JPH0925186A - セラミックス基板及びその製造方法 - Google Patents

セラミックス基板及びその製造方法

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JPH0925186A
JPH0925186A JP7179049A JP17904995A JPH0925186A JP H0925186 A JPH0925186 A JP H0925186A JP 7179049 A JP7179049 A JP 7179049A JP 17904995 A JP17904995 A JP 17904995A JP H0925186 A JPH0925186 A JP H0925186A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面に形成する金属化層やポリイミド層に欠
けや膨れ等の欠陥が発生せず、特に微細配線の形成に適
した窒化アルミニウム基板を提供する。 【構成】 副成分として周期律表2A族、3A族元素の
化合物0.1〜15重量%含有するAlN焼結体からな
り、研磨加工を施した表面の非球形状空孔の深さに対す
る長さの比が5.0以上で且つ深さが10μm以下であ
るセラミックス基板。このセラミックス基板は、上記副
成分を含有するAlN焼結体を1kg/cm2以上の圧
力で1軸加圧しながら1300℃以上で熱処理した後、
研磨加工面を前記加圧軸とほぼ直角にして表面研磨加工
して製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ICの回路基板やパッ
ケージをはじめとする電子デバイス等に使用されるセラ
ミックス基板、特に高い熱伝導率を有し、放熱性に優れ
た窒化アルミニウムからなるセラミックス基板、及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】窒化アルミニウム(AlN)の熱伝導率
は、理論値としては320W/m・Kであり、この値は
金属アルミニウムの1.5倍に相当する。この高い熱伝
導率に加えて、窒化アルミニウムは高い絶縁性と機械的
強度を備え、金属導体と容易に接合できるといった優れ
た特性を有するため、ICの回路基板やパッケージ材料
として注目を集めている。
【0003】一般に、窒化アルミニウムを回路基板やパ
ッケージとして用いる場合、窒化アルミニウム基板の表
面を研磨加工した上で、その基板表面にメタライズ層又
はめっき層等の金属化層を形成することが必要である。
又、この金属化層を介して窒化アルミニウム基板上に表
面平滑性に優れたポリイミド層を形成し、そのポリイミ
ド層上に微細配線を形成して回路基板とすることも行わ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、窒化アルミ
ニウム基板表面に形成した金属化層には欠けや膨れ等が
発生しやすく、金属化層の層厚が薄くなると欠けや膨れ
の発生が増大する傾向にあり、特に層厚が20μm以下
においてその傾向が顕著になるという欠点があった。同
様に、この金属化層の上に設けるポリイミド層において
も、欠けが発生したり、ポリイミド層形成時に発泡が生
じるという問題があった。
【0005】これらの欠陥の発生は、窒化アルミニウム
基板に存在する空孔が原因ではないかと考えられてい
る。即ち、窒化アルミニウム基板は本質的に粉末を焼結
して得た焼結体であるため、一般的に直径20〜50μ
m程度の球形状の空孔の存在が避けられず、基板表面に
存在する空孔の上で金属化層やポリイミド層に欠けや膨
れ等の欠陥が発生するとされている。
【0006】そこで従来は、金属化層やポリイミド層を
厚くすることにより、その欠けや膨れ等の欠陥の発生を
低減させる方法が採られていた。しかし、金属化層の層
厚が厚くなると、回路配線を微細化させる場合に配線間
の絶縁を十分確保することができなくなる。このため、
金属化層を厚くすることには限界があり、特に線幅10
0μm以下のような微細配線を形成する場合は、配線間
の絶縁確保のため層厚の薄い金属化層が求められ、中で
も層厚20μm以下の金属化層ではその欠けや膨れの発
生が大きな問題となっていた。
【0007】また、ポリイミド層についても層厚が厚く
なると欠け等の欠陥が発生しやすいので、層厚を300
μm以上とすることにより微細配線形成時の欠けや膨れ
