JPH09250318A - 内燃機関の電磁駆動バルブ制御装置 - Google Patents

内燃機関の電磁駆動バルブ制御装置

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Publication number
JPH09250318A
JPH09250318A JP8059410A JP5941096A JPH09250318A JP H09250318 A JPH09250318 A JP H09250318A JP 8059410 A JP8059410 A JP 8059410A JP 5941096 A JP5941096 A JP 5941096A JP H09250318 A JPH09250318 A JP H09250318A
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JP
Japan
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valve
internal combustion
combustion engine
valve body
time
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Application number
JP8059410A
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English (en)
Inventor
Takashi Deo
隆志 出尾
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は吸気弁または排気弁として機能する
電磁駆動バルブを制御する装置に関し、省エネルギ性を
損なわずに弁体に対してカーボンディポジットを押し潰
すに足る閉弁方向の力を付与することを目的とする。 【解決手段】 弁体を開弁方向に付勢するスプリングを
設ける。弁体に磁性板を連結する。磁性板の近傍に、磁
性板を閉弁方向に吸引する電磁力を発生する電磁コイル
を配設する。時刻t1 に電磁コイルに励磁電流を流通さ
せて弁体を閉弁方向に引き寄せる。弁体が閉弁位置に到
達する時刻t3 以降、励磁電流を保持電流に切り換え
る。時刻tps〜tpeの間は弁体とバルブシートとの間
に、カーボンディポジットを押し潰すに足る力を発生さ
せるべく励磁電流を増大させる。時刻t ps以降再び励磁
電流を保持電流とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の電磁駆
動バルブ制御装置に係り、特に、内燃機関の吸気弁およ
び排気弁として用いられる電磁駆動バルブを制御する装
置として好適な内燃機関の電磁駆動バルブ制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開昭61−2485
06号に開示される如く、電磁駆動バルブを制御する装
置が知られている。電磁駆動バルブは、吸気弁または排
気弁として機能する弁体、弁体に連結される磁性板、磁
性板を中立位置に付勢する弾性体、および、磁性板の両
側に配設されて交互に磁性板を吸着する2つの電磁石を
備えている。
【0003】電磁駆動バルブが備える弁体は、磁性板が
一方の電磁石に吸着されることによりバルブシートに着
座し、磁性板が他方の電磁石に吸着されることによりバ
ルブシートから離座する。従って、2つの電磁石に、交
互に磁性板を吸着させれば、弁体を開弁位置と閉弁位置
との間で往復運動させることができる。
【0004】ところで、電磁石に供給される励磁電流が
一定であるとすると、電磁石と磁性板との間に作用する
電磁力は、両者が近接するに連れて増大される。従っ
て、電磁駆動バルブにおいては、中立位置近傍に位置す
る弁体を開弁位置または閉弁位置に引き寄せるためには
比較的大きな電流が要求されるが、弁体が開弁位置また
は閉弁位置に到達した後は、より小さな電流によりその
状態を維持することができる。
【0005】このため、上記従来の制御装置には、電磁
駆動バルブの弁体が開弁位置と閉弁位置との間を変位す
る際には電磁石に対して大きな励磁電流を流通させ、か
つ、弁体が開弁位置または閉弁位置に到達した後は、電
磁石に対して小さな励磁電流を流通させる電流制御回路
が搭載されている。かかる電流制御回路によれば、電磁
石を流れる励磁電流を常に必要最小限の値に制御するこ
とができる。このため、上記従来の装置によれば、優れ
た省エネルギ性を確保することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、内燃機関の
吸気弁および排気弁と、それらのバルブシートとの間に
は、エンジンオイルや燃料の酸化劣化等により生成され
るカーボンディポジットが堆積する場合がある。弁体と
バルブシートとの間に堆積するカーボンディポジット
は、弁体に作用する閉弁方向の力が大きい場合には、弁
体が閉弁する際に弁体に倣って変形する。
【0007】しかしながら、電磁駆動バルブが上記従来
の制御装置によって制御される場合には、閉弁時に弁体
に作用する電磁力が、閉弁状態を維持するために必要最
小限の力に制御される。かかる状況下では、弁体の閉弁
