JPH0924840A - ステアリングホイール - Google Patents

ステアリングホイール

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Publication number
JPH0924840A
JPH0924840A JP7197124A JP19712495A JPH0924840A JP H0924840 A JPH0924840 A JP H0924840A JP 7197124 A JP7197124 A JP 7197124A JP 19712495 A JP19712495 A JP 19712495A JP H0924840 A JPH0924840 A JP H0924840A
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JP
Japan
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steering wheel
fixing
work
lower cover
contact device
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JP7197124A
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English (en)
Inventor
Morimasa Asai
守正 浅井
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Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み立て保守作業性が悪く、車両の工場出荷
以降の車両の保守点検調整段階においても人的ミスを未
然に防止することができず、エアバック装置の作動信頼
性を確保することができなかった。 【解決手段】 ステアリングホイール本体2に取り付け
られて折り畳まれたエアバック24を覆うカバー体11
を有するエアバック装置6と、前記ステアリングホイー
ル本体2に取り付けられるロアカバー8を有し、前記エ
アバック装置6のカバー体11に、上方に開口するスイ
ッチ装着凹部11m、11nを設けると共に、このスイ
ッチ装着凹部11m、11nにホーンスイッチ21、2
2をねじ部材27によって固着し、前記ロアカバー8
の、前記スイッチ装着凹部11m、11nの裏面に対向
する部位に、前記ねじ部材27の取付及び取り外し作業
を行う作業用開口部8m、8nを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に装着され
るエアバック装置を有するステアリングホイールに係わ
り、特に、そのパッド体の表面部に接点装置(ホーンス
イッチ)が配設されたステアリングホイールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のステアリングホイールにおける接
点装置としては、例えばステアリングホイールのスポー
ク部に組み込まれた接点装置や、パッド体を覆うエアバ
ックカバーのエアバック膨出扉に連設された周縁部に取
り付けられた接点装置や、パッドとスポークの間に設け
られたホーンスイッチなどが知られている。
【0003】例えば特開平6−144241号公報に
は、そのようなホーンスイッチを取り付けたステアリン
グホイールが示されており、パッド体とステアリングホ
イール本体との間に取り付けられるケース体に組み込ま
れたホーンスイッチを有している。
【0004】しかしながら、このような別部品であるケ
ース体をスポークとパッドとの間に取り付ける構成で
は、特開平6−144241号公報の図2において明ら
かなように、パッドとスポークとの間にホーンスイッチ
が取り付けられるのであるが、特開平6−144241
号公報の図5(a)の如くスイッチ操作部を保持するケ
ース体がスポークの全幅を覆うように構成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、通常、発泡ポ
リウレタン、熱可塑性エラストマーなどで形成されるス
テアリングホイール本体とパッド体との間にあって、ス
イッチ操作部を保持するための硬質の樹脂などを用いる
ケース体は、隣接する他部品との間に外観上の違和感、
すなわち造形上および色彩上の差異を生ずる恐れがあ
る。また、ケース体および支持ブラケットなど多数の構
成部品からなり、部品点数が多くコスト高になるなどの
問題点を有する。
【0006】また、支持ブラケットなどを用いてステア
リングホイール本体のスポーク部にねじ止めされてお