等を低減することが行われている。しかし、この方法で
は、回路配線の電気特性には優れるものの、熱伝導性に
劣るポリイミド層が極めて厚くなるため、回路基板の放
熱性の低下を招くという問題があった。
【0008】このように、従来の窒化アルミニウム基板
においては、その表面上に形成する金属化層やポリイミ
ド層に欠けや膨れ等の欠陥が発生しやすく、これらの欠
陥をなくすため金属化層やポリイミド層の厚さを厚くす
れば、回路配線の微細化に支障を来したり、放熱性を低
下させるといった問題があった。
【0009】本発明は、かかる従来の事情に鑑み、表面
に形成する金属化層やポリイミド層に欠けや膨れ等の欠
陥が発生せず、特に微細配線の形成に適した窒化アルミ
ニウム基板及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明が提供する窒化アルミニウム基板は、周期律
表の2A族、3A族元素の化合物の少なくとも1種を当
該元素換算で0.1〜15重量%含有し、非球形状の空
孔を含む窒化アルミニウム基板であって、研磨加工を施
した表面に現れている前記空孔の深さに対する長さの比
が5.0以上で且つ深さが10μm以下であることを特
徴とする。
【0011】また、本発明によるセラミックス基板の製
造方法は、周期律表の2A族、3A族元素の化合物の少
なくとも1種を当該元素換算で0.1〜15重量%含有
する窒化アルミニウム焼結体を、1kg/cm2以上の
圧力で1軸方向に加圧しながら1300℃以上の温度に
て熱処理した後、研磨加工面を前記加圧軸とほぼ直角方
向にして表面研磨加工することを特徴とする。
【0012】
【作用】窒化アルミニウム焼結体は、本質的に粉末を焼
結して得られるので、一般的に直径20〜50μm程度
の球形状の空孔の存在が避けられない。この空孔は焼結
体内部に存在していても、表面研磨加工を施した基板に
おいては表面に現れてくる。本発明者らは、特にこの表
面に現れた空孔の形状が、表面上に形成される金属化層
やポリイミド層の欠けや膨れ等の欠陥の発生に影響を及
ぼすことを突き止めた。
【0013】即ち、研磨加工を施した基板表面に現れる
空孔の形状について詳細に検討した結果、表面に現れて
いる空孔の長さLmと深さTmの比と、微細配線形成時
の不良発生率との間に相関関係が存在することを見いだ
した。具体的には、表面に現れている空孔の形状が非球
形状に偏平になり、その表面からの深さTmに対する表
面上での長さLmの比Lm/Tmが5.0以上になる
と、金属化層等の欠けや膨れがなくなり、微細配線の不
良発生率が低減する。ここで、非球形状の空孔の長さ
(Lm)とは、基板表面に現れている空孔の最も長い部
分における長さを言う。
【0014】更に、より安定した微細配線の形状につい
て検討を重ねた結果、基板表面に現れている非球形状空
孔の深さTmがある一定レベル以上に深くなると、微細
配線の断線等の発生頻度が急激に高くなることが判っ
た。その深さTmのレベルは配線の種類や厚さ等にもよ
るが、概ね12〜20μm程度である。特に、表面に現
れている非球形状空孔の深さTmが10μm以下である
と、微細配線の形成に特に優れていることが判った。
【0015】尚、金属化層等の欠けや膨れをなくすため
には、基板表面に現れている全ての空孔が、上記の特徴
を備えた非球形状空孔であることが必要である。この非
球形状空孔の長さLmは、微動測定ステージを備えた倍
率100〜1000倍の金属顕微鏡等による目視測定若
しくは写真測定により求めることができる。又、この非
球形状空孔の深さTmは、同じく倍率100〜1000
倍の金属顕微鏡等を用いて、光学的測定法として一般的
に知られている焦点深度法により求めることができる。
尚、本発明では便宜上任意の視野を選んで行うものとす
る。以上により求めたLm及びTmの結果から、表面に
現れた空孔の深さに対する長さの比Lm/Tmを算術的
に求めることができる。
【0016】セラミックス基板の研磨加工を施した表面
の微細な凹凸も、上記した空孔の形状ほどではないが、
微細配線の形成に影響を与える。セラミックス基板表面
の表面粗さRa(JIS B0601に基づいて測定)が
0.2μmを越えると、金属化層の膨れなどによる微細
配線の不良発生率が増加しやすい。
【0017】表面の研磨加工により上記のような表面平
滑性に優れた窒化アルミニウム基板を得るためには、A