時に、弁体とバルブシートとの間にカーボンディポジッ
トを押し潰すに足る力が発生せず、カーボンディポジッ
トの存在に起因して弁体とバルブシートとのシール性が
悪化する場合がある。この点、上記従来の制御装置は、
優れた省エネルギ性を実現し得るという利点を備える一
方、閉弁時における弁体とバルブシートとのシール性を
悪化させ易いという欠点を有するものであった。
【0008】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、優れた省エネルギ性を実現すると共に、弁体に
対して、カーボンディポジットを押し潰すに足る閉弁方
向の力を付与することのできる内燃機関の電磁駆動バル
ブ制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、弁体を開弁方向に付勢する付勢手段
と、弁体を閉弁方向に変位させる電磁力を発生する電磁
コイルと、を備える電磁駆動バルブを制御する内燃機関
の電磁駆動バルブ制御装置であって、前記弁体を閉弁位
置に保持すべき閉弁期間中に前記電磁コイルを流れる励
磁電流を、所定期間だけ通常期間に比して増大させる保
持電流制御手段を備える内燃機関の電磁駆動バルブ制御
装置により達成される。
【0010】本発明において、電磁駆動バルブの弁体
は、電磁コイルに励磁電流が流通していない場合には、
付勢手段に付勢されることにより開弁状態とされる。一
方、電磁駆動バルブの弁体は、電磁コイルに適当な励磁
電流が流通している場合には、閉弁方向に向かう電磁力
を受けて閉弁位置に保持される。前記保持電流制御手段
は、閉弁期間中における励磁電流を、所定期間において
通常期間に比して増大させる。このため、通常期間中は
省エネルギ性の確保に有利な状況が形成され、所定期間
中は、弁体に対して閉弁方向に大きな力を作用させるう
えで有利な状況が形成される。
【0011】上記の目的は、請求項2に記載する如く、
上記請求項1記載の内燃機関の電磁駆動バルブ制御装置
において、内燃機関の作動状態を検出する作動状態検出
手段を備えると共に、前記保持電流制御手段が、内燃機
関において所定の作動状態が形成されていない場合に、
前記励磁電流を増大させることを禁止する増大禁止手段
を備える内燃機関の電磁駆動バルブ制御装置によっても
達成される。
【0012】本発明において、増大禁止手段は、内燃機
関において所定の作動状態が形成されていない場合に励
磁電流が増大されるのを禁止する。このため、励磁電流
を増大させるべきでない時期、または励磁電流を増大さ
せる必要がない場合に、不必要に励磁電流が増大される
ことがなく、優れた省エネルギ性が実現される。
【0013】また、上記の目的は、請求項3に記載する
如く、上記請求項1記載の内燃機関の電磁駆動バルブ制
御装置において、内燃機関の作動履歴を検出する作動履
歴検出手段を備えると共に、前記保持電流制御手段が、
内燃機関において所定の作動履歴が形成されていない場
合に、前記励磁電流を増大させることを禁止する増大禁
止手段を備える内燃機関の電磁駆動バルブ制御装置によ
っても達成される。
【0014】本発明において、増大禁止手段は、内燃機
関において所定の作動履歴が形成されていない場合に励
磁電流が増大されるのを禁止する。弁体およびバルブシ
ートの周辺に付着するカーボンディポジットは、内燃機
関が運転されることにより徐々に成長する。カーボンデ
ィポジットがさほど成長していない間は、カーボンディ
ポジットによって弁体のシール性が損なわれることはな
い。増大禁止手段は、内燃機関の作動履歴に基づいて、
カーボンディポジットがある程度成長したと推定される
までは励磁電流の増大を禁止する。この場合、不必要に
励磁電流が増大されることがなく、優れた省エネルギ性
が実現される。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例である
内燃機関の電磁駆動バルブ制御装置(以下、単にバルブ
制御装置と称す)の全体構成図を示す。図1に示す如
く、本実施例のバルブ制御装置は、電磁駆動バルブ10
を備えている。
【0016】電磁駆動バルブ10は、内燃機関の吸気弁
または排気弁として機能する弁体12を備えている。弁
体12は、図中下端部が内燃機関の燃焼室内に露出する
ようにシリンダヘッドに配設される部材である。内燃機
関のシリンダヘッドには、弁体12に対するバルブシー
ト13が設けられている。シリンダヘッドに形成される
吸気ポートまたは排気ポートは、弁体12がバルブシー
ト13から離座することにより燃焼室と導通し、また、
弁体12がバルブシートに着座することにより燃焼室か
ら遮断される。
【0017】弁体12には、弁軸14が固定されてい
る。弁軸14は、バルブガイド16により軸方向に摺動
可能に保持されている。バルブガイド16は、電磁駆動
バルブ10のロアキャップ17に支持されている。弁軸
14の一端には、プランジャホルダ18が固定されてい
る。プランジャホルダ18は、例えばステンレス鋼やチ
タン合金等の如く、硬度が高く、かつ、非磁性或いは低
い磁気特性を示す材料で構成されている。プランジャホ
ルダ18は、弁軸14の軸方向に延在する円筒部18a
と、円筒部18aのほぼ軸方向中央部に形成されたリン
グ部18bとを備えている。
【0018】プランジャホルダ18の下端部には、ロア