り、ホーンスイッチの保守または交換などの作業はステ
アリングホイール本体からパッド体を取り外して行う必
要があり、作業が煩雑であって、エアバック装置のイン
フレータなどに接続されるリード線を着脱する作業を、
整然と確実に行わなければならず、乗員の生命を確保す
ることを究極の目的とするエアバック装置の分解復旧作
業に細心の注意を要するという問題点があった。
【0007】特に、近年は各種センサーおよび衝突判断
回路を内蔵したコントローラーをステアリングホイール
のパッド体の下部に位置するボスプレートに取付けるな
ど、ステアリングホイール内部は配線が複雑化してお
り、分解・復旧作業には一定以上の高度の知識を要す
る。
【0008】本発明は、上記した問題点に着目して成さ
れたものであり、その目的とするところは、組み立て保
守作業性が向上でき、煩雑な作業に伴うエラー発生の危
険性をなくすことが可能になって、車両の工場出荷以降
の車両の保守点検調整段階においても人的ミスを未然に
防止して、エアバック装置の作動信頼性を確保すること
が可能になるステアリングホイールを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明のステアリングホイールは、ステ
アリングホイール本体と、このステアリングホイール本
体に取り付けられて折り畳まれたエアバックを覆うカバ
ー体を有するエアバック装置と、前記ステアリングホイ
ール本体に取り付けられるロアカバーとを備え、前記エ
アバック装置のカバー体に、上方に開口する接点装置装
着部を設けると共に、この接点装置装着部に接点装置を
固着手段によって固着し、前記ロアカバーの、前記接点
装置装着部の裏面に対向する部位に、前記接点装置の固
着手段による固着作業及びこの固着の解除作業を行う作
業用開口部を設けたことを特徴とする。
【0010】したがって、前記ロアカバーに設けた前記
作業用開口部から前記接点装置の固着手段による固着作
業及びこの固着の解除作業を行うことが可能になる。こ
れらの作業はエアバック装置をステアリングホイール本
体に取り付け終えた状態でも行うことができる。
【0011】また、上記のように前記接点装置の調整や
交換などで前記接点装置を取り外す場合であっても、前
記ロアカバーの前記作業用開口部から行うことができる
ので、エアバッグ装置およびそれに接続された配線など
に全く触れることなく上記の作業ができ、エアバッグ装
置付きステアリングホイールの組み立て保守作業性を向
上でき、煩雑な作業に伴うエラー発生の危険性をなくす
ことが可能になる。
【0012】また、上記の目的を達成するために、請求
項2の発明のステアリングホイールは、請求項1記載の
ステアリングホイールにおいて、前記固着手段が、前記
作業用開口部から挿入された工具により前記接点装置の
固着及びこの固着の解除がなされる固着部材であり、前
記ステアリングホイール本体の一部が前記固着部材を迂
回している。
【0013】したがって、前記ロアカバーに設けた前記
作業用開口部から挿入された工具により前記固着部材を
作動して接点装置の固着作業及びこの固着の解除作業を
行うことが可能になる。これらの作業はエアバック装置
をステアリングホイール本体に取り付け終えた状態でも
行うことができ、特に、前記ステアリングホイール本体
の一部が前記固着部材を迂回していることにより、作業
を容易に行うことができる。
【0014】また、上記の目的を達成するために、請求
項3の発明のステアリングホイールは、請求項1又は請
求項2記載のステアリングホイールにおいて、前記固着
手段が、前記作業用開口部から挿入された工具により回
転されるねじ部材であり、前記ステアリングホイール本
体のスポーク芯材が前記ねじ部材を迂回している。
【0015】したがって、前記ロアカバーに設けた前記
作業用開口部から挿入された工具により前記ねじ部材を
作動して接点装置の固着作業及びこの固着の解除作業を
行うことが可能になる。これらの作業はエアバック装置
をステアリングホイール本体に取り付け終えた状態でも
行うことができ、特に、前記ステアリングホイール本体
のスポーク芯材が前記ねじ部材を迂回していることによ
り、作業を容易に行うことができる。
【0016】また、上記の目的を達成するために、請求
項4の発明のステアリングホイールは、請求項1又は請
求項2又は請求項3記載のステアリングホイールにおい
て、前記エアバック装置に取付片を設け、前記作業用開
口部を塞ぐリッドを取り付けるようにしたロアカバーの
前記作業用開口部を通じて、前記ステアリングホイール
本体に起立された取付片に前記エアバック装置の前記取
付片を固着すると共に、前記作業用開口部を通じて前記
接点装置の固着作業及びこの固着の解除作業を行うよう
にした。
