から結晶化速度が重要
になる分野で使用されることが多い。事実、織物繊維の
場合、結晶化速度は、材料が紡糸される速度を制限する
ので、他のファクターと共に、特に重要である。例えば
人造繊維年鑑(Man-Made Fiber Year Book)(CTI) 199
3、25頁以降、に記載されている様に、近年では、
(3000メートル/分を超える)高速紡糸製法に適し
たPET系ポリエステルの研究が鋭意なされている。こ
れらの製法により、紡糸設備の生産性を著しく増加させ
ることができる。しかし、ヤーンおよびステープルの製
造に通常使用されるPETは、紡糸速度の増加によりヤ
ーンの破断数が多くなり、そのために製造の中断および
生産性の低下につながるので、この種の製法には適して
いない。特許EP202631は、高速紡糸中にヤーン
破断が起こる理由の一つは、高速度のために延伸された
ポリエステル分子の結晶化速度が増加することにあると
記載している。この特許は、コモノマーを適当な粒子径
の二酸化チタンの不活性粒子およびカルボン酸のアルカ
リ金属塩またはアルカリ土類金属塩と共に使用する、こ
の問題に対する解決策を提案している。しかし、コモノ
マーの使用は、融点、ガラス転移温度、等の他の特性の
好ましくない変化を引き起こし、また、非常に大量のコ
モノマーを使用する必要があるので、経費のかかる解決
策でもある。
【0002】かなり厚いパリソン(約6〜7mm)から製
造される再使用可能なびんの場合、透明性を維持するに
は結晶化速度の低いことが不可欠である。ポリエステ
ル、特にPET、の結晶化速度を制限するために、ジエ
チレングリコール、イソフタル酸およびシクロヘキサン
ジメタノールの様なコモノマーの使用がこの分野では公
知である(特許EP465060参照)。この方法に
は、結晶化度を下げる、または機械的引張強度の様な特
性に影響することがある追加の成分を導入するなどの欠
点がある。ここで我々は、最終的な重合体中に150 p
pm未満の量の残留物を残す金属誘導体の特殊な混合物か
らなる触媒系を使用し、織物繊維やびんの製造に適し
た、結晶化速度の低いポリエステルを製造することによ
り、これらの問題を解決した。
造される再使用可能なびんの場合、透明性を維持するに
は結晶化速度の低いことが不可欠である。ポリエステ
ル、特にPET、の結晶化速度を制限するために、ジエ
チレングリコール、イソフタル酸およびシクロヘキサン
ジメタノールの様なコモノマーの使用がこの分野では公
知である(特許EP465060参照)。この方法に
は、結晶化度を下げる、または機械的引張強度の様な特
性に影響することがある追加の成分を導入するなどの欠
点がある。ここで我々は、最終的な重合体中に150 p
pm未満の量の残留物を残す金属誘導体の特殊な混合物か
らなる触媒系を使用し、織物繊維やびんの製造に適し
た、結晶化速度の低いポリエステルを製造することによ
り、これらの問題を解決した。
【0003】したがって、本発明の目的は、ジ酸のエス
テル化またはジ酸のアルキルエステルのアルコーリシス
により得られるモノマーの重縮合により製造される、結
晶化速度の低いポリエステルの合成方法であって、 −最終的な重合体中の残留金属の量が5〜149.9 p
pmになる様な量の、アンチモンおよびゲルマニウムの誘
導体から選択された少なくとも1種の誘導体、および −最終的な重合体中の残留金属の量が0.1〜90 ppm
になる様な量の、I-Va、I-VIIb、VIIIおよびランタニド
族の金属から選択された金属の少なくとも1種の誘導体 を含んで成り、元素として表した金属の総量が最終的な
重合体中で150 ppm未満になる触媒系を使用して重縮
合を行なうことを特徴とする方法である。
テル化またはジ酸のアルキルエステルのアルコーリシス
により得られるモノマーの重縮合により製造される、結
晶化速度の低いポリエステルの合成方法であって、 −最終的な重合体中の残留金属の量が5〜149.9 p
pmになる様な量の、アンチモンおよびゲルマニウムの誘
導体から選択された少なくとも1種の誘導体、および −最終的な重合体中の残留金属の量が0.1〜90 ppm
になる様な量の、I-Va、I-VIIb、VIIIおよびランタニド
族の金属から選択された金属の少なくとも1種の誘導体 を含んで成り、元素として表した金属の総量が最終的な
重合体中で150 ppm未満になる触媒系を使用して重縮
合を行なうことを特徴とする方法である。
【0004】I-Vb族の金属の中で、チタンが特に好まし
い。本発明の別の実施態様では、触媒系が所望により、
