JPH09249590A - 低級不飽和炭化水素の製造方法 - Google Patents

低級不飽和炭化水素の製造方法

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JPH09249590A
JPH09249590A JP8060808A JP6080896A JPH09249590A JP H09249590 A JPH09249590 A JP H09249590A JP 8060808 A JP8060808 A JP 8060808A JP 6080896 A JP6080896 A JP 6080896A JP H09249590 A JPH09249590 A JP H09249590A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温で、活性及び選択性が優れ、連続生産が
可能であることから経済性且つ効率性に優れた低級不飽
和炭化水素の製造方法を提供する。 【解決手段】 炭素原子と窒素原子から環が構成されて
いる環式化合物を沈着させた活性炭素繊維と炭素数が2
〜4である塩素化炭化水素を接触させ接触脱塩化水素を
行うことを特徴とする低級不飽和炭化水素の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低級不飽和炭化水
素の製造方法に関するものであり、更に詳しくは接触脱
塩化水素法による経済性、生産性に優れた低級不飽和炭
化水素の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】塩素化炭化水素の脱塩化水素反応は、工
業的に極めて重要な反応であり、例えば1,1,2−ト
リクロロエタン(以下、TCEと記す。)より塩化ビニ
リデン(以下、VDCと記す。)、1,2−ジクロロエ
タン(以下、EDCと記す。)より塩化ビニル(以下、
VCMと記す。)、プロピレンクロロヒドリン(以下、
PCHと記す。)よりプロピレンオキシド(以下、PO
と記す。)、3,4−ジクロロ−1−ブテンよりクロロ
プレン等が製造され、塩素化炭化水素の脱塩化水素反応
には種々の工業化プロセスが採用され実施されている。
【0003】例えばVDCは、反応基質であるTCEと
量論量の石灰乳、水酸化ナトリウム等の強塩基との反応
により広く製造されている。しかし、このVDC製造法
は、TCEの脱塩化水素反応により副生する塩化水素と
添加した強塩基の双方が、塩形成により失われる資源・
エネルギーの多消費プロセスである。
【0004】また、VCMは、反応基質であるEDCを
通常10〜50kg/cm2、460〜540℃程度の
高温高圧下の触媒を用いない条件で、熱分解による脱塩
化水素反応により製造されている。しかし、この熱分解
による脱塩化水素反応においては、好ましからざるブタ
ジエン,塩化メチル等の副反応生成物の増大、更には熱
分解を行う反応管内部でのコーキング速度の増大等を抑
制するためEDCの分解率を50〜60%に制約する必
要があり、この熱分解法においては反応工程、更には未
反応物の回収工程、生成物の分離工程が煩雑となるばか
りか、多量のエネルギーを消費する等の欠点を有してい
る。
【0005】これらの理由よりVDC、VCMの製造に
おいては、これらの従来法に代わる方法として、低エネ
ルギーの経済的且つ効率的な脱塩化水素方法の開発が切
望されている。
【0006】このような方法として、例えば、特開昭5
8−167526号公報にはZSM−5、シリカライト
等を触媒として用いる方法、特開昭54−79209号
公報にはY型ゼオライトをルイス酸で処理あるいは反応
させた触媒を用いる方法、特開昭61−30号公報には
希土類金属塩化物をゼオライトに堆積させた触媒を用い
る方法、特開昭60−252433号公報にはオフレタ
イト−エリオナイト系ゼオライト、L型ゼオライトを触
媒として用いる方法、特開平2−256630号公報に
はアルカリ金属にて交換したオフレタイト−エリオナイ
ト系ゼオライトとアルカリ金属塩とを混合した触媒を用
いる方法等が提案されている。