lN結晶粒の平均結晶粒径が15μm以下であることが
好ましい。AlN結晶粒の平均結晶粒径は、基板の破面
における各粒子の最大寸法を走査型電子顕微鏡(SE
M)の2次平面上で観測し、30個以上の粒子の算術平
均として求める。
【0018】一般に窒化アルミニウム焼結体中の空孔は
等方性を有する球形状であり、特異方向に歪んだ形状の
空孔は存在しない。特に、本発明のごとく、表面に現れ
た空孔の深さに対する長さの比Lm/Tmが5.0以上
という一方向に大きく歪んだ非球形状の空孔を有する窒
化アルミニウム焼結体は、従来知られておらず、空孔形
状の制御を考慮した製法でなければ製造することができ
ない。
【0019】そこで、本発明方法では、この非球形状の
空孔を有する窒化アルミニウム焼結体からなる基板を得
るため、塑性変形を助長する副成分を含有した窒化アル
ミニウム焼結体に1軸方向の加圧熱処理を加えることに
より、焼結体中の球形状空孔を加圧軸方向に圧し潰して
非球形状に変形させる。
【0020】まず、そのための窒化アルミニウム焼結体
は、上記副成分として周期律表の2A族、3A族元素の
化合物の少なくとも1種をその元素換算で0.1〜15
重量%含有する必要がある。その理由は、窒化アルミニ
ウムは共有結合が強く、且つ六方晶型の結晶形態となる
ため、熱処理を行っても限られた条件下でしか粒界滑
り、塑性変形が生じず、目的とする一方向に歪んだ非球
形状の空孔を有する焼結体が得られないためである。
【0021】そこで、窒化アルミニウム焼結体に周期律
表の2A族、3A族元素の化合物の少なくとも1種を含
有させることにより、これらの副成分の化合物が粒界に
存在して、加圧熱処理時にAlN結晶の粒界滑りを促進
し、その結果十分な変形能が付与され、目的とする深さ
に対する長さの比Lm/Tmが5.0以上という一方向
に大きく歪んだ非球形状の空孔を有する焼結体が得られ
る。焼結体中に存在してかかる作用を果す化合物として
は酸化物、例えばY23、YAG(3Y23・5Al2
3)、YAL(Y23・Al23)、YAM(2Y23
Al23)、3CaO・Al23、CaO・Al23等の
ほか、窒化物YN、酸窒化物Y−Al−O−N等があ
る。
【0022】上記副成分の含有量が元素換算で0.1重
量%未満では粒界滑りの効果が不十分となり、逆に15
重量%を越えると窒化アルミニウム焼結体の熱伝導率の
低下が顕著となるため、共に好ましくない。又、窒化ア
ルミニウム焼結体中の炭素量が多い場合にも加圧熱処理
時の粒界滑りが困難となりやすいため、炭素含有量は
0.05重量%以下であることが好ましい。
【0023】上記副成分を含む窒化アルミニウム焼結体
は、副成分の化合物粉末又はこれらの液状体を原料粉末
に混合し、通常のごとく焼結することにより製造され
る。この加圧熱処理前の窒化アルミニウム焼結体の平均
結晶粒径は15μm以下であることが好ましい。平均粒
径が15μmより大きくなると、加圧熱処理時の粒界滑
りと塑性変形が生じにくく、目的とする非球形状の空孔
を得ることが難しくなるからである。又、加圧熱処理前
の焼結体の密度は、相対密度90%以上であることが好
ましい。
【0024】上記の副成分を含む窒化アルミニウム焼結
体は、次に加圧熱処理が施される。加圧熱処理における
加圧力は1kg/cm2以上とし、一方向に圧し潰され
た形状の空孔を得るため1軸方向に加圧する。加圧力が
1kg/cm2未満では、目的の非球形状の空孔を得る
ために長時間を必要とし、経済性の低下を招く。又、加
圧力が1000kg/cm2を越えると、加圧設備のコ
スト上昇を招くので好ましくない。
【0025】又、加圧熱処理の温度が1300℃未満で
は、焼結体の塑性変形能が不十分であるため空孔が圧し
潰されず、目的の非球形状の空孔を得ることができな
い。従って、加圧熱処理の温度は1300℃以上とする
が、大気雰囲気の場合は1500℃を越えると酸化によ
る変質が生じやすく、その他のガス雰囲気の場合は21
00℃を越えるとAlNの分解が始まるので好ましくな
い。尚、加圧熱処理の雰囲気としては、真空、大気、そ
の他の窒素、水素、アルゴン等のガス雰囲気を用いるこ
とができ、大気やガス雰囲気の場合は加圧雰囲気でも良
い。
【0026】加圧熱処理の後、非球形状に圧し潰された
空孔を有する窒化アルミニウム焼結体を、研磨加工面が
前記加圧軸とほぼ直角方向になるように面方向に制御を
