JPH09248530A - アルミニウム加工屑の分離回収装置 - Google Patents
アルミニウム加工屑の分離回収装置Info
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- JPH09248530A JPH09248530A JP8060461A JP6046196A JPH09248530A JP H09248530 A JPH09248530 A JP H09248530A JP 8060461 A JP8060461 A JP 8060461A JP 6046196 A JP6046196 A JP 6046196A JP H09248530 A JPH09248530 A JP H09248530A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アルミニウムの回収率を向上させるべく、分
離搬送手段の下流側に搬送されたアルミニウム加工屑を
も回収した場合、鉄加工屑の割合が増大し、これをその
ままアルミニウムとして再利用できなくなる虞れがあ
る。 【解決手段】 本発明では、分離搬送用コンベア50に
よって十分に分離できなかった混合加工屑を、第2加工
屑案内シュータ80を介して混合加工屑受入ホッパ20
に回収し、さらに混合加工屑用スクリューコンベア2
1、加工屑搬出用スクレーパコンベア22および遠心分
離器30を介して再び分離搬送用コンベア50に循環さ
せるようにしている。
離搬送手段の下流側に搬送されたアルミニウム加工屑を
も回収した場合、鉄加工屑の割合が増大し、これをその
ままアルミニウムとして再利用できなくなる虞れがあ
る。 【解決手段】 本発明では、分離搬送用コンベア50に
よって十分に分離できなかった混合加工屑を、第2加工
屑案内シュータ80を介して混合加工屑受入ホッパ20
に回収し、さらに混合加工屑用スクリューコンベア2
1、加工屑搬出用スクレーパコンベア22および遠心分
離器30を介して再び分離搬送用コンベア50に循環さ
せるようにしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば鉄製イン
サート入りアルミニウム鋳造品に対して切削や研削等の
機械加工を施した場合に発生する鉄加工屑およびアルミ
ニウム加工屑が混合した鉄・アルミニウム混合加工屑か
らアルミニウム屑を分離して回収するための分離回収装
置に関するものである。
サート入りアルミニウム鋳造品に対して切削や研削等の
機械加工を施した場合に発生する鉄加工屑およびアルミ
ニウム加工屑が混合した鉄・アルミニウム混合加工屑か
らアルミニウム屑を分離して回収するための分離回収装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常の機械加工設備においては、金属材
料に対して切削や研削等の機械加工を施した場合に発生
する加工屑を回収し、これを再利用することによって該
金属材料の回収率の向上を図るようにしている。
料に対して切削や研削等の機械加工を施した場合に発生
する加工屑を回収し、これを再利用することによって該
金属材料の回収率の向上を図るようにしている。
【0003】しかしながら、たとえば鉄製インサート入
りアルミニウム鋳造品に対して切削や研削等の機械加工
を施した場合には、鉄加工屑およびアルミニウム加工屑
が混合した鉄・アルミニウム混合加工屑が発生すること
になるため、これをそのままアルミニウムとして再利用
することができない。
りアルミニウム鋳造品に対して切削や研削等の機械加工
を施した場合には、鉄加工屑およびアルミニウム加工屑
が混合した鉄・アルミニウム混合加工屑が発生すること
になるため、これをそのままアルミニウムとして再利用
することができない。
【0004】このため従来では、複数の磁気ローラを互
いに連設した分離搬送手段を適用し、これら磁気ローラ
の吸着作用を利用して、つまり鉄加工屑のみが磁気ロー
ラに吸着されて順次下流に搬送される一方、磁気ローラ
に吸着されないアルミニウム加工屑が分離搬送手段から
落下することを利用して、上述した鉄・アルミニウム混
合加工屑からアルミニウム加工屑のみを分離回収するよ
うにしている。
いに連設した分離搬送手段を適用し、これら磁気ローラ
の吸着作用を利用して、つまり鉄加工屑のみが磁気ロー
ラに吸着されて順次下流に搬送される一方、磁気ローラ
に吸着されないアルミニウム加工屑が分離搬送手段から
落下することを利用して、上述した鉄・アルミニウム混
合加工屑からアルミニウム加工屑のみを分離回収するよ
うにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に磁気の作用を利用して鉄・アルミニウム混合加工屑を
搬送する手段では、落下しきれなかったアルミニウム加
工屑が鉄加工屑とともに下流側に搬送されることにな
る。つまり、上記分離搬送手段の上流側端部において
は、大部分のアルミニウム加工屑が落下することになる
ものの、その中間部分以降においては、落下しきれなか
ったアルミニウム加工屑と鉄加工屑とが依然として混在
した状態にある。
に磁気の作用を利用して鉄・アルミニウム混合加工屑を
搬送する手段では、落下しきれなかったアルミニウム加
工屑が鉄加工屑とともに下流側に搬送されることにな
る。つまり、上記分離搬送手段の上流側端部において
は、大部分のアルミニウム加工屑が落下することになる
ものの、その中間部分以降においては、落下しきれなか
ったアルミニウム加工屑と鉄加工屑とが依然として混在
した状態にある。
【0006】ここで、分離搬送手段の下流側に搬送され
たアルミニウム加工屑をも回収することができれば、ア
ルミニウムの回収率を一層向上させることができるのは
いうまでもない。
たアルミニウム加工屑をも回収することができれば、ア
ルミニウムの回収率を一層向上させることができるのは
いうまでもない。
【0007】しかしながら、分離搬送手段の中間部分以
降に搬送された加工屑は、鉄加工屑の占める割合が非常
に高いため、この中間部分以降から落下した加工屑を回
収した場合、これをそのままアルミニウムとして再利用
できなくなる虞れがある。
