JPH0925064A - エレベータかごの安全装置作動システム - Google Patents

エレベータかごの安全装置作動システム

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JPH0925064A
JPH0925064A JP8176963A JP17696396A JPH0925064A JP H0925064 A JPH0925064 A JP H0925064A JP 8176963 A JP8176963 A JP 8176963A JP 17696396 A JP17696396 A JP 17696396A JP H0925064 A JPH0925064 A JP H0925064A
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safety device
trip lever
lever
posture
cam
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JP8176963A
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English (en)
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Lu Sun
サン ルー
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Otis Elevator Co
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Otis Elevator Co
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B5/00Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
    • B66B5/02Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators responsive to abnormal operating conditions
    • B66B5/16Braking or catch devices operating between cars, cages, or skips and fixed guide elements or surfaces in hoistway or well

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全装置の作動および作動解除を適切に行
う。 【解決手段】 安全装置を作動する安全装置トリップレ
バー12と、昇降路に固定されたカム22とを有する。
エレベータかごが最低階乗場を通過して下降するとき、
上記レバー12がカム22と接触して安全装置が作動す
る。このとき、ローラ30は基部28aから離れる側に
位置し、レバー12は上向きに旋回した姿勢に保持され
る。次いでかごが停止位置から上昇すると、レバー12
とカム22との接触によりローラ30が基部28a側に
移動して、レバー12が下向きに旋回した姿勢となり、
安全装置が作動解除される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的なエレベー
タに関し、特に、エレベータかごの安全装置(非常止め
装置)を作動するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】典型的なエレベータ・システムは、回転
可能に取り付けられた駆動綱車を有し、この駆動綱車は
巻上ロープを支持している。上記巻上ロープの一端には
エレベータかごが吊され、巻上ロープの他端にはつり合
いおもりが吊されている。駆動綱車の回転によって、エ
レベータかごとつり合いおもりとが垂直方向に互いに反
対方向に動かされる。
【0003】エレベータ・システムの設計において、乗
客の安全は非常に重要な課題である。エレベータの昇降
路内におけるエレベータかごの思わぬ下降や上昇を防止
するため、これまでに数多くの安全装置システムが設計
されてきた。このような下降や上昇は、エレベータ・シ
ステム内の動力的または機械的な不具合によって生じた
り、ある場合には、上記エレベータかごをつり上げるロ
ープの断絶によって生じる。思わぬ下降や上昇によっ
て、かごの速度やかごの移動も意図しないものとなる。
ここで、意図しないかごの移動とは、上記エレベータか
ごが望ましくないときに移動するか、もしくは上記かご
が上記昇降路の通常行程の限界を越えて移動することを
意味する。従来からよく知られているように、エレベー
タの安全装置システムがなければ、エレベータかごの思
