JPH11828A - 精度の高い形状の部品を製造するための固定装置 - Google Patents

精度の高い形状の部品を製造するための固定装置

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JPH11828A
JPH11828A JP14971497A JP14971497A JPH11828A JP H11828 A JPH11828 A JP H11828A JP 14971497 A JP14971497 A JP 14971497A JP 14971497 A JP14971497 A JP 14971497A JP H11828 A JPH11828 A JP H11828A
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P Dwyer James
ピー.ドゥワイヤー ジェームズ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度の高い形状の部品を製造するための固定
装置を提供する。 【解決手段】 タービンブレードといった精度の高い形
状の部品の製造のための固定装置は、その後に機械加工
される中間物体を堅固に保持する。中間物体は、上記ブ
レードの厳密な寸法の基準とされる上記根本領域から実
質的に長手方向に延びた領域と、スタッキング軸と、根
本センタラインと、複数のロケータと、を備えている。
第1のロケータと、開口部とは、上記スタッキング軸の
先端部に配設されている。第2のロケータと、ノッチと
は、上記スタッキング軸の領域に沿って配設されてい
る。上記領域の設けられた第3のロケータと、ノッチと
は、コーナを備えていて、このコーナは、上記根本セン
タラインに平行になっている。上記ロケータは、固定装
置上の対応する形状に対向した形状とされ、上記中間物
体を堅固に保持する。上記中間物体が上記固定装置にク
ランプされると、上記根本部分のダブテールが精度良く
機械加工される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精度の高い形状の
部品に関するものであり、より詳細には精度の高い形状
の部品を製造するための固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多くの工業においては、精密な形状の部
品が使用されている。例えば、ガスタービンエンジン内
で用いられている従来のブレードは、精度の高い形状と
する必要がある。典型的には、精密インベストメント鋳
造、又はダイ鍛造により、ブレード形状を有する中間物
体とされる初期金属中間物体が形成される。
【0003】通常では、上記中間体は、先端部と、それ
から長手方向に離間した根本領域と、上記先端部と上記
根本部の間に延びた中央領域と、を有している。プラッ
トホームは、典型的には上記中央領域から上記根本領域
を離間させている。上記先端部には、シュラウドが取り
付けられるか、又は一体とされていても良い。上記中間
物体の上記各部分には、数多くの詳細部を加工する必要
があり、この様にしてこの精密形状を有する物体はその
最終形状とされる。例えば、複数のダブテールが、上記
根本部分に機械加工されている。このダブテールは、上
記ブレードを上記エンジン内のロータディスクへと取り
付けている。良好なエンジン性能を得るために、上記ダ
ブテールは僅かな許容限度内で形成する必要がある。上
記中間物体に必要な精度をもって上記ダブテールを加工
するためには、上記ダブテールの形状を計測するための
基準と、機械加工中に上記中間物体を保持するために使
用する固定装置と、を必要とする。この基準は、機械加
工中に上記中間物体を固定する固定装置により規定され
ている。
【0004】この様な基準を得るため、種々の方法が提
案されている。上記基準は、ギビアン(Gibian)
に付与された米国特許第2,577,747号に開示さ
れているものを挙げることができる。ギビアンによれ
ば、少なくとも2つの半球状のボタン、すなわち突起を
上記中間物体に鍛造したものが開示されている。これら
の突起は、スタッキング(Stacking)軸に沿っ
て配設されている。これらの突起を用いれば、上記根本
部分は、所定厚さにまで研削でき、開口を上記中間物体
の反対側に開口させることができる。固定装置として旋
盤を用いて上記中間物体を保持し、上記根本部分の厚さ