行いながら、表面研磨加工する。研磨加工面の直角度は
±10°以内とすることが好ましい。又、研磨加工は、
固定砥石を用いる研磨加工のほか、遊離砥粒を用いる研
磨加工等を用いることもでき、研磨砥粒の粒度は#10
00以上が好ましく、#2000以上が更に好ましい。
【0027】この研磨加工によって、得られるセラミッ
クス基板の表面に非球形状空孔が現れ、その表面におけ
る空孔の深さTmに対する長さの比Lmの比Lm/Tm
が、5.0以上という一方向に大きく歪んだ非球形状の
空孔が得られる。尚、得られるAlNセラミックス基板
は緻密で、相対密度が90%以上であることが好まし
く、特に相対密度が99.5%以上であることが更に好
ましい。
【0028】このような本発明のAlNセラミックス基
板を用いることにより、その表面上に、層厚20μm以
下という薄さでも欠けや膨れ等の欠陥の発生しない金属
化層を形成したセラミックス回路基板が得られる。その
結果、従来のAlNセラミックス基板では困難であった
線幅100μm以下のような微細で、且つ絶縁性に優れ
る配線を備えた回路基板の提供が可能となった。ここ
で、金属化層の層厚とは、メタライズ層の他にめっき層
も含めた合計の厚さをいい、半田層やロウ材層の厚さは
含まないものとする。又、金属化層は、このセラミック
ス基板上に直接形成する方法及び/又はグレーズ層を介
してセラミックス基板上に形成する方法のいずれで形成
したものであっても良い。
【0029】更に、このAlNセラミックス基板の上
に、層厚20μm以下の金属化層を介して、層厚250
μm以下のポリイミド層を形成したセラミックス回路基
板を得ることもできる。これにより、基板の放熱性を損
なうことなく、表面平滑性に優れたポリイミド回路基板
を作成することが可能となる。この場合、金属化層とし
ては、銅、クロム、チタンから選択された2層以上の積
層構造が好ましく、特にチタン/クロムの2層構造、又
はチタン/クロム/銅/クロムの4層構造が好適に用い
られる。
【0030】
【実施例】実施例1 AlN粉末にY23粉末とCaO粉末を添加して窒素雰
囲気中にて常圧焼結することにより、3Y23・5Al2
3及びCaO・Al23を形成し、副成分元素としてY
とCaを含有するAlN焼結体を製造した。この焼結体
中の副成分元素の含有量は、ICP(誘導結合型プラズ
マ発光分光)分析法により求めた結果、Yが2.4重量
%及びCaが0.3重量%であった。又、この焼結体中
の炭素含有量は、LECO法により求めた結果、0.0
3重量%であった。この焼結体の見掛け密度をアルキメ
デス法により測定し、相対密度を求めた結果、99.7
%であった。更に、焼結体破面の各結晶粒の最大寸法を
走査型電子顕微鏡(SEM)により測定し、結晶粒30
個について求めた平均粒径は3.8μmであった。
【0031】このAlN焼結体を、下記表1に示す温度
と加圧力の条件下に、窒素ガス雰囲気中において1軸加
圧しつつ1時間の加圧熱処理を行った。この加圧熱処理
後、研磨加工面が1軸加圧の加圧軸方向と直角方向とな
るように面方向の制御を行いながら、#1200のダイ
ヤモンド砥石を用いた粗研磨、#2000のダイヤモン
ド砥石を用いた中研磨、及びダイヤモンド遊離砥粒を用
いた仕上げ研磨を順次実施した。
【0032】その結果、得られた基板の表面粗さはRa
で0.03μmであった。又、得られた各基板表面に現
れている全ての空孔について、微動測定ステージを備え
た金属顕微鏡を用いて、最大長さ方向の長さLm及び表
面からの深さTmをそれぞれ測定し、深さに対する長さ
の比Lm/Tmを求め、試料ごとに表1にLm/Tmに
ついては全空孔の最小値を及び深さTmについては全空
孔の最大値を示した。
【0033】一方、80重量%W、10重量%Mo、5
重量%Al23、5重量%CaO、0.1重量%Ni、
及びバインダー成分としてエチルセルロース、希釈剤成
分として酢酸ブチルカルビトールを、3本ロールにて混
練し、メタライズペーストを作製した。このペースト
を、上記の各基板表面にスクリーン印刷により線幅70
μm幅で塗布し、窒素雰囲気中にて1550℃で焼成し
た。このメタライズ層上に、電解法にて厚さ2μmのN
iめっき層と0.5μmのAuめっき層を順次形成し、
回路基板とした。メタライズ層とめっき層との金属化層
の合計層厚は、断面研磨法により測定したところ32〜
35μmであった。
