JPH0924914A - 水和後のコンタクトレンズ搬送、検査、包装のための方法及びその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 高い歩留まりでコンタクトレンズを検査し、
かつ取り扱うための好適な自動装置ならびに自動処理方
法を提供する。 【解決手段】 コンタクトレンズの水和後処理と、レン
ズが載置されるパッケージに関し、水和後処理に関連す
る各種段階を実行することに理想的に適している数種の
アセンブリを含む。これら数種のアセンブリは、レンズ
が挿入されるまえにパッケージ要素１０に充填する脱イ
オン水注入アセンブリ、レンズ搬送挿入アセンブリ、緩
衝ステーション、低振動レンズパッケージ搬送検査アセ
ンブリ、脱イオン水排水アセンブリ、第１の回転レンズ
パッケージ搬送アセンブリ、レンズを一定配列にまとめ
最終処理ステーションへ搬送するコンベアラインと回転
レンズパッケージ搬送アセンブリ、パッケージに生理食
塩水を充填してからパッケージ要素１０の上部に箔ラッ
プを熱封止する生理食塩水注入装置と箔ラップ封止アセ
ンブリを含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はにコンタクトレンズ
製造の分野に関し、特に、コンタクトレンズを第１の組
のパレットから取り出し、これを第２の組のパレットの
対応するパッケージ要素に挿入して検査と最終パッケー
ジ封止アセンブリを介してレンズパッケージ要素を搬送
する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】親水性コンタクトレンズの一体成型は、
ラーセン（Ｌａｒｓｅｎ）による米国特許第４，４９
５，３１３号、ラーセン他（Ｌａｒｓｅｎ ｅｔ ａ
ｌ．）による米国特許第４，６４０，４８９号、ラーセ
ン他の米国特許第４，６８０，３３６号、ラーセン他の
米国特許第４，８８９，６６４号、ラーセン他の米国特
許第５，０３９，４５９号に開示されており、これらは
全て本発明の譲受人に譲渡されている。

【０００３】これらの従来技術の参考では、２×４の成
形型に作成された前面カーブ（下側）一体成型ステーシ
ョンと裏面カーブ（上側）一体成型ステーションの間に
モノマーまたはモノマー混合物をはさみ各々のレンズを
形成するコンタクトレンズ製造法が開示されている。モ
ノマーを重合させてレンズを形成し、これを成形型から
取り出して水和水槽内で処理を施し消費者向けのパッケ
ージを行う。

【０００４】米国特許第５，０８０，８３９号および第
５，０９４，６０９号では各々、前述の特許で開示され
ているモノマーまたはモノマー混合物で形成されたコン
タクトレンズを水和する方法及びコンタクトレンズを水
和させるチャンバーが開示されている。これらの特許で
開示の方法はレンズを水和させ脱イオン水と塩分を含ま
ない少量の界面活性剤を用いてレンズを成形型から剥離
させることにより大幅に処理時間を短縮しており、レン
ズ原型が作成されるポリマーの時間がかかるイオン中和
を水和処理中に行わないようにしている。脱イオン水を
使用する場合、処理の最終工程は製品パッケージに緩衝
生食水をレンズと共に導入し、しかるのちパッケージ内
のレンズを封止して最終製品レンズの平衡（イオン中
和、最終的水和、およびレンズの最終寸法合わせ）が室
温のパッケージ内でまたは滅菌中に行われるようにして
いる。

【０００５】同様に本発明の譲受人にこれも譲渡される
米国特許第４，９６１，８２０号では、コンタクトレン
ズの最終パッケージが開示されており、パッケージはポ
リプロピレンなどの透明なプラスチック材料とこれに熱
封止される積層箔から形成される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】一方米国特許第５，０
８０，８３９号及び第５，０９４，６０９号では水和処
理と最終パッケージの形態への搬送全体が完全自動方式
で行い得ることを考慮しており、また一方で前述の特許
に開示されたチャンバーならびに方法では水和中にレン
ズの自動処理を可能としているが、高い歩留まりでレン
ズを検査しかつ取り扱うための好適な自動装置ならびに
完全自動装置内でのその方法の実施は従来技術から容易
に成し得なかったかまたは教示されていなかった。

【０００７】製造組み立てラインは製品の製造のためと
これのパッケージのための装置を含む。さらに、パッケ
ージへの製品の挿入および／または製品の検査を指示す
るような装置が提供される。さらに、前述の方法に従っ
て製造されたコンタクトレンズの検査における最近の進
歩では、本発明の譲受人に譲渡され「レンズ検査方法な
らびにその装置」と題する米国特許出願第０７／９９
３，７９６号（代理人整理番号ＶＴＮ００３７）に教示
されているように、レンズ検査の自動化が行えるように
なった。また、湿式コンタクトレンズの水和及び自動処
理における最近の進歩では、これも本発明の譲受人に譲
渡され「ソフトコンタクトレンズの水和の自動化方法な
らびにその装置」と題する米国特許出願第０８／２５
８，５５６号（代理人整理番号８，９９８）に教示され
ているように、水和中とその後の自動レンズ検査システ
ムによるレンズ検査の自動化ロボットによるレンズ取り
扱いが可能になった。

【０００８】自動製造工程は中断に特に敏感な段階を含
むことが多い。たとえば、コンタクトレンズ一体成型の
製造ステーションでは、充分に正確な光学表面を有する
熱可塑性要素の一体成型が成功するのには一体成型ステ
ーションの温度変動が一定している必要がある。しかし
製造ラインの他の装置は、頻繁に中断することがあり、
材料の補給、部品交換等が必要なことがある。たとえば
パッケージ材料を製造するための材料を分割したロール
で供給することがあり、使い果したら交換しなければな
らない。

【０００９】両方の種類の装置を含むような製造ライン
の設計では、１つの装置で連続的に製造される部材を一
時的に保持し他方が短時間中断できるような緩衝領域を
提供する必要がある。したがって従来技術におけるこれ
らの目的は１つまたはそれ以上のアキュムレータまたは
緩衝領域を提供して製造ラインでこのような変動を均等
化するように使用することである。また、コンタクトレ
ンズの製造に特に関して、最近の開発が本発明の譲受人
に譲渡される「コンタクトレンズの検査とパッケージを
準備するための方法ならびにその装置」と題する米国特
許出願第０８／２５８，５５７号（ＶＴＮ−００８６）
（代理人整理番号９０１０）に開示されており、何らか
の装置が連続動作しつつ別の装置を中断できるようにす
る目的で緩衝ステーションを製造ラインに含めている。
米国特許出願第０８／２５８，５５７号は本明細書にお
いて参考として含めてある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明はコンタクトレン
ズ組み立てラインの一部に関し、パッケージ要素のパレ
ットを一定量の脱イオン水で充填し、一体成型し、水和
し、洗浄した一組のコンタクトレンズをパレットから取
り出してそれぞれのパッケージ要素に挿入し、パッケー
ジ要素とそれぞれのレンズの組み合わせを緩衝ステーシ
ョンに搬送し、要素の組を低振動コンベアラインに搬送
し、コンタクトレンズの欠陥を検査し、脱イオン水をパ
ッケージから排除し、組み合わせた要素をパレットから
取り出し、欠陥レンズを含むパッケージはコンベアライ
ンに残し該要素を回収箱に集積し、正しいレンズを含む
パッケージは良好な製品ラインに載せ、良好な製品ライ
ンのレンズを一定の配列にまとめてパレットに搬送し、
一定量の生理食塩水溶液をパッケージに導入し箔カバー
をパッケージに熱封止することを含む。

【００１１】さらに詳しくは、上記で導入した処理を実
施し本発明の装置を含むアセンブリに関して、脱イオン
水注入アセンブリは一定量の脱イオン水をパレット上の
パッケージ要素に注入するための装置である。脱イオン
水注入アセンブリは一定配列のパッケージ要素のパレッ
トが離れた製造位置からコンタクトレンズを受け入れる
第２の位置へ搬送されるコンベアライン上に取り付けて
ある。パッケージ要素の一定配列の空間的分布は検査ス
テーションの光学配列に適合するように特に設定する。

【００１２】本発明のレンズ取り出しおよび検査アセン
ブリは水和パレットから第１の位置でレンズを引き上
げ、脱イオン水の追加とともに第２の位置でパッケージ
要素に入れるレンズ搬送装置である。レンズの搬送に加
えて、本装置は水和パレット内のレンズの方向をパッケ
ージ要素（およびレンズ検査ステーション）に対応する
方向にレンズの空間的配置を変更する。

【００１３】レンズを水和パレットから取り出しパッケ
ージ要素に移し換える手段に関して、さらに詳しくは、
水和パレットはレンズを一定量の脱イオン水とともに配
置する一組の凹面を含む。凹部の底には液体を排出でき
る少なくとも１つの孔を含み、ここに凹部から濡れたレ
ンズを持ち上げる。レンズ搬送アセンブリは一組の下向
きに延出する細長いフィンガ要素を含み、それぞれのフ
ィンガ要素は持ち上げたレンズを表面張力で固定する凸
面レンズ搬送表面を有する。凸面レンズ搬送表面は円環
状に持ち上がったスカートがチップ周囲に設計してあり
レンズが搬送中に所望の位置から滑り落ちるのを防止す
る。レンズ搬送装置のフィンガ上の凸面レンズ搬送表面
へ搬送されたレンズは露出した表面に小さな気泡を有す
ることがある。検査工程でレンズ表面上に気泡が残った
ままだと、正しい検査の障害になりレンズが誤って不良
品と判定され不必要に破棄されることがある。少なくと
も１つの空気ジェットを各レンズに吹き付けて露出した
表面から気泡を除去する。

【００１４】レンズ搬送アセンブリのフィンガは案内レ
ールに摺動自在に取り付けた平行ビームに列状に取り付
けてある。平行なビームはピストン／シリンダ要素と互
いに結合してあり、レンズを取り出し気泡を吹き飛ばす
段階を実行したら互いに引き上げられる。この動作は１
つの軸に対してレンズの相対的な分離を変更し、レンズ
はレンズ検査パレットに設けた配列に適合するように整
列される。

【００１５】レンズ搬送アセンブリは検査パレット上の
位置へ、第２の場所に直線的に移動する。レンズ搬送ア
センブリのフィンガはフィンガのレンズ搬送表面にある
小さな絞りから脱イオン水タンクへ延在する内部導管が
設計してあり、脱イオン水が選択的に放出できる。フィ
ンガとこれに固定したレンズにパッケージ上の位置で小
さな脱イオン水のジェットが各絞りから放出され、コン
タクトレンズをレンズ搬送表面から分離し検査キャリア
に載置されたパッケージ内に落し込む。

【００１６】パレットとコンタクトレンズを含むパッケ
ージ要素はコンベアベルトで緩衝ステーションへ搬送さ
れる。さらに詳しくは、パレットが分離装置へ搬送さ
れ、交互にパレットを平行なコンベアラインへと向きを
変える。コンベアラインは第１の端部から離れた端部へ
充分な距離延在し、大幅な時間的遅延に対応できるよう
にしてあり、起動に長い時間を必要とする一体成型ライ
ンを停止することなくレンズを保存しておくことができ
る。

【００１７】「コンタクトレンズの検査とパッケージを
準備するための方法ならびにその装置」と題する米国特
許出願第０８／２５８，５５７号の教示する緩衝ステー
ションは検査ステーションの後で製造ラインに配置して
レンズを含むパッケージから脱イオン水を排出する。液
体環境がない場合、レンズは再注入まで１５分以上持ち
こたえられない。緩衝ステーションをレンズが脱イオン
水に浸されているライン内の一点に移動することでレン
ズを損傷することなく無期限に保持することができる。