【0007】しかし、これらの方法に於いても、触媒の
活性、選択率等が低く工業化する際に、満足できるもの
ではない。
【0008】TCEの接触脱塩化水素反応によるVDC
の製造に関しては、特開昭48−62706号公報には
カリウム,セシウム,又は,ルビジウムの塩化物を触媒
として用いる方法、特開昭51−133207号公報に
はアルミナ,クロミナ或いはチタニアを触媒とし水を添
加しつつ行う方法、特公昭57−51814号にはセシ
ウム,ルビジウム又は銅の塩化物若しくはアルミナを触
媒としVCM共存下で実施する方法等が提案されてい
る。
【0009】しかし、これら何れの方法に於いても触媒
活性及びVDCの選択率が低い、添加物の混入によるV
DC及び塩化水素の回収が困難等の為、工業化に至って
いない。また、これら何れに於いても、同じく工業化す
る際、特に重要となる触媒の寿命に付いては、何等記載
されていない。
【0010】EDCの接触脱塩化水素反応によるVCM
の製造に関しては、英国特許第823285号公報には
硝酸による洗浄により金属塩を除去した活性炭を触媒と
して用いる方法、特公昭39−24870号公報にはホ
ウ素化合物添加活性炭を触媒として用いる方法、米国特
許第3290399号公報には無細孔グラファイトを触
媒として用いる方法、特開平5−271123号公報に
は活性炭素繊維を触媒として用いる方法が提案されてい
る。
【0011】英国特許第823285号公報、米国特許
第3290399号公報に記載されている方法は、その
実施例における反応温度が400℃以上と、従来の熱分
解法に比べあまり変わりない高温であるにも拘らず、転
化率が低いことから経済性には乏しい。その上、反応期
間、触媒寿命について何等記載されていないことなどか
ら工業化には問題である。
【0012】特公昭39−24870号公報に記載され
ている方法に於いては、比較的低温での活性及び選択性
の優位性が記載されてはいるが、どの程度の期間にわた
ってそれら触媒性能が維持出来るものか不明であるうえ
に、実施例に於いては、800℃と極めて高温で酸素を
用いた触媒再生法が明記されており、この再生を実施し
た後も当初の触媒性能迄に復活出来ていない等、触媒寿
命については至って問題を有するものである。
【0013】特開平5−271123号公報に記載され
ている方法に於いては、低温での活性及び選択性の優位
性が記載されてはいるが、工業化にあたり更なる触媒性
能の向上が望まれる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、塩素化炭化水素の接触脱塩素化法の工業化を達成す
る為に、従来法に比べ、低温で、活性及び選択性が優
れ、連続生産が可能であることから経済性且つ効率性に
優れた低級不飽和炭化水素の製造方法を提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、特定の触媒を用いる
ことにより、経済性に優れ且つ高効率で低級不飽和炭化
水素を製造する方法を見出だし本発明を完成させるに至
った。
【0016】即ち、本発明は塩素化炭化水素から脱塩化
水素反応を行い不飽和炭化水素を製造するに際し、炭素
原子と窒素原子から環が構成されている環式化合物を沈
着させた活性炭素繊維と炭素数が2〜4である塩素化炭
化水素を接触させ接触脱塩化水素を行うことを特徴とす
る低級不飽和炭化水素の製造方法に関するものである。
【0017】以下に、本発明を更に詳細に説明する。
【0018】本発明において用いられる塩素化炭化水素
は、炭素数が2〜4である塩素化炭化水素であり、この
ような構造を有する塩素化炭化水素であればいかなる制
限を受けることはなく、例えばTCE、EDC、PC
H、3,4−ジクロロ−1−ブテン等が挙げられ、本発
明の製造方法によって、これら塩素化炭化水素より例え
ばVDC、VCM、PO、クロロプレン等に代表される
低級不飽和炭化水素が製造される。
【0019】そして、本発明の方法は、特に接触脱塩化
水素法による優れた経済性、高効率性、高選択性を有す
る低級不飽和塩素化炭化水素の製造方法となることか