わぬ下降や上昇によって、乗客が負傷し、またエレベー
タかごや昇降路がダメージを受ける。
【0004】上記安全装置システムの一部として、エレ
ベータかご自身が安全装置として公知のブレーキ装置を
備えたものもある。典型的な例として、安全装置は、上
記昇降路の各側に配置されたガイドレールへ摩擦圧力を
供給するウェッジや、ローラ、クランプを用いる。作動
時、上記安全装置はエレベータかごを迅速に誘導し、安
全に停止させる。
【0005】従来から良く知られているように、エレベ
ータの安全装置の作動を補助するために、ガバナ機構
(調速機)が好適に用いられる。ガバナ機構を利用した
典型的なエレベータ安全装置システムは、その一部とし
て、エレベータ昇降路内の駆動綱車の付近に回転可能に
取り付けられたガバナ・シーブを有する。このガバナ・
シーブと上記昇降路の底部に回転可能に取り付けられた
張り車とにわたって、ガバナ・ロープがテンションをも
って張られている。上記ガバナ・シーブ自身はガバナ機
構の一部を構成し、これが作動されると、ガバナ・シー
ブの回転速度が低下され、それによって上記ガバナ・ロ
ープの垂直方向の速度が低下される。
【0006】上記ガバナ機構がガバナ・ロープの垂直方
向の速度を低下することによって、上記エレベータの安
全装置が作動されることとなる。この際、上記安全装置
は、引き上げロッド部、リンケージ、および安全装置作
動レバーを介して上記安全装置に連結するガバナ・ロー
プを介して作動される。上記安全装置作動レバーは、上
記エレベータかごのフレームに旋回可能に取り付けられ
るとともに、上記エレベータかごから延びるクランプを
有し、上記ガバナ・ロープにクランプされている。上記
安全装置作動レバーが旋回することによって、一連のリ
ンケージが作動し、これに連動して上記エレベータの安
全装置に接続された引き上げロッドが作動する。上記引
き上げロッドの作動によって上記エレベータかごの安全
装置が作動し、この結果、上記昇降路の各側に設けられ
たガイドレールへの摩擦圧力が生じる。
【0007】また上記従来例は、かごの側部から延びる
レバーを用いることによってエレベータかごの安全装置
を作動するエレベータ安全装置システムを示し、ここで
は上記レバーが上記かごの安全装置のリンケージに固定
されている。上記昇降路内の所定位置に設けられたカム
面によって上記レバーが作動され、上記かごの安全装置
が作動する。上記従来例に示されることとして、上記カ
ム面は、上記昇降路の底部の近傍に配置され、これによ
り上記昇降路の最低階乗場を越えた上記エレベータかご
の意図しない移動を防止している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、上記
カム面の長さは、最初に上記レバーを作動するのに十分
な長さであるものの、いったん上記安全装置が作動され
て上記エレベータかごが停止した後には、上記レバーが
下がって安全装置を作動解除するのに十分な間隙をとる
ことができるように、上記カム面を十分に短くしてい
る。仮に、上記かごの安全装置が作動した後に、上記レ
バーがカム面と圧接している状態で上記かごが停止した
場合、従来、上記かごを上昇させるために上記安全装置
を作動解除する方法はなかった。したがって、従来例の
カム面は、上記レバーがカム面に圧接された状態で上記
かごが停止する可能性がほとんどないようにするため、
非常に短く形成されている。すなわち、上記従来例で
は、上記カム面はレバーを作動するためだけのものであ
り、ここでは短いカム面は上記安全装置の作動のために
のみ必要なものである。
【0009】また、上記従来例に示されることとして、
上昇中に上記安全装置のレバーが作動しないように、上
記カム面には時計回りに回転する旋回点が与えられ、上
昇中に上記レバーが上記カム面と接触すると、上記カム
面は旋回して邪魔にならない位置に移動するようになっ
ている。これによって、上記カム面を越えて上記エレベ
ータかごが所定位置へ復帰することとなるが、この場合
であっても、上記エレベータかごが停止した後に上昇す
る際に、上記レバーが下がるための間隙を有し、上記か
ごの上昇中に上記カム面が旋回するように、上記カム面
を十分に短くする必要がある。
【0010】そこで、本発明の一つの目的は、かごが通
常の昇降行程内で停止しない場合に、エレベータかごの
安全装置を作動するシステムを提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、安全装置が作動して
いる場合に、上記かごが停止するまで上記安全装置の作
動解除を防止するエレベータかごの安全装置作動システ
ムを提供することにある。
【0012】さらに、本発明の他の目的は、安全装置の
作動解除を容易にするエレベータかごの安全装置作動シ
