JPH09248548A - 廃棄物の処理方法および処理装置 - Google Patents

廃棄物の処理方法および処理装置

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JPH09248548A
JPH09248548A JP8058655A JP5865596A JPH09248548A JP H09248548 A JPH09248548 A JP H09248548A JP 8058655 A JP8058655 A JP 8058655A JP 5865596 A JP5865596 A JP 5865596A JP H09248548 A JPH09248548 A JP H09248548A
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朋浩 轟木
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史展 手塚
Terunobu Hayata
輝信 早田
Yoshiaki Yokoyama
芳昭 横山
Akihisa Ogiwara
映久 荻原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成材として発泡ウレタン樹脂のようなハロ
ゲン化炭化水素含有発泡樹脂を有する廃棄物を、環境に
ハロゲン化炭化水素を放出することなく再資源化処理
し、油、金属その他の有価物を分離回収する方法および
装置を提供する。 【解決手段】 本発明の廃棄物の処理方法は、構成材と
してハロゲン化炭化水素含有発泡樹脂を有し樹脂と一体
化した金属を有する廃棄物を、乾溜・熱分解する工程
と、前記工程で発生した炭化水素ガスを冷却凝縮させて
油を回収する工程と、前記熱分解工程で発生したハロゲ
ン化炭化水素ガスをハロゲン化水素と二酸化炭素とに分
解する工程と、前記熱分解工程の残渣から磁力選別や渦
電流選別により所定の金属を物理的に除去した後、残渣
を真空加熱して蒸気圧の高い金属を蒸発させて回収する
工程とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物の処理方法
および処理装置に係わり、特に構成材の少なくとも一部
としてハロゲン化炭化水素を含有する発泡樹脂を有し、
かつこの発泡樹脂あるいはその他の樹脂と金属類とが一
体化した廃棄物を処理し、再資源化する方法およびその
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から家電製品を廃棄処理する場合に
は、破砕後に磁力選別等により鉄部分は回収するが、そ
れ以外の部分は、体積縮小のためにシュレッダーにより
ダストにした後、埋立て処分する方法が採られていた。
このシュレッダーによるダストは、プラスティックやガ
ラスの混合物であり、有効な再資源化の方法がなかっ
た。また、このような破砕設備のない場合には、そのま
ま埋立て処分される場合もあった。
【0003】ところで、家電製品のうちで例えば冷蔵庫
には、断熱材として発泡ウレタン樹脂のような発泡樹脂
が用いられており、この発泡樹脂の発泡剤としては、主
にフロン11やフロン12のようなハロゲン化炭化水素
(フロン)が用いられている。そして、このような発泡
樹脂を構成材とする廃家電製品を埋立て処理した場合に
は、経時的にフロン11やフロン12などのハロゲン化
炭化水素(フロン)が放出される危険性があった。
【0004】従来から、発泡ウレタン樹脂中に含まれる
ハロゲン化炭化水素の回収方法として、発泡ウレタン樹
脂を数10μm の大きさまで微細に破砕する方法が提案さ
れている(特願平5-147038号公報参照)。しかしこの方
法では、ハロゲン化炭化水素が破砕器から外部へ漏れ出
しやすいため、破砕器を厳重に密閉しなければならず、
そのため装置が大型化するばかりでなく、破砕工程も多
段階にする必要があった。 また、例えば廃冷蔵庫の場
合、材料構成比で40重量%前後を占めているプラスティ
ックを再資源化する方法として、破砕して比重選別によ
り樹脂の種類ごとに分別する方法(特願平 3-23909号公
報参照)がある。しかしこの方法では、例えば電線の廃
棄物において、銅線と塩化ビニル樹脂のような被覆樹脂
とを高い純度で分別回収することは非常に困難であっ
た。また、例えば銅パイプやプリン卜配線基板と複合的