リテーナ20が固定されている。ロアリテーナ20とロ
アキャップ17との間には、両者を離間させる方向の付
勢力を発生するロアスプリング22が配設されている。
ロアスプリング22は、ロアリテーナ20を、すなわち
プランジャホルダ18を、図1における上方へ向けて付
勢する付勢力を発生する。以下、図1における上方を単
に上方と、図1における下方を単に下方と称す。
【0019】一方、プランジャホルダ18の上端部に
は、アッパーリテーナ24が固定されている。アッパー
リテーナの上部には、アッパースプリング26の下端部
が当接している。アッパースプリング26の周囲には、
その外周を取り巻くように円筒状のアッパーキャップ2
7が配設されている。更に、アッパースプリング26の
上端部は、アッパーキャップ27に螺着されるアジャス
トボルト28に当接している。アッパースプリング26
は、アッパーリテーナ24を、すなわち、プランジャホ
ルダ18を下方へ向けて付勢する付勢力を発生する。
【0020】プランジャホルダ18のリング部18bの
外周には、プランジャ30が接合されている。プランジ
ャ30は、Fe,Ni,Co等をベース材料とする軟磁
性材料で構成されたドーナツ状の部材である。プランジ
ャ30と、プランジャホルダ18とは、電子ビーム溶
接、レーザ溶接、ろう付け、カシメ、接着等の手法で接
合されている。
【0021】プランジャ30の上方には、第1電磁コイ
ル32及び第1コア34が配設されている。また、プラ
ンジャ30の下方には、第2電磁コイル36及び第2コ
ア38が配設されている。第1コア34および第2コア
38は、共に磁性材料で構成された部材であり、それぞ
れ第1電磁コイル32または第2電磁コイル36を収納
するための環状溝34a,38aと、それらの中央部を
軸方向に貫通する貫通孔34b,38bとを備えてい
る。
【0022】第1コア34の貫通孔34bの上端部には
第1ベアリング40が配設されている。また、第2コア
38の貫通孔38bの下端部には第2ベアリング42が
配設されている。貫通孔34b,38bに挿入されるプ
ランジャホルダ18の円筒部18aは、これら第1ベア
リング40および第2ベアリング42によって摺動可能
に保持されている。
【0023】第1コア34および第2コア38の外周に
は、外筒44が配設されている。第1コア34および第
2コア38は、両者間に所定の間隔が確保されるよう
に、外筒44により保持されている。また、上述したア
ッパーキャップ27は、第1コア34の上端面に固定さ
れている。一方、上述したロアキャップ17は、第2コ
ア38の下端面に固定されている。そして、上述したア
ジャスタボルト28は、プランジャ30の中立位置が、
第1コア34と第2コア38との中間点となるように調
整されている。
【0024】電磁駆動バルブ10が備える第1電磁コイ
ル32および第2電磁コイル36は、電子制御ユニット
46(以下、ECU46と称す)に接続されている。E
CU46には、内燃機関の機関回転数NEに応じた周期
でパルス信号を発するNEセンサ48が接続されてい
る。ECU46は、NEセンサ48から出力されるパル
ス信号に基づいて、クランク角が基準クランク角に達し
た時期(以下、基準時期と称す)と、機関回転数NEと
を検出する。
【0025】ECU46は、機関回転数NEおよび基準
時期に基づいて、内燃機関の運動状態に応じた適切なタ
イミングで弁体12が開閉されるように、第1電磁コイ
ル32および第2電磁コイル36に対して交互に電流を
供給する。以下、第1電磁コイル32および第2電磁コ
イル36を流通する電流を、それぞれ第1励磁電流また
は第2励磁電流と、また、第1励磁電流または第2励磁
電流を流通させるべくECU46から発せられる指令信
号を、それぞれ第1指令信号または第2指令信号と称
す。
【0026】電磁駆動バルブ10において、第1電磁コ
イル32および第2電磁コイル36に励磁電流が流通し
ていない場合は、プランジャ30がその中立位置、すな
わち、第1コア34と第2コア38との中間部に維持さ
れる。かかる状況下で第1電磁コイル32に励磁電流が
流通し始めると、第1コア34、プランジャ30、およ
び第1コア34とプランジャ30との間のエアギャップ
からなる磁気回路を通って第1電磁コイル32の内外周
を還流する磁束が発生する。そして、この磁束は、プラ
ンジャ30を第1コア34側へ吸引する電磁力を発生さ
せる。
【0027】プランジャ30に対して上記の電磁力が作
用すると、プランジャ30、プランジャホルダ18、ア
ッパリテーナ24、ロアリテーナ20、弁軸14および
弁体12(以下、これらを総称して可動部50と称す)
は、アッパスプリング26の付勢力に抗って上方へ変位
する。そして、その変位は、プランジャ30がほぼ第1
コア34と当接するまで継続される。以下、プランジャ
30が第1コア34と当接する位置を、プランジャ30
または弁体150の上方側変位端と称す。
【0028】プランジャ30が上方側変位端に保持され
ている状態から、第1電磁コイル32に供給されていた
励磁電流が遮断されると、プランジャ30に作用してい
た電磁力が消滅する。その結果、アッパスプリング26
の付勢力に起因して、可動部50が下方へ向けて変位し
始める。可動部50の変位量が所定値に達した時点で、