【0017】したがって、前記ロアカバーに設けた前記
作業用開口部から挿入された工具により前記ステアリン
グホイール本体の取付片と前記エアバック装置の前記取
付片との固着作業及び前記作業用開口部を通じて前記接
点装置の固着作業及びこの固着の解除作業を行うことが
可能になる。これらの作業はエアバック装置をステアリ
ングホイール本体に取り付け終えた状態でも行うことが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明に係わるステアリン
グホイールの正面図、図2は同ステアリングホイールの
一部省略した分解斜視図、図3は同ステアリングホイー
ルの一部省略した背面図、図4は図1のI−I線に沿う
断面図、図5は同ステアリングホイールにおいてステア
リングホイール本体にロアカバーを装着した状態の一部
の斜視図である。
【0019】本発明に係わるステアリングホイール1は
ステアリングホイール本体2を備えており、このステア
リングホイール本体2は、図1乃至図3に示すようにリ
ング部3と、ボス部4と、このボス部4とリング部3と
を連結する複数のスポーク部5を有している。前記ボス
部4にはエアバック装置6が取り付けてあり、このエア
バック装置6は軟質の樹脂で射出成型法によって成形さ
れたカバー体11によって覆われ、このカバー体11の
左、右端部近傍には対称形をなす一対の接点装置である
ホーンスイッチ21、22が取り付けられている。
【0020】すなわち、前記リング部3はリング本体3
Aを備えており、このリング本体3Aの内周部の左右に
はそれぞれ一対のカバー装着部3Bが形成してあり、こ
れらのカバー装着部3Bの端部には、前記リング本体3
Aの芯部材3Cに連結されたスポーク芯材5aが前記リ
ング本体3Aの中心側に向けて突出しており、このカバ
ー装着部3Bの端部には、前記リング部3を被覆する表
皮7の端末の段部7aが形成されている。
【0021】そして、左右のスポーク芯材5aは前記ボ
ス部4のボスプレート10を保持しており、このボスプ
レート10の面部10Aの中央部には、車体側のステア
リングシャフト(図示せず)に嵌着されるボス14が貫
通状態で固着してある。そして、前記ボスプレート10
の面部10Aの左右にはそれぞれ一対の取付孔10aが
形成してあり、また、前記面部10Aの前側には開口部
10bが形成してあり、また、前記面部10Aの左、右
端部には、この面部10Aに対してほぼ直角に起立させ
て取付片10cが形成してあり、これらの取付片10c
にはネジ孔10dが設けてある。
【0022】また、ロアカバー8は平板部8aを有し、
この平板部8aの周部には、左、右側壁部8b、8c
と、前、後側壁部8d、8eと、前、後側壁部8d、8
eの左部と左側壁部8bとの間及び前、後側壁部8d、
8eの右部と右側壁部8cとの間に位置するスポーク連
設部8f、8g、8h、8iとが形成してあり、これら
スポーク連設部8f、8g、8h、8iの端部はそれぞ
れコ字形状のロアカバー側装着部9に成されている。そ
して、前記ステアリングホイール本体2に、その中心で
ある前記ボス14の中心Pで交差する左右方向の直線イ
と前後方向の直線ロを設定すると、前記スポーク連設部
8g、8iは左右方向の直線イの延長上に位置してい
る。
【0023】そして、前記平板部8aの中央部には開口
部8jが形成してあり、また、この平板部8aの左右に
は前後に位置させて取付用ボス8kが形成してある。ま
た、前記ロアカバー8の平板部8aから前記スポーク連
設部8gにかけて、左右方向の直線イより手前側に位置
させて左側の作業用開口部8mが、また、前記平板部8
aから前記スポーク連設部8iにかけて、左右方向の直
線イより手前側に位置させて右側の作業用開口部8nが
それぞれ形成してあり、左側の作業用開口部8mは、右
側の作業用開口部8nよりその開口面積が小さくしてあ
る。また、前記平板部8aには、前記左側の作業用開口
部8mの内端寄りに1つの門形挿通部8oが、前記右側
の作業用開口部8nの内端寄りに2つの門形挿通部8p
がそれぞれ形成してある。
【0024】前記左側の作業用開口部8mには左側リッ
ド12が着脱可能に装着されるし、右側の作業用開口部
8nには右側リッド13が着脱可能に装着される。左側
リッド12は、その下部が弯曲したリッド本体12Aの
上端部に1つの上側係止爪12aを、下端部に1つの下
側係止爪12bをそれぞれ形成して構成されている。ま
た、右側リッド13は、その下部が弯曲したリッド本体
13Aの上端部に1つの上側係止爪13aを、下端部に
2つの下側係止爪13bをそれぞれ形成して構成されて
いる。
【0025】前記エアバック装置6のカバー体11は平
板部11aを有し、この平板部11aの周部には、左、
