JPH09248083A - 植物の栽培方法及び植物栽培装置 - Google Patents

植物の栽培方法及び植物栽培装置

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JPH09248083A
JPH09248083A JP8090147A JP9014796A JPH09248083A JP H09248083 A JPH09248083 A JP H09248083A JP 8090147 A JP8090147 A JP 8090147A JP 9014796 A JP9014796 A JP 9014796A JP H09248083 A JPH09248083 A JP H09248083A
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JP
Japan
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plant
cultivation
holding
tank
equipment
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JP8090147A
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English (en)
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Toshihachirou Ueno
才八郎 上野
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UENO SEISAKUSHO KK
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UENO SEISAKUSHO KK
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/20Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions in agriculture, e.g. CO2
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成長過程ごとに植物を区分し、区分段階ごと
に栽培設備で移載しながら栽培し、栽培設備に無駄がな
く設備経費や運転経費を節約でき、各栽培槽への植物の
保持筒体の取付け、取りり外しも容易で作業性に優れ、
生産管理も容易で生産コストも安価に大量生産できる植
物の栽培方法及び植物栽培装置を提供することを目的と
する。 【構成】 照明手段14と養液供給手段16と上面に複
数の保持孔が開口された植物の栽培槽18とを備えた複
数の栽培設備10a、10bを有し、複数の栽培設備の
栽培槽のいずれの保持孔にも係脱自在に係止され、植物
の苗の茎部を支持させた保持筒体を備え、植物の苗を保
持筒体単位で他の栽培槽に順次移載させて成育させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水耕栽培を利用し
た植物の栽培方法及び植物栽培装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、土と太陽光を用いないで栽培装置
内に設置した栽培槽で野菜、花等の植物の栽培を行う水
耕栽培が研究され、実施されつつある。この水耕栽培に
おいては、一つの栽培室内に複数段に栽培槽を架設し、
各栽培槽の上面側に照明灯を設置すると共に各栽培槽の
箱体状の槽体内に養液を供給している。そして、植物の
苗を栽培槽に配置するために、槽体の上面に複数の育成
板を槽体の長手方向に移動し得る様に載着し、これらの
各育成板に植物が成長した状態を見込んだ間隔、例えば
略15cm程度の間隔をおいて孔を開孔し、この孔内に
植物の苗の根部の上方位置にウレタン等の弾性材を巻き
付けて孔内に挿入して支持しながら植物を成育させる植
物栽培装置が特開平2ー171125号公報に提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記植
物栽培装置においては、植物が成長した状態を見込んだ
広幅の間隔で育成板に孔を開孔して植物の苗を配置する
ため、工業的に品質、形状等に優れた野菜、花等の植物
を大量生産するためにはスペースの大きな栽培室が必要
となり、この栽培室内に設置する照明設備や養液供給設