降に搬送された加工屑は、鉄加工屑の占める割合が非常
に高いため、この中間部分以降から落下した加工屑を回
収した場合、これをそのままアルミニウムとして再利用
できなくなる虞れがある。
【0008】また、加工屑に水分や油分が付着している
場合、あるいはアルミニウム加工屑と鉄加工屑とが互い
に絡み合っている場合には、鉄加工屑に対する磁気ロー
ラの吸着能力が低下するため、中間部分以降から落下す
る鉄加工屑の割合が一層増大することになる。
場合、あるいはアルミニウム加工屑と鉄加工屑とが互い
に絡み合っている場合には、鉄加工屑に対する磁気ロー
ラの吸着能力が低下するため、中間部分以降から落下す
る鉄加工屑の割合が一層増大することになる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、鉄・アルミニ
ウム混合加工屑からアルミニウム加工屑を分離回収する
装置であって、前記鉄・アルミニウム混合加工屑を受け
入れる混合加工屑受入手段と、前記混合加工屑受入手段
に受け入れた鉄・アルミニウム混合加工屑を所定の分離
開始位置まで搬出する加工屑搬出手段と、互いに連設し
た複数の磁気ローラを具備して構成し、かつ前記分離開
始位置に対応する部位から延在しており、前記加工屑搬
出手段が前記分離開始位置に搬出した鉄・アルミニウム
混合加工屑を前記複数の磁気ローラの吸着作用によって
順次下流に搬送する分離搬送手段と、前記分離搬送手段
の上流側端部下方域に配置し、該分離搬送手段から落下
する加工屑を第1の加工屑受入手段に案内する第1の加
工屑案内手段と、前記分離搬送手段の下流側端部下方域
に配置し、該分離搬送手段から落下する加工屑を前記混
合加工屑受入手段に案内する第2の加工屑案内手段とを
備えている。
ウム混合加工屑からアルミニウム加工屑を分離回収する
装置であって、前記鉄・アルミニウム混合加工屑を受け
入れる混合加工屑受入手段と、前記混合加工屑受入手段
に受け入れた鉄・アルミニウム混合加工屑を所定の分離
開始位置まで搬出する加工屑搬出手段と、互いに連設し
た複数の磁気ローラを具備して構成し、かつ前記分離開
始位置に対応する部位から延在しており、前記加工屑搬
出手段が前記分離開始位置に搬出した鉄・アルミニウム
混合加工屑を前記複数の磁気ローラの吸着作用によって
順次下流に搬送する分離搬送手段と、前記分離搬送手段
の上流側端部下方域に配置し、該分離搬送手段から落下
する加工屑を第1の加工屑受入手段に案内する第1の加
工屑案内手段と、前記分離搬送手段の下流側端部下方域
に配置し、該分離搬送手段から落下する加工屑を前記混
合加工屑受入手段に案内する第2の加工屑案内手段とを
備えている。
【0010】前記分離搬送手段は、下流側に向けて漸次
上方に傾斜する上方傾斜部分と、該上方傾斜部分の頂部
から下流側に向けて漸次下方に傾斜する下方傾斜部分と
を具備してもよく、この場合、前記第1の加工屑案内手
段を前記上方傾斜部の下方域に対応する部位に配置する
とともに、前記第2の加工屑案内手段を前記下方傾斜部
の下方域に対応する部位に配置することが好ましい。
上方に傾斜する上方傾斜部分と、該上方傾斜部分の頂部
から下流側に向けて漸次下方に傾斜する下方傾斜部分と
を具備してもよく、この場合、前記第1の加工屑案内手
段を前記上方傾斜部の下方域に対応する部位に配置する
とともに、前記第2の加工屑案内手段を前記下方傾斜部
の下方域に対応する部位に配置することが好ましい。
【0011】また、前記分離開始位置において前記加工
屑搬出手段から前記分離搬送手段に至る間に、遠心力の
作用によって加工屑とこの加工屑に付着した異物とを分
離させる遠心分離器を介在させたり、あるいは前記分離
搬送手段に、加工屑を乾燥させる乾燥手段を付設すれ
ば、鉄・アルミニウム混合加工屑の脱脂および脱水を図
ることができ、分離搬送手段による鉄・アルミニウム混
合加工屑の分離能力を向上させることが可能となる。
屑搬出手段から前記分離搬送手段に至る間に、遠心力の
作用によって加工屑とこの加工屑に付着した異物とを分
離させる遠心分離器を介在させたり、あるいは前記分離
搬送手段に、加工屑を乾燥させる乾燥手段を付設すれ
ば、鉄・アルミニウム混合加工屑の脱脂および脱水を図
ることができ、分離搬送手段による鉄・アルミニウム混
合加工屑の分離能力を向上させることが可能となる。
【0012】さらに、前記分離搬送手段に加工屑を圧壊
する圧壊手段を付設した場合には、加工屑の絡みを解除
したり、切断することができるため、分離搬送手段によ
る鉄・アルミニウム混合加工屑の分離を促進することが
できる。
する圧壊手段を付設した場合には、加工屑の絡みを解除
したり、切断することができるため、分離搬送手段によ
る鉄・アルミニウム混合加工屑の分離を促進することが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、一実施の形態を示す図面に
基づいて本発明を詳細に説明する。図2および図3は、
本発明に係るアルミニウム加工屑の分離回収装置の一実
施形態を概念的に示したものである。ここで例示する分
離回収装置は、エンジンのクランクケースやシリンダヘ
ッド等のアルミニウム鋳造品および鉄製インサート入り
アルミニウム鋳造品に対してそれぞれフライス、ボーリ
ング、タッピング、バリ取り等々、各種機械加工を施す
ようにした機械加工設備で発生する加工屑に適用するも
ので、アルミニウム加工屑受入ホッパ(第1の加工屑受
入手段)10と、該アルミニウム加工屑受入ホッパ10
に並設した混合加工屑受入ホッパ(混合加工屑受入手
段)20とを備えている。
基づいて本発明を詳細に説明する。図2および図3は、
本発明に係るアルミニウム加工屑の分離回収装置の一実
施形態を概念的に示したものである。ここで例示する分
離回収装置は、エンジンのクランクケースやシリンダヘ
ッド等のアルミニウム鋳造品および鉄製インサート入り
アルミニウム鋳造品に対してそれぞれフライス、ボーリ
ング、タッピング、バリ取り等々、各種機械加工を施す
ようにした機械加工設備で発生する加工屑に適用するも
ので、アルミニウム加工屑受入ホッパ(第1の加工屑受
入手段)10と、該アルミニウム加工屑受入ホッパ10
