JPH09249556A - アミノ酸組成物 - Google Patents

アミノ酸組成物

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JPH09249556A
JPH09249556A JP9002295A JP229597A JPH09249556A JP H09249556 A JPH09249556 A JP H09249556A JP 9002295 A JP9002295 A JP 9002295A JP 229597 A JP229597 A JP 229597A JP H09249556 A JPH09249556 A JP H09249556A
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Hiroshi Tsuchida
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 激しい運動に伴う血中アミノ酸の減少を補
い、血中アミノ酸濃度の変動を抑制し、運動機能の向上
と運動後の疲労軽減及び疲労回復効果を有するアミノ酸
組成物を提供すること。 【解決手段】 下記のアミノ酸を下記のモル比で含むア
ミノ酸組成物。プロリン(12.6〜23.4)、アラ
ニン(8.4〜15.6)、グリシン(13.3〜2
4.9)、バリン(8.2〜15.4)、スレオニン
(5.0〜9.4)、ロイシン(4.3〜8.1)、ヒ
スチジン(1.8〜11.9)、セリン(1.7〜3.
3)、リジン(6.0〜11.2)、イソロイシン
(3.1〜5.9)、グルタミン酸(2.2〜10.
4)、アルギニン(2.4〜4.6)、フェニルアラニ
ン(2.6〜5.0)、チロシン(4.2〜7.8)、
トリプシン(1.5〜2.9)。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の技術分野】
【0001】本発明は、スズメバチ(Vespa 属)の幼虫
が分泌するだ液中に含まれるアミノ酸類で構成される組
成物の知見から得られたアミノ酸組成物に関し、さらに
詳しくは、激しい運動に伴う血中アミノ酸の減少を補
い、運動機能の向上と運動後の疲労軽減及び疲労回復効
果を有するアミノ酸組成物及びそれを含有する補液に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、スズメバチの幼虫に関する報告、
特に幼虫が分泌するだ液に関する報告はほとんどなく、
その組成は全く解明されていなかった。またスズメバチ
の驚異的な筋持続力はどの様な栄養に由来するのかも全
く不明であった。本発明者らは、種々のスズメバチの幼
虫が分泌するだ液について研究し、その組成を明らかに
するとともに、その組成物が極めて有効な脂質、糖質代
謝調節作用を有することを見出し、その有効成分を解明
してきた。スズメバチの幼虫が分泌するアミノ酸栄養液
は、経口投与により運動時の脂質及び糖質代謝を調節す
ることが明らかになっている(例えば、特開平3−12
8318号公報、特開平4−95026号公報、特開平
4−112825号公報、特開平4−120020号公
報参照)。
【0003】本発明者は既に、スズメバチ栄養液が運動
時に疲労物質の生成を抑制し、血糖値の低下を防ぎ、さ
らに運動能力の向上をもたらすことを明らかにしてい
る。その作用機作は運動時のエネルギーとして脂肪の利
用を促進する働きであることを示した。この栄養液の主
成分であるVAAM(Vespa Amino Acid Mixture) は、
上記の作用の他にも運動を伴う疲労の回復など様々な効
果が示唆されている。一方、運動による疲労で血液中の
アミノ酸バランスが大きく崩れることが知られている。
これは運動に伴うストレスによる体組織の磨耗、破壊の
結果もたらされるものと考えられる。しかしながら、今
日に至るまで、その生理的な意味と重大性に付いて全く
注意が向けられていない。
【0004】本発明者はさらに運動後の血中アミノ酸濃
度とVAAMのアミノ酸組成について検討した結果、V
AAMのアミノ酸組成は運動による疲労で減少する血中
アミノ酸と極めて高い相関を示していることを見出し
た。つまり、疲労により、減少の激しいアミノ酸ほどV
AAM中に多く含まれることが明らかになった。従っ
て、これらのアミノ酸の補填は運動機能の向上と疲労の
改善に不可欠であると考えられる。本発明は、上記のと
おり、ヒトにおいて運動による疲労で減少する血中アミ
ノ酸がVAAMのアミノ酸組成と極めて高い相関を示し
ているという発見に基づいて完成されたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、激し
い運動に伴う血中アミノ酸の減少を補い、運動機能の向