第2電磁コイル36に適当な励磁電流を流通させると、
今度はプランジャ30を第2コア38側へ吸引する電磁
力が発生する。
【0029】プランジャ30に対して上記の電磁力が作
用すると、可動部50は、ロアスプリング22の付勢力
に抗って下方へ変位する。そして、その変位は、プラン
ジャ30がほぼ第2コア38と当接するまで継続され
る。以下、プランジャ30が第2コア38と当接する位
置を、プランジャ30または可動部50の下方側変位端
と称す。
【0030】従って、ECU46によって上記の如く第
1電磁コイル32と第2電磁コイル36とに交互に指令
信号が発せられると、可動部50は、上方側変位端と下
方側変位端との間を繰り返し往復運動する。電磁駆動バ
ルブ10の弁体12は、可動部50が上方側変位端に位
置する場合にバルブシート13に着座するように設計さ
れている。このため、電磁駆動バルブ10によれば、E
CU46から発せられる指令信号に従って、適当なタイ
ミングで吸気ポートまたは排気ポートを開閉させること
ができる。
【0031】ところで、弁体12を閉弁位置に保持する
ためには、第1電磁コイル32に、適当な励磁電流を流
し続けることが必要である。この場合、電磁駆動バルブ
10の消費エネルギを少量とするためには、第1励磁電
流を、アッパスプリング26およびロアスプリング22
が発する付勢力に抗い得る電磁力を発生させるために必
要かつ最小限の値に制御することが有効である。
【0032】しかしながら、電磁駆動バルブ10が内燃
機関に組み込まれて使用される場合、弁体12とバルブ
シート13との間には、エンジンオイルや燃料の酸化劣
化等により生成されるカーボンディポジットが堆積する
場合がある。カーボンディポジットが堆積した場合に、
閉弁時における弁体12のシール性を確保するために
は、弁体12とバルブシート13との間に、カーボンデ
ィポジットを押し潰すに足る力を作用させる必要があ
る。従って、長期間に渡って常に弁体12のシール性を
良好に維持するためには、閉弁期間中に第1電磁コイル
32を流れる第1励磁電流を大きな値に制御することが
有効である。
【0033】上述の如く、電磁駆動バルブ10において
優れた省エネルギ性を確保するうえで有効な制御と、電
磁駆動バルブ10において優れたシール性を維持するう
えで有効な制御とは、互いに背反した内容を有してい
る。本実施例のバルブ制御装置は、これら背反する制御
内容を適宜選択的に行うことにより、優れた省エネルギ
性と優れたシール性とを共に実現する点に特徴を有して
いる。
【0034】以下、図2乃至図4を参照して、上記の機
能を実現すべくECU46が実行する処理の内容につい
て説明する。図2は、弁体12が開弁位置から閉弁位置
に変位する際の電磁駆動バルブ10の動作を説明するた
めのタイムチャートを示す。図2(A)は、ECU46
から第1電磁コイル32に向けて発せられる第1指令信
号(同図中に実線で示す波形)および第1電磁コイル3
2を流通する第1励磁電流(同図中に一点鎖線で示す波
形)の時間的変化を示す。図2(B)は、ECU46か
ら第2電磁コイル36に向けて発せられる第2指令信号
(同図中に実線で示す波形)および第2電磁コイル36
を流通する第2励磁電流(同図中に一点鎖線で示す波
形)の時間的変化を示す。また、図2(C)は、弁体1
2のバルブリフトの時間的変化を示す。
【0035】図2は、時刻t0 まで弁体12が開弁位置
に保持され、時刻t0 に弁体12の閉弁要求が生じた場
合の動作を表している。図2(B)に示す如く、時刻t
0 以前は、第2指令信号が所定の保持指令値VH とさ
れ、その結果、第2励磁電流が所定の保持電流IH に収
束されている。この場合、図2(C)に示す如く、弁体
12は、安定して開弁位置に保持される。
【0036】時刻t0 において弁体12の閉弁要求が生
ずると、図2(B)に示す如く、第2指令信号が即座に
“0”に変化する。その結果、第2励磁電流は保持電流
Hから減少し始める。第2電磁コイル36を流れる励
磁電流が減少する際には、励磁電流の減少を妨げる方向
に逆起電力が生ずる。このため、第2励磁電流は、時刻
0 の後即座には消滅せず、第1指令信号に比して緩や
かに減少する。
【0037】第2励磁電流が減少され始めると、アッパ
スプリング26およびロアスプリング22の発する付勢
力により、弁体12が開弁位置に向けて変位し始める。
図2(A)に示す如く、ECU46は、弁体12が閉弁
位置から開弁位置に向けて所定距離だけ変位する時刻t
1 において、第1指令信号を“0”から最大指令値に立
ち上げる。その結果、第1電磁コイル32に第1励磁電
流が流通し始め、第1コア34とプランジャ30との間
に、弁体12を閉弁位置に引き寄せる電磁力が発生す
る。
【0038】ECU46は、弁体12が開弁位置の近傍
に到達する時刻t2 以降、第1指令信号を所定の変化率
で減少させる。その結果、時刻t2 以降、第1励磁電流
は最大値から徐々に減少される。第1コア34とプラン
ジャ30との間に作用する電磁力は、第1励磁電流が一
定であるとすれば、プランジャ30が第1コア34に近
接するに従って増大される。このため、電磁駆動バルブ
10を駆動するにあたり、常に第1励磁電流が最大値に
維持されるとすれば、第1コア34に近づくに連れてプ
ランジャ30の変位速度が増大されることになる。