ステムを提供することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、エレベータか
ごの緩衝域として必要な深さが低減されるエレベータか
ごの安全装置作動システムを提供することにある。
【0014】また、本発明の目的は、安全装置を作動す
る既存の構成に適用できるエレベータかごの安全装置作
動システムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】これらの目的は、本発明
に係わるエレベータかごの安全装置作動システムを用い
ることによって達成される。上記システムは、昇降路内
に設けられた接触面と、エレベータかごに旋回可能に取
り付けられた安全装置トリップレバーとを備える。上記
レバーが上記接触面と接触することによって上記安全装
置が作動し、その接触面によって、上記かごが停止する
まで安全装置の作動解除が防止される。
【0016】上記エレベータかごの安全装置作動システ
ムの一つの特徴として、かごのブレーキ方向と反対方向
にエレベータかごが移動している場合、上記安全装置ト
リップレバーが上記接触面から離れるような引込構成に
する機能を有する。このようなレバーの引込構成によっ
て、安全装置が容易に作動解除される。
【0017】上記エレベータかごの安全装置作動システ
ムの一つの優れた特徴として、上記接触面によって、上
記安全装置トリップレバーは、上記かごが停止するま
で、上記かごの安全装置を作動する姿勢に保持される。
これによって、上記エレベータかごの減速中に上記安全
装置が作動解除されることはなくなる。
【0018】上記エレベータかごの安全装置作動システ
ムの他の優れた特徴として、上記安全装置トリップレバ
ーが上記接触面から離れるような引込構成とする機能が
ある。この結果、安全装置が容易に作動解除される。ま
た、上記機能に関し、上記接触面は、ブレーキ動作中に
上記安全装置が確実に作動解除しないために必要な長さ
分、昇降路に沿って下方に延長されている。一方、安全
装置のブレーキ方向と反対方向にかごが移動すると、上
記レバーが旋回し、容易に上記安全装置が作動解除され
る。
【0019】また、上記エレベータかごの安全装置作動
システムの他の優れた特徴として、長いエレベータかご
緩衝域の併用の必要性を減少させることにある。高速エ
レベータ機構では、エレベータかごの最低階乗場を越え
た移動の速度を低下するために必要な緩衝域の長さおよ
びピットの深さを減少することが望ましい。上記エレベ
ータかごの安全装置作動システムを適用することによっ
て、ストローク緩衝域がより短くなり、この結果、コス
ト的に有利なものとなり、また、安全装置の特性が向上
する。
【0020】本発明の他の目的効果および特徴は、後述
する詳細な説明から当業者であれば容易に理解すること
ができるであろう。なお、ここでは本発明の好適実施例
について図面を参照して詳述し、本発明の最適な実施の
形態だけを示している。しかしながら、当業者であれば
容易に理解されるように、本発明から逸脱することな
く、本発明に係わる種々の構成を変更してもよい。すな
わち、後述する図面や説明は、現存する具体例であっ
て、本発明はこれに制限されるものではない。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の特徴を適用した
エレベータかごの安全装置を作動するシステム10の一
実施例を示す。安全装置トリップレバー12は、従来公
知の手法によって、エレベータかご16の安全装置リン
ケージ14に固定されている。上記リンケージ14は、
従来公知の手法によって、かごの安全装置18と連動す
る。このとき、安全装置18は、グリッド・ガイド・レ
ール20と接触し、この結果、上記かご16の速度が低
下する。カム22は、上記かご16に対する最低階乗場
42に対応する位置で、昇降路壁24に取り付けられて
いる。もし上記かご16が最低階乗場42を通過する
と、カム22がレバー12に係合し、これによって安全
装置18が作動し、かご16が停止するまで減速する。
【0022】安全装置トリップレバーおよびカム図2
(a)は安全装置トリップレバー12を示し、このレバ
ー12は、取付板26と、屈曲アーム28と、ローラ3
0と、を備えている。
【0023】上記取付板26は、リンケージ14に連結
する第1の部分26aと、屈曲アーム28に連結する第
2の部分26bとを有する。取付板26の第1の部分2
6aは、従来公知の手法によって取付板26をリンケー
ジ14へ取り付けるために使用される孔32を有する。
取付板26の第2の部分26bは、屈曲アーム28を取
付板26に調整可能に固定するためのボルト34を有す
る。
【0024】上記屈曲アーム28は、基部28aと端部
28bとを有する。ここで、端部28bは、基部28a