上と運動後の疲労軽減及び疲労回復効果を有するアミノ
酸組成物、特に補液を提供することである。本発明の他
の目的は、激しい運動に伴う血中アミノ酸濃度の変動を
抑制しその保持を高める方法及びそれに使用するアミノ
酸組成物、特に補液を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記のアミノ
酸を下記のモル比で含むアミノ酸組成物(以下「HVA
AM」ということもある。)である。 プロリン 12.6〜23.4 モル アラニン 8.4〜15.6 モル グリシン 13.3〜24.9 モル バリン 8.2〜15.4 モル スレオニン 5.0〜 9.4 モル ロイシン 4.3〜 8.1 モル ヒスチジン 1.8〜11.9 モル セリン 1.7〜 3.3 モル リジン 6.0〜11.2 モル イソロイシン 3.1〜 5.9 モル グルタミン酸 2.2〜10.4 モル アルギニン 2.4〜 4.6 モル フェニルアラニン 2.6〜 5.0 モル チロシン 4.2〜 7.8 モル トリプシン 1.5〜 2.9 モル
【0007】本発明はまた、HVAAMを哺乳動物に投
与することを特徴とする運動に伴う血中アミノ酸濃度の
変動を抑制する方法を提供するものである。本発明はさ
らに、VAAMのアミノ酸組成、又はその各構成アミノ
酸のモル比の±30%(好ましくは±20%、さらに好
ましくは±10%)の範囲内の割合でアミノ酸を含む組
成物、すなわち、下記のアミノ酸を下記のモル比で含
む、運動に伴う血中アミノ酸濃度の変動を抑制するため
のアミノ酸組成物(以下これらのアミノ酸組成物を総称
して「VAAM」ということもある。)、及びこのアミ
ノ酸組成物を哺乳動物に投与することを特徴とする運動
に伴う血中アミノ酸濃度の変動を抑制する方法を提供す
るものである。 プロリン 12.6〜23.4 モル アラニン 4.2〜 7.8 モル グリシン 13.3〜24.9 モル バリン 4.1〜 7.7 モル スレオニン 5.0〜 9.4 モル ロイシン 4.3〜 8.1 モル ヒスチジン 1.8〜 3.8 モル セリン 1.7〜 3.3 モル リジン 6.0〜11.2 モル イソロイシン 3.1〜 5.9 モル グルタミン酸 2.2〜 4.2 モル アルギニン 2.4〜 4.6 モル フェニルアラニン 2.6〜 5.0 モル チロシン 4.2〜 7.8 モル トリプシン 1.5〜 2.9 モル
【0008】本発明はさらに、激しい運動に伴う血中ア
ミノ酸の減少を補い、運動機能の向上と運動後の疲労軽
減及び疲労回復効果を有するアミノ酸組成物を製造する
ためのHVAAMの使用;激しい運動に伴う血中アミノ
酸の減少を補い、運動機能の向上と運動後の疲労軽減及
び疲労回復効果を有するアミノ酸組成物を製造するため
のVAAMの使用;血中アミノ酸濃度の変動を抑制しそ
の保持を高めるためのアミノ酸組成物を製造するための
HVAAMの使用;血中アミノ酸濃度の変動を抑制しそ
の保持を高めるためのアミノ酸組成物を製造するための
VAAMの使用に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の好ましいアミノ酸組成物
(HVAAM)は、下記のアミノ酸を下記のモル比で含
む。 プロリン 14.4〜21.6 モル アラニン 9.6〜14.4 モル グリシン 15.2〜23.0 モル バリン 9.4〜14.2 モル スレオニン 5.8〜 8.7 モル ロイシン 5.0〜 7.5 モル ヒスチジン 2.0〜11.0 モル セリン 2.0〜 3.0 モル リジン 6.8〜10.4 モル イソロイシン 3.6〜 5.4 モル グルタミン酸 2.5〜 9.6 モル アルギニン 2.8〜 4.2 モル フェニルアラニン 3.0〜 4.6 モル チロシン 4.8〜 7.2 モル トリプシン 1.7〜 2.7 モル
【0010】本発明の更に好ましいアミノ酸組成物(H
VAAM)は、下記のアミノ酸を下記のモル比で含む。 プロリン 16.2〜19.8 モル アラニン 10.8〜13.2 モル グリシン 17.1〜21.1 モル バリン 10.6〜13.0 モル スレオニン 6.4〜 8.0 モル ロイシン 5.5〜 6.8 モル ヒスチジン 2.3〜10.1 モル セリン 2.2〜 2.8 モル リジン 7.7〜 9.5 モル イソロイシン 4.0〜 5.0 モル グルタミン酸 2.8〜 8.8 モル アルギニン 3.1〜 3.9 モル フェニルアラニン 3.4〜 4.2 モル チロシン 5.4〜 6.6 モル トリプシン 1.9〜 2.5 モル
【0011】本発明の組成物(HVAAM)において、
ヒスチジンのモル比は、好ましくは6.4〜11.9モ
ル、更に好ましくは7.2〜11.0モル、最も好まし