【0034】得られた各加圧熱処理条件ごとの試料につ
いて、配線抵抗を4端子法により測定した。これから、
目標抵抗値の±10%以内の配線抵抗規格値に対する配
線20本での配線抵抗の工程能力指数(Cp)を求め、
その結果を表1に併せて示した。
【0035】
【表1】 温度 加圧力 Lm/Tm Tm(μm) 工程能力 ロット試料 (℃) (kg/cm2) 最小値 最大値 指数(Cp) 判定 1* 1200 100 3.9 6.2 0.98 不良 2 1300 100 5.3 4.9 1.40 良好 3 1400 100 7.3 3.9 1.56 良好 4 1600 100 10.1 3.1 1.61 良好 5 1800 100 13.8 2.4 1.73 良好 6 1900 100 16.2 2.2 1.85 良好 7 2000 100 18.8 1.9 1.97 良好 8 2100 100 23.4 1.6 2.10 良好 9 1800 1 6.4 4.3 1.35 良好 10 1800 10 7.6 3.8 1.57 良好 11 1800 50 9.7 3.3 1.59 良好 12 1800 100 13.8 2.4 1.74 良好 13 1800 200 15.7 2.2 1.83 良好 14 1800 300 17.7 2.0 1.94 良好 15 1800 500 21.6 1.7 2.02 良好 16 1800 1000 20.8 1.5 2.20 良好 17* 加圧熱処理なし 2.2 8.9 0.76 不良 (注)表中の*を付した試料は比較例である。比較例の試料1及び17には配線 部に膨れの発生が認められた。
【0036】上記の結果から、空孔の深さに対する長さ
の比Lm/Tmが5.0以上の範囲において、配線抵抗
の工程能力指数が高いことが判る。尚、比較のため、別
途平均粒径が17μmであること以外は前記と同様のA
lN焼結体を、上記試料1と同様に加圧熱処理及び研磨
加工したものについて同様に評価したところ、配線抵抗
の工程能力指数(Cp)は1.10となり、試料1に比
べてCpが低下する傾向が認められた。
【0037】実施例2 3kg/cm2の加圧窒素ガス雰囲気中にて焼結し、副
成分元素としてYとCaを含有する平均粒径9.2μm
のAlN焼結体を製造した。実施例1と同様に求めた焼
結体中の副成分元素の含有量はYが0.9重量%及びC
aが0.02重量%であり、炭素含有量は0.02重量%
であった。又、この焼結体の相対密度は99.3%であ
った。
【0038】このAlN焼結体を、75体積%窒素−2
5体積%水素の混合ガス雰囲気中において、100kg
/cm2の加圧力を1軸方向に加えながら1800℃で
3時間の加圧熱処理を行った。その後、種々の加工方法
により、研磨加工面が上記加圧軸方向と直角になるよう
に面方向の制御を行いつつ研磨加工を施した。得られた
各基板について、表面粗さRaを求め、実施例1と同様
に測定した空孔の長さLmと深さTmから求めたLm/
Tmの最小値及びTmの最大値と共に、表2に示した。
【0039】更に、各基板について実施例1と同様に金
属化層を形成し、回路基板とした。メタライズ層とめっ
き層の金属化層の合計層厚は32〜35μmであった。
得られた各試料について、配線抵抗を4端子法により測
定し、実施例1と同様に配線抵抗の工程能力指数(C
p)を求め、その結果を表2に併せて示した。
【0040】
【表2】
【0041】上記の結果から、回路基板の配線抵抗の工
程能力指数(Cp)は、空孔の比Lm/Tm及び深さT
mがほぼ一定の条件下では表面粗さRaに依存し、Raが
0.2μmを越える領域では配線抵抗の工程能力指数
(Cp)が低くなる傾向にあることが判る。
【0042】実施例3 平均粒径1.1μmのAlN粉末に平均粒径0.6μmの
23粉末を下記表3に示す割合(Y元素に換算)で添
加し、更に有機バインダーとしてポリメタクリレート1
0重量%を加え、ボールミルを用いて粉砕混合した後、
ドクターブレード法により50mm×50mm×0.6
mmのシート成形体とした。この各シート成形体を、窒
素ガス雰囲気中において脱脂後、常圧窒素ガス雰囲気中
にて1800℃で焼結した。得られた各AlN焼結体の
炭素含有量はいずれも0.02〜0.03重量%であり、
また各焼結体について求めた相対密度を表3に示した。
【0043】得られた各AlN焼結体を、窒素ガス雰囲