備も大型化されて設備経費や運転経費が割高となり、植
物の一株当たりの生産コストが高価になり易い欠点があ
る。また、各栽培槽の育成板の孔への植物の苗の取付、
取り外し等に手数を要し、作業性が低く、植物の生産管
理も容易に行えないとともに植物の固体ごとの管理が不
十分で病気に対する対策に万全を期することが困難であ
る等の問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、成長過程で区分した植物
を各区分段階ごとに専用の栽培設備に配置して栽培し、
各栽培設備の栽培スペース、照明設備及び養液供給設備
等に無駄がなく設備経費や運転経費を大幅に節約でき、
植物の栽培槽への取付、取り外しも容易にできて作業性
に優れ、生産管理も容易で、一株当たりの生産コストも
安価に大量生産できる植物の栽培方法及び植物栽培装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決しようとする手段】上記の問題点を解決す
るために、請求項1に係る発明は、植物の成長過程を複
数段階に区分してその段階に対応した数の植物栽培設備
10を設け、この植物栽培設備10には、それぞれ照明
手段14と養液供給手段16と上面に複数の保持孔24
が開口された当該植物の栽培槽18を設置し、これらの
保持孔24のいずれの保持孔24にも係脱自在に係止さ
れる前記植物の苗の茎部を支持させた保持筒体26を、
該保持孔24に係止させつつ前記植物の苗の根を各栽培
槽18内に配置させた養液30に浸漬させて成育させ、
植物の成長段階に対応して前記複数の植物栽培設備10
の各栽培槽18に係止させた保持筒体26単位で他の栽
培槽18に前記植物の苗を順次移載させつつ植物を成育
させることを特徴とする植物の栽培方法から構成され
る。
【0006】次に、請求項2に係る発明は、照明手段1
4と、養液供給手段16と、上面に複数の保持孔24が
開口された植物の栽培槽18とを備えた複数の植物栽培
設備10を有し、前記複数の植物栽培設備10の栽培槽
18の保持孔24のいずれの保持孔24にも係脱自在に
係止され、前記植物の苗の茎部を支持させた保持筒体2
6を備えてなる植物栽培装置46から構成される。
【0007】また、請求項3によれば、前記栽培槽18
は、上面が開口された中空箱体状の槽本体20と、この
槽本体20の上面開口に覆蓋状に着脱自在に嵌着する蓋
パレット22とを有し、この蓋パレット22に前記複数
の保持孔24が形成されてなることとしてもよい。
【0008】また、請求項4によれば、前記保持筒体2
6は、前記保持孔24に係脱自在に係合する筒本体54
と、前記植物の苗を保持しつつこの筒本体54内に装着
される緩衝部材56を備えてなることとしてもよい。
【0009】また、請求項5によれば、前記筒本体54
は、その上端側の外周面に、前記蓋パレット22の保持
孔24の周縁上面に係着するフランジ部58を有したフ
ランジ付き筒体60であることとしてもよい。
【0010】また、請求項6によれば、前記各栽培槽1
8の蓋パレット22の保持孔24は、略同一径に形成さ
れてなることとしてもよい。
【0011】また、請求項7によれば、前記緩衝部材5
6は、海綿体62であることとしてもよい。
【0012】また、請求項8によれば、前記緩衝部材5
6は、外周面から半径方向に向け切開された植物保持口
64を有してなることとしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の植物の栽培方法は、植物
の成長過程を複数段階に区分してその段階に対応した数
の植物栽培設備を設ける。例えば、2ないし3個程度の
植物栽培設備を設ける。4個以上の植物栽培槽を設けて
もよいが、設備経費が割高になるため2ないし3個が好
適である。この植物栽培設備は、壁面に開閉扉を備えた
箱状の収容建物を備え、植物の成長過程に対応して前記
段階では容積を小さく、徐々に容積を大きなものに形成
する。この植物栽培設備には、それぞれ照明手段と養液
供給手段と上面に複数の保持孔が開口された当該植物の
栽培槽を設置する。栽培槽は栽培設備内に設けた支持枠
に上下段に架設しながら並列して次第に収容数を増加す
る。
【0014】照明手段は枠体に複数の蛍光灯を取付け、
これを各栽培槽の上方に設置して各栽培槽の上面を照射
させる。また、養液供給手段は、各栽培槽と外部に設置
した調整槽との間をポンプと循環ホースとで連通させて
肥料成分やPH等を調整した養液を循環させる。しかし
植物が小さい初期段階では、必ずしも養液を循環させる