くは8.1〜10.1モルである。また、グルタミン酸
のモル比は、好ましくは5.6〜10.4モル、更に好
ましくは6.4〜9.6モル、最も好ましくは7.2〜
8.8モルである。
【0012】本発明のアミノ酸組成物に使用するアミノ
酸は、特にL−アミノ酸であることが好ましい。本発明
のアミノ酸組成物は上記アミノ酸の他に、メチオニン
(好ましくは0.3〜0.7モル%、更に好ましくは
0.4〜0.6モル%)、アスパラギン酸(好ましくは
0.1〜0.3モル%)、タウリン(Tau)(好ましくは
3モル%以下)、リン酸エタノールアミン(P-EtAm)
(好ましくは2モル%以下)、シスチン(Cys)(好まし
くは0.5モル%以下)、β−アラニン(β−Ala)(好ま
しくは1モル%以下)、γ−アミノ酪酸(GABA) (好ま
しくは0.5モル%以下)、オルニチン(Orn)又はエタノ
ールアミン(EtAm) (好ましくは3モル%以下)、アン
モニア(NH3)(好ましくは2モル%以下)、1−メチル
ヒスチジン(1-MeHis)(好ましくは3モル%以下)、3
−メチルヒスチジン(3-MeHis)(好ましくは1モル%以
下)を含んでいてもよい。
【0013】本発明のアミノ酸組成物を製造するにあた
っては、市販の上記アミノ酸を上記の所定割合で混合す
れば良い。また補液として使用する場合にはこれを、蒸
留水に溶解すれば良い。通常は粉末状で均一に混合して
組成物としておき、用事蒸留水に溶解すれば良い。本発
明の組成物を製造、保存する温度は特に限定されない
が、室温以下で製造、保存することが好ましい。本発明
の組成物は微弱な苦味を呈し、マウスに経口投与した場
合20g/kgでも全く毒性を発現せず、LD50は20g/kg
を遥かに上まわる。
【0014】本発明の組成物は、医薬又は飲料等の食品
として有用である。医薬として用いる場合の投与形態は
特に限定されないが、経口投与、直腸投与、注射、輸液
による投与等の一般的投与経路を経ることができる。経
口投与の場合には、上記組成を有する組成物として、あ
るいは医薬上許容される担体、賦形剤とともに錠剤、カ
プセル剤、散剤、トローチ剤、シロップ剤等の製剤とし
て用いてもよい。ただし、錠剤や散剤等の固形製剤では
吸収に時間がかかる場合もあるので、液剤等による経口
投与が好ましい。その場合には、適当な添加物、例えば
塩化ナトリウム等の塩類、緩衝剤、キレート剤等ととも
に水溶液として投与することが好ましい。また、注射剤
としては、適当な緩衝剤、等張剤等を添加し、滅菌蒸留
水に溶解したものを用いて、例えば静脈内に点滴静注す
ればよい。食品として用いる場合には、適当な風味を加
えてドリンク剤、例えば清涼飲料や粉末飲料、例えば、
スプレードライ法、凍結乾燥法、ミクロファインパウダ
ー法等により作成した粉末をカプセル化したもの、ある
いは錠剤の形態とすることができる。
【0015】本発明の組成物は極めて低毒性であり、投
与量は非常に広範に設定できる。投与量は、投与方法、
使用目的により異なるが、組成物の固形分として通常、
1回1〜12g、一日の投与量として3〜18g、好ま
しくは1回に2〜4g、1日投与量として6〜12gで
ある。本発明の組成物を、運動開始前、運動中、または
運動後の補液として使用する場合、0.8〜1.5重量
%溶液として、1日当たり200〜500mlを1〜3回
投与すればよい。注射剤としては0.8〜1.5重量%
溶液として1回あたり100〜400ml、好ましくは1
50〜300mlを投与すればよい。
【0016】
【実施例】以下に本発明を試験例及び実施例によりさら
に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるこ
とはない。
【0017】試験例1(人による運動実験) この試験は、人の運動前と運動後の血中アミノ酸組成の
変化を調べるためのものである。 (1)血中アミノ酸の定量 検体として血液0.1mlを採り、同量の1N過塩素酸を
加え、蛋白の変性を行った後、遠心により上清を50μ
l採り、アミノ酸分析用サンプルダイリューターを1m
l加えて分析サンプルとした。アミノ酸は日立アミノ酸
分析機835を用いてニンヒドリン法で分析した。 (2)人体テスト 被検者は室温(24℃)において90分間トレッドミル
上で70%VO2 max(最大酸素摂取量の70%)の
負荷のもとで走り、その後、自転車エルゴメーターで9
0分間疲労するまで運動し、運動開始時と運動後に採血
した血液中のアミノ酸組成を分析した。結果を表1に示
す。
【0018】
