JPH09251631A - 磁気記録媒体およびその製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体およびその製造方法

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JPH09251631A
JPH09251631A JP3984897A JP3984897A JPH09251631A JP H09251631 A JPH09251631 A JP H09251631A JP 3984897 A JP3984897 A JP 3984897A JP 3984897 A JP3984897 A JP 3984897A JP H09251631 A JPH09251631 A JP H09251631A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基体と磁性層との間にカ−ボンブラックを含
む非磁性の下塗り層を設けた磁気記録媒体において、下
塗り層は潤滑剤を収容する空孔を有し、この下塗り層に
脂肪酸エステルを含む潤滑剤を含有させるとともに下塗
り層および磁性層に合計して30mg/cm3 以上の脂
肪酸エステルを含む潤滑剤を含有させることにより、磁
性層中の脂肪酸エステルを含む潤滑剤の下塗り層への移
行を抑制し、長期間保存しても磁性層表面の脂肪酸エス
テルを含む潤滑剤が消失しないようにして、特に長期保
存における耐久性を充分に向上させる。 【解決手段】 基体と磁性層との間にカ−ボンブラック
を含む非磁性の下塗り層を設けた磁気記録媒体におい
て、下塗り層は潤滑剤を収容する空孔を有し、この下塗
り層に脂肪酸エステルを含む潤滑剤を含有させかつ下塗
り層および磁性層に合計して30mg/cm3 以上の脂
肪酸エステルを含む潤滑剤を含有させた磁気記録媒体と
その製造方法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は磁気記録媒体およ
びその製造方法に関し、さらに詳しくは耐久性に優れた
磁気記録媒体とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体の磁性層は、通常、磁性粉
末、結合剤成分、有機溶剤およびその他の必要成分から
なる磁性塗料をポリエステルフィルムなどの基体上に塗
布、乾燥してつくられ、このようにしてつくられる磁性
層の表面電気抵抗を低減するため、この磁性層と基体と
の間にカ−ボンブラックなどの導電性粉末を均一に分散
させた下塗り層を設けることが行われている。(特開昭
55−84040号)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、下塗り層に
使用するカ−ボンブラックは、元来相当量の空孔を有し
ているため、たとえば、3ケ月以上の長期間にわたり保
存すると、この間に磁性層中の潤滑剤が下塗り層に移行
して、カ−ボンブラックの空孔に収納され、磁性層表面
の潤滑剤が消失して、耐久性が低下するという難点があ
る。
【0004】この発明は、かかる現状に鑑み種々検討を
行った結果なされたもので、基体上に、潤滑剤を収容す
る空孔を有しかつカ−ボンブラックおよび脂肪酸エステ
ルを含む潤滑剤を含有させた非磁性の下塗り層と、脂肪
酸エステルを含む潤滑剤を含有させた磁性層を設け、下
塗り層および磁性層に含有させた脂肪酸エステルを含む
潤滑剤の含有量を合計して30mg/cm3 以上にする
ことによって、磁性層中の脂肪酸エステルを含む潤滑剤
の下塗り層への移行を抑制し、たとえ長期間保存しても
磁性層表面の脂肪酸エステルを含む潤滑剤が消失しない
ようにして、特に長期保存における耐久性を充分に向上
させたものである。
【0005】
【問題を解決するための手段】この発明の磁気記録媒体
は、基体と磁性層との間にカ−ボンブラックを含む非磁
性の下塗り層を設けた磁気記録媒体において、下塗り層
は潤滑剤を収容する空孔を有し、この下塗り層に脂肪酸
エステルを含む潤滑剤を含有させるとともに下塗り層お
よび磁性層に合計して30mg/cm3 以上の脂肪酸エ
ステルを含む潤滑剤を含有させている。