と角度Aで一体に連結している。この角度Aは可変であ
り、レバー12の長さ、レバー12およびカム22のベ
ース間の距離、安全装置18の作動に必要なレバー12
の移動量、カム22の形状、およびローラ30の直径、
またこれらに限定されない種々のものを含んだ因子に基
づいている。
【0025】図2(b)に示されるように、屈曲アーム
28の基部28aは、フォークのような形状を有し、フ
ォーク間の距離は、基部28aが取付板26の第2の部
分26bを隙間なく収納するような間隔となっている。
図2(a)に示されるように、基部28aは第1楕円孔
35を有する。ここで、第1楕円孔35は、取付板26
の第2の部分26bに設けられたボルト34の位置に対
応するように配置されている。屈曲アーム28の基部2
8aが取付板26の第2の部分26bを覆うように配置
されると、ボルト34は、第1楕円孔35を通る位置に
配置されて、取付板26の第2の部分26bを貫通す
る。各ボルト34間および各第1楕円孔35の側方には
十分な間隔が与えられる。これによって、取付板26に
相対する屈曲アーム28の水平方向の調整に際し、十分
な間隔が与えられる。
【0026】図2(a)および図2(b)に示されるよ
うに、屈曲アーム28の端部28bは、フォークのよう
な形状をなし、第2楕円孔36を有する。第2楕円孔3
6は、屈曲アーム28の上,下縁28c,dに略平行な
長軸38を有する。
【0027】上記ローラ30は、固定シャフト40を有
する。このシャフト40の回転軸は、ローラ30の回転
軸と一致している。シャフト40の幅は、屈曲アーム2
8の端部28bの幅より大きい。これによって、ローラ
30が屈曲アーム28の端部28bのフォーク間に配置
されるようになり、このとき、シャフト40は第2楕円
孔36を貫通している。固定シャフト40と第2楕円孔
36との間には十分な間隙が与えられ、これによりシャ
フト40が第2楕円孔36内で回転可能となっている。
【0028】図3に示されるように、カム22は、2カ
所で折曲部を有する。これら折曲部によって、カム22
は、上部22a、中間部22bおよび下部22cに区画
される。昇降路壁24へカム22を取り付ける際、上部
22aおよび下部22cは昇降路壁24と平行に配置さ
れる。このとき、上部22aは昇降路壁24に近い側に
配置され、下部22cは昇降路壁24から遠い側に配置
される。中間部22bは、昇降路壁24に対して傾斜し
て配置される。この中間部22bによって、上部22a
と下部22cとの間のギャップが埋められる。下部22
cは、所定距離下方へ延びており、この所定距離は、安
全装置18が作動された後、エレベータかご16が停止
するまでに必要な距離に対応している。
【0029】システムの動作エレベータ作動時におい
て、カム22は、エレベータの安全装置18を作動する
のに適した位置で、昇降路壁24に固定されている。本
好適実施例では、この位置は、エレベータかご16が昇
降路の最低階乗場42を通過する位置に対応している。
安全装置トリップレバー12およびカム22は、レバー
12がカム22を通過する際に両者が接触するように、
相対的に配置されている。
【0030】図4に示されるように、レバー12がカム
22の上部22aに当接するとき、ローラ30のシャフ
ト40は、第2楕円孔36の中で、屈曲アーム28の基
部28aに近い位置に配置されている(引込構成)。次
いでレバー12がカム22を中間部22bへ向けて移動
すると、カム22とローラ30との間の摩擦によって、
ローラ30が方向Bの方向に回転する。
【0031】図5に示されるように、レバー12がカム
22の中間部22bを通過すると、中間部22bの形状
によって、レバー12は、取付板26の第1の部分26
aを中心とした方向Cの方向に上方向へ旋回する(第2
の姿勢)。このようにレバー12が旋回すると、レバー
12の動きに応じて、エレベータのリンケージ14およ
びリフトロッド44が、従来公知の適宜な手法によって
連動し、この結果、安全装置18が作動される。
【0032】また上記レバー12の旋回の際、カム22
からローラ30に作用する上方向の摩擦力と、カム22
に対するローラ30の回転動作とによって、ローラ30
のシャフト40が、第2楕円孔36内で、屈曲アーム2
8の基部28aから遠い側の位置に移動する(伸張構
成)。
【0033】図6に示されるように、レバー12がカム
22の下部22cを移動するとき、レバー12は、旋回
方向Cにおける最大旋回位置まで旋回され、この状態
は、安全装置18によるブレーキ力が最大となる状態に
対応している。カム22の下部22cの長さは、安全装
置18に対してかご16が停止するまでに必要な距離に
対応しているため、安全装置18がブレーキングしてい
る間、下部22cはレバー12に対して圧力をかけ続け
る。この結果、レバー12が引き下げられるように回転