【表1】 アミノ酸 アミノ酸の濃度(μモル/L) 減少率 の種類 運動前(A) 運動後(B) 減少量(A-B) [(A-B)/A] x 100 Pro 160.70 Ala ** 309.50 222.50 87.00 28.11 Gly ** 206.20 140.20 66.00 32.01 Val ** 214.50 150.00 64.50 30.07 Thr ** 130.70 106.10 24.60 18.82 Leu ** 114.00 92.40 21.60 18.95 His ** 62.40 42.00 20.40 32.70 Ser ** 113.40 101.10 12.30 10.85 Lys 147.90 135.90 12.00 8.11 Ile ** 67.00 55.30 11.70 17.46 Glu ** 22.40 16.10 6.30 28.13 Arg 63.80 57.80 6.00 9.40 Met 24.90 23.40 1.50 6.02 Cys 43.70 43.10 0.60 1.37 Asp 2.80 4.30 -1.50 -53.57 Phe 45.60 48.60 -3.00 -6.58 Tyr 53.90 59.90 -6.00 -11.13Trp 36.80
【0019】運動に伴う血中アミノ酸組成の変動とVA
AMのアミノ酸組成との比較 疲労するまでの激しい運動によって血中アミノ酸は著し
く減少するものとあまり変動しないもの、そして僅かに
増えるものの三つのグループに分かれた。有意差(0.0
5<p)をもって減少したアミノ酸(**を付した)
は、アラニン、グリシン、バリン、スレオニン、ロイシ
ン、ヒスチジン、セリン、イソロイシン、グルタミン酸
等であった。また、有意差を示し増加したアミノ酸はチ
ロシンであった。有意差を示さず増加したアミノ酸はフ
ェニルアラニンとアスパラギン酸であった。同様に有意
差を示さず減少したアミノ酸はリジン、アルギニン、メ
チオニン、シスチン及びトリプトファンであった。これ
らのうち有意に減少するアミノ酸はVAAMの成分とし
て高い含有量を示していた(図1)。図1において、A
はVAAMのアミノ酸組成(モル%)を示し、Bは表1
に示した運動後の血中アミノ酸の減少量(μモル/L)
を示している。このことはVAAMの運動に対するアミ
ノ酸組成物としての有用性を示している。
【0020】実施例1 VAAMのアミノ酸組成と運動に伴う血中アミノ酸の減
少率の間の相関性とその結果に基づくヒト・アミノ酸組
成物(HVAAM)の作製とその効果 図1から示唆されるようにアラニンとバリンのVAAM
中の含有量(A)は、ヒトにおける運動後の減少量
(B)に比べて少ない。また、ヒスチジンやグルタミン
酸は既に明らかにしたように脂質誘導効果を示さない。
これらの点を考慮して、運動後の血中に含まれる各アミ
ノ酸の減少率(%)を、VAAMに含まれるアミノ酸の
含有モル比に対してプロットしたものが図2である。図
2から、運動後の血中アミノ酸の減少率(%)は、VA
AMに含まれるアミノ酸の含有モル比にほぼ相関してい
ることがわかる(r=0.84)。この結果は、VAAM
の運動時における有用性を強く示唆するものである。し
かしながら、図2から明らかなように、アラニン、バリ
ン、ヒスチジン及びグルタミン酸はこの相関回帰直線か
ら著しく外れて減少している。このためこの相関性に合
わせてこれらのアミノ酸の量を増大させたアミノ酸組成
物は、VAAMよりも更に優れたヒトに対する運動機能
増進、疲労回復効果に優れていることが期待される。
【0021】図2に示した相関関係を示す直線から期待
される減少率に比べて、ヒスチジンは3.5倍、グルタミ
ン酸は2.5倍、バリンとアラニンはそれぞれ2倍高い減
少率を示している。従って、VAAMと同一組成のアミ
ノ酸組成物においてこの4種のアミノ酸の量をそれぞれ
増大させたものが本発明のアミノ酸組成物である。これ
らのアミノ酸を補填することによって、ヒトの運動機能
増進や疲労回復に対してより適切なアミノ酸組成物とす
ることができる。そのアミノ酸組成物(HVAAM)の
一例を表2に示す(HVAAMA)。更に、比較的、含
有量も低く、脂肪誘導効果の少ないヒスチジンとグルタ
ミン酸は補填しなくても、目的とする効果の低下は見ら
れない。その一例を表2に合わせて示す(HVAAM
B)。実際、表2のA及びBに示したアミノ酸組成物の
1. 5重量%水溶液を、運動後、300ml経口投与す
ることにより、運動後の疲労感や筋肉痛が著しく改善さ
れた。