必要はなく、貯留しながら順次補充してもよい。このと
き、養液の腐敗が問題となるが、これを防止するために
各栽培槽内に空気噴射管を配置して養液内に空気を噴射
して酸素を補充しながら養液の腐敗を防止する。
【0015】各栽培槽は、上面開口に装着された蓋パレ
ットに略同一径の保持孔が開孔され、いずれの保持孔に
も係脱自在に係止される前記植物の苗の茎部を支持させ
た保持筒体を係止させ、この保持筒体に係止した植物の
苗の根を各栽培槽内に配置させた養液に浸漬させて成育
させる。植物の成長段階に対応して前記複数の植物栽培
設備の各栽培槽に係止させた保持筒体単位で他の栽培槽
に前記植物の苗を順次移載させつつ植物を成育させる。
保持孔は、円形孔の他に三角孔、四角孔、六角孔等の多
角孔に形成し、保持筒体はこれらの孔に係着できるフラ
ンジブ部を有したフランジ付き筒体等に形成して着脱自
在に係着させる。また、保持筒体内には、植物の苗を保
持する、例えば海綿体の様な緩衝部材で保持して保持筒
体内に嵌着させる。これにより、栽培スペース、照明設
備等の設備経費の無駄がなく全体の設備経費や運転経費
を大幅に節約できる。また、植物の栽培槽への取付、取
り外しが簡単で、成長過程に応じた複数の植物栽培設備
への植物の移載作業も短時間で処理でき、植物の固体ご
との管理が確実に、かつ円滑に行え、病気の予防を的確
に行える。更に、植物栽培設備における作業性に優れ、
植物の成長過程に応じた生産管理も容易で大量生産で
き、一株当たりの生産コストも安価に提供できる。
【0016】次に、本発明の植物栽培装置は、照明手段
と、養液供給手段と、上面に複数の保持孔が開口された
植物の栽培槽とを備えた複数の植物栽培設備を有し、前
記複数の植物栽培設備の栽培槽の保持孔のいずれの保持
孔にも係脱自在に係止され、前記植物の苗の茎部を支持
させた保持筒体を備えている。
【0017】複数の植物栽培設備は、植物の成長過程を
区分し、この区分段階に応じて植物の苗を収容して成育
させる収容建物を備え、この内部に複数の栽培槽を架設
するものである。照明手段は枠体に複数の蛍光灯を取付
け、これを各栽培槽の上方に設置して各栽培槽の上面を
照射させる。また、養液供給手段は、各栽培槽と外部に
設置した調整槽との間をポンプと循環ホースとで連通さ
せて肥料成分やPH等を調整した養液を循環させる。し
かし植物の苗が小さい初期段階では、必ずしも養液を循
環させる必要はなく、貯留しながら順次補充してもよ
い。このとき、養液の腐敗を防止するために各栽培槽内
に空気噴射管を配置して養液内に空気を噴射して酸素を
補充しながら養液の腐敗を防止する。
【0018】栽培槽は、上面が開口された矩形状で、中
空箱体状の槽本体と、この槽本体の上面開口に覆蓋状に
着脱自在に嵌着する矩形板状の蓋パレットとを有し、こ
の蓋パレットに複数の略同一径の保持孔が形成されてい
る。この保持孔に植物の苗を保持した保持筒体を着脱自
在に係止する。保持孔は、円形孔の他に三角孔、四角
孔、六角孔等の多角孔に形成し、保持筒体はこれらの孔
に係着できるフランジ部を有したフランジ付き筒体等に
形成して着脱自在に係着させる。なお、蓋パレットは、
矩形板状に限ることなく、例えば、格子枠、網枠等で形
成してもよく、この場合には格子枠の枠目、或は網枠の
網目を利用して保持筒体を簡単に取付、取り外しでき
る。また、保持筒体は、必ずしもフランジ付き筒体に限
ることなく、格子筒、網筒等で形成し、更に保持孔に係
着する突起を備える様に形成してもよい。
【0019】保持筒体内には、植物の苗を保持するため
の緩衝部材を嵌着する。この緩衝部材は、保持筒体内に
嵌着する台板状に形成されている。この緩衝部材は外周
面から半径方向に向け切開された植物保持口を有し、こ
の植物保持口に小さな植物の苗でも容易に挿入して保持
できる。緩衝部材としては、スポンジの様な海面体を素
材とする。しかし、海綿体に限ることなく、柔軟なゴム
でもよく、植物の苗を傷付きもなく保持できものであれ
ばよい。
【0020】上記した様に、植物栽培装置は、植物の成
長過程を区分して成育させるため、2ないし3個の植物
栽培設備を備え、この栽培設備の栽培槽の保持孔に植物
の苗を保持させた保持筒体を係着しながら成育させ、各
段階ごとの植物栽培設備へ保持筒体単位で移載させなが
ら成育させ、収穫するものである。成長段階に合わせて
栽培するため、栽培スペース、照明設備、養液供給設備
等の無駄がなく全体の設備経費や運転経費を大幅に節約
できる。また、植物の栽培槽への取付、取り外しが簡単
で、成長過程に応じた複数の植物栽培設備への植物の移
