JPH09250303A - タービン動翼植込部の緩衝材 - Google Patents

タービン動翼植込部の緩衝材

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JPH09250303A
JPH09250303A JP5500896A JP5500896A JPH09250303A JP H09250303 A JPH09250303 A JP H09250303A JP 5500896 A JP5500896 A JP 5500896A JP 5500896 A JP5500896 A JP 5500896A JP H09250303 A JPH09250303 A JP H09250303A
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JP
Japan
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bent
cushioning material
cushioning
groove
processing
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Pending
Application number
JP5500896A
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English (en)
Inventor
Takashi Sugita
孝志 杉田
Masateru Nishi
正輝 西
Koichiro Tagashira
浩一郎 田頭
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エッチング加工の不可能な超合金製緩衝材に
対し、加工を施して曲げ加工を容易に行えるようにす
る。 【解決手段】 本発明は、タービンディスク1の溝3と
これに収容される動翼2の植込部4との間に介設される
緩衝材5において、上記植込部4の曲がり部分15に沿
って曲げられる曲げ部18に、レーザ加工によって削除
されてなる削除部19を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にタービン動翼
への応力集中を緩和すべく、タービンディスクの溝と動
翼の植込部との間に介設される緩衝材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ガスタービン等のタービン動翼にセラミ
ック製のものを採用すると大巾な軽量化が図れる利点が
あるが、セラミックは脆性で伸びが期待できず、局所的
に過大な応力が集中すると一気に破壊に及んでしまう欠
点がある。これを防止するため、動翼の取付部に緩衝材
を設け、この緩衝材により応力集中を緩和しようという
提案が本出願人によっても種々なされている。(特願平
6-152112号、特願平7-131536号等) また一般に、動翼の取付方法としては、タービンディス
クの外周部の溝に動翼の植込部をスライド嵌合させるこ
とで行われる。緩衝材は動翼の嵌合前に予め植込部に巻
き付けられ、植込部と一緒に溝内に挿入される。これに
より、緩衝材は、溝と植込部の隙間に嵌め入れられて両
者間に介在されることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、緩衝材には
緩衝能の他、耐高温クリープ性や耐高温酸化性等の使用
条件に適合する性能が要求される。また加工誤差や組立
再現性に関しても高精度のものが要求され、これにより
正確なチップクリアランス等を確保でき、高い信頼性、
耐久性を満足することができる。
【0004】こういった理由から、緩衝材に用いられる
材料は厳選され、現在ではCo基、Ni基等の超合金が
検討されるに至っている。
【0005】また、従来の緩衝材の製作方法としては、
特願平6-152112号に示されているようにフォトエッチン
グによる方法が一般的である。しかしながら、上述の例
による超合金の中にはエッチング加工が不可能なものも
あり、従ってこの従来方法に代え、新規な加工方法を採
択する必要がある。
【0006】一方、動翼取付時に緩衝材は植込部に予め
巻き付けられるが、植込部に曲がり部分があると緩衝材
はそれに沿って曲げ加工されることになる。しかし、緩
衝材が十分な緩衝能を発揮するにはある程度の厚さが必
要で、その厚さのものを曲げ加工するのは作業性が悪