【表2】 アミノ酸 アミノ酸の濃度(モル比)の種類 VAAM HVAAMA HVAAMB CAAM Pro 18.00 18.00 18.00 8.50 Ala 6.00 12.00 12.00 4.50 Gly 19.10 19.10 19.10 4.50 Val 5.90 11.80 11.80 5.50 Thr 7.20 7.20 7.20 2.50 Leu 6.20 6.20 6.20 8.50 His 2.60 9.10 2.60 2.50 Ser 2.50 2.50 2.50 8.00 Lys 8.60 8.60 8.60 7.00 Ile 4.50 4.50 4.50 5.50 Glu 3.20 8.00 3.20 19.60 Arg 3.50 3.50 3.50 3.00 Met 0.50 0.50 0.50 2.50 Asp 0.20 0.20 0.20 7.50 Phe 3.80 3.80 3.80 4.00 Tyr 6.00 6.00 6.00 5.00 Trp 2.20 2.20 2.20 1.00 Cys − − − 0.40
【0022】本発明の組成物において各アミノ酸のモル
比は、表2に示したHVAAMA及びBの各アミノ酸の
モル比の±30%、好ましくは±20%、さらに好まし
くは±10%程度であれば好適に使用できる。
【0023】試験例2(持久運動時の運動負荷を軽減す
る効果) この試験は、本発明の組成物(HVAAM)を運動前に
投与することにより、持久運動時の運動負荷が軽減する
ことを、マウスを用いた実験により確認したものであ
る。実験は、Jpn. J. Phys. Fitness Sports Med. 199
5, 44:225-238記載の方法により行った。すなわち、マ
ウス(雄;ddY)(5週齢)(各群10匹)を室温で16時間
絶食させた後、表2に記載の組成物VAAM及び組成物
HVAAMBを、1.8重量%水溶液として、37.5μl/g
体重、経口投与し、次いで室温で30分間休ませた。これ
を、流水プール(直径32cm、深さ30cmの円筒型の水
槽に水を入れ、35℃に保持し、循環装置で8m/分の速
度の水流を作ったもの)の中で、30分間遊泳させた。
遊泳後のマウスの血中乳酸値、血糖(グルコース)値、
及び血中遊離脂肪酸値を測定した。結果を図3、図4及
び図5に示す。VAAM投与群と比較して、HVAAM
B投与群は、30分間の負荷遊泳後、血中乳酸値が低く
(図3)、これとは逆に、血糖値(図4)及び血中遊離
脂肪酸値(図5)は、HVAAMB投与群の方が有意に
高い値を示した。これらの結果は、HVAAMが、運動
に伴う運動負荷を、VAAMより更に軽減することを示
している。
【0024】試験例3(血中アミノ酸組成の変動を抑制
しその保持を高める効果) この試験は、運動前のHVAAM投与が、運動時の血中
アミノ酸濃度の低下を抑制することを、マウスを用いた
実験により確認したものである。実験は、Jpn. J. Phy
s. Fitness Sports Med. 1995, 44:225-238記載の方法
により行った。すなわち、マウス(雄;ddY)(5週齢)
(各群10匹)を室温で16時間絶食させた後、表2に記載
のHVAAMB、CAAM(カゼインアミノ酸混合物)
又はグルコースの1.8 重量%水溶液又は蒸留水を、37.5
μl/g体重、経口投与した後、室温で30分間休ませた。
これを、流水プール中で、30分間遊泳させた。遊泳後
のマウスの血中全アミノ酸濃度の減少を図6に、無投与
群(蒸留水投与群)に対する各栄養液投与群の血中各ア
ミノ酸濃度の変動を図7に示す。図6に示すように、H
VAAMBを投与した場合には、運動による血中アミノ
酸(全アミノ酸)の濃度低下が、CAAM投与の場合と
比較して1/2、グルコース投与の場合と比較して1/
2.37、水投与の場合と比較して1/2.1に減少す
ることがわかる。HVAAMBを投与した場合に濃度が
低下するアミノ酸についてみると、図7に示すように、
アルギニン、ヒスチジン、メチオニン、アスパラギン酸
が僅かに減少しているが、他のアミノ酸、特にグリシ
ン、リジン、バリン、グルタミン酸、及びスレオニン
は、CAAMやグルコース投与の場合と比較して濃度低
下が少ないことがわかる。これは、血中非エステル化脂
肪酸濃度の上昇に伴う脂肪酸の酸化促進により、TCA
サイクルにおいて、これらのアミノ酸の利用が抑制され
ていることを示唆するものである。
【0025】試験例4(血中アミノ酸組成の変動を抑制
しその保持を高める効果) この試験は、運動前のVAAM投与が、運動時の血中ア
ミノ酸濃度の低下を抑制することを、ラットを用いた実
験により確認したものである。ラット(Sprague Dawley
rats;雄)(6週齢)(各群8匹;平均体重190g)を
一夜絶食させた後、表2に記載のVAAM、CAAM
(カゼインアミノ酸混合物)の3.8 重量%水溶液又は蒸
留水0.4 mlを経口投与し、次いで室温で30分間休ませ
た。次に、7°に傾斜したモーター駆動ローデントトレ
ッドミル(23m/分)で90分間ランニングさせた。血液サ
ンプルを試験液の投与前(-30分) 、ランニングスタート
時(0分) 、中間点 (45分) 及び最後 (90分) に採取し、
乳酸、グルコース及び非エステル化脂肪酸(NEFA) の濃