【００１８】緩衝ステーションの離れた端部で、パレッ
トを保管できる並列コンベアラインの端部において、２
つのコンベアラインからの交互のパレットを組み合わせ
て次の処理ステーションに送る組み立てアセンブリがあ
る。さらに詳しくは、緩衝ステーションの平行コンベア
ラインは端部（パレットが搬送されて来る端部）に２つ
のパレットの流れを選択的に組み合わせて次のコンベア
へ渡せるようにする装置が取り付けてある。

【００１９】図面を参照してさらに詳しく後述する緩衝
ステーションの実施例において、パレットを緩衝ステー
ションへ搬送し緩衝ステーションの後に延在するコンベ
アラインは２本の平行なコンベアラインの第１のライン
と共直線でこれに隣接する。そのため分離装置は第１に
１つのパレットを第１の緩衝ラインへ送り、次のパレッ
トを平行な第２の緩衝ラインへ送り出すことができる。
同様に、しかし逆の方法で、組み合わせ装置は第１の緩
衝ラインからの１つのパレットを通過させ第２の緩衝ラ
インからのパレットを緩衝ステーションの先へ続くコン
ベアラインへ搬送し第１の緩衝ラインからの次のパレッ
トが通過できるようにして次々と送り出せるように動作
する。

【００２０】本装置の別の変化において、分離および組
み合わせ装置は連続的にまたは選択的に２つの緩衝ライ
ンのパレット列を分割し結合させる。第１の変化におい
て、パレット列は製造ラインの運転中常に分離装置で分
割され組み合わせ装置で統合される。分離装置と組み合
わせ装置は後続の処理ステーションが中断した条件下で
のみ係合する。この別の変化の分離装置は中断時にだけ
動作し、組み合わせ装置は第２の緩衝ライン上にパレッ
トが無くなるまで後続のアセンブリが再開してからも動
作を継続する。分離装置と組み合わせ装置をパレットの
分離と組み合わせに使用する別の緩衝アルゴリズムが各
種存在し、その全てが機能的に等価で本発明の範囲内に
存在することは理解されよう。

【００２１】緩衝ステーションから継続するパレット列
は取り出し位置に搬送される。この位置でパレットはコ
ンベアラインから低振動パレット搬送アセンブリによっ
て持ち上げられ低振動コンベア上に載置される。低振動
コンベアは検査ステーションへパレットを搬送してここ
で水和されパッケージされたレンズの光学的特徴の判定
を行なう。レンズの認識される光学的特徴がレンズ表面
に付着した気泡によって歪められているとレンズの正確
な検査が行ない得ないことは理解されよう。パッケージ
内の脱イオン水の波と振動も同様の歪曲効果を有し、欠
陥の誤検出を招来する。そのため低振動コンベアライン
は水の動揺に起因する歪みを押さえるための手段を提供
する。

【００２２】しかしシステム内の製品の流れと同じ速度
を維持するため、低振動コンベアラインに沿ったパレッ
ト列のスピードの減少をここに沿って移動するパレット
の密度の対応する増加で補償しなければならないことは
理解されよう。低振動パレット搬送アセンブリは連続し
たパレットを低振動ライン上に接近させて配置しパレッ
トの間隔を実質的にそれまでのコンベアラインより減少
するようにする。

【００２３】各パレット内の各レンズの光学的正確さの
決定は制御装置／処理装置のメモリ内に記憶され、良品
レンズを不良品レンズから分離するための手段を続けて
使用する。しかし第１に、脱イオン水を充填したパッケ
ージを含むパレットを水抜きアセンブリへ搬送する。レ
ンズの光学的正確さが判定された後でのみ適切な生食水
をパッケージに導入する。前述のように、レンズの光学
的および物理的特性には生食水中で数時間かけて平衡化
する必要があるのでレンズ検査が終わるまでの生食水導
入の遅延で製造ラインは大幅に迅速に進むことができ
る。この平衡化はレンズが製造ラインから排除されてか
ら封止したパッケージ内で有利にも行なうことができる
ことは理解されよう。

【００２４】検査ステーションにおいて、光ビームまた
はパルスを光源からレンズパッケージに放射し、垂直レ
ンズユニットで受信して画面に向けて合焦させることで
レンズの画像を作成する。画像は電気的情報信号に変換
してこれを処理し、レンズが民生用に受け入れられるか
を決定する。レンズ検査の結果はプログラマブル論理制
御装置に記憶し、ここで後続の取りまとめおよび搬送ア
センブリを調整する。

【００２５】検査後、パレットをコンベアラインの上に
取り付けてある水抜きアセンブリへ持ち上げる。コンタ
クトレンズを含むパッケージから脱イオン水を排出する
装置は、本発明の譲受人にこれも譲渡される「溶液除去
ノズル」と題する米国特許出願第０８／９９９，２３４
号に教示されている。

【００２６】水を排出したら、パッケージをコンベアラ
インに沿ってレンズパッケージ取り出し地点に搬送す
る。この場所でパッケージをレンズパッケージ搬送アセ
ンブリによりパレットから持ち上げ別のコンベアライン
に移し換える。さらに詳しくは、レンズパッケージ搬送
アセンブリの別の変化が存在する。第１の変化は、レン
ズパッケージ要素がパレットから全部取り出されるもの
で、第２の変化は正しいレンズを含むパッケージだけを
取り出すものである。第１の変化はパッケージを破棄コ
ンベアラインへ搬送し、不正確に形成されたレンズとこ
れが入れられているパッケージを破棄するため搬送中に
停止する。アセンブリは残りの正しく形成されたレンズ
とパッケージを良品コンベアラインへ搬送する。第２の
変化において、レンズパッケージ搬送アセンブリは正し
く形成されたレンズとパッケージだけをパレットから取
り出して良品コンベアへ移動する。破棄されたレンズは
後続の回収手順で検査パレットから取り出される。いず
れの変化においても、検査アセンブリで決定を行ない、
これが処理装置／制御装置によりメモリへ記憶され、レ
ンズパッケージ搬送アセンブリでこれを実行することが
理解されよう。

【００２７】さらに詳しくは、レンズパッケージ搬送ア
センブリに関して、一組の、真空岐管から下向きに延在
する下降フィンガがパレット上のパッケージの直上に配
置される。上記位置から下降し、フィンガ先端をパッケ
ージに当接させ、内部開放容積に真空引きすることでパ
ッケージがレンズパッケージ搬送アセンブリに固定され
る。前述のように、処理装置／制御装置は選択的に光学
的に正しいレンズパッケージの拾い上げを制御するか、
またはアセンブリがレンズパッケージを全部拾い上げ
る。いずれの場合にも、所望のレンズパッケージが良品
コンベアラインに搬送され、ここで真空を解除してレン
ズパッケージをフィンガ先端から落とす。

【００２８】いずれの場合にも、最終的に良品コンベア
ラインに載置されるレンズパッケージの配列は必ずしも
パレット上にあったときのような（不正確に形成された
レンズパッケージが除去された）一定配列でなくとも良
い。良品ラインは取りまとめ機能を実行し、これによっ
てレンズパッケージは一定の配置に直される。さらに詳
しくは、コンベアラインは独立した囲い構造に製品を搬
送する。第１のレンズパッケージは取りまとめ案内レー
ル（移動の１つの軸に沿ってレンズパッケージを整列す
る）の間を搬送されて囲いに入れる。ライン上の第１の
レンズパッケージは遠位端でゲートにより停止される。
次のレンズパッケージは先行パッケージに続き第１のパ
ッケージと当接して停止する。所定数のレンズパッケー
ジが囲いに入り、レンズパッケージの一定配列が作成さ
れたら、コンベアラインからレンズパッケージを取り出
し最終パッケージパレットに載置する。

【００２９】さらに詳しくは、レンズパッケージ要素は
コンベアラインによって向けられた囲いから、回転する
レンズパッケージ搬送アセンブリにより取り出される。
このアセンブリは多くの態様でレンズパッケージ転送ア
センブリに類似した懸垂フィンガの配列を含み、これが
レンズパッケージ要素の配列を持ち上げてパレットに載
置する。このアセンブリはさらに要素のアレイを回転さ
せて１次パッケージに使用するパレットの方向に一致さ
せる回転運動を含む。

【００３０】レンズパッケージ要素がパレットに載置さ
れてから、生理食塩水秤量封止アセンブリに入る。さら
に詳しくは、パレットは生理食塩水分注ユニットの下の
位置へ徐々に移動される。このユニットは液体分注器の
列を含み、これがパッケージに生理食塩水を充填する。
パレットが液体分注器の下に徐々に位置合わせされる
と、緩衝生理食塩水がパッケージのそれぞれに注入され
レンズのそれぞれが平衡段階に入り、人間の眼球の張力
（等張性を有する）に適合させる。

【００３１】パッケージに生食水を充填したら、パレッ
トを前進させ箔ラップで封止する。さらに詳しくは、箔
ラップをパッケージに適用し封止する装置に関して、箔
ラップ剤量の細長い区画を印刷装置（特定のレンズ使用
に関する情報を印刷するため）から前進させる。箔はパ
ッケージ要素の配列の上部を横断して適合するような大
きさの断片に切断される。箔の断片とレンズパッケージ
アセンブリが互いに位置合わせされる。真空把持装置で
箔断片を把持しパッケージ要素に向けて下ろし、断片が
当接するように配置する。箔ラップ装置が所定位置に来
ると、封止機構をパッケージに当接させ、１回の高温短
時間サイクル封止動作でパッケージに箔を熱封止する。
封止したパッケージは封止アセンブリの先へ進め、平衡
化の間貯蔵し最終的に配送用にパッケージされる。

【００３２】

【発明の実施の形態】コンタクトレンズを組み合わせ検
査し封止するためと要素をパッケージするための自動装
置の前述の要約に記載した本発明の利点およびアセンブ
リは、好適実施例についての以下の詳細な説明を添付の
図面と合わせて参照することにより当業者には容易に理
解されるであろう。図面において類似の要素は複数図面
にわたって同一の参照番号で示してある。本発明は水和
後に自動コンタクトレンズ製造施設の処理ステーション
で使用するように設計され特にこれに適している。自動
製造ラインで一体成型したコンタクトレンズ、たとえば
同時出願中の、「統合コンタクトレンズ一体成型」と題
する米国特許出願第０８／２５８６５４号（ＶＴＮ−０
７７２）（代理人整理番号９０１６）に開示されている
ような自動製造ラインで製造され、「ソフトコンタクト
レンズを水和するための自動化方法ならびにその装置」
と題する米国特許出願第０８／２５８５５６号に開示さ
れている水和システムで水和され、「レンズ検査法およ
びその装置」と題する米国特許出願第０８／９９４５６
４号に開示されているように自動検査されたコンタクト
レンズは本発明により特に利益を受ける。

【００３３】本発明は特定のアセンブリならびに装置に
関して、これらの特徴を示す図面に対して説明を行う。
さらに詳しくは、本発明は次のような幾つかのアセンブ
リに関して説明する。第１に、レンズを挿入する前にパ
ッケージ要素へ充填する脱イオン水注入アセンブリ、第
２に、水和パレットからレンズを受け取り空間的配置を
変更してパッケージ要素に載せるレンズ搬送検査アセン
ブリ、第３に、一時的に後続アセンブリの中断中にレン
ズパッケージパレットのグループを保持するための緩衝
領域を提供する緩衝ステーションとここに含まれる分離
および取りまとめ装置、第４に、検査パレットをコンベ
アラインから取り出して低振動検査アセンブリコンベア
ラインに挿入し、どのレンズパッケージが光学的に正確
かを決定して脱イオン水をパッケージから排出する低振
動レンズパッケージ搬送、検査、水抜きアセンブリ、第
５に、レンズパッケージ要素をパレットから取り出して
光学的に正確であると決定されたレンズパッケージを良
品コンベアラインに載置するレンズ搬送アセンブリ、第
６に、コンベアラインが光学的に正確なレンズパッケー
ジ要素を一定の配列に取りまとめてレンズパッケージ搬
送アセンブリが配列を取り出し、水平面内で要素を回転
させ、別のパレットラインに搬送する良品コンベアライ
ンと回転レンズパッケージ搬送アセンブリ、第７に、適
切な生食水をレンズパッケージ要素に導入し出荷と識別
のためにパッケージ要素の上部に箔ラベルを熱封止する
生食水注入装置と箔封止アセンブリ。