及び開口部を基準とすることで、上記中間物体の前縁
と、後縁と、が機械加工できることとなる。
【0005】ギビアンによって開示されている解決方法
における最も重大な問題は、上記開口部の加工と上記突
起の上記根本領域厚さとは、充分正確な結果を与えなか
ったことにある。これと別の問題は、上記旋盤は、上記
根本部分の厚さ部分と、上記開口部とを、基準として用
いてスタッキング軸に沿って上記中間物体を固定位置決
めするが、上記中間物体の根本部分は、上記旋盤で保持
しながら機械加工することができないことにあった。
【0006】基準及び固定装置は、また、ピーターソン
(Peterson)に付与された米国特許第3,81
8,646号にも開示されている。ピーターソンによれ
ば、上記スタッキング軸といった上記中間物体の設計軸
に沿って配設された上記ブレード根本部分上に、位置決
め突起を配置させる構成を開示している。固定装置は、
この突起を基準として用いている。上記固定装置におい
ては、複数の基準面が上記根本部分及びシュラウド部分
へと研削又は機械加工されていて、これに続いた機械加
工のため精度高く位置決めされた面を画定するようにな
っている。
【0007】この解決手段の問題のうちの一つとして
は、上記固定装置が、クランプ機構によって上記翼形状
の翼中央に沿って上記中間物体をクランプすることにあ
る。このため、上記固定装置は、複雑となり、従って設
計、製造、補修するに高価なものとなる。さらには、上
記中央領域に沿ってクランプすることにより、上記固定
装置が上記ブレードの寸法及び形状に依存したものとな
ってしまう。この理由のため、異なった形状及び大きさ
のいくつか異なった寸法のブレードを有する一つのエン
ジンにおけるすべてのブレードを製造するためには、数
多くの固定装置が要求される。このブレード依存の固定
装置を用いることにより、製造中に固定装置を交換する
のに時間を要し、このため、一定時間内に製造できるブ
レード数が著しく限られてしまうといった別の問題が生
じていた。
【0008】基準を与えるための可能な別の方法は、例
えば低融点合金と言った材料のブロック内に上記中間物
体を埋設してしまうことによるものである。上記材料の
ブロックは、上記中間物体の周囲に形成され、上記ブロ
ックから上記根本領域が突出することになる。上記ブロ
ックの側部は、基準面を画定し、この基準面によって上
記ダブテールやそれ以外の詳細部が要求される精度で決
定できる。上記中間物体を埋設するのには、複雑な埋設
具が必要とされる。このような埋設具は、設計及び構成
に時間がかかり、ブレードにも依存することとなるとと
もに堅固なものではない。この結果、上記埋設具は、製
造及び補修するためのコストが高く、さらには、それぞ
れ異なった形状と寸法の中間物体に対して異なった工具
が必要とされる。加えて、この構成においては、上記中
間物体の機械加工中に、その中間物体を含んだ上記ブロ
ックを保持するために複雑な固定装置が必要である。こ
の固定装置は、また、設計及び維持するのが高価なもの
となり、かつ、ブレード長さに応じたものとなる。さら
に、上記中間物体にダブテールを機械加工した後、上記
材料を溶かして上記中間物体を取り出す必要がある。こ
れらの材料は、環境問題を生じさせないように廃棄しな
ければならない。加えて、どのような不純物が埋設後に
残されていても、これに続く熱処理や上記エンジンの運
転中に上記ブレードをクラックさせてしまうことになる
ので不純物の除去は重要である。この除去は、酸浸漬し
て、上記ブレードを分析することによって行われる。こ
の酸浸漬は、コストが高く、環境的にも有害であり、か
つ、上記ブレードの分析とともに用いられているので埋
設法によって製造されるブレードのコストを引き上げて
しまうこととなっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、これまで上記
中間物体を精度良く細部の機械加工できるように堅固に
保持するための改善された固定装置が必要とされてい
た。上記固定装置は、設計及び補修するために高価であ
ってはならず、又異なった寸法のブレード又は異なった
形状のブレードに容易に適合させることができる必要が
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、精度の
高い形状の部品を製造するための固定装置が開示され
る。上記固定装置は、中間物体と共に用いられるもので
ある。上記中間物体は概ね、一端における先端部と、そ