度を測定した。ランニングをさせない他は全く同様に処
理したラットについても同様の測定を行った。結果を図
8〜図12に示す。
【0026】図8〜図10は、VAAM、CAAM又は
蒸留水の投与が、ラットの血中グルコース濃度、血中乳
酸濃度及び血中非エステル化脂肪酸濃度に及ぼす効果を
示すものである。図8〜図10において、(a)は、ラ
ンニング群、(b)は非ランニング群を示す。*は、V
AAM投与群と比較して有意差(p<0.05)がある
ことを示す。図8(a)に示すように、血中グルコース
濃度は、CAAM又は蒸留水投与群では、僅かに高くな
るが、45分及び90分のランニングにより、有意に低
下する。これに対してVAAM投与群では、45分のラ
ンニングでは低下せず、90分のランニングでも他の2
群と比較して、有意(p<0.05)に高い。非ランニ
ング群(図8(b))では、血中グルコース濃度の有意
(p<0.05)な変化は認められない。
【0027】また、図9(a)に示すように、血中乳酸
濃度は、CAAM又は蒸留水投与群では、45分のラン
ニングにより、有意(p<0.05)に高くなり、90
分後には低くなる。これに対してVAAM投与群では、
有意(p<0.05)な変化は認められない。非ランニ
ング群(図9(b))では、血中乳酸濃度の有意な変化
は認められない。さらに、図10に示すように、血中非
エステル化脂肪酸濃度は、いずれも、投与前(0時間)
において(絶食のため)低下するが、ランニングによ
り、CAAM及びVAAM投与群では有意に高くなり、
45分後の値では、VAAM投与群が、CAAM投与群
と比較して有意に高い。非ランニング群では、血中非エ
ステル化脂肪酸濃度の有意な変化は認められない(図1
0(b))。
【0028】図11及び図12は、VAAM、CAAM
又は蒸留水の投与が、ラットの血中アミノ酸濃度に及ぼ
す効果を示すものである。図11及び図12において、
黒バーはVAAM投与群、斜線バーはCAAM投与群、
白バーは蒸留水投与群ラットの血中各アミノ酸濃度を示
す。図11(ランニング群)において、(a)は、投与
前、(b)は、投与30分後(ランニング0分)、
(c)は、45分ランニング後、及び(d)は、90分
ランニング後の血中アミノ酸組成を示す。図12(非ラ
ンニング群)において、(a)は、投与前、(b)は、
投与30分後、(c)は、投与75分後、及び(d)
は、投与120分後の血中アミノ酸組成を示す。*は、
VAAM投与群と比較して有意差(p<0.05)があ
ることを示す。図11(a)及び図12(a)に示すよ
うに、試験液投与前において、3群の血中アミノ酸濃度
に有意差は認められなかった。
【0029】投与30分後、ランニング群ラットの血中
アミノ酸濃度は、有意に上昇した。但し、VAAM投与
群では、グルタミン、メチオニン及びシスチンが、CA
AM投与群では、シスチン及びグリシンが上昇しなかっ
た(図11(b))。VAAM又はCAAM投与30分
後の、非ランニング群ラットの血中アミノ酸濃度の上昇
は、投与30分後の、ランニング群ラットの場合と同様
であった(図12(b))。45分ランニング後の、各
アミノ酸濃度は、VAAM投与群のチロシンを除いて、
すべての群において低下した(図11(c))。VAA
M投与群のグリシン、アラニン、バリン、スレオニン、
チロシン、リジン、及びプロリンの濃度は、蒸留水投与
群と比較して有意に高い。また、VAAM投与群のグリ
シン、スレオニン、チロシン、及びプロリンの濃度は、
CAAM投与群と比較して有意に高い。CAAM投与群
のバリンとリジンの濃度は、対照群(蒸留水)と比較し
て有意に高いが、VAAM投与群と比較して高いものは
ない。
【0030】非ランニング群では、VAAM投与群にお
いて、アラニン及びリジンの濃度上昇はない(図12
(c))。VAAM投与群において、非ランニング群の
チロシンの濃度は、ランニング群のそれより低いが、C
AAM又は蒸留水投与群では、ランニング群のチロシン
濃度は、非ランニング群のそれより高い。ランニング終
了時、VAAM投与群のバリン、ロイシン、セリン、ス
レオニン、チロシン及びリジン濃度は、ランニング45
分後の値と比較して殆ど低下していない(図11
(d))。VAAM投与群のスレオニン、チロシン、リ
ジン及びプロリン濃度は、蒸留水投与群のランニング9
0分後の値と比較して有意に高い。非ランニング群で
は、VAAM投与群において、スレオニン及びプロリン
の濃度は、蒸留水投与120分後のランニング群のそれ
より高い。以上の結果は、VAAMを投与することによ
って運動に伴うアミノ酸の消耗が抑制されることを意味
し、VAAMが、運動に伴う疲労の誘発等を抑制できる
ことを示すものである。
【0031】
【発明の効果】本発明の組成物は、激しい運動に伴う血