【００３４】［脱イオン水注入アセンブリ］図１を参照
すると、好適なパッケージ要素１０が斜視図で図示して
ある。パッケージ要素は同時出願中の米国特許出願９９
５６０７号でさらに完全に説明してあり、この開示は本
明細書で参考として含めてある。パッケージ要素１０は
射出成型により形成するか、またはポリプロピレン等の
プラスチックシート材を熱形成する。パッケージ要素１
０は平坦で基本的に長方形の形状のプラットホーム部分
１２を含み、プラットホーム部分の対向する側面に形成
した位置決めノッチ１６ａ、１６ｂにより横方向に独立
した部分１４ａ、１４ｂに視覚的に分割されている。第
１の部分１４ａはコンタクトレンズと液体を受け入れ搬
送するのに特に好適な凹部２４を形成する。第２の部分
１４ｂは一般に平坦で、密着させるのに好適な表面を提
供することにおいて真空挙上手段との当接のための理想
的な位置を提供している。

【００３５】パッケージキャリアはプラットホーム部分
１２から外向きかつ下向きに角度をつけて下降する壁部
分が一端に形成してあり角度をつけたフランジ部材を形
成する。プラットホーム部分１２の角からこれの対向す
る端部で下向きに下降しているのは、一対の位置決めフ
ランジ２０、２２で、一方だけが図１に図示してある。
位置決めフランジ２０、２２は角度をつけたフランジ１
８および位置決めノッチ１６ａ、１６ｂとともにロボッ
ト操作の間にパッケージキャリアを揃えるために使用す
る。特に、ノッチ１６ａ、１６ｂはプラットホーム部分
１２のいずれかの側面に設けて各種キャリアパレット上
の位置決めピンと協働できるようにしてある。フランジ
構造１８、２０、２２はパッケージ要素が配置されるパ
レットの立体構造と適合し、パレット上に要素を保持す
るためのさらなる固定手段を提供する。

【００３６】前述のように、プラットホームの第１の部
分１４ａは基本的に半球状の凹部２４を含みコンタクト
レンズ（図示していない）の曲面形状と一般に適合す
る。コンタクトレンズは封止した状態で凹部２４に格納
されるのに適し、同時にマルチネス（Ｍａｒｔｉｎｅ
ｚ）の米国特許第４，６９１，８２０号に開示されてい
るのと同様の方法で好適な滅菌水溶液に浸漬される。該
出願は本発明の譲受人に譲渡され、これの開示は本明細
書において参考として含めてある。プラットホーム部分
１２から外向きかつ下向きに下降する壁部分１８の直立
部分はパッケージ要素の自動整列を提供する上で凹部２
４の高さまたは深さと等しい。

【００３７】凹部２４は以下で関連する図面を参照して
さらに完全に説明する脱イオン水排出アセンブリにおい
て脱イオン水の排出中に凹部２４の中央部にコンタクト
レンズを保持することの補助に用いられる複数の小さな
把持刻印２６も含む。

【００３８】凹部２４の外周は持ち上がった円環状のリ
ム２８を含み、商業的分配のためにコンタクトレンズと
パッケージ要素を気密的に封止する箔封止アセンブリに
おいて箔ラベルの熱封止の効率を高めるために設けてあ
る。切り欠き３０は消費者が箔ラップを剥して中に含ま
れるレンズに到達し使用する際に箔ラップの把持を容易
にするために用いる。

【００３９】図２を参照すると、パッケージ要素が脱イ
オン水注入アセンブリへ搬送され、レンズ搬送アセンブ
リ、レンズ検査アセンブリ、脱イオン水排出アセンブリ
を介してレンズ搬送アセンブリへ搬送される検査パレッ
トが斜視図で図示してある。パレット４０はパッケージ
要素１０の凹部２４の下側を受け入れる形状の空洞４６
の第１と第２の平行な列４２、４４を含む。空洞の平行
な列４２、４４は２つの壁部分５０ａ、５０ｂにより形
成されたチャンネル４８で分離されている。列４４に対
応する壁は下向きかつ外向きに下降し、傾斜角度はそれ
ぞれのパッケージ要素１０の下降する壁部分１８を平坦
に受け入れるように特に設定してある。列４２の外側エ
ッジ５４は列４４に配置されたパッケージ要素１０の壁
部分１８を受け入れるように同様の傾斜が持たせてあ
る。

【００４０】パレットにはパッケージ要素の位置決めフ
ランジ２０、２２を受け入れるための一対の細長い切り
欠き５６、５８が設けてある。細長い切り欠き５６、５
８はパレットを挙上、回転、搬送する搬送手段のための
明確な把持表面を提供する。さらに、パレット４０は側
方エッジでパッケージ要素と係合する位置決めピン５２
を含む。位置決めピン５２はパッケージ要素１０のノッ
チ１６ａ、１６ｂに係合し、特にパレットの長軸に対し
て位置合わせにおいてさらなる精度を提供する。それぞ
れが対応するパッケージ要素の特徴に結合する傾斜した
壁部５０ｂ、５４、溝５６、５８、位置決めピン５２の
組み合わせは斜め回転に対して確実にするための特に効
果的な手段を提供する。

【００４１】検査パレット１０には３つの位置合わせ開
口部６０がパレット４０のいずれかの側面に設けてあ
り、本発明のアセンブリに関連した手段においてパレッ
トを所定位置にこれの動作中に搬送し固定するために使
用する。

【００４２】図２において示唆されるように、パッケー
ジ要素１０は１６個の組で製造され所定の配列、典型的
には２×８にパレット４０上に配置されている。パレッ
トとパッケージはコンベアライン経由で脱イオン水注入
アセンブリへ２個一組として４×８の配列を形成する方
向に向けて搬送される。

【００４３】図３および図４を参照すると、脱イオン水
注入アセンブリ１００が正面図と側面図で図示してあ
る。アセンブリ１００は４つの独立した要素を含む。水
供給ヘッド１１０、一組の協働して縦方向に向けたスト
ップ１２０ａ、１２０ｂ、パレット位置決め装置１３
０、オーバーフロー排水ユニット１４０である。水供給
ヘッド１１０はコンベアライン１０２とその上のパレッ
ト４０に対して上下移動する。一組の協働して縦方向に
向けたストップ１２０ａ、１２０ｂは前進するパレット
４０を停止させるためと、一対のパレットをサイクルご
とに供給するために用いる。パレット位置決め装置１３
０は前進するパレット４０の対を受け入れ、装置自体と
パレットを水平方向に第１の注水位置まで前進し、次に
第２の注水位置へ移動する。第２の位置の後でパッケー
ジが充填されると、パレット位置決め装置１３０は縦方
向に移動してパレット４０をコンベアライン１０２に沿
って前進させることができる。パレット位置決め装置１
３０は次の前進するパレット４０の組を受け入れる位置
まで往復運動して戻る。オーバーフロー排水ユニット１
４０はコンベアラインの直下に配置され、パレット位置
決め装置１３０と垂直方向に整列し、供給装置からの排
水を受け止める。

【００４４】図３に図示してあるように、一組の協働し
て縦方向に向けたストップ１２０ａ、１２０ｂがパレッ
ト４０を秤量前に前進する。一組の協働して縦方向に向
けたストップ１２０ａ、１２０ｂのそれぞれはコンベア
ライン１０２の移動軸に対して直交する正面の１つを有
する縦方向に位置合わせしたプレート１２２を含む。プ
レート１２２はピストン／シリンダ１２４に接続され、
これの選択的な垂直動作でプレート１２２がコンベアラ
イン１０２に沿って前進するパレット４０の列に前進す
る。

【００４５】図３および図４に図示してあるように、水
供給ヘッド１１０は水平方向に配置された往復運動する
支持プレート１１２を含む。支持プレート１１２は４×
４の行列に配置した１６個の孔を有する。支持プレート
１１２の上部は１６個の可撓性ホース１１４、たとえば
タイゴン配管またはその他の液体用導管、の組を受け入
れ、脱イオン水を支持プレート１１２の底部から下向き
に延出し正確な量の脱イオン水を供給するのに特に適し
ている１６個一組の細長いテフロン（登録商標）チュー
ブ１１８に供給する。一般に分注サイクルの不用意な時
刻にここから落下するような大きな水滴として水がテフ
ロン表面に付着しないのでこのような使用にテフロンは
特に望ましい材料である。

【００４６】支持プレート１１２は１１１へ側方エッジ
で結合し、さらに完全に説明する所定の脱イオン水分注
サイクルにしたがって水供給ヘッド１１０（およびテフ
ロンチューブ１１８）を上下させるように作動すること
ができる。

【００４７】コンベアラインの下に、排出サイクルまた
はサイクル誤供給の間に分注器から放出される過剰な水
を受け止めるように配置してあるオーバーフロー排水ユ
ニット１４０がパレット位置決め装置１３０と垂直方向
に整列してある。排水ユニットは傾斜した基部を有する
水盤を含み、漏斗状の形状を形成し、ここの水を基部の
孔１４４に送り込む。孔１４４は排水管１４６に接続し
てあり、排水をアセンブリから離れた場所へ輸送する。

【００４８】脱イオン水注入アセンブリ１００の第４の
要素はパレット位置決め装置１３０を含む。この要素は
一対の前進するパレット４０を受け入れ、第１にこれを
水供給ヘッド１１０の直下の位置に第１の位置で保持し
てパッケージ要素の第１の１６個の凹部２４が脱イオン
水で充填できるようにする。第１の１６個の凹部２４が
充填されると、パレット位置決め装置１３０は水平方向
に第２の位置まで移動し、パレット４０を第２の位置で
水供給ヘッド１１０の直下に再配置する。この位置で一
対のパレット４０の第２の１６個の凹部４０は一定量の
脱イオン水を受け入れる。分注の第２段階が行なわれる
と、位置決め装置はパレットを開放し、上昇してパレッ
トをこれの下で前進させ、パレット受け入れ位置（第１
の位置）まで往復運動して戻る。

【００４９】パレット位置決め装置１３０の要素に関し
てさらに詳しくは、位置決め装置は一対の離れたアーム
１３１、１３２を含み、これがコンベアライン１０２を
横方向に交差して延出し、理想的にはコンベアライン１
０２を前進するパレット４０の対を受け入れ保持するよ
うな間隔とする。アーム１３１、１３２は第３の横方向
の端部１３３において垂直方向を向いたピストン／シリ
ンダ１３４に接続されており、ピストン／シリンダ１３
４が分注サイクルのタイミングに合わせてアーム１３２
を上下させる。

【００５０】垂直方向に向けたピストン／シリンダ１３
４に加えて、アーム１３１、１３２は細長いスパー部材
１３５と水平方向に配置したピストン／シリンダ１３６
を介して相互に接続される。ピストン／シリンダ１３６
の作動によりアーム１３１、１３２は互いに対して移動
する。より詳しくは、アーム１３１は分注ヘッドの前方
に配置されており、コンベアライン１０２の動く方向に
対して分注ヘッドから上手側にあり、もう一方のアーム
１３２が水供給ヘッド１１０から下手側に離れるように
動いても停止したままで、パレット４０の対を第２の分
注位置へ移動させる。

【００５１】動作においてアセンブリ全体は所定のタイ
ミングスケジュールにしたがって機能し、パレット４０
の対のコンベアライン１０２に沿ったアセンブリへ向か
う前進から始まる。一対のパレット４０が一組の協働し
て縦方向に向けたストップ１２０ａ、１２０ｂの第１を
通過すると、プレート１２２が持ち上がり、さらなるパ
レット４０が分注位置へ入るのを制限する。