最終的な重合体中の硫黄が1〜40 ppmになる様な量
の、一般式RSO3 H(式中、Rは20個までの炭素原
子を有する、直鎖または分枝鎖のアルキル基、飽和環状
基または芳香族基を表す)を有するスルホン酸を含んで
成る。本発明のもう一つの目的は、この方法により得ら
れるポリエステル、特にポリ(エチレンテレフタレー
ト)およびポリ(エチレン2,6−ナフタレンジカルボ
キシレートである。
い。本発明の別の実施態様では、触媒系が所望により、
最終的な重合体中の硫黄が1〜40 ppmになる様な量
の、一般式RSO3 H(式中、Rは20個までの炭素原
子を有する、直鎖または分枝鎖のアルキル基、飽和環状
基または芳香族基を表す)を有するスルホン酸を含んで
成る。本発明のもう一つの目的は、この方法により得ら
れるポリエステル、特にポリ(エチレンテレフタレー
ト)およびポリ(エチレン2,6−ナフタレンジカルボ
キシレートである。
【0005】使用する化合物RSO3 Hの量は、元素状
硫黄として表して、1〜40 ppm、好ましくは20 ppm
を超える量の硫黄を含むポリエステルを与える様な量で
ある。本発明に使用できるスルホン酸の例は、ベンゼン
スルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ナフタレンスル
ホン酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸および
シクロヘキサンスルホン酸である。p−トルエンスルホ
ン酸が好ましい。酸の代わりに、対応する酸無水物、エ
ステル、またはアミドも使用できる。アンチモン(III)
の誘導体は、可溶であれば、様々な種類が可能である。
酸化アンチモンまたは酢酸アンチモンが好ましい。グリ
コール酸アンチモンも使用できる。この誘導体は、元素
状のアンチモンとして表して5〜149.9 ppmの量の
アンチモンを含むポリエステルを与える様な量で使用す
る。ゲルマニウムの誘導体は、酸化物またはその塩また
はアルコラートでよい。この誘導体は、元素状のゲルマ
ニウムとして表して5〜149.9 ppmの量のゲルマニ
ウムを含むポリエステルを与える様な量で使用する。
硫黄として表して、1〜40 ppm、好ましくは20 ppm
を超える量の硫黄を含むポリエステルを与える様な量で
ある。本発明に使用できるスルホン酸の例は、ベンゼン
スルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ナフタレンスル
ホン酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸および
シクロヘキサンスルホン酸である。p−トルエンスルホ
ン酸が好ましい。酸の代わりに、対応する酸無水物、エ
ステル、またはアミドも使用できる。アンチモン(III)
の誘導体は、可溶であれば、様々な種類が可能である。
酸化アンチモンまたは酢酸アンチモンが好ましい。グリ
コール酸アンチモンも使用できる。この誘導体は、元素
状のアンチモンとして表して5〜149.9 ppmの量の
アンチモンを含むポリエステルを与える様な量で使用す
る。ゲルマニウムの誘導体は、酸化物またはその塩また
はアルコラートでよい。この誘導体は、元素状のゲルマ
ニウムとして表して5〜149.9 ppmの量のゲルマニ
ウムを含むポリエステルを与える様な量で使用する。
【0006】アンチモンおよびゲルマニウムの誘導体と
共に使用する金属誘導体は、I-Va、I-VIIb、VIIIおよび
ランタニド族の元素の塩、酸化物または有機金属誘導体
でよい。これらの元素は特に、それらの酸化物、カルボ
ン酸塩(特に酢酸塩)、アルコラート(特にグリコラー
ト、メチラート、エチラート、イソプロピラートまたは
ブチラート)の形態で使用することができる。プレポリ
マーは、一般的な方法で、ジ酸またはそのメチルエステ
ルから、エステル化またはアルコーリシス反応により製
造される。アルコーリシス工程に最も一般的に使用され
る触媒は、マグネシウム、コバルト、マンガン、亜鉛お
よびカルシウムの酢酸塩、等、およびチタンアルコラー
トである。PETの製造では、エステルの代わりに、テ
レフタル酸が原料として好ましい。この場合、一般的に
触媒は使用しない。テレフタル酸ビス(2−ヒドロキシ
エチル)は、温度260〜290℃、圧力1ミリバール
未満で、安定剤および本発明の重縮合触媒の存在下で、
ポリ(エチレンテレフタレート)に転化される。
共に使用する金属誘導体は、I-Va、I-VIIb、VIIIおよび
ランタニド族の元素の塩、酸化物または有機金属誘導体