中アミノ酸の減少を補い、運動機能の向上と運動後の疲
労軽減及び疲労回復効果を有する。また、本発明の組成
物を投与することによって、運動に伴うアミノ酸の消耗
を抑制し、運動に伴う疲労の誘発等を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】VAAMのアミノ酸組成(モル%)(A)と運
動疲労時の血中アミノ酸の減少量(μモル/L)(B)
の関係を示す図面である。
【図2】図1に示した運動疲労に伴う血中アミノ酸の減
少率(%)とVAAM中のアミノ酸含有量(モル%)と
の相関関係を示す。図中の番号は、VAAM中のアミノ
酸含有量の高いものから順に付してある。*は、減少量
に有意差を示したアミノ酸を示している。
【図3】本発明の組成物(HVAAM又はVAAM)
を、遊泳前にマウスに投与し、遊泳後に測定したマウス
の血中乳酸値(平均値)を示すグラフである。垂直のバ
ーは標準誤差を示す。
【図4】本発明の組成物(HVAAM又はVAAM)
を、遊泳前にマウスに投与し、遊泳後に測定したマウス
の血糖(グルコース)値(平均値)を示すグラフであ
る。垂直のバーは標準誤差を示す。
【図5】本発明の組成物(HVAAM又はVAAM)
を、遊泳前にマウスに投与し、遊泳後に測定したマウス
の血中遊離脂肪酸値(平均値)を示すグラフである。垂
直のバーは標準誤差を示す。
【図6】本発明の組成物(HVAAM)、CAAM、グ
ルコース、又は蒸留水を、遊泳前にマウスに投与し、遊
泳後に測定したマウスの血中全アミノ酸濃度の減少を示
すグラフである。
【図7】本発明の組成物(HVAAM)、CAAM、グ
ルコース、又は蒸留水を、遊泳前にマウスに投与し、遊
泳後に測定したマウスの血中の各アミノ酸濃度の変動を
示すグラフである。
【図8】本発明の組成物(VAAM)、CAAM、又は
蒸留水を、ラットに投与し、所定時間、運動させた群
(a)と運動させなかった群(b)について測定したラ
ットの血中グルコース濃度(平均値)の経時変化を示す
グラフである。垂直のバーは標準誤差を示す。
【図9】本発明の組成物(VAAM)、CAAM、又は
蒸留水を、ラットに投与し、所定時間、運動させた群
(a)と運動させなかった群(b)について測定したラ
ットの血中乳酸濃度(平均値)の経時変化を示すグラフ
である。垂直のバーは標準誤差を示す。
【図10】本発明の組成物(VAAM)、CAAM、又
は蒸留水を、ラットに投与し、所定時間、運動させた群
(a)と運動させなかった群(b)について測定したラ
ットの血中非エステル化脂肪酸濃度(平均値)の経時変
化を示すグラフである。垂直のバーは標準誤差を示す。
【図11】本発明の組成物(VAAM)、CAAM又は
蒸留水をラットに投与し、所定時間、運動させた群につ
いて測定したラットの血中アミノ酸濃度の変化を示すグ
ラフである。黒バーはVAAM投与群、斜線バーはCA
AM投与群、白バーは蒸留水投与群ラットの血中各アミ
ノ酸濃度を示す。(a)は、投与前、(b)は、投与3
0分後(ランニング0分)、(c)は、45分ランニン
グ後、及び(d)は、90分ランニング後の血中アミノ
酸組成を示す。*は、VAAM投与群と比較して有意差
(p<0.05)があることを示す。
【図12】本発明の組成物(VAAM)、CAAM又は
蒸留水をラットに投与し、所定時間、運動させなかった
群について測定したラットの血中アミノ酸濃度の変化を
示すグラフである。黒バーはVAAM投与群、斜線バー
はCAAM投与群、白バーは蒸留水投与群ラットの血中
各アミノ酸濃度を示す。(a)は、投与前、(b)は、
投与30分後、(c)は、投与75分後、及び(d)
は、投与120分後の血中アミノ酸組成を示す。*は、
VAAM投与群と比較して有意差(p<0.05)があ
ることを示す。
【手続補正書】
【提出日】平成9年3月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記のアミノ
酸を下記のモル比で含むアミノ酸組成物(以下「HVA
AM」ということもある。)である。 プロリン 12.6〜23.4 モル アラニン 8.4〜15.6 モル グリシン 13.3〜24.9 モル バリン 8.2〜15.4 モル スレオニン 5.0〜 9.4 モル ロイシン 4.3〜 8.1 モル ヒスチジン 1.8〜11.9 モル セリン 1.7〜 3.3 モル リジン 6.0〜11.2 モル イソロイシン 3.1〜 5.9 モル グルタミン酸 2.2〜10.4 モル アルギニン 2.4〜 4.6 モル フェニルアラニン 2.6〜 5.0 モル チロシン 4.2〜 7.8 モル トリプトファン 1.5〜 2.9 モル
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】本発明はまた、HVAAMを哺乳動物に投