に使われている発泡ウレタン樹脂とを分別し、それぞれ
高い純度のものを回収することも困難であった。さら
に、劣化して再生が不可能なプラスティックには適応で
きないばかりでなく、破砕・選別工程で発生する破砕ダ
ストを別途、焼却処理する必要があった。また、比重選
別により金属類の分別回収を行なう場合には、回収され
た金属にハロゲン化炭化水素を含有する発泡樹脂やその
他の樹脂が混入するおそれがあり、さらに、プリント配
線基板や電子部品に使用されているZn、Pb、Cd、
Sb、Se、Te、Srのような希少金属を、回収する
ことができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の技術では、ハロゲン化炭化水素(フロン)の処理方法
が確立されていないため、発泡ウレタン樹脂のようなハ
ロゲン化炭化水素を含有する発泡樹脂を構成材とする冷
蔵庫などを、環境を汚染することなく安全に廃棄処理す
ることができなかった。また、比重選別により分別再資
源化を行なう方法では、銅線と被覆樹脂、あるいは銅パ
イプやプリント配線基板と発泡ウレタン樹脂とを完全に
分離することができないばかりでなく、劣化して再生が
不可能なプラスティックへの適用が難しいという問題が
あった。さらに、破砕・選別工程で発生する破砕ダスト
や分別金属に混入する樹脂などの処理が別途必要である
ばかりでなく、プリント配線基板などに使用されている
希少金属を回収することができないという問題があっ
た。
【0006】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたもので、構成材の一部として発泡ウレタン樹脂
のようなハロゲン化炭化水素含有発泡樹脂を有する廃棄
物を、環境にハロゲン化炭化水素を放出することなく再
資源化処理し、油、金属その他の有価物を分離回収する
方法および装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らは、構成材の一部として発泡ウレタン樹
脂を有し、かつこの発泡樹脂等と金属とが一体化した廃
家電製品の処理について、鋭意研究を重ねた結果、乾溜
・熱分解工程と真空加熱による金属の蒸発回収工程とを
組み合わせ、かつ油の回収工程とハロゲン化炭化水素の
分解工程とを付加することにより、低コストで環境を汚
染することなく効率的に再資源化できることを見出だ
し、本発明を完成するに至った。
【0008】本発明の廃棄物の処理方法は、構成材の一
部としてハロゲン化炭化水素含有発泡樹脂を有し、かつ
前記発泡樹脂あるいはその他の樹脂と一体化した金属を
有する廃棄物を、乾溜・熱分解し、前記ハロゲン化炭化
水素ガスを発生させるとともに、炭化水素ガスを発生さ
せる熱分解工程と、前記炭化水素ガスを冷却して凝縮さ
せ、油を回収する工程と、前記ハロゲン化炭化水素ガス
をハロゲン化水素と二酸化炭素とに分解するハロゲン化
炭化水素分解工程と、前記熱分解工程の残渣から、必要
に応じて所定の金属を物理的に除去した後、その残渣を
真空に保持された密閉容器内で温度および圧力を調節し
ながら加熱し、前記残渣に含まれる蒸気圧の高い金属を
蒸発させ回収する工程とを、具備することを特徴とす
る。
【0009】また、本発明の廃棄物の処理装置は、構成
材の一部としてハロゲン化炭化水素含有発泡樹脂を有
し、かつ前記発泡樹脂あるいはその他の樹脂と一体化し
た金属を有する廃棄物を、乾溜・熱分解し、前記ハロゲ
ン化炭化水素ガスおよび炭化水素ガスを発生させる熱分
解装置と、前記炭化水素ガスを冷却凝縮して油として回
収する油化回収装置と、前記ハロゲン化炭化水素ガスを
ハロゲン化水素と二酸化炭素とに分解するハロゲン化炭
化水素分解装置と、前記廃棄物の残渣を収容する密閉容
器と、前記密閉容器内を加熱する機構と、該密閉容器内
を真空に減圧する機構と、前記密閉容器内の温度および
圧力を調節する制御機構と、蒸発した金属蒸気を冷却し
て回収する機構とを有する真空蒸発回収装置とを、具備
することを特徴とする。
【0010】本発明の廃棄物の処理方法において、熱分
解工程での加熱は、酸素濃度が 0〜5重量%の雰囲気で
400〜 800℃の温度に加熱するものとする。このように
酸素濃度と加熱温度とを調整することによって、廃棄物
に含まれる発泡樹脂から、発泡剤として含有されたハロ
ゲン化炭化水素がガスとして発生するとともに、この発
