JPH09252763A - ドコサヘキサエン酸を増産させるイソクリシス藻類の培養法 - Google Patents

ドコサヘキサエン酸を増産させるイソクリシス藻類の培養法

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JPH09252763A
JPH09252763A JP8091769A JP9176996A JPH09252763A JP H09252763 A JPH09252763 A JP H09252763A JP 8091769 A JP8091769 A JP 8091769A JP 9176996 A JP9176996 A JP 9176996A JP H09252763 A JPH09252763 A JP H09252763A
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Yoshio Tanaka
美穂 田中
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ドコサヘキサエン酸(DHA)を
生産するハプト植物門に属するイソクリシス藻類を大量
生産するイソクリシス藻類の培養法に関する。 【構成】 ガラス等の透明体からなる縦型偏平水槽中の
無機液体培地に接種したイソクリシス藻体に、光照射
と、炭酸ガス含有空気を通気しつつ、第1工程として、
水槽の前後の幅広の平面の何れかの片面から光を照射し
て培養可能まで培養した後、該培養液に、第2工程とし
て、水槽の前後の幅広の両面から光を照射して、培養可
能までに培養した後、該培養液に、第3工程として、水
槽の前後の幅広の両面から光を照射して、PCV濃度の
増加が殆ど認められないまで培養するイソクリシス藻体
の培養法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハプト植物部門に
属し、ドコサヘキサエン酸を含むイソクリシス藻体の培
養法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、海洋微細藻類の培養において、偏
平培養フラスコ中の人工海水培地に、イソクリシス属に
属するイソクリシス・ガルバナ藻体などを接種して、2
0℃、100〜10000ルックスの照光下、5〜50
℃で5〜50日間、通気培養して藻体を得ることは特開
平4−346760号公報に開示されており、公知であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、エイコサ
ペンタエン酸(EPA)とほぼ同様な生理活性効果ある
ドコサヘキサエン酸((以下DHAと略称)を大量生産
させるイソクリシス藻体の培養法に関する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、縦型偏平水槽
中の無機液体培地に、イソクリシス藻体を接種して、炭
酸ガス含有空気の通気下で、光照射して、イソクリシス
藻体を培養するに当たり、無機液体培地にイソクリシス
藻体を、PCV濃度0.9〜1.7ml/l を接種し、
水槽の前・後面の何れかの片面から照度6000〜16
000lxの光を照射して、PCV濃度1.8〜4.9
ml/l まで培養する第1工程と、該PCV濃度1.8
〜4.9ml/l の培養液に、水槽の前・後面の両面か
ら照度11000〜2100lxの光を照射して、PC
V濃度5.0〜7.0ml/l まで培養する第2工程
と、該PCV濃度5.0〜7.0ml/l の培養液に、
水槽の前・後の両面から照度10000〜35000l
xの光を照射して、PCV濃度8.0〜8.5ml/l
まで培養する第3工程とから成ることを特徴とするドコ
サヘキサエン酸を増産させるイソクリシス藻体の培養法
である。
【0005】光照射と炭酸ガス通気下で、縦型偏平水槽
中の無機液体培地に接種したイソクリシス藻体の培養す
る本発明での、第1工程において、培養開始の濃度とし
て、0.9〜1.7ml/l のPCV濃度の範囲で接種
して、片面から照度6000〜16000lx範囲で光
照射して培養するのは、好適に培養できるからであり、
また、1.8〜4.9ml/l PVC濃度範囲で培養を
止めるのは、5.0ml/l 以上の濃度となると照度不
足のためにDHA生産速度が低下するからである。よっ
て、上記の条件で培養することにより、イソクリシス藻
体を凝集、黄変させずに培養できて、第2工程の培養へ
順調に移行でき得るからである。
【0006】第1工程で培養した、1.8〜4.9ml
/1PCV濃度の範囲の培養液を、さらに、水槽の前・
後の両面から照度11000〜21000lx範囲で光
照射する第2工程において、PCV濃度5.0〜7.0
ml/l まで培養するのは、PVC濃度7.0ml/l
を超えては、照度不足になるためにDHA生産速度が低
下するからである。よって、上記の条件で培養すること
により、イソクリシス藻体を凝集、黄変させずに培養で
きて、第3工程の培養へ順調に移行てき得るからであ
る。
【0007】第2工程で培養した、5.0〜7.0ml
/l PCV濃度の範囲の培養液を、さらに、水槽の前・
後の両面から照度を10000〜35000lx範囲で
光照射する第3工程において、PCV濃度8.0〜8.
