JPH09252984A - 組立浴槽 - Google Patents

組立浴槽

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JPH09252984A
JPH09252984A JP8097683A JP9768396A JPH09252984A JP H09252984 A JPH09252984 A JP H09252984A JP 8097683 A JP8097683 A JP 8097683A JP 9768396 A JP9768396 A JP 9768396A JP H09252984 A JPH09252984 A JP H09252984A
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JP
Japan
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cloth
outer shape
holding member
shape holding
frame body
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Withdrawn
Application number
JP8097683A
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English (en)
Inventor
Setsuo Hotta
節夫 堀田
Sadao Furusho
貞男 古荘
Suketsugu Yamamoto
資次 山本
Tamio Minami
民男 南
Kentaro Asakura
健太郎 朝倉
Yasuhisa Hirohata
泰久 広畑
Ryuzo Ikeda
龍三 池田
Toshio Sato
敏雄 佐藤
Kimiko Tanaka
喜美子 田中
Shizue Katou
シズエ 加藤
Akiyoshi Kanbayashi
明美 神林
Fusanori Asano
總徳 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Motor Wheel Co Ltd
Chuo Seiki KK
Original Assignee
Central Motor Wheel Co Ltd
Chuo Seiki KK
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Publication date
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Priority to JP8097683A priority Critical patent/JPH09252984A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 介護人の負担を軽減することを課題とする。 【解決手段】 無端環状の上側枠体2と,この上側枠体
2とほぼ同一形状且つ同寸法の下側枠体3と,これら双
方の枠体2,3に着脱自在に係合すると共に当該各枠体
2,3を所定距離だけ離間させる複数の支柱4とからな
る外枠1を有し、外枠1の内側に配設すると共に上側枠
体2に懸装された袋状の布状外形保持部材5と、この布
状外形保持部材5の内側に配設すると共にその内部に湯
を張る防水袋6とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組立浴槽に係り、
特に、身体の不自由な人の入浴に好適な組立浴槽に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から身体の不自由な人の介護には、
介護人による大きな労力が払われてきた。かかる労力を
軽減する目的で、最近は、介護用ベッド,電動車椅子等
が開発され、広く普及し始めている。そして、これらの
介護用品の充実で、現在は家庭における身体の不自由な
人の介護、即ち、自宅介護が多くなってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自宅介
護において、身体の不自由な人が入浴する場合には、家
屋に備え付けの通常の浴槽が使用されることが多かっ
た。即ち、一般家庭の場合、浴槽が据え付けであること
が多く、これを身体の不自由な人に好適な浴槽にするに
は、回収工事等の大ががりな準備を必要とするため、余
儀なく通常の浴槽が使用されていた。
【0004】かかる一般的な浴槽は、上方が開口した箱
状の容器であるため、身体の不自由な人の入浴の際に
は、介護人が身体の不自由な人を直接抱え上げると共に
浴槽内に静かに運び込まなくてはならず、かかる作業
は、非常に腕力を要すると共に介護人の身体の大きな負
担となっていた。
【0005】また、この浴槽は壁面側に隙間のない状態
で据え付けられている場合が多く、これにより、介護人
は浴槽の周囲に回り込むことができないため、入浴に携
わる全ての作業がより困難となるという不都合を有して
いた。
【0006】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、介護人の負担を軽減し得る組立浴槽を提供す
ることを、その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、無端環状の上側枠体と,この上側枠体とほぼ同一形
状且つ同寸法の下側枠体と,これら双方の枠体に着脱自
在に係合すると共に当該各枠体を所定距離だけ離間させ
る複数の支柱とからなる外枠を有し、外枠の内側に配設
すると共に上側枠体に懸装され,その内部に湯を張る防
水性の袋状の布状外形保持部材とを備える構成を採って
いる。
【0008】上記構成の場合、使用に際して各構成の組
立を行う。即ち、予め外枠を組み立てる前の状態で、下
側枠体の内側領域に布状外形保持部材を広げ易い状態で
配置し、さらに、布状外形保持部材の内側領域に入浴す
る人間が入り、この後速やかに支柱,上側枠体を組み立
てる。
【0009】即ち、入浴する人間の周囲で下側枠体から
複数の支柱を立ち上げ、さらにその上に上側枠体を配置
する。そして、布状外形保持部材を入浴する人間を内部