【0039】プランジャ30が、高い変位速度を維持し
たまま上方側変位端に到達すると、プランジャ30が上
方側変位端に到達した時点で大きな衝突音が発生する。
これに対して、本実施例の如く、プランジャ30が第1
コア34の近傍に到達する時刻t2 以降、第1指令信
号、すなわち、第1励磁電流を減少させることとすれ
ば、プランジャ30が第1コア34に近接した後に、プ
ランジャ30の変位速度を減速させることができる。こ
のため、本実施例のバルブ制御装置によれば、電磁駆動
バルブ10に対して、優れた静粛性を付与することがで
きる。
【0040】図2(A)に示す如く、第1電磁コイル3
2に供給される第1指令信号は、時刻t2 以降減少され
た後、時刻t3 以降所定の保持指令値VH に維持され
る。その結果、第1励磁電流も所定の保持電流IH に維
持される。保持電流IH は、第1電磁コイル32に、弁
体12を閉弁位置に保持するために必要な最小限の電磁
力、すなわち、アッパスプリング26およびロアスプリ
ング22の発する付勢力に抗い得る最小限の電磁力を発
生させるために必要な励磁電流の値である。従って、弁
体12を閉弁位置に保持すべき閉弁期間中、常に第1励
磁電流を保持電流IH に制御することとすれば、電磁駆
動バルブ10の消費電力を最小限に抑制することができ
る。
【0041】ECU46は、時刻t3 以降、機関回転数
NEに応じて設定される保持時間thの間だけ弁体12
を閉弁位置に保持する。かかる閉弁期間において、すな
わち、時刻t3 から時刻t3 +thまでの期間におい
て、ECU46は第1指令信号を、時刻t3 から所定時
刻tpsまでは保持指令値VH に、時刻tpsから時刻tpe
までの所定期間は所定のピーク値VP に、また、時刻t
peからt3 +thまでは再び保持指令値VH に制御す
る。
【0042】第1指令信号が上記の如く制御されると、
閉弁期間中における第1励磁電流は、時刻tps〜tpe
除く通常期間中は、ほぼ保持電流に維持される。そし
て、時刻tps〜tpeの所定期間中は、一次的に保持電流
に比して大きな値に増大される。第1励磁電流が保持電
流に比して大きな値に増大されている間は、弁体12と
バルブシート13との間に、通常期間に比して大きな力
P が作用する。
【0043】本実施例において、第1指令信号のピーク
値Vp は、弁体12とバルブシート13との間に作用す
る力FP が、カーボンディポジットを押し潰すに十分な
力となるように設定されている。従って、本実施例の電
磁駆動バルブ10によれば、第1指令信号がピーク値V
P に制御される所定期間中に、弁体12とバルブシート
13との間に介在するカーボンディポジットを、弁体1
2に倣うように適切に押し潰すことができる。
【0044】図3は、第1指令信号を制御すべくECU
46が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを
示す。図3に示すルーチンは、内燃機関の回転角が所定
の基準回転角に到達する毎に起動されるルーチンであ
る。本実施例においては、特に、内燃機関の回転角が、
弁体12に対して閉弁要求の生ずる回転角と一致する毎
に図3に示すルーチンが起動されるものとして以下の説
明を行う。
【0045】内燃機関の回転角が、弁体12を閉弁方向
に変位させ始める回転角に到達すると、図3に示すルー
チンが起動され、先ずステップ100において、時刻t
が基準時刻t0 にセットされる。次にステップ102に
おいて、時刻tが、所定時刻t1 、すなわち、第1指令
信号を最大値に立ち上げるべき時刻に到達しているか否
かが判別される。その結果、未だt≧t1 が不成立であ
ると判別される場合は、上記の条件が成立するまで繰り
返しステップ102の判別処理が実行される。そして、
t≧t1 が成立すると、ステップ104において第1指
令信号が“0”から最大値に立ち上げられる。
【0046】上記の処理が終了すると、次に、ステップ
106において、時刻tが、所定時刻t2 、すなわち、
第1指令信号の減少を開始すべき時刻に到達しているか
否かが判別される。その結果、未だt≧t2 が不成立で
あると判別される場合は、上記の条件が成立するまで繰
り返しステップ106の判別処理が実行される。そし
て、t≧t2 が成立すると、ステップ108において第
1指令信号を減少させるための処理が開始される。
【0047】次に、ステップ110では、時刻tが、所
定時刻t3 、すなわち、第1指令信号の減少処理を終了
させるべき時刻に到達しているか否かが判別される。そ
の結果、未だt≧t3 が不成立であると判別される場合
は、上記の条件が成立するまで繰り返しステップ110
の判別処理が実行される。そして、t≧t3 が成立する
と、ステップ112において第1指令信号に所定の保持
指令値VH がセットされる。
【0048】ステップ112の処理が終了すると、次
に、ステップ114において、弁体12を閉弁位置に保
持すべき時間、すなわち、閉弁時間thが演算される。
吸気ポートまたは排気ポートを弁体12によって閉塞す
べき時間は、内燃期間の運転状態に応じて変化する。本
ルーチンでは、内燃機関の運転状態の代表値である機関
回転数NEに基づいて閉弁時間th=f(NE)が演算
される。
【0049】閉弁時間thの演算が終了すると、次にス
