JPH09252472A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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Publication number
JPH09252472A
JPH09252472A JP8058962A JP5896296A JPH09252472A JP H09252472 A JPH09252472 A JP H09252472A JP 8058962 A JP8058962 A JP 8058962A JP 5896296 A JP5896296 A JP 5896296A JP H09252472 A JPH09252472 A JP H09252472A
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JP
Japan
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signal
image pickup
solid
digital
circuit
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Application number
JP8058962A
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English (en)
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Tamotsu Fukushima
保 福島
Tadaki Mine
忠己 峯
Ryuichiro Kuga
龍一郎 久我
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空間画素ずらし法を採用した固体撮像装置に
おいて、高い周波数のクロックによるディジタル信号処
理を使用せずに、高い水平解像度を確保することを目的
とする。 【解決手段】 各撮像信号のサンプリング点を一致させ
る補間回路5と、プロセス処理後の各色映像信号のクロ
ックレートを2倍にする0挿入回路9G、9R、9B
と、ローパスフィルタ10G、10R、10Bと、画素
ずらし配置された撮像信号の差分を出力する減算回路7
5と、そのクロックレートを2倍にする0挿入回路12
と、高域成分を出力するハイパスフィルタ13と、各色
低域映像信号に高域信号を付加するD/A変換器15
G、15R、15Bとを備え、所定のサンプリングレー
トでディジタル化した撮像信号について、補間回路5に
より各色撮像信号のサンプリング点を一致させ、画素ず
らし配置した2種類以上の固体イメージセンサの撮像信
号の差分から高域信号を生成し、2倍のクロックレート
へ変換し、各色の撮像信号に加算したのちD/A変換す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCD(Charge C
oupled Device)などの固体撮像素子により得られる撮
像信号からディジタル化した画像データを生成して出力
する固体撮像装置に関し、特に撮像部に画素ずらし法を
用いた固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ビデオカメラやVTR、モニタ
などの映像機器においては、ガンマ補正、輪郭補正、ホ
ワイトバランス調整などの各種信号処理が施されてい
る。その信号処理の手段としては、当初アナログ信号処
理が用いられて来たが、LSI技術の発展に伴い、ディ
ジタル信号処理が急速に普及してきている。
【0003】ビデオカメラの場合、光電変換を行う撮像
部としては撮像管が長く用いられて来たが、近年ではC
CDなどの固体撮像素子が主流になっている。そこで、
ビデオカメラに必要な信号処理をディジタル信号処理で
行うディジタル信号処理カメラでは、固体撮像素子の読
み出しクロックと同じクロックレートでA/D変換し
て、上記ガンマ補正処理や輪郭補正などのディジタル信
号処理を行うのが一般的である。
【0004】例えば、52万画素CCDイメージセンサを
備えるディジタル信号処理カメラでは、約18MHzのクロ
ックレートで、また、200万画素CCDイメージセンサ
を備えるHDTV用ディジタル信号処理カメラでは、約
74MHzのクロックレートで、撮像信号をA/D変換して
ディジタル処理している。この場合、得られる映像信号
の限界解像度は、クロック周波数の1/2であるナイキ
スト周波数以下に制限されている。
【0005】ところで、CCDイメージセンサを備える
アナログカメラでは、CCDイメージセンサの読み出し
クロックの周波数を越える解像度を得るために、画素ず
らし法が通常用いられている。画素ずらし法とは、例え
ば緑色画像撮像用のCCDイメージセンサを、赤色画像
撮像用および青色画像撮像用のCCDイメージセンサに
対して、画素の空間サンプリング周期の1/2だけずら
して配置し、このずらして配置したCCDイメージセン
サの撮像信号を交互に選択する事により、高解像度の輝
度信号を得る手段である。
【0006】ディジタル信号処理カメラにおいても、よ
り高解像度の輝度信号は要求されているが、アナログ信
号処理カメラと同様な画素ずらし法を用いるためには、
CCDイメージセンサの読み出しクロックの2倍のクロ
ックによるディジタル信号処理が必要となる。ところ
が、そのような高速クロックにて信号処理を行うには、
高速動作可能な高価なデバイスが必要であり、また消費
電力も増大する。
【0007】そこで、低いクロックレートながら、高解
像度を実現するディジタル信号処理カメラの例として
は、例えば特開平6−153217号公報に開示された
ものがあり、その構成を図13に示す。このディジタル
信号処理カメラは、固体撮像素子1G、1R、1Bから
なる撮像部1、CDS回路2G、2R、2B、A/D変
換器3G、3R、3B、プリプロセッサ4、色補正回路
105、補間回路106G、106R、106B、プロ
セス処理回路107G、107R、107B、イメージ
エンハンサ108、マトリクス回路109、レートコン
バータ110、エンコーダ111、D/Aの変換器11
2、113から構成されている。
【0008】この従来例において、A/D変換器3G、
3R、3Bは、固体撮像素子1G、1R、1Bの駆動ク
ロックレートと同じf1レートでA/D変換を行う。さら
に、上記補間回路106G、106R、106Bでは、
上記色補正回路105の出力であるf1レートの撮像信号
に対して、補間フィルタによりクロックレートを2倍の