右側壁部11b、11cと、前、後側壁部11d、11
eと、前、後側壁部11d、11eの左部と左側壁部1
1bとの間及び前、後側壁部11d、11eの右部と右
側壁部11cとの間に位置するスポーク連設部11f、
11g、11h、11iとが形成してあり、これらスポ
ーク連設部11f、11g、11h、11iの端部には
リブ20が形成してあって、それぞれカバー体側装着部
15に成されている。そして、前記スポーク連設部11
g、11iは左右方向の直線イの延長上に位置している
(図1参照)。
【0026】そして、前記カバー体11の前記スポーク
連設部11gには、左右方向の直線イ上に位置させて左
側の接点装置装着部であるスイッチ装着凹部11mが、
また、前記スポーク連設部11iには、左右方向の直線
イ上に位置させて右側の接点装置装着部であるスイッチ
装着凹部11nがそれぞれ形成してある。これらのスイ
ッチ装着凹部11m、11nは周壁部18aと、この周
壁部18aに連設される底部18bとを有しており、こ
の底部18bには取付孔18cおよびホーンスイッチ2
1、22に導線などを接続するため矩形状の通孔18d
が穿設してある(図4参照)。
【0027】また、前記カバー体11の内面側には筒状
の隔壁部16が下方に突出形成されており、この隔壁部
16は後述するベースプレート17と共に、矩形箱状の
収納スペースAを形成する。そして、前記隔壁部16の
左右に位置するスイッチ装着部11m、11nの周壁部
18aは、前記隔壁部16と、スポーク連設部11g、
11iと、リブ20とに連設されたリブ19a、19b
によって一体に連結されて上下方向の変形が防止されて
いる(図4参照)。
【0028】また、前記ホーンスイッチ21、22は左
右対称形をなしていて、ハウジング21bと、このハウ
ジング21bに設けられた可動部材21aと、前記ハウ
ジング21bに設けられた固定接点(図示せず)と、可
動部材21aに設けられた可動接点(図示せず)と、こ
の可動接点を固定接点から離間させるスプリング(図示
せず)とを備えている。そして、前記可動部材21a
は、ハウジング21bに、このハウジング21bの溝部
21dのアーチ状係合部21eに係合する係合爪21c
によって係合され、これらアーチ状部21eと係合爪2
1cの係合点にスプリングによって弾性的に保持され、
押圧により下降して前記可動接点を固定接点に接触させ
てスイッチを閉成するものである。そして、前記ハウジ
ング21bの下面には取付用ボス21fが突設してあ
る。
【0029】エアバック装置6のエアバック24を膨出
させる機構および構成は従来のエアバック装置と同様で
あって、図4に示した断面図において明らかなように、
円板状のインフレータ23とコンパクトに折り畳まれた
エアバック24をリテーナ25と共に、ベースプレート
17に取り付けてあり、このベースプレート17の左右
には、取付片17aが形成してあり、これらの取付片1
7aには長円状の取付孔17bが穿設されている。そし
て、エアバック24は、前記エアバック装置6の収納ス
ペースAに収納されている。
【0030】なお、前記エアバック24はインフレータ
23を起動することにより、エアバック装置6のバッグ
収納スペースA内で膨張し、直後にカバー体11の所定
の薄肉部を破断させて、扉状に開いた開口から収納スペ
ースA外に膨出展開し、運転者の受ける衝撃を緩和する
ものである。
【0031】次に、ステアリングホイールの組立てを説
明する。前記ロアカバー8の複数の取付ボス8kにボス
プレート10の取付孔10aを一致させると共に、開口
部8jに前記ボス14を挿入させ、前記取付孔10aに
挿入したネジ28を取付ボス8kに螺合することによっ
て、前記ボスプレート10に前記ロアカバー8を締結す
る。この場合、前記ロアカバー8のスポーク連設部8
f、8g、8h、8iの端部のそれぞれのロアカバー側
装着部9は、前記リング部3のカバー装着部3Bに下か
ら当接する。
【0032】このようにして、ステアリングホイール本
体2とロアカバー8とを組み合わせて、車体側のステア
リングシャフトに嵌合させてナットなどで締結する。こ
の場合、図5に示すように前記スポーク芯材5aが左、
右側の作業用開口部8m、8n上を通らないように、こ
れら左、右側の作業用開口部8m、8nの奥側に偏位し
ている。また、車体側から図示しない回転式コネクタ装
置、例えばスリップリング装置またはクロックスプリン
グ装置などを介して連結されたワイヤハーネス32が開
口部10bを通してボスプレート10の上側に引き出さ
れ、さらに、左、右側の作業用開口部8m、8nから外
部に引き出される。
【0033】エアバック装置6は上記のように前記カバ
ー体11に組み立てられている。そして、前記スイッチ