泡樹脂をはじめとする樹脂の熱分解により、炭化水素ガ
スが発生する。またこのとき、廃棄物に含まれる金属は
酸化されることがなく、そのままの単体または合金状態
が維持される。
【0011】このような熱分解工程で発生する炭化水素
ガスを冷却して凝縮させ、油(燃料油)として回収する
油化回収工程において、冷却温度は室温から 250℃の間
とすることが望ましい。また、冷却温度を複数段に変え
て制御することにより、重質油(重油)と軽質油とを分
離して回収することもできる。こうして回収された油
は、後述する真空加熱による金属蒸発回収工程で、密閉
容器内を加熱するために用いることも可能である。
【0012】また、熱分解工程で発生するハロゲン化炭
化水素ガスの分解工程において、分解方法としては、触
媒による分解方法(触媒分解方法)またはプラズマによ
る分解方法(プラズマ分解方法)などを採ることができ
る。そして、触媒分解方法において、分解触媒として
は、W/ZrO2 −ΤiO2 ,Pt/SiO2 −ΤiO
2 ,Pt/Zr−ΤiO2 ,Η3 PO4 /ZrO2 ,A
u/Al2 3 ,Cr23 /Al2 3 ,Cr2 3
/ZrO2 ,Pt−H3 PO4 /ZrO2 などを用いる
ことができる。また、このような分解触媒と、ハロゲン
化炭化水素の分解生成物であるハロゲン化水素を吸着す
る吸着剤、例えばCaCO3 ,Ca(OΗ)2 ,Ca
O,活性炭などとを混合して使用することで、触媒寿命
をより長期化することができる。
【0013】さらにプラズマ分解方法においては、プラ
ズマガスとして例えば水蒸気が使用される。そして、ハ
ロゲン化炭化水素を活性炭や疎水性ゼオライトのような
吸着剤に吸着させて濃縮した後、濃縮されたハロゲン化
炭化水素を水蒸気を用いて脱離させ、水蒸気プラズマを
用いて分解する方法を採ることができる。
【0014】このようなハロゲン化炭化水素分解工程で
生じるハロゲン化水素は、冷却と水溶液噴霧などの処理
を施こすことで、ハロゲン化水素酸溶液として回収し再
利用することができる。
【0015】前記した熱分解工程での残渣には、元の廃
棄物に含まれる金属が依然として含まれているが、発泡
樹脂をはじめとする樹脂は乾溜・熱分解されているの
で、それらの金属は物理的乃至機械的に簡単に分離でき
る状態で存在している。したがって、熱分解工程の残渣
に適当な選別処理を加えることで、所定の金属を物理的
に除去することができる。物理的な選別処理としては、
磁力選別処理、渦電流選別処理、比重選別処理などがあ
り、これらを組み合わせることで、鉄、銅、アルミニウ
ムなどの金属をそれぞれ分離して回収することができ
る。
【0016】本発明においては、必要に応じてこれらの
物理的選別処理を施し、鉄と非鉄金属(銅、アルミニウ
ム)とを除去した残渣に対して、真空加熱による金属の
蒸発および回収工程が行なわれる。この真空蒸発回収
は、真空に近い密閉容器内で加熱することにより蒸気圧
の高い金属を選択的に蒸発気化させ、再び冷却して析出
する金属を回収するものであり、真空中では金属の沸点
が下がるため、常圧での沸点よりはるかに低い温度で高
純度の金属を分離・回収することができる。こうして、
物理的に金属を選別除去した後の残渣から、Zn、P
b、Cd、Sb、Se、Τe、Srなどの金属がそれぞ
れ回収されるが、これら複数の金属の分離回収は、密閉
容器内の圧力と温度を変えることで蒸発させる金属を変
え、かつ各蒸発金属ごとに冷却回収容器を準備すること
で、容易に実施することができる。
【0017】本発明においては、このような真空加熱に
よる金属蒸発および回収工程により、炭化物を主とする
残渣が生成するが、得られた残渣に燃料成分が残留して
いる場合には、残渣にさらに加圧固形化処理などを施
し、固形燃料とし再利用することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0019】図1は、本発明の廃棄物の処理方法に使用
する装置の概略構成を示す図、図2は、図1に示す装置
を使用して廃棄物処理を行なう実施例のフローチャート
である。
【0020】図1において、符号1は、廃冷蔵庫のよう
な、構成材(断熱材)として発泡ウレタン樹脂などのハ
ロゲン化炭化水素含有発泡樹脂を有しかつ樹脂と金属と
が一体化した廃棄物を示し、符号2は、このような廃棄
物1を粗く( 300mm以下の大きさに)破砕する2軸剪断