に包み込むように広げ、さらにこの布状外形保持部材の
内側にポンプ等を使用して湯を注ぐ。これにより内部の
人間は入浴を行うことができる。
【0010】請求項2記載の発明の場合には、無端環状
の上側枠体と,この上側枠体とほぼ同一形状且つ同寸法
の下側枠体と,これら双方の枠体に着脱自在に係合する
と共に当該各枠体を所定距離だけ離間させる複数の支柱
とからなる外枠を有し、互いに隣接する各支柱の間に設
けた複数の布状外形保持部材と、この布状外形保持部材
の内側に配設すると共にその内部に湯を張る防水袋とを
備える構成を採っている。
【0011】上記構成の場合、請求項1記載の発明と同
様に使用に際して各構成の組立を行う。即ち、予め外枠
を組み立てる前の状態で、下側枠体の内側領域に防水袋
を広げ易い状態で配置し、防水袋の内側領域に入浴する
人間が入り、この後速やかに支柱,上側枠体を組み立て
る。
【0012】即ち、入浴する人間の周囲で下側枠体から
複数の支柱を立ち上げ、各支柱間に布状外形保持部材を
配設し、さらにその上に上側枠体を配置する。そして、
防水袋を入浴する人間を内部に包み込むように広げ、さ
らにこの防水袋の内側にポンプ等を使用して湯を注ぐ。
これにより内部の人間は入浴を行うことができる。
【0013】請求項3記載の発明の場合は、無端環状の
上側枠体と,この上側枠体とほぼ同一形状且つ同寸法の
下側枠体と,これら双方の枠体に着脱自在に係合すると
共に当該各枠体を所定距離だけ離間させる複数の支柱と
からなる外枠を有し、外枠の内側に配設すると共に上側
枠体に懸装された袋状の布状外形保持部材と、この布状
外形保持部材の内側に配設すると共にその内部に湯を張
る防水袋とを備える構成を採っている。
【0014】上記構成の場合、請求項1記載の発明と同
様に使用に際して各構成の組立を行う。即ち、予め外枠
を組み立てる前の状態で、下側枠体の内側領域に布状外
形保持部材とさらにその上に防水袋とを広げ易い状態で
配置し、防水袋の内側領域に入浴する人間が入り、この
後速やかに支柱,上側枠体を組み立てる。
【0015】即ち、入浴する人間の周囲で下側枠体から
複数の支柱を立ち上げ、さらにその上に上側枠体を配置
する。そして、布状外形保持部材及び防水袋を入浴する
人間が内部に入り込むように広げて、防水袋と布状外形
保持部材との二重構造の袋を形成し、この防水袋の内側
にポンプ等を使用して湯を注ぐ。これにより内部の人間
は入浴を行うことができる。
【0016】請求項4記載の発明は、布状外形保持部材
を網状としており、その他の構成は請求項3と同様であ
る。
【0017】上記構成の場合は、請求項3記載の構成と
同様の動作が行われる。
【0018】請求項5記載の発明は、布状外形保持部材
が、個別に上側枠体に懸装された複数のベルト状部材か
らなる構成を採り、その他の構成は請求項3記載の構成
と同様である。
【0019】上記構成の場合は、請求項3記載の構成と
同様の動作が行われる。
【0020】請求項6記載の発明は、布状外形保持部材
に,上側枠体とほぼ同寸法の環状骨格部材を当該上側枠
体と平行に少なくとも一つ以上装備し、その他の構成は
請求項1,3,4又は5と同様である。
【0021】この構成では、布状外形保持部材に装備さ
れた複数の環状骨格部材により、当該袋状の布状外形保
持部材が、予め上側枠体とほぼ同じ大きさに広げられた
状態にあり、内側領域に入浴する人間が入ると、そのま
ま布状外形保持部材は立ち上げられる。そして、その他
の動作については、請求項1,3,4又は5と同様に行
われる。
【0022】請求項7記載の発明は、各環状骨格部材
を、布状外形保持部材の内側に装備する構成を採ってい
る。
【0023】上記構成の場合は、請求項6記載の構成と
同様の動作が行われる。
【0024】請求項8記載の発明は、各環状骨格部材
を、布状外形保持部材の外側に装備する構成を採ってい
る。
【0025】上記構成の場合は、請求項6記載の構成と
同様の動作が行われる。
【0026】請求項9記載の発明は、各環状骨格部材
を、支柱とほぼ平行に布状外形保持部材に着設された複
数の帯状部材により係止する構成を採っている。
【0027】上記構成の場合は、請求項6記載の構成と
同様の動作が行われる。
【0028】請求項10記載の発明は、各環状骨格部材
を、上下方向に所定の自由度をもって布状外形保持部材
に装備する構成を採っている。
【0029】上記構成の場合は、請求項6記載の構成と
同様の動作が行われる。
【0030】請求項11記載の発明は、上側枠体と下側
枠体とを四角形状とする構成を採っている。
【0031】上記構成の場合は、上記各構成と同様の動
作が行われる。
【0032】請求項12記載の発明は、外枠の下側に底
板を設け、この底板を、その周縁部から周壁を立ち上げ
た断面コ字状に形成すると共に下側枠体を収納した状態
で当該下側枠体に連結し、周壁が所定の高さに設定され
ているという構成を採っている。
【0033】上記構成により、入浴時には、上記各構成
と同様の動作が行われる。そして、入浴が終了すると、
湯が廃棄され、布状外形保持部材等が畳まれる共に外枠
は支柱,上側枠体及び下側枠体に分解される。
【0034】本構成では、断面コ字状の底板内に下側枠
体が配設された状態にあり、さらに、この底板の内側領
域に上側枠体,支柱,折り畳まれた布状外形保持部材等
の全ての構成が収納される。
【0035】請求項13記載の発明は、下側枠体を底板
に一体成形するという構成を採っている。
【0036】この構成では、底板に支柱を直接装着して
外枠を組み立てる。そして、その他の動作は請求項12
記載の発明と同様に行われる。
【0037】本発明では、上記の各構成によって前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0038】
【発明の実施の形態】
【0039】<第1の実施形態>
【0040】本発明の第1の実施形態を図1乃至図10
に基づいて説明する。この第1の実施形態は、図1に示
す組立浴槽10を示すものである。
【0041】この組立浴槽10は、長方形状の上側枠体
2と,この上側枠体2とほぼ同寸法の下側枠体3と,こ
れら双方の枠体2,3に着脱自在に係合すると共に当該
各枠体2,3を所定距離だけ上下方向に離間させる四本
の支柱4とからなる外枠1を有している。