ら、塩素化炭化水素として、例えばTCE、EDC、
3,4−ジクロロ−1−ブテン等の炭素数が2〜4、塩
素数が2以上の塩素化炭化水素を用い、例えばVDC、
VCM、クロロプレン等の低級不飽和塩素化炭化水素を
製造することが好ましい。
【0020】本発明の製造方法においては、炭素原子と
窒素原子から環が構成されている環式化合物を沈着させ
た活性炭素繊維(以下、N−ACFと記す。)を接触脱
塩化水素反応の触媒として用いる。ここで、N−ACF
を構成する活性炭素繊維(以下、ACFと記す。)は、
種々の繊維を炭化、賦活して製造されるACFである。
また、沈着させる環式化合物としては、炭素原子と窒素
原子から環が構成されている環式化合物であれば特に限
定されるものではなく、例えばピリジン、メチルピリジ
ン、ジメチルピリジン、キノリン等を挙げることがで
き、より優れた経済性で製造を行なうことが可能である
ことからピリジンを用いることが特に好ましい。
【0021】本発明に用いるN−ACFとしては、AC
Fに炭素原子と窒素原子から環が構成されている環式化
合物を沈着させたものであればいかなる方法により得ら
れたものでもよく、例えばCahn天秤装置等を用い加
熱した状態のACFに該環式化合物を沈着させたものを
挙げることができる。
【0022】本発明の製造方法が経済性且つ効率性に優
れた製造方法となる理由は明確ではないが、本発明にお
いて触媒として用いているN−ACFがそれを構成する
炭素原子と窒素原子から環が構成されている環式化合物
とACF表面の相互作用により、接触脱塩素化水素反応
に対して高活性、高寿命である為と推測する。
【0023】本発明の製造方法をより明確に説明するた
めに、具体例としてEDCの接触脱塩化水素反応による
VCMの製造に適用した場合について説明するが、本発
明はこれに限定されることなく炭素数が2〜4の塩素化
炭化水素の接触脱塩化水素を行うことによる製造方法、
例えばPCHの脱塩化水素反応によるPOの生成、3,
4−ジクロロ−1−ブテンの脱塩化水素反応によるクロ
ロプレンの生成、TCEの脱塩化水素反応によるVDC
の製造等に適用出来ることは当然である。
【0024】該接触脱塩化水素反応を実施する際、工業
的には該反応の場、即ち反応器としては、本発明を実施
することが可能であればいかなる制限も受けない。そし
て、生産効率良く製造が可能となることからそのような
反応器としては、触媒が内封され一定温度及び圧力とし
た状態に原料である該塩素化炭化水素を供給することが
でき、反応生成物が連続的に流出することが可能である
ものが好ましい。また、反応方式については、固定床、
流動床のどちらの方式も用いることが可能である。
【0025】また、この際の反応条件としては、本発明
を実施することが可能であればいかなる制限も受けるこ
とはなく、生産効率よく反応を行なうことが可能であ
り、経済性が優れることから、反応温度300℃〜42
0℃、反応圧力1気圧以上が好ましく、特に350℃〜
400℃、1気圧以上が好ましい。
【0026】反応器へ塩素化炭化水素としてのEDCを
供給するにあたっては、いかなる制限もうけないが、反
応効率を高め、生産性よく製造できることからEDCを
N−ACF触媒層に達する前に、予め加熱し、ガス状と
した状態で連続的に供給することが好ましい。
【0027】
【実施例】以下に、本発明を実施例をもって更に詳しく
説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定される
ものではない。
【0028】実施例、比較例における転化率、選択率は
それぞれ下記の式より計算した。
【0029】ここで転化率、選択率は、反応器の下流
側、いわゆる出口から直接、ガスクロマトグラフィーに
導入し、これに含まれる全成分の量、即ち反応後の各生
成物量及び塩素化炭化水素の未反応分でそのまま残余す
る量を定量し、この値から算出した。
【0030】 転化率(mol%)=(F−R)/F×100 F;塩素化炭化水素の供給量(mol) R;塩素化炭化水素の残量(mol) 選択率(mol%)=P/C×100 P;目的の反応生成物量(mol) C;塩化水素を除いた反応生成物量(mol) 実施例1 図1に示すCahn天秤装置により、ACFへのピリジ