テップ116において、ピーク処理実行判定フラグXP
EAKに“1”がセットされているか否かが判別され
る。ピーク処理実行判定フラグXPEAKは、後述する
他のサブルーチンにおいて設定されるフラグであり、カ
ーボンディポジットを押し潰す処理、すなわち、閉弁期
間中の第1励磁電流を一時的に増大させる処理(以下、
ピーク処理と称す)を実行すべきであると判断される場
合に“1”がセットされる。
【0050】上記の判別の結果、XPEAK=1が成立
すると判別された場合は、ステップ118において、時
刻tが、所定時刻tps、すなわち、ピーク処理を開始す
べき時刻に到達しているか否かが判別される。その結
果、未だt≧tpsが不成立であると判別される場合は、
上記の条件が成立するまで繰り返しステップ118の判
別処理が実行される。そして、t≧tpsが成立すると、
ステップ120において第1指令信号にピーク値VP
セットされる。
【0051】次に、ステップ122では、時刻tが、所
定時刻tpe、すなわち、ピーク処理を終了すべき時刻に
到達しているか否かが判別される。その結果、未だt≧
peが不成立であると判別される場合は、上記の条件が
成立するまで繰り返しステップ122の判別処理が実行
される。そして、t≧tpeが成立すると、ステップ12
4において、第1指令信号に再び保持指令値VH がセッ
トされる。
【0052】上記の処理が終了すると、ステップ126
において、時刻tが、時刻t3 +th、すなわち、閉弁
期間を終了させるべき時刻に到達しているか否かが判別
される。その結果、未だt≧t3 +thが不成立である
と判別される場合は、上記の条件が成立するまで繰り返
しステップ126の判別処理が実行される。そして、t
≧t3 +thが成立すると、ステップ128で第1指令
信号が“0”とされた後、今回のルーチンが終了され
る。
【0053】上述の如く、図3に示すルーチンによれ
ば、ピーク処理実行判定フラグXPEAKに“1”がセ
ットされている場合には、閉弁期間中の第1指令信号
を、通常期間中には省エネルギ性の確保に有利な値に、
また、所定期間中にはカーボンディポジットを押しつぶ
すうえで有利な値に、それぞれ変化させることができ
る。従って、上記の処理によれば、フラグXPEAKに
“1”がセットされている場合に、優れた省エネルギ性
を損なうことなく、弁体12とバルブシート13との間
にカーボンディポジットを押し潰すに足りる力を発生さ
せることができる。
【0054】次に、上記図3に示すルーチン中、ステッ
プ116においてXPEAK=1が不成立であると判別
された場合について説明する。上記ステップ116にお
いてかかる判別がなされた場合は、ステップ118〜1
24の処理、すなわち、ピーク処理の実行に必要とされ
る処理がジャンプされ、以後、ステップ126および1
28の処理が実行された後、今回のルーチンが終了され
る。この場合、第1指令信号は、閉弁期間中常に保持指
令値VH に維持される。このように、第1指令信号が常
にVH に維持されると、第1励磁信号が増大されること
がないため、省エネルギ化を促進するうえで最も有利な
状況が形成される。
【0055】ところで、時刻t3 +thにおいて第1指
令信号が“0”とされると、その後第1電磁コイル32
には、励磁電流の減少を妨げる方向に逆起電力が発生す
る。また、第1電磁コイル32を流通する励磁電流が減
少し、その結果として第1コア34の内部を流れる磁束
が減少すると、第1コア34には、その磁束の減少を抑
制する方向に渦電流が流通する。このため、第1コア3
4とプランジャ30との間には、時刻t3 +thの後あ
る程度の期間、電磁力が作用し続ける。
【0056】弁体12の開閉タイミングを高精度に制御
するためには、第1電磁コイル32に供給される第1指
令信号が“0”とされた後、弁体12が変位し始めるま
でに要する時間は、短いほど好ましい。従って、第1指
令信号が“0”とされた後、第1電磁コイル32に生ず
る逆起電力、および、第1コア34に生ずる渦電流は小
さいことが望ましい。
【0057】第1電磁コイル32に生ずる逆起電力、お
よび、第1コア34に生ずる渦電流は、第1指令信号が
“0”とされる時点で第1電磁コイル32に流通してい
る第1励磁電流が小さいほど小さくなる。従って、弁体
12の開閉時期を精度良く制御するためには、時刻t3
+thにおける第1励磁電流は、必要最小限の電流I H
に収束していることが望ましい。
【0058】電磁駆動バルブ10において閉弁期間とし
て設定される時間thは、機関回転数NEが高回転とな
るほど短時間となる。このため、機関回転数NEが高い
場合には、ピーク処理によって増大された第1励磁電流
が、時刻t3 +thの時点で保持電流IH まで減衰され
ていない事態が生じ得る。従って、弁体12の制御精度
を確保するためには、内燃機関が高回転領域で運転され
ている場合にはピーク処理を行わないことが適切であ
る。
【0059】また、バルブシート13の周辺に付着する
カーボンディポジットは、内燃機関が運転されることに
より徐々に堆積されるものであり、その堆積量が微量で
ある間は、閉弁時の弁体12のシール性に悪影響を与え
ることはない。従って、カーボンディポジットを押し潰
すことを目的とするピーク処理は、必ずしも弁体12が