【0042】そして、この外枠1の内側で上側枠体2に
懸装された袋状の布状外形保持部材5と、この布状外形
保持部材5の内側に配設された防水袋6と、外枠1の下
部に装備された断面コ字状の底板7とを備えている。
【0043】以下、各部を詳説する。
【0044】外枠1は、上述のように、上側枠体2と下
側枠体3と四本の支柱4とから構成され、これらはいず
れも、所定強度を備えたパイプ部材から形成されてい
る。
【0045】上側枠体2と下側枠体3とは、共に大きさ
の等しい長方形状の同一構造を採り、各支柱4を介して
互いに対向して配設されている。各枠体2,3は、それ
ぞれの長方形の四辺を成すパイプ部材2B,3Bと、各
頂点に設けられた支柱4の一端部を挿入する挿入部2
A,3Aとからなる。この挿入部2A,3Aは、図2に
示すように、筒状であり、挿入部2Aは開口側が下方を
向き、挿入部3Aは上方を向いて配設され、双方の内径
は共に人力で支柱4が装着できる大きさに設定されてい
る。なお、これらの挿入部2A,3Aには、入浴時に支
柱4が抜けてしまうことを防止するために、蝶ネジ等の
ストッパを設けても良い。
【0046】外枠1は、上記の上側枠体2,下側枠体3
及び各支柱4を組み合わせることにより、直方体形状の
骨組みが形成される。この骨組みたる外枠1の内側に
は、布状外形保持部材5が配設される。この布状外形保
持部材5は、布状で可撓性を備え且つ伸縮性が少ない折
り畳み自在の素材を袋状に形成したものであり、広げた
状態で略直方体形状になると共にその開口部を上方に向
けて配設される。
【0047】また、この布状外形保持部材5は、その開
口部の端縁部に、上側枠体2の各パイプ状部材2Bが挿
通する四つの筒状部分が設けられている。上側枠体2の
製作の過程で、予めこの布状外形保持部材5の筒状部分
にパイプ状部材2Aが挿通された状態で各挿入部2Aと
各パイプ状部材2Bとが連結されるため、上側枠体2と
布状外形保持部材5とは、一体的に連結された状態にな
っている。そして、この上側枠体2が各支柱4に支持さ
れた状態で外枠1が組み立てられることにより、布状外
形保持部材5は、この上側枠体2に懸装された状態とな
る。
【0048】さらに、この布状外形保持部材5は、その
内側に防水袋6が配設される。この防水袋6は、布状外
形保持部材5とほぼ同一の容積を有し,水分を通さない
例えばビニール性の袋からなり、この防水袋6の内部に
湯が入れられる。
【0049】このため、布状外形保持部材5には、湯に
よる水圧が外側方向に付加され、外枠1の外側にはみ出
すまでに変形を生ずる。この布状外形保持部材5は、伸
張性を有さない素材であると共に上側枠体2に懸装され
ているため、ある程度その外形を保持することが可能で
あるが、水圧による変形の影響は少ないことが保守性の
面からも望ましい。そこで、布状外形保持部材5の外側
表面には、上側枠体2とほぼ同じ大きさの長方形状の環
状骨格部材8が二つ装備されている。
【0050】これら環状骨格部材8は、素材に金属等が
使用され、上側枠体2とほぼ平行状態で布状外形保持部
材5に巻回するように当該布状外形保持部材5の外側表
面に複数の帯状部材9を介して装備されているため、布
状外形保持部材5の広がりを有効に防止する。
【0051】また、環状骨格部材8を固定する帯状部材
9は、その長さ方向が支柱4の配設方向(上下方向)に
沿っており、各環状骨格部材8を挟んで三箇所で布状外
形保持部材5に装着されている。これらの装着部は、各
環状骨格部材8に対して充分な間隔に設定されているた
め、各環状骨格部材8は、上下方向について充分な遊び
をもって布状外形保持部材5に装備された状態となって
いる。
【0052】この組立浴槽10では、各帯状部材9は布
状外形保持部材5に対して接着,縫いつけまたはリベッ
ト止め等の手段により固定装備されているため、各環状
骨格部材8は、布状外形保持部材5から取り外すことは
できないが、使用に際して、組立浴槽10の組立作業を
行う際には、環状骨格部材8の取付作業を行う必要がな
く、作業の迅速化を図ることができる。
【0053】また例えば、布状外形保持部材5を折り畳
む場合等には、上述の遊びにより環状骨格部材8は上下
方向の移動が許容されるため、環状骨格部材8が一様に
布状外形保持部材5に縫いつけられている場合と比較し
て折り畳み動作の妨害にならず、また環状骨格部材8に
荷重が付加された場合に遊びによる逃げが可能であるた
め、縫いつけ部分から布状外形保持部材5が破れる等の
不都合を防止し、保守性の向上を図ることが可能であ
る。
【0054】さらに、帯状部材9を使用することによ
り、環状骨格部材8が一様に縫いつけられている場合と
比較して、簡易且つ少ない作業量で取付を行うことがで
き、生産性に優れるという利点を有している。
【0055】次に、底板7について説明する。この底板
7は、下側枠体3より幾分大きい長方形状の板状部材
と、その四辺を成す周縁部から一様に上方に立ち上げら
れた周壁とから構成され、その断面形状がコ字状となる
ように形成されている。
【0056】そして、この底板7は、その内側領域内
に、下側枠体3が支柱4の挿入側を上方に向けた状態で
固定されている。
【0057】また、この底板7は、図3に示すように、
その周壁が、底板7の内側に固定装備された下側枠体3
に重ねて上側枠体2を載置した状態で,なおはみ出すこ
とがない高さに設定されており、布状外形保持部材5を
上下方向について押しつぶすようにして畳むと共に各支
柱4と折り畳まれた防水袋7とを各枠体2,3の内側領
域に収納することによって、組立浴槽10全体の構成が
底板の内側に収納することを可能としている。
【0058】これにより、組立浴槽10の非使用時に
は、底板7のみのサイズとなり狭いスペースに収納する
ことが可能ことができ収納スペースの節約となり、また
かさばらない構造のため、可搬性に優れ、あらゆる目的
地に運ぶことが容易となる。
【0059】以下上記の構成からなる組立浴槽10につ
いて、身体の不自由な人の入浴を行う際の使用時におけ
る動作を図3乃至図8に基づいて順を追って説明する。
【0060】この組立浴槽10は、湯の供給が可能な風
呂場等で使用される。図3は、折り畳まれて収納状態に
ある組立浴槽10が風呂場の洗い場に配置された状態を