【００５２】２つのパレット４０が第２の協働して縦方
向に向けたストップ１２０ｂに達するまで前進し、この
点でパレット位置決め装置１３０が第１の分注位置にパ
レットを保持する位置へ下降する。脱イオン水をテフロ
ンチューブ１１８経由でパレットの第１の１６個の凹部
２４へ注入する。水を注入すると、縦方向のストップ１
２０ｂが後退して、パレット位置決め装置１３０の水平
方向に向けたピストン／シリンダ１３６が作動し、これ
によってパレット４０を第２の分注位置に配置する。第
２の組の１６個の凹部２４に脱イオン水を充填したら、
アーム１３１、１３２が垂直方向に向けたピストン／シ
リンダ１３４により持ち上げられ、水平方向に向けたピ
ストン／シリンダ１３６が後退する。

【００５３】第１のパレット４０の対がアセンブリ１０
０を通過すると、垂直ストップ１２０ａが下降して次の
パレットの対が分注部に入れるようにし、第２の組の垂
直ストップ１２０ｂが上昇する。第２の対のパレットが
前進してから、垂直ストップ１２０ａが持ち上がり次の
パレット４０が入るのを停止させ、サイクルを繰り返
す。

【００５４】パッケージ要素１０のそれぞれが一定量の
脱イオン水を受け入れると、パッケージ要素とパレット
はコンベアラインに沿ってレンズ組み込み位置へ搬送さ
れここでそれぞれの凹部２４が後述するような組み込み
アセンブリによってコンタクトレンズを受け入れる。

【００５５】［レンズ搬送および検査アセンブリ］図５
を参照すると、コンタクトレンズ水和パレット２００が
上面図で図示してあり、破線は水和パレットの内部構造
に対応している。コンタクトレンズ水和パレット２００
は３２個の半球形の凹部２０２を含み、本発明の譲受人
に同様に譲渡される「ソフトコンタクトレンズを水和す
るための自動化方法ならびにその装置」と題する米国特
許出願第０８／２５８５５６号にさらに完全に開示され
ているように一連の取り出しステーションを経由してコ
ンタクトレンズが搬送される。

【００５６】コンタクトレンズ水和パレット２００はパ
レットの上部表面から上向きに延出する複数の導管２０
６を有する。これらの複数の導管２０６は内部分岐導管
２０８を経由して小さな孔２０４に接続してあり、これ
の１つがそれぞれの半球形の凹部２０２の底部に、これ
の底部で配置される。孔２０４は外部供給とガスおよび
／または液体の流動的連通において接続され、液体また
はガスを半球形の凹部２０２の表面とそこに配置してあ
るレンズの間に選択的に導入することができる。ガスま
たは液体の孔２０４を介した選択的導入はレンズを上向
きに推進し、それぞれが後述するようにレンズ搬送アセ
ンブリのフィンガ要素の対応する凸レンズアタッチメン
ト表面に張り付けるようにするために使用する。

【００５７】図６、図７、図８を参照すると、コンタク
トレンズ搬送アセンブリ２１０がそれぞれ側面、上面、
斜視図で図示してある。コンタクトレンズ搬送アセンブ
リ２１０は一般にヘッド要素２４０と２重軸の直線移動
取り付けユニット２２０とを含む。第１に、２重軸の直
線移動取り付けユニット２２０に関して、取り付けブラ
ケット２２２が下側の水平表面２２２ａでヘッド要素２
４０に接続される。取り付けブラケット２２２は基板要
素２２４に取り付けられ、この関連において取り付けブ
ラケット２２２は垂直方向に向けた移動機構を用いて上
下することができる。関節ロボットを含む各種手段を取
り付けブラケット２２２の上下に使用できることは理解
されよう。しかし、好適な機構は位置の間でヘッドを往
復移動させるためのＩＫＯボールねじ駆動システムを含
む。

【００５８】図８に図示してあるように、基板要素２２
４は水平トラック２２６に取り付けてあり、これに沿っ
て動力手段の動作に合わせて移動する。図８において、
動力手段２２８はボールねじ駆動であるように図示して
あるが、同等の機能を提供するために各種の別の移動手
段を使用できることが理解されよう。たとえば、移動手
段は油圧または空気圧ピストン／シリンダ装置を含むこ
とができ、またはラックアームアセンブリを含むことが
できる。ボールねじは精度、機械的単純さ、長期的運用
性、効率の面で好適である。

【００５９】ヘッド要素２４０に関して、結合要素２４
２が上端で取り付けブラケット２２２の下側表面に固定
してある。結合要素２４２の下端は一対の案内プレート
２４４に取り付け、これはクロスバー２４６により互い
に離れたまま平行に保持されている。互いに離れた関係
でクロスバー２４６に摺動自在に取り付けてあるのは一
組の４本の水平支持ビーム２４８である。水平支持ビー
ム２４８は適切な位置合わせにしたがって互いに引き込
まれるまたは離れることができるようにクロスバー２４
６に摺動自在に取り付けられている。

【００６０】水平支持ビーム２４８ａ〜ｄが互いに移動
できるようにする手段が一対のピストン／シリンダ２５
０、２５２により提供される。図７の実施例では、第１
のピストン／シリンダ２５０は２本の内側ビーム２４８
ｂ、ｃに接続し、第２のピストン／シリンダ２５２は２
本の外側ビーム２４８ａ、ｄに接続する。図７に図示し
てあるように、第２のピストン／シリンダ２５２は外側
ビームの一方２４８ａのブラケット２５４へ直接溶接し
てあり、第２のピストン／シリンダ２５２を外側ビーム
２４８ｄに取り付けられたブラケット２６０へ結合する
連結プレート２５６へ溶接してある。第１のピストン／
シリンダ２５０はブラケット２６２ａ、２６２ｂに直接
連結してあり、さらにこれが２本の内側ビーム２４８
ｂ、ｃへ溶接してある。

【００６１】それぞれの水平支持ビーム２４８ａ〜ｄか
ら下向きに延出しているのは複数のフィンガ要素２６４
で、これにレンズが移動中に貼り付く。好適実施例にお
いては３２本のフィンガ２６４があり、４本のビームに
ビーム当たり８フィンガの４×８配列で取り付けてあ
り、これがコンタクトレンズ水和パレット２００の３２
個の半球形の凹部２０２に対応する。第１と第２のピス
トン／シリンダ２５０、２５２の選択的作動でビームが
互いに移動し、フィンガ要素２６４の相対的間隔を変更
する。

【００６２】図９を参照すると、フィンガ要素２６４の
側面図が提供されている。フィンガ要素２６４は凸レン
ズアタッチメント表面２６６を有する細長い形状を含
み、表面２６６の湾曲は一般にコンタクトレンズの凹面
の曲率に対応する。中心部の孔２６８はフィンガ２６４
を通り上部２７０からレンズ搬送表面２６６に延出して
いる。この孔２６８はここを通る液体の選択的排出のた
めに含めてあり、該液体は脱イオン水であり、対応する
パレット４０へのレンズの配置に関して後述する。

【００６３】各フィンガ２６４の端部はフィンガ２６４
の一般に円筒状の軸部分２７４からレンズ搬送表面２６
６の湾曲した形状を分離する円環状にスロットのあるス
カート２７２を含む。このスロットのあるスカート２７
２は垂直方向に向いたスロット２７２ａとスカート要素
２７２ｂを交互に含み、アタッチメント表面２６６にレ
ンズを保持するのを助け摺動するまたは所望の位置から
移動するのを防止する。垂直方向に整列したスロット２
７２ａは、レンズ搬送表面で上向きに流れる液体または
ガスが円滑に流れるようなチャンネルを提供するように
設計されている。スカート要素２７２ｂは前記液体また
はガスが表面に流れるときにレンズ搬送表面からコンタ
クトレンズが滑り落ちるのを防止する。

【００６４】円環状の取り付けディスク２７１が先端２
６６から離れた位置でフィンガ２６４の円筒状の軸の周
囲に配置してある。取り付けディスク２７１は対応する
水平支持ビーム２４８の上側または下側表面に結合し、
フィンガ２６４の上部がレンズ搬送表面２６６が下向き
に延出することで脱イオン水等の液体の外部供給に接続
される。いずれの場合にも、フィンガ２６４の上部２７
０は好ましくは可撓性に成して、空気または脱イオン水
等の流体を所定のアセンブリの運転に合わせて中心部の
孔２６８へ選択的に供給できるようにチューブ２７３に
接続する。

【００６５】図８に図示したように、動作において水和
パレットはコンタクトレンズ搬送アセンブリ２１０の直
下の位置へレンズ搬送ライン２７５に沿って前進する。
２重軸の直線移動取り付けユニット２２０がヘッド要素
２４０を下げ、フィンガ２６４のレンズ搬送表面がパレ
ットの半球形の凹部２０２の直上に配置される。所定位
置につくと、一定量の空気をプレートの導管２０６、２
０８経由で吹き付ける。空気はコンタクトレンズを凹部
２０２からフィンガ２６４のレンズ取り付け表面２６６
にコンタクトレンズ搬送アセンブリ２１０に到着する前
に幾つかの取り出しステーションを経由してレンズがパ
レットに搬送されると、レンズとパレットの凹部２０２
は脱イオン水が残留している。脱イオン水はレンズが表
面張力によってフィンガ２６４の表面２６６に貼り付く
のを支援する。レンズは湾曲したレンズアタッチメント
表面２６６に追加の界面活性剤ありまたはなしで貼り付
くが、界面活性剤を追加してさらに効果的に表面を濡ら
し脱イオン水の表面張力と周辺の大気圧によりレンズの
付着を促進することができる。搬送において、レンズの
１．５ミリ以内にフィンガチップ２６６のそれぞれを配
置して直接かつ正確な搬送を確保するのが望ましい。

【００６６】場合によっては、レンズの外側表面は付着
した脱イオン水中に気泡を有することがある。気泡が残
存していると、また溶解されないと、または何らかの方
法でレンズから除去されないと、レンズの光学的正確度
の後続の検査を妥協することになる。脱気イオン化水を
水和装置で用いて気泡の形成を最小限にし、またヘッド
要素２４０とフィンガ２６４が上昇したときにレンズの
表面から気泡が除去されるようにし、取り付けアセンブ
リが水和コンベアライン２７５とパッケージ要素パレッ
トライン１０２の間に配置した消泡ユニット２８０に搬
送する。

【００６７】図１０を参照すると、レンズを搬送するフ
ィンガ２６４と消泡ユニット２８０の凹部２８２の断面
図が図示してある。消泡ユニット２８０は凹部２８２の
一定の配列を有するプレート２８４を含む。凹部２８２
の一定配列はヘッド要素２４０のフィンガ２６４の間隔
に適合するように設計してある。凹部２８２の基部は貫
通孔２８６を含み、これが空気供給手段へ下向きに延出
する導管２８８の開口部を形成する。導管を経由した空
気の選択的排出はフィンガ２６４のレンズアタッチメン
ト表面２６６に貼り付いているレンズに向けられる。空
気ジェットによってレンズがレンズアタッチメント表面
２６６を移動するが、スロットのあるスカート２７２が
中心位置から１つのレンズ半径の一部より大きな摺動を
防止する。ジェットはレンズ表面から気泡を除去し、検
査工程でこのような気泡をレンズ自体の製造エラーとし
て誤認することはない。

【００６８】気泡除去工程を実行したら、ピストン／シ
リンダ２５０、２５２が作動して水平支持ビーム２４８
を持ち上げる。水平支持ビーム２４８に直交するレンズ
の相対的配置の変化（これによって４列８本のフィンガ
が互いに接近するが、列内でのフィンガの空間的分離は
変更されない）は検査ステーション装置にしたがってパ
レット４０上のパッケージ要素の配置が設定され、一体
成型または水和中のレンズの相対間隔とは同じではない
ことから必要である。