与することを特徴とする運動に伴う血中アミノ酸濃度の
変動を抑制する方法を提供するものである。本発明はさ
らに、VAAMのアミノ酸組成、又はその各構成アミノ
酸のモル比の±30%(好ましくは±20%、さらに好
ましくは±10%)の範囲内の割合でアミノ酸を含む組
成物、すなわち、下記のアミノ酸を下記のモル比で含
む、運動に伴う血中アミノ酸濃度の変動を抑制するため
のアミノ酸組成物(以下これらのアミノ酸組成物を総称
して「VAAM」ということもある。)、及びこのアミ
ノ酸組成物を哺乳動物に投与することを特徴とする運動
に伴う血中アミノ酸濃度の変動を抑制する方法を提供す
るものである。 プロリン 12.6〜23.4 モル アラニン 4.2〜 7.8 モル グリシン 13.3〜24.9 モル バリン 4.1〜 7.7 モル スレオニン 5.0〜 9.4 モル ロイシン 4.3〜 8.1 モル ヒスチジン 1.8〜 3.8 モル セリン 1.7〜 3.3 モル リジン 6.0〜11.2 モル イソロイシン 3.1〜 5.9 モル グルタミン酸 2.2〜 4.2 モル アルギニン 2.4〜 4.6 モル フェニルアラニン 2.6〜 5.0 モル チロシン 4.2〜 7.8 モル トリプトファン 1.5〜 2.9 モル
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の好ましいアミノ酸組成物
(HVAAM)は、下記のアミノ酸を下記のモル比で含
む。 プロリン 14.4〜21.6 モル アラニン 9.6〜14.4 モル グリシン 15.2〜23.0 モル バリン 9.4〜14.2 モル スレオニン 5.8〜 8.7 モル ロイシン 5.0〜 7.5 モル ヒスチジン 2.0〜11.0 モル セリン 2.0〜 3.0 モル リジン 6.8〜10.4 モル イソロイシン 3.6〜 5.4 モル グルタミン酸 2.5〜 9.6 モル アルギニン 2.8〜 4.2 モル フェニルアラニン 3.0〜 4.6 モル チロシン 4.8〜 7.2 モル トリプトファン 1.7〜 2.7 モル
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】本発明の更に好ましいアミノ酸組成物(H
VAAM)は、下記のアミノ酸を下記のモル比で含む。 プロリン 16.2〜19.8 モル アラニン 10.8〜13.2 モル グリシン 17.1〜21.1 モル バリン 10.6〜13.0 モル スレオニン 6.4〜 8.0 モル ロイシン 5.5〜 6.8 モル ヒスチジン 2.3〜10.1 モル セリン 2.2〜 2.8 モル リジン 7.7〜 9.5 モル イソロイシン 4.0〜 5.0 モル グルタミン酸 2.8〜 8.8 モル アルギニン 3.1〜 3.9 モル フェニルアラニン 3.4〜 4.2 モル チロシン 5.4〜 6.6 モル トリプトファン 1.9〜 2.5 モル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 229/08 9450−4H C07C 229/22 229/22 9450−4H 229/24 229/24 9450−4H 229/26 229/26 9450−4H 229/36 229/36 9547−4H 237/22 237/22 9451−4H 257/14 257/14 C07D 207/16 C07D 207/16 A61K 37/547

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記のアミノ酸を下記のモル比で含むア
    ミノ酸組成物。 プロリン 12.6〜23.4 モル アラニン 8.4〜15.6 モル グリシン 13.3〜24.9 モル バリン 8.2〜15.4 モル スレオニン 5.0〜 9.4 モル ロイシン 4.3〜 8.1 モル ヒスチジン 1.8〜11.9 モル セリン 1.7〜 3.3 モル リジン 6.0〜11.2 モル イソロイシン 3.1〜 5.9 モル グルタミン酸 2.2〜10.4 モル アルギニン 2.4〜 4.6 モル フェニルアラニン 2.6〜 5.0 モル チロシン 4.2〜 7.8 モル トリプシン 1.5〜 2.9 モル
  2. 【請求項2】 ヒスチジンのモル比が6.4〜11.9
    モル、グルタミン酸のモル比が5.6〜10.4モルで
    ある請求項1記載のアミノ酸組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のアミノ酸組成物を
    含有する補液。
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