JPH09253027A - 内視鏡のシール部の補強構造 - Google Patents

内視鏡のシール部の補強構造

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JPH09253027A
JPH09253027A JP8069514A JP6951496A JPH09253027A JP H09253027 A JPH09253027 A JP H09253027A JP 8069514 A JP8069514 A JP 8069514A JP 6951496 A JP6951496 A JP 6951496A JP H09253027 A JPH09253027 A JP H09253027A
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endoscope
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reinforcing structure
seal portion
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Hiroyuki Katsurada
弘之 桂田
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】Oリングを配置するために薄肉に形成された内
視鏡の外壁部を構成する─ラスチック製部品の薄肉部
が、オートクレーブ等によって変形しない優れた耐久性
を有し、しかもモールド成型時にひけ等が発生しない内
視鏡のシール部の補強構造を提供すること。 【解決手段】外壁部品31内に配置された剛性部材30
2に、外壁部品31が内没するのを妨げるための受け部
材310を、外壁部品31の内面に近接して対向するよ
うに取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外壁部がプラス
チックで形成された内視鏡のシール部の補強構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】内視鏡の操作部やコネクタ部等は、軽量
化や形状設計の自由性等から、外壁部をプラスチック製
の部品で形成するのが一般的になってきている。
【0003】また、内視鏡使用後に洗浄および消毒を行
うためには、全体を水密構造にする必要があるので、外
壁部品とその隣接部品との間にはシール用のOリングを
介在させて、外部と内部との間のシールをしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図12に例示されるよ
うに、外壁部品91とその隣接部品92との継ぎ目部分
にOリング93を介在させるためには、その部分だけ外
壁部品91を薄肉に形成する必要がある。91aがその
薄肉部である。
【0005】ところが、内視鏡を滅菌消毒するためにオ
ートクレーブ(高圧蒸気滅菌)装置に入れると、内視鏡
の外壁部品91は蒸気による高温にさらされ、しかも内
部と外部との間に最大3気圧程度の大きな圧力変化が加
わる。
【0006】そのため、オートクレーブ装置に入れられ
た内視鏡の外壁部品91は、高温と大きな内外圧力差に
よって薄肉部91aが図13に示されるように内方に変
形し、オートクレーブ装置から取り出されて内外圧力差
がなくなった後も、図14に示されるように反った変形
が残る。
【0007】その結果、Oリング93によるシールが不
完全になって、水分が内視鏡の内部に侵入するいわゆる
水漏れ事故が発生してしまう場合がある。なお、変形防
止を考慮して薄肉部91a全体を厚くするような肉付け
をすると、プラスチックモールド成型時にひけが発生し
易くなって、部品成形がうまくいかない。
【0008】そこで本発明は、Oリングを配置するため
に薄肉に形成された内視鏡の外壁部を構成するプラスチ
ック製部品の薄肉部が、オートクレーブ等によって変形
しない優れた耐久性を有し、しかもモールド成型時にひ
け等が発生しない内視鏡のシール部の補強構造を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の内視鏡のシール部の補強構造は、内視鏡の
外壁部を構成するプラスチック製の外壁部品とその隣接
部品との間にシール用のOリングを装着するために、上
記外壁部品が上記Oリング装着部分において薄肉に形成
された内視鏡のシール部の補強構造において、上記外壁
部品内に配置された剛性部材に、上記外壁部品が内没す
るのを妨げるための受け部材を上記外壁部品の内面に近
接して対向するように取り付けたことを特徴とする。
【0010】なお、上記受け部材が互いの間隔をあけて
上記剛性部材にねじ込まれたビスであってもよく、上記
受け部材が上記剛性部材に対して固定手段によって固定
されていてもよく、或いは上記剛性部材を構成する部品
の一部によって固定されていてもよい。
【0011】また、上記剛性部材が、上記外壁部品内に
配置された配線基板を囲んで設けられたシールド部材で
あっもよく、上記剛性部材が、上記外壁部品内に配置さ
れた構造物、或いは上記外壁部品とその内部の構造物を
支持するフレームであってもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図3は、内視鏡観察画像を固体撮像素子
で撮像するようにした電子内視鏡を示しており、全体と
して外部から内部に水等が侵入しない水密構造に構成さ
れている。
【0013】電子内視鏡は、先端に固体撮像素子が内蔵