【００６９】ピストン／シリンダ２５０、２５２がフィ
ンガ２６４とその上のレンズを適正な配置の配列に設定
すると、水平方向に向けた移動手段２２８がヘッド要素
２４０とレンズをコンベアライン１０２上のパレット４
０の上の位置に搬送する。レンズが対応する凹部２０２
の上に配置されると、レンズとレンズアタッチメント表
面の間の空間へ中心部の孔２６８を経由して、一定量の
脱イオン水がフィンガ先端から放出される。脱イオン水
の量はレンズの表面への表面張力による貼り付きを破る
のに充分なものとしてレンズを水と一緒にパッケージ要
素１０へ運ぶ。

【００７０】コンタクトレンズとレンズパッケージ要素
は一対のパレット４０へコンベアコンベアライン１０２
によって緩衝ステーションである次の処理ステーション
へ移動される。レンズ搬送アセンブリのフィンガは開放
空間配列に復帰し、ヘッド要素２４０は水和コンベアラ
イン２７５の上の受け入れ位置に往復運動して戻り、次
のコンタクトレンズのバッチを待つ。

【００７１】［緩衝ステーション（分離装置および取り
まとめ装置）］コンタクトレンズ製造工程は大部分がレ
ンズ自体の取り扱い条件で決定される。たとえば、一体
成型した製品の取り扱いアセンブリ全部が設計されてい
る最も重要な制約の１つは光学表面に接触すべきではな
いことである。本発明のアセンブリに多く関連する取り
扱い条件はレンズが水和されると１５分以上乾燥状態に
放置しておくことが許されないことである。

【００７２】大半の製造ライン装置に当てはまるよう
に、本発明のアセンブリは、レンズ水和後の装置を形成
し、定期的な点検および／または製造に使用する材料の
補充を必要とする。たとえば、１次パッケージ処理ステ
ーション（生食水注入装置と箔封止アセンブリ）はパッ
ケージ要素に熱封止される箔材料の定期的な交換を必要
とする。しかし他のアセンブリの運転は中断に敏感であ
る。しかし一体成型アセンブリは最適な歩留まり量に重
要とされる適切な平衡のための連続運転を維持する必要
がある。

【００７３】幾つかのアセンブリが連続運転できるよう
にするため、またさらに他の処理ステーションの定期的
な点検または補給を提供するため、１つまたはそれ以上
の緩衝ステーションが必要である。緩衝ステーションの
理想的な位置は水和環境内にレンズがあるような場所で
なければならない。本発明の緩衝ステーションはレンズ
搬送アセンブリと検査ステーションの間に配置される。

【００７４】脱イオン水が充填され、コンタクトレンズ
を載置したパレット４０はそれぞれが２×８の行列を形
成する。対にすると、パレットは４×８の行列を形成す
る。レンズ挿入ステーション（レンズ搬送アセンブリ）
において、パレットの対は横向きに進行する。各パレッ
ト８個の凹部のカラムで形成された細長い軸はコンベア
ラインの動く方向に平行である。

【００７５】図１１、図１２、図１３、図１４を参照す
ると、分離ユニットと取りまとめユニットをそれぞれ含
む緩衝ステーションの斜視図である。図１２に図示して
あるように、緩衝ステーションはコンベアラインの第１
と第２と第３と第４の部分３０４、３０８、３１２、３
１６を含み、それぞれが同じ方向にパレットの移動のた
めに配置される。分離ユニット３２０は第１の部分３０
４の後方に配置し、取りまとめユニット３４０は第４の
部分３１６の手前に配置する。第２と第３の部分３０
８、３１２は互いに並列に走行し、それぞれ分離ユニッ
ト３２０で始まり取りまとめユニット３４０で終わる。

【００７６】緩衝コンベアラインの第１の部分３０４は
レンズ搬送コンベアラインコンベアライン１０２に直角
に配置され、前述のようにパレットをレンズ搬送アセン
ブリから進行させる。図１１を特に参照すると、レンズ
搬送コンベアライン１０２の終端と緩衝コンベアライン
の第１の部分の始まり、およびパレット４０を前者から
後者へ移動する横方向パレット搬送ユニット３０６が上
面図で図示してある。パレット４０の対がレンズ搬送コ
ンベアライン１０２の端部に達すると案内３００により
前進を止められる。パレット４０は圧板３０２によりレ
ンズ搬送コンベアライン１０２から緩衝コンベアライン
の第１の部分３０４へ押し出される。

【００７７】圧板３０２の動きに関してさらに詳しく
は、圧板３０２は壁要素３００のむこう側に配置されて
いる摺動要素３０５に動力的に接続されている後側から
延出するアーム３０３を含む。前方への摺動要素３０５
の選択的動作が圧板３０２の直線的な側方移動を提供
し、パレット４０を緩衝コンベアの第１の部分３０４に
移動させる。圧板３０５の逆動作で圧板を次のパレット
４０の対を受け入れる位置に往復運動する。圧板の適切
な動作を提供するような各種の機構を使用できることは
理解されよう。例としてはボールねじ駆動、油圧、空気
圧、またはピストン／シリンダ要素、または機械的ラッ
ク装置がある。

【００７８】検査パレット４０の対が緩衝ラインの第１
の部分３０４に移送されると、パレットは並列の関係か
ら直列の関係に変形されるが、これは部分３０４がレン
ズ搬送コンベア１０２に直交する方向に向いているため
である。緩衝コンベアラインの第２の部分３０８は第１
の部分３０４と共直線になっている。形状と機能におい
て脱イオン水注入アセンブリの垂直方向ストップ一組の
協働して縦方向に向けたストップ１２０ａ、１２０ｂに
類似している垂直ストップ機構３１０ａが分離装置３２
０の手前に配置してあり分離装置３２０へ対のパレット
の１つだけを進入させる。対の第２のパレットに関して
は、分離装置３２０が第２の部分３０８に平行に走行す
る緩衝コンベアの第３の部分３１２へ搬送する。

【００７９】緩衝コンベアラインの第２と第３の部分３
０８、３１２に配置してある垂直方向のストップ３１０
ｂ、３１０ｃは搬送が完了するまでコンベア上のパレッ
ト４０の早すぎる前進を防止するように配置してある。

【００８０】分離装置３２０はそれぞれのパレット４０
に相互に一定の間隔を提供し、また製造ラインの後続の
アセンブリにおける中断の間にパレット４０のための２
重トラック係留ラインを提供する。パレット４０は第２
と第３の部分３０８、３１２に沿ってたとえば２０分程
度の製造ラインの通常サービス中断の間に製造される個
数のパレット４０を格納するのに充分であると決定され
る距離にわたって延在する並列のラインを形成する。

【００８１】第２と第３の部分３０８、３１２の遠位端
において、取りまとめユニット３４０を設け２つのパレ
ット４０の列を併合し、一定間隔の一列で、緩衝コンベ
アの第４の部分３１６に沿って、検査ステーションへ、
前進できるようにする。さらに、垂直方向のストップ３
１０ｄ、３１０ｅをそれぞれ部分３０８、３１２の端部
に配置してあり、１つだけのパレット４０が任意の時刻
に取りまとめ装置に入るように係合する。

【００８２】取りまとめ装置３４０は製造ラインの通常
運転中は係合したままだが中断が発生した場合にはさら
にパレット４０が前進しないように分離する。この時間
の間、レンズ搬送アセンブリから前進を続けるパレット
４０は緩衝コンベアの第２と第３の部分３０８、３１２
に平行ラインで保管される。中断が終了すると、取りま
とめ装置３４０が再度係合して保管してあったパレット
を連続する列に併合する。最後の垂直ストップ３１０ｆ
は取りまとめ装置３４０の出口に配置して動力コンベア
の早すぎる前進または撚れを防止し、また検査ステーシ
ョンに入るときに第４の部分３１６のパレット４０の間
の間隔を開けることができる。

【００８３】図１３を特に参照すると、分離ユニットの
斜視図が図示してあり、分離装置３２０の特徴と機能に
特に注意を向ける。逆Ｌ字状の部材である筐体３２１が
コンベアラインの側方エッジに第１と第２の部分３０
４、３０８の結合点で取り付けてある。Ｌ字状の部材３
２１から外側に延出しているのは一対の実質的に平行な
案内レール３２３である。レール３２３は緩衝コンベア
の第３の部分３１２の外側の横エッジに取り付けてある
固定プレート３２７によって受け入れられる。第１の可
動プレート３２９は案内レール３２３に摺動自在に取り
付けて、第１のプレート３２９の平面が縦方向にコンベ
ア移動方向に平行に揃うようにする。この第１のプレー
ト３２９は第２と第３のコンベア部分３０８、３１２と
固定プレート３２７の第２の位置の間の第１の位置から
往復運動する。第２の可動プレートも案内レール３２３
にまた動力手段（図示していない）に同様に取り付けて
あり、第２のコンベア部分３０８の外側横エッジにおけ
る位置から第２と第３の部分３０８、３１２の間の位置
へ往復運動できるようになっている。第１と第２のプレ
ート３２９、３３１はパレット４０がこれらの間で、第
１の部分３０４から第３の部分３１２へ、案内レール３
２３に沿ったプレート３２９、３３１の選択的な往復運
動によって移動できるように間隔を開けて維持されてい
る。

【００８４】動作において、図１３から理解されるよう
に、プレート３２９、３３１の往復運動は第３の部分３
１２へ交互にパレットが搬送されるように選択的に制御
されている。各種の動力手段および／または結合手段
を、プレート３２９、３３１を往復運動させるために使
用することができ、たとえば案内レールはねじを含み、
これにプレート３２９、３３１を取り付けるのはこれの
回転により案内レール３２３に沿って移動するようにナ
ットを含む。別のしかし同等の設計は駆動プレート３３
１に結合されこれを往復運動させるＬ字状部材３２１内
に取り付けた空気ピストン／シリンダを含む。このよう
な設計において、結合手段、たとえば両方のプレート３
２９、３３１へ溶接した固定された棒を駆動プレート３
３１の動きにプレート３２９の動きを追従させるために
使用しなければならない。

【００８５】図１４を参照すると、取りまとめユニット
の斜視図が図示してあり、取りまとめユニットの特徴と
機能の詳細な説明を提供する。分離ユニット３２０と多
くの態様で類似し、取りまとめユニットは基本的には逆
に動作する同じ装置である。筐体要素３４１は、Ｌ字状
で緩衝コンベアの第２の部分３１２の外側横エッジに取
り付けてある。筐体部材３４１から外向きに延出し一対
の案内レール３４３は緩衝コンベアの第３の部分３１２
の外側横エッジに取り付けてある固定プレート３４７に
受け入れられる。一組の間隔の開いた可動プレート３４
９、３５１はこれらのプレート３４９、３５１の平面が
コンベアの移動方向に垂直に平行に整列するように案内
レール３４３に摺動自在に取り付けてある。第２の可動
プレート３５１は第２のコンベア部分３０８の外側横エ
ッジにある位置から第２と第３の部分３０８、３１２の
間の位置へ往復運動できるように動力手段（図示してい
ない）に結合される。第１と第２のプレート３４９、３
５１はパレット４０がこれらの間で、第３の部分３１２
から第４の部分３１６へ案内レール３４３に沿ってプレ
ート３４９、３５１の選択的な往復運動により搬送され
るように間隔を開けた関連において維持される。

【００８６】動作において、図１４から理解されるよう
に、プレート３４９、３５１は１つが第２の部分３０８
から次に１つが第３の部分３１２からの交互のパレット
が第４の部分３１６に進むように選択的に制御される。
各種の動力手段および／または結合手段をプレート３４
９、３５１が一緒に往復運動するように、用いることが
でき、たとえば案内レール３４３をプレート３４９、３
５１の螺子切りした孔にまたはナットに接続自在に螺子
切りできる。別のしかし同等の設計は、Ｌ字状部材３４
１に取り付け駆動プレート３５１に接続されてこれを往
復運動させる空気ピストン／シリンダを含む。このよう
な設計において、結合手段、たとえば両方のプレート３
４９、３５１に取り付けられた固定された棒を駆動プレ
ート３５１の動きにプレート３４９の動きを追従させる
ために使用しなければならない。