でよい。これらの元素は特に、それらの酸化物、カルボ
ン酸塩(特に酢酸塩)、アルコラート(特にグリコラー
ト、メチラート、エチラート、イソプロピラートまたは
ブチラート)の形態で使用することができる。プレポリ
マーは、一般的な方法で、ジ酸またはそのメチルエステ
ルから、エステル化またはアルコーリシス反応により製
造される。アルコーリシス工程に最も一般的に使用され
る触媒は、マグネシウム、コバルト、マンガン、亜鉛お
よびカルシウムの酢酸塩、等、およびチタンアルコラー
トである。PETの製造では、エステルの代わりに、テ
レフタル酸が原料として好ましい。この場合、一般的に
触媒は使用しない。テレフタル酸ビス(2−ヒドロキシ
エチル)は、温度260〜290℃、圧力1ミリバール
未満で、安定剤および本発明の重縮合触媒の存在下で、
ポリ(エチレンテレフタレート)に転化される。
【0007】上述の触媒には、 −溶融状態における重合の際、および固体状態における
重合の際の両方で活性が高い、 −広範囲な二次反応、例えばジエチレングリコールやア
セトアルデヒドの形成、最終的な材料中の好ましくない
発色、および鎖末端カルボキシル基の形成、が無い、 −重金属の存在が150 ppm未満に抑えられる、および −低コストである の特徴がある。重合体は、下記のパラメータにより特徴
付けられる。重量測定され、反応混合物中に導入される
触媒の量に対する、最終重合体中の元素の ppmとして定
義される金属含有量。示差走査熱量測定により、重合体
を5分間融解させ、10℃/分の速度で冷却して測定す
る結晶化温度(Tcc) 。結晶化温度は結晶化速度の測定を
代表し、この速度が低い程、この温度は低くなる。本発
明の方法により得られる重合体はすべて、金属含有量が
低く、結晶化温度が非常に低く、したがって結晶化速度
が低い。これらの特性により、これらの重合体は、(低
結晶化速度が不可欠である)再使用可能な容器およびび
んの製造に特に適している。さらに、これらの重合体
は、金属含有量が低いために染料の汚れが減少するの
で、織物繊維の製造に特に適している。
重合の際の両方で活性が高い、 −広範囲な二次反応、例えばジエチレングリコールやア
セトアルデヒドの形成、最終的な材料中の好ましくない
発色、および鎖末端カルボキシル基の形成、が無い、 −重金属の存在が150 ppm未満に抑えられる、および −低コストである の特徴がある。重合体は、下記のパラメータにより特徴
付けられる。重量測定され、反応混合物中に導入される
触媒の量に対する、最終重合体中の元素の ppmとして定
義される金属含有量。示差走査熱量測定により、重合体
を5分間融解させ、10℃/分の速度で冷却して測定す
る結晶化温度(Tcc) 。結晶化温度は結晶化速度の測定を
代表し、この速度が低い程、この温度は低くなる。本発
明の方法により得られる重合体はすべて、金属含有量が
低く、結晶化温度が非常に低く、したがって結晶化速度
が低い。これらの特性により、これらの重合体は、(低
結晶化速度が不可欠である)再使用可能な容器およびび
んの製造に特に適している。さらに、これらの重合体
は、金属含有量が低いために染料の汚れが減少するの
で、織物繊維の製造に特に適している。
【0008】下記の例は、本発明をさらに説明するため
であって、本発明の範囲を制限するものではない。表1
は、例6〜13により得られる重合体に関するデータを
示す。例1(比較) 40リットルの鋼製反応器に、不活性雰囲気中で、PE
Tプレポリマー7.8kg、テレフタル酸11.62kgお
よびエチレングリコール6.51kgを入れた。酢酸アン
チモン2.92gおよび酢酸コバルト四水和物2.19
gのグリコール溶液を最後に加えた。リン酸1.89g
および酢酸アンチモン6.88gのグリコール溶液を反
応混合物に加え、230℃に昇温し、水が完全に蒸留さ
れるまで、この温度に維持した。次いで、圧力を1.5
Torrに下げ、温度を285℃に上げ、これらの条件を2
時間10分維持し、過剰のエチレングリコールを除去し
た。装置を窒素で大気圧に戻した後、重合体を押し出
し、造粒した。得られた重合体を、Perkin ElmerのDSC
7 を使用してDSC(示差走査熱量測定)分析にかけ
た。溶融状態における結晶化温度(Tcc)値191℃を
得た。
であって、本発明の範囲を制限するものではない。表1
は、例6〜13により得られる重合体に関するデータを
示す。例1(比較) 40リットルの鋼製反応器に、不活性雰囲気中で、PE
Tプレポリマー7.8kg、テレフタル酸11.62kgお