5ml/l まで培養するのは、PVC濃度8.5ml/
l を超えて培養した培養液のPVC濃度は殆ど増加しな
い、それに伴ってDHA生産速度が低下し、また、イソ
クリシス藻体を凝集させるためでもある。
【0008】本発明での、上記条件下での第1工程〜第
3工程を通じで、温度10〜30℃下で培養するのは、
10℃未満では、イソクリシス藻体濃度の増加は殆どな
く、30℃を超えるとイソクリシス藻体は凝集し、好ま
しくないからである。また、光照射時間を18〜24時
間/日として、炭酸ガス0.5〜1%を含む空気を、5
〜35ml/l の割合で通気、攪拌しつつ培養するの
は、DHAの生産量の低下を来すことなく培養できるか
らである。
【0009】本発明での縦型偏平水槽は、厚さ3cm程
度のガラス製・アクリル製で、望ましくは、高さが1.
5〜2.5m、前・後面の各幅が0.5〜2m、左右側
面の各幅が7〜17cmの水槽を意味し、かつ、上端部
に形成された長方形の開口部には、周側壁に適数個の通
気孔が設けられ、先端部が閉鎖されている、炭酸ガス含
有空気の通気管が、その先端部から挿入され、また、下
端部に形成された船底形状の底部の適宜の部位には、培
養液排出管が備えられて成る縦型偏平水槽を意味する。
当該水槽の側面幅は17cmを超えると光の照射が不充
分となるので好ましくなく、さらに、挿入された通気管
から炭酸ガス含有空気が送入されると、水槽中の培地が
攪拌されるのである。よって、当該水槽は縦型偏平水槽
なので、受光面積が広く、また炭酸ガスの吸収効率が高
く、かつ、上端開口部が細長く狭いので雑菌の混入が少
なくて、微細藻類の大量培養に好適なのである。そし
て、本発明での、光照射とは、白色蛍光灯、昼色蛍光灯
または白熱灯の照射を意味する。
【0010】本発明で使用するイソクリシス藻類とは、
ハプト植物部門に属するイソクリシス・ガルバナ(lsoc
hrysis galbana) 、ツノケイ藻に属するカエトセロス・
グラシリス(chaetoceros gracilis) や、クリプト植物
部門に属するクリプトモナス(cryptomonas sp.)などが
挙げられる。
【0011】本発明での無機液体培地とは、培地100
リットルに対して、NaClが2200〜2700g、
MgSO4 ・7H2 Oが600〜1000g、NaNO
3 が30〜70g、CaCl2 ・2H2 Oが50〜90
g、KClが40〜80g、K2 HPO4 が0.7〜
1.3g、Fe−EDTAが0.3〜0.7g、ビタミ
ンB12が0.3〜0.7mg、Tiamin−HClが40〜
80mg、ビオチンが0.1〜0.3mg、H3 BO3
が0.286〜2.86g、MnCl2 ・4H2Oが
0.181〜1.81g、ZnSO4 ・7H2 Oが22
〜220mg、CuSO4 ・5H2 Oが8〜80mg、
Na2 MoO3 が2.1〜21mgの割合で含有されて
成るを含む培地を意味する。
【0012】
【実施例1】培地100リットルに対して、NaClが
2400g、MgSO4 ・7H2 Oが800g、NaN
3 が50g、CaCl2 ・2H2 Oが70g、KCl
が60g、K2 HPO4 が1g、FeーEDTAが0.