【００８７】［低振動レンズパッケージ搬送アセンブ
リ、検査アセンブリ、排水アセンブリ］図１５は、本発
明の略上面図である。図示してあるように、レンズ搬送
部２９９は、レンズが検査パレット４０のパッケージ要
素に搬送され、緩衝ステーション３９９に順に後続して
いる。緩衝ステーションを進んできたパレットはコンベ
ア部４９９を通って検査ステーション５９９へ、後述す
るような低振動コンベアアセンブリによって搬送され
る。

【００８８】図１６はコンベア３１６から検査ステーシ
ョンへ検査パレットを搬送する低振動搬送アセンブリの
斜視図である。パレット４０が緩衝アセンブリの取りま
とめユニットを通り緩衝コンベアの第４の部分を通過し
て来ると、すでに説明した図１２において図示してある
ようなステージ領域３２５に搬送される。このステージ
領域３２５において、オーバヘッド２軸搬送キャリアが
往復運動し、１つのパレット４０をとり上げて図１６に
図示してあるように自動レンズ検査ステーションへ搬送
する。オーバヘッド搬送は２軸ハウザー搬送機構であ
り、水和後のラインの残りから自動レンズ検査システム
を分離するために使用している。

【００８９】レンズと脱イオン水の振動をこれの搬送中
に、検査ライン全体を通して最小限にして波がたたない
ようにすることが重要で、波は光学的なゆがみを発生さ
せ、結果としてレンズ品質の誤認を発生させる。２軸搬
送機構を使用することにより、パレットは自動レンズ検
査システムへやさしく搬送することができ、これによっ
て検査結果に悪影響を及ぼし兼ねないような振動を回避
する。

【００９０】第１のパレットをステージ領域から持ち上
げた後、次のパレットがステージ領域に前進して検査ラ
インコンベア上へ搬送される。２軸搬送機構はパレット
が任意の速度と間隔で検査ラインに進む緩衝コンベアか
らパレットを搬送し、ここで振動を避けるためにパレッ
トの速度は実質的に遅くなる。したがって検査コンベア
上のパレットの間隔は実質的に互いに接近することが必
要で検査コンベアが任意の時間に同数のパレットに対応
できるようにする。

【００９１】低振動パレット搬送アセンブリ４００は対
応するブロック４０４ａ、４０４ｂに、互いに間隔を開
けた関連において取り付けられた一対のパレット把持プ
レート４０２ａ、４０２ｂを含む。把持プレート４０２
ａの１つはこれのブロック４０４ａに摺動自在に取り付
けて（ブロック４０４ａに内蔵される）延長機構の選択
的な作動で２つの把持プレート４０２ａ、４０２ｂの間
の間隔が広がるまたは減少するようにする。ブロック４
０４ａ、４０４ｂは基板要素４０８に摺動自在に取り付
けてある共通の壁要素４０６に取り付けてある。第２の
動力機構（これも図示していない）は基板要素４０８内
部に設置し壁４０６が選択的に上下できるように共通の
壁４０６に接続される。基板要素４０８は移動手段を有
する水平トラック４１０に取り付けてアセンブリ全体が
ステージ領域３２５の上の位置から検査ステーションコ
ンベアライン４２０へ往復運動する。

【００９２】動作において、低振動パレット搬送アセン
ブリ４００はパレット４０を受け入れるためにステージ
領域３２５に往復運動する。共通プレート４０６が下降
し、これによってパレット把持プレート４０２ａ、４０
２ｂをパレット４０の横エッジに隣接配置する。ブロッ
ク４０２ａ内部の動力要素を作動してプレートを狭めパ
レット４０とプレート４０２ａ、４０２ｂの内側表面を
当接させる。パレットが横プレート４０２ａ、４０２ｂ
によって固定的に把持されたら、共通の壁４０６が上昇
し、パレットは緩衝コンベアラインの第４の部分３１６
に直角に配置されている検査ステーションコンベアライ
ンに搬送される。検査コンベアライン４２０の上の所定
位置にあるとき、パレット４０がライン上に下ろされプ
レートを拡げる機構の作動により開放される。パレット
は検査ステーションへ搬送される。パレットが搬送され
ると低振動レンズ搬送アセンブリ４００が上昇しステー
ジ領域３２５へ往復運動して戻り、次のパレットを受け
入れる。

【００９３】自動レンズ検査システムにおいて、検査パ
レット４０は光パルスがレンズパッケージとコンタクト
レンズを通して照射されカメラに合焦してその下のレン
ズの画像を生成するとシステムを通って搬送される。好
ましくは、カメラは画素アレイを含み、それぞれがそれ
ぞれ１つのその画素に入射した光の強度に比例した、ま
たは表わす電気信号を生成する。これらの電気信号は次
にデジタル的に処理してレンズが民生用に受け入れられ
るかを決定する。画素アレイからの電気信号を処理する
または分析するための好適な手順は「自動レンズ検査シ
ステム」と題し本明細書に開示を参照として含めている
同時出願の米国特許出願第９９３７５６号および９９５
２８１号に開示されている。別のシステムを使用してパ
レットに担持した１６個のレンズを検査する。最後のレ
ンズのバンクについて試験を完了したあと、自動レンズ
検査システムは視覚検査結果を有するデータブロックを
パッケージするためにレンズを集めるために使用するプ
ログラマブル論理制御装置に送信する。この情報をレン
ズパッケージ搬送アセンブリが後述するように使用す
る。

【００９４】レンズを自動レンズ検査システムで検査し
たあと、パレットは第２の２軸オーバヘッド搬送装置に
より持ち上げられて脱イオン水排水ステーションへ搬送
するためのコンベアに載せられる（図１５では排水ステ
ーション６９９）。脱イオン水は、「溶液除去ノズル」
と題する本明細書で開示を参照に含めている米国特許出
願第０８／９９９，２３４号に説明されているような特
に設計したノズルによって除去する。前述したように、
脱イオン水はパッケージキャリア内で検査工程の間にレ
ンズを中心に位置させるために使用しているが、緩衝生
理食塩水を最終パッケージで正確に秤量できるようにす
るためパッケージ化するまえに除去し、本明細書では以
下で詳細に説明する。

【００９５】脱イオン水の除去後、レンズ、パッケージ
キャリア、検査パレットはレンズ搬送アセンブリに搬送
されパッケージ要素とレンズがここから取り出され、光
学的に不正確なレンズパッケージ（検査ステーションで
決定した通り）を不良レンズとしてコンベアに載せ、正
確なレンズパッケージを良品コンベアに載置する。

【００９６】［第１の回転レンズパッケージ搬送アセン
ブリ］図１８を参照すると、レンズ搬送アセンブリが斜
視図で図示してあり、該装置は脱イオン水を除去したレ
ンズパッケージのパレットの上の位置にある。アセンブ
リ５００は往復運動し縦軸５０４の下端で接続した支持
５０２を含む。軸５０４は、上端で回転手段５０６に接
続し、軸５０４と支持５０２はパレット４０の所定の配
置またはレンズパッケージが載置されているコンベア
（図１９参照）の方向に合わせて９０度選択的に回転で
きる。回転手段５０６は、たとえば９０度回転に対応す
るストップを有する空気シリンダを含めて直交する２つ
の方向の間で軸が往復運動できるようにすることができ
ることは理解されよう。

【００９７】回転手段５０６は取り付けプラットホーム
５０１内部に配置し、これが２軸搬送サブアセンブリ
（これの水平トラックが図１８で要素５０３として認識
される）に接続してある。２軸搬送サブアセンブリは第
１の位置から第２の位置へ、たとえば排水コンベアライ
ンの上の位置から取りまとめコンベアラインの上の位置
へ（図１９を参照してさらに完全に説明する）支持５０
２を移動できる。

【００９８】支持５０２から下向きに延出しているのは
一般にだ円形の形状を有する一組の弾力性の懸垂フィン
ガ５０８である。フィンガ５０８はそれぞれがフィンガ
全長に延在する中心容積への入り口を形成する下端にあ
る開口チップ５１０を有している。フィンガ５０８の上
端は真空チューブ５１２に接続してありフィンガの中心
容積が真空供給源（図示していない）に個別に接続され
たチューブ５１２へ封止したガス流の関係にあるように
する。各チューブは別々に弁制御され、弁は検査ステー
ションからどのレンズパッケージが正確なレンズを含む
かに関して受信した信号にしたがってプロセッサにより
独立制御される。真空供給源の選択的作動はしたがって
フィンガ５０８のチップ５１０で低圧吸引を提供する。
この低圧吸引を用いる場合、フィンガのチップ５１０は
平坦な表面におかれ、これによって中心容積を封止し平
坦な表面をフィンガ５０８に固定する。

【００９９】動作において、脱イオン水を排水したレン
ズパッケージを有するパレット４０が第一の位置へ搬送
され、レンズパッケージは第１の回転するレンズ搬送ア
センブリ５００のフィンガ５０８と実質的に整列され
る。フィンガ５０８はパッケージ要素の平坦な表面部分
４６ｂにチップ５１０が当接するまで下向きに移動し、
これとの間に封止界面を形成する。各フィンガ５０８の
真空引きを制御する弁の選択的作動でパッケージ要素と
レンズをパレットから持ち上げる。レンズパッケージ全
部がパレット４０から取り出され、弁の後続の作動を用
いて不正確に一体成型されたレンズを別の、不良コンベ
アに載置しまた光学的に正確なレンズを良品コンベアに
載置し、または別の実施例において、良品レンズだけを
搬送し、破棄されるレンズは別の手段で検査パレットか
ら後で取り出す。この方法を用いて搬送装置のサイクル
時間を増加（短縮）することができる。

【０１００】適切なレンズパッケージがパレット４０か
ら取り出されたら、岐管５０２とフィンガ５０８は同時
に上向きに横方向に２軸搬送サブアセンブリによって往
復運動しながら回転手段５０６によって９０度回転され
る。フィンガ５０８は取りまとめコンベアの上に再配置
され、この点でレンズパッケージを保持しているフィン
ガ５０８内部の真空を解除し、レンズパッケージをコン
ベア上に載置する。

【０１０１】光学的に正確なレンズパッケージが載置さ
れると、アセンブリ５００は次の検査パレット４０から
レンズパッケージの新しい組を取り出すために往復運動
して戻る。

【０１０２】［取りまとめコンベアと第２の回転レンズ
パッケージアセンブリ］第１の回転レンズパッケージ搬
送アセンブリ５００が光学的に正確なレンズパッケージ
を取りまとめコンベア６０２に図１９に図示してあるよ
うに載置する。取りまとめコンベア侍べると指揮の動力
表面を含み２列のレンズパッケージが搬送される。コン
ベア表面６０４は案内壁６０６により平行な長手方向の
チャンネル６０５に分割される。図１９に図示してある
ように、レンズパッケージの列は載置された時点でコン
ベア表面に均等に分散していないことがある。

【０１０３】レンズパッケージは移動自在なゲート要素
６１０に先頭のパッケージが当接するまでコンベアに沿
って搬送される。ゲート要素６１０はチャンネル６０５
のそれぞれの先頭のレンズパッケージの連続した搬送を
妨げる。先頭のレンズパッケージの前進が止められるこ
とで、後続するパッケージが先頭パッケージに当接し、
ここにおいて等間隔の配列にまとめられる。センサーブ
ロックをコンベア表面６０４の上で、ゲート要素６１０
より上手側の場所に配置する。さらなるセンサーを搬送
位置６０９で特定のレンズパッケージの個数が整列され
るような距離に配置することができる。たとえば、図１
６に図示した実施例において壁要素６０８とセンサー要
素６１０の間に位置しているレンズパッケージの配列は
２×５である。ゲート要素６１０は２×５配列が搬送位
置で完成するのに必要な正しい個数のレンズパッケージ
だけの制御された流れを提供する。