2f1レートに変換する補間処理を行い、そのサンプル列
を交互に選択して、それぞれf1レートの二つの信号を並
列出力する。
【0009】さらに、イメージエンハンサ108では、
上記プリプロセッサ4から供給されるそれぞれf1レート
の緑色撮像信号Gおよび赤色撮像信号Rから2f1レート
の撮像信号G+Rに対する輪郭信号を抽出し、そのサン
プル列を交互に選択してf1レートの二つの輪郭信号IE
E、IEOを並列出力する。すなわち、上記イメージエ
ンハンサ108は、上記空間画素ずらし法を採用した撮
像部1により得られた位相の異なる2種類の色の撮像信
号R、Gから輪郭信号IEE、IEOを生成してf1レート
で並列出力する。
【0010】プロセス処理回路107G、107R、1
07Bでは、並列出力されたf1レートの各色撮像信号
に、同じく並列出力されたf1レートの輪郭信号を加算す
ると共に、ガンマ補正やニー補正などの非線形処理を並
列処理により施すようになっている。また、マトリクス
回路109においては、同じく並列処理により、各色撮
像信号から輝度信号および色差信号をf1レートで並列出
力する。そして、エンコーダ111において、それぞれ
2相のf1レートの輝度信号および色差信号から、2f1レ
ートの輝度信号および色差信号を生成し、D/A変換器
112、113により、アナログ信号として出力するも
のである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のディ
ジタル信号処理カメラでは、プロセス処理およびマトリ
クス処理などを、CCDイメージセンサの読み出しクロ
ックレートと同じクロックレートf1で処理可能としてい
るが、それは2相の並列処理であるので、回路規模は2
倍必要となっている。そのため、消費電力も2倍とな
り、機動力を重視されるハンディカメラでは、おおきな
障害となる。
【0012】そこで本発明は、そのような従来のカメラ
の課題を考慮し、固体イメージセンサを用いたディジタ
ル信号処理カメラにおいて、高解像度の映像信号出力を
生成するにあたり、クロック周波数および回路規模を抑
えることをことを目的とする。
【0013】また、折り返し成分を除去するうえで、回
路規模を抑えるために、フィルタ部の回路構成を簡単に
することを目的とする。
【0014】また、各色撮像信号のディジタル信号処理
においては、すべて基本クロックによる処理を行い、高
速クロックによる信号処理を減らすことを目的とする。
【0015】また、各撮像信号のサンプル点を一致させ
る補間回路を不要とし、回路規模そして消費電力を抑え
ることを目的とする。
【0016】さらに、各色映像信号における折り返し成
分の残留を少なくすることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、色分解光学系に空間画素ずらし法を採用し
て配置され、それぞれfsレートで駆動される複数個の固
体撮像素子と、前記固体撮像素子から出力される各撮像
信号をそれぞれ所定の位相のfsレートでディジタル化す
るアナログディジタル変換部と、前記アナログディジタ
ル変換部によりディジタル化された各撮像信号から少な
くとも1つのディジタル信号を補間処理する補間処理部
と、前記補間処理部の出力信号と第2のディジタル信号
の差分信号を演算するディジタル演算部と、ディジタル
信号の信号レートを変換するクロックレート変換部から
なり、前記クロックレート変換部はディジタル演算部の
出力をN×fsレート(Nは2以上の整数)に変換する複
数のレート変換回路とを備えたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図12を用いて説明する。
【0019】(実施の形態1)本発明の実施の形態1に
おける固体撮像装置は、例えば図1のように構成され
る。この図1に示す固体撮像装置は、被写体像の三原色
画像を撮像する三枚の固体撮像素子1G、1R、1Bか
らなる撮像部1を備え、上記各固体撮像素子1G、1
R、1Bによる撮像出力として得られる各色撮像信号
G、R、Bがそれぞれ相関二重サンプリング(CDS:
Corelated Double Sampling)処理回路2G、2R、2
Bを介してA/D変換器3G、3R、3Bによりディジ
タル化されるようになっている。
【0020】また、この固体撮像装置は、上記A/D変
換器3Gによりディジタル化された撮像信号Gが、プリ
プロセッサ4を介して補間回路5に供給され、上記A/
D変換器3R、3Bによりディジタル化された各色撮像
信号R、Bは、同様にプリプロセッサ4を介して、それ
ぞれ遅延回路6R、6Bに供給される。さらに、補間回
路5により補間処理を施された信号、および遅延回路6
R、6Bにより所定の遅延を施された信号はそれぞれデ
ィジタル演算回路7に供給されるようになっている。
【0021】さらに、この固体撮像装置は、ディジタル
演算回路7により中域処理を施された各色信号が、各プ
ロセス回路8G、8R、8Bを介して、それぞれ0挿入
回路9G、9R、9Bに供給されるようになっている。
0挿入回路9G、9R、9Bにおいて、2倍のクロック
レートにレート変換された各色信号は、ローパスフィル
タ10G、10R、10Bを介して加算器14G、14
R、14Bへ供給される。
【0022】また、ディジタル演算回路7において生成
された高域信号Eは、遅延回路11を介して0挿入回路
12に供給されるようになっている。0挿入回路12に
おいて、2倍のクロックレートにレート変換された高域
信号Eは、ハイパスフィルタ13を介して3つの加算器
14G、14R、14Bへ供給される。
【0023】また、この固体撮像装置は、上記加算器1
4G、14R、14Bにより生成された映像信号が、D
/A変換器15G、15R、15Bを介してアナログ出
力端子から出力されるようになっている。
【0024】なお、上記ディジタル演算回路7では、各
色信号はそれぞれローパスフィルタ71G、71R、7
1Bを介して加算器74G、74R、74Bへ供給され
る。また、G信号およびR信号は、それぞれハイパスフ
ィルタ72G、72Rを介して共に加算器73へ供給さ
れる。加算器73の出力は、3つの加算器74G、74
R、74Bへ供給され、その出力は、プロセス回路8
G、8R、8Bへ供給される。
【0025】また、上記ディジタル演算回路7におい
て、G信号およびR信号は、減算器75へも供給され、
その出力は高域信号Eとして、遅延回路11へ出力され
る。
【0026】以上のように構成された固体撮像装置につ
いて、以下、その動作を述べる。上記撮像部1は、図示
しない撮像レンズから光学的ローパスフィルタを介して
入射される撮像光を色分解プリズムにより三原色光成分