装着凹部11m、11nにホーンスイッチ21、22を
嵌め込み、これらのホーンスイッチ21、22の取付ボ
ス21fを前記スイッチ装着部11m、11nの底部1
8bの取付孔18cに挿通させると共に、この取付ボス
21fに設けられた縦穴29に固着部材であるねじ部材
27を差し込み螺合してワッシャ27Aを介してホーン
スイッチ21、22を固定する。そして、ホーンスイッ
チ21、22の取付ボス21fを前記取付孔18cに挿
通させ、ねじ部材27とワッシャ27Aとでホーンスイ
ッチ21、22を固着することで固着手段を構成してい
る。
【0034】この場合、前記ホーンスイッチ21、22
のハウジング21bの外形状と前記スイッチ装着凹部1
1m、11nの周壁部18aの形状は略同一に成形され
ているために、前記ハウジング21bの下面と底部18
cとが当接するよう嵌め込まれる。また、前記可動部材
21aはハウジング21bの外形よりも全周にわたり少
し小さく形成されており、また、スイッチ装着凹部11
m、11nの深さはホーンスイッチ21、22の常態に
おける高さとほぼ同じになっていることから、ホーンス
イッチ21、22が嵌め込まれた状態では、前記カバー
体11の上面部と前記可動部材21aとが略同一面を形
成するように調和的に組み込まれる。
【0035】次に、上記のようにホーンスイッチ21、
22を組み込んだカバー体11で覆われたエアバック装
置6を前記ボスプレート10に取付ける。すなわち、前
記ボスプレート10の取付片10cのネジ孔10dに、
前記ベースプレート17の取付片17aの取付孔17b
を一致させて、左、右側の作業用開口部8m、8nから
ねじ部材30を挿入し、このねじ部材30をネジ孔10
dに工具(図示せず)によって旋回させて取り付け、前
記エアバック装置6を前記ボスプレート10に取付け
る。
【0036】この場合、前記カバー体11のスポーク連
設部11f、11g、11h、11iの裏面に設けたリ
ブ20が、前記リング部3のカバー装着部3Bの表皮7
の端末の段部7aに当接する。このようにして、隔壁部
16と段部7aとによって支えられた前記スイッチ装着
凹部11m、11nは、軟質の樹脂で形成されたカバー
体11に設けられるものの、前記ホーンスイッチ21、
22を支えるに十分な強度が与えられる。
【0037】次に、前記ホーンスイッチ21、22に前
記ワイヤハーネス32の端末のコネクタ31を差し込ん
で車体側のホーン装置とホーンスイッチ21、22とを
接続する。コネクタ31は固定接点および可動接点の個
々に接続される導線1本づつ個別に設けられたものでも
よいし、また導線2本を一つのコネクタ31で接続する
ようにしたものでもよいが、前記ホーンスイッチ21、
22の着脱作業方法に差異を生ずるのみにて、本実施の
形態ではまず後者の2本を1つのコネクタ31でまとめ
たもので、ステアリングホイール1に向かって右側の固
着手段について説明する。
【0038】予め、引き出されたワイヤハーネス32は
右側の作業用開口部8nからホーンスイッチ22の裏面
に起立された2つの接点端子33にコネクタ31の差込
口を合わせて挿入する。
【0039】次に、左、右側の作業用開口部8m、8n
に左、右側リッド12、13を嵌め込む。すなわち、ロ
アカバー8の平板部8aに立設された左の門形挿通部8
oに左側リッド12の下側係止爪12bを挿入して、こ
の左側リッド12を左側の作業用開口部8m側に押すこ
とにより、上側係止爪12aを左側の作業用開口部8m
の上縁部に係止して左側の作業用開口部8mに左側リッ
ド12を嵌め込む。また、前記ロアカバー8の平板部8
aに立設された右の2つの門形挿通部8pに右側リッド
13の2つの下側係止爪13bを挿入して、この右側リ
ッド13を右側の作業用開口部8n側に押すことによ
り、上側係止爪13aを右側の作業用開口部8nの上縁
部に係止して右側の作業用開口部8nに右側リッド13
を嵌め込む。
【0040】次に、上記のように組み立てられたステア
リングホイール1から前記ホーンスイッチ21、22を
取り外す手順を説明する。
【0041】マイナスドライバのような工具(図示せ
ず)を左、右側リッド12、13と左、右側の作業用開
口部8m、8nの縁部のスリット部34に挿入して左、
右側リッド12、13を起こしてロアカバー8から外
す。そして、左、右側の作業用開口部8m、8nからラ
ジオペンチなどの工具を挿入してコネクタ31を把持し
て前記ホーンスイッチ21、22の接点端子33から引
き抜き、左、右側の作業用開口部8m、8nを通して外
部に引き出す。
【0042】次に、図4に示すようにプラスドライバの
ような工具40を右側の作業用開口部8nに挿入して、
この工具40で前記ホーンスイッチ22を固定する前記