閉弁される毎に行う必要はない。むしろ、電磁駆動バル
ブ10の省エネルギ化を促進するためには、ピーク処理
が、カーボンディポジットがある程度成長したと推定さ
れる状況下でのみ行われることが適切である。
【0060】そこで、本実施例においては、機関回転数
NEが所定回転数α以下であり、かつ、カーボンディポ
ジットがある程度成長していると推定される場合にの
み、ピーク処理を実行することとしている。図4は、E
CU46が実行するサブルーチンの一例のフローチャー
トを示す。上記の機能は、ECU46が図4に示すルー
チンに従って実行判定フラグXPEAKを設定すること
により実現される。
【0061】図4に示すルーチンは、内燃機関の回転角
が基準回転角に到達する毎に起動されるルーチンであ
る。図4に示すルーチンが起動されると、先ずステップ
200において、カウンタCP がインクリメントされ
る。カウンタCP は、過去最近にピーク処理が実行され
た後の内燃機関の作動回転数の累積値を計数するカウン
タである。
【0062】ステップ202では、カウンタCP が所定
回数K以上であるか否かが判別される。所定回数Kは、
ピーク処理が実行された後、バルブシート13の周辺の
カーボンディポジットがある程度成長するのに要する作
動回数である。従って、CP≧Kが不成立である場合
は、未だカーボンディポジットが、弁体12のシール性
に悪影響を与える程度に成長していないと判断すること
ができる。この場合、以後、ステップ204においてフ
ラグXPEAKが“0”にリセットされた後、今回のル
ーチンが終了される。
【0063】一方、上記ステップ202においてCP
Kが成立すると判別される場合は、ステップ206にお
いてNE≦αが成立するか否かが判別される。αは、弁
体12の制御精度に影響を与えることなくピーク処理を
実行し得る機関回転数NEの上限値である。従って、N
E≦αが不成立である場合は、ピーク処理を実行すべき
でないと判断することができる。この場合、以後、上記
ステップ204の処理が実行された後、今回のルーチン
が終了される。
【0064】ステップ206においてNE≦αが成立す
ると判別された場合は、次に、ステップ208で、カウ
ンタCnがインクリメントされる。そして、続くステッ
プ210で、カウンタCnが所定値n以下であるか否か
が判別される。カウンタCnは、ピーク処理の実行回数
を計数するためのカウンタである。また、所定値nは、
新たにピーク処理の実行条件が成立した場合に、その
後、実行されるべきピーク処理の繰り返し回数である。
【0065】従って、上記ステップ210において、C
n≦nが成立すると判別された場合は、未だ繰り返され
るべき所定回数nだけピーク処理が繰り返されていない
と判断することができる。この場合、ステップ212で
フラグXPEAKに“1”がセットされた後、今回のル
ーチンが終了される。
【0066】一方、上記ステップ210において、Cn
≦nが不成立であると判別された場合は、繰り返される
べき所定回数nだけ既にピーク処理が繰り返されている
と判断することができる。この場合、以後、ステップ2
14においてフラグXPEAKが“0”にリセットさ
れ、ステップ216においてカウンタCP がリセットさ
れ、更に、ステップ218においてカウンタCnがリセ
ットされた後、今回のルーチンが終了される。
【0067】上述した図3および図4に示す処理によれ
ば、弁体12の制御精度に何らの悪影響を及ぼすことな
く、バルブシート13の周辺に堆積されるカーボンディ
ポジットがある程度成長する毎に、所定回数n回だけ、
弁体12の閉弁期間中にピーク処理を実行することがで
きる。かかるタイミングでピーク処理が実行されると、
バルブシート13の近傍に堆積されるカーボンディポジ
ットが、弁体12のシール性に悪影響を与える程度に成
長するのを確実に防止することができると共に、優れた
省エネルギ性を実現することができる。従って、本実施
例のバルブ制御装置によれば、弁体12の開閉時期に
関する制御精度を損なうことなく、優れた省エネルギ
性を確保しつつ、長期間に渡って閉弁時における弁体
12のシール性を良好に維持することができる。
【0068】尚、上記の実施例においては、アッパスプ
リング26が前記請求項1記載の付勢手段に、第1電磁
コイル32が前記請求項1記載の電磁コイルに、それぞ
れ相当している。また、上記の実施例においては、EC
U46が上記ステップ112〜124の処理を実行する
ことにより前記請求項1記載の保持電流制御手段が実現
されている。
【0069】更に、上記の実施例においては、NEセン
サ48が前記請求項2記載の作動状態検出手段に相当し
ている。また、上記の実施例においては、ECU46が
上記ステップ206および204の処理を実行すること
により前記請求項2記載の増大禁止手段が、上記ステッ
プ200および216の処理を実行することにより前記
請求項3記載の作動履歴検出手段が、また、上記ステッ
プ202および204の処理を実行することにより前記
請求項3記載の増大禁止手段が、それぞれ実現されてい
る。
【0070】ところで、上記の実施例においては、バル
ブシート13の周辺に付着するカーボンディポジットの
成長の程度を、内燃機関の作動回数の累積値に基づいて
推定することとしているが、本発明はこれに限定される