【0006】また、この発明の磁気記録媒体の製造方法
は、基体上に潤滑剤を収容する空孔を有しかつカ−ボン
ブラックと脂肪酸エステルを含む潤滑剤を含有させた非
磁性の下塗り層を形成し、この下塗り層上に脂肪酸エス
テルを含む潤滑剤を含有させた磁性層を形成し、下塗り
層および磁性層に含有させた脂肪酸エステルを含む潤滑
剤を両層で合計して30mg/cm3 以上にしている。
【0007】さらに、この発明の磁気記録媒体および製
造方法は、非磁性の下塗り層中に、BET法による比表
面積が300m2 /g以上のカ−ボンブラックを下塗り
層の全固形成分に対して5〜50重量%含有させ、かつ
脂肪酸エステルを含む潤滑剤をカ−ボンブラックに対し
て50〜200重量%含有させている。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明において、基体上に形成
される非磁性の下塗り層および磁性層は、ともに脂肪酸
エステルを含む潤滑剤を含有させて、その含有量を両層
合わせて30mg/cm3 以上にすることが好ましく、
このように下塗り層および磁性層に充分な量の脂肪酸エ
ステルを含む潤滑剤を含有させると、磁性層中の脂肪酸
エステルを含む潤滑剤が下塗り層に移行してカ−ボンブ
ラックの空孔に収納されることもなく、たとえ長期間保
存しても磁性層表面の脂肪酸エステルを含む潤滑剤が消
失せず、その優れた潤滑効果が長期間にわたり持続して
充分に発揮され、特に長期保存における耐久性が充分に
向上される。
【0009】このように非磁性の下塗り層および磁性層
中に含有させる脂肪酸エステルとしては、たとえば、オ
レイルオレ−ト、2エチルヘキシルオレ−ト、ステアリ
ン酸ブチル、ミリスチン酸オクチル、ステアリン酸モノ
グリセリド、パルミチン酸モノグリセリド、オレイン酸
モノグリセリド、ペンタエリスリト−ルテトラステアレ
−トなどが好ましく使用される。
【0010】この他、脂肪酸エステルとともに他の潤滑
剤を併用してもよく、併用する潤滑剤としては、たとえ
ば、脂肪酸、脂肪酸の金属塩、脂肪酸アミド、脂肪属ア
ルコ−ル等の脂肪族系潤滑剤、フッ素系潤滑剤、シリコ
−ン系潤滑剤、炭化水素系潤滑剤等がいずれも好適なも
のとして併用される。
【0011】脂肪酸としては、たとえば、ラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン
酸、ベヘン酸などが好ましく使用され、またこれらの金
属塩としては、たとえば、これらのリチウム塩、ナトリ
ウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アルミニウム
塩、鉄塩、コバルト塩、亜鉛塩、バリウム塩ならびに鉛
塩などが好適なものとして使用される。また脂肪酸アミ
ドとしては、たとえば、カプロン酸アミド、カプリン酸
アミド、ラウリン酸アミド、パルミチン酸アミド、ベヘ
ン酸アミド、オレイン酸アミド、リノ−ル酸アミド、メ
チレンビスステアリン酸アミドなどが好ましく使用さ
れ、脂肪族アルコ−ルとしては、たとえば、ステアリル
アルコ−ル、ミリスチルアルコ−ルなどが好ましく使用
される。
【0012】またフッ素系潤滑剤としては、例えばトリ
クロロフルオロエチレン、パ−フルオロポリエ−テル、
パ−フルオロアルキルポリエ−テル、パ−フルオロアル
キルカルボン酸などが好ましく使用され、市販品の具体
例としては、ダイキン社製ダイフロン#20、デュポン
社製クライトックスM、クライトックスH、バイダック
スAR、モンテジソン社製フォンブリンZなどが挙げら
れる。さらにシリコ−ン系潤滑剤としては、シリコ−ン
オイル、変性シリコ−ンオイル等が好適なものとして使
用され、炭化水素系潤滑剤としては、たとえば、流動パ
ラフィン、スクアラン、合成スクアラン等が好適なもの
として使用される。
【0013】また、非磁性の下塗り層中に含有させるカ
−ボンブラックは、BET法による比表面積が300m
2 /g以上であると、空孔量も多く、この空孔に脂肪酸
エステルを含む潤滑剤を収納しておくと、充分な量の脂
肪酸エステルを含む潤滑剤を下塗り層中に保持すること
ができて、磁性層からの脂肪酸エステルを含む潤滑剤の
移行を良好に抑制することができるため、BET法によ