5g、ヒタミンB12が0.5mg、TiaminーHClが6
0mg、ビオチンが0.1mg、H3 BO3 が0.28
6g、MnCl2 ・4H2 Oが0.181g、ZnSO
4 ・7H2 Oが22mg、CuSO4 ・5H2 Oが8m
g、Na2 MoO3 が2.1mgを含む無機液体培地
(pH7.5)100リットルを、高さ2m、前・後面
の幅1m、左・右側面の幅13cmのアクリル製の縦型
偏平水槽に入れ、培養温度を25℃とし、照射時間を1
8時間/日として、炭酸ガス1%を含む空気を20 l/
min の割合で通気しつつ、第1工程として、水槽中
の100リットルの無機液体培地に、イソクリシス・ガ
ルバナを、PCV濃度1.2ml/1 の割合で接種し、
水槽の前面の片面に、12000lxの白色蛍光灯を照
射し、培養して、PCV濃度が2.2ml/l となった
後、第2工程として、水槽の前・後の両面に、1500
0lxの白色蛍光灯を照射し、培養して、PCV濃度が
5.3ml/l となった後、第3工程として、水槽の前
・後の両面に、20000lxの白色蛍光灯を照射し、
培養して、PCV濃度が8.5ml/l となった後、培
養処理を止めて、得られた培養液をシャープレス遠心分
離機(15000回転/分)で分別して得た藻体を蒸留
水で洗浄してから凍結乾燥して、117gの乾燥藻体を
得た。
【0013】得られた乾燥藻体中のDHA量を、5%の
塩酸を含むメタノール溶媒に入れ、95℃で3時間還流
後、ヘキサン溶媒で脂肪酸メチルエステルを抽出し、ト
リコサン酸を内部標準によるガスクロマトグラフィー分
析法で定量した結果、3.6gのDHAを得た。
【0014】
【実施例2】実施例1記載と同様に、無機液体培地10
0リットルを水槽に入れ、かつ培養温度を25℃、照射
時間を18時間/日となし、炭酸ガス含有空気の通気
は、炭酸ガス1%を含む空気を20 l/minの割合で
通気しつつ、第1工程として、水槽中の100リットル
の無機液体培地に、イソクリシス・ガルバナをPCV濃
度1.2ml/l の割合で接種し、水槽の片面に140
00lxの白色蛍光灯を照射し、培養して、PCV濃度
が2.2ml/l となった後、第2工程として、水槽の
前・後の両面に18000lxの白色蛍光灯を照射し、
培養して、PCV濃度が5.3ml/l となった後,第
3工程として、水槽の前・後の両面に、20000lx
の白色蛍光灯を照射し、培養して、PCV濃度が8.3
ml/l となった後、培養処理を止めて、得られた10
0リットルの培養液から分別した培養液70リットル
を、シャープレス遠心分離機(15000回転/分)で
分取した藻体を蒸留水洗浄し、凍結乾燥して78gの乾
燥藻体を得た。そして、得られた乾燥藻体中のDHAを
実施例1記載と同様に定量した結果、2.3gのDHA
を得た。
【0015】また、上記培養液から70リットル分別し
た残余の、PVC濃度8.3ml/l の培養液30リッ
トルに、実施例1記載の培養液を加えて、上記縦型偏平
水槽に入れて、上記実施例2の第3工程と同様に、20
000lxの白色蛍光灯を18時間照射しつつ培養する
ことを6回繰り返して培養した培養液をシャープレス遠
心分離機(15000回転/分)で得た藻体を洗浄、凍
結乾燥した乾燥藻体中のDHAを定量した結果、14g
のDHAを得た。
【0016】
【実施例3】培地100リットルに対して、NaClが
4800g、MgSO4 ・7H2 Oが1600g、Na
NO3 が100g、CaCl2 ・2H2 Oが140g、
KClが120g、K2 HPO4 が2g、Fe−EDT
Aが1g、ビタミンB12が1mg、Tia min−HCl
が120mg、ビオチンが0.2mg、H3 BO3
0.572g、MnCl2 ・4H2 Oが0.362g、
ZnSO4 ・7H2 Oが22mg、CuSO4 ・5H2
Oが16mg、Na2 MoO3 が4.2mgを含む無機
液体培地200リットルを、高さ2m、前・後面の幅2
m、左・右の側面幅13cmのアクリル製の縦型偏平水
槽に入れて、培養温度を23℃とし、照射時間を18時
間/日として、炭酸ガス1%を含む空気を35 1/mi
n の割合で通気しつつ、第1工程として、水槽中の2