ねじ部材27を外して取り出す。なお、工具40は、磁
石などの作用によりその先端にねじ部材27が保持でき
るものが好ましい。次に、前記ホーンスイッチ22の取
付ボス21fを、棒状の工具、例えばプラスドライバな
どで押し上げ、ホーンスイッチ22を前記スイッチ装着
凹部11nより除去する。また、左のホーンスイッチ2
2を前記スイッチ装着凹部11mより除去する手順は、
工具40を左側の作業用開口部8mに挿入して上記した
右のホーンスイッチ22を前記スイッチ装着凹部11n
より除去する手順と同じである。
【0043】また、前記ホーンスイッチ21、22を前
記スイッチ装着凹部11m、11nに装着する手順は、
上記した外す手順の逆でよい。また、個々の導線1本に
独立のコネクタ31を設けた場合であれば、コネクタ3
1を外す作業を行わずに前記ホーンスイッチ21、22
を固定するねじ部材27を外して、これらのホーンスイ
ッチ21、22を押し上げ、コネクタ31が接点端子3
3に接続された状態で前記スイッチ装着凹部11m、1
1nから取り外す。この場合、コネクタ31も共に取付
孔18dからスイッチ装着凹部11m、11nの上方へ
と引き出すことができる。最後にコネクタ31を接点端
子33から取り外せばよい。
【0044】上記した実施の形態にあっては、前記スポ
ーク心材5aが左、右側の作業用開口部8m、8nを横
断することなく、左、右側の作業用開口部8m、8nを
避けて配設されているために、左、右側の作業用開口部
8m、8nを介してねじ部材の取付、取り外し作業が容
易に行え得て、前記ホーンスイッチ21、22の交換な
どの作業を、前記エアバック装置6及び結線の取り外し
作業を行なうことなく、実施することができる。
【0045】また、前記スイッチ装着凹部11m、11
nが前記カバー体11と一体に形成してあるために、ス
ポーク部5及びパッドなどと視覚的に独立したスイッチ
取付用の部材やステアリングホイール本体2と直接結合
させるためのブラケットなどを必要としないので、隣接
する他の部品と意匠的に調和するスイッチを有するステ
アリングホイールを少ない部品点数で実現することがで
き、コストを低く押さえることができると共に、外観も
すぐれるエアバック付きステアリングホイールを提供で
きる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係わるステアリングホイールによれば、前記ロアカバー
に設けた前記作業用開口部から前記接点装置の固着手段
による固着作業及びこの固着の解除作業を行うことが可
能になる。これらの作業はエアバック装置をステアリン
グホイール本体に取り付け終えた状態でも行うことがで
きる。
【0047】また、上記にように前記接点装置の調整や
交換などで前記接点装置を取り外す場合であっても、前
記ロアカバーの前記作業用開口部から行うことができる
ので、エアバッグ装置およびそれに接続された配線など
に全く触れることなく上記の作業ができ、エアバッグ装
置付きステアリングホイールの組み立て保守作業性を向
上でき、煩雑な作業に伴うエラー発生の危険性をなくす
ことが可能になる。
【0048】以上により車両の工場出荷以降の車両の保
守点検調整段階においても人的ミスを未然に防止して、
エアバック装置の作動信頼性を確保することが可能にな
る。
【0049】また、請求項2の発明に係わるステアリン
グホイールによれば、前記ロアカバーに設けた前記作業
用開口部から挿入された工具により前記固着部材を作動
して接点装置の固着作業及びこの固着の解除作業を行う
ことが可能になる。これらの作業はエアバック装置をス
テアリングホイール本体に取り付け終えた状態でも行う
ことができ、特に、前記ステアリングホイール本体の一
部が前記固着部材を迂回していることにより、作業を容
易に行うことができる。
【0050】また、エアバッグ装置およびそれに接続さ
れた配線などに全く触れることなく上記の作業ができ、
エアバッグ装置付きステアリングホイールの組み立て保
守作業性を向上でき、煩雑な作業に伴うエラー発生の危
険性をなくすことが可能になる。
【0051】以上により車両の工場出荷以降の車両の保
守点検調整段階においても人的ミスを未然に防止して、
エアバック装置の作動信頼性を確保することが可能にな
る。
【0052】また、請求項3の発明に係わるステアリン
グホイールによれば、前記ロアカバーに設けた前記作業
用開口部から挿入された工具により前記ねじ部材を作動
して接点装置の固着作業及びこの固着の解除作業を行う
ことが可能になる。これらの作業はエアバック装置をス
テアリングホイール本体に取り付け終えた状態でも行う
ことができ、特に、前記ステアリングホイール本体のス