ン沈着処理を実施し、N−ACF触媒調製を行った。こ
こで、ピッチ系ACF(大阪ガス社製、商品名OG−2
0A)0.2〜0.3gを石英バスケット(10)に充
填し、キャリアガスボンベ(1)から系内へヘリウムを
150ml/minで流通させた。そして、管状炉
(9)を取り付け、室温から温度725℃まで10℃/
minで昇温し、温度725℃で1時間保持した。その
後、マイクロシリンジ(5)からピリジンを導入した。
そして、該ACFに対して8重量%の重量増加が天秤で
確認されたのでピリジンの導入を停止した。ピリジン導
入停止後、温度725℃で10分間保持し、その後、室
温まで空冷した。
【0031】得られたN−ACF触媒の組成を表2に示
す。
【0032】図2に示す固定床流通反応装置を用いED
Cの接触脱塩化水素反応を行った。反応器(11)は内
径10mm×長さ300mmのステンレス管で、管外部
の周囲には、電気ヒーター(12)を取り付けた。ステ
ンレス管の内部は、上流側に予熱ゾーン(13)と、後
方の触媒を充填固定した反応ゾーン(14)とを設け
た。反応ゾーン(14)、そこでの温度が常時測定でき
る様に熱電対(15)を取り付け、更にこの出力は温度
コントローラー(16)を介し、電気ヒーター(12)
を調節することにより恒温が保たれる。
【0033】反応器(11)へのEDC供給は、一定量
を連続的に定量ポンプ(17)より行い、このEDC
は、予熱ゾーン(13)で気化され、更に反応ゾーン
(14)と同じ温度になる迄過熱された後、反応ゾーン
(14)に導入される。
【0034】そして、調製したN−ACF触媒を反応管
内部の反応ゾーン(14)に300mg充填し、前処理
として予め窒素のみを導管(18)を介し流通し、ステ
ンレス管外部を360℃の恒温で1時間保持した後、窒
素の供給を止めた。その後、EDCを定量ポンプ(1
7)により0.21g/minの一定流量で連続的に反
応器(11)に供給し、360℃での反応を開始した。
【0035】反応器の出口には、ガスクロマトグラフィ
ー(19)を接続し、接触脱塩化水素反応により生成し
たVCM及び未反応で残余するEDCの量を測定し、こ
の結果より転化率を計算して求めた。また、同時に副生
成物であるアセチレン、エチレン、1,3−ブタジエ
ン、1,1−EDC、塩化エチルの計測も行った。その
結果を表1に示す。また、EDCの供給及び反応を10
0時間継続し、その間数次にわたって転化率を計測した
結果を図3に示す。
【0036】実施例2 ピリジンの沈着による重量増加を16重量%とした以外
は、実施例1と同様の方法によりN−AFC触媒の調製
を行った。
【0037】得られたN−ACF触媒の組成を表2に示
す。
【0038】このN−AFC触媒を実施例1と同じ固定
床流通反応器の反応管内部の反応ゾーン(14)に30
0mg程充填し、同様の窒素前処理を行った後、反応温
度360℃、EDC供給量0.21g/minにて実施
例1と同様の条件で反応を実施した。
【0039】その結果を表1に示す。また、EDCの供
給及び反応を100時間継続し、その間数次にわたって
転化率を計測した結果を図3に示す。
【0040】比較例1 沈着処理を行っていないピッチ系ACF(大阪ガス社
製、商品名OG−20A)を実施例1と同じ固定床流通
反応器の反応管内部の反応ゾーン(11)に300mg
充填し、同様の窒素を用いた前処理を行った後、EDC
を供給し実施例1と同様の条件で脱塩化水素反応を実施
した。反応時間50時間でEDC転化率が極めて低くな
ったため反応を継続する意味がなくなったので反応を停
止した。
【0041】ACFの組成を表2に示す。
【0042】得られた結果を表1に示す。また、EDC
の供給及び反応時間を50時間までの転化率を計測し、
この結果を図3に示す。
【0043】比較例2 沈着処理を行っていないPAN系ACF(東邦レーヨン
社製、商品名FE−300)を実施例1と同じ固定床流
通反応器の反応管内部の反応ゾーン(11)に300m