よびエチレングリコール6.51kgを入れた。酢酸アン
チモン2.92gおよび酢酸コバルト四水和物2.19
gのグリコール溶液を最後に加えた。リン酸1.89g
および酢酸アンチモン6.88gのグリコール溶液を反
応混合物に加え、230℃に昇温し、水が完全に蒸留さ
れるまで、この温度に維持した。次いで、圧力を1.5
Torrに下げ、温度を285℃に上げ、これらの条件を2
時間10分維持し、過剰のエチレングリコールを除去し
た。装置を窒素で大気圧に戻した後、重合体を押し出
し、造粒した。得られた重合体を、Perkin ElmerのDSC
7 を使用してDSC(示差走査熱量測定)分析にかけ
た。溶融状態における結晶化温度(Tcc)値191℃を
得た。
【0009】例2 40リットルの鋼製反応器に、不活性雰囲気中で、PE
Tプレポリマー7kg、テレフタル酸11.62kgおよび
エチレングリコール6.51kgを入れた。酢酸アンチモ
ン1.96g、酢酸コバルト四水和物1.31gおよび
酸化ジブチルスズ0.63gのグリコール溶液を加え
た。リン酸トリメチル2.62gおよびp−トルエンス
ルホン酸ナトリウム1.17gのグリコール溶液を反応
混合物に加え、230℃に昇温し、水が完全に蒸留され
るまで、この温度に約3時間維持した。次いで、圧力を
1.5Torrに下げ、温度を285℃に上げ、これらの条
件を2時間50分維持し、過剰のエチレングリコールを
除去した。装置を窒素で大気圧に戻した後、重合体を押
し出し、造粒した。Tcc値176℃を得た。
Tプレポリマー7kg、テレフタル酸11.62kgおよび
エチレングリコール6.51kgを入れた。酢酸アンチモ
ン1.96g、酢酸コバルト四水和物1.31gおよび
酸化ジブチルスズ0.63gのグリコール溶液を加え
た。リン酸トリメチル2.62gおよびp−トルエンス
ルホン酸ナトリウム1.17gのグリコール溶液を反応
混合物に加え、230℃に昇温し、水が完全に蒸留され
るまで、この温度に約3時間維持した。次いで、圧力を
1.5Torrに下げ、温度を285℃に上げ、これらの条
件を2時間50分維持し、過剰のエチレングリコールを
除去した。装置を窒素で大気圧に戻した後、重合体を押
し出し、造粒した。Tcc値176℃を得た。
【0010】例3 40リットルの鋼製反応器に、不活性雰囲気中で、PE
Tプレポリマー7kg、テレフタル酸11.62kgおよび
エチレングリコール6.51kgを入れた。酢酸アンチモ
ン2.50g、酢酸コバルト四水和物2.19g、およ
び酸化ネオジム0.93gの酢酸およびエチレングリコ
ール溶液を加えた。リン酸トリメチル2.62gのグリ
コール溶液を反応混合物に加え、230℃に昇温し、水
が完全に蒸留されるまで、この温度に約2時間10分維
持した。次いで、圧力を0.9Torrに下げ、温度を28
5℃に上げ、これらの条件を3時間10分維持し、過剰
のエチレングリコールを除去した。装置を窒素で大気圧
に戻した後、重合体を押し出し、造粒した。Tcc値18
7℃を得た。
Tプレポリマー7kg、テレフタル酸11.62kgおよび
エチレングリコール6.51kgを入れた。酢酸アンチモ
ン2.50g、酢酸コバルト四水和物2.19g、およ
び酸化ネオジム0.93gの酢酸およびエチレングリコ
ール溶液を加えた。リン酸トリメチル2.62gのグリ
コール溶液を反応混合物に加え、230℃に昇温し、水
が完全に蒸留されるまで、この温度に約2時間10分維
持した。次いで、圧力を0.9Torrに下げ、温度を28
5℃に上げ、これらの条件を3時間10分維持し、過剰
のエチレングリコールを除去した。装置を窒素で大気圧
に戻した後、重合体を押し出し、造粒した。Tcc値18
7℃を得た。
【0011】例4 40リットルの鋼製反応器に、不活性雰囲気中で、PE
Tプレポリマー7kg、テレフタル酸11.62kgおよび
エチレングリコール6.51kgを入れた。酢酸アンチモ
ン2.50g、酢酸コバルト四水和物2.19gおよび
酸化ジブチルスズ1.05gのグリコール溶液を加え
た。リン酸トリメチル2.62gのグリコール溶液を反
応混合物に加え、230℃に昇温し、水が完全に蒸留さ
れるまで、この温度に約2時間20分維持した。次い
で、圧力を0.9Torrに下げ、温度を285℃に上げ、
これらの条件を2時間40分維持し、過剰のエチレング
リコールを除去した。装置を窒素で大気圧に戻した後、
重合体を押し出し、造粒した。Tcc値177℃を得た。
Tプレポリマー7kg、テレフタル酸11.62kgおよび
エチレングリコール6.51kgを入れた。酢酸アンチモ