【０１０４】図２０も参照すると、第２の回転レンズパ
ッケージ搬送アセンブリ６５０の斜視図が図示してあ
る。レンズパッケージの２×５配列全体がこの搬送位置
６０９に載置されると、第２の回転レンズパッケージ搬
送アセンブリ６５０は、配列を取り出し、回転させ、レ
ンズパッケージを生食水注入装置と箔封止アセンブリの
パレットへ搬送する、一組の吸引フィンガを下降させ
る。

【０１０５】第２の回転レンズパッケージ搬送アセンブ
リに関してさらに詳しくは、アセンブリは第１のレンズ
搬送アセンブリ５００に多くの態様で類似している特徴
を含む。アセンブリは回転軸６５４の下端に取り付けて
ある支持６５２を含む。軸６５４の上端は水平面内で９
０度にわたり支持を回転させる回転手段（図示していな
い）に接続してある。支持６５２から下向きに延出して
いるのは一定間隔のフィンガ６５８の配列で、これのチ
ップ６６０は中空になっておりここを通して真空引きを
行なうことができる。この真空を用いて搬送中にレンズ
パッケージ要素を固定的に保持する。フィンガ６５８は
真空引きが行なえるように導管を形成するように中空に
なっており、フィンガチップ６６０に真空圧力を供給す
る目的で支持６５２においてチューブ６６２に接続して
いる。

【０１０６】回転軸６５４は、回転手段を介して、取り
付けプラットホーム６５１に接続してある。取り付けプ
ラットホームは、２軸動力手段に取り付けてある（トラ
ック６５３は取り付けプラットホームが移動する水平軸
部材を含む）。動作においてアセンブリは取りまとめコ
ンベア６０２の上で、搬送位置６０９に、レンズパッケ
ージが取りまとめられると配置される。センサー要素が
レンズパッケージの２×５配列全部が形成されたと決定
したら、岐管６５２とフィンガ６５８が２軸動力手段に
より下降される。レンズパッケージが接触するとフィン
ガチップ６６０で真空引きを行ない、レンズパッケージ
の固定把持が維持されるようにする。岐管６５２とフィ
ンガ６５８が上昇し、回転し、次のアセンブリのパレッ
ト列の上の位置へと移動する。

【０１０７】第１の回転レンズパッケージ搬送アセンブ
リ５００と同様に、回転手段と２軸動力手段は、それぞ
れ、９０度のストップを備えた空気シリンダと一対の直
交するＩＫＯボールねじ機構を含むのが好ましい。

【０１０８】［生理食塩水注入装置と箔封止アセンブ
リ］図２１と、図１９と、図２０をここで参照すると、
生理食塩水注入装置と箔封止アセンブリ７００が各種斜
視図で図示してある。図２１は複数のパレット７０４が
間隔を開けて配置されているコンベアループ７０２を含
むアセンブリの模式的な装置の配置である。パレット列
は間欠的に駆動されて、パレットがコンベア７０２に沿
って順番に間隔をとってある各種サブアセンブリで停止
するようにしてある。

【０１０９】生理食塩水と熱封止カバーをそれまで封止
されていないレンズパッケージに提供するように協働す
る関連のアセンブリとサブアセンブリは、コンベア７０
４の前方に配置してある第２の回転レンズパッケージ搬
送アセンブリ６５０と、コンベアの前方に隣接して搬送
アセンブリ６５０から短距離下手側に配置してある生理
食塩水注入装置サブアセンブリと、印刷装置から箔を受
け取る箔取り出し配置ユニット７７７と、箔をパッケー
ジに封止する熱封止ユニット７８０とを含む。

【０１１０】固定したパレット７０４のそれぞれは個別
のレンズパッケージの２×５配列を支持するように特に
設計されている。しかしこのアセンブリの別の実施例が
第２のレンズパッケージ搬送アセンブリ６５０のフィン
ガの本数と取りまとめコンベアの搬送位置６０９の寸法
にしたがって、異なる列の数と各列の異なるパッケージ
の個数に対応するように設計できることは理解されるべ
きである。

【０１１１】特に図２０を参照すると、生理食塩水注入
装置サブアセンブリ７５０において、レンズパッケージ
は人間の肉眼に対応する張力を有する生理食塩水が充填
される。固定パレット７０４がレンズパッケージを載せ
て水平ビーム７５２の下を前進する。ビーム７５２は側
方の端部でコンベアループ７０２に隣接する取り付け基
部７５４に接続されている。１×５の分注チューブ７５
６の配列がビーム７５２から下向きに延出し、生理食塩
水導管７５８によって生理食塩水が供給され、それぞれ
に独立した秤量ポンプ（図示していない）で供給され
る。

【０１１２】パレット７０４が秤量チューブ７５４と整
列した位置へ徐々に前進すると、秤量ポンプが作動して
正確な量の生理食塩水をパッケージ凹部２４に分注す
る。それぞれのコンタクトレンズはこれによって完全に
生理食塩水に浸漬される。生理食塩水の圧送速度とそれ
ぞれの分注チューブ７５６の直径はパッケージの凹部の
どれからも生理食塩水が飛散しないように選択し、円環
状のリム２８に飛散した生理食塩水は後続の箔封止動作
に干渉することがあるのでこれは非常に重要である。

【０１１３】光学的確認プローブ（図示指定内）を生理
食塩水注入装置サブアセンブリの正面に取り付けてレン
ズパッケージが前進するパレット７０４に存在している
ことを確認し、分注チューブ７５６がからのパレットに
生理食塩水を分注しないようにすることができる。さら
なるセンサーをコンベアに沿って生理食塩水注入装置サ
ブアセンブリ７５０より下手側に同様に取り付けて、正
しく測定した量の生理食塩水がそれぞれのレンズパッケ
ージ内に存在することを検出することができる。このよ
うな各種のセンサーが利用可能で、「線形パッケージ配
列」（代理人整理番号９４０１）と題する同時出願中の
米国特許出願第０８／４３１，８９１号に教示されてい
る。たとえば、センサーはオムロンから商業的に入手可
能な反射光センサーでもよく、または接近センサーとし
たり、またはキーエンス社製２４Ｗ−Ｖ２５Ｒ型光ファ
イバープローブと２４Ｗ−ＡＡ１Ｃ型増幅器とともに使
用するのでも良い。各検出器は各レンズパッケージ内の
生理食塩水の正しい高さを調べて確認する。

【０１１４】図２１と図１９をまた参照すると、後続の
箔取り出し配置ステーション７７５において、一対の積
層箔のストリップがパッケージ基部の２×５配列に配置
され、それぞれの箔ストリップが１×５列のパッケージ
要素を被覆する。箔ストリップは最終パッケージに必要
とされる全ての識別表示が印刷してある。積層上部カバ
ーシートは、「両面箔印刷」と題する米国特許出願第０
８／１０６３８６号（ＶＴＮ−００８９）（代理人整理
番号９０１３）の開示による箔ラベリング装置で作成す
る。箔ラベリング装置は図２１のＦＯＩＬ矢印で示して
あるように線形パッケージング装置に直角に延在する。
箔ストリップの対をラベリング装置から受け取り箔取り
出し配置ユニットによってパッケージ基部の２×５配列
のそれぞれ１×５列の上部に載置する。

【０１１５】任意の機械式切断ステーション７７７はそ
れぞれの箔ストリップが正しく配置されパレット７０４
のレンズパッケージに対して整列するようにそれぞれの
箔ストリップを配置する。さらに、後続のカバー有無検
出部を用いてそれぞれの箔ストリップの正確な一般位置
合わせを確認することができる。

【０１１６】後続の処理ステーション７８０では箔スト
リップがレンズパッケージに熱封止される。さらに詳し
くは、加熱ヘッドプレート７８２の長さに沿って間隔を
開けて取り付けられ、空気圧シリンダまたはプレス７８
４によって支持された、一組の加熱された封止ヘッド
は、箔とパッケージ要素の円環状のリム２８が加熱され
た封止ヘッドとパレット７０４の間で圧着されるよう
に、レンズパッケージに対して箔ストリップを押しつけ
る。

【０１１７】レンズパッケージ配列上の積層箔ストリッ
プの各シートの外側エッジを調べて箔が正しく正確に位
置合わせされレンズパッケージの配列に対して熱封止さ
れているかを確認するための複数の光学検出器プローブ
を含む最終光学検査ステーション（図示していない）を
熱封止ステーション７８０の下手側に配置することがで
きる。

【０１１８】下手側で一番遠い位置において、複数の真
空吸引カップを有するロボットアセンブリ７９０がパレ
ット７０４から封止した１×５のパッケージ配列を取り
出して出力位置に搬送する。

【０１１９】本発明のコンタクトレンズパッケージ要素
の水和後の取り扱いのための幾つかのアセンブリと、実
施例と、変化を本明細書で詳細に説明したが、本発明の
開示ならびに教示は当業者に対して多くの別の設計を示
唆することが理解されるべきである。したがって本発明
の範囲は特許請求の範囲によってのみ制限されることを
意図していると解釈されるべきである。

【０１２０】好適な実施態様は以下に記載する通りであ
る。 （１）前記パッケージステーションは前記第１の組のレ
ンズパッケージを前記第１のレンズパッケージ搬送アセ
ンブリから受け取り、前記第１の組のレンズパッケージ
を一定配列に再配置し、前記配列を前記生理食塩水注入
装置および箔封止アセンブリへ搬送するための取りまと
めコンベアラインをさらに含むことを特徴とする請求項
１に記載の装置。 （２）第２のレンズパッケージ搬送アセンブリをさらに
含み、該アセンブリは前記第１の組のレンズパッケージ
の一定配列を前記取りまとめラインから取り出してこれ
を前記生理食塩水注入装置と箔封止アセンブリへ搬送す
ることを特徴とする実施態様（１）に記載の装置。 （３）前記第２の組のレンズパッケージを離れた破棄回
収容器へ搬送するためのレンズパッケージコンベアをさ
らに含み、前記第１のレンズパッケージ搬送アセンブリ
は前記第２の組のレンズパッケージを前記レンズパッケ
ージコンベアへ搬送し前記第２の組をそこに載置するこ
とを特徴とする請求項１に記載の装置。 （４）前記緩衝ステーションは第１のコンベアラインお
よび第２のコンベアラインと、複数の中間の間隔の開い
たコンベア部分と、前記複数のパッケージパレットを前
記第１のコンベアラインから受け取りこれの選択した１
つを前記中間の間隔の開いたコンベア部分の対応する１
つに搬送するための少なくとも１つの分離機構と、前記
複数のパッケージパレットを前記中間の間隔の開いたコ
ンベア部分のそれぞれから受け取って前記第２のコンベ
アラインに前記パッケージパレットをまとめるための少
なくとも１つの取りまとめ機構とを含むことを特徴とす
る請求項２に記載の装置。 （５）光学的に正確ではないレンズを含むレンズパッケ
ージの組を含む前記レンズパッケージを離れた破棄回収
手段へ搬送する段階をさらに含むことを特徴とする請求
項３に記載の方法。