型の粗破砕機を示す。粗破砕機2の下方には、二重ダン
パ3とプッシャ4とが設けられ、粗破砕機2で破砕され
た廃棄物は、手を触れることなくそのままロータリーキ
ルンのような熱分解炉5に送り込まれるようになってい
る。また、この二重ダンパ3と、熱分解炉5の残渣の排
出口に設けられた二重ダンパ6とにより、熱分解炉5へ
の空気の侵入が効果的に防止されている。 熱分解炉5
においては、図示を省略した酸素濃度制御装置により、
常に炉内の酸素濃度が 0〜 5重量%に保たれるように制
御されており、また同じく図示を省略した乾留炉制御装
置により、炉内の温度やロータリーキルンの回転数と傾
斜が、それぞれ一定に保持されるように制御されてい
る。このように熱分解炉5においては、炉内の酸素濃度
と温度とがそれぞれ所定の値に制御され、投入された廃
棄物Xから、まず発泡ウレタン樹脂などに含有されるハ
ロゲン化炭化水素ガスが発生し、次いで樹脂の熱分解に
よる燃料油分のガス(炭化水素ガス)が発生するように
構成されている。
【0021】そして、このような熱分解炉5には、炉内
で発生したこれらのガスの排出管7が接続され、このガ
ス排出管7は、冷却水導入管8と排出管9、冷却本管1
0および油回収容器11を有する油化回収装置12に接
続されている。油化回収装置12では、3段階の温度で
ガスを冷却するため、A、B、C3つの冷却室が分けて
設けられている。そして、各冷却室のガス冷却温度が、
例えば冷却室Aの冷却温度が 250〜 150℃、冷却室Bの
冷却温度が50〜 150℃、冷却室Cの冷却温度が室温〜50
℃となるように、冷却温度制御装置により制御されてお
り、各冷却室で凝縮された油が、それぞれ別に設置され
た回収容器に回収されるようになっている。
【0022】また、油化回収装置12は、ガス排出管1
3を介して触媒によるハロゲン化炭化水素(フロン)の
分解装置(触媒分解装置)14に接続されている。触媒
分解装置14には、フロンの分解触媒であるW/ZrO
2 −ΤiO2 と、ハロゲン化水素の吸着剤であるCaC
3 とが混合して用いられており、また、触媒槽の温度
が 500℃に加熱制御されている。
【0023】さらにこの触媒分解装置14は、ガス排出
管15を介してハロゲン化水素回収装置16に接続され
ている。ハロゲン化水素回収装置16は、冷却水導入管
17と排出管18および冷却本管19からなる冷却部
と、冷却されたハロゲン化水素ガスに水溶液を噴霧する
水溶液噴霧装置20と、水溶液循環ポンプ21、および
ハロゲン化水素(酸)溶液の回収容器22を有してい
る。また、このハロゲン化水素回収装置16には、ガス
放出管23が接続され、ハロゲン濃度が環境基準以下に
なったガスを大気中に放出するようになっている。な
お、ハロゲン化水素の回収においては、塩化水素とフッ
化水素の凝縮温度の差によって、それぞれの成分を分離
回収することも可能である。
【0024】一方、熱分解炉5の残渣排出口は、二重ダ
ンパ6を経て2軸剪断型の破砕機24に接続され、この
破砕機24は、密閉されたまま磁力選別装置25に接続
されている。磁力選別装置25は、マグネットベルト2
6と残渣搬送コンベア27と磁力選別された鉄の移送コ
ンベア28、および鉄回収容器29から成っている。ま
た、このような磁力選別装置25の残渣排出口は、残渣
搬送管30を介して密閉されたまま渦電流選別装置31
に接続されている。渦電流選別装置31は、渦電流発生
装置32と残渣搬送コンベア33、および非鉄金属移送
コンベア34から成り、渦電流発生装置32により発生
した渦電流により、残渣中に含まれる銅とアルミニウム
とが選別されて非鉄金属移送コンベア34に移されるよ
うになっている。そして、非鉄金属移送コンベア34の
終端部には、風力発生装置35と銅回収容器36および
アルミニウム回収容器37を有し、銅とアルミニウムと
を比重の差を利用して選別する風力選別装置38が接続
されている。
【0025】さらに、渦電流選別装置31の残渣排出口
は、残渣搬送管39を介して真空蒸発回収装置40に接
続されている。真空蒸発回収装置40は、密閉扉41に
より気密が保持された減圧予備加熱室42、真空加熱室
43、加圧冷却室44の3室をそれぞれ有し、これらの
室内を順に通って残渣を搬送する残渣搬送コンベア45
と真空排気装置46、および真空加熱室43内で蒸発し
た金属を冷却し析出させて回収する金属蒸気回収装置4
7を備えている。各室内の温度と圧力および残渣の滞留