れから長手方向に離間した根本領域と、上記根本領域か
ら長手方向に延長された領域と、第1の面と、を有して
いる。上記中間物体は、さらに上記第1の面に配設され
た複数のロケータを有している。第1のロケータは、上
記先端部に配設され、第2のロケータは、上記長手方向
延長領域に配設されている。
【0011】上記固定装置は、上記中間物体に適合し、
互いに離間している複数の端部壁を備えたU形状の基部
を有している。上記複数の端部壁のうちの一つは、クラ
ンプ機構を保持している。これとは別の端部壁は、当接
手段を備えている。本発明の実施例のうちの1つでは、
上記クランプ機構は、上記基部の対応した端部壁にスラ
イドして嵌合する円錐ピンを備えている。上記クランプ
機構を駆動すると、上記円錐ピンは、上記第一のロケー
タと接触する。この円錐ピンは、上記第2のロケータを
上記当接手段に接触させる。上記クランプ機構が完全に
嵌合すると、上記中間物体は、上記円錐ピンと上記当接
手段の間において堅固に上記固定装置に保持され、この
中間物体は、上記面に沿って整列される。上記面は、厳
密な寸法を基準としたものであり、詳細部、例えばダブ
テールが、上記中間物体に機械加工されることによっ
て、精度の高い形状の部品が形成される。
【0012】上記中間物体と一体とされ、上記中間体の
端部に配設されたロケータを用いる結果、その後に行わ
れる機械加工のための固定装置は、設計及び製造が簡便
となる。このことによって、上記機械加工プロセスが自
動化できることになる。さらに、上記固定装置は、上記
複数の端部壁のうちの一方を可動とすることで、異なっ
た寸法又は形状のブレードへと容易に適合させることが
できる。
【0013】本発明の他の実施例によれば、上記固定装
置の上記基部は、上記固定装置上に配設されたプラット
ホームと、上記中間物体を上記プラットホームから上昇
させるためのイジェクタと、を備えている。上記プラッ
トホームは、上記中間物体を最小の操作者による動作で
上記固定装置へと搭載させるようになっている。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、軸流ターボファンガスタ
ービンエンジン10を示しており、このガスタービンエ
ンジン10は、航空機のナセル内に搭載されている。上
記ナセル12は、上記ガスタービンエンジン10を取り
囲んでいる。上記エンジンは、ファン領域14と、コン
プレッサ領域16と、燃焼器領域18と、タービン領域
20と、を有している。軸Aeは、上記エンジンの中心
に位置決めされていて、そのエンジンの長手方向に通さ
れている。作動媒体ガスのプライマリ流路22は、上記
軸Aeを通して長手方向に延びている。作動媒体ガスの
セコンダリ流路24は、上記プライマリ流路22の径方
向外側に平行して延ばされている。
【0015】上記タービン領域20は、上流側の高圧タ
ービン26と下流側の低圧タービン28と、を備えてい
る。例えば、上記低圧タービン28は、ステータアッセ
ンブリ30と、ロータアッセンブリ32と、によって形
成されている。上記ロータアッセンブリ32は、複数の
翼、すなわちブレード34を備えており、このブレード
34は、上記プライマリ作動媒体流路22を横切って、
ロータディスク36から径方向外側に向かって延びてい
る。それぞれのブレード34は、スタッキング軸Sによ
って特徴付けられており、このスタッキング軸Sは、上
記エンジン軸Aeに垂直に延びている。
【0016】図2を参照すると、上記タービンブレード
34は、概ね先端部37と、上記先端部37から長手方
向に離間した根本領域38と、それらの間に延びた中央
領域40と、を有している。プラットホーム42は、上
記根本領域38と、上記中央領域40とを、分離してい
る。上記プラットホーム42は、上記根本領域38に隣
接した内側面44と、その反対側にある外側面46と、
を備えている。上記先端部37は、さらに一体となった
シュラウド47を有している。上記シュラウド47は、
上記中央領域40に隣接した内側面48と、その対向す
る側にある外側面50と、を備えている。上記根本領域
38は、さらに複数のダブテール41を有しており、上
記ブレードを上記ロータディスク36へと連結している
(図1参照)。上記根本領域38は、さらに根本センタ
ラインCを有しており、この根本センタラインCは、上
記根本領域38の幅方向を通したその中央に配設されて
いる。上記中央領域は、前縁52と、この前縁から離間