【０１２１】（６）前記レンズを水和パレットから取り
出して前記パッケージ要素に前記レンズを挿入する前記
段階は、コンタクトレンズの相対的空間分布を変更する
段階をさらに含むことを特徴とする請求項３に記載の方
法。 （７）水和パレットから前記レンズを取り出す前記段階
は、それぞれのレンズの下から一定量の空気を吹き付け
てレンズ担持手段へ推進する段階を含むことを特徴とす
る実施態様（６）に記載の方法。 （８）前記それぞれのレンズの下から一定量の空気を吹
き付ける前記段階は前記レンズ表面に付着していること
のある気泡を除去する目的でそれぞれのレンズに空気ジ
ェットを送出する段階が後続することを特徴とする実施
態様（７）に記載の方法。 （９）前記レンズ搬送装置は一組の水平方向の案内レー
ルと、前記水平方向の案内レールの少なくとも１つに平
行に摺動自在に取り付けてある複数のビーム要素と、少
なくとも互いに前記案内レールに沿って前記ビーム要素
を往復運動するためにこれに接続してある手段と、線形
配列に配置され前記ビームの少なくとも１つから下向き
に延出する複数のフィンガ要素であって、前記フィンガ
のそれぞれが上下に端部を有する細長い軸と、前記軸の
前記下端にあってコンタクトレンズを受け取り固定的に
保持するためのレンズ搬送表面と、前記チップに隣接し
て前記軸に沿って配置してある所定の位置に前記コンタ
クトレンズを保持するための切れ込みのある円環状のス
カートと、前記取り付けブラケットを少なくとも１つの
方向に往復運動させるための移動機構とを含むことを含
むことを特徴とする請求項４に記載の装置。 （１０）前記フィンガ要素は前記上端から前記下端に延
在し一定量の液体を受け取り選択的に放出するための中
心部の孔をさらに含むことを特徴とする実施態様（９）
に記載の装置。

【０１２２】（１１）前記レンズパレットは複数の凹部
を有し、前記凹部のそれぞれは少なくとも１つの孔を有
し、該凹部においてコンタクトレンズが載置されるプレ
ートと、前記プレート内部で前記孔のそれぞれから液体
供給源に延在する複数の内部導管であって、これにより
前記導管を経由した液体の選択的放出で前記凹部にある
コンタクトレンズが前記レンズ搬送アセンブリへ移動さ
れる導管とを含むことを特徴とする請求項４に記載の装
置。 （１２）前記第２の位置に配置した空気ジェットユニッ
トをさらに含み、前記空気ジェットユニットは複数の等
間隔の凹部を有し前記等間隔は前記フィンガの前記空間
的分布に対応するプレートと、前記凹部のそれぞれにお
ける少なくとも１つの孔と、離れた空気タンクから前記
凹部のそれぞれの前記孔に延在する導管と、前記導管を
通って前記貫通孔から、前記フィンガの前記レンズ搬送
表面に固定されているコンタクトレンズに存在している
気泡の除去のため空気を選択的に放出するための空気圧
手段と、をさらに含むことを特徴とする実施態様（９）
に記載の装置。

【０１２３】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、高い歩
留まりでコンタクトレンズを検査し、かつ取り扱うため
の好適な自動装置ならびに自動処理方法を提供すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】コンタクトレンズが挿入され検査中にはレンズ
の受け皿としてまた１次コンタクトレンズパッケージの
一部として用いるパッケージ要素の斜視図である。

【図２】本発明の幾つかのアセンブリと処理ステーショ
ンにわたり図１に図示した複数のパッケージ要素を搬送
するために使用する検査パレットの斜視図である。

【図３】一定量の脱気脱イオン水をパレット上のパッケ
ージ要素に充填する装置の立面図である。

【図４】一定量の脱気脱イオン水をパレット上のパッケ
ージ要素に充填する装置の側面および正面図である。

【図５】第１の位置において水和し洗浄したレンズが存
在している水和パレットの上面図である。

【図６】水和パレットから一体成型したコンタクトレン
ズを取り出し、これの相対的間隔を変更してパッケージ
要素に前記コンタクトレンズを載置するレンズ搬送検査
アセンブリの側面図である。

【図７】水和パレットから一体成型したコンタクトレン
ズを取り出し、これの相対的間隔を変更してパッケージ
要素に前記コンタクトレンズを載置するレンズ搬送検査
アセンブリの上面図である。

【図８】水和パレットから一体成型したコンタクトレン
ズを取り出し、これの相対的間隔を変更してパッケージ
要素に前記コンタクトレンズを載置するレンズ搬送検査
アセンブリの斜視図である。

【図９】レンズが載置されるレンズ搬送検査アセンブリ
のフィンガ要素の側面図である。

【図１０】コンタクトレンズの外表面から気泡を除去す
るための気泡除去液体噴射機構の断面図である。

【図１１】干渉コンベアラインへレンズ搬送コンベアラ
インからパレットの対を搬送するパレット搬送ユニット
の上面図である。

【図１２】レンズパッケージユニットを搬送するパレッ
トが送られる緩衝ステーションの斜視図である。

【図１３】緩衝ステーションへの入り口に配置した分離
装置の斜視図である。

【図１４】緩衝ステーションの出口に配置してある取り
まとめ装置の斜視図である。

【図１５】検査ステーションと脱イオン水排水アセンブ
リを含む本発明の水和後装置のアセンブリ処理ステーシ
ョン配置を示す略図である。

【図１６】１つのコンベアラインから低振動検査コンベ
アラインへレンズパッケージ要素を担持するパレットを
搬送する低振動パレット搬送アセンブリの斜視図であ
る。

【図１７】検査パレットからパッケージとレンズを取り
出し良品コンベアラインへ光学的に正確なレンズパッケ
ージを載置する第１の回転レンズパッケージ搬送アセン
ブリの斜視図である。

【図１８】レンズパッケージ要素を一定配列にまとめる
ためにさらに用いる良品コンベアラインの斜視図であ
る。

【図１９】良品コンベアラインからレンズパッケージア
センブリの一定配列を取り出して生理食塩水注入と箔封
止のためにパレットに載置する第２の回転レンズパッケ
ージ搬送アセンブリの斜視図である。

【図２０】生理食塩水注入装置と箔封止アセンブリの概
念略図である。

【図２１】生理食塩水注入装置と箔封止アセンブリの側
面図である。

【図２２】生理食塩水注入装置と箔封止アセンブリの斜
視図である。

フロントページの続き (72)発明者 ウォーレス・アンソニー・マーティン アメリカ合衆国、32065 フロリダ州、オ レンジ・パーク、サンドルウッド・コート 2603 (72)発明者 テュアー・キント−ラーセン デンマーク国、デーコー−2840 ホルテ、 ソレロドベイ 40 (72)発明者 ラッセル・ジェームス・エドワーズ アメリカ合衆国、32224 フロリダ州、ジ ャクソンビル、ブルーベリー・ウッズ・サ ークル 4535 (72)発明者 ボーゲ・ペテル・ガンデルセン デンマーク国、チコ 3080 プローストガ ーズヴェイ 13 (72)発明者 ダレン・スコット・キーン アメリカ合衆国、32257 フロリダ州、ジ ャクソンビル、サウスィングトン・プレイ ス 11260 (72)発明者 ジョン・マーク・リッパー アメリカ合衆国、32257 フロリダ州、ウ エスト・ジャクソンビル、ハント・ヴァレ ー・ドライブ 8991 (72)発明者 ニールス・ヨルゲン・マドセン デンマーク国、アレロード 3450 フォレ ルヴェイ 18 (72)発明者 トーマス・クリスティアン・レイヴン デンマーク国、ヘルシノール 3000 コン ゲンスガード 14エイ (72)発明者 ダニエル・ツゥ−ファン・ウォン アメリカ合衆国、32225 フロリダ州、ジ ャクソンビル、ナイト・ホーク・コート 13753 (72)発明者 マサオ・フノ 日本国埼玉県北葛飾郡栗橋町大字栗橋2008 −82 (72)発明者 ウィリアム・エドワード・ホーリー アメリカ合衆国、32087 フロリダ州、ポ ンテ・ヴェドラ・ビーチ、セラノ・ウェイ 180 (72)発明者 トモイチ・ワタナベ 日本国埼玉県大宮市大和田町一丁目506番 １号

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 水和後にコンタクトレンズ要素を搬送、
   検査、パッケージするための装置であって、脱イオン水
   を複数のパッケージ要素に注入する脱イオン水注入アセ
   ンブリと、前記コンタクトレンズ要素をレンズパレット
   から第１の位置で受け取り、これを前記パッケージ要素
   に配置することにより一組のレンズ−パッケージ要素を
   形成する第１のレンズ搬送アセンブリと、光学的に前記
   コンタクトレンズを検査する検査ステーションと、前記
   脱イオン水を前記レンズパッケージから排除するための
   脱イオン水排出アセンブリと、検査に合格したレンズパ
   ッケージの第１の組を検査に不合格のレンズパッケージ
   の第２の組から分離するためと、前記第１の組のレンズ
   パッケージをパッケージステーションへ搬送するための
   第１のレンズパッケージ搬送手段と、前記第１の組のレ
   ンズパッケージを受け取り一定量の生理食塩水溶液を前
   記レンズパッケージに注入して、一組のレンズパッケー
   ジに箔ラベルを熱封止するように配置した生理食塩水溶
   液注入装置および箔封止アセンブリとを含むことを特徴
   とする装置。
2. 【請求項２】 コンタクトレンズ要素を対応するパッケ
   ージ要素に搬送、検査、パッケージするための装置であ
   って、脱イオン水をパッケージパレットに配置したパッ
   ケージ要素に注入する脱イオン水注入アセンブリと、前
   記コンタクトレンズ要素をレンズパレットから第１の位
   置で受け取り、これを前記パッケージ要素に配置するこ
   とにより一組のレンズ−パッケージ要素を形成する第１
   のレンズ搬送アセンブリと、前記レンズパッケージ要素
   を充填した前記パッケージを一時的に保管することので
   きる緩衝ステーションと、前記脱イオン水を前記レンズ
   パッケージから排除するための脱イオン水排出アセンブ
   リと、前記第１の組のレンズパッケージをパッケージス
   テーションへ搬送するための第１のレンズパッケージ搬
   送アセンブリと、前記第１の組のレンズパッケージを受
   け取り一定量の生理食塩水溶液を前記レンズパッケージ
   に注入して、一組のレンズパッケージに箔ラベルを熱封
   止するように配置した生理食塩水溶液注入装置および箔
   封止アセンブリとを含むことを特徴とする装置。
3. 【請求項３】 水和後にコンタクトレンズ要素を対応す
   るパッケージ要素に搬送、検査、封止するための方法で
   あって、前記パッケージ要素に脱イオン水を注入する段
   階と、前記パッケージ要素に前記レンズを挿入し一組の
   レンズパッケージ要素を形成する段階と、前記レンズを
   検査して前記コンタクトレンズが光学的に正確かまたは
   光学的に正しくないかを調べる段階と、前記レンズパッ
   ケージから前記脱イオン水を排出する段階と、前記光学
   的に正確なコンタクトレンズを光学的に正しくないコン
   タクトレンズから分離する段階と、光学的に正確なコン
   タクトレンズを含む前記レンズパッケージに生理食塩水
   溶液を注入する段階と、前記生理食塩水溶液を充填した
   レンズパッケージに箔ラップを熱封止する段階とを含む
   ことを特徴とする方法。
4. 【請求項４】 水和後にコンタクトレンズ要素を対応す
   るパッケージ要素に搬送、検査、封止するための装置で
   あって、脱イオン水を前記パッケージ要素に注入する脱
   イオン水注入アセンブリと、前記コンタクトレンズ要素
   をレンズパレットから第１の位置で受け取り、前記レン
   ズの空間的関連性を変更して第２の位置に前記レンズを
   搬送し、前記レンズを前記パッケージ要素に配置するこ
   とによって一組のレンズパッケージ要素を形成するレン
   ズ搬送アセンブリと、前記脱イオン水を前記レンズパッ
   ケージから排除するための脱イオン水排出アセンブリ
   と、前記レンズパッケージをパッケージステーションへ
   搬送するための第１のレンズパッケージ搬送手段と、前
   記レンズパッケージを受け取り一定量の生理食塩水溶液
   を前記レンズパッケージに注入して、前記レンズパッケ
   ージの上部表面に箔ラベルを熱封止するように配置した
   生理食塩水溶液注入装置および箔封止アセンブリとを含
   むことを特徴とする装置。