00リットルの無機液体培地に、イソクリシス・ガルバ
ナを、PCV濃度1.1ml/l の割合で接種し、水槽
の前面片面に、12000lxの白熱灯を照射し、培養
して、PCV濃度が1.9ml/l となった後、第2工
程として、水槽の前・後の両面に、15000lxの白
熱灯を照射し、培養して、PCV濃度が5.3ml/l
となった後、第3工程として、水槽の前・後の両面に、
20000lxの白熱灯を照射し、培養して、PCV濃
度が8.1ml/l となったとき培養処理を止めて、得
られた培養液をシャープレス遠心分離機(15000回
転/分)で分別して得た藻体を蒸留水洗浄してから凍結
乾燥して、230gの乾燥藻体を得た。得られた乾燥藻
体中のDHA量を、実施例1と同様にして、DHAを定
量した結果、7.1gであった。
【0017】
【実施例4】培地100リットルに対して、NaClが
1200g、MgSO4 ・7H2 Oが400g、NaN
3 が25g、CaCl2 ・2HOが35g、KClが
30g、K2 HPO4 が0.5g、Fe−EDTAが
0.25g、ビタミンB12が0.25g、チアミンーH
Clが30mg、ビオチン0.05mg、H3 BO3
0.143g、MnCl2・4H2 Oが0.91g、Z
nSO4 ・7H2 Oが11mg、CuSO4 ・5H2
が4mg、Na2 MoO3 が1.1mgを含む無機液体
培地(pH7.4)50リットルを、高さ2m、前・後
面の幅0.5m、左・右側面の幅13cmのアクリル製
の縦型偏平水槽に入れ、培養温度を10℃とし、照射時
間を18時間/日で、炭酸ガス1%含有空気を20 l/
minの割合で通気しつつ、第1工程として、水槽中の
無機液体培地に、イソクリシス・ガルバナを、PCV濃
度1.1ml/1の割合で接種し、水槽の前面片面に1
2000lxの昼色光の蛍光灯を照射し、培養して、P
CV濃度が2.1ml/l となった後、第2工程とし
て、水槽の前・後の両面に、15000lxの昼色光の
蛍光灯を照射し、培養して、PCV濃度が5.3ml/
lとなった後、第3工程として、水槽の前・後の両面
に、20000lxの昼色光の蛍光灯を照射し、培養し
て、PCV濃度が8.0ml/lとなったとき培養処理
を止めて、得られて培養液をシャープレス遠心分離機
(15000回転/分)で分別した藻体を蒸留水で洗浄
し、凍結乾燥して58gの乾燥藻体を得た。得られた乾
燥藻体中のDHA量を、実施例1記載と同様にして定量
した結果、1.7gであった。
【0018】
【実施例5】培地100リットルに対して、NaClが
1100g、MgSO4 ・7H2 Oが300g、NaN
3 が15g、CaCl2 ・2H2 Oが25g、KCl
が20g、K2 HPO4 が0.35g、Fe−EDTA
が0.15g、ヒタミンB12が0.15mg、チアミン
−HClが20mg、ビオチンが0.05mg、H3
3 が0.143g、MnCl2 ・4H2 Oが0.91
g、ZnSO4 ・7H2 Oが11mg、CuSO4 ・5
2 Oが4mg、Na2 MoO3 が1.1mgを含む無
機液体培地(pH7.5)50リットルを、高さ1.5
m、前・後面の幅0.5m左右の側面幅7cmのアクリ
ル製の縦型偏平水槽に入れ、培養温度を10℃とし、照
射時間を18時間/日として、炭酸ガス0.5を含む空
気を5 l/minの割合で通気しつつ、第1工程とし
て、水槽中の無機液体培地に、イソクリシス・ガルバナ
をPCV濃度0.9ml/lの割合で接種し、水槽の前
面片面に、6000lxの白色蛍光灯を照射し、培養し
て、PCV濃度1.8ml/lとなった後、第2工程と
して、水槽の前・後の両面に、11000lxの白色蛍
光灯を照射し、培養して、PCV濃度が5.0ml/l
となった後、第3工程として、水槽の前・後の両面に、
10000lxの白色蛍光灯を照射し、培養して、PC
V濃度が8.0ml/lとなったとき培養処理を止め
て、培養液をシャープレス遠心分離機(15000回転
/分)で分別した藻体を蒸留水で洗浄し、凍結乾燥して
58gの乾燥藻体を得た。得られた乾燥藻体中のDHA
量を、実施例1記載と同様にして定量した結果、1.7
gであった。
【0019】
【実施例6】培地50リットルに対して、NaClが1