示している。隣接する据え付けの浴槽には、入浴に適し
た温度の湯が既に用意されている。符号Pは、この据え
付けの浴槽内の湯を組立浴槽10に供給するためのポン
プであり、また符号Hはその際に使用されるホースであ
る。
【0061】そして、図4に示すように、底板7の内側
から支柱4及び防水袋6を取り出し、この防水袋6を上
側枠体2の大きさに広げ且つ上側枠体2の上側に覆いか
ぶせる。
【0062】次に、図5に示すように、介護人の補助に
より身体の不自由な人を上側枠体2の内側領域に防水袋
6の上から座らせる。
【0063】次に、図6に示すように、身体の不自由な
人を布状外形保持部材5及び防水袋6に包み込むように
して、上側枠体2を上方に引き上げ、各挿入部2Aにそ
れぞれ支柱4の挿入を行い、布状外形保持部材5の立ち
上げを行う。
【0064】さらに、図7では、各支柱4が上側枠体2
の挿入部2A及び下側枠体3の挿入部3Aに挿入され、
布状外形保持部材5がほぼ完全に立ち上げられた状態を
示す。
【0065】そして、図8に示すように、組み立てられ
た組立浴槽10の防水袋6の内部にポンプPを使用して
据え付けの浴槽内の湯を供給する。これにより、身体の
不自由な人は、通常と同様の入浴を行うことができる。
【0066】以上のように、この第1の実施形態では、
外枠1を上側枠体2,下側枠体3及び四本の支柱4とか
ら構成し、これらを組み立てる前の状態で、予め外枠1
の内側となる位置に介護人が身体の不自由な人を運び込
み、その後で外枠1を組み立てるため、介護人は、わざ
わざ浴槽の高さまで身体の不自由な人を担ぎ上げること
なく、入浴させることができる。このため、介護人は、
肉体的に大きな負担を受ける不都合が解消され、この組
立浴槽10により、介護における負担の軽減を図ること
ができる。
【0067】この際、上側枠体2及び下側枠体3に対し
各支柱4を挿入するのみで外枠1を組み立てることがで
きるため、容易且つ迅速に外枠1の組み立て作業を行う
ことができ、身体の不自由な人は、組立浴槽10を組み
立てるまでの間に身体を冷やされることは殆どない。
【0068】また、この組立浴槽10では、布状外形保
持部材5が、上側枠体2に懸装されると共に予めパイプ
状部材2Bに係合して一体化が図られているため、上側
枠体2を上方に引き上げることにより、布状外形保持部
材5が同時に立ち上げられて使用時の形状に広げること
が可能であり、これにより、組立浴槽10の組立作業を
さらに迅速に行うことが可能である。
【0069】さらに、この組立浴槽10は、湯を保持す
る防水袋6を備えており、この防水袋6を使い捨てのも
のとすることにより、常に新しい防水袋6が使用されて
衛生的面での向上を図ることができる。また、組立浴槽
10の使用毎に各部を洗浄する必要がなく保守が容易と
なり、介護人の労働負担の軽減を図ることが可能とな
る。
【0070】また、組立浴槽10は、布状外形保持部材
5の外側周囲に二つの環状骨格部材8を装備しているた
め、防水袋6内の湯から付加される水圧による布状外形
保持部材5の外側に膨らむ変形を防止することができ
る。これにより、入浴中の人間が組立浴槽10の内部で
バランスを維持し易く、安定性の向上を図ると共に、外
枠1及び布状外形保持部材5に付加される重圧を低減す
ることができ、これら外枠1及び布状外形保持部材5の
保守性の向上を図ることができる。
【0071】さらに、上記各環状骨格部材8を上下方向
に配設した複数の帯状部材9により布状外形保持部材5
に係止しているため、この環状骨格部材8を布状外形保
持部材5に直接縫い込む場合と比較してより簡易に組立
浴槽10を生産することができ、生産性の向上を図るこ
とができる。
【0072】また、この帯状部材9は、各環状骨格部材
8を挟むようにして三点で布状外形保持部材5に装備さ
れているため、各環状骨格部材8は、それぞれ上下方向
について自由度をもって保持される。これにより、布状
外形保持部材5を折り畳む場合及び広げる場合に、各環
状骨格部材8はこの自由度による逃げ動作が行われ、こ
れらの動作の妨害にならないため、これらの作業の煩雑
性の低減を図ることができる。
【0073】これに加えて、環状骨格部材8に自由度を
もたせることにより、環状骨格部材8が直接布状外形保
持部材5に縫いつけ固定されている場合と比較して、こ
の布状外形保持部材5に荷重が付加された場合等に、自
由度の範囲内で環状骨格部材8が自由に移動できるた
め、縫い付け部分から布状外形保持部材5が破れる破損
等の発生を防止し、保守性の向上を図ることができる。
【0074】さらに、この組立浴槽10は、底板7が断
面コ字状に形成され、その内側が下側枠体3が収納可能
な大きさであると共に周壁部分が上側枠体と下側枠体と
を重ねて収納できる高さに設定されているため、分解時
の組立浴槽10の全ての構成をこの底板7内に一体的に
収納することが可能となり、これにより可搬性に優れる
という利点を有している。
【0075】このため、介護人の労働負担の軽減を図る
ことが可能であると共に、湯の供給が図れるあらゆる場
所で入浴することが可能となり、身体の不自由な人だけ
ではなく、例えば、キャンプ地や震災の被災地等にも容
易に運搬が可能である。
【0076】ここで、図1に示す組立浴槽10では、二
つの環状骨格部材8が一定の間隔をもって配設されてい
るが、外枠1の高さに応じてこの数は増減させても良
い。また、より幅を広く形成した帯状の環状骨格を使用
しても良い。
【0077】また、帯状部材9は、引き剥し及び装着が
自在な面状ファスナーにより布状外形保持部材5に装備
しても良い。これによって、各環状骨格部材8が布状外
形保持部材5から着脱自在となり、例えば、布状外形保
持部材5の洗浄を環状骨格部材8を外して行うことがで
きる,布状外形保持部材5をより小さく折り畳むことが
できる等の効果が得られる。このことは、後述するいず
れの実施形態も同様である。
【0078】また、前述した帯状部材9に替えて、図9
に示す垂下環状部材9Aによって環状骨格部材8を保持
しても良い。この垂下環状部材9Aは、短冊状の布状部
材を環状骨格部材8に巻回し、その両端部を布状外形保
持部材5に縫いつけることにより、環状骨格部材を挿通
させる環状部分を形成しており、また、縫いつけられた
両端部から下方に垂下した状態でこの環状骨格部材8の