に分解して、上記各固体撮像素子1G、1R、1Bによ
り被写体像の三原色像を撮像する。
【0027】ここで、上記撮像部1は、空間画素ずらし
法を採用しており、緑色画像撮像用の固体撮像素子1G
は、赤色画像撮像用および青色画像撮像用の固体撮像素
子1R、1Bに対して、画素の空間サンプリング周期の
1/2だけ、ずらして配置されている。また、上記三枚
の固体撮像素子1G、1R、1Bは、それぞれ例えば52
万画素CCDイメージセンサであって、図示しないタイ
ミングジェネレータが発生する駆動クロックによりfs
(fs=約18MHz)レートで駆動され、各色撮像信号G、
R、Bがそれぞれfsレートで読み出されるようになって
いる。
【0028】ここで、上記固体撮像素子1Gにより被写
体像を空間サンプリングして得られる緑色撮像信号Gの
信号サンプル列を図2(a)に示すとともに、その信号
スペクトラムを図3(a)に示す。また、上記固体撮像
素子1R、1Bにより被写体像を空間サンプリングして
得られる赤色撮像信号Rおよび青色撮像信号Bの各信号
サンプル列を図2(b)に示すとともに、その信号スペ
クトラムを図3(b)に示す。空間画素ずらし法を用い
ているため、図2(a)および(b)に示してあるよう
に、上記緑色撮像信号Gの信号サンプル点は、赤色撮像
信号Rおよび青色撮像信号Bの各信号サンプル点とは、
サンプリング周期の1/2だけずれている。それに伴
い、図3(a)および(b)に示してあるように、上記
緑色撮像信号Gの信号スペクトラムは、赤色撮像信号R
および青色撮像信号Bの各信号スペクトラムに対して、
奇数次キャリア、例えばfsに対応する信号スペクトラム
の位相が180゜ずれている。
【0029】そして、上記固体撮像素子1G、1R、1
Bからfsレートで読み出された各色撮像信号G、R、B
は、それぞれ相関二重サンプリング処理回路2G、2
R、2Bによりノイズ成分などが除去されてから、各A
/D変換器3G、3R、3Bに供給される。
【0030】上記A/D変換器3G、3R、3Bには、
上記各色撮像信号G、R、Bのサンプリングレートに等
しいfsレートで所定の位相を有する駆動クロックが、図
示しないタイミングジェネレータから供給されている。
そして、これらの3G、3R、3Bは、上記fsレートの
各色撮像信号G、R、Bを上記駆動クロックにより所定
の位相のfsレートでディジタル化して、上記各色撮像信
号G、R、Bのスペクトルと同じ信号スペクトルの各色
ディジタル色信号G、R、Bを形成する。
【0031】また、上記プリプロセッサ4は、上記A/
D変換器3G、3R、3Bによりディジタル化された各
色撮像信号G、R、Bについて、上記撮像部1を構成す
る固体撮像素子1G、1R、1Bの欠陥補正や固体撮像
素子の感度のばらつき等により、白、黒色に影響を与え
るシェーディング歪等を補正するための信号処理を行
う。
【0032】そして上記補間回路5は、上記プリプロセ
ッサ4により信号処理を施されたfsレートの緑色撮像信
号Gに対し、図2(c)および図3(c)に示すような
特性を持つ補間フィルタにより、信号サンプル点をサン
プリング周期の1/2だけずらすような補間処理を行
い、図2(d)および図3(d)に示すような補間済み
緑色撮像信号Gを上記fsレートで出力する。すなわち、
この補間処理によって、緑色撮像信号Gの信号サンプル
点と、赤色撮像信号Rおよび青色撮像信号Bの各信号サ
ンプル点とは、時間軸上で一致する。なお、遅延回路6
R、6Bは、上記補間回路5の処理時間に相当する遅延
回路である。
【0033】さらに、ディジタル演算回路7は、本発明
の実施の形態1における固体撮像装置において、各色撮
像信号に対する中周波数領域での置換処理、および高周
波数領域に相当する信号生成手段として機能するもので
ある。上記補間回路5から供給される補間済み緑色撮像
信号Gは、図3(e)に示すような特性を持つローパス
フィルタ71Gに供給され、図4(a)に示すような信
号スペクトルの緑色低域映像信号Gとなる。同様に、遅
延回路6R、6Bから供給される赤色撮像信号および青
色撮像信号は、同じく図3(e)に示すような特性を持
つローパスフィルタ71R、71Bに供給され、図4
(b)に示すような信号スペクトルの赤色低域映像信号
Rおよび青色低域映像信号Bとなる。
【0034】また、補間済み緑色撮像信号Gは、図3
(f)に示すような特性を持つハイパスフィルタ72G
にも供給され、図4(c)に示すような信号スペクトル
の中域緑色映像信号となる。同様に、遅延回路6Rから
供給される赤色撮像信号は、同じく図3(f)に示すよ
うな特性を持つハイパスフィルタ72Rにも供給され、
図4(d)に示すような信号スペクトルの中域赤色映像
信号となる。
【0035】次に、ハイパスフィルタ72G、72Rの
出力は、加算器73において加算されることにより折り
返し成分がキャンセルされ、図4(e)に示すような信
号スペクトルの中域輝度信号となる。この中域輝度信号
は、加算器74G、74R、74Bへ供給され、上記各
色低域映像信号と加算され、図4(f)に示すような信
号スペクトルの緑色中域置換済み映像信号、および図4
(g)に示すような信号スペクトルの赤色中域置換済み
映像信号および青色中域置換済み映像信号となる。
【0036】すなわち、ディジタル演算回路7は、本発
明の実施の形態における固体撮像装置における、折り返
し成分を除去する手段として機能する。
【0037】また、上記補間回路5から供給される補間
済み緑色撮像信号Gおよび遅延回路6Rから供給される
赤色撮像信号は、減算器75にも供給され、両者の差分
を演算することにより、図4(h)に示すような信号ス
ペクトルの高域映像信号となる。
【0038】上記加算器74Gから供給される緑色中域
置換済み映像信号は、ガンマ補正やニー補正などの処理
を行うプロセス回路8Gを介して、0挿入回路9Gへ供
給される。0挿入回路9Gでは、入力緑色映像信号に交
互に0を挿入することにより、倍レートすなわち2fsレ
ートの信号とする。さらに、0挿入後の2fsレートの緑
色映像信号は、図5(a)に示すような特性を持つロー
パスフィルタ10Gに供給され、図5(b)に示すよう
な信号スペクトルの緑色映像信号Gとなる。
【0039】同様に、上記加算器74R、74Bから供
給される赤色中域置換済み映像信号および青色中域置換
済み映像信号は、ガンマ補正やニー補正などの処理を行
うプロセス回路8R、8Bを介して、0挿入回路9R、
9Bへ供給される。0挿入回路9R、9Bでは、入力赤
色映像信号および青色映像信号に交互に0を挿入するこ
とにより、倍レートすなわち2fsレートの信号とする。