気中において、300kg/cm2の加圧力を1軸方向
に加えながら1700℃で1時間の加圧熱処理を行っ
た。その後、実施例1と同様に表面を研磨加工し、基板
の表面粗さRaを全て0.05μmとした。各基板につい
て、実施例1と同様に測定した空孔の長さLmと深さT
mから求めたLm/Tmの最小値及びTmの最大値を表
3に併せて示した。
【0044】更に、各基板について、その表面にTiを
0.1μm、Ptを0.15μm、及びAuを1.0μm
の厚さに順次コーティングし、線幅10μmのメタライ
ズ層を形成し、回路基板を作製した。この金属化層の合
計の層厚は1.12〜1.17μmであった。得られた各
試料について、配線抵抗を4端子法により測定し、実施
例1と同様に配線抵抗の工程能力指数(Cp)を求め、
その結果を表3に併せて示した。
【0045】
【表3】 Y含有量 相対密度 Lm/Tm Tm(μm) 工程能力 ロット試料 (重量%) (%) 最小値 最大値 指数(Cp) 判定 24* 0 85 2.2 25.5 配線膨れ 不良 25 0.1 99.3 7.3 3.8 1.48 良好 26 1.0 99.7 12.2 2.8 1.61 良好 27 3.0 100 14.5 2.4 1.70 良好 28 5.0 100 15.0 2.3 1.76 良好 29 15.0 99.8 15.7 2.2 1.91 良好 (注)表中の*を付した試料は比較例である。尚、試料24は金属化層に膨れが 発生したため配線形成ができなかった。
【0046】上記の結果から、周期律表の2A族、3A
族元素が0.1〜15重量%含まれるAlN焼結体を用
いることにより、1軸方向の加圧熱処理で非球形状の空
孔を形成でき、従って工程能力指数(Cp)の高い配線
抵抗が得られることが判る。尚、比較のため、同一条件
で焼結したY含有量0.1重量%で炭素含有量0.06重
量%のAlN焼結体について同様の加圧熱処理を行った
ところ、研磨加工した表面の空孔の深さに対する長さの
比Lm/Tmは5.1であった。
【0047】実施例4 0.5kg/cm2の減圧窒素雰囲気中にて焼結し、副成
分元素としてYbを含有する平均粒径0.8μmのAl
N焼結体を製造した。実施例1と同様に求めた焼結体中
の副成分元素Ybの含有量は5.5重量%であった。
又、この焼結体の炭素含有量は0.02重量%であり、
相対密度は99.8%であった。
【0048】このAlN焼結体を、アルゴンガス雰囲気
中において、下記表4に示す温度条件で100kg/c
2の加圧力で1軸方向に加圧しながら1分間の加圧熱
処理を行った。その後、実施例1と同様に研磨加工面の
面方向を制御しながら研磨加工を施し、得られた各基板
の表面粗さRaを0.07μmとした。又、得られた各基
板について、実施例1と同様に測定した空孔の長さLm
と深さTmから求めたLm/Tmの最小値及びTmの最
大値を表4に示した。
【0049】更に、各基板について実施例3と同様に金
属化層を形成し、回路基板とした。得られた各試料につ
いて、配線抵抗を4端子法により測定し、実施例1と同
様に配線抵抗の工程能力指数(Cp)を求め、その結果
を表4に併せて示した。加圧熱処理の温度が1300℃
未満では、目的とするLm/Tmが5μm以上でTmが
10μm以下の非球形状空孔が得られず、工程能力指数
(Cp)が低下することが判る。
【0050】
【表4】 温度 加圧力 Lm/Tm Tm(μm) 工程能力 ロット試料 (℃) (kg/cm2) 最小値 最大値 指数(Cp) 判定 30* 1250 100 5.1 10.3 0.81 不良 31 1500 100 5.8 9.3 1.38 良好 32 1750 100 6.7 8.4 1.45 良好 33 1850 100 7.1 8.0 1.49 良好 34 1950 100 7.6 7.7 1.52 良好 35* 加圧熱処理なし 2.3 16.6 0.63 不良 (注)表中の*を付した試料は比較例である。尚、比較例の試料30と35では 配線部に膨れが発生した。
【0051】実施例5 実施例4で作製した各AlN基板上に、TiとCrの金
属化層を順次形成し、金属化層の合計の層厚を15μm
とした。更に、この金属化層の上に、ポリイミド前駆体
をスピンコート法により塗布し、窒素ガス雰囲気中にて
450℃で熱処理してポリイミド層を形成した。得られ
た各ポリイミド層の層厚はいずれも30μmであった。