保持を行う。この垂下環状部材8の垂下状態により、環
状骨格部材8は上下方向に一定の自由度を得ることがで
き、これにより帯状部材とほぼ同一の効果を得ることが
できる。
【0079】さらに、前述した底板7に替えて、図10
に示す底板7Aを使用しても良い。この底板7Aは、上
側枠体2より幾分大きい長方形状の板状部材と、その四
辺を成す周縁部から一様に上方に立ち上げられた周壁と
を有し、その断面形状がコ字状となるように形成されて
いる。
【0080】そして、この底板7Aには、その内側の四
隅に支柱4の挿入が自在である四つの挿入口7aが設け
られており、さらにその周壁は各挿入口7a上に上側枠
体2を載置して収納した場合に上方からこの上側枠体2
がはみ出すことのない高さに設定されている。
【0081】これにより、この底板7Aは、底板7と同
様の効果を得ることができる。そして、これに加えて、
下側枠体2の機能を備えているため、この底板7Aを装
備することにより下側枠体2が不要となり、部品点数の
低減を図ることができ、組立浴槽の生産性の向上を図る
ことが可能となる。
【0082】<第2の実施形態>
【0083】本発明の第2の実施形態を説明する。この
第2の実施形態では、図11に示す組立浴槽20を示す
ものであり、前述した組立浴槽10と同一となる部分に
ついては同符号を付して重複する説明は省略するものと
する。
【0084】この組立浴槽20は、長方形状の上側枠体
2と下側枠体3とこれらに着脱自在の四本の支柱4とか
らなる外枠1を有し、この外枠1の内側で上側枠体2に
懸装された袋状の布状外形保持部材5と、この布状外形
保持部材5の内側に配設された防水袋6と、外枠1の下
部に装備された底板7とを備えている。
【0085】さらに、この組立浴槽20は、布状外形保
持部材5の内側に二つの環状骨格部材28を装備したこ
とを特徴としている。即ち、二つの環状骨格部材28
は、上下方向に配設した帯状部材29によって所定の自
由度をもった状態で布状外形保持部材5に保持されてい
る。
【0086】この組立浴槽20は、その使用時には前述
の組立浴槽10とほぼ同一の動作が行われると共に組立
浴槽10と同一の効果を有している。そして、環状骨格
部材28を布状外形保持部材5の内側に装備したことに
よって、防水袋6内の湯から受ける布状外形保持部材5
の外側方向への変形を防止すると共に、この環状骨格部
材28により布状外形保持部材5が当該環状骨格部材2
8の大きさに広げられた状態が維持されるため、使用の
際の組立時に、折り畳まれた状態から布状外形保持部材
5を使用状態に広げる際の動作が容易に行うことが可能
となる。
【0087】<第3の実施形態>
【0088】本発明の第3の実施形態を説明する。この
第3の実施形態では、図12に示す組立浴槽30を示す
ものであり、前述した組立浴槽10と同一となる部分に
ついては同符号を付して重複する説明は省略するものと
する。
【0089】この組立浴槽30は、長方形状の上側枠体
2と下側枠体3とこれらに着脱自在の四本の支柱4とか
らなる外枠1を有し、この外枠1の内側で上側枠体2に
懸装された袋状且つ防水性の布状外形保持部材35と、
外枠1の下部に装備された底板7とを備えている。
【0090】さらに、布状外形保持部材35の外周には
二つの環状骨格部材8が帯状部材39を介して装備され
ている。
【0091】この組立浴槽30は、組立浴槽10と比較
してその構成に防水袋6を含んでおらず、布状外形保持
部材35に直接湯を満たすことを特徴としている。即
ち、この布状外形保持部材35には水を通さない素材が
使用され、水漏れが生じないように穴や隙間がない構造
が採られている。
【0092】さらに、帯状部材39は、前述の帯状部材
9のようにピン止めではなく、布状外形保持部材35の
表面上に、接着又は熱用着等によって固定されている。
【0093】この組立浴槽30は、使用時に布状外形保
持部材5内に直接湯を供給する点を除いて前述の組立浴
槽10とほぼ同一の動作が行われる。そして、これによ
り、組立浴槽10とほぼ同一の効果を得ることができる
と共に、防水袋6を広げる動作及び折り畳む動作を省略
することができ、煩雑性を排除すると共に、部品点数の
軽減を図ることができ、組立浴槽30の生産性の向上を
図ることが可能である。
【0094】<第4の実施形態>
【0095】本発明の第4の実施形態を説明する。この
第4の実施形態では、図13に示す組立浴槽40を示す
ものであり、前述した組立浴槽10と同一となる部分に
ついては同符号を付して重複する説明は省略するものと
する。
【0096】この組立浴槽40は、長方形状の上側枠体
2と下側枠体3とこれらに着脱自在の四本の支柱4とか
らなる外枠1を有し、互いに隣接する各支柱4の間に設
けた四つの布状外形保持部材45と、この布状外形保持
部材45の内側に配設すると共にその内部に湯を張る防
水袋6と、外枠1の下部に装備された底板7とを備えて
いる。
【0097】この組立浴槽40は、袋状の布状外形保持
部材5に替えて四つの平面状の布状外形保持部材45を
備えたことを特徴とする。この布状外形保持部材45
は、長方形状の上側枠体2の長辺の長さとほぼ等しい幅
を有する布状外形保持部材45A,45Aと、長方形状
の上側枠体2の短辺の長さより若干小さい幅を有する布
状外形保持部材45B,45Bとからなり、いずれの布
状外形保持部材45A,45Bも、その両端部に支柱4
が挿通される筒状係合部45a,45b(図14参照)
が設けられている。
【0098】図14に、この組立浴槽40の分解斜視図
を示す。この組立浴槽40の組立の際には、底板7の内
部に収納された下側枠体3の各挿入部3Aに各支柱4が
挿入される。そして、各支柱4を各筒状係合部45a,
45bに挿入させてて各布状外形保持部材45A,45
Bの装着を行う。この際、筒状係合部45aと筒状係合
部45bとが互い違いに挿入されるように挿入する。
【0099】そして、各支柱4の上端部を上側枠体2に
装着し、外枠1の内側に防水袋6を配設し、この防水袋
6の内側に湯をはることによって入浴が可能となる。
【0100】また、身体の不自由な人に入浴をさせる場
合には、図15(A)に示すように、予め、一箇所を除
いて各布状外形保持部材45A,45Bを支柱4を介し