に並設した混合加工屑受入ホッパ(混合加工屑受入手
段)20とを備えている。
【0014】アルミニウム加工屑受入ホッパ10は、ア
ルミニウム鋳造品に対して機械加工を施した場合に発生
するアルミニウム加工屑を受け入れるためのものであ
り、一方、混合加工屑受入ホッパ20は、鉄製インサー
トを入りアルミニウム鋳造品に対して機械加工を施した
場合に発生する鉄・アルミニウム混合加工屑を受け入れ
るためのもので、それぞれ床面Fに形成したピットP1
,P2 に収容配置している。
ルミニウム鋳造品に対して機械加工を施した場合に発生
するアルミニウム加工屑を受け入れるためのものであ
り、一方、混合加工屑受入ホッパ20は、鉄製インサー
トを入りアルミニウム鋳造品に対して機械加工を施した
場合に発生する鉄・アルミニウム混合加工屑を受け入れ
るためのもので、それぞれ床面Fに形成したピットP1
,P2 に収容配置している。
【0015】アルミニウム加工屑受入ホッパ10は、そ
の下方部に、奥方(図3において上方)に向けて水平に
延在する一対のアルミニウム加工屑用スクリューコンベ
ア11を内蔵しており、これらアルミニウム加工屑用ス
クリューコンベア11を通じて後工程設備、たとえば加
工屑圧縮機12および圧縮塊収容容器13に接続してい
る。
の下方部に、奥方(図3において上方)に向けて水平に
延在する一対のアルミニウム加工屑用スクリューコンベ
ア11を内蔵しており、これらアルミニウム加工屑用ス
クリューコンベア11を通じて後工程設備、たとえば加
工屑圧縮機12および圧縮塊収容容器13に接続してい
る。
【0016】混合加工屑受入ホッパ20は、その下方部
に、奥方に向けて水平に延在する混合加工屑用スクリュ
ーコンベア21を内蔵しており、該混合加工屑用スクリ
ューコンベア21を通じて加工屑搬出用スクレーパコン
ベア(加工屑搬出手段)22の始端部に接続している。
に、奥方に向けて水平に延在する混合加工屑用スクリュ
ーコンベア21を内蔵しており、該混合加工屑用スクリ
ューコンベア21を通じて加工屑搬出用スクレーパコン
ベア(加工屑搬出手段)22の始端部に接続している。
【0017】加工屑搬出用スクレーパコンベア22は、
図には明示していないが、相互に連結した多数のスクレ
ーパを備えて構成したもので、上記混合加工屑用スクリ
ューコンベア21との接続部から鉛直上方に向けて延在
した後、上記アルミニウム加工屑受入ホッパ10に向け
て上方に傾斜し、さらに水平方向に延在してその終端部
(分離開始位置)がアルミニウム加工屑受入ホッパ10
の上方域に達しており、該終端部の下面に排出口22a
を有している。
図には明示していないが、相互に連結した多数のスクレ
ーパを備えて構成したもので、上記混合加工屑用スクリ
ューコンベア21との接続部から鉛直上方に向けて延在
した後、上記アルミニウム加工屑受入ホッパ10に向け
て上方に傾斜し、さらに水平方向に延在してその終端部
(分離開始位置)がアルミニウム加工屑受入ホッパ10
の上方域に達しており、該終端部の下面に排出口22a
を有している。
【0018】また、上記分離回収装置には、図2に示す
ように、上記加工屑搬出用スクレーパコンベア22の終
端部下方に位置する部位に遠心分離器30および分離搬
送用コンベア(分離搬送手段)50を順次配設してい
る。
ように、上記加工屑搬出用スクレーパコンベア22の終
端部下方に位置する部位に遠心分離器30および分離搬
送用コンベア(分離搬送手段)50を順次配設してい
る。
【0019】遠心分離器30は、図1に示すように、下
方に向けて凸となる半球状を成し、その上端開口周縁部
にスリット31を有した分離容器32と、上記分離容器
32の下端部から鉛直下方に向けて延在し、分離器本体
33の内部において上記分離容器32を鉛直軸回りに回
転可能に支承させる回転軸34と、上記回転軸34の下
端部に固着し、チェーン等の巻掛伝動手段35を介して
分離駆動モータ36の駆動軸37に固着したドライブプ
ーリ38に連係するドリブンプーリ39と、上記分離容
器32の外周を囲繞する矩形箱状を成し、該分離容器3
2の上端縁と同一の高さに加工屑排出用スリット40を
有した分離液回収容器41とを備えて構成したもので、
上記分離容器32の上端開口を上記加工屑搬出用スクレ
ーパコンベア22の排出口22aに合致させる態様で配
置している。なお、上記分離器本体33は、その底面に
開口33aを有し、また分離液回収容器41は、その下
方部が図示せぬ連通パイプを通じて回収タンク(図示せ
ず)に接続している。
方に向けて凸となる半球状を成し、その上端開口周縁部
にスリット31を有した分離容器32と、上記分離容器
32の下端部から鉛直下方に向けて延在し、分離器本体
33の内部において上記分離容器32を鉛直軸回りに回
転可能に支承させる回転軸34と、上記回転軸34の下
端部に固着し、チェーン等の巻掛伝動手段35を介して
分離駆動モータ36の駆動軸37に固着したドライブプ
ーリ38に連係するドリブンプーリ39と、上記分離容
器32の外周を囲繞する矩形箱状を成し、該分離容器3
2の上端縁と同一の高さに加工屑排出用スリット40を
有した分離液回収容器41とを備えて構成したもので、
上記分離容器32の上端開口を上記加工屑搬出用スクレ
ーパコンベア22の排出口22aに合致させる態様で配
置している。なお、上記分離器本体33は、その底面に
開口33aを有し、また分離液回収容器41は、その下
方部が図示せぬ連通パイプを通じて回収タンク(図示せ
ず)に接続している。
【0020】分離搬送用コンベア50は、一対のコンベ
ア側板51の間に複数の搬送ローラ(磁気ローラ)52
を互いに連設することによって構成したもので、上記遠
心分離器30の下方部において水平方向に延在する水平
部50aと、該水平部50aから上記混合加工屑受入ホ
ッパ20に向けて漸次上方に傾斜する上方傾斜部50b
と、この上方傾斜部50bの頂部から上記混合加工屑受
入ホッパ20に向けて漸次下方に傾斜する下方傾斜部5
0cとを有している。
ア側板51の間に複数の搬送ローラ(磁気ローラ)52
を互いに連設することによって構成したもので、上記遠
心分離器30の下方部において水平方向に延在する水平
部50aと、該水平部50aから上記混合加工屑受入ホ