さらに、0挿入後の2fsレートの赤色映像信号および青
色映像信号は、同じく図5(a)に示すような特性を持
つローパスフィルタ10R、10Bに供給され、図5
(c)に示すような信号スペクトルの赤色映像信号Rお
よび青色映像信号となる。
【0040】また、上記減算器75から供給される高域
映像信号Eは、遅延回路11を介して0挿入回路12へ
供給される。0挿入回路12では、入力高域映像信号に
交互に0を挿入することにより、倍レートすなわち2fs
レートの信号とする。さらに、0挿入後の2fsレートの
高域映像信号は、図5(d)に示すような特性を持つハ
イパスフィルタ13に供給され、図5(e)に示すよう
な信号スペクトルの高域映像信号Eとなる。
【0041】そして、ローパスフィルタ10G、10
R、10Bの出力はそれぞれ加算器14G、14R、1
4Bへ供給され、ハイパスフィルタ13の出力は加算器
14G、14R、14Bのすべてへ供給される。加算器
14Gでは、ローパスフィルタ10Gの出力とハイパス
フィルタ13の出力が加算され、図5(f)に示すよう
な信号スペクトルの緑色映像信号Gとなる。同様に、加
算器14R、14Bでは、それぞれローパスフィルタ1
0R、10Bの出力とハイパスフィルタ13の出力が加
算され、図5(g)に示すような信号スペクトルの赤色
映像信号Rおよび青色映像信号Bとなる。
【0042】加算器14G、14R、14Bの出力は、
D/A変換器15G、15R、15Bへ供給され、図5
(h)および(i)に示すような信号スペクトルのアナ
ログ信号に戻されて信号出力端子から出力される。
【0043】すなわち、この固体撮像装置では、所定の
サンプリングレートでディジタル化した撮像信号につい
て、補間手段により各色撮像信号のサンプリング点を一
致させ、画素ずらし配置した2種類以上の固体イメージ
センサの撮像信号の差分から高域信号を生成し、2倍の
クロックレートへ変換し、各色の撮像信号に加算したの
ちD/A変換しているので、ほとんどの回路を基本クロ
ックで動作させながら、画素ずらしにより得られる高解
像度を得ることができる。
【0044】なお、以上の説明では、中域輝度信号を生
成するにあたり、緑色撮像信号Gおよび赤色撮像信号R
を用いたが、同様にして青色撮像信号Bを用いるような
構成にしても同様に実施可能である。ディジタル演算回
路7において、ローパスフィルタおよびハイパスフィル
タを用いて中域信号の折り返し信号の除去を行ったが、
これらの回路を省略した減算器75のみの構成としても
よい。ただしこの場合、中周波数領域における折り返し
成分は残留することになる。
【0045】また、この実施の形態1では、補間回路5
によりサンプリング周期の1/2に相当する補間処理を
行ったが、緑色撮像信号Gに対してサンプリング周期の
+1/4の補間処理を行い、赤色および青色撮像信号に
サンプリング周期の−1/4の補間処理を行うような構
成にしてもよい。この場合、各補間回路が理想的な周波
数特性を持たないときにも、各色撮像信号においてその
影響の差がない、という利点がある。
【0046】なお、以上の説明では、緑色撮像信号Gの
信号サンプル列が、赤色撮像信号Rおよび青色撮像信号
Bの信号サンプル列に対して、サンプリング周期の1/
2だけずれており、補間回路5によりサンプル点が揃う
列で行った。しかしながら、固体撮像素子1G、1R、
1Bを同じ駆動信号で駆動した場合には、空間的にはサ
ンプリング周期の1/2だけずれて配置したものの、固
体撮像素子の出力信号としては同一タイミングとなる。
すなわち、固体撮像素子1Gの出力Gが、固体撮像素子
1R、1Bの出力R,Bに対して、時間軸上でサンプリ
ング周期の1/2だけずれることになる。この場合に
は、補間回路5によりこの時間のずれを吸収することに
より、上述の例と同様に考えることができる。これは例
えば、図2の(a)に示した固体撮像素子1Gの出力
G、および図2(c)に示した補間フィルタ特性を、時
間軸上でサンプリング周期の1/2だけずらして考えれ
ばよい。
【0047】(実施の形態2)図6は本発明における固
体撮像装置の実施の形態2の構成を示し、図6の構成に
おいてディジタル演算回路7を除いては、上記実施の形
態1の構成と同様であるので、その構成と動作の詳細な
説明は省略する。
【0048】本実施の形態2における上記ディジタル演
算回路7では、各色信号はそれぞれローパスフィルタ7
1G、71R、71Bを介して加算器74G、74R、
74Bへ供給される。なお、G信号およびR信号に関し
ては、ローパスフィルタ71G、71Rの出力がそれぞ
れ減算器77G、77Rにも供給される。
【0049】また、G信号およびR信号は、遅延回路7
6G、76Rを介してそれぞれ減算器77G、77Rへ
供給される。減算器77G、77Rの出力は、共に加算
器73へ供給され、加算器73の出力は、3つの加算器
74G、74R、74Bへ供給され、その出力は、プロ
セス回路8G、8R、8Bへ供給される。また、上記デ
ィジタル演算回路7において、G信号およびR信号は、
減算器75へも供給され、その出力は高域信号として、
遅延回路11へ出力される。
【0050】以上のように構成された固体撮像装置につ
いて、ディジタル演算回路7における動作を以下に述べ
る。ディジタル演算回路7は、第1の実施の形態と同様
に、本発明における固体撮像装置において、各色撮像信
号に対する中周波数領域での置換処理、および高周波数
領域に相当する信号生成手段として機能するものであ
る。上記補間回路5から供給される補間済み緑色撮像信
号Gは、図3(e)に示すような特性を持つローパスフ
ィルタ71Gに供給され、図4(a)に示すような信号
スペクトルの緑色低域映像信号Gとなる。同様に、遅延
回路6R、6Bから供給される赤色撮像信号および青色
撮像信号は、同じく図3(e)に示すような特性を持つ
ローパスフィルタ71R、71Bに供給され、図4
(b)に示すような信号スペクトルの赤色低域映像信号
Rおよび青色低域映像信号Bとなる。
【0051】また、補間済み緑色撮像信号Gは、遅延回
路76Gにおいて、ローパスフィルタ71Gの処理時間
に相当する遅延を施され、減算器77Gにおいて、ロー
パスフィルタ71Gの出力である緑色低域映像信号Gを
減算することにより、図4(c)で示される中域緑色映
像信号となる。すなわち、ローパスフィルタ通過後の信
号を、通過前の信号から減算することにより、ハイパス
フィルタと同様の機能が得られる。これは、図3(d)
で示されるローパスフィルタ71G通過前の信号スペク
トルから、図4(a)で示されるローパスフィルタ71
G通過後の信号スペクトルを減算すれば、図4(c)で
示されるハイパスフィルタ通過後の信号スペクトルと同