時間は、図示を省略した制御装置により、それぞれ最適
に制御されるようになっている。
【0026】ここで、減圧予備加熱室42は、真空中ま
たは少量の窒素ガス(不活性ガス)を導入した減圧下で
予備的に加熱するための室であり、窒素ガスは、輻射に
よる加熱だけでなく対流による加熱を付加し昇温を効率
的に行なうために導入される。また、加圧冷却室44
は、窒素ガス(不活性ガス)を導入しながら大気圧に戻
し、かつ常温まで徐々に冷却するための室であり、密閉
扉41における真空シールを防護するために、真空加熱
室43と加圧冷却室44との間にさらに中間圧室を設け
ることも可能である。また、真空加熱室43内で蒸発気
化した金属を効率的に金属蒸気回収装置47で回収する
ために、真空加熱室43にキャリアガスの導入口を設
け、金属蒸気がキャリアガスとともに蒸気排出部48を
通って金属蒸気回収装置47に送り込まれるようにして
も良い。なお、真空加熱による金属の蒸発回収を連続的
に行なう場合には、このように3つの処理室(減圧予備
加熱室42、真空加熱室43、加圧冷却室44)を並べ
た構造の装置を必要とするが、バッチ的に処理を行なう
場合には真空加熱室43のみを設け、経時的に圧力と加
熱温度とを変えることで、減圧予備加熱と真空加熱およ
び加圧冷却を順に行なうようにしても良い。
【0027】さらに、このような真空蒸発回収装置40
の終端部には、固形燃料製造装置49が接続されてい
る。固形燃料製造装置49は、図示を省略した圧縮装置
と成形装置とを有しており、炭化物を主成分とした残渣
を所定の圧力で圧縮した後、固形燃料として使用するの
に適した形に成形するように構成されている。
【0028】このような装置を使用して、本発明の廃棄
物の処理は以下に示すように実施される。すなわち、図
2のフローチャートに示すように、廃冷蔵庫のような、
発泡ウレタン樹脂などを有しかつ樹脂と金属とが一体化
した廃棄物1は、まず粗破砕工程で、2軸剪断型の粗破
砕機2により 300mm以下の大きさに粗く破砕された後、
二重ダンパ3およびプッシャ4により熱分解炉(ロータ
リーキルン)5に送り込まれる。次いで、乾溜・熱分解
工程において、熱分解炉5内で、破砕された廃棄物の乾
溜・熱分解が行なわれ、発泡ウレタン樹脂などに含有さ
れるハロゲン化炭化水素ガスが排出されて発生し、さら
に発泡ウレタン樹脂とその他の樹脂の熱分解により、燃
料油分のガス(炭化水素ガス)が発生する。
【0029】そして、熱分解炉5内で発生したハロゲン
化炭化水素ガスおよび燃料油分のガスは、ともにガス排
出管7を通って油化回収装置12に導かれる。そして、
油化回収工程において、燃料油分のガスは、3つの冷却
室A、B、Cを通り各温度で3段階に冷却されて凝縮
し、重油、重油と軽質油との混合物、および軽質油とし
て別々に油回収容器11に回収される。こうして回収さ
れた油は、燃料および化学原料として再利用が可能であ
り、真空蒸発回収装置40における燃料としても使用す
ることができる。
【0030】油化回収装置12から排出されるガスは、
ハロゲン化炭化水素(フロン)を主成分とするガスであ
り、これはガス排出管13を通って触媒分解装置14に
導かれ、 500℃に加熱保持された触媒槽内で、触媒(W
/ZrO2 −ΤiO2 )によりハロゲン化水素と二酸化
炭素とに分解される(フロン分解工程)。
【0031】次いで、このような触媒分解装置14から
排出される、ハロゲン化水素(塩化水素やフッ化水素)
と二酸化炭素との混合ガスは、ガス排出管15を通って
ハロゲン化水素回収装置16に導入され、ハロゲン化水
素の回収がなされる。すなわち、冷却本管19により冷
却され、さらに水溶液噴霧装置20により水溶液を噴霧
されることにより、ハロゲン化水素ガスがハロゲン化水
素酸(塩酸またはフッ酸)の水溶液となる。こうして生
成したハロゲン化水素酸の水溶液は、水溶液循環ポンプ
21により水溶液噴霧装置20との間を循環されて繰り
返し噴霧され、高濃度のハロゲン化水素酸溶液(塩酸で
は約35重量%、フッ酸では約55重量%の飽和水溶液)と
なる。得られる溶液の濃度は、濃度測定装置などにより
常時モニタリングされ、規定濃度に達した段階で回収容
器22に移される。回収されたハロゲン化水素(酸)溶
液は、工業原料として再利用が可能である。また、この
ようなハロゲン化水素回収装置16によりハロゲンが環