ッパ20に向けて漸次上方に傾斜する上方傾斜部50b
と、この上方傾斜部50bの頂部から上記混合加工屑受
入ホッパ20に向けて漸次下方に傾斜する下方傾斜部5
0cとを有している。
【0021】図1からも明らかなように、この分離搬送
用コンベア50で適用する搬送ローラ52は、それぞれ
中空の円筒状を成しており、個々の周面に4条の金属製
突起53を有しているとともに、個々の内部に吸着体5
4を内蔵している。突起53は、個々の横断面が先端の
角張った形状を成すもので、各搬送ローラ52の軸心方
向に沿って延在しており、互いに等間隔となる位置、つ
まり90°の中心角をもつ位置に設けられている。吸着
体54は、永久磁石によって構成したもので、たとえば
横断面が半円形の柱状を成しており、図1に示す態様
で、すなわち水平部50aではそれぞれ図1中において
時計回りにおよそ180°〜360°の範囲に占位し、
上方傾斜部50bではそれぞれ図1中において時計回り
におよそ135°〜315°の範囲に占位し、下方傾斜
部50cではそれぞれ図1中において時計回りに225
°〜45°の範囲に占位する態様で、個々の両端部を上
記コンベア側板51に固定設置させている。
用コンベア50で適用する搬送ローラ52は、それぞれ
中空の円筒状を成しており、個々の周面に4条の金属製
突起53を有しているとともに、個々の内部に吸着体5
4を内蔵している。突起53は、個々の横断面が先端の
角張った形状を成すもので、各搬送ローラ52の軸心方
向に沿って延在しており、互いに等間隔となる位置、つ
まり90°の中心角をもつ位置に設けられている。吸着
体54は、永久磁石によって構成したもので、たとえば
横断面が半円形の柱状を成しており、図1に示す態様
で、すなわち水平部50aではそれぞれ図1中において
時計回りにおよそ180°〜360°の範囲に占位し、
上方傾斜部50bではそれぞれ図1中において時計回り
におよそ135°〜315°の範囲に占位し、下方傾斜
部50cではそれぞれ図1中において時計回りに225
°〜45°の範囲に占位する態様で、個々の両端部を上
記コンベア側板51に固定設置させている。
【0022】これら搬送ローラ52は、水平部50aお
よび上方傾斜部50bに配置したものの突起53がそれ
ぞれの部位で互いに同一の位相となる態様でチェーン等
の巻掛伝動手段(図示せず)によって互いに連係する一
方、下方傾斜部50cに配置したものの突起53が互い
に同一の位相となる態様で同様の巻掛伝動手段(図示せ
ず)によって互いに連係しており、上方傾斜部50bの
上端部および下方傾斜部50cの下端部に配設した搬送
駆動モータ55,56の駆動により、図1中においてそ
れぞれ時計回りに回転することになる。
よび上方傾斜部50bに配置したものの突起53がそれ
ぞれの部位で互いに同一の位相となる態様でチェーン等
の巻掛伝動手段(図示せず)によって互いに連係する一
方、下方傾斜部50cに配置したものの突起53が互い
に同一の位相となる態様で同様の巻掛伝動手段(図示せ
ず)によって互いに連係しており、上方傾斜部50bの
上端部および下方傾斜部50cの下端部に配設した搬送
駆動モータ55,56の駆動により、図1中においてそ
れぞれ時計回りに回転することになる。
【0023】また、上記分離搬送用コンベア50には、
上方傾斜部50bに配置された搬送ローラ52および下
方傾斜部50cに配置された搬送ローラ52にそれぞれ
プレスローラ(圧壊手段)57を付設しているととも
に、上記遠心分離器30との間および上述した各プレス
ローラ57の上方に位置する部位にそれぞれ遠赤外線ヒ
ータ(乾燥手段)58を付設している。
上方傾斜部50bに配置された搬送ローラ52および下
方傾斜部50cに配置された搬送ローラ52にそれぞれ
プレスローラ(圧壊手段)57を付設しているととも
に、上記遠心分離器30との間および上述した各プレス
ローラ57の上方に位置する部位にそれぞれ遠赤外線ヒ
ータ(乾燥手段)58を付設している。
【0024】プレスローラ57は、それぞれ対応する搬
送ローラ52の軸心に平行となる軸心回りに回転可能に
配設し、かつ各搬送ローラ52の上部側周面に離接する
態様で配置しており、図示していない押圧手段によって
該搬送ローラ52の周面に圧接させている。
送ローラ52の軸心に平行となる軸心回りに回転可能に
配設し、かつ各搬送ローラ52の上部側周面に離接する
態様で配置しており、図示していない押圧手段によって
該搬送ローラ52の周面に圧接させている。
【0025】遠赤外線ヒータ58は、それぞれの輻射面
から対象物に向けて遠赤外線を輻射し、輻射エネルギー
を熱源として対象物を乾燥させるもので、個々の輻射面
を搬送ローラ52、もしくはプレスローラ57に対向さ
せる態様で上記分離搬送用コンベア50に付設してい
る。
から対象物に向けて遠赤外線を輻射し、輻射エネルギー
を熱源として対象物を乾燥させるもので、個々の輻射面
を搬送ローラ52、もしくはプレスローラ57に対向さ
せる態様で上記分離搬送用コンベア50に付設してい
る。
【0026】一方、上記分離回収装置には、図2および
図3に示すように、上述したアルミニウム加工屑受入ホ
ッパ10および混合加工屑受入ホッパ20間に位置する
部位に鉄加工屑受入ホッパ60を配設しているととも
に、上記分離搬送用コンベア50における上方傾斜部5
0bの下方域に対応する部位に第1加工屑案内シュータ
(第1の加工屑案内手段)70を配置し、さらに上記下
方傾斜部50cの下方域に対応する部位に第2加工屑案
内シュータ(第2の加工屑案内手段)80を配置してい
る。
図3に示すように、上述したアルミニウム加工屑受入ホ
ッパ10および混合加工屑受入ホッパ20間に位置する
部位に鉄加工屑受入ホッパ60を配設しているととも
に、上記分離搬送用コンベア50における上方傾斜部5
0bの下方域に対応する部位に第1加工屑案内シュータ
(第1の加工屑案内手段)70を配置し、さらに上記下
方傾斜部50cの下方域に対応する部位に第2加工屑案
内シュータ(第2の加工屑案内手段)80を配置してい
る。
【0027】鉄加工屑受入ホッパ60は、上記分離搬送
用コンベア50における下方傾斜部50cの最下端部下