様になる点からも説明できる。
【0052】同様にして、遅延回路6Rから供給される
赤色撮像信号は、遅延回路76Rにおいて、ローパスフ
ィルタ71Rの処理時間に相当する遅延を施され、減算
器77Rにおいて、ローパスフィルタ71Rの出力であ
る赤色低域映像信号Rを減算することにより、図4
(d)に示すような信号スペクトルの中域赤色映像信号
となる。
【0053】次に、減算器77G、77Rの出力は、加
算器73において加算されることにより折り返し成分が
キャンセルされ、図4(e)に示すような信号スペクト
ルの中域輝度信号となる。この中域輝度信号は、加算器
74G、74R、74Bへ供給され、上記各色低域映像
信号と加算され、図4(f)に示すような信号スペクト
ルの緑色中域置換済み映像信号、および図4(g)に示
すような信号スペクトルの赤色中域置換済み映像信号お
よび青色中域置換済み映像信号となる。
【0054】すなわち、本実施の形態のディジタル演算
回路7は、上記実施の形態1と同様に、折り返し成分を
除去する手段として機能する。なお、遅延回路11へ供
給する高域映像信号は、上記実施の形態1と同様に、補
間済み緑色撮像信号Gおよび赤色撮像信号Rの差分を減
算器75にて演算することにより、生成される。
【0055】以上のように、本実施の形態2において
は、ローパスフィルタと遅延回路および減算器によりハ
イパスフィルタを形成しているので、別個にハイパスフ
ィルタを設ける必要がなく、回路規模そして消費電力の
点で有利となる。
【0056】なお、本実施の形態2では、ローパスフィ
ルタと遅延回路によりハイパスフィルタを形成した例で
説明したが、逆にハイパスフィルタと遅延回路によりロ
ーパスフィルタを形成した場合でも、同様に実施可能で
ある。 (実施の形態3)図7に本発明における固体撮像装置の
実施の形態3の構成を示す。図7の構成において、各色
撮像信号に対する固体撮像素子1G、1R、1Bから、
プロセス回路8G、8R、8Bまでの構成は、上記実施
の形態1の構成と同様である。また、高域信号に対して
も、ディジタル演算回路7からハイパスフィルタ13ま
での構成は、上記実施の形態1の構成と同様である。そ
こで、これらの構成の説明は省略する。
【0057】本実施の形態3の固体撮像装置では、プロ
セス回路8G、8R、8Bの出力は、それぞれD/A変
換器15G、15R、15Bによりアナログ信号に変換
され、加算器16G、16R、16Bへ供給される。ま
た、高域信号Eは、ハイパスフィルタ13を介して、D
/A変換器15Eによりアナログ信号に変換され、3つ
の加算器16G、16R、16Bへ供給される。加算器
16G、16R、16Bの各出力信号は、アナログ出力
端子から出力されるようになっている。
【0058】以上のように構成された固体撮像装置につ
いて、その動作を以下に述べる。但し、上記実施の形態
1の構成と同様の部分については、動作の詳細な説明は
省略する。
【0059】固体撮像素子1G、1R、1Bから読み出
された各色撮像信号は、CDS回路2G、2R、2Bか
らプロセス回路8G、8R、8Bまで、それぞれ上記実
施の形態1と同様の信号処理を施される。そして、プロ
セス回路8Gの出力であるクロックレートfsの緑色中域
置換済み映像信号Gは、変換レートfsのD/A変換器
15Gにおいて、図8(a)に示すような信号スペクト
ルのアナログ信号に戻されて、加算器16Gへと供給さ
れる。同様に、プロセス回路8R、8Bの出力である赤
色中域置換済み映像信号Rおよび青色中域置換済み映像
信号Bは、変換レートfsのD/A変換器15R、15
Bにおいて、図8(b)に示すような信号スペクトルの
アナログ信号に戻されて、それぞれ加算器16R、16
Bへと供給される。
【0060】また、減算器75から供給される高域映像
信号Eは、遅延回路11および0挿入回路12を介し
て、ハイパスフィルタ13に供給され、図5(e)に示
すような信号スペクトルのクロックレート2fsの高域映
像信号Eとなる。ハイパスフィルタ13の出力は、変換
レート2fsのD/A変換器15Eにおいて、図8
(c)に示すような信号スペクトルのアナログ信号に戻
されて、加算器16G、16R、16Bへと供給され
る。
【0061】加算器16Gでは、D/A変換器15Gの
出力とD/A変換器15Eの出力が加算され、図8
(d)に示すような信号スペクトルの緑色映像信号Gと
なる。同様に、加算器16R、16Bでは、それぞれD
/A変換器15R、15Bの出力とD/A変換器15E
の出力が加算され、図8(e)に示すような信号スペク
トルの赤色映像信号Rおよび青色映像信号Bとなる。
【0062】以上のように、本実施の形態3において
は、各色映像信号のディジタル信号処理は固体撮像素子
読み出しクロックレートfsのみで行い、高域信号の一部
の信号処理のみクロックレート2fsで行っているので、
高解像度のアナログ信号出力を実現しながら、回路規模
そして消費電力の点で有利となる。
【0063】(実施の形態4)次に、図9に本発明にお
ける固体撮像装置の実施の形態4の構成を示す。本実施
の形態4の固体撮像装置では、上記実施の形態1の構成
と同様に、三枚の固体撮像素子1G、1R、1Bからな
る撮像部1を備え、上記各固体撮像素子1G、1R、1
Bによる撮像出力として得られる各色撮像信号G、R、
BがそれぞれCDS回路2G、2R、2Bへ供給され
る。主に異なるところはローパスフィルタ17を備える
点である。
【0064】CDS回路2Gの出力は、ローパスフィル
タ17を介してA/D変換器3Gへ供給され、ディジタ
ル化される。また、CDS回路2R、2Bの出力は、直
接A/D変換器3R、3Bへ供給され、同様にディジタ
ル化される。上記A/D変換器3G、3R、3Bにより
ディジタル化された各色撮像信号は、プリプロセッサ4
を介してディジタル演算回路7に供給されるようになっ
ている。以後、ディジタル演算回路7から、D/A変換
器15G、15R、15Bまでの構成は、上記実施の形
態1の構成と同様であるので、これらの構成の説明は省
略する。
【0065】以上のように構成された固体撮像装置につ
いて、その動作を以下に述べる。但し、上記実施の形態
1の構成と同様の部分については、動作の詳細な説明は
省略する。
【0066】固体撮像素子1G、1R、1Bから読み出
された各色撮像信号は、それぞれCDS回路2G、2
R、2Bによりノイズ成分などが除去され、緑色撮像信
号Gはローパスフィルタ17へ供給される。ローパスフ
ィルタ17において、緑色撮像信号Gは、固体撮像素子
の読み出しレートfsの1/2であるナイキスト周波数で
帯域制限され、A/D変換器3Gへ供給される。なお、
