JPH09249573A - コレステロール低下剤及びコレステロール低下食品 - Google Patents

コレステロール低下剤及びコレステロール低下食品

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JPH09249573A
JPH09249573A JP8100694A JP10069496A JPH09249573A JP H09249573 A JPH09249573 A JP H09249573A JP 8100694 A JP8100694 A JP 8100694A JP 10069496 A JP10069496 A JP 10069496A JP H09249573 A JPH09249573 A JP H09249573A
Authority
JP
Japan
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cholesterol lowering
food
shell
powder
cholesterol
Prior art date
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Pending
Application number
JP8100694A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikatsu Suzuki
義克 鈴木
Kazufumi Yamada
和史 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEMUROSHI
Original Assignee
NEMUROSHI
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 血清コレステロールを低下させるコレステロ
ール低下剤及びコレステロール低下食品の提供を目的と
する。 【構成】 タラバカニ殻を粉砕機とボールミルを用いて
粒度がメジアン径5μm以下の粉末を得ること。及びそ
の粉末を食品に添加すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明はコレステロール低下剤
及びコレステロール低下食品に関する。
【0002】
【従来の技術】 キチン.キトサンにコレステロール低
下作用があることは公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】キチンはカニ殻を酸処
理し、その後アルカリ処理することによって得られる。
キトサンはキチンを濃アルカリで処理することによって
得られる。しかし、カニ殻そのものは蛋白質や無機質を
含むためキチン.キトサン含量が低い。そのためコレス
テロール低下作用の試験は行われていない。さらに、カ
ニ殻は粒度が小さくないと舌触りが悪く、食品への応用
は難しい。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本発明者らが、タラバ
カニ殻粉末を検討した結果、タラバカニ殻粉末の粒度が
メジアン径50μm以下にすると、舌触りが著しく良く
なると共に、食品に添加することによってコレステロー
ル低下作用が認められた。
【0005】 即ち、本発明は粒度がメジアン径50μ
m以下のタラバカニ殻粉末を含有するコレステロール低
下用食品、及び粒度がメジアン径50μm以下のタラバ
カニ殻粉末を含有するコレステロール低下剤に関する。
【0006】 本発明で用いられるタラバカニ殻粉末は
カニむき身加工時に得られる殻を乾燥し、粉砕機で粉末
にする。さらにこの粉末をボールミルで粉砕することに
よって、メジアン径50μm以下の粉末がえられる
【0007】 本発明のコレステロール低下剤の食品中
への添加量は、食品全量に対し、2%〜6%、好ましく
は5%がよい。
【0008】 食品としては、魚肉加工品、畜肉加工
品、パスタ類、麺類、シュウマイなどの惣菜類などが適
している。
【0009】
【実施例】
実施例1 第1発明のコレステロール低下剤は下記の工程により製
造した。カニむき身工場より入手したタラバカニ殻を除
湿乾燥機を使用して20℃で24時間乾燥した。その
後、チョッパー(株式会社 平原鉄工所製)で粗砕き
し、超微粉砕機(不二パウダル(株))で粉砕した。こ
の粉末のメジアン径はレーザ回折/散乱式粒度分布測定
装置(HORIBA LA−910)で測定した結果、
89μmであった。この粉末は口に入れたとき多少ざら
つきがあった。この粉末をさらにボールミル(UB32
ヤマト科学(株)製)で8時間粉砕して、メジアン径
47μmの粉末を得、本発明のコレステロール低下剤と
した。
【0010】実施例2 第2発明のコレステロール低下食品は下記の工程により
製造した。スケトウ冷凍すり身を自然解凍し、擂潰機で
スケトウ冷凍すり身に水20%、カニエキス5%、カニ
フレーバー0.3%と実施例1で製造したタラバカニ殻
粉末8%を混合した。このスケトウ冷凍すり身6kgを
ミキサーでタラバカニフレーク10kgと混合し、エア
ースタッファーで押し出し、カニの脚状に整型した。こ
の整型した製品を高温高圧調理殺菌機(RCS−40
日阪製作所(株)製)で115℃で30分殺菌して、タ
ラバカニ殻粉末含有整型カニ肉製品を得た。
