JPH09253069A - Mrイメージング方法およびmri装置 - Google Patents

Mrイメージング方法およびmri装置

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JPH09253069A
JPH09253069A JP8066321A JP6632196A JPH09253069A JP H09253069 A JPH09253069 A JP H09253069A JP 8066321 A JP8066321 A JP 8066321A JP 6632196 A JP6632196 A JP 6632196A JP H09253069 A JPH09253069 A JP H09253069A
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Yoshikazu Ikezaki
吉和 池崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビュー間の位相ズレを適正に補正する。 【解決手段】 参照データで画像作成用データを位相補
正してから画像を作成するMRイメージング方法におい
て、位相エンコード軸方向Hpについてマグネットセン
ターMCの近傍領域cに制限して参照データを収集す
る。 【効果】 ビュー間の位相ズレを適正に補正でき、アー
チファクトのないMRイメージが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MR(Magnetic R
esonance)イメージング方法およびMRI(Magnetic R
esonance Imaging)装置に関する。さらに詳しくは、磁
場不均一によるビュー(view)間の位相ズレを適正に補
正することができるMRイメージング方法およびMRI
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来のMRI装置におけるE
PI(Echo Planer Imaging)法によるMRイメージン
グ処理の一例のフローチャートである。ステップB1で
は、操作者が、スライス位置やリード軸方向のサンプリ
ング数(例えば256)や1つの励起パルスに対して結
像させるエコー数(例えば8)などのスキャン条件を指
定する。図11に、スライスと各軸の関係を示す。スラ
イス軸方向HsはスライスSの厚さ方向、リード軸方向
HrはスライスSの横方向、位相エンコード軸方向Hp
はスライスSの縦方向とする。
【0003】図10に戻り、ステップB3では、位相エ
ンコードを行わないパルスシーケンスQrによりMRデ
ータを収集し、その収集したMRデータを参照スキャン
データDrとする。図12に、上記参照スキャンのパル
スシーケンスQrを示す。このパルスシーケンスQrで
は、まず、励起パルスR1とスライス勾配S1とを印加
する。次に、リフェーズ勾配RSとリード軸デフェーズ
勾配DRを印加する。次に、反転パルスR2とスライス
勾配S2とを印加する。次に、結像させるエコー数だけ
連続的に負のリード勾配RAと正のリード勾配RBとを
交互に印加する。位相エンコード勾配は印加しない。そ
して、結像した各エコーe1〜emからそれぞれMRデ
ータを収集し、これらを参照スキャンデータDrとす
る。なお、TEは実効エコー時間である。
【0004】図10に戻り、ステップB4では、位相エ
ンコードを行うパルスシーケンスQsによりMRデータ
を収集し、その収集したMRデータを本スキャンデータ
Dsとする。図13に、上記本スキャンのパルスシーケ
ンスQsを示す。このパルスシーケンスQsでは、ま
ず、励起パルスR1とスライス勾配S1とを印加する。
次に、リフェーズ勾配RSとリード軸デフェーズ勾配D
Rと位相エンコード軸デフェーズ勾配DPを印加する。
次に、反転パルスR2とスライス勾配S2とを印加す
る。次に、結像させるエコー数だけ連続的に負のリード
勾配RAと正のリード勾配RBとを交互に印加すると共
に位相エンコード勾配Wを印加する。そして、結像した
各エコーe1〜emからそれぞれMRデータを収集し、
これらを本スキャンデータDsとする。