赤色撮像信号Rおよび青色撮像信号Bは、直接A/D変
換器3R、3Bに供給される。
【0067】上記A/D変換器3G、3R、3Bには、
上記各色撮像信号G、R、Bのサンプリングレートに等
しいfsレートで所定の位相を有する駆動クロックが、図
示しないタイミングジェネレータから供給されている。
ここで、各A/D変換器3G、3R、3Bの変換クロッ
クは同一のタイミングであり、各色ディジタル色信号の
信号サンプル点は、時間軸上で一致する。
【0068】A/D変換器3G、3R、3Bにおいてデ
ィジタル化された各色撮像信号は、プリプロセッサ4に
おいて、固体撮像素子1G、1R、1Bの欠陥補正や固
体撮像素子の感度のばらつき等により、白、黒色に影響
を与えるシェーディング歪等を補正するための信号処理
を行う。プリプロセッサ4の出力は、ディジタル演算回
路7へ供給され、以後、上記実施の形態1と同様の信号
処理が施される。
【0069】以上のように本実施の形態4においては、
A/D変換する前にローパスフィルタにより帯域制限を
行い、同じ位相のクロックにて各A/D変換器を駆動し
ているので、画素ずらし法を用いた場合でも、各色ディ
ジタル色信号の信号サンプル点は、時間軸上で一致す
る。そのため、信号サンプル点を一致するための補間回
路が不要となり、回路規模そして消費電力の点で有利と
なる。
【0070】(実施の形態5)次に、図10に本発明に
おける固体撮像装置の実施の形態5の構成を示す。本実
施の形態の固体撮像装置では、被写体像の三原色画像を
撮像する四枚の固体撮像素子1G1、1G2、1R、1
Bからなる撮像部1Aを備え、上記各固体撮像素子1G
1、1G2、1R、1Bによる撮像出力として得られる
各色撮像信号G1、G2、R、BがそれぞれCDS回路
2G1、2G2、2R、2Bを介してA/D変換器3G
1、3G2、3R、3Bによりディジタル化されるよう
になっている。
【0071】また、この固体撮像装置は、上記A/D変
換器3G1によりディジタル化された撮像信号G1が、
プリプロセッサ4を介して補間回路5に供給され、上記
A/D変換器3G2、3R、3Bによりディジタル化さ
れた各色撮像信号G2、R、Bは、同様にプリプロセッ
サ4を介して、それぞれ遅延回路6G、6R、6Bに供
給される。さらに、補間回路5により補間処理を施され
た信号、および遅延回路6G、6R、6Bにより所定の
遅延を施された信号はそれぞれディジタル演算回路7A
に供給されるようになっている。
【0072】ディジタル演算回路7Aにおいて、G1信
号およびG2信号は加算器78および減算器75へ供給
され、加算器78の出力はプロセス回路8Gへ供給さ
れ、減算器75の出力は遅延回路11へ供給される。な
お、R信号およびB信号は、それぞれ遅延回路79R、
79Bを介して、プロセス回路8R、8Bへ供給され
る。
【0073】以後、遅延回路11およびプロセス回路8
G、8R、8BからD/A変換器15G、15R、15
Bまでの構成は、上記実施の形態1の構成と同様である
ので、これらの構成の説明は省略する。
【0074】以上のように構成された固体撮像装置につ
いて、その動作を以下に述べる。但し、上記実施の形態
1の構成と同様の部分については、動作の詳細な説明は
省略する。上記撮像部1Aは、図示しない撮像レンズか
ら光学的ローパスフィルタを介して入射される撮像光を
色分解プリズムにより三原色光成分に分解し、さらに緑
色光は半透過面により波長成分が同一の2つの光に分割
する。その2分割した緑色光は、固体撮像素子1G1、
1G2により、それぞれ被写体像の緑色像を撮像され
る。また、赤色光および青色光については、固体撮像素
子1R、1Bにより各色像を撮像する。
【0075】ここで、上記撮像部1Aにおいて、緑色画
像撮像用の固体撮像素子1G1、1G2は、空間画素ず
らし法を採用しており、画素の空間サンプリング周期の
1/2だけ、ずらして配置されている。また、赤色画像
撮像用および青色画像撮像用の固体撮像素子1R、1B
は、固体撮像素子1G2と同じ空間位相に配置されてい
る。また、上記四枚の固体撮像素子1G1、1G2、1
R、1Bは、図示しないタイミングジェネレータが発生
する駆動クロックによりfsレートで駆動され、各色撮像
信号G1、G2、R、Bがそれぞれfsレートで読み出さ
れるようになっている。ここで、上記固体撮像素子1G
1、1G2により被写体像を空間サンプリングして得ら
れる緑色撮像信号G1、G2の信号サンプル列を図11
(a)および(b)に示すとともに、その信号スペクト
ラムを図12(a)および(b)に示す。また、上記固
体撮像素子1R、1Bにより被写体像を空間サンプリン
グして得られる赤色撮像信号Rおよび青色撮像信号Bの
各信号サンプル列は、図11(b)と同様であり、その
信号スペクトラムを図12(c)に示す。
【0076】なお、上記固体撮像素子1G1、1G2
は、空間画素ずらし法を用いているため、図11(a)
および(b)に示してあるように、上記緑色撮像信号G
1とG2の信号サンプル点は、サンプリング周期の1/
2だけずれている。それに伴い、図12(a)および
(b)に示してあるように、上記緑色撮像信号G1の信
号スペクトラムは、上記緑色撮像信号G2の信号スペク
トラムに対して、奇数次キャリア、例えばfsに対応する
信号スペクトラムの位相が180゜ずれている。また、固
体撮像素子1R、1Bには、固体撮像素子1G1、1G
2よりも狭い帯域の光学ローパスフィルタが配置されて
おり、図12(c)で示される信号スペクトラムが、図
12(b)で示される信号スペクトラムとは異なってい
る。
【0077】そして、上記固体撮像素子1G1、1G
2、1R、1Bからfsレートで読み出された各色撮像信
号G1、G2、R、Bは、それぞれCDS回路2G1、
2G2、2R、2Bによりノイズ成分などが除去されて
から、各A/D変換器3G1、3G2、3R、3Bに供
給される。
【0078】上記A/D変換器3G1、3G2、3R、
3Bには、上記各色撮像信号G1、G2、R、Bのサン
プリングレートに等しいfsレートで所定の位相を有する
駆動クロックが、図示しないタイミングジェネレータか
ら供給されている。そして、これらの3G1、3G2、
3R、3Bは、上記fsレートの各色撮像信号G1、G
2、R、Bを上記駆動クロックにより所定の位相のfsレ
ートでディジタル化して、上記各色撮像信号G1、G
2、R、Bのスペクトルと同じ信号スペクトルの各色デ
ィジタル色信号G1、G2、R、Bを形成する。
【0079】また、上記プリプロセッサ4Aは、上記A
/D変換器3G1、3G2、3R、3Bによりディジタ
ル化された各色撮像信号G1、G2、R、Bについて、