方域に対応する床面F上に配置したもので、その下方部
に、奥方に向けて水平に延在する一対の鉄加工屑用スク
リューコンベア61を内蔵しており、該鉄加工屑用スク
リューコンベア61を通じて鉄加工屑収容容器62に接
続している。
用コンベア50における下方傾斜部50cの最下端部下
方域に対応する床面F上に配置したもので、その下方部
に、奥方に向けて水平に延在する一対の鉄加工屑用スク
リューコンベア61を内蔵しており、該鉄加工屑用スク
リューコンベア61を通じて鉄加工屑収容容器62に接
続している。
【0028】第1加工屑案内シュータ70および第2加
工屑案内シュータ80は、上述した分離搬送用コンベア
50の搬送ローラ52相互間隙から落下する加工屑を回
収し、かつ該回収した加工屑をそれぞれ個別に案内する
ためのもので、第1加工屑案内シュータ70が上記アル
ミニウム加工屑受入ホッパ10に向けて漸次下方に傾斜
し、その終端がアルミニウム加工屑受入ホッパ10の上
方部に占位する一方、第2加工屑案内シュータ80が上
記混合加工屑受入ホッパ20に向けて漸次下方に傾斜
し、その終端が混合加工屑受入ホッパ20の上方部に占
位している。
工屑案内シュータ80は、上述した分離搬送用コンベア
50の搬送ローラ52相互間隙から落下する加工屑を回
収し、かつ該回収した加工屑をそれぞれ個別に案内する
ためのもので、第1加工屑案内シュータ70が上記アル
ミニウム加工屑受入ホッパ10に向けて漸次下方に傾斜
し、その終端がアルミニウム加工屑受入ホッパ10の上
方部に占位する一方、第2加工屑案内シュータ80が上
記混合加工屑受入ホッパ20に向けて漸次下方に傾斜
し、その終端が混合加工屑受入ホッパ20の上方部に占
位している。
【0029】さらに、上記分離回収装置は、上記遠心分
離器30と上記分離搬送用コンベア50との間に一対の
傾斜ガイドプレート90を備えている。これら傾斜ガイ
ドプレート90は、上記分離器本体33の底面に形成し
た開口33aに対応する部位から互いに離反する態様で
下方に向けて延在しており、該分離器本体33の底面開
口33aを通過した落下物を水平部50aに位置する搬
送ローラ52の上部側周面に案内する作用を成す。
離器30と上記分離搬送用コンベア50との間に一対の
傾斜ガイドプレート90を備えている。これら傾斜ガイ
ドプレート90は、上記分離器本体33の底面に形成し
た開口33aに対応する部位から互いに離反する態様で
下方に向けて延在しており、該分離器本体33の底面開
口33aを通過した落下物を水平部50aに位置する搬
送ローラ52の上部側周面に案内する作用を成す。
【0030】上記のように構成した分離回収装置では、
任意の方法により、図示していない各種機械加工工程で
発生したアルミニウム加工屑がアルミニウム加工屑受入
ホッパ10に投入され、また鉄・アルミニウム混合加工
屑が混合加工屑受入ホッパ20に投入される。
任意の方法により、図示していない各種機械加工工程で
発生したアルミニウム加工屑がアルミニウム加工屑受入
ホッパ10に投入され、また鉄・アルミニウム混合加工
屑が混合加工屑受入ホッパ20に投入される。
【0031】アルミニウム加工屑受入ホッパ10に投入
されたアルミニウム加工屑は、アルミニウム加工屑用ス
クリューコンベア11を通じて加工屑圧縮機12に順次
搬送され、該加工屑圧縮機12において適宜な大きさの
円柱状を成すアルミニウム圧縮塊に成形された後、圧縮
塊収容容器13に回収される。因に、圧縮塊収容容器1
3に回収されたアルミニウム圧縮塊は、図示していない
溶解炉等の次工程設備に搬出され、アルミニウムとして
その再利用が図られることになる。
されたアルミニウム加工屑は、アルミニウム加工屑用ス
クリューコンベア11を通じて加工屑圧縮機12に順次
搬送され、該加工屑圧縮機12において適宜な大きさの
円柱状を成すアルミニウム圧縮塊に成形された後、圧縮
塊収容容器13に回収される。因に、圧縮塊収容容器1
3に回収されたアルミニウム圧縮塊は、図示していない
溶解炉等の次工程設備に搬出され、アルミニウムとして
その再利用が図られることになる。
【0032】混合加工屑受入ホッパ20に投入された鉄
・アルミニウム混合加工屑は、混合加工屑用スクリュー
コンベア21を通じて加工屑搬出用スクレーパコンベア
22の始端部に順次搬送され、該加工屑搬出用スクレー
パコンベア22によって遠心分離器30の分離容器32
内に投入される。
・アルミニウム混合加工屑は、混合加工屑用スクリュー
コンベア21を通じて加工屑搬出用スクレーパコンベア
22の始端部に順次搬送され、該加工屑搬出用スクレー
パコンベア22によって遠心分離器30の分離容器32
内に投入される。
【0033】遠心分離器30では、図示していない検出
手段によって上記分離容器32内に予設定量の鉄・アル
ミニウム混合加工屑が投入されると、分離駆動モータ3
6が駆動し、その駆動軸37に固着したドライブプーリ
38、巻掛伝動手段35、ドリブンプーリ39および回
転軸34を介して当該分離容器32が鉛直軸回りに回転
する。
手段によって上記分離容器32内に予設定量の鉄・アル
ミニウム混合加工屑が投入されると、分離駆動モータ3
6が駆動し、その駆動軸37に固着したドライブプーリ
38、巻掛伝動手段35、ドリブンプーリ39および回
転軸34を介して当該分離容器32が鉛直軸回りに回転
する。
【0034】分離容器32が回転すると、内部に投入さ
れた鉄・アルミニウム混合加工屑に遠心力が作用し、該
鉄・アルミニウム混合加工屑に付着した水や油の大部分
が上記分離容器32のスリット31を介して分離液回収
容器41の内部に排出される。なお、分離液回収容器4
1の内部に排出された水および油は、その後、連通パイ
プを通じて上述した図示していない回収タンクに回収さ
れることになる。
れた鉄・アルミニウム混合加工屑に遠心力が作用し、該
鉄・アルミニウム混合加工屑に付着した水や油の大部分
が上記分離容器32のスリット31を介して分離液回収
容器41の内部に排出される。なお、分離液回収容器4
1の内部に排出された水および油は、その後、連通パイ
プを通じて上述した図示していない回収タンクに回収さ
れることになる。
【0035】一方、分離容器32に投入された鉄・アル