した後縁54と、正圧面56と、負圧面58と、を有し
ている。上記正圧面56と負圧面58とは、上記前縁5
2と、前記後縁54と、の間に延びている。
【0017】上記突起61は、上記シュラウド47の径
方向外側面50から延びており、上記スタッキング軸S
上に配設されている。上記長手方向延長領域62は、上
記根本領域38から実質的に長手方向に延びている(仮
想線で示す)。この長手方向延長領域62は、第1の面
63と、上記第1の面63から離間した第2の面64
と、上記第1の面64と上記第2の面63の間に延びた
第3の面(図示せず)を、それぞれ有している。
【0018】上記中間物体80は、それぞれさらに第
1,第2,第3のロケータ82,84,86を備えてい
る。上記第1のロケータ82は、この実施例では開口と
されており、ロータリ放電加工機を用いて上記突起61
へと穿孔されている。上記第1のロケータは、上記スタ
ッキング軸Sに沿って配設されている。上記第2と第3
のロケータ84,86は、ワイヤ放電加工機を用いてそ
れぞれ上記初期中間体60(図3参照)に加工されてい
る。上記第2のロケータ84は、本実施例では、ノッチ
とされている。上記第2のロケータ84は、上記長手方
向延長領域62の上記第1の面63から上記第2の面6
4へと延びている。本実施例では、上記第2のロケータ
84は、垂直面90を含んだ矩形ノッチとされている。
上記垂直面90は、上記スタッキング軸Sから等間隔で
離間している。
【0019】第3のロケータ86は、本実施例ではノッ
チとされており、上記長手方向延長領域62の第3の面
65(図示せず)から切り込まれている。上記第3のロ
ケータ86は、上記根本センタラインCと平行にされて
いることが好ましい。この実施例を参照すると、上記第
3のロケータ86は、上記根本領域Cのセンタラインに
平行にされたコーナ88を備えた三角プリズム型の形状
とされる。
【0020】固定装置91は、それぞれ中間物体80に
ついて、その後の機械加工の間に、上記中間物体80を
保持する適切な離間を持つ第1の端部壁94及び第2の
端部壁96と一体とされたU−形状の基部92を有して
いる。上記基部92は、上部面99を有している。
【0021】上記固定装置91は、さらにL形状の壁構
造体100を有しており、このL形状の壁構造体は、上
記第1の端部壁94の外側面から延びている。上記L形
状の壁構造体100は、垂直壁102を有している。上
記基部92と上記L形状の壁構造体は、双方ともクラン
プ機構104を保持している。
【0022】上記クランプ機構104は、可動なシャフ
ト105を有しており、上記垂直壁102と第1の端部
壁94を通して延びている。このシャフト105は、上
記クランプ機構104の別の要素を保持している。上記
クランプ機構104は、さらに調節ノブ106と、締め
付けナット108と、円錐ピン110と、を有してい
る。上記調節ノブ106は、上記シャフト105の一端
に取り付けられていて、上記シャフト105は、上記ノ
ブ106が回動されると回動するようになっている。上
記締め付けナット108は、上記垂直壁102と上記第
1の端部壁94の間に螺合されている。上記締め付けナ
ット108は、上記壁102へと連結される際のネジ止
め時に、不都合なシャフト回転を防止するようにされて
いる。上記円錐ピン110は、上記シャフト105の他
端に取り付けられている。上記円錐ピン110は、上記
第1の端部壁94を通して延びている。上記円錐ピン1
10は、先端部112を有している。
【0023】上記固定装置は、さらにウエッジ、又は当
接手段114を備えており、このウエッジ114は、上
記第2の端部壁96に接触している。上記ウエッジ11
4は、それぞれ一体となって端部120を形成する上部
面116と、下部面118と、を備えている。上記ウエ
ッジ114の上記上部面116と、上記下部面118
と、がなす角は、上記ウエッジ114が、上記中間物体
80の上記第3のノッチ86を位置決めするようになっ
ている。上記上部面116は、矩形の突起122を備え
ており、この矩形の突起122は、上記中間物体80の
上記第1のノッチ84に適合する形状とされている。
【0024】上記円錐ピン110の先端部112及び上
記ウエッジ114の端部120は、挿入軸Iを形成し、
この挿入軸Iは、基部92の上部面99に平行とされ、
又上記突起122は、上記挿入軸I上にあるので上記突
起122は、幅手方向に上記挿入軸Iの両側に均等に分