【0005】図10に戻り、ステップB5では、前記参
照スキャンデータDrにより本スキャンデータDsを位
相補正し、データDaを生成する。すなわち、本スキャ
ンデータDsをそのまま用いて画像を生成すると、アー
チファクト(artifact)を生じる。これは、EPI法の
パルスシーケンスでは各エコーe1〜emが磁場不均一
の影響を受ける程度が異なる(実効エコー時間TEから
離れたエコーほど影響を大きく受ける)ため、各エコー
e1〜emに対応するビュー間で位相ズレを生じ、この
位相ズレがゴーストなどのアーチファクトの原因となる
からである。ここで、前記ステップB3のパルスシーケ
ンスQrでは位相エンコード勾配を印加しないため、前
記参照スキャンデータDrは各エコーe1〜emがそれ
ぞれ受ける磁場不均一の影響を表わす位相情報を持って
いる。そこで、前記参照スキャンデータDrの持つ位相
情報により前記本スキャンデータDsを位相補正すれ
ば、各エコーe1〜emが受ける磁場不均一の影響を除
去でき、ビュー間の位相ズレをなくすことが出来る。こ
のため、前記参照スキャンデータDrにより本スキャン
データDsを位相補正するのである。
【0006】ステップB6では、前記データDaにより
画像を作成する。図14の(a)に、スライスSに含ま
れる被検体の部位を例示する。また、図14の(b)
に、作成された画像G’を例示する。Fは被検体の胴で
あり、Hは被検体の腕である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図15は、あるエコー
についての参照スキャンデータDrから求めた位相エラ
ー分布の例示図である。この位相エラー分布T’は、主
にエコーセンターずれによる一次の位相エラー分布にな
っている。また、不連続部分t1,t2が現れている。
不連続部分t1,t2が現れている理由は、腕Hの影響
のためである。腕Hは、マグネットセンターMCから離
れているために磁場不均一の影響を大きく受けるため、
前記一次の位相エラー分布に対して不連続になってい
る。しかし、不連続部分t1,t2を含むような位相情
報により胴部Fに対応する本スキャンデータDsを位相
補正すると、不連続部分t1,t2で不適正な位相補正
が行われてしまうため、却ってこれがアーチファクトの
原因になってしまう問題点がある。
【0008】これを改善するため、図16に示すよう
に、滑らかな直線T1または2次以上の曲線により位相
エラー分布T’を近似し、その直線T1または2次以上
の曲線に対応する位相情報により本スキャンデータDs
を位相補正することが考えられる。しかし、それにより
位相補正が適正になるとは限らない問題点がある。
【0009】そこで、本発明の目的は、磁場不均一によ
るビュー間の位相ズレを適正に補正することができるM
Rイメージング方法およびMRI装置を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、本発明
は、位相エンコードを行わないパルスシーケンスにより
収集した参照データを用いて、位相エンコードを行うパ
ルスシーケンスにより収集した画像作成用データを位相
補正し、その位相補正したデータにより画像を作成する
MRイメージング方法において、前記参照データを収集
する領域を、位相エンコード軸方向についてマグネット
センターの近傍領域に制限することを特徴とするMRイ
メージング方法を提供する。上記第1の観点によるMR
イメージング方法では、位相エンコード軸方向について
はマグネットセンターの近傍領域のみに制限して参照デ
ータを収集するから、参照データはマグネットセンター
の近傍領域のみの位相情報を含み、マグネットセンター
から離れた部位(例えば図14における腕H)の位相情
報を含まないことになる。他方、通常のMRイメージン
グでは、被検体の関心部位をマグネットセンターの近傍
領域に位置させる。従って、前記参照データにより画像
作成用データの位相補正を行えば、被検体の関心部位に
ついては適正に位相補正が行えることとなる。なお、マ
グネットセンターから離れた部位では適正に位相補正が
行えないが、被検体の関心部位ではないため、特に支障
を生じない。