された挿入部1の基端が操作部2に連結されていて、図
示されていない光源装置兼ビデオプロセッサに接続され
るコネクタ部3が、操作部2に一端が連結された可撓性
の連結管4の先端に取り付けられている。
【0014】図4はコネクタ部3を示しており、例えば
ポリサルフォンのような耐熱性のあるプラスチック製の
ケース31によって周囲が囲まれていて、その端面側開
口部分は同様の耐熱性のあるプラスチックからなる前板
32によって塞がれている。
【0015】ケース31内には、固体撮像素子の駆動回
路が実装された回路基板301等が内蔵されている。3
5は、内視鏡の内圧を外圧に対応して調整するための内
外圧調整弁である。
【0016】前板32には、図示が省略されている照明
用のライトガイドファイババンドルの入射端部が内挿さ
れたライトガイド接続管33と、内視鏡観察画像の撮像
信号等を伝送するための接点ピンが配置された信号コネ
クタ34とが突設されている。
【0017】コネクタ部3は、他の部分と同様に、外部
から内部に水等が侵入しない水密構造に構成されてお
り、そのために、ケース31と前板32との連結接続部
の継ぎ目部分には、ゴム材のような弾力性部材からなる
Oリング36が潰された状態で装着されていて、コネク
タ部3の外部と内部との間のシールをしている。
【0018】ケース31と前板32は、接続部では互い
を重ね合わせるために各々肉厚が薄く形成されている。
31aは、ケース31の薄肉部である。重ね合わせ部で
内側に配置された前板32は、Oリング36が嵌め込ま
れる部分ではさらに薄肉に形成されている。32aがそ
の薄肉部である。
【0019】なお、ケース31と前板32との連結は、
まず回路基板301を囲んで配置された金属製の剛体で
あるシールド枠302の先側を、ライトガイド接続管3
3及び信号コネクタ34を固定するためのナット30
3,304で前板32に固定して行われる。
【0020】そして、外端側に可撓性連結管4を連結す
るための金属製の連結筒307の内端側をシールド枠3
02の後側にビスで固定する。308は電気絶縁材から
なるスペーサである。
【0021】連結筒307の外端部分はケース31の後
端部で固定ナットによってケース31に固定されてい
て、連結筒307とシールド枠302を介して前板32
がケース31側に引き寄せられ、それによって前板32
とケース31とが分離しないように固定されている。そ
の結果、シールド枠302は、ケース31内で全くガタ
ツキがない状態に固定されている。
【0022】図1は、図4におけるI−I断面を示して
いる。ケース31はこの位置においては薄肉部31aの
近傍の厚肉部になっている。シールド枠302は、部品
としては左右に分割された2部品で構成されて、連結部
材311によって一体的に連結されていて、全体にケー
ス31の内面との間に隙間をあけて配置されている。
【0023】そしてシールド枠302には、互いの間に
ほぼ均等な間隔をあけて例えば6か所に、図2に拡大図
示されるように、ビス310がねじ込まれている。各ビ
ス頭の頂点はケース31の内面に対向していて、ケース
31の内面との間にごく僅かな隙間eがあくように設け
られている。
【0024】この隙間eは、ケース31が外圧によって
内側に変形してビス310で受けられたときに、ケース
31の変形が弾性変形の範囲で止まるように設定されて
いればよく、隙間eがちょうどゼロであってもよい。
【0025】内視鏡をオートクレーブ滅菌機に入れたと
き、シール用のOリング36を配置するために薄肉に形
成されたケース31の薄肉部31aが、高温と大きな圧
力変化によって内没しようとする。
【0026】しかし、薄肉部31aのすぐ近傍にビス3
10を取り付けたことにより、ケース31の内没が防が
れて、Oリング36によるシール部からの水漏れ事故が
発生しない。また、ケース31には何ら特別の加工を施
す必要がないので、モールド成型時にひけ等の問題が生
じない。なお、ビス310に代えてリベット等を用いて
もよい。
【0027】図5は本発明の第2の実施の形態を示して
おり、ケース31の内没を阻止するための受け部材とし
て、第1の実施の形態ではビス頭を用いていたのに対
し、独立した受け部材320を設けて、それをシールド
枠302にビス止めしたものである。
【0028】この実施の形態の受け部材320は、ケー
ス31の内面がモールド成型時の抜き勾配を有している
のに合わせて、図6に拡大図示されるように、斜めに形
成されている。
【0029】図7は本発明の第3の実施の形態を示して
おり、ケース31の内没を阻止するための受け部材が、
第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、間隔をあ
けてシールド枠302の片面について3個設けられてい
たのに対して、受け部材330を細長く形成してシール
ド枠302の片面につき1個にして、シールド枠302
にビス等により固定したものである。
【0030】図8は本発明の第4の実施の形態を示して
おり、シールド枠302を外側に向けて折り曲げて、そ
の部分を受け部材340にしたもの、図9及びそのX−
X断面図である図10は本発明の第5の実施の形態を示
しており、シールド枠302にプレス加工で突起を形成
して、その部分を受け部材350にしたものである。こ
のようにすると構造が極めて簡単になり、製造コストを
低減することができる。
【0031】図11は本発明の第6の実施の形態を示し
ており、本発明を操作部2に適用したものである。図1