けられている。
【0025】上記基部92は、さらにプラットホーム1
24とイジェクタ125を備えている。上記プラットホ
ーム124は、上記固定装置基部上部面99上に配設さ
れている。上記プラットホーム124は、その上に上記
中間物体を配置させることができるような形状とされて
おり、上記スタッキング軸Sと挿入軸Iとが、実質的に
整列されるようになっている。上記ベースは、さらにイ
ジェクタ125を備えている。このイジェクタ125
は、回転手段126と、支持手段127と、上記回転手
段126と支持手段127の間に延びたシャフト128
と、を有している。このシャフト128は、上記回転手
段と上記支持手段と、に連結されており、上記回転手段
は上記シャフトを回動させる。上記イジェクタ127
は、さらに2つの離間し、かつ、上記シャフト128に
取り付けられたアーム130を備えている。
【0026】以下に上記固定装置の操作を説明する。固
定装置91は、研削加工機(図示せず)内の上記支持体
面に接触している。図3を参照すると、上記固定装置9
1が開いた位置において、上記中間物体80は、上記プ
ラットホーム上で上記固定装置91の上記端部壁94と
上記端部壁96の間に配設される。この様に位置決めす
ることで互いに隣接した上記ノブ104が駆動され、上
記円錐ピンの上記先端部112が上記端部壁96に向か
って上記挿入軸に沿って運動する。図4には、上記クラ
ンプ機構は、上記円錐ピンの上記先端部112が完全に
上記第1のロケータ82に連結され、上記第3のロケー
タ86のコーナ88が上記ウエッジ114の端部120
に当接し、上記第2のロケータ84が上記突起122に
当接すると完全に上記中間物体と連結されるようになっ
ているのが示されている。その後、上記締め付け機構1
08が上記壁102に連結されて、上記中間物体80の
位置が変化しないようになっている。上記ウエッジ11
4と組み合わされることによって上記第3のロケータ8
6は、上記中間物体が機械加工中に回動しないようにし
ている。上記第1のロケータは、円錐ピン110と、上
記第2のロケータは、上記122とそれぞれ対となっ
て、上記中間物体の横方向への運動を防止している。上
記ブレードが上記クランプ固定装置に取り付け保持され
ると、上記ダブテール41は、従来の研削機械を操作す
る方法によって上記長手方向延長領域62の上記第1の
面63に研削される。上記固定装置は、厳密な寸法を基
準とした2つの面に沿って上記中間物体を保持している
ので、上記固定装置とともに、プログラマブル研削機を
使用することが好ましい。図4に示すように、上記ダブ
テールが完成すると、上記円錐ピン110は、上記中間
物体80から取り外され、上記イジェクタ126が自動
的に起動される。上記回転手段126は、上記シャフト
128を連続的に回転させ、アーム130は、上記プラ
ットホーム124から上記ブレードを持ち上げる。その
後上記中間物体は回転されて類似の固定装置に配置さ
れ、上記第2の面64が上向きにされる。その後、別の
ダブテールが上記長手方向延長領域62の上記第2の面
64に研削される。この操作の後、シュラウド、又はプ
ラットホーム内のノッチ等の別の形状が上記中間物体に
研削されることになる。かくして、領域62は除去さ
れ、上記第2のロケータ84と、上記第3のロケータ8
6と、が取り去られる。上記突起61は、その後上記シ
ュラウド47の上記外側面50から機械加工によって除
去される。
【0027】本発明の本質的な効果は、上記部品の機械
加工の精度を改善できる点にある。これは、上記ブレー
ドと一体とされ、これらの厳密な寸法の基準とされる面
上で、上記中間物体を位置決めするような上記ロケータ
を設けること、及び上記ロケータを備えた固定装置を使
用することによるものである。従って、上記ブレード
は、より精度良く機械加工できることとなる。
【0028】本発明の別の効果は、詳細部を機械加工す
る際に、簡略化された固定装置により精度良い形状の部
品が形成されることにある。上記詳細部を加工するする
際の基準は、上記中間物体と一体とされ、その複数の端
部によってクランプするのに用いられているので、同一
の固定装置は、上記各端部壁の距離を変化させることに
よって種々異なった長さの部品に用いることができる。
さらには、上記ブレード中央部形状は、別の固定装置を
用いることなく変更でき、従ってそれぞれの部品点数に
対応する異なった固定装置を用意する必要は無い。この