く、組立精度としても高いものが期待できない。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、タービンディスクの溝とこれに収容される
動翼の植込部との間に介設される緩衝材において、上記
植込部の曲がり部分に沿って曲げられる曲げ部に、レー
ザ加工によって削除されてなる削除部を設けたものであ
る。
【0008】これによれば、レーザ加工が採用されるた
め、フォトエッチング加工が不可能な超合金においても
加工が可能となる。また、削除部により、曲げ部が脆弱
化されて容易に曲げ加工できるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の好適な実施の形態を
添付図面に基づいて詳述する。
【0010】図1に示すように、タービンディスク1の
外周部には断面逆Ω状(ダブテール状)の溝3が形成さ
れている。タービンディスク1はCo基等の耐熱合金か
らなり、溝3はブローチ加工により精密に加工される。
溝3は、円盤状タービンディスク1の全厚に亘って形成
され、タービン軸方向(紙面厚さ方向)に沿う長手方向
の両端が開放されると共に、タービン軸方向に対しては
斜めに形成されている(図3参照)。
【0011】溝3内には、動翼2の植込部4がスライド
挿入により収容され、植込部4は、溝3に適合する断面
球根状に形成されている。動翼2はセラミックによる一
体成形品であり、植込部4はそのタービン軸方向の長さ
がタービンディスク1の厚さと等しくされる。
【0012】溝3は、その断面が逆Ω状とされることか
ら、その開口部がくびれておりこれによりくびれ部8が
形成される。くびれ部8はその内面が当り面10とさ
れ、これと対応して植込部4の両方の肩部6外面が当接
面11となる。ここで当り面10と当接面11とは、対
称的に傾斜された断面ハ字状とされ、且つ互いの面同士
が適合し合うよう最小の誤差範囲内で極めて滑らかに仕
上げられている。なお、これら面10,11はほぼ平面
に近く、これら面10,11の範囲は図中Aで示され
る。
【0013】動翼植込部4においては、それぞれの当接
面11に連続する曲がり面15が形成され、これら両方
の曲がり面15が、タービン中心側端部の略平面部16
で接続されている。図中、曲がり面15の範囲がB、略
平面部16の範囲がCで示される。このように動翼植込
部4の外表面形状としては曲がり面15の部分が最も曲
がりがきつく、曲率が高い。そして、この曲がり面15
の部分が動翼植込部4の曲がり部分を形成することにな
る。なお溝3の内面は、これら面15,16に沿った形
状に形成されている。
【0014】植込部4と溝3との間には僅かな隙間12
が形成され(図は大きめに描かれている)、この隙間1
2には緩衝材5が介設される。緩衝材5は、ここではエ
ッチング加工の不可能なCo基、Ni基等の耐熱超合
金、特にMo,Ti,W等を含む多元合金からなる。こ
れらは常温から高温に至るまで柔軟性、成形性に比較的
富み、塑性変形し易く且つ溶融しない金属である。従っ
てこの緩衝材5は、その塑性能を利用して、特に当り面
10と当接面11との間で互いの形状不整を緩和し、動
翼2が受ける遠心力に基づく植込部4への応力集中を防
止するものである。
【0015】図2には、緩衝材5の取付前の状態が示さ
れている。図示するように、緩衝材5は、略矩形で一定
厚さの1枚の板材から形成される。緩衝材5は、その幅
方向(図中左右方向)両端に、上記当り面10及び当接
面11間に位置される緩衝部7を有する。両緩衝部7の
幅中心側には、上記曲がり面15に重ね合わされる曲げ
部18が隣接して設けられる。そして両曲げ部18は、
上記略平面部16に重ね合わされる中央の連結部9で連
結されている。
【0016】ここで特に、それぞれの曲げ部18には、
長さ方向((b)図の上下方向)の全長に亘って複数の
穴19が設けられる。穴19は、各曲げ部18に対し、
円形のものが幅方向に3列、千鳥状に配列されている。
【0017】これら穴19は、緩衝材5が前述の如くエ
ッチング不可能な超合金製であることから、ここでは別
の方法、即ちレーザ加工により貫通形成されている。
【0018】このレーザ加工の一例を述べると、レーザ
の種類としては、穴19が微細であることから、ビーム
を微細に絞ることのできるYAGレーザが好ましい。そ
して加工前の緩衝材5をワークテーブルに載せ、レーザ
ビームを照射して打抜き加工を施す。ワークテーブルか
レーザトーチの一方を、予めプログラムされたNC制御
により同一平面内で移動させ、順次レーザビームの照射
を行っていけば、正確な位置に連続して穴19を精密加
工することができる。
【0019】このようにして、エッチング不可能なあら