載作業も短時間で処理でき、植物の固体ごとの管理が確
実に、かつ円滑に行え、病気の予防を的確に行える。更
に、植物栽培設備における作業性に優れ、植物の成長過
程に応じた生産管理も容易で大量生産でき、生産コスト
も安価に提供できる。
【0021】
【実施例】以下、添付図面に基づき本発明に係る植物の
栽培方法の好適な実施例を説明する。図1に示す様に、
本発明の植物の栽培方法においては、植物の成長過程を
複数段階に区分してその段階に対応した数の植物栽培設
備10を設ける。実施例においては、例えば、レタス、
サラダ菜等を栽培するために、成長過程を前期と後期に
区分し、前期段階の栽培を行う第1植物栽培設備10a
と、後期段階の栽培を行う第2植物栽培設備10bとを
設けている。この第1、第2植物栽培設備10a、10
bは、正面等に図示しない開閉扉を備えた箱形状の収容
建物12a、12bに形成されている。そして、人口発
芽器によって発芽させ、双葉が成長して長さ略3cm程
度に成育した植物の苗sをこの第1植物栽培設備10a
内で栽培するものであり、植物の苗sが小さく相互の間
隔を狭幅に配置できるため、収容建物12aは後期段階
の栽培を行う収容建物12bに比べ小さく形成されてい
る。
【0022】この第1、第2植物栽培設備10a、10
bには、その内部の容積に応じて照明手段14と、養液
供給手段16と、上下段等に架設された栽培槽18とが
設置されている。図2、図3に示す様に、前記栽培槽1
8は、上面が開口された長い箱形状の槽本体20と、こ
の槽本体20の上面に着脱自在に嵌着された蓋パレット
22とを有し、この蓋パレット22に複数の保持孔24
が開孔されている。
【0023】これらの保持孔24のいずれの保持孔24
にも係脱自在に係止されるような保持筒体26内に双葉
が成長した程度の植物の苗sを保持する。この保持筒体
26を第1植物栽培設備10a内の各栽培槽18の上面
側の保持孔24に係止させる。第1、第2植物栽培設備
10a、10b内において、各栽培槽18の上方位置に
照明手段14が架設され、この照明手段14は蛍光灯2
8を備え、各栽培槽18の上面を照射する。また、各栽
培槽18内には、肥料成分を含有した養液30が貯留さ
れている。第1植物栽培設備10aにおいては、各栽培
槽18内の養液30は、植物の苗sが小さいために減水
量が少なく、作業者が定期的に養液を補充する。図1に
示す様に、第1植物栽培設備10a内にはエアポンプ3
2を設置し、このエアポンプ32から各栽培槽18へエ
アホース34を連通させて養液30内に空気を供給して
養液の腐敗を防止している。
【0024】第2植物栽培設備10bは養液供給手段1
6を有し、この養液供給手段16は、養液30の濃度、
PH等を調整する調整槽36と、この調整槽36に連通
された揚水ポンプ38と、このポンプ38から各栽培槽
18へ連通された循環ホース40及び各栽培槽18から
調整槽体36へ連通された還流ホース42とを備え、循
環ホース40には養液30を磁化作用で活性化させる磁
気水処理器44が装着されている。この調整槽36内に
貯留した養液30の肥料成分の濃度やPHを調整して各
栽培槽18内へ循環させて植物の後期段階の成育を促進
でき、また、磁気水処理器44で養液30を常に活性化
して養液の腐敗を防止できる。なお、養液供給手段16
は、第2植物栽培設備10b内の栽培槽18へ養液30
を循環させることに限ることなく、第1植物栽培設備1
0a内の栽培槽18へ養液を分岐循環させてもよい。
【0025】前記第1植物栽培設備10aの各栽培槽1
8内で12ないし13日経過し、成育中の植物の苗sの
本葉が6ないし7枚程度で7cm程度に成長した時点で
前期段階の成育期間を終了する。そして、第1植物栽培
設備10aの各栽培槽18の保持孔24から保持筒体2
6を引き抜き、次の後期段階の第2植物栽培設備10b
の各栽培槽18の保持孔24内へ保持筒体26単位で挿
入して順次移載させる。この保持筒体26を移載した後
で第1植物栽培設備10aの各栽培槽18の保持孔24
へ、双葉が成長した程度の植物の苗sを保持させた保持
筒体26を再び係止して栽培する。
【0026】後期段階として第2植物栽培設備10bの
栽培槽18の保持孔24に移載保持され、本葉が6ない
し7枚程度に成長している植物の苗Sは、収穫時の形状
を見込んだ広幅の間隔に配置され、同じく栽培槽18内
の養液28に根部が浸漬されると共に照明手段14から
の光りを受けて成長する。そして、例えば14日程度に
渡り成育して第2植物栽培設備10b内での後期段階の