【0052】各試料について、20倍の実態顕微鏡によ
りポリイミド層の状態を評価し、その結果を表5に示し
た。その結果から明らかなように、本発明の加圧熱処理
の温度範囲において、膨れや欠け等の欠陥の発生のない
ポリイミド層を形成することができる。
【0053】
【表5】 (注)表中の*を付した試料は比較例である。
【0054】実施例6 実施例4で作製した各AlN基板上に、Ti、Cr、C
u、Crの金属化層を順次形成し、金属化層の合計の層
厚を35μmとした。更に、この金属化層の上に、ポリ
イミド前駆体をスピンコート法により塗布し、窒素ガス
雰囲気中にて450℃で熱処理してポリイミド層を形成
した。得られた各ポリイミド層の層厚はいずれも70μ
mであった。
【0055】各試料について、20倍の実態顕微鏡によ
りポリイミド層の状態を評価し、その結果を表6に示し
た。その結果から明らかなように、本発明の加圧熱処理
の温度範囲において、膨れや欠け等の欠陥の発生のない
ポリイミド層を形成することができる。
【0056】
【表6】 (注)表中の*を付した試料は比較例である。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、表面に形成する金属化
層やポリイミド層に欠けや膨れ等の欠陥が発生せず、従
来のAlNセラミックス基板では対応できなかった特に
金属化層の薄い微細回路配線の形成に対応することがで
き、高集積化・小型化が求められているエレクトロニク
ス材料として好適な窒化アルミニウム基板を提供するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 23/14 C

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周期律表の2A族、3A族元素の化合物
    の少なくとも1種を当該元素換算で0.1〜15重量%
    含有し、非球形状の空孔を含む窒化アルミニウム基板で
    あって、研磨加工を施した表面に現れている前記空孔の
    深さに対する長さの比が5.0以上で且つ深さが10μ
    m以下であることを特徴とするセラミックス基板。
  2. 【請求項2】 研磨加工を施した表面の表面粗さRaが
    0.2μm以下であることを特徴とする、請求項1に記
    載のセラミックス基板。
  3. 【請求項3】 窒化アルミニウム結晶粒の平均粒径が1
    5μm以下であることを特徴とする、請求項1又は2に
    記載のセラミックス基板。
  4. 【請求項4】 相対密度が99%以上であることを特徴
    とする、請求項1〜3のいずれかに記載のセラミックス
    基板。
  5. 【請求項5】 周期律表の2A族、3A族元素の化合物
    の少なくとも1種を当該元素換算で0.1〜15重量%
    含有する窒化アルミニウム焼結体を、1kg/cm2
    上の圧力で1軸方向に加圧しながら1300℃以上の温
    度にて熱処理した後、研磨加工面を前記加圧軸とほぼ直
    角方向にして表面研磨加工することを特徴とするセラミ
    ックス基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 窒化アルミニウム焼結体に含まれる窒化
    アルミニウム結晶粒の平均粒径が15μm以下であるこ
    とを特徴とする、請求項5に記載の窒化アルミニウム基
    板の製造方法。
  7. 【請求項7】 研磨加工を施した表面に現れている空孔
    が、その深さに対する長さの比が5.0以上で且つ深さ
    が10μm以下である非球形状空孔であることを特徴と
    する、請求項5又は6に記載のセラミックス基板の製造
    方法。
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US20140124700A1 (en) * 2011-07-14 2014-05-08 Takehisa Yamamoto ALN Substrate And Method For Producing Same
WO2015107812A1 (ja) * 2014-01-14 2015-07-23 株式会社アライドマテリアル AlN基板

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