【0011】 次に、本発明の作用について試験例によ
り示す。 。
【0012】 試験例 ラットのコレステロール低下試験 目的:タラバカニ殻粉末含有食品とタラバカニ殻粉末を
含有しない食品とのコレステロール低下効果の差をみる
ために以下の試験を行った。
【0013】 試験材料および方法 1、試験材料 1)被験物質 (a)スケトウ冷凍すり身を自然解凍し、擂潰機でスケ
トウ冷凍すり身に水20%、カニエキス5%、カニフレ
ーバー0.3%を混合した。このスケトウ冷凍すり身6
kgをミキサーでタラバカニフレーク10kgと混合
し、さらに、コレステロール0.5%,コール酸0.2
5%を混合し、エアースタッファーで押し出し、カニの
脚状に整型した。この整型した製品を高温高圧調理殺菌
機(RCS−40日阪製作所(株)製)で115℃で3
0分殺菌して、0.5%コレステロール、0.25%コ
ール酸添加整型カニ肉とした。 (b)スケトウ冷凍すり身を自然解凍し、擂潰機でスケ
トウ冷凍すり身に水20%、カニエキス5%、カニフレ
ーバー0.3%と実施例1で製造したタラバカニ殻粉末
8%を混合した。このスケトウ冷凍すり身6kgをミキ
サーでタラバカニフレーク10kgと混合し、さらに、
コレステロール0.5%,コール酸0.25%を混合
し、エアースタッファーで押し出し、カニの脚状に整型
した。この整型した製品を高温高圧調理殺菌機(RCS
−40 日阪製作所(株)製)で115℃で30分殺菌
して、0.5%コレステロール、0.25%コール酸添
加タラバカニ殻粉末含有整型カニ肉とした。 2)動物 5週齢のCrj:CD(SD)系雄性を日本チャールス
・リバー株式会社より購入した。動物に、別に指定する
場合を除いて固形飼料CE−2(日本クレア)および水
道水を自由に摂取させ、室温22±2℃、湿度55±1
5%、照明時間8:00〜20:00およ換気回数13
〜17回/時間の環境下で1週間以上予備飼育した後、
異常の認められなかった動物を試験に使用した。
【0014】 2、試験方法 6週齢のラット各群10匹に、前記の群構成に従い、
0.5%コレステロールおよび0.25%コール酸を添
加した高コレステロール飼料(40g/day)を摂取
させた。無処置群には対照として正常飼料を摂取させ
た。摂取前、摂取1、2、3および4週間後尾静脈より
部分採血(1ml)し、遠心分離(3000rpm,1
5min,4℃)して血清を分取した。血清中のコレス
テロール濃度をオートアナライザー(日立、705形)
を用いて測定した。 統計処理 得られた値より平均値および標準誤差を算出した。被験
食品群と無処置群ならびに被験物質群間の有意差は以下
に示す方法で検定した。すなわち、F検定で分散性の検
定を行い、当分散の場合にはStudentの、不等分
散の場合には、Aspin−Welchのt検定を用い
て行った。危険率5%未満を有意とした。
【0015】 試験結果 それぞれの数値は9(a))または10例の平均値±標
準誤差で表した。 *:0。5%コレステロール、0。25%コール酸添加
整型カニ肉(A)に対して5%の危険率で有意差あり。 以上の結果よりラット実験的高脂血症モデルの作製に並
行して、タラバカニ殻粉末含有整型カニ肉を動物に摂取
させると、整型カニ肉単独で飼育したラットに比較し、
ラットの血清コレステロール濃度は2週間後まで類似し
た推移を示したが、3週間後から血清コレステロール濃
度の低下傾向を示し、4週間後には有意に低値を示し、
血清コレステロール濃度が低下することが明らかになっ
た。
【0016】
【発明の効果】本発明では試験例でも示すように、粒度
がメジアン径50 以下のタラバカニ殻粉末を使用す
ることにより、血清コレステロール濃度低下させること
ができる。さらに、食品に添加してもザラツキがなく、
食品への応用は容易である。また、カニ殻を酸やアルカ
リで処理してキチン・キトサンとする必要がないため産
業上有益である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒度がメジアン径50μm以下のタラバ
    カニ殻粉末を含有するコレステロール低下剤。
  2. 【請求項2】 粒度がメジアン径50μm以下のタラバ
    カニ殻粉末を含有するコレステロール低下食品。
JP8100694A 1996-03-18 1996-03-18 コレステロール低下剤及びコレステロール低下食品 Pending JPH09249573A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010000013A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Nobuo Masuhara カニ殻等を高含有する麺類、及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010000013A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Nobuo Masuhara カニ殻等を高含有する麺類、及びその製造方法
JP4611406B2 (ja) * 2008-06-19 2011-01-12 展夫 増原 カニ殻等を高含有する麺類、及びその製造方法

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