ン2.50g、酢酸コバルト四水和物2.19gおよび
酸化ジブチルスズ1.05gのグリコール溶液を加え
た。リン酸トリメチル2.62gのグリコール溶液を反
応混合物に加え、230℃に昇温し、水が完全に蒸留さ
れるまで、この温度に約2時間20分維持した。次い
で、圧力を0.9Torrに下げ、温度を285℃に上げ、
これらの条件を2時間40分維持し、過剰のエチレング
リコールを除去した。装置を窒素で大気圧に戻した後、
重合体を押し出し、造粒した。Tcc値177℃を得た。
【0012】例5 40リットルの鋼製反応器に、不活性雰囲気中で、PE
Tプレポリマー7kg、テレフタル酸11.62kgおよび
エチレングリコール6.51kgを入れた。酢酸アンチモ
ン3.93g、酢酸コバルト四水和物2.19gおよび
酸化ジブチルスズ0.21gのグリコール溶液を加え
た。リン酸1.89gのグリコール溶液を反応混合物に
加え、230℃に昇温し、水が完全に蒸留されるまで、
この温度に約3時間30分維持した。次いで、圧力を
0.9Torrに下げ、温度を285℃に上げ、これらの条
件を3時間40分維持し、過剰のエチレングリコールを
除去した。装置を窒素で大気圧に戻した後、重合体を押
し出し、造粒した。Tcc値180℃を得た。
Tプレポリマー7kg、テレフタル酸11.62kgおよび
エチレングリコール6.51kgを入れた。酢酸アンチモ
ン3.93g、酢酸コバルト四水和物2.19gおよび
酸化ジブチルスズ0.21gのグリコール溶液を加え
た。リン酸1.89gのグリコール溶液を反応混合物に
加え、230℃に昇温し、水が完全に蒸留されるまで、
この温度に約3時間30分維持した。次いで、圧力を
0.9Torrに下げ、温度を285℃に上げ、これらの条
件を3時間40分維持し、過剰のエチレングリコールを
除去した。装置を窒素で大気圧に戻した後、重合体を押
し出し、造粒した。Tcc値180℃を得た。
【0013】例6 40リットルの鋼製反応器に、不活性雰囲気中で、テレ
フタル酸ジメチル19.40kg(100モル)、エチレ
ングリコール13.64kg(220モル)、酢酸マンガ
ン四水和物0.70g、酢酸マグネシウム四水和物3.
06g、酢酸亜鉛二水和物1.25g、酢酸コバルト四
水和物2.84g、および安息香酸ナトリウム1.64
gを含むグリコール溶液を加えた。反応混合物を180
℃に昇温し、メタノールが完全に蒸留されるまで、この
温度に約4時間維持し、その後、温度を225℃に上
げ、チタンテトライソエポキシド0.23g、p−トル
エンスルホン酸一水和物1.84g、三酸化アンチモン
1.92g、およびリン酸6.30gのグリコール溶液
を加えた。次いで、圧力を徐々に0.6Torrに下げ、温
度を285℃に上げた。約3時間10分の反応後、装置
をN2 で大気圧に戻し、重合体を押し出し、造粒した。
フタル酸ジメチル19.40kg(100モル)、エチレ
ングリコール13.64kg(220モル)、酢酸マンガ
ン四水和物0.70g、酢酸マグネシウム四水和物3.
06g、酢酸亜鉛二水和物1.25g、酢酸コバルト四
水和物2.84g、および安息香酸ナトリウム1.64
gを含むグリコール溶液を加えた。反応混合物を180
℃に昇温し、メタノールが完全に蒸留されるまで、この
温度に約4時間維持し、その後、温度を225℃に上
げ、チタンテトライソエポキシド0.23g、p−トル
エンスルホン酸一水和物1.84g、三酸化アンチモン
1.92g、およびリン酸6.30gのグリコール溶液
を加えた。次いで、圧力を徐々に0.6Torrに下げ、温
度を285℃に上げた。約3時間10分の反応後、装置
をN2 で大気圧に戻し、重合体を押し出し、造粒した。
【0014】例7 40リットルの鋼製反応器に、不活性雰囲気中で、テレ
フタル酸11.62kg(70モル)、エチレングリコー
ル6.51kg(105モル)、PETプレポリマー7.
0kg、酢酸コバルト四水和物2.19g、酢酸アンチモ
ン3.93g、およびチタンテトライソプロピレート
0.115gを含むグリコール溶液を加えた。反応混合
物を230℃に昇温し、水が完全に蒸留されるまで、こ
の温度に約4時間維持し、その後、温度を225℃に上
げ、リン酸1.90gおよびp−トルエンスルホン酸
0.92gのグリコール溶液を加えた。次いで、圧力を
徐々に0.6Torrに下げ、温度を285℃に上げた。約
2時間50分の反応後、装置をN2 で大気圧に戻し、重
合体を押し出し、造粒した。
フタル酸11.62kg(70モル)、エチレングリコー
ル6.51kg(105モル)、PETプレポリマー7.