る比表面積が300m2 /g以上のものであることが好
ましい。
【0014】このようなカ−ボンブラックの含有量は、
下塗り層中の全固形成分に対して5〜50重量%の範囲
内とし、このカ−ボンブラックとともに含まれる脂肪酸
エステルを含む潤滑剤の含有量を、下塗り層中に含まれ
るカ−ボンブラックに対して50〜200重量%の範囲
内にするのが好ましく、下塗り層中に含有されるこの種
のカ−ボンブラックが少なすぎては、脂肪酸エステルを
含む潤滑剤を下塗り層中に充分に含有させて磁性層中か
らの脂肪酸エステルを含む潤滑剤の移行を充分に抑制す
ることができず、磁性層の表面電気抵抗を充分に小さく
することができない。また多すぎると下塗り層の基体に
対する接着性が低下する。また脂肪酸エステルを含む潤
滑剤がカ−ボンブラックに対して50重量%より少なく
ては磁性層からの脂肪酸エステルを含む潤滑剤の移行を
充分に抑制して磁性層の耐摩耗性を向上させることがで
きず、200重量%より多くするとカ−ボンブラックの
脂肪酸エステルを含む潤滑剤保持能力が低下し、また下
塗り層の基体に対する接着性が低下して耐久性が低下す
る。また磁性層の表面へのブリ−ドアウト量が多くなり
すぎて、磁気ヘッドを汚染させる。
【0015】このようなBET法による比表面積が30
0m2 /g以上のカ−ボンブラックおよび脂肪酸エステ
ルを含む潤滑剤を含む非磁性の下塗り層は、この種のカ
−ボンブラックと脂肪酸エステルを含む潤滑剤を、結合
剤樹脂および有機溶剤等とともに混合分散して下塗り層
用塗料を調製し、これをポリエステルフイルムなどの基
体上に塗布し、乾燥して形成され、この他、脂肪酸エス
テルを含む潤滑剤をシクロヘキサノン、トルエンなどの
適当な溶剤に溶解させ、この溶解によって得られた溶液
を、予め脂肪酸エステルを含む潤滑剤を除く下塗層用塗
料をポリエステルフイルムなどの基体上に塗布し、乾燥
して形成した下塗り層に、塗布もしくは噴霧するか、あ
るいはこの溶液中に下塗り層を浸漬するなどして、脂肪
酸エステルを含む潤滑剤をあとから下塗り層中に含有さ
せて形成してもよい。
【0016】ここで、非磁性の下塗り層に使用される結
合剤樹脂としては、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合
体、ポリビニルブチラ−ル樹脂、繊維素系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、
ポリエ−テル系樹脂、イソシアネ−ト化合物、放射線硬
化型樹脂など従来から汎用されている結合剤樹脂がいず
れも好適に使用される。
【0017】また、有機溶剤としては、アセトン、メチ
ルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、シクロヘキ
サノン、トルエン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、
ジメチルホルムアミドなど従来一般に使用される有機溶
剤がいずれも単独で、或いは二種以上混合して使用され
る。
【0018】非磁性の下塗り層上の磁性層の形成は、γ
−Fe2 3 粉末、Fe3 4 粉末、Co含有γ−Fe
2 3 粉末、Co含有Fe3 4 粉末、Fe粉末、Co
粉末、Fe−Ni粉末およびバリウムフェライト、スト
ロンチウムフェライトなどの従来公知の各種磁性粉末
を、結合剤樹脂、脂肪酸エステルを含む潤滑剤および有
機溶剤等とともに混合分散して磁性塗料を調製し、この
磁性塗料を、基体上に形成した下塗り層上に塗布、乾燥
するなどして形成される。
【0019】この際、使用する結合剤樹脂、脂肪酸エス
テルを含む潤滑剤および有機溶剤は、前記の下塗り層を
形成する場合に使用したものと同じものが、いずれも好
適に使用される。
【0020】なお、磁性塗料中には、通常使用されてい
る各種添加剤、たとえば、分散剤、研磨剤、帯電防止剤
などを適宜に添加使用してもよい。
【0021】
【実施例】次に、この発明の実施例について説明する。 実施例1 ポリエステル樹脂(東洋紡社製;バイロン200) 85重量部 カ−ボンブラック(BET法による比表面積1000m2 /g) 15 〃 オレイルオレ−ト 15 〃 シクロヘキサノン 400 〃 トルエン 400 〃 この組成物をボ−ルミル中で24時間混合分散して下塗