ミニウム混合加工屑は、該分離容器32の上端に形成し
た加工屑排出用スリット40を介して分離器本体33の
内部に排出され、さらにこの分離器本体33の底面開口
33aを通じて分離搬送用コンベア50の上流側端部、
つまり分離搬送用コンベア50の水平部50a上に落下
することになる。このとき、上記分離回収装置によれ
ば、遠心分離器30と分離搬送用コンベア50との間に
配設した傾斜ガイドプレート90の作用により、分離器
本体33から落下する鉄・アルミニウム混合加工屑が搬
送ローラ52の周面に確実に案内されるため、該落下す
る鉄・アルミニウム混合加工屑が搬送ローラ52の相互
間隙を通過してそのままアルミニウム加工屑受入ホッパ
10に侵入する事態を防止することができる。
ミニウム混合加工屑は、該分離容器32の上端に形成し
た加工屑排出用スリット40を介して分離器本体33の
内部に排出され、さらにこの分離器本体33の底面開口
33aを通じて分離搬送用コンベア50の上流側端部、
つまり分離搬送用コンベア50の水平部50a上に落下
することになる。このとき、上記分離回収装置によれ
ば、遠心分離器30と分離搬送用コンベア50との間に
配設した傾斜ガイドプレート90の作用により、分離器
本体33から落下する鉄・アルミニウム混合加工屑が搬
送ローラ52の周面に確実に案内されるため、該落下す
る鉄・アルミニウム混合加工屑が搬送ローラ52の相互
間隙を通過してそのままアルミニウム加工屑受入ホッパ
10に侵入する事態を防止することができる。
【0036】分離搬送用コンベア50に落下した鉄・ア
ルミニウム混合加工屑は、回転する搬送ローラ52、並
びに各搬送ローラ52の内部においてそれぞれ上流側に
位置する部位に偏って固定配置した吸着体54の磁気の
作用により、吸着体54に吸着されたものが順次下流に
搬送され、つまり水平部50a、上方傾斜部50bおよ
び下方傾斜部50cを順次通過し、該下方傾斜部50c
の最下方に配設した搬送ローラ52を通過して鉄加工屑
受入ホッパ60に回収される一方、吸着体54に吸着さ
れなかったものが搬送ローラ52の相互間隙を通過して
順次下方に落下する。
ルミニウム混合加工屑は、回転する搬送ローラ52、並
びに各搬送ローラ52の内部においてそれぞれ上流側に
位置する部位に偏って固定配置した吸着体54の磁気の
作用により、吸着体54に吸着されたものが順次下流に
搬送され、つまり水平部50a、上方傾斜部50bおよ
び下方傾斜部50cを順次通過し、該下方傾斜部50c
の最下方に配設した搬送ローラ52を通過して鉄加工屑
受入ホッパ60に回収される一方、吸着体54に吸着さ
れなかったものが搬送ローラ52の相互間隙を通過して
順次下方に落下する。
【0037】ここで、上記分離搬送用コンベア50で
は、その上流側端部、つまり水平部50aにおいて吸着
体54に吸着されないアルミニウム加工屑の大部分が落
下し、そのままアルミニウム加工屑受入ホッパ10に回
収されることになるものの、遠心分離されずに残留した
水分や油分の影響によって搬送ローラ52に付着した
り、鉄加工屑と絡み合った状態にある場合等々、水平部
50aで落下しきれなかったアルミニウム加工屑が鉄加
工屑と共に順次下流側に搬送されることになる。
は、その上流側端部、つまり水平部50aにおいて吸着
体54に吸着されないアルミニウム加工屑の大部分が落
下し、そのままアルミニウム加工屑受入ホッパ10に回
収されることになるものの、遠心分離されずに残留した
水分や油分の影響によって搬送ローラ52に付着した
り、鉄加工屑と絡み合った状態にある場合等々、水平部
50aで落下しきれなかったアルミニウム加工屑が鉄加
工屑と共に順次下流側に搬送されることになる。
【0038】しかしながら、上記分離搬送用コンベア5
0においては、搬送ローラ52の周面に設けた突起53
の作用によって加工屑が搬送ローラ52の周面から浮き
上がった状態になり、該加工屑の次の搬送ローラ52へ
の乗り移りが補助されることになるため、また上記突起
53の協働作用、並びにこの突起53とプレスローラ5
7との間に発生する圧壊作用によって鉄加工屑とアルミ
ニウム加工屑との互いに絡み合った状態を解除したり、
切断したりすることになるため、さらに遠赤外線ヒータ
58の作用によって加工屑に残留した水分および油分が
乾燥することになるため、搬送が進むに連れて鉄加工屑
とアルミニウム加工屑との分離が促進され、吸着体54
の吸着作用が鉄加工屑のみに有効に作用していくことに
なる。
0においては、搬送ローラ52の周面に設けた突起53
の作用によって加工屑が搬送ローラ52の周面から浮き
上がった状態になり、該加工屑の次の搬送ローラ52へ
の乗り移りが補助されることになるため、また上記突起
53の協働作用、並びにこの突起53とプレスローラ5
7との間に発生する圧壊作用によって鉄加工屑とアルミ
ニウム加工屑との互いに絡み合った状態を解除したり、
切断したりすることになるため、さらに遠赤外線ヒータ
58の作用によって加工屑に残留した水分および油分が
乾燥することになるため、搬送が進むに連れて鉄加工屑
とアルミニウム加工屑との分離が促進され、吸着体54
の吸着作用が鉄加工屑のみに有効に作用していくことに
なる。
【0039】この結果、上記分離搬送用コンベア50に
よれば、下流に向かうにしたがって搬送される加工屑の
うち鉄加工屑の占める割合が漸次増大し、上記鉄加工屑
受入ホッパ60に回収される加工屑は、その鉄含有率が
ほぼ100%となる。なお、鉄加工屑受入ホッパ60に
回収された鉄加工屑は、鉄加工屑用スクリューコンベア
61を通じて鉄加工屑収容容器62に収容された後、さ
らに適宜後処理を施して、たとえば鋳鉄の材料としてそ
の再利用が図られることになる。
よれば、下流に向かうにしたがって搬送される加工屑の
うち鉄加工屑の占める割合が漸次増大し、上記鉄加工屑
受入ホッパ60に回収される加工屑は、その鉄含有率が
ほぼ100%となる。なお、鉄加工屑受入ホッパ60に
回収された鉄加工屑は、鉄加工屑用スクリューコンベア
61を通じて鉄加工屑収容容器62に収容された後、さ
らに適宜後処理を施して、たとえば鋳鉄の材料としてそ
の再利用が図られることになる。