【0011】第2の観点では、本発明は、位相エンコー
ドを行わないパルスシーケンスにより参照データを収集
すると共に位相エンコードを行うパルスシーケンスによ
り画像作成用データを収集するスキャン手段と、前記参
照データを用いて前記画像作成用データを位相補正して
から画像を作成する画像作成手段とを具備したMRI装
置において、前記スキャン手段は、前記参照データを収
集する領域を、位相エンコード軸方向についてマグネッ
トセンターの近傍領域に制限することを特徴とするMR
I装置を提供する。上記第2の観点によるMRI装置に
よれば、上記第1の観点によるMRイメージング方法を
好適に実施できる。従って、先述のように、被検体の関
心部位については適正に位相補正を行えることとなる。
【0012】第3の観点では、本発明は、上記構成のM
RI装置において、前記位相エンコードを行わないパル
スシーケンスは、位相エンコード軸方向についてマグネ
ットセンターから離れた領域を選択的に励起して飽和さ
せてから参照データを収集するパルスシーケンスである
ことを特徴とするMRI装置を提供する。上記第3の観
点によるMRI装置では、位相エンコード軸方向につい
てマグネットセンターから離れた領域を飽和させるた
め、当該領域からのNMR信号が抑制される。このた
め、マグネットセンターの近傍領域のみに制限して参照
スキャンデータを収集することが出来る。従って、先述
のように、被検体の関心部位については適正に位相補正
を行えることとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施の形態により
本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発
明が限定されるものではない。
【0014】−第1の実施形態− 図1は、本発明の第1の実施形態にかかるMRI装置の
構成図である。このMRI装置100において、マグネ
ットアセンブリ1は、内部に被検体を挿入するための空
間部分(孔)を有し、この空間部分を取りまくようにし
て、被検体に一定の主磁場を印加する主磁場コイルと、
勾配磁場を発生するための勾配磁場コイル(勾配磁場コ
イルはx軸,y軸,z軸の各コイルを備えており、これ
らの組み合わせによりスライス軸,位相エンコード軸,
リード軸が決まる)と、被検体内の原子核のスピンを励
起するためのRFパルスを送信する送信コイルと、被検
体からのNMR信号を受信する受信コイル等が配置され
ている。主磁場コイル,勾配磁場コイル,送信コイルお
よび受信コイルは、それぞれ主磁場電源2,勾配磁場駆
動回路3,RF電力増幅器4および前置増幅器5に接続
されている。
【0015】計算機7は、パルスシーケンスを作成し、
シーケンス記憶回路8に渡す。シーケンス記憶回路8
は、パルスシーケンスを記憶し、そのパルスシーケンス
に基づいて勾配磁場駆動回路3を操作し、マグネットア
センブリ1の勾配磁場コイルから勾配磁場を発生させる
と共に、ゲート変調回路9を操作し、RF発振回路10
の搬送波出力信号を所定タイミング・所定包絡線形状の
パルス状信号に変調し、それをRFパルスとしてRF電
力増幅器4に加え、RF電力増幅器4でパワー増幅した
後、前記マグネットアセンブリ1の送信コイルに印加す
る。
【0016】前置増幅器5は、マグネットアセンブリ1
の受信コイルで受信したNMR信号を増幅し、位相検波
器12に入力する。位相検波器12は、RF発振回路1
0の搬送波出力信号を参照信号とし、NMR信号を位相
検波して、A/D変換器11に与える。A/D変換器1
1は、アナログ信号のNMR信号をディジタル信号のM
Rデータに変換し、計算機7に入力する。
【0017】計算機7は、A/D変換器11からMRデ
ータを読み込み、位相補正演算や画像再構成演算を行
い、画像を作成する。この画像は、表示装置6にて表示
される。また、計算機7は、操作卓13から入力された
情報を受け取るなどの全体的な制御を受け持つ。
【0018】図2は、上記MRI装置100におけるE
PI法によるMRイメージング処理のフローチャートで
ある。ステップV1では、操作者が、スライス位置やリ
ード軸方向のサンプリング数(例えば256)や1つの