ポーク芯材が前記ねじ部材を迂回していることにより、
作業を容易に行うことができる。
【0053】また、エアバッグ装置およびそれに接続さ
れた配線などに全く触れることなく上記の作業ができ、
エアバッグ装置付きステアリングホイールの組み立て保
守作業性を向上でき、煩雑な作業に伴うエラー発生の危
険性をなくすことが可能になる。
【0054】以上により車両の工場出荷以降の車両の保
守点検調整段階においても人的ミスを未然に防止して、
エアバック装置の作動信頼性を確保することが可能にな
る。
【0055】また、請求項4の発明のステアリングホイ
ールによれば、前記ロアカバーに設けた前記作業用開口
部から挿入された工具により前記ステアリングホイール
本体の取付片と前記エアバック装置の前記取付片との固
着作業及び前記作業用開口部を通じて前記接点装置の固
着作業及びこの固着の解除作業を行うことが可能にな
る。これらの作業はエアバック装置をステアリングホイ
ール本体に取り付け終えた状態でも行うことができる。
【0056】以上により車両の工場出荷以降の車両の保
守点検調整段階においても人的ミスを未然に防止して、
エアバック装置の作動信頼性を確保することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるステアリングホイールの正面図
である。
【図2】同ステアリングホイールの一部省略した分解斜
視図である。
【図3】同ステアリングホイールの一部省略した背面図
である。
【図4】図1のI−I線に沿う断面図である。
【図5】同ステアリングホイールにおいてステアリング
ホイール本体にロアカバーを装着した状態の一部の斜視
図である。
【符号の説明】
2 ステアリングホイール本体 6 エアバック装置 8 ロアカバー 8m、8n 作業用開口部 11 カバー体 11m、11n スイッチ装着凹部(接点装置装着部) 21、22 ホーンスイッチ(接点装置) 27 ねじ部材(固着部材、固着手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイール本体と、このステ
    アリングホイール本体に取り付けられて折り畳まれたエ
    アバックを覆うカバー体を有するエアバック装置と、前
    記ステアリングホイール本体に取り付けられるロアカバ
    ーとを備え、前記エアバック装置のカバー体に、上方に
    開口する接点装置装着部を設けると共に、この接点装置
    装着部に接点装置を固着手段によって固着し、前記ロア
    カバーの、前記接点装置装着部の裏面に対向する部位
    に、前記接点装置の固着手段による固着作業及びこの固
    着の解除作業を行う作業用開口部を設けたことを特徴と
    するステアリングホイール。
  2. 【請求項2】 前記固着手段が、前記作業用開口部から
    挿入された工具により前記接点装置の固着及びこの固着
    の解除がなされる固着部材であり、前記ステアリングホ
    イール本体の一部が前記固着部材を迂回している請求項
    1記載のステアリングホイール。
  3. 【請求項3】 前記固着手段が、前記作業用開口部から
    挿入された工具により回転されるねじ部材であり、前記
    ステアリングホイール本体のスポーク芯材が、前記ねじ
    部材を迂回している請求項1又は請求項2記載のステア
    リングホイール。
  4. 【請求項4】 前記エアバック装置に取付片を設け、前
    記作業用開口部を塞ぐリッドを取り付けるようにしたロ
    アカバーの前記作業用開口部を通じて、前記ステアリン
    グホイール本体に起立された取付片に前記エアバック装
    置の前記取付片を固着すると共に、前記作業用開口部を
    通じて前記接点装置の固着作業及びこの固着の解除作業
    を行うようにした請求項1又は請求項2又は請求項3記
    載のステアリングホイール。
JP7197124A 1995-07-11 1995-07-11 ステアリングホイール Pending JPH0924840A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1172256A2 (en) * 2000-07-14 2002-01-16 Volvo Personvagnar AB Airbag assembly module and method for assembly thereof
CN102303532A (zh) * 2011-06-10 2012-01-04 钱国钧 一种车用方向盘衬垫开关

Cited By (3)

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