して安全装置18が作動解除されることが確実に防止さ
れる。
【0034】従来の安全装置がエレベータのガイドレー
ルへ圧力を供給する手段としてのウェッジを使用し、こ
れにより所望のブレーキ力を得ることは、よく知られて
いる。このようなウェッジ型の安全装置は、一般的に、
かごの昇降行程の1つの方向に対してブレーキ力を及ぼ
し、その幾何学的な理由から、上記かごが反対方向に昇
降すると作動解除される。長さの短いカムを備えた上記
従来の安全装置トリップシステムは、上記レバーが上向
き姿勢に保持された状態を維持し、それによって安全装
置を作動状態に保持するための手段を持っていない。し
たがって、エレベータが昇降行程間に取り付けられたビ
ルディングの(地盤沈下等による)シフトや沈降に起因
して、昇降路内におけるガイドレールの配列にくるいが
生じた場合、従来のレバーによって作動された後、上記
ガイドレールの配列のくるいによりウェッジが引き上げ
られ、安全装置が作動解除することもある。すなわち、
上記従来のシステムではレバーを上向き姿勢に保持する
ことができないため、上記レバーが下がって安全装置が
作動解除されてしまう。
【0035】本発明では、レバー12がカム22と接触
して安全装置18が作動した後、ガイドレールの如何な
る部分(図示せず)も、上記ウェッジ(図示せず)の押
圧力を解除することに用いられず、一方、レバー12が
ブレーキング区間の間カム22に押圧されることによっ
て、安全装置18が作動解除されることを物理的に防止
している。
【0036】かごが停止した後に安全装置18を作動解
除するために、かご16が上方へ所定距離引き上げら
れ、安全装置18内の上記ウェッジが引き上げられ、こ
れによって安全装置18が作動解除される。図7に示さ
れるように、安全装置18が作動解除されてかご16が
上方へ移動するとき、ローラ30は第1の位置Eとなっ
ており、ローラ30とカム22との間の摩擦力によって
ローラ30が方向Dの方向に回転する。上記方向Dの方
向のローラ30の回転と、ローラ30とカム22との間
の下方向の摩擦力とによって、ローラ30のシャフト4
0は第2楕円孔36内で、屈曲アーム28の基部28a
に近い側の位置に移動し、これにともなってローラ30
は第2の位置Fへ移動する。
【0037】かご16が上方へ移動すると、レバー12
は旋回方向Hの下方向へ旋回し始める(第1の姿勢)。
これによって、ローラ30は第3の位置Gに配置され
る。このとき、ローラ30は再びカム22と接触する。
屈曲アーム28を上述した角度Aとしたことで、かご1
6が上方移動する際には、上記ローラ30の姿勢によっ
て、かご16が上方に引き上げられる間、レバー12が
安全装置18の作動解除を妨げることは全くなくなる。
【0038】他の実施例 本発明が上述した全ての目的を達成することは、本発明
に係わる当業者であれば容易に理解できるであろう。ま
た本発明に係わる当業者であれば、上述した説明を参照
して、種々の変更、相当する構成の交換、本発明に係わ
る異なる構成の適用等を行うこともできる。
【0039】本発明の他の実施例では、カム22が上記
好適実施例に示された形状とは異なる形状を有するもの
でもよい。またカム22の上部22a、中間部22b、
および下部22cの長さは、上記好適実施例のものとは
異なるものでもよい。ただし、上記カム22は、かご1
6を停止するまで誘導するのに必要な距離の間、上記レ
バー12が安全装置18を作動する姿勢に保持されるよ
うに、十分な長さの下部22cを有するものである。
【0040】他の実施例では、ローラ30のサイズ、第
2楕円孔36の長軸38の長さ、屈曲アーム28の角度
A、およびレバー12の全体の長さが、それぞれ異なる
寸法に調整されるものでもよく、この場合でも上記本発
明の特徴は保持される。好ましくは、これら全ての要素
は、安全装置18の良好な作動を促進するように調整さ
れ、カム22はレバー12が下向きとなることを妨げ
ず、安全装置18が連結解除状態に保持される。
【0041】さらに、レバー12が安全装置18を作動
する方法が、上記好適実施例と異なるものであってもよ
い。他の実施例では、必ずしもレバー12がリンケージ
14およびリフトロッド44に連結された構成である必
要はない。しかしながら、レバー12は、一旦レバー1
2が作動すれば安全装置18を作動するようになってい
る。これら異なる連結手段には、機械的、電気的、磁力
的、および電気機械的な手段も含まれる。
【0042】本発明に係わる当業者であれば明らかなよ
うに、本発明の主旨および範囲を逸脱することなく、上
記説明に対して種々の変更がなされても良い。ここで本
発明の範囲は、添付された請求項およびそれと同等のも
のに含まれた限定によってのみ制限されるものである。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、かごが