励起パルスに対して結像させるエコー数(例えば8)な
どのスキャン条件を指定する。
【0019】ステップV2では、操作者が、参照領域
(参照スキャンデータを収集する領域)を指定する。図
3に示すように、参照領域は、位相エンコード軸方向H
pについてのマグネットセンターMCの近傍領域cであ
る。
【0020】図2に戻り、ステップV3では、位相エン
コード軸方向HpについてマグネットセンターMCから
離れた領域(図3のa,b)を選択的に励起して飽和さ
せると共に位相エンコードを行わないパルスシーケンス
QRによりMRデータを収集し、その収集したMRデー
タを参照スキャンデータDRとする。図4に、上記参照
スキャンのパルスシーケンスQRを示す。このパルスシ
ーケンスQRでは、まず、領域aを選択的に励起し飽和
させる飽和パルスRaと位相エンコード軸方向領域選択
勾配Saとを印加する。次に、位相エンコード軸にスポ
イラー勾配SPを印加する。次に、領域bを選択的に励
起し飽和させる飽和パルスRbと位相エンコード軸方向
領域選択勾配Sbとを印加する。次に、位相エンコード
軸にスポイラー勾配SPを印加する。次に、励起パルス
R1とスライス勾配S1とを印加する。次に、リフェー
ズ勾配RSとリード軸デフェーズ勾配DRを印加する。
次に、反転パルスR2とスライス勾配S2とを印加す
る。次に、結像させるエコー数だけ連続的に負のリード
勾配RAと正のリード勾配RBとを交互に印加する。位
相エンコード勾配は印加しない。そして、結像した各エ
コーe1〜emからそれぞれMRデータを収集し、それ
を参照スキャンデータDRとする。この参照スキャンデ
ータDRは、参照領域cのみから収集されたデータであ
り、領域a,bからのデータは含まれていない。
【0021】図2に戻り、ステップV4では、位相エン
コードを行うパルスシーケンスQSによりMRデータを
収集し、その収集したMRデータを本スキャンデータD
Sとする。図5に、上記本スキャンのパルスシーケンス
QSを示す。このパルスシーケンスQSでは、まず、位
相エンコード軸方向領域選択勾配Saを印加する。飽和
パルスRaは印加しない。次に、位相エンコード軸にス
ポイラー勾配SPを印加する。次に、位相エンコード軸
方向領域選択勾配Sbを印加する。飽和パルスRbは印
加しない。次に、位相エンコード軸にスポイラー勾配S
Pを印加する。次に、励起パルスR1とスライス勾配S
1とを印加する。次に、リフェーズ勾配RSとリード軸
デフェーズ勾配DRと位相エンコード軸デフェーズ勾配
DPを印加する。次に、反転パルスR2とスライス勾配
S2とを印加する。次に、結像させるエコー数だけ連続
的に負のリード勾配RAと正のリード勾配RBとを交互
に印加すると共に位相エンコード勾配Wを印加する。そ
して、結像した各エコーe1〜emからそれぞれMRデ
ータを収集し、これらを本スキャンデータDSとする。
なお、本スキャン時には、位相エンコード軸方向領域選
択勾配Sa,Sbおよびスポイラー勾配SPを必ずしも
印加しなくてよいが、渦電流の影響などを合せるため、
印加するのが好ましい。
【0022】図2に戻り、ステップV5では、前記参照
スキャンデータDRにより本スキャンデータDSを位相
補正し、データDAを生成する。ステップV6では、前
記データDAにより画像を作成する。図6の(a)に、
スライスSに含まれる被検体の部位を例示する。また、
図6の(b)に、作成された画像Gを例示する。Fは被
検体の胴であり、Hは被検体の腕である。
【0023】図7は、あるエコーについての参照スキャ
ンデータDRから求めた位相エラー分布の例示図であ
る。この位相エラー分布Tは、エコーセンタずれによる
一次の位相エラー分布になっている。図15の位相エラ
ー分布T’のような不連続部分t1,t2は現れていな
い。不連続部分t1,t2が現れていない理由は、参照
領域cに制限して参照スキャンデータDRを収集したた
め、腕Hの影響がないためである。このような不連続部
分t1,t2を含まない位相情報により胴部Fに対応す
る本スキャンデータDSを位相補正すると、適正な位相
補正が行われるため、アーチファクトを好適に抑制でき
るようになる。