てベルト状に連結させておいても良い。これによって、
図15(B)に示すように、底板7及び下側枠体3に載
置された防水袋6の上に運ばれた身体の不自由な人を周
囲から囲い込むようにして布状外形保持部材45A,4
5Bの装着が行われ、より迅速に組立浴槽40の組立作
業を行うことができる。
【0101】この組立浴槽40では、袋状の布状外形保
持部材5に替えて四つの平面状の布状外形保持部材45
を使用することにより、この布状外形保持部材45をよ
り小さく折り畳むことが可能となり、組立浴槽40全体
の収納性を向上させることが可能となった。また、袋状
の布状外形保持部材5と比較して、布状外形保持部材全
体の材料消費量を低減させると共に生産を容易とするこ
とができ、これにより組立浴槽40の生産性の向上を図
ることができる。
【0102】<第5の実施形態>
【0103】本発明の第5の実施形態を説明する。この
第5の実施形態では、図16に示す組立浴槽50を示す
ものであり、前述した組立浴槽10と同一となる部分に
ついては同符号を付して重複する説明は省略するものと
する。
【0104】この組立浴槽50は、長方形状の上側枠体
2と下側枠体3とこれらに着脱自在の四本の支柱4とか
らなる外枠1を有し、この外枠1の内側で上側枠体2に
懸装された袋状且つ網状の布状外形保持部材55と、こ
の布状外形保持部材55の内側に配設された防水袋6
と、布状外形保持部材55の外側周囲に装備された二つ
の環状骨格部材58と、外枠1の下部に装備された底板
7とを備えている。
【0105】この組立浴槽50は、布状外形保持部材5
5を網状としたことを特徴としている。この布状外形保
持部材55は、所定強度のロープ又はワイヤ等から袋状
に編み上げられており、その上方部分に上側枠体2が挿
通状態で係合する。布状外形保持部材5と同様に、この
布状外形保持部材55は上側枠体2と一体化され、分離
できないようになっている。
【0106】この組立浴槽50は、前述の組立浴槽10
とほぼ同一の動作が行われると共に組立浴槽10と同一
の効果を有し、さらに、布状外形保持部材55が網状で
あることにより、当該布状外形保持部材55をより小さ
く畳むことができ、例えば、底板7内に収納する場合
に、その内部で占める占有容積を小さくすることがで
き、余裕をもって収納することができる。
【0107】また、布状外形保持部材55の生産におけ
る原材料の消費量を低減化し生産性の向上を図ることが
可能となると共に、布状外形保持部材55自体の軽量化
を図ることができる。
【0108】<第6の実施形態>
【0109】本発明の第6の実施形態を説明する。この
第6の実施形態では、図17に示す組立浴槽60を示す
ものであり、前述した組立浴槽10と同一となる部分に
ついては同符号を付して重複する説明は省略するものと
する。
【0110】この組立浴槽60は、長方形状の上側枠体
2と下側枠体3とこれらに着脱自在の四本の支柱4とか
らなる外枠1を有し、この外枠1の内側で上側枠体2に
懸装された複数のベルト状部材65Aから形成された袋
状の布状外形保持部材65と、この布状外形保持部材6
5の内側に配設された防水袋6と、布状外形保持部材6
5の外側周囲に装備された二つの環状骨格部材8と、外
枠1の下部に装備された底板7とを備えている。
【0111】この組立浴槽60は、布状外形保持部材6
5を複数のベルト状部材65Aから形成したことを特徴
としている。このベルト状部材65Aは、上端が環状に
形成され、ここに上側枠体2が挿通されることにより懸
装状態を維持している。そして、各ベルト状部材65A
は、底板7の近傍で互いに交差すると共にこの交差部分
で縫いつけ又は接着等の手段により連結されている(図
示略)。この布状外形保持部材65は、布状外形保持部
材5と同様に上側枠体2と一体化され、分離できないよ
うになっている。
【0112】さらに、各ベルト状部材65Aには、各環
状骨格部材8を個別に保持する帯状部材69が装備され
ている。この帯状部材69は、上下方向についてこの環
状骨格部材69を所定の自由度をもって保持を行ってい
る。
【0113】この組立浴槽60は、前述の組立浴槽10
とほぼ同一の動作が行われると共に組立浴槽10と同一
の効果を有し、さらに、布状外形保持部材65を複数の
ベルト状部材65Aから構成したことにより、当該布状
外形保持部材65をより小さく畳むことができ、例え
ば、底板7内に収納する場合に、その内部で占める占有
容積を小さくすることができ、余裕をもって収納するこ
とができる。
【0114】また、布状外形保持部材65の生産におけ
る原材料の消費量を低減化し生産性の向上を図ることが
可能となると共に、布状外形保持部材65自体の軽量化
を図ることができる。
【0115】
【発明の効果】請求項1記載の本発明では、外枠を上側
枠体,下側枠体及び複数の支柱とから構成し、これらを
組み立てる前の状態で、予め外枠の内側となる位置に介
護人が身体の不自由な人を運び、その後で外枠を組み立
てるため、介護人は、わざわざ浴槽の高さまで身体の不
自由な人を担ぎ上げることなく、入浴させることができ
る。このため、介護人の介護における肉体的負担の軽減
を図ることができる。
【0116】また、この組立浴槽では、布状外形保持部
材が、上側枠体に懸装されているため、上側枠体を上方
に引き上げることにより、布状外形保持部材が同時に立
ち上げられて使用時の形状に広げることが可能であり、
これにより、組立浴槽の組立作業を迅速に行うことが可
能である。
【0117】請求項2記載の発明では、その構成により
請求項1記載の発明とほぼ同様の効果を有している。そ
して、新たに、内部に湯を張るための防水袋を備えてい
るため、この防水袋を使い捨てのものとすることによ
り、常に新しい防水袋の使用による衛生的面での向上を
図ることができる。また、組立浴槽の使用毎に各部を洗
浄する必要がなく保守が容易となり、介護人の労働負担
の軽減を図ることが可能となる。
【0118】さらに、各支柱間に装備された複数の布状
外形保持部材を有しているため、組立浴槽の非使用時に
は、これら布状外形保持部材を支柱から外してを折り畳
むこととにより小さく折り畳むことができ、組立浴槽の
収納時における省スペース化を図ることが可能である。
【0119】また、これら布状外形保持部材は、各支柱