り層用塗料を調製し、これらを厚さ75μmのポリエス
テルフイルムの両面に、乾燥厚が 0.5μmになるように
塗布、乾燥し、カレンダ処理して下塗り層を形成した。
【0022】次いで、このポリエステルフイルム両面の
下塗り層上に、下記組成の磁性塗料を乾燥厚さが 1.2μ
mになるように塗布、乾燥し、50℃、30kgでカレン
ダ処理して、磁性層を形成した。しかる後、円盤状に打
抜き加工処理して、第1図に示すように、ポリエステル
フイルム1の両面に、下塗り層2および磁性層3を積層
形成した磁気ディスクAをつくった。
【0023】 磁性塗料 Co含有γ−Fe2 3 粉末 450重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコ−ル共重合体 50 〃 (米国 U.C.C. 社製;VAGH) ポリウレタン樹脂 30 〃 (大日本インキ化学工業社製;パンデックスT−5250) イソシアネ−ト化合物 20 〃 (日本ポリウレタン工業社製;コロネ−トL) Al2 3 粉末 18 〃 カ−ボンブラック 27 〃 オレイルオレ−ト 5 〃 シクロヘキサノン 650 〃 トルエン 650 〃
【0024】実施例2 実施例1における下塗り層用塗料の組成において、オレ
イルオレ−トの使用量を15重量部から10重量部に変
更した以外は、実施例1と同様にして下塗り層を形成
し、磁気ディスクAをつくった。
【0025】実施例3 実施例1における下塗り層用塗料の組成において、オレ
イルオレ−トの使用量を15重量部から20重量部に変
更した以外は、実施例1と同様にして下塗り層を形成
し、磁気ディスクAをつくった。
【0026】実施例4 実施例1における下塗り層用塗料の組成において、オレ
イルオレ−トの使用量を15重量部から25重量部に変
更した以外は、実施例1と同様にして下塗り層を形成
し、磁気ディスクAをつくった。
【0027】実施例5 実施例1における下塗り層用塗料の組成において、オレ
イルオレ−トの使用量を15重量部から30重量部に変
更した以外は、実施例1と同様にして下塗り層を形成
し、磁気ディスクAをつくった。
【0028】実施例6 実施例1における下塗り層用塗料の組成において、オレ
イルオレ−トを省いた以外は実施例1と同様にして下塗
り層を形成した。次いで、この下塗り層を、オレイルオ
レ−トの10重量%フレオン溶液中に1分間浸漬してオ
レイルオレ−トを含む下塗り層を形成した以外は、実施
例1と同様にして磁気ディスクAをつくった。
【0029】実施例7 実施例1における下塗り層用塗料の組成において、オレ
イルオレ−トに代えて2エチルヘキシルオレ−トを同量
使用した以外は、実施例1と同様にして下塗り層を形成
し、磁気ディスクAをつくった。
【0030】実施例8 実施例1における磁性塗料の組成において、オレイルオ
レ−トに代えてステアリン酸ブチルを同量使用した以外
は、実施例1と同様にして磁性層を形成し、磁気ディス
クAをつくった。
【0031】実施例9 実施例1における下塗り層用塗料の組成において、オレ
イルオレ−トに代えてミリスチン酸オクチルを同量使用
した以外は、実施例1と同様にして下塗り層を形成し、
磁気ディスクAをつくった。
【0032】実施例10 実施例1における磁性塗料の組成において、オレイルオ
レ−トに代えてステアリン酸モノグリセリドを同量使用
した以外は、実施例1と同様にして磁性層を形成し、磁
気ディスクAをつくった。
【0033】比較例1 実施例1における下塗り層用塗料の組成において、オレ
イルオレ−トの使用量を15重量部から9重量部に変更
した以外は実施例1と同様にして下塗り層を形成し、磁
気ディスクをつくった。
【0034】比較例2 実施例1における下塗り層用塗料の組成において、オレ
イルオレ−トの使用量を15重量部から5重量部に変更
した以外は実施例1と同様にして下塗り層を形成し、磁
気ディスクをつくった。
【0035】比較例3 実施例1における下塗り層用塗料の組成において、オレ
イルオレ−トを省いた以外は実施例1とと同様にして下