ものではなく、例えば、内燃機関の運転時間の累積値に
基づいてカーボンディポジットの成長の程度を推定する
こととしてもよい。
【0071】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、閉弁期間中において、通常期間中に、省エネルギ性
の確保に有利な状況を形成することができると共に、所
定期間中に、弁体に対して閉弁方向に大きな力を作用さ
せることができる。このため、本発明に係る内燃機関の
電磁駆動バルブ制御装置によれば、優れた省エネルギ性
を実現すると共に、弁体とバルブシートとの間に、カー
ボンディポジットを変形させるに足る力を作用させるこ
とができる。
【0072】請求項2記載の発明によれば、閉弁期間中
の所定期間中に、不必要に励磁電流が増大されるのを防
止することができる。従って、本発明に係る内燃機関の
電磁駆動バルブ制御装置によれば、所定期間中に常に励
磁電流を増大させる装置に比して、更に優れた省エネル
ギ性を実現することができる。
【0073】請求項3記載の発明によれば、弁体とバル
ブシートとの間に堆積するカーボンディポジットがある
程度成長した場合にのみ、閉弁期間中の励磁電流を増大
させることができる。従って、本発明に係る内燃機関の
電磁駆動バルブ制御装置によれば、所定期間中に常に励
磁電流を増大させる装置に比して、更に優れた省エネル
ギ性を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である内燃機関の電磁駆動バ
ルブ制御装置の全体構成図である。
【図2】図2(A)は第1電磁コイルに発せられる第1
指令信号および第1電磁コイルを流通する第1励磁電流
の時間的変化を表す図である。図2(B)は第2電磁コ
イルに発せられる第2指令信号および第2電磁コイルを
流通する第2励磁電流の時間的変化を表す図である。図
2(C)は弁体のバルブリフトの経時的変化を表す図で
ある。
【図3】図1に示す内燃機関の電磁駆動バルブ制御装置
において実行される制御ルーチンの一例のフローチャー
トである。
【図4】図1に示す内燃機関の電磁駆動バルブ制御装置
において実行される他の制御ルーチンの一例のフローチ
ャートである。
【符号の説明】
10 電磁駆動バルブ 12 弁体 13 バルブシート 18 プランジャホルダ 22 ロアスプリング 26 アッパスプリング 30 プランジャ 32 第1電磁コイル 34 第1コア 36 第2電磁コイル 38 第2コア 46 電子制御ユニット(ECU) 48 NEセンサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁体を開弁方向に付勢する付勢手段と、
    弁体を閉弁方向に変位させる電磁力を発生する電磁コイ
    ルと、を備える電磁駆動バルブを制御する内燃機関の電
    磁駆動バルブ制御装置であって、 前記弁体を閉弁位置に保持すべき閉弁期間中に前記電磁
    コイルを流れる励磁電流を、所定期間だけ通常期間に比
    して増大させる保持電流制御手段を備えることを特徴と
    する内燃機関の電磁駆動バルブ制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の内燃機関の電磁駆動バル
    ブ制御装置において、 内燃機関の作動状態を検出する作動状態検出手段を備え
    ると共に、 前記保持電流制御手段が、内燃機関において所定の作動
    状態が形成されていない場合に、前記励磁電流を増大さ
    せることを禁止する増大禁止手段を備えることを特徴と
    する内燃機関の電磁駆動バルブ制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の内燃機関の電磁駆動バル
    ブ制御装置において、 内燃機関の作動履歴を検出する作動履歴検出手段を備え
    ると共に、 前記保持電流制御手段が、内燃機関において所定の作動
    履歴が形成されていない場合に、前記励磁電流を増大さ
    せることを禁止する増大禁止手段を備えることを特徴と
    する内燃機関の電磁駆動バルブ制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1052381A2 (en) 1999-05-12 2000-11-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Solenoid-operated valve control apparatus for internal combustion engine
JP2002217027A (ja) * 2001-01-19 2002-08-02 Honda Motor Co Ltd 電磁アクチュエータ制御装置
EP1296024A1 (en) * 2001-09-20 2003-03-26 MAGNETI MARELLI POWERTRAIN S.p.A. Method for piloting electromagnetic actuators for the control of a plurality of valves of an engine

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