間にのみ設けられる構成のため、布状外形保持部材全体
の材料消費量を低減させると共に生産を容易とすること
ができ、これにより組立浴槽の生産性の向上を図ること
が可能である。
【0120】請求項3記載の発明では、外枠と布状外形
保持部材と防水袋とを備えているため、上述した各効果
を有すると共に、布状外形保持部材が袋状であるため、
内部の防止袋の形状を有効に保持すると共に、布状外形
保持部材と防水袋の二重構造となり、他と比較して内部
の湯の保温効果を得ることができる。
【0121】請求項4記載の発明では、上記各構成とほ
ぼ同様の効果を有すると共に、布状外形保持部材が網状
であることにより、当該布状外形保持部材をより小さく
畳むことができ、非使用時における収納の際により省ス
ペース化を図ることができる。
【0122】さらに、布状外形保持部材の生産における
原材料の消費量を低減化し生産性の向上を図ることが可
能となると共に、布状外形保持部材自体の軽量化を図る
ことが可能である。
【0123】請求項5記載の発明では、上記各構成とほ
ぼ同様の効果を有すると共に、布状外形保持部材を複数
のベルト状部材から構成しているため、当該布状外形保
持部材をより小さく畳むことができ、非使用時における
収納の際により省スペース化を図ることができる。
【0124】さらに、布状外形保持部材の生産における
原材料の消費量を低減化し生産性の向上を図ることが可
能となると共に、布状外形保持部材自体の軽量化を図る
ことが可能である。
【0125】請求項6記載の発明では、上記各構成とほ
ぼ同様の効果を有すると共に、布状外形保持部材の外側
周囲に少なくとも一つ以上の環状骨格部材を装備してい
るため、防水袋内の湯から付加される水圧による布状外
形保持部材の外側に膨らむ変形を防止することができ
る。これにより、入浴中の人間が組立浴槽の内部でバラ
ンスを維持し易く、安定した状態で入浴することができ
ると共に、外枠等に付加される重圧を低減することがで
き、これら外枠及び布状外形保持部材の保守性の向上を
図ることができる。
【0126】請求項7記載の発明では、上記各構成とほ
ぼ同様の効果を有すると共に、環状骨格部材を布状外形
保持部材の内側に装備しているため、防水袋内の湯から
受ける布状外形保持部材の外側方向への変形を防止する
と共に、この環状骨格部材により布状外形保持部材が当
該環状骨格部材の大きさに広げられた状態が維持される
ため、使用の際の組立時に、折り畳まれた状態から布状
外形保持部材を使用状態に広げる際の動作が容易に行う
ことが可能となる。
【0127】請求項8記載の発明では、上記各構成とほ
ぼ同様の効果を有すると共に、環状骨格部材を布状外形
保持部材の外側に装備しているため、防水袋内の湯から
受ける布状外形保持部材の外側方向への変形を防止する
と共に、この環状骨格部材の取付作業を容易に行うこと
が可能となり、これにより組立浴槽の生産性の向上を図
ることができる。
【0128】請求項9記載の発明では、上記各構成とほ
ぼ同様の効果を有すると共に、環状骨格部材を上下方向
に配設した複数の帯状部材により布状外形保持部材に係
止しているため、この環状骨格部材を布状外形保持部材
に直接縫い込む場合と比較してより簡易に少ない作業量
で取付を行うことができ、組立浴槽全体の生産性の向上
を図ることができる。
【0129】請求項10記載の発明では、上記各構成と
ほぼ同様の効果を有すると共に、環状骨格部材を、上下
方向について自由度をもって保持する構成であるため、
布状外形保持部材を折り畳む場合及び広げる場合に、各
環状骨格部材はこの自由度による逃げ動作が行われ、こ
れらの動作の妨害にならないため、これらの作業の煩雑
性の低減を図ることができる。
【0130】さらに、環状骨格部材に自由度をもたせる
ことにより、環状骨格部材が直接布状外形保持部材に縫
いつけ固定されている場合と比較して、この布状外形保
持部材に荷重が付加された場合等に、自由度の範囲内で
環状骨格部材が自由に移動できるため、縫い付け部分か
ら布状外形保持部材が破れる破損等の発生を防止し、保
守性の向上を図ることができる。
【0131】請求項11記載の発明では、上記各構成と
ほぼ同様の効果を有すると共に、上下の枠体を共に長方
形状としているため、直線状のパイプ又は棒状部材等か
ら形成することができ、このため、各部の生産が容易に
行える、即ち、生産性の向上を図ることができる。
【0132】請求項12記載の発明では、上記各構成と
ほぼ同様の効果を有すると共に、底板を備えているた
め、組立浴槽は、その非使用時にはこの底板内に全ての
構成を収納することができ、これにより可搬性の向上を
図ることができる。
【0133】このため、例えば介護人は、この組立浴槽
を目的地まで容易に運ぶことができ、これにより労働負
担の軽減を図ることが可能である。
【0134】また、介護の場合のみではなく、湯の供給
が図れるあらゆる場所で入浴することが可能となり、身
体の不自由な人だけではなく、例えば、キャンプ地や震
災の被災地等にも容易に運搬が可能である。
【0135】請求項13記載の発明では、上記各構成と
ほぼ同様の効果を有すると共に、下側枠体が底板に一体
的に形成されるため、下側枠体の機能をこの底板が備
え、独立した下側枠体が不要となり、部品点数の低減を
図ることができ、組立浴槽の生産性の向上を図ることが
可能となる。
【0136】本発明は以上のように構成され機能するの
で、これにより、従来にない優れた組立浴槽を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に開示した組立浴槽の下側(上側)枠体と
支柱との係合状態を示す斜視図である。
【図3】図1に開示した組立浴槽の非使用時における収
納状態を示す斜視図である。
【図4】図1に開示した組立浴槽の使用時における外枠
立ち上げ前の防水袋の配置状態を示す斜視図である。
【図5】図1に開示した組立浴槽の使用時における外枠
立ち上げ前の入浴する人間の配置状態を示す斜視図であ
る。
【図6】図1に開示した組立浴槽の使用時における外枠
立ち上げ状態を示す斜視図である。
【図7】図1に開示した組立浴槽の使用時における外枠
がほぼ立ち上げられた状態を示す斜視図である。
【図8】図1に開示した組立浴槽の組立後、入浴が行わ