上記撮像部1Aを構成する固体撮像素子1G1、1G
2、1R、1Bの欠陥補正や固体撮像素子の感度のばら
つき等により、白、黒色に影響を与えるシェーディング
歪等を補正するための信号処理を行う。
【0080】そして上記補間回路5は、上記プリプロセ
ッサ4Aにより信号処理を施されたfsレートの緑色撮像
信号G1に対し、図2(c)および図3(c)に示すよ
うな特性を持つ補間フィルタにより、信号サンプル点を
サンプリング周期の1/2だけずらすような補間処理を
行い、図11(c)および図12(d)に示すような補
間済み緑色撮像信号G1を上記fsレートで出力する。す
なわち、この補間処理によって、緑色撮像信号G1の信
号サンプル点と、緑色撮像信号G1、赤色撮像信号Rお
よび青色撮像信号Bの各信号サンプル点とは、時間軸上
で一致する。なお、遅延回路6G、6R、6Bは、上記
補間回路5の処理時間に相当する遅延回路である。
【0081】さらに、ディジタル演算回路7Aは、本発
明における固体撮像装置において、緑色撮像信号に対す
る折り返し成分の除去処理、および高周波数領域に相当
する信号生成手段として機能するものである。上記補間
回路5から供給される補間済み緑色撮像信号G1は、遅
延回路6Gから供給される緑色撮像信号G2と共に加算
器78に供給され、両者の加算により図12(e)に示
される緑色映像信号Gとなる。ここで、緑色撮像信号G
1、G2における折り返し成分は、完全にキャンセルさ
れる。
【0082】また、上記補間回路5から供給される補間
済み緑色撮像信号G1は、遅延回路6Gから供給される
緑色撮像信号G2と共に、減算器75にも供給され、両
者の減算により図12(f)に示すような信号スペクト
ルの高域映像信号Eとなる。
【0083】なお、赤色撮像信号Rおよび青色撮像信号
Bは、それぞれ遅延回路79R、79Bにおいて、緑色
撮像信号G1およびG2に対する減算器75および加算
器78の処理時間に相当する遅延を施される。
【0084】加算器78および遅延回路79R、79B
の出力は、それぞれプロセス回路8G、8R、8Bへ供
給され、以後、上記実施の形態1と同様の信号処理が施
される。また、減算器75の出力は遅延回路11へ供給
され、以後、上記実施の形態1と同様の信号処理が施さ
れる。
【0085】以上のように本実施の形態5においては、
4板撮像方式において2つの緑色撮像信号の差分から高
域映像信号を生成するので、各色映像信号における折り
返し成分の残留を少なくすることが可能となる。
【0086】なお、以上の説明では、撮像部を4枚の固
体撮像素子で構成した例で説明したが、赤色および青色
のストライプフィルタを有する固体撮像素子から、R信
号およびB信号を得るようなデュアルグリーン3板撮像
方式についても同様に実施可能である。
【0087】また、以上の実施の形態1から5では、0
挿入回路により2倍のクロックレートに変換した例で説
明したが、3倍以上のクロックレートに変換した場合で
も同様である。さらに、相関二重サンプリング(CD
S)処理回路によりノイズ成分の除去を行ったが、その
他の遅延差雑音除去(DDS:Delay andDifferential
Noise Suppression)回路などを用いてもよい、
【0088】
【発明の効果】以上のように本発明における固体撮像装
置によれば、所定のサンプリングレートでディジタル化
した撮像信号について、補間手段により各色撮像信号の
サンプリング点を一致させ、画素ずらし配置した2種類
以上の固体イメージセンサの撮像信号の差分から高域信
号を生成し、2倍のクロックレートへ変換し、各色の撮
像信号に加算したのちD/A変換しているので、ほとん
どの回路を基本クロックで動作させながら、画素ずらし
により得られる高解像度を得ることができる、という顕
著な効果が得られる。
【0089】また、ローパスフィルタと遅延回路および
減算器によりハイパスフィルタを形成しているので、別
個にハイパスフィルタを設ける必要がなく、回路規模そ
して消費電力を削減することができる。
【0090】また、各色映像信号のディジタル信号処理
は固体撮像素子読み出しクロックレートfsのみで行い、
高域信号の一部の信号処理のみクロックレート2fsで行
うので、高解像度のアナログ信号出力を実現しながら、
回路規模そして消費電力を削減することができる。
【0091】さらに、A/D変換する前にローパスフィ
ルタにより帯域制限を行い、同じ位相のクロックにて各
A/D変換器を駆動しているので、画素ずらし法を用い
た場合でも、各色ディジタル色信号の信号サンプル点
は、時間軸上で一致し、信号サンプル点を一致するため
の補間回路を不要とすることができる。
【0092】また、4板撮像方式において2つの緑色撮
像信号の差分から高域映像信号を生成するので、各色映
像信号における折り返し成分の残留を少なくすることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による固体撮像装置の構
成を示す図
【図2】本発明の固体撮像装置における各色撮像信号の
サンプル列を示す図
【図3】本発明の固体撮像装置における各信号のスペク
トラムを示す図
【図4】本発明の固体撮像装置における各信号のスペク
トラムを示す図
【図5】本発明の固体撮像装置における各信号のスペク
トラムを示す図
【図6】本発明の実施の形態2による固体撮像装置の構
成を示す図
【図7】本発明の実施の形態3による固体撮像装置の構
成を示す図
【図8】本発明の上記実施の形態3による固体撮像装置
における各信号のスペクトラムを示す図
【図9】本発明の実施の形態4による固体撮像装置の構
成を示す図
【図10】本発明の実施の形態5による固体撮像装置の
構成を示す図
【図11】本発明の上記実施の形態5による固体撮像装
置における各色撮像信号のサンプル列を示す図
【図12】本発明の上記実施の形態5による固体撮像装
置における各信号のスペクトラムを示す図
【図13】従来の固体撮像装置の一例の構成を示す図
【符号の説明】
1G、1R、1B、1G1、1G2 固体撮像素子 3G、3R、3B、3G1、3G2 A/D変換器 5 補間回路 7、7A ディジタル演算回路 9G、9R、9B 0挿入回路 10G、10R、10B ローパスフィルタ 12 0挿入回路 13 ハイパスフィルタ 14G、14R、14B 加算器 15G、15R、15B D/A変換器 16G、16R、16B 加算器 17 ローパスフィルタ 71G、71R、71B ローパスフィルタ 72G、72R ハイパスフィルタ 73 加算器 74G、74R、74B 加算器 75 減算器 77G、77R 減算器 78 加算器