【0024】ここで、参照スキャンデータDRにより本
スキャンデータDSを位相補正する具体的な手順を説明
する。説明の都合上、nをサンプリング番号,mをエコ
ー番号とし、スキャンデータをDRnm,DSnmで表し、
位相補正したデータをDAnmで表す。 (1)参照スキャンデータDRnmにリード軸方向の1次元
フーリエ変換を施し、複素数画像ZRnmを求める。 ZRnm=Fread{DRnm} (Fread{}は、リード方向の1DFTを表す) 同様に、本スキャンデータDSnmにリード軸方向の1次
元フーリエ変換を施し、複素数画像ZSnmを求める。 ZSnm=Fread{DSnm} (2)対応するデータ点同士で、複素数画像ZRnmの位相
分だけ複素数画像ZSnmの位相を逆回転させて、位相補
正した複素数画像ZCnmを求める。 ZCnm=ZSnm/(ZRnm/|ZRnm|) を求める。ここで、位相補正量θnmは、 θnm=arg{ZSnm/ZRnm} である。 (3)複素数画像ZCnmにリード軸方向の逆1次元フーリ
エ変換を施し、 DAnm=F-1read{ZCnm} により、位相補正したデータDAnmを求める。このデー
タDAnmを2次元フーリエ変換し、絶対値をとれば、画
像Gが得られる。
【0025】上記第1の実施形態のMRI装置100に
よれば、位相エンコード軸方向について領域を制限して
参照スキャンデータを収集するため、被検体の関心部位
以外の部位の悪影響を排除でき、被検体の関心部位につ
いては適正に位相補正が行えることとなる。従って、被
検体の関心部位については、アーチファクトのない良好
な画像が得られるようになる。
【0026】−第2の実施形態− 第1の実施形態ではデータDAnmを求めたが、データD
Anmを求めずに、複素数画像ZCnmに位相エンコード方
向の1次元フーリエ変換を施し、絶対値をとれば、画像
Gが得られる。この場合は、第1の実施形態におけステ
ップV5,V6が一体の処理となる。すなわち、複素数
画像ZCnmに位相エンコード軸方向の1次元フーリエ変
換を施し、 ZC’nm=Fphase{ZCnm} により、複素数画像ZC’nmを求める。この複素数画像
ZC’nmの絶対値画像を作成すれば、画像Gが得られ
る。
【0027】上記第2の実施形態でも、被検体の関心部
位以外の部位の悪影響を排除でき、被検体の関心部位に
ついては適正に位相補正が行える。従って、被検体の関
心部位については、アーチファクトのない良好な画像が
得られる。
【0028】−第3の実施形態− 第3の実施形態は、GRASE(GRadient And Spin Ec
ho)法のパルスシーケンスに本発明を適用したものであ
る。図8に、GRASE法の参照スキャンのパルスシー
ケンスURを示す。このパルスシーケンスURでは、ま
ず、領域aを選択的に励起し飽和させる飽和パルスRa
と位相エンコード軸方向領域選択勾配Saとを印加す
る。次に、位相エンコード軸にスポイラー勾配SPを印
加する。次に、領域bを選択的に励起し飽和させる飽和
パルスRbと位相エンコード軸方向領域選択勾配Sbと
を印加する。次に、位相エンコード軸にスポイラー勾配
SPを印加する。この後は、代表的なGRASE法のパ
ルスシーケンスと同様である。但し、位相エンコード勾
配は印加しない。収集した参照スキャンデータDRは、
参照領域cのみから収集されたデータであり、領域a,
bからのデータは含まれていない。
【0029】図9に、GRASE法の本スキャンのパル
スシーケンスUSを示す。このパルスシーケンスUSで
は、まず、位相エンコード軸方向領域選択勾配Saを印
加する。飽和パルスRaは印加しない。次に、位相エン
コード軸にスポイラー勾配SPを印加する。次に、位相
エンコード軸方向領域選択勾配Sbを印加する。飽和パ
ルスRbは印加しない。次に、位相エンコード軸にスポ
イラー勾配SPを印加する。この後は、代表的なGRA
SE法のパルスシーケンスと同様である。なお、本スキ
ャンの時には、位相エンコード軸方向領域選択勾配S
a,Sbおよびスポイラー勾配SPを必ずしも印加しな
くてよいが、渦電流の影響などを合せるため、印加する
のが好ましい。
【0030】上記第3の実施形態でも、被検体の関心部