ことによって、それぞれの長さの部品毎に固定装置を設
計、構成するためのコスト及び遅延が排除できる。上記
ロケータは、上記固定装置に堅固に連結され、従って上
記中間物体を位置決めし、上記中間体を保持させるに
は、簡単、かつ、経済性のあるクランプとなる。このこ
とによって、複雑なクランプ機構を備えた固定装置が必
要がない。また、このことによって一つの部品長さから
別の長さへと固定装置を変化させることに伴う製造中の
停止時間を排除することもできる。
【0029】さらに本発明の効果としては、タービンブ
レードの製造においては、もはや低融点合金による埋設
は必要とされず、従って埋設のため必要な時間や、埋設
工具や、固定装置や、溶融機等の高価な設計や補修の必
要性を排除することができることを挙げることができ
る。さらには、このようにすることによって、上記低融
点合金の廃棄の必要性を排除できることになる。
【0030】これまで、発明の特定例について上述した
実施例をもって説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲
内において、請求項にも記載したような本発明の別の実
施例の他、上記例示した実施例について種々の変更が可
能であることは、本明細書の記載を参照すれば当業者に
よれば明らかであろう。上記基部は、一体とされている
必要は必ずしも無く、また、上記端部壁の一つは、この
基部にスライド自在にマウントされていて、上記端部壁
の間の距離を変えることができるようにすることがで
き、この様にして異なった長さのブレードにも適合させ
ることができるようになる。さらに上記プラットホーム
と上記イジェクタは、操作者の負担が少なくて済む自動
クランププロセスを可能とするものであるが、これにつ
いては、所望に応じて随意に行うことができる。また、
上記第1のロケータ形状を開口からノッチや突起等へと
変更する場合に、円錐形の突起が用いられる場合には、
上記固定装置の円錐ピンを、例えば、この円錐突起を収
容する円錐形の開口とすることができる。加えて、上記
ロケータの位置決めを変更することもでき、同一又はこ
れとは異なった設計の基準軸又は面を、上記スタッキン
グ軸又は根本センタラインのかわりに用いることもでき
る。従って、本願請求項は、本発明の本来の範囲内の変
更例又は実施例を包含するものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、軸流ターボファンガスタービンエンジ
ンの概略的な側面立面図である。
【図2】図2は、中間物体と共に用いられる本発明の固
定装置の実施例の斜視図である。
【図3】図3は、上記固定装置の開いた位置でプラット
ホーム上に上記中間物体を搭載した本発明の固定装置の
斜視図である。
【図4】図4は、上記固定装置の閉じた位置でプラット
ホーム上に上記中間物体を搭載した本発明の固定装置の
斜視図である。
【図5】図5は、上記中間物体がイジェクタによって上
記固定装置から取り外されている本発明の固定装置の実
施例の斜視図である。
【符号の説明】
10…ガスタービンエンジン 12…ナセル 14…ファン領域 16…コンプレッサ領域 20…タービン領域 22…プライマリ流路 24…セコンダリ流路 26…高圧タービン 28…低圧タービン 30…ステータアッセンブリ 32…ロータアッセンブリ 34…ブレード 36…ロータディスク

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間物体をその後の機械加工の間に保持
    するための固定装置であって、この中間物体は、第1の
    ロケータ及び第2のロケータを備え、前記固定装置は、
    前記中間物体に適合するように離間した複数の端部壁を
    有しており、さらに前記端部壁の一方に支持され、か
    つ、前記中間体を保持するためのクランプ機構と、 前記一方の端部壁と別の端部壁によって支持された当接
    手段と、を備えていて、 前記固定装置に前記中間物体を固定するため、前記クラ
    ンプ機構は、前記第1のロケータと対とされているとと
    もに、前記第2のロケータを前記当接手段に接触させる
    ことを特徴とする固定装置。
  2. 【請求項2】 前記クランプ手段は、基部の前記端部壁
    にスライドして嵌合する円錐ピンを有していることを特
    徴とする請求項1に記載の固定装置。
  3. 【請求項3】 前記基部は、その上部にプラットホーム