1は、プラスチック製の操作部ケース21の継ぎ目の近
傍における操作部2の断面図であり、その位置の近傍
に、シール用のOリングと操作部ケース21の薄肉部と
があるが、その図示は省略されている。
【0032】24は、湾曲操作機構のうちの操作ワイヤ
の走行機構であり、操作部全体を支持する金属板製のフ
レーム23に支持されている。24は、操作ワイヤ走行
機構24のカバーであり、これも金属板製である。
【0033】ここでは、操作部ケース21の内没を阻止
するための受け部材210が、片面側ではフレーム23
に固定されていて、もう一方の側では操作ワイヤ走行機
構カバー24に固定されている。
【0034】この各受け部材210の上端面は操作部ケ
ース21の内面に対向していて、操作部ケース21の内
面との間にごく僅かな隙間があくように設けられてお
り、内視鏡をオートクレーブ滅菌装置内に入れたとき、
シール用のOリングを配置するために薄肉に形成された
操作部ケースの薄肉部の内没が防がれて、シール部から
の水漏れ事故が発生しない。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、外壁部品内に配置され
た剛性部材に、外壁部品が内没するのを妨げるように外
壁部品の内面に近接して対向する受け部材を取り付けた
ことにより、外壁部品の薄肉部が、オートクレーブ等に
よって変形せず優れた耐久性を有し、しかもモールド成
型時にひけ等が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のI−I断面図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施の形態の部分拡大断面図で
ある。
【図3】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の側面図で
ある。
【図4】本発明の第1の実施の形態のコネクタ部の部分
断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の部分拡大断面図で
ある。
【図6】本発明の第2の実施の形態の受け部材の断面図
である。
【図7】本発明の第3の実施の形態のシールド枠の斜視
図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態のシールド枠の斜視
図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態のシールド枠の斜視
図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態のX−X断面図で
ある。
【図11】本発明を操作部に適用した実施の形態の操作
部の断面図である。
【図12】従来の内視鏡のシール部の部分断面図であ
る。
【図13】従来のオートクレーブ装置に入れられた内視
鏡のシール部の部分断面図である。
【図14】従来のオートクレーブ装置から出された内視
鏡のシール部の部分断面図である。
【符号の説明】
2 操作部 3 コネクタ部 21 操作部ケース 23 フレーム 31 ケース 31a 薄肉部 32 前板 36 Oリング 302 シールド枠 210,320,330,340,350 受け部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内視鏡の外壁部を構成するプラスチック製
    の外壁部品とその隣接部品との間にシール用のOリング
    を装着するために、上記外壁部品が上記Oリング装着部
    分において薄肉に形成された内視鏡のシール部の補強構
    造において、 上記外壁部品内に配置された剛性部材に、上記外壁部品
    が内没するのを妨げるための受け部材を上記外壁部品の
    内面に近接して対向するように取り付けたことを特徴と
    する内視鏡のシール部の補強構造。
  2. 【請求項2】上記受け部材が、互いの間隔をあけて上記
    剛性部材にねじ込まれたビスである請求項1記載の内視
    鏡のシール部の補強構造。
  3. 【請求項3】上記受け部材が、上記剛性部材に対して固
    定手段によって固定されている請求項1記載の内視鏡の
    シール部の補強構造。
  4. 【請求項4】上記受け部材が、上記剛性部材を構成する
    部品の一部によって形成されている請求項1記載の内視
    鏡のシール部の補強構造。
  5. 【請求項5】上記剛性部材が、上記外壁部品内に配置さ
    れた配線基板を囲んで設けられたシールド部材である請
    求項1、2、3又は4記載の内視鏡のシール部の補強構
    造。
  6. 【請求項6】上記剛性部材が、上記外壁部品内に配置さ
    れた構造物である請求項1、2、3又は4記載の内視鏡
    のシール部の補強構造。
  7. 【請求項7】上記剛性部材が、上記外壁部品とその内部
    の構造物を支持するフレームである請求項1、2、3又
    は4記載の内視鏡のシール部の補強構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018021583A1 (ja) * 2017-08-31 2018-02-01 富士フイルム株式会社 内視鏡のコネクタ装置
JPWO2018021583A1 (ja) * 2017-08-31 2020-10-22 富士フイルム株式会社 内視鏡のコネクタ装置
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