0kg、酢酸コバルト四水和物2.19g、酢酸アンチモ
ン3.93g、およびチタンテトライソプロピレート
0.115gを含むグリコール溶液を加えた。反応混合
物を230℃に昇温し、水が完全に蒸留されるまで、こ
の温度に約4時間維持し、その後、温度を225℃に上
げ、リン酸1.90gおよびp−トルエンスルホン酸
0.92gのグリコール溶液を加えた。次いで、圧力を
徐々に0.6Torrに下げ、温度を285℃に上げた。約
2時間50分の反応後、装置をN2 で大気圧に戻し、重
合体を押し出し、造粒した。
【0015】例8 40リットルの鋼製反応器に、不活性雰囲気中で、PE
Tプレポリマー20.0kg、エチレングリコール2.0
kg、酢酸コバルト四水和物2.19gおよび酢酸アンチ
モン3.93gを含むグリコール溶液、チタンテトライ
ソプロピレート0.115g、リン酸1.90g、およ
びp−トルエンスルホン酸0.92gを含むグリコール
溶液を加えた。混合物を徐々に285℃に昇温し、圧力
を0.6Torrに下げた。2時間50分後、過剰のエチレ
ングリコールを除去した後、装置をN2 で大気圧に戻
し、重合体を押し出し、造粒した。
Tプレポリマー20.0kg、エチレングリコール2.0
kg、酢酸コバルト四水和物2.19gおよび酢酸アンチ
モン3.93gを含むグリコール溶液、チタンテトライ
ソプロピレート0.115g、リン酸1.90g、およ
びp−トルエンスルホン酸0.92gを含むグリコール
溶液を加えた。混合物を徐々に285℃に昇温し、圧力
を0.6Torrに下げた。2時間50分後、過剰のエチレ
ングリコールを除去した後、装置をN2 で大気圧に戻
し、重合体を押し出し、造粒した。
【0016】例9 40リットルの鋼製反応器に、不活性雰囲気中で、テレ
フタル酸11.62kg(70モル)、エチレングリコー
ル6.51kg(105モル)、PETプレポリマー7.
0kg、酢酸コバルト四水和物2.19g、酢酸アンチモ
ン1.97g、およびチタンテトライソプロピレート
0.115gを含むグリコール溶液を加えた。反応混合
物を230℃に昇温し、水が完全に蒸留されるまで、こ
の温度に約4時間維持し、その後、温度を225℃に上
げ、リン酸1.90gおよびp−トルエンスルホン酸
0.92gのグリコール溶液を加えた。次いで、圧力を
徐々に0.6Torrに下げ、温度を285℃に上げた。約
3時間15分の反応後、装置をN2 で大気圧に戻し、重
合体を押し出し、造粒した。
フタル酸11.62kg(70モル)、エチレングリコー
ル6.51kg(105モル)、PETプレポリマー7.
0kg、酢酸コバルト四水和物2.19g、酢酸アンチモ
ン1.97g、およびチタンテトライソプロピレート
0.115gを含むグリコール溶液を加えた。反応混合
物を230℃に昇温し、水が完全に蒸留されるまで、こ
の温度に約4時間維持し、その後、温度を225℃に上
げ、リン酸1.90gおよびp−トルエンスルホン酸
0.92gのグリコール溶液を加えた。次いで、圧力を
徐々に0.6Torrに下げ、温度を285℃に上げた。約
3時間15分の反応後、装置をN2 で大気圧に戻し、重
合体を押し出し、造粒した。
【0017】例10 40リットルの鋼製反応器に、不活性雰囲気中で、テレ
フタル酸11.62kg(70モル)、エチレングリコー
ル6.51kg(105モル)、PETプレポリマー7.
0kg、酢酸5.0g、酢酸コバルト四水和物2.19
g、酢酸アンチモン1.23g、およびチタンテトライ
ソプロピレート0.115gを含むグリコール溶液を加
えた。反応混合物を230℃に昇温し、水が完全に蒸留
されるまで、この温度に約4時間維持し、その後、温度
を260℃に上げ、リン酸1.90gおよびp−トルエ
ンスルホン酸0.92gのグリコール溶液を加えた。次
いで、圧力を徐々に0.6Torrに下げ、温度を285℃
に上げた。約3時間20分の反応後、装置をN2 で大気
圧に戻し、重合体を押し出し、造粒した。
フタル酸11.62kg(70モル)、エチレングリコー
ル6.51kg(105モル)、PETプレポリマー7.