境基準以下に除去されたガスは、ガス放出管23を通り
大気中に放出される。
【0032】一方、熱分解炉5から排出される熱分解残
渣は、2軸剪断型の破砕機24により 100mm以下の大き
さに破砕された(破砕工程)後、磁力選別装置25に投
入され、破砕された残渣中の鉄が選別される(磁力選別
工程)。選別された鉄は、鉄移送コンベア28により鉄
回収容器29に回収され、金属資源として再利用するこ
とができる。次に、磁力選別装置25により鉄が取り除
かれた残渣は、残渣搬送管30を通って渦電流選別装置
31に搬送され、残渣中に含まれる銅とアルミニウムと
が選別されて非鉄金属移送コンベア34に移される(渦
電流選別工程)。選別された銅とアルミニウムとは、非
鉄金属移送コンベア34によりさらに風力選別装置38
に搬送され、両者の比重の差(銅の比重:8.96g/cm3
アルミニウムの比重:2.70g/cm3 )に基づいた風力選別
が行なれ、銅回収容器36とアルミニウム回収容器37
とにそれぞれ分離回収される(風力選別工程)。回収さ
れた銅およびアルミニウムは、鉄と同様に金属資源とし
て再利用することができる。 こうして鉄と銅およびア
ルミニウムが除去された残渣は、残渣排出管39を通っ
て真空蒸発回収装置40に導入され、真空蒸発回収工程
が行なわれる。すなわち、残渣搬送コンベア45により
減圧予備加熱室42、真空加熱室43、加圧冷却室44
の各室を順に搬送され、真空加熱により蒸発気化したZ
n、Pb、Cd、Sb、Se、Τe、Srなどの金属
が、金属蒸気回収装置47により冷却されて析出回収さ
れる。真空加熱室43では、真空排気装置46により例
えば圧力が10-1 から10-5Torrに減圧されるとともに、電
熱ヒータ等により 400〜 900℃の温度に加熱保持され、
このような真空加熱室43内で、残渣中の例えば鉛が、
蒸気鉛として放出される。放出された鉛蒸気は、蒸気排
出部48を通り、例えば室温程度の温度に冷却保持され
た金属蒸気回収装置47に送り込まれる。ここで鉛蒸気
は、蒸気圧の低下により金属鉛として析出し、結晶化し
た鉛が回収される。回収されたZn、Pb、Cd、S
b、Se、Te、Srなどの希少金属は、有価資源とし
て再利用することができる。
【0033】こうして有価金属が回収された残渣は、炭
化物を主とするものであり、これは加圧冷却室44内で
常温に冷却され大気圧まで加圧された後、固形燃料製造
装置49に搬送されて圧縮成形される(固形燃料製造工
程)。圧縮成形された残渣は、固形燃料として再使用す
ることができる。
【0034】次に、本発明の廃棄物の処理方法に使用す
る装置の別の実施例を、図3に示す。図3において、図
1と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0035】この実施例の処理装置においては、油化回
収装置12とハロゲン化水素回収装置16との間に、プ
ラズマによるフロン分解装置(プラズマ分解装置)50
が設けられ、それぞれの装置とガス排出管13、15を
介して接続されている。プラズマ分解装置50は、高周
波誘導プラズマコイル51とプラズマフレーム52とを
備えたプラズマ発生部53の前段に、ハロゲン化炭化水
素(フロン)を濃縮するための円筒型ハニカム式の濃縮
装置54を設けてなり、濃縮装置54は一定速度で回転
させる回転機構55を有している。
【0036】そして、触媒分解装置14の代わりにこの
ようなプラズマ分解装置50を設けた実施例の処理装置
によれば、油化回収装置12から排出されるハロゲン化
炭化水素を主成分とするガスは、濃縮装置54におい
て、活性炭や疎水性ゼオライトのような吸着剤に吸着さ
れて濃縮された後、水蒸気導入管56から導入された水
蒸気により脱離され、脱離されたハロゲン化炭化水素は
水蒸気とともにプラズマフレーム52に導かれ、ここで
水蒸気プラズマによりハロゲン化水素と二酸化炭素とに
分解される。
【0037】次いで、このようなプラズマ分解装置50
から排出される、ハロゲン化水素(塩化水素やフッ化水
素)と二酸化炭素との混合ガスは、ガス排出管15を通
ってハロゲン化水素回収装置16に導入され、ハロゲン
化水素の回収がなされる。すなわち、冷却本管19によ
り冷却され、さらに水溶液噴霧装置20により水溶液を
噴霧されることにより、ハロゲン化水素ガスがハロゲン
化水素酸(塩酸またはフッ酸)の水溶液となる。得られ
る溶液の濃度は、濃度測定装置などにより常時モニタリ