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の固定装
    置。
  4. 【請求項4】 前記基部は、前記プラットホームから前
    記中間物体を上昇させるイジェクタを備えていることを
    特徴とする請求項3に記載の固定装置。
  5. 【請求項5】 中間物体をその後の機械加工の間に保持
    するための固定装置であって、この中間物体は、第1の
    ロケータ及び第2のロケータを備え、前記固定装置は、
    前記中間物体に適合するように離間した複数の端部壁を
    有しており、さらに前記端部壁の一方に支持され、か
    つ、前記中間体を保持するためのクランプ機構と、 前記一方の端部壁とは別の端部壁によって支持されたウ
    エッジと、を備えていて、 前記固定装置に前記中間物体を固定するに際し、前記ク
    ランプ機構は、前記第1のロケータと対とされていると
    ともに、前記第2のロケータを前記ウエッジに接触させ
    ることを特徴とする固定装置。
  6. 【請求項6】 前記クランプ機構は、基部の前記端部壁
    にスライドして嵌合する円錐ピンを有していることを特
    徴とする請求項5に記載の固定装置。
  7. 【請求項7】 前記基部は、その上部にプラットホーム
    を備えていることを特徴とする請求項5に記載の固定装
    置。
  8. 【請求項8】 前記基部は、前記プラットホームから前
    記中間物体を上昇させるイジェクタを備えていることを
    特徴とする請求項7に記載の固定装置。
  9. 【請求項9】 中間物体をその後の機械加工の間に保持
    するための固定装置であって、この中間物体は、第1の
    ロケータと、第2のロケータと、第3のロケータと、を
    備え、前記固定装置は、前記中間物体に適合するように
    離間した複数の端部壁を有しており、さらに前記端部壁
    の一方に支持され、かつ、前記中間体を保持するための
    クランプ機構と、 前記一方の端部壁と別の端部壁によって支持された当接
    手段と、を備えていて、 前記固定装置に前記中間物体を固定するため、前記クラ
    ンプ機構は、前記第1のロケータと対とされているとと
    もに、前記第2のロケータ及び前記第3のロケータを前
    記当接手段に接触させることを特徴とする固定装置。
  10. 【請求項10】 前記クランプ機構は、基部の前記端部
    壁にスライドして嵌合する円錐ピンを有していることを
    特徴とする請求項9に記載の固定装置。
  11. 【請求項11】 前記基部は、その上部にプラットホー
    ムを備えていることを特徴とする請求項9に記載の固定
    装置。
  12. 【請求項12】 前記基部は、前記プラットホームから
    前記中間物体を上昇させるイジェクタを備えていること
    を特徴とする請求項11に記載の固定装置。
  13. 【請求項13】 中間物体をその後の機械加工の間に保
    持するための固定装置であって、この中間物体は、第1
    のロケータと、第2のロケータと、第3のロケータと、
    を備え、前記固定装置は、前記中間物体に適合するよう
    に離間した複数の端部壁を有しており、さらに前記端部
    壁の一方に支持され、かつ、前記中間体を保持するため
    のクランプ機構と、 前記一方の端部壁と別の端部壁によって支持されたウエ
    ッジと、を備えていて、 前記固定装置に前記中間物体を固定するため、前記クラ
    ンプ機構は、前記第1のロケータと対とされているとと
    もに、前記第2のロケータ及び前記第3のロケータを前
    記ウエッジに接触させることを特徴とする固定装置。
  14. 【請求項14】 前記クランプ機構は、基部の前記端部
    壁にスライドして嵌合する円錐ピンを有していることを
    特徴とする請求項13に記載の固定装置。
  15. 【請求項15】 前記基部は、その上部にプラットホー
    ムを備えていることを特徴とする請求項13に記載の固
    定装置。
  16. 【請求項16】 前記基部は、前記プラットホームから
    前記中間物体を上昇させるイジェクタを備えていること
    を特徴とする請求項15に記載の固定装置。
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