0kg、酢酸5.0g、酢酸コバルト四水和物2.19
g、酢酸アンチモン1.23g、およびチタンテトライ
ソプロピレート0.115gを含むグリコール溶液を加
えた。反応混合物を230℃に昇温し、水が完全に蒸留
されるまで、この温度に約4時間維持し、その後、温度
を260℃に上げ、リン酸1.90gおよびp−トルエ
ンスルホン酸0.92gのグリコール溶液を加えた。次
いで、圧力を徐々に0.6Torrに下げ、温度を285℃
に上げた。約3時間20分の反応後、装置をN2 で大気
圧に戻し、重合体を押し出し、造粒した。
【0018】例11(比較) 40リットルの鋼製反応器に、不活性雰囲気中で、テレ
フタル酸ジメチル19.4kg(100モル)およびエチ
レングリコール13.64kg(220モル)を入れた。
酢酸マンガン四水和物0.70g、酢酸マグネシウム四
水和物3.06g、酢酸亜鉛二水和物1.25g、酢酸
コバルト四水和物2.84gおよび安息香酸ナトリウム
1.64gを含むグリコール溶液を加えた。反応混合物
を180℃に昇温し、水が完全に蒸留されるまで、この
温度に約4時間維持し、その後、温度を225℃に上げ
た。三酸化アンチモン3.68gおよびリン酸トリメチ
ル10gのグリコール溶液を加えた。次いで、圧力を徐
々に0.6Torrに下げ、温度を285℃に上げた。約2
時間50分の反応後、装置をN2 で大気圧に戻し、重合
体を押し出し、造粒した。最終生成物は灰色であり、高
水準のアセトアルデヒドを有することが分かった。
フタル酸ジメチル19.4kg(100モル)およびエチ
レングリコール13.64kg(220モル)を入れた。
酢酸マンガン四水和物0.70g、酢酸マグネシウム四
水和物3.06g、酢酸亜鉛二水和物1.25g、酢酸
コバルト四水和物2.84gおよび安息香酸ナトリウム
1.64gを含むグリコール溶液を加えた。反応混合物
を180℃に昇温し、水が完全に蒸留されるまで、この
温度に約4時間維持し、その後、温度を225℃に上げ
た。三酸化アンチモン3.68gおよびリン酸トリメチ
ル10gのグリコール溶液を加えた。次いで、圧力を徐
々に0.6Torrに下げ、温度を285℃に上げた。約2
時間50分の反応後、装置をN2 で大気圧に戻し、重合
体を押し出し、造粒した。最終生成物は灰色であり、高
水準のアセトアルデヒドを有することが分かった。
【0019】例12(比較) 三酸化アンチモン2.76gを加え、反応時間を3時間
10分にした以外は、例11に記載する様にして、重合
体を製造した。最終生成物は灰色であり、高水準のアセ
トアルデヒドを有することが分かった。
10分にした以外は、例11に記載する様にして、重合
体を製造した。最終生成物は灰色であり、高水準のアセ
トアルデヒドを有することが分かった。
【0020】例13(比較) 三酸化アンチモン1.84gを加え、反応時間を5時間
にした以外は、例11に記載する様にして、重合体を製
造した。押出しが困難な、極めて流動性の重合体が得ら
れた。明らかに、80 ppmのアンチモンを単独で使用し
た場合、重合体生成物は得られない。 表1 例 IV DEG Tm Tcc 色 番号 % 6 0.60 0.74 253 189 無色 7 0.67 0.70 252 183 無色 8 0.65 0.98 251 186 無色 9 0.58 0.68 252 179 無色 10 0.50 1.15 251 178 無色 11 0.66 0.74 252 195 灰色 12 0.50 0.51 255 206 灰色13 0.30 n.d. 256 209 無色 n.d. 測定されず
にした以外は、例11に記載する様にして、重合体を製
造した。押出しが困難な、極めて流動性の重合体が得ら
れた。明らかに、80 ppmのアンチモンを単独で使用し
た場合、重合体生成物は得られない。 表1 例 IV DEG Tm Tcc 色 番号 % 6 0.60 0.74 253 189 無色 7 0.67 0.70 252 183 無色 8 0.65 0.98 251 186 無色 9 0.58 0.68 252 179 無色 10 0.50 1.15 251 178 無色 11 0.66 0.74 252 195 灰色 12 0.50 0.51 255 206 灰色13 0.30 n.d. 256 209 無色 n.d. 測定されず
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 6/62 301 D01F 6/62 301Z // B29K 67:00 (72)発明者 エルネスト、オッキェルロ イタリー国ノバラ、ビア、デル、アルキビ オ、1/チ (72)発明者 ウーゴ、ロマーノ イタリー国ビメルカテ、ビア、フェルミ、 12
Claims (16)
- 【請求項1】ジ酸のエステル化またはジ酸のアルキルエ
ステルのアルコーリシスにより得られるモノマーの重縮
合により製造されることを特徴とする、完成製品の製造
に使用できる、結晶化速度の低い無色のポリエステル。 - 【請求項2】請求項1に記載のポリエステルの製造用の
触媒系であって、 −最終的な重合体中の残留金属の量が5〜149.9 p
pmになる様な量の、アンチモンおよびゲルマニウムの誘
導体から選択された少なくとも1種の誘導体、および −最終的な重合体中の残留金属の量が0.1〜90 ppm
になる様な量の、I-Va、I-VIIb、VIIIおよびランタニド
族の金属から選択された金属の少なくとも1種の誘導体 を含んで成り、元素として表した金属の総量が最終的な
重合体中で150 ppm未満であることを特徴とする触媒
系。 - 【請求項3】IV B族の金属から選択された金属がチタン
であり、チタンの誘導体が、最終的な重合体中の残留金
属の量が0.1〜4 ppmになる様な量で使用される、請
求項2に記載の触媒系。 - 【請求項4】組成物がさらに、最終的な重合体中の硫黄
の含有量が1〜40 ppmになる様な量の、一般式RSO
3 H(式中、Rは20個までの炭素原子を有する、直鎖
または分枝鎖の有機アルキル基、飽和環状基または芳香
族基を表す)を有するスルホン酸を含んで成る、請求項
2に記載の触媒系。 - 【請求項5】最終的な重合体中の硫黄の含有量が1〜2
0 ppmである、請求項4に記載の触媒系。 - 【請求項6】スルホン酸が芳香族スルホン酸である、請
求項4に記載の触媒系。 - 【請求項7】芳香族スルホン酸がp−トルエンスルホン
酸である、請求項4に記載の触媒系。 - 【請求項8】アンチモンまたはゲルマニウムの誘導体が
酸化物である、請求項2に記載の触媒系。 - 【請求項9】アンチモンの誘導体が酢酸塩である、請求
項2に記載の触媒系。 - 【請求項10】アンチモンまたはゲルマニウムの誘導体
がアルコラートである、請求項2に記載の触媒系。 - 【請求項11】アルコラートがグリコラートである、請