通常の昇降行程内で停止しない場合に、エレベータかご
の安全装置を作動することができる。
【0044】また、安全装置が作動している場合に、上
記かごが停止するまで上記安全装置の作動解除を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるエレベータかご安全装置作動シ
ステムを含んだエレベータかごの断面図。
【図2】安全装置トリップレバーを示し、(a)は正面
図、(b)は上面図。
【図3】カムの一部破断側面図。
【図4】上記レバーの側面図で、このレバーが上記カム
の上部と中間部との間に接触する状態を示す。
【図5】上記レバーの側面図で、このレバーが上記カム
の中間部と下部との間に接触する状態を示す。
【図6】上記レバーの側面図で、このレバーが上記カム
の下部に接触する状態を示す。
【図7】上記レバーおよびカムの側面図で、ローラの3
つの配置を示している。
【符号の説明】
12…安全装置トリップレバー 16…かご 18…安全装置 20…グリッド・ガイド・レール 22…カム 24…昇降路壁 30…ローラ 36…第2楕円孔 40…固定シャフト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 停止するまでに所定距離を要するエレベ
    ータかごの安全装置を作動するシステムであって、
    (a) 第1の姿勢と第2の姿勢とをとり得る安全装置
    トリップレバーを備え、 上記安全装置トリップレバーが上記第1の姿勢のときに
    上記安全装置が作動解除され、 上記安全装置トリップレバーが第2の姿勢のときに上記
    安全装置が作動され、かつ、(b) 上記安全装置トリ
    ップレバーを上記第1の姿勢から第2の姿勢へ移動する
    接触手段を備え、 上記接触手段は、上記かごが停止するまでに必要な所定
    距離と略等しい長さを有し、 上記安全装置トリップレバーは、この安全装置トリップ
    レバーが上記接触手段と接触することによって、上記第
    1の姿勢から第2の姿勢へ移動し、 上記接触手段は、上記エレベータかごが停止するまで、
    上記安全装置トリップレバーが上記第2の姿勢から第1
    の姿勢へ移動することを防止する、ことを特徴とするエ
    レベータかごの安全装置作動システム。
  2. 【請求項2】 上記接触手段がカムであることを特徴と
    する請求項1に記載のエレベータかごの安全装置作動シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 停止するまでに所定距離を要するエレベ
    ータかごの安全装置を作動するシステムであって、上記
    安全装置は、昇降方向に沿った上記かごの移動を停止す
    る機能を有し、(a) 伸張構成と引込構成とを有する
    安全装置トリップレバーを備え、 上記安全装置トリップレバーは、第1の姿勢と第2の姿
    勢とをとり得るもので、 上記安全装置トリップレバーが上記第1の姿勢のときに
    上記安全装置が作動解除され、 上記安全装置トリップレバーが第2の姿勢のときに上記
    安全装置が作動され、かつ、(b) 上記安全装置トリ
    ップレバーを上記第1の姿勢から第2の姿勢へ移動し、
    かつ、上記安全装置トリップレバーを上記引込構成から
    伸張構成へ移動する接触手段を備え、 上記接触手段は、上記かごが停止するまでに必要な所定
    距離と略等しい長さを有し、 上記安全装置トリップレバーは、この安全装置トリップ
    レバーが上記接触手段と接触することによって、上記第
    1の姿勢から第2の姿勢へ移動し、 上記接触手段は、上記安全装置トリップレバーが上記接
    触手段と接触することによって、上記安全装置トリップ
    レバーを上記引込構成から伸張構成へ移動し、 上記接触手段は、上記安全装置トリップレバーが上記伸
    張構成のとき、上記安全装置トリップレバーが上記第2
    の姿勢から第1の姿勢へ移動することを防止し、 上記接触手段は、上記安全装置トリップレバーが上記引
    込構成のとき、安全装置トリップレバーが上記第2の姿
    勢から第1の姿勢へ移動することを許容し、 上記接触手段は、上記エレベータかごが上記昇降方向と
    反対方向に移動するとき、上記安全装置トリップレバー
    を上記伸張構成から引込構成へ移動すること、を特徴と
    するエレベータかごの安全装置作動システム。
  4. 【請求項4】 上記接触手段がカムであることを特徴と
    する請求項3に記載のエレベータかごの安全装置作動シ
    ステム。
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