350g、MgSO4 ・7H2Oが500g、NaNO
3 が70g、CaCl2 ・2H2 Oが45g、KClが
40g、K2 HPO4 が0.65g、Fe−EDTAが
0.35g、ビタミンB12が0.35mg、チアミン−
HClが40mg、ビオチンが0.15mg、H3 BO
3 が1430mg、MnCl2 ・4H2 Oが0.91
g、ZnSO4 ・7H2Oが110mg、CuSO4
5H2 Oが40mg、Na2 MoO3 が10.5mgを
含む無機液体培地(pH8.0)50リットルを、高さ
2m、前・後面の幅0.5m、左右の側面幅17cmの
アクリル製の縦型偏平水槽に入れ、培養温度を30℃と
し、照射時間を24時間/日として、炭酸ガス5%を含
む空気を、35 l/minの割合で通気しつつ、第1工
程として、イソクリシス・ガルバナをPCV濃度1.7
ml/lの割合で接種し、水槽の前面片面に、2100
0lxの色光の蛍光灯を照射し、培養して、PCV濃度
が4.9ml/lとなった後、第2工程として、水槽の
前・後面の両面に、11000lxの白色光の蛍光灯を
照射し、培養して,PCV濃度が7.0ml/lとなっ
た後、第3工程として、水槽の前・後面の両面に、35
000lxの昼白光の蛍光灯を照射し、培養して、PC
V濃度が、8.5ml/lとなったので培養を止めて、
得られた培養液をシャープレス遠心分離機(15000
回転/分)で分別して得た藻体を蒸留水で洗浄し、凍結
乾燥して乾燥藻体を得た。得られた乾燥藻体中のDHA
量を、実施例1記載と同様にして定量した結果、1.8
gであった。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、イソクリシス藻体の大
量培養が容易にでき、かつDHAを能率よく生産できる
有用な培養法が得られたのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12P 7/64 C12R 1:89)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦型偏平水槽中の無機液体培地に単細胞
    藻体体を接種して、炭酸ガス含有空気を通気下で、光照
    射しつつ培養する培養法において、イソクリシス藻体
    を、PCV濃度0.9〜1.7ml/l の割合で接種
    し、水槽の前・後面の何れかの片面から照度6000〜
    16000lxの光を照射して、PCV濃度1.8〜
    4.9ml/l になるまで培養する第1工程と、当該P
    CV濃度1.8〜4.9ml/l の培養液に、水槽の前
    ・後の両面から照度1100──21000lxの光を
    照射して、PCV濃度が5.0〜7.2ml/1になる
    まで培養する第2工程と、当該PCV濃度5.0〜7.
    2ml/l の培養液に、水槽の前・後の両面から照度1
    0000〜35000lxの光を照射して、PCV濃度
    が8.0〜8.5ml/l になるまで培養する第3工程
    とから成ることを特徴とするドコサヘキサエン酸を増産
    させるイソクリシス藻類の培養法。
JP8091769A 1996-03-22 1996-03-22 ドコサヘキサエン酸を増産させるイソクリシス藻類の培養法 Pending JPH09252763A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11116431A (ja) * 1997-10-13 1999-04-27 Noevir Co Ltd 皮膚外用剤
JP2018143108A (ja) * 2017-03-01 2018-09-20 国立大学法人 鹿児島大学 微細藻類の培養方法及びデータ解析装置

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JP2018143108A (ja) * 2017-03-01 2018-09-20 国立大学法人 鹿児島大学 微細藻類の培養方法及びデータ解析装置

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