ングされ、規定濃度に達した段階で回収容器22に移さ
れる。また、このようなハロゲン化水素回収装置16に
よりハロゲンが環境基準以下に除去されたガスは、ガス
放出管23を通り大気中に放出される。
【0038】次に、本発明の具体的実施例について説明
する。
【0039】実施例1 図1に示す廃棄物の連続処理装置を使用し、 450L級の
廃冷蔵庫の処理を行なった。乾溜・熱分解工程では、制
御装置によりロータリーキルンの回転数と傾斜とを制御
し、炉内の温度を 300℃に保持し、廃冷蔵庫(破砕物)
の滞留時間が30分間になるようにした。そして、熱分解
炉5内で発生した混合ガス(ハロゲン化炭化水素ガスと
燃料油分のガス)を油化回収装置12に導入し、油化回
収装置12においては、冷却室Aの冷却温度が 250〜 1
50℃、冷却室Bの冷却温度が50〜150℃、冷却室Cの冷
却温度が室温〜50℃になるようにそれぞれ冷却温度を制
御し、それぞれの回収容器に重油、重油と軽質油との混
合物、および軽質油を別々に回収した。こうして、冷蔵
庫1台あたり合計30Kgの燃料油が回収された。
【0040】触媒分解装置14では、分解触媒であるW
/ZrO2 −ΤiO2 と、分解生成するハロゲン化水素
の吸着剤であるCaCO3 とを混合して使用した。ま
た、触媒分解装置14に供給されるハロゲン化炭化水素
(フロン)ガスの流量を、触媒とのSV(空間速度)が
3000hr-1となるように調節し、さらに触媒槽の温度を 5
00℃に保持して分解を行なった。このように構成したフ
ロン分解工程の前後でフロンの濃度を測定し分解率を求
めたところ、分解率は 99.99%であり、ほぼ完全に分解
されていることがわかった。
【0041】次いでハロゲン化水素回収工程では、冷蔵
庫1台あたり約 1.5Kgのハロゲン化水素(酸)溶液が回
収された。また、磁力選別工程では、冷蔵庫1台あたり
53kgの鉄が回収され、渦電流選別および風力選別工程で
は、冷蔵庫1台あたり銅が 3kg、アルミニウムが 0.7kg
それぞれ回収された。
【0042】さらに、真空蒸発回収工程では、真空加熱
室43内の圧力を10-3Torrに減圧し、温度を 630℃に保
持して真空加熱を行なうとともに、金属蒸気回収装置4
7内の温度を室温に冷却保持して金属の真空蒸発回収を
行なったところ、 15gの鉛が回収された。さらに、こう
して鉛を回収した後、冷蔵庫1台あたり 2kgの炭化物を
主成分とする残渣が得られ、この残渣は圧縮成形後固形
燃料として十分に使用可能であった。
【0043】実施例2 図3に示す廃棄物の連続処理装置を使用し、 450L級の
廃冷蔵庫の再資源化処理を実施例1と同様にして行なっ
た。
【0044】プラズマによるフロン分解工程の前後でフ
ロンの濃度を測定し分解率を求めたところ、分解率は 9
9.99%であり、ほぼ完全に分解されていることがわかっ
た。また、その他の工程においても、それぞれ実施例1
と同様に良好な回収結果が得られた。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、発泡ウレタン樹脂のようなハロゲン化炭化水
素を含有する発泡樹脂を構成材とする廃棄物を、ハロゲ
ン化炭化水素をほぼ完全に分解し無害化して回収するこ
とができ、排ガス処理装置の小型化をも図ることができ
る。また、このような発泡樹脂をはじめとする樹脂を効
率的に乾溜・熱分解して油化回収することができ、回収
された油は化学原料あるいは燃料として再使用すること
ができる。さらに本発明によれば、廃棄物中の金属を高
い純度で分離回収することができ、プリント配線基板や
電子部品などに使用されている希少金属も回収し再利用
することができる。
【0046】したがって、特に廃冷蔵庫のように、断熱
材と発泡ウレタン樹脂が多量に使用され、かつこのよう
な発泡樹脂と金属類とが一体化された構造の廃棄物の処
理においては、従来は埋立てなどしか処理方法がなかっ
たが、本発明の方法を採ることにより、低い処理コスト
で環境を汚染することなく効率的に処理することができ
るうえに、種々の構成材料をそれぞれ再利用できるかた
ちで分離回収することができ、限られた資源の有効利用
という観点からも極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃棄物の処理方法に使用する装置の概
略構成を示す図。