ゆる金属材料に対し、精密加工を容易に実行でき、信頼
性を高めることができる。また、上述の打抜き加工に限
らず、切断、薄肉加工等も容易に可能である。
【0020】また図2(b)に示すように、緩衝材5の
長さ方向両端縁は曲線状とされているが、これはタービ
ンディスク1の溝3がタービン軸方向に対し斜めに形成
されているためで、緩衝材5を植込部4に巻き付ければ
その端縁は植込部4の端縁にきれいに揃うようになる。
【0021】次に、上記形態の作用について説明する。
【0022】動翼2のタービンディスク1への取付けに
際しては、予め緩衝材5を植込部4に巻き付けて合わせ
曲げを行い、緩衝部7を当接面11上に重ねるようにす
る。こうすると、曲げ部18が曲がり面15に重ね合わ
され、連結部9が略平面部16上に重ね合わされるよう
になる。この状態を保持して、植込部4を緩衝材5とと
もにタービンディスク1の溝3内にスライド挿入する。
こうなれば、動翼2の取付けが終了する。
【0023】特にこの取付時、緩衝材5の曲げ加工の際
に、曲がり面15に重ね合わされる曲げ部18は比較的
きつく曲げられることになる。しかも緩衝材5は、緩衝
能を発揮するのに十分な厚さを有しており、何等加工を
施さない板材のみではその曲げ加工は容易でない。
【0024】そこで、かかる緩衝材5では、曲げ部18
に複数の穴19を設けて曲げ剛性を低下させ、脆弱化を
図っている。これにより曲げが容易となって、作業性が
向上するようになる。従って結果的に、組立精度や組立
再現性も向上するようになり、これによって高い信頼
性、耐久性を得ることが可能となる。
【0025】なお、この曲げ加工は手作業で行われるこ
とが多いため、このような作業の容易化はタービン性能
の向上に直接関わる事項となる。
【0026】ここで特に、上記形態においては穴19に
よる脆弱化を図っているが、曲げ加工を容易にするため
には穴19によらずとも別の方法が可能である。例え
ば、レーザ加工により曲げ部18の薄肉化を図ったり、
曲がり目に沿った溝を設ける方法や、端縁部等を一部切
欠く方法もある。また穴の形状に関しても、円形に限ら
ず長円、長方形等様々なものが可能である。要は、曲げ
部18の一部をレーザ加工により削除すればよく、上記
形態においては穴19がその削除部を形成するものであ
る。このように、削除部の形態としては様々なものが考
えられる。
【0027】他、本発明は上記以外にも様々な形態が可
能で、例えばエッチング処理の可能な金属材料にも適用
できる。また、かかる緩衝材は金属製動翼と組み合わせ
ることも可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0029】(1)エッチング加工の不可能な金属材料
からなる緩衝材に対し、精密加工が容易に可能となる。
【0030】(2)曲げ加工が容易となり、組立再現
性、信頼性等を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る緩衝材を示す縦断正面図である。
【図2】緩衝材の取付前の状態を示し、(a)は縦断正
面図、(b)は平面図である。
【図3】タービンディスクの溝を示す部分平面図であ
る。
【符号の説明】
1 タービンディスク 2 動翼 3 溝 4 植込部 5 緩衝材 15 曲がり面(曲がり部分) 18 曲げ部 19 穴(削除部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービンディスクの溝とこれに収容され
    る動翼の植込部との間に介設される緩衝材において、上
    記植込部の曲がり部分に沿って曲げられる曲げ部に、レ
    ーザ加工によって削除されてなる削除部を設けたことを
    特徴とするタービン動翼植込部の緩衝材。
  2. 【請求項2】 上記削除部が穴からなる請求項1記載の
    タービン動翼植込部の緩衝材。
JP5500896A 1996-03-12 1996-03-12 タービン動翼植込部の緩衝材 Pending JPH09250303A (ja)

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JP5500896A JPH09250303A (ja) 1996-03-12 1996-03-12 タービン動翼植込部の緩衝材

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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