【0040】この間、分離搬送用コンベア50の上方傾
斜部50bにおいては、搬送される加工屑のうちアルミ
ニウム加工屑の占める割合が比較的高く、しかも搬送ロ
ーラ52から脱落した鉄加工屑はその下に配置した搬送
ローラ52に吸着される場合が多いため、最終的に落下
する加工屑はそのままアルミニウムとして再利用できる
許容範囲(たとえば、JIS規格[H5302(アルミ
ニウム合金ダイカスト)]中の一般的なダイカスト合金
では鉄含有率1.3%以下)のものとなり、第1加工屑
案内シュータ70を介してアルミニウム加工屑受入ホッ
パ10に回収されることになる。
斜部50bにおいては、搬送される加工屑のうちアルミ
ニウム加工屑の占める割合が比較的高く、しかも搬送ロ
ーラ52から脱落した鉄加工屑はその下に配置した搬送
ローラ52に吸着される場合が多いため、最終的に落下
する加工屑はそのままアルミニウムとして再利用できる
許容範囲(たとえば、JIS規格[H5302(アルミ
ニウム合金ダイカスト)]中の一般的なダイカスト合金
では鉄含有率1.3%以下)のものとなり、第1加工屑
案内シュータ70を介してアルミニウム加工屑受入ホッ
パ10に回収されることになる。
【0041】一方、分離搬送用コンベア50の下方傾斜
部50cにおいては、搬送される加工屑のうち鉄加工屑
の占める割合が高く、搬送ローラ52の相互間隙から落
下する鉄加工屑の割合も高くなる虞れがあるものの、該
落下する加工屑の中にはアルミニウム加工屑も確実に含
まれている。
部50cにおいては、搬送される加工屑のうち鉄加工屑
の占める割合が高く、搬送ローラ52の相互間隙から落
下する鉄加工屑の割合も高くなる虞れがあるものの、該
落下する加工屑の中にはアルミニウム加工屑も確実に含
まれている。
【0042】したがって、上記分離回収装置では、上記
分離搬送用コンベア50の下方傾斜部50cから落下す
る加工屑を、一旦第2加工屑案内シュータ80を介して
混合加工屑受入ホッパ20に回収するようにしている。
すなわち、上記分離搬送用コンベア50の下方傾斜部5
0cから落下した加工屑を、混合加工屑用スクリューコ
ンベア21、加工屑搬出用スクレーパコンベア22およ
び遠心分離器30を介して分離搬送用コンベア50に搬
送し、再び鉄加工屑とアルミニウム加工屑とに分離して
それぞれの再利用を図るようにしている。
分離搬送用コンベア50の下方傾斜部50cから落下す
る加工屑を、一旦第2加工屑案内シュータ80を介して
混合加工屑受入ホッパ20に回収するようにしている。
すなわち、上記分離搬送用コンベア50の下方傾斜部5
0cから落下した加工屑を、混合加工屑用スクリューコ
ンベア21、加工屑搬出用スクレーパコンベア22およ
び遠心分離器30を介して分離搬送用コンベア50に搬
送し、再び鉄加工屑とアルミニウム加工屑とに分離して
それぞれの再利用を図るようにしている。
【0043】以上説明したように、上記分離回収装置に
よれば、分離搬送用コンベア50によって十分に分離で
きなかった混合加工屑を、第2加工屑案内シュータ80
を介して混合加工屑受入ホッパ20に回収し、さらに混
合加工屑用スクリューコンベア21、加工屑搬出用スク
レーパコンベア22および遠心分離器30を介して再び
分離搬送用コンベア50に循環させるようにしているた
め、アルミニウム加工屑および鉄加工屑をそれぞれその
まま再利用できる状態で効率よく分離回収することがで
きるようになり、個々の回収率を向上させることが可能
となる。
よれば、分離搬送用コンベア50によって十分に分離で
きなかった混合加工屑を、第2加工屑案内シュータ80
を介して混合加工屑受入ホッパ20に回収し、さらに混
合加工屑用スクリューコンベア21、加工屑搬出用スク
レーパコンベア22および遠心分離器30を介して再び
分離搬送用コンベア50に循環させるようにしているた
め、アルミニウム加工屑および鉄加工屑をそれぞれその
まま再利用できる状態で効率よく分離回収することがで
きるようになり、個々の回収率を向上させることが可能
となる。
【0044】しかも、遠心分離器30および遠赤外線ヒ
ータ58の作用によって加工屑に付着した水分や油分の
影響を防止し、さらに搬送ローラ52の周面に形成した
突起53および該搬送ローラ52に付着するプレスロー
ラ57によって鉄・アルミニウム混合加工屑が互いに絡
み合っている影響を防止しているため、該鉄・アルミニ
ウム混合加工屑の分離能力を向上させることができるよ
うになる。
ータ58の作用によって加工屑に付着した水分や油分の
影響を防止し、さらに搬送ローラ52の周面に形成した
突起53および該搬送ローラ52に付着するプレスロー
ラ57によって鉄・アルミニウム混合加工屑が互いに絡
み合っている影響を防止しているため、該鉄・アルミニ
ウム混合加工屑の分離能力を向上させることができるよ
うになる。
【0045】なお、上述した実施の形態では、分離搬送
手段に上方傾斜部分および下方傾斜部分を設けているた
め、その全長を十分に確保した場合にも、設置面積の増
大を可及的に防止することができるようになるものの、
本発明ではこれに限定されず、上方傾斜部分および下方
傾斜部分を必ずしも設ける必要はない。
手段に上方傾斜部分および下方傾斜部分を設けているた
め、その全長を十分に確保した場合にも、設置面積の増
大を可及的に防止することができるようになるものの、
本発明ではこれに限定されず、上方傾斜部分および下方
傾斜部分を必ずしも設ける必要はない。
【0046】また、上述した実施の形態では、分離搬送
手段から落下する加工屑をシュータによってそれぞれの
受入手段に案内するようにしているが、コンベアを適用
して分離搬送手段から落下する加工屑をそれぞれの受入
手段に案内させるように構成することも可能である。
手段から落下する加工屑をシュータによってそれぞれの
受入手段に案内するようにしているが、コンベアを適用
して分離搬送手段から落下する加工屑をそれぞれの受入
手段に案内させるように構成することも可能である。
【0047】さらに、上述した実施の形態では、乾燥手
段として遠赤外線ヒータを適用し、また圧壊手段として
磁気ローラの周面に摺接するプレスローラを適用してい
るが、同様の機能を有するものであれば、その他のもの