塗り層を形成し、磁気ディスクをつくった。
【0036】比較例4 比較例3における磁性塗料の組成において、オレイルオ
レ−トに代えて2エチルヘキシルオレ−トを同量使用し
た以外は、比較例3と同様にして磁性層を形成し、磁気
ディスクをつくった。
【0037】比較例5 比較例3における磁性塗料の組成において、オレイルオ
レ−トに代えてステアリン酸ブチルを同量使用した以外
は、比較例3と同様にして磁性層を形成し、磁気ディス
クをつくった。
【0038】比較例6 比較例3における磁性塗料の組成において、オレイルオ
レ−トに代えてミリスチン酸オクチルを同量使用した以
外は、比較例3と同様にして磁性層を形成し、磁気ディ
スクをつくった。
【0039】比較例7 比較例3における磁性塗料の組成において、オレイルオ
レ−トに代えてステアリン酸モノグリセリドを同量使用
した以外は、比較例3と同様にして磁性層を形成し、磁
気ディスクをつくった。
【0040】各実施例および比較例で得られた磁気ディ
スクについて、耐久性および潤滑剤含有量を調べた。耐
久性は、磁気ディスクを6ケ月間保存後、磁気ディスク
駆動装置に装着し、相対速度3m/sec 、ヘッド圧20
gで、磁気ディスクに傷が発生するまでの時間を測定し
て調べた。また潤滑剤含有量は、得られた磁気ディスク
の下塗り層および磁性層をn−ヘキサンで洗浄し、その
重量変化から求めた。下記表1はその結果である。
【0041】
【0042】
【発明の効果】上記表1から明らかなように、この発明
で得られた磁気ディスク(実施例1ないし10)は、比
較例1ないし7で得られた磁気ディスクに比し、傷が発
生するまでの時間が長く、このことからこの発明によっ
て得られる磁気記録媒体は、特に長期間保存における耐
久性が充分に向上されていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明で得られた磁気ディスクの部分拡大断
面図である。
【図2】表1で得られた結果をグラフで示した潤滑剤の
含有量と耐久性との関係図である。
【符号の説明】
1 ポリエステルフイルム(基体) 2 下塗り層 3 磁性層 A 磁気ディスク(磁気記録媒体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 5/84 G11B 5/84 Z // C10N 40:18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体と磁性層との間にカ−ボンブラック
    を含む非磁性の下塗り層を設けた磁気記録媒体におい
    て、下塗り層は潤滑剤を収容する空孔を有し、この下塗
    り層に脂肪酸エステルを含む潤滑剤を含有させるととも
    に下塗り層および磁性層に合計して30mg/cm3
    上の脂肪酸エステルを含む潤滑剤を含有させたことを特
    徴とする磁気記録媒体
  2. 【請求項2】 下塗り層中に、BET法による比表面積
    が300m2 /g以上のカ−ボンブラックを下塗り層の
    全固形成分に対して5〜50重量%含有させ、かつ脂肪
    酸エステルを含む潤滑剤をカ−ボンブラックに対して5
    0〜200重量%含有させた請求項1記載の磁気記録媒
  3. 【請求項3】 基体上に潤滑剤を収容する空孔を有しか
    つカ−ボンブラックと脂肪酸エステルを含む潤滑剤を含
    有させた非磁性の下塗り層を形成し、この下塗り層上に
    脂肪酸エステルを含む潤滑剤を含有させた磁性層を形成
    し、下塗り層および磁性層に含有させた脂肪酸エステル
    を含む潤滑剤を両層で合計して30mg/cm3 以上に
    したことを特徴とする磁気記録媒体の製造方法
  4. 【請求項4】 下塗り層中に、BET法による比表面積
    が300m2 /g以上のカ−ボンブラックを下塗り層の
    全固形成分に対して5〜50重量%含有させ、かつ脂肪
    酸エステルを含む潤滑剤をカ−ボンブラックに対して5
    0〜200重量%含有させた請求項3記載の磁気記録媒
    体の製造方法
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