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色分解光学系に空間画素ずらし法を採用
    して配置され、それぞれfsレートで駆動される複数個の
    固体撮像素子と、 前記固体撮像素子から出力される各撮像信号をそれぞれ
    所定の位相のfsレートでディジタル化するアナログディ
    ジタル変換部と、 前記アナログディジタル変換部によりディジタル化され
    た各撮像信号の中の少なくとも1つのディジタル信号
    (第1)を補間処理する補間処理部と、 前記補間処理部の出力信号と第2のディジタル信号の差
    分信号を演算するディジタル演算部と、 ディジタル信号の信号レートを変換するクロックレート
    変換部を備え、 前記クロックレート変換部は前記ディジタル演算部の出
    力をN×fsレート(Nは2以上の整数)に変換する複
    数のレート変換回路を有することを特徴とする固体撮像
    装置。
  2. 【請求項2】 複数のディジタル加算部からなる加算
    部を有し、N×fsレートの各撮像信号にN×fsレー
    トの前記差分信号を加算することを特徴とする請求項1
    記載の固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 ディジタルアナログ変換部を有し、前
    記加算部の出力である各撮像信号をアナログ信号として
    出力することを特徴とする請求項2記載の固体撮像装
    置。
  4. 【請求項4】 前記レート変換回路は、0挿入回路と
    ディジタルフィルタからなることを特徴とする請求項1
    記載の固体撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記クロックレート変換部における複
    数の前記レート変換回路のうち、前記差分信号を入力と
    する前記レート変換回路における前記ディジタルフィル
    タは、ハイパスフィルタであることを特徴とする請求項
    4記載の固体撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記クロックレート変換部における複
    数のレート変換回路のうち、前記差分信号を入力とする
    前記レート変換回路における前記ディジタルフィルタ
    は、ローパスフィルタであることを特徴とする請求項4
    記載の固体撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記ディジタル演算部は少なくとも1
    つのローパスフィルタを有することを特徴とする請求項
    1記載の固体撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記ディジタル演算部は少なくとも1
    つのハイパスフィルタを有することを特徴とする請求項
    1記載の固体撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記ディジタル演算部は複数のローパ
    スフィルタと、複数のハイパスフィルタと、前記ハイパ
    スフィルタの出力を加算する第1の加算回路と、前記第
    1の加算回路の出力を前記複数のローパスフィルタの出
    力に加算する第2の加算回路を有することを特徴とする
    請求項1記載の固体撮像装置。
  10. 【請求項10】 前記ディジタル演算部は複数のロー
    パスフィルタと、前記複数のローパスフィルタの入力と
    出力の差分を出力する減算回路と、前記減算回路の出力
    を加算する第1の加算回路と、前記第1の加算回路の出
    力を前記複数のローパスフィルタの出力に加算する第2
    の加算回路を有することを特徴とする請求項1記載の固
    体撮像装置。
  11. 【請求項11】 前記ディジタル演算部は複数のハイ
    パスフィルタと、前記複数のハイパスフィルタの入力と
    出力の差分を出力する減算回路と、前記ハイパスフィル
    タの出力を加算する第1の加算回路と、前記第1の加算
    回路の出力を前記複数の減算回路の出力に加算する第2
    の加算回路を有することを特徴とする請求項1記載の固
    体撮像装置。
  12. 【請求項12】 ディジタルアナログ変換部を有し、
    前記クロックレート変換部の出力である各撮像信号をア
    ナログ信号として出力することを特徴とする請求項1記
    載の固体撮像装置。
  13. 【請求項13】 複数のアナログ加算部からなる加算
    部を有し、アナログ化された各撮像信号に、アナログ化
    された前記差分信号を加算することを特徴とする請求項
    12記載の固体撮像装置。
  14. 【請求項14】 前記クロックレート変換部は、前記
    前記差分信号のみN×fsレートに変換することを特徴
    とする請求項1記載の固体撮像装置。
  15. 【請求項15】 補間処理部は、アナログディジタル
    変換部の前にアナログ手段として備えることを特徴とす
    る請求項1記載の固体撮像装置。
  16. 【請求項16】 前記色分解光学系には、同一の波長
    領域に複数の固体撮像素子を空間画素ずらし法を採用し
    て配置し、補間処理部にて補間処理される第1のディジ
    タル信号および第2のディジタル信号は前記同一の波長
    領域の固体撮像素子の出力信号であることを特徴とする
    請求項1記載の固体撮像装置。
  17. 【請求項17】 前記ディジタル演算部は、前記第1
    のディジタル信号および前記第2のディジタル信号を入
    力とする加算器を有することを特徴とする請求項16記
    載の固体撮像装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7932937B2 (en) 2006-03-24 2011-04-26 Panasonic Corporation Signal processing method and signal processing circuit
JP2016048889A (ja) * 2014-08-28 2016-04-07 株式会社日立国際電気 撮像装置およびその変調度補正方法
JP2016051987A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 株式会社日立国際電気 撮像装置及び撮像方法

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