を適用しても構わない。
段として遠赤外線ヒータを適用し、また圧壊手段として
磁気ローラの周面に摺接するプレスローラを適用してい
るが、同様の機能を有するものであれば、その他のもの
を適用しても構わない。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
分離搬送手段によって十分に分離できなかった混合加工
屑を、再び分離搬送手段に循環させるようにしているた
め、アルミニウム加工屑および鉄加工屑をそれぞれその
まま再利用できる状態で効率よく分離回収することがで
きるようになり、個々の回収率を向上させることが可能
となる。
分離搬送手段によって十分に分離できなかった混合加工
屑を、再び分離搬送手段に循環させるようにしているた
め、アルミニウム加工屑および鉄加工屑をそれぞれその
まま再利用できる状態で効率よく分離回収することがで
きるようになり、個々の回収率を向上させることが可能
となる。
【0049】しかも、遠心分離器および乾燥手段の作用
によって加工屑に付着した水分や油分の影響を防止し、
さらに磁気ローラに付着する圧壊手段によって鉄・アル
ミニウム混合加工屑が互いに絡み合っている影響を防止
しているため、該鉄・アルミニウム混合加工屑の分離能
力を向上させることができるようになる。
によって加工屑に付着した水分や油分の影響を防止し、
さらに磁気ローラに付着する圧壊手段によって鉄・アル
ミニウム混合加工屑が互いに絡み合っている影響を防止
しているため、該鉄・アルミニウム混合加工屑の分離能
力を向上させることができるようになる。
【図1】本発明に係るアルミニウム加工屑の分離回収装
置の一実施形態を概念的に示した要部拡大図である。
置の一実施形態を概念的に示した要部拡大図である。
【図2】図1に示した分離回収装置の全体を示した図で
ある。
ある。
【図3】図1における矢視 III 図である。
10…アルミニウム加工屑受入ホッパ 20…混合加工屑受入ホッパ 22…加工屑搬出用スクレーパコンベア 30…遠心分離器 50…分離搬送用コンベア 50b…上方傾斜部 50c…下方傾斜部 52…搬送ローラ 57…プレスローラ 58…遠赤外線ヒータ 70…第1加工屑案内シュータ 80…第2加工屑案内シュータ
Claims (6)
- 【請求項1】 鉄・アルミニウム混合加工屑からアルミ
ニウム加工屑を分離回収する装置であって、 前記鉄・アルミニウム混合加工屑を受け入れる混合加工
屑受入手段と、 前記混合加工屑受入手段に受け入れた鉄・アルミニウム
混合加工屑を所定の分離開始位置まで搬出する加工屑搬
出手段と、 互いに連設した複数の磁気ローラを具備して構成し、か
つ前記分離開始位置に対応する部位から延在しており、
前記加工屑搬出手段が前記分離開始位置に搬出した鉄・
アルミニウム混合加工屑を前記複数の磁気ローラの吸着
作用によって順次下流に搬送する分離搬送手段と、 前記分離搬送手段の上流側端部下方域に配置し、該分離
搬送手段から落下する加工屑を第1の加工屑受入手段に
案内する第1の加工屑案内手段と、 前記分離搬送手段の下流側端部下方域に配置し、該分離
搬送手段から落下する加工屑を前記混合加工屑受入手段
に案内する第2の加工屑案内手段とを備えたことを特徴
とするアルミニウム加工屑の分離回収装置。 - 【請求項2】 前記分離搬送手段は、下流側に向けて漸
次上方に傾斜する上方傾斜部分と、該上方傾斜部分の頂
部から下流側に向けて漸次下方に傾斜する下方傾斜部分
とを具備したことを特徴とする請求項1記載のアルミニ
ウム加工屑の分離回収装置。 - 【請求項3】 前記第1の加工屑案内手段を前記上方傾
斜部の下方域に対応する部位に配置するとともに、前記
第2の加工屑案内手段を前記下方傾斜部の下方域に対応
する部位に配置したことを特徴とする請求項2記載のア
ルミニウム加工屑の分離回収装置。 - 【請求項4】 前記分離開始位置において前記加工屑搬
出手段から前記分離搬送手段に至る間に、遠心力の作用
によって加工屑とこの加工屑に付着した異物とを分離さ
せる遠心分離器を介在させたことを特徴とする請求項1
記載のアルミニウム加工屑の分離回収装置。 - 【請求項5】 前記分離搬送手段に加工屑を乾燥させる
乾燥手段を付設したことを特徴とする請求項1記載のア
ルミニウム加工屑の分離回収装置。 - 【請求項6】 前記分離搬送手段に加工屑を圧壊する圧
壊手段を付設したことを特徴とする請求項1記載のアル
ミニウム加工屑の分離回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8060461A JPH09248530A (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | アルミニウム加工屑の分離回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8060461A JPH09248530A (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | アルミニウム加工屑の分離回収装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09248530A true JPH09248530A (ja) | 1997-09-22 |
Family
ID=13142937
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8060461A Pending JPH09248530A (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | アルミニウム加工屑の分離回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09248530A (ja) |
-
1996
- 1996-03-18 JP JP8060461A patent/JPH09248530A/ja active Pending
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