位以外の部位の悪影響を排除でき、被検体の関心部位に
ついては適正に位相補正が行える。従って、被検体の関
心部位については、アーチファクトのない良好な画像が
得られる。
【0031】
【発明の効果】本発明のMRイメージング方法およびM
RI装置によれば、位相エンコード軸方向についてはマ
グネットセンターの近傍領域に制限して参照データを収
集するため、被検体の関心部位以外の部位の悪影響を排
除でき、被検体の関心部位については適正に位相補正が
行える。従って、被検体の関心部位については、アーチ
ファクトのない良好な画像が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるMRI装置の
構成図である。
【図2】図1のMRI装置におけるMRイメージング処
理のフローチャートである。
【図3】参照領域の説明図である。
【図4】本発明にかかる参照スキャンのパルスシーケン
ス(EPI法)の例示図である。
【図5】本発明にかかる本スキャンのパルスシーケンス
(EPI法)の例示図である。
【図6】スライスと画像の説明図である。
【図7】本発明にかかる参照スキャンデータから求めた
位相エラー分布の例示図である。
【図8】本発明にかかる参照スキャンのパルスシーケン
ス(GRASE法)の例示図である。
【図9】本発明にかかる本スキャンのパルスシーケンス
(GRASE法)の例示図である。
【図10】従来のMRイメージング処理のフローチャー
トである。
【図11】スライスの説明図である。
【図12】従来の参照スキャンのパルスシーケンス(E
PI法)の例示図である。
【図13】従来の本スキャンのパルスシーケンス(EP
I法)の例示図である。
【図14】スライスと画像の説明図である。
【図15】従来の参照スキャンデータから求めた位相エ
ラー分布の例示図である。
【図16】図15の位相エラー分布を近似する直線の説
明図である。
【符号の説明】
100 MRI装置 1 マグネットアセンブリ 3 勾配磁場駆動回路 7 計算機 8 シーケンス記憶回路 a,b 参照領域外の領域 c 参照領域 F 胴 H 腕 Hp 位相エンコード軸方向 MC マグネットセンター R1 励起パルス R2,P1,P2,P3 反転パルス Ra,Rb 飽和パルス Sa,Sb 位相エンコード軸方向領
域選択勾配

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位相エンコードを行わないパルスシーケ
    ンスにより収集した参照データを用いて、位相エンコー
    ドを行うパルスシーケンスにより収集した画像作成用デ
    ータを位相補正し、その位相補正したデータにより画像
    を作成するMRイメージング方法において、 前記参照データを収集する領域を、位相エンコード軸方
    向についてマグネットセンターの近傍領域に制限するこ
    とを特徴とするMRイメージング方法。
  2. 【請求項2】 位相エンコードを行わないパルスシーケ
    ンスにより参照データを収集すると共に位相エンコード
    を行うパルスシーケンスにより画像作成用データを収集
    するスキャン手段と、前記参照データを用いて前記画像
    作成用データを位相補正してから画像を作成する画像作
    成手段とを具備したMRI装置において、 前記スキャン手段は、前記参照データを収集する領域
    を、位相エンコード軸方向についてマグネットセンター
    の近傍領域に制限することを特徴とするMRI装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のMRI装置において、
    前記位相エンコードを行わないパルスシーケンスは、位
    相エンコード軸方向についてマグネットセンターから離
    れた領域を選択的に励起して飽和させてから参照データ
    を収集するパルスシーケンスであることを特徴とするM
    RI装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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