【図2】本発明の廃棄物の処理方法の実施例の概略を示
すフローチャート。
【図3】本発明の廃棄物の処理装置の別の実施例の概略
構成を示す図。
【符号の説明】
2………粗破砕機 5………熱分解炉 12………油化回収装置 14………触媒分解装置 16………ハロゲン化水素回収装置 24………破砕機 25………磁力選別装置 31………渦電流選別装置 38………風力選別装置 40………真空蒸発回収装置 43………真空加熱室 47………金属蒸気回収装置 49………固形燃料製造装置 50………プラズマ分解装置 54………濃縮装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29B 17/00 ZAB C08J 11/12 CEU C08J 11/00 ZAB B09B 3/00 302A 11/12 CEU 5/00 C (72)発明者 早田 輝信 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 横山 芳昭 群馬県太田市高林寿町1807−1 オギハ ラ・エコロジー株式会社内 (72)発明者 荻原 映久 群馬県太田市高林寿町1807−1 オギハ ラ・エコロジー株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構成材の一部としてハロゲン化炭化水素
    含有発泡樹脂を有し、かつ前記発泡樹脂あるいはその他
    の樹脂と一体化した金属を有する廃棄物を、乾溜・熱分
    解し、前記ハロゲン化炭化水素ガスを発生させるととも
    に、炭化水素ガスを発生させる熱分解工程と、 前記炭化水素ガスを冷却して凝縮させ、油を回収する工
    程と、 前記ハロゲン化炭化水素ガスをハロゲン化水素と二酸化
    炭素とに分解するハロゲン化炭化水素分解工程と、 前記熱分解工程の残渣から、必要に応じて所定の金属を
    物理的に除去した後、その残渣を真空に保持された密閉
    容器内で温度および圧力を調節しながら加熱し、前記残
    渣に含まれる蒸気圧の高い金属を蒸発させ回収する工程
    とを、具備することを特徴とする廃棄物の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記ハロゲン化炭化水素分解工程におい
    て、前記ハロゲン化炭化水素を触媒により熱分解するこ
    とを特徴とする請求項1記載の廃棄物の処理方法。
  3. 【請求項3】 前記ハロゲン化炭化水素分解工程におい
    て、前記ハロゲン化炭化水素を吸着剤に吸着させて濃縮
    した後、水蒸気プラズマを用いて分解することを特徴と
    する請求項1記載の廃棄物の処理方法。
  4. 【請求項4】 構成材の一部としてハロゲン化炭化水素
    含有発泡樹脂を有し、かつ前記発泡樹脂あるいはその他
    の樹脂と一体化した金属を有する廃棄物を、乾溜・熱分
    解し、前記ハロゲン化炭化水素ガスおよび炭化水素ガス
    を発生させる熱分解装置と、 前記炭化水素ガスを冷却凝縮して油として回収する油化
    回収装置と、 前記ハロゲン化炭化水素ガスをハロゲン化水素と二酸化
    炭素とに分解するハロゲン化炭化水素分解装置と、 前記廃棄物の残渣を収容する密閉容器と、前記密閉容器
    内を加熱する機構と、該密閉容器内を真空に減圧する機
    構と、前記密閉容器内の温度および圧力を調節する制御
    機構と、蒸発した金属蒸気を冷却して回収する機構とを
    有する真空蒸発回収装置とを、具備することを特徴とす
    る廃棄物の処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11218318A (ja) * 1998-02-03 1999-08-10 Air Liquide Japan Ltd 排ガス処理設備
JP2009249665A (ja) * 2008-04-03 2009-10-29 Nippon Magnetic Dressing Co Ltd 廃電線からの有価金属回収方法
JP2012179597A (ja) * 2005-06-29 2012-09-20 Advanced Plasma Power Ltd 廃棄物処理方法および装置

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