g充填し、同様の窒素を用いた前処理を行った後、ED
Cを供給し実施例1と同様の条件で脱塩化水素反応を実
施した。反応時間50時間でEDC転化率が極めて低く
なったため反応を継続する意味がなくなったので反応を
停止した。
【0044】ACFの組成を表2に示す。
【0045】得られた結果を表1に示す。また、EDC
の供給及び反応時間50時間までの転化率を計測し、こ
の結果を図3に示す。
【0046】比較例3 ピリジンのかわりにベンゼンを用いた以外は、実施例2
と同様の方法により触媒の調製を行った。
【0047】得られた触媒の組成を表2に示す。
【0048】この触媒を実施例1と同じ固定床流通反応
器の反応管内部の反応ゾーン(14)に300mg充填
し、同様の窒素前処理を行った後、反応温度360℃、
EDC供給量0.21g/minにて実施例1と同様の
条件で反応を実施した。反応時間24時間でEDC転化
率が極めて低くなったため反応を継続する意味がなくな
ったので反応を停止した。
【0049】その結果を表1に示す。また、EDCの供
給及び反応時間24時間までの転化率を計測した結果を
図3に示す。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【発明の効果】本発明は、低温で、活性及び選択性が優
れ、連続生産が可能であることから経済性且つ効率性に
優れた低級不飽和炭化水素の製造方法に関するものであ
り、その工業的価値は非常に高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本明細書の実施例及び比較例で用いたCahn
天秤装置の説明図である。
【図2】本明細書の実施例及び比較例で用いた固定床流
通反応装置の説明図である。
【図3】本明細書の実施例及び比較例でN−ACF、A
CF、ベンゼン沈着ACF触媒を用い脱塩化水素反応を
行った際の、転化率の経時変化を示す実測図である。
【符号の説明】
1……キャリアガスボンベ 2……ステンレス管 3……二方コック 4……流量調節計 5……マイクロシリンジ 6……リボンヒーター 7……Cahn電気天秤 8……石英ファイバー 9……管状炉 10……試料(ACF) 11……反応器 12……電気ヒーター 13……予熱ゾーン 14……反応ゾーン 15……熱電対 16……温度コントローラー 17……定量ポンプ 18……導管 19……ガスクロマトグラフィー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩素化炭化水素から脱塩化水素反応を行い
    不飽和炭化水素を製造するに際し、炭素原子と窒素原子
    から環が構成されている環式化合物を沈着させた活性炭
    素繊維と炭素数が2〜4である塩素化炭化水素を接触さ
    せ接触脱塩化水素を行うことを特徴とする低級不飽和炭
    化水素の製造方法。
  2. 【請求項2】300℃〜420℃、1気圧以上の加圧下
    に於いて、炭素原子と窒素原子から環が構成されている
    環式化合物を沈着させた活性炭素繊維に連続的に塩素化
    炭化水素を供給し、接触脱塩化水素を行うことを特徴と
    する請求項1に記載の低級不飽和炭化水素の製造方法。
  3. 【請求項3】炭素原子と窒素原子から環が構成されてい
    る環式化合物が、ピリジンであることを特徴とする請求
    項1〜2に記載の低級不飽和炭化水素の製造方法。
  4. 【請求項4】塩素化炭化水素として、炭素数が2〜4で
    あり塩素数が2以上の塩素化炭化水素を用い接触脱塩化
    水素を行い低級不飽和塩素化炭化水素を製造することを
    特徴とする請求項1〜3に記載の低級不飽和炭化水素の
    製造方法。
  5. 【請求項5】塩素化炭化水素として、1,2−ジクロロ
    エタンを用い接触脱塩化水素を行い塩化ビニルを製造す
    ることを特徴とする請求項1〜4に記載の低級不飽和炭
    化水素の製造方法。
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