求項10に記載の触媒系。 - 【請求項12】チタンの誘導体がアルコラートである、
請求項2に記載の触媒系。 - 【請求項13】チタンの誘導体が、カルボン酸を含むエ
チレングリコールの溶液として組成物に加えられる、請
求項3に記載の触媒系。 - 【請求項14】ポリエステルがポリ(エチレン2,6−
ナフタレンジカルボキシレート)である、請求項1〜1
3のいずれか1項に記載の重合体。 - 【請求項15】請求項1〜14のいずれか1項に記載の
重合体の、特に高速で紡糸するのに適したポリエステル
繊維を製造するための使用。 - 【請求項16】請求項1〜14のいずれか1項に記載の
重合体の、再使用可能な中空製品およびびんを製造する
ための使用。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
ITMI951142A IT1275415B (it) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | Poli (etilene) tereftalato a lenta velocita' di cristallizzazione e catalizzatori di policondensazione per la sua preparazione |
IT95A001142 | 1995-12-21 | ||
IT95A002702 | 1995-12-21 | ||
ITMI952702 IT1277678B1 (it) | 1995-12-21 | 1995-12-21 | Poliesteri a bassa velocita' di cristallizzazione e sistema catalitico per la loro preparazione |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0925338A true JPH0925338A (ja) | 1997-01-28 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8140410A Pending JPH0925338A (ja) | 1995-06-01 | 1996-06-03 | 結晶化速度の低いポリエステルおよびその製造用触媒系 |
Country Status (13)
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EP (1) | EP0745629A3 (ja) |
JP (1) | JPH0925338A (ja) |
KR (1) | KR970001411A (ja) |
CN (1) | CN1138060A (ja) |
BG (1) | BG100572A (ja) |
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CZ (1) | CZ157796A3 (ja) |
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PL (1) | PL314566A1 (ja) |
SK (1) | SK70896A3 (ja) |
TR (1) | TR199600450A2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2010504438A (ja) * | 2006-09-26 | 2010-02-12 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | 部品のメタライズ方法 |
JPWO2018124294A1 (ja) * | 2016-12-29 | 2019-11-07 | 株式会社クラレ | ポリエステル、その製造方法及びそれからなる成形品 |
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---|---|---|---|---|
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CN1271111C (zh) | 2001-01-25 | 2006-08-23 | 三菱化学株式会社 | 聚酯树脂及由它制成的成形品,以及聚酯树脂的制造方法 |
JP4393004B2 (ja) | 2001-02-06 | 2010-01-06 | 三菱化学株式会社 | ポリエステル樹脂 |
US6699545B2 (en) | 2001-12-21 | 2004-03-02 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Method for increasing solid state polymerization rate of polyester polymers |
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KR20060113895A (ko) * | 2003-12-04 | 2006-11-03 | 데이진 화이바 가부시키가이샤 | 폴리에스테르, 그 제조 방법, 섬유 및 폴리에스테르 중합용촉매 |
US9777111B2 (en) | 2005-10-20 | 2017-10-03 | Grupo Petrotemex, S.A. De C.V. | PET polymer with improved properties |
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US4356299A (en) * | 1982-02-04 | 1982-10-26 | Rohm And Haas Company | Catalyst system for a polyethylene terephthalate polycondensation |
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CA2111969A1 (en) * | 1992-04-27 | 1993-11-11 | Stephan Muller | Method of producing a polyester, and use of the polyester thus produced |
IT1271309B (it) * | 1994-12-21 | 1997-05-27 | Enichem Spa | Catalizzatori di policondensazione per la sintesi di polietilene tereftalato |
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