れている状態を示す斜視図である。
【図9】図1に開示した組立浴槽の帯状部材に替えて垂
下環状部材の使用状態を示す斜視図である。
【図10】図1に開示した組立浴槽の底板に替わる他の
底板を示す斜視図である。
【図11】第2の実施形態を示す斜視図である。
【図12】第3の実施形態を示す斜視図である。
【図13】第4の実施形態を示す斜視図である。
【図14】図13に開示した組立浴槽の分解斜視図であ
る。
【図15】図13に開示した組立浴槽の布状外形保持部
材及び外枠の組立方法の一例を示しており、図15
(A)は予め連結された布状外形保持部材及び支柱を示
す説明図であり、図15(B)は図15(A)で示した
連結された布状外形保持部材及び支柱による組立浴槽の
組立動作を示す動作説明図である。
【図16】第5の実施形態を示す斜視図である。
【図17】第6の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10,20,30,40,50,60 組立浴槽 1 外枠 2 上側枠体 3 下側枠体 4 支柱 5,35,45,55,65 布状外形保持部材 6 防水袋 7,7A 底板 8,28,58 環状骨格部材 9,29,39,69 帯状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 朝倉 健太郎 東京都練馬区西大泉5−21−7 (72)発明者 広畑 泰久 東京都中野区大和町3−27−15 (72)発明者 池田 龍三 東京都北区上十条5−7−5 (72)発明者 佐藤 敏雄 千葉県八千代市高野1289−18 (72)発明者 田中 喜美子 東京都港区赤坂2−13−8 (72)発明者 加藤 シズエ 東京都板橋区高島平2−26−3−1228 (72)発明者 神林 明美 東京都杉並区荻窪5−30−17−1303 (72)発明者 浅野 總徳 東京都豊島区西池袋2−2−12

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端環状の上側枠体と,この上側枠体と
    ほぼ同一形状且つ同寸法の下側枠体と,これら双方の枠
    体に着脱自在に係合すると共に当該各枠体を所定距離だ
    け離間させる複数の支柱とからなる外枠を有し、 前記外枠の内側に配設すると共に前記上側枠体に懸装さ
    れ,その内部に湯を張る防水性で袋状の布状外形保持部
    材とを備えたことを特徴とする組立浴槽。
  2. 【請求項2】 無端環状の上側枠体と,この上側枠体と
    ほぼ同一形状且つ同寸法の下側枠体と,これら双方の枠
    体に着脱自在に係合すると共に当該各枠体を所定距離だ
    け離間させる複数の支柱とからなる外枠を有し、 互いに隣接する前記各支柱の間に設けた複数の布状外形
    保持部材と、この布状外形保持部材の内側に配設すると
    共にその内部に湯を張る防水袋とを備えたことを特徴と
    する組立浴槽。
  3. 【請求項3】 無端環状の上側枠体と,この上側枠体と
    ほぼ同一形状且つ同寸法の下側枠体と,これら双方の枠
    体に着脱自在に係合すると共に当該各枠体を所定距離だ
    け離間させる複数の支柱とからなる外枠を有し、 前記外枠の内側に配設すると共に前記上側枠体に懸装さ
    れた袋状の布状外形保持部材と、この布状外形保持部材
    の内側に配設すると共にその内部に湯を張る防水袋とを
    備えたことを特徴とする組立浴槽。
  4. 【請求項4】 前記布状外形保持部材が、網状であるこ
    とを特徴とする請求項3記載の組立浴槽。
  5. 【請求項5】 前記布状外形保持部材が、個別に上側枠
    体に懸装された複数のベルト状部材からなることを特徴
    とする請求項3記載の組立浴槽。
  6. 【請求項6】 前記布状外形保持部材に,前記上側枠体
    とほぼ同寸法の環状骨格部材を当該上側枠体と平行に少
    なくとも一つ以上装備したことを特徴とする請求項1,
    3,4又は5記載の組立浴槽。
  7. 【請求項7】 前記各環状骨格部材を、前記布状外形保
    持部材の内側に装備したことを特徴とする請求項6記載
    の組立浴槽。
  8. 【請求項8】 前記各環状骨格部材を、前記布状外形保
    持部材の外側に装備したことを特徴とする請求項6記載
    の組立浴槽。
  9. 【請求項9】 前記各環状骨格部材を、前記支柱とほぼ
    平行に前記布状外形保持部材に着設された複数の帯状部
    材により係止したことを特徴とする請求項6記載の組立
    浴槽。
  10. 【請求項10】 前記各環状骨格部材を、上下方向に所
    定の自由度をもって前記布状外形保持部材に装備したこ
    とを特徴とする請求項6記載の組立浴槽。
  11. 【請求項11】 前記上側枠体と下側枠体とを四角形状
    としたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,
    6,7,8,9又は10記載の組立浴槽。
  12. 【請求項12】 前記外枠の下側に底板を設け、 この底板を、その周縁部から周壁を立ち上げた断面コ字
    状に形成すると共に前記下側枠体を収納した状態で当該
    下側枠体に連結し、 前記周壁を、所定の高さに設定することを特徴とする請
    求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10又は1
    1記載の組立浴槽。
  13. 【請求項13】 前記下側枠体を前記底板に一体成形し
    たことを特徴とする請求項12記載の組立浴槽。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5497943B1 (ja) * 2013-06-05 2014-05-21 富永 一 突縁付給湯袋と布形状部材付立設板
CN104013330A (zh) * 2014-06-19 2014-09-03 袁雷 一种折叠浴缸
CN112932300A (zh) * 2021-01-26 2021-06-11 沈声发 一种折叠式泡澡桶组装辅助装置

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