栽培を終了し、各栽培槽18から保持筒体26を引き抜
いて収穫する。この収穫後の栽培槽18の保持孔24内
に、前期段階を終了して本葉が6ないし7枚程度に成長
している植物の苗Sを保持した保持筒体26を再び係止
して栽培する。
【0027】これにより、各区分段階に対応して設けた
複数の植物栽培設備10内を移載させながら植物を成育
させるので、植物の成長段階に対応した栽培スペース、
照明設備並びに養液供給設備等を用いて栽培でき、それ
らのすべてについて設備経費の無駄がなく全体の設備経
費や運転経費を大幅に節約できる。また、植物の栽培槽
18への取付、取り外しが簡単で、成長過程に応じた複
数の植物栽培設備10への植物の移載作業に手数を要す
ることなく、短時間で処理でき、植物の固体ごとの管理
が確実に、かつ円滑に行え、病気の予防を的確に行え、
植物栽培設備全体の野菜等の植物の損失を生じることが
ない。更に、植物栽培設備における作業性に優れ、植物
の成長過程に応じた生産管理も容易で大量生産でき、歩
留りも高く、一株当たりの生産コストも安価に提供でき
る。
【0028】なお、実施例においては、植物の成長過程
を前期段階と後期段階に分けて対応した第1植物栽培設
備10aと第2植物栽培設備10bとを設置している
が、必ずしもこれに限ることなく、例えば、成長過程を
前期、中期、後期等の複数段階に区分し、これらの複数
段階に対応した複数の植物栽培設備10を設置し、各植
物栽培設備10間で植物を保持筒体26単位で、各植物
の固体1個ごとについて移載させて成育させてもよい。
【0029】次に、図面に基づき本発明に係る植物栽培
装置の好適な実施例を説明する。図1に示す様に、本発
明に係る植物栽培装置46は、照明手段14と、養液供
給手段16と、上面に複数の保持孔24が開口された植
物の栽培槽18とを備えた第1、第2植物栽培設備10
a、10bを有し、この第1、第2植物栽培設備10
a、10bの各栽培槽18の保持孔24のいずれの保持
孔24にも係脱自在に係止され、植物の苗の茎部を支持
させた保持筒体26を備えている。以下の実施例の説明
において、先の実施例の構成と同一部材には同一番号を
付してその詳細な説明は省略する。
【0030】植物栽培装置46は、例えば、レタス、サ
ラダ菜等を栽培するため、植物の成長過程を前期と後期
とに区分し、第1植物栽培設備10a内で前期段階の栽
培を行い、第2植物栽培設備10b内で後期段階の栽培
を行うものである。図1、図2に示す様に、第1、第2
植物栽培設備10a、10bは、例えば、正面等に図示
しない開閉扉を備え、金属材、硬質合成樹脂材等を素材
として、箱形状の収容建物12a、12bに形成されて
いる。この第1植物栽培設備10aは、人口発芽器によ
って発芽させ、双葉が成長した長さ略3cm程度の植物
の苗sを10ないし12日間で本葉が6ないし7枚成育
する程度まで栽培するため、各栽培槽18では密集配置
でき、従って、内部に多数の栽培槽18を架設する必要
がなく第1植物栽培設備10aは小さい収容建物12a
に形成されている。また、第2植物栽培設備10bは、
前期段階の栽培を終了して本葉が6ないし7枚程度に成
長した植物の苗Sを収穫するまでの間隔を見込んで広幅
に栽培槽18に配置しながら成育させるため、前期段階
の第1植物栽培設備10aに比べ多数の栽培槽18を架
設可能な大きな収容建物12bに形成されている。
【0031】図2には、第1植物栽培設備10a内に架
設する栽培槽18が示され、図4、図5には、第2植物
栽培設備10b内に架設する栽培槽18が示されてい
る。図において、栽培槽18は、耐食性金属、硬質合成
樹脂等を素材とし、長矩形状で上面が開口された中空箱
体状の槽本体20と、この槽本体20の上面開口に覆蓋
状に着脱自在に嵌着された長矩形板状の蓋パレット22
とを有し、このいずれの蓋パレット22にも略同一径に
形成された複数の保持孔24が開孔されている。例え
ば、図2に示す栽培槽18の蓋パレット22の保持孔2
4は略内径4cm、保持孔の相互の中心間隔L1=8c
m程度に開孔されている。また、図4に示す栽培槽18
の蓋パレット22の保持孔24は、同じく略内径4c
m、保持孔の相互の中心間隔L2=14cm程度に開孔
されている。これにより、第1植物栽培設備10a内の
栽培槽18には、第2植物栽培設備10a内の栽培槽1
8に比べ多数の植物の苗を配置でき、第1植物栽培設備
10aの収容建物12aは小さく形成でき、内部に収容
する栽培槽18の個数も少なくなり、栽培スペース、照
明設備、養液供給設備等の経費を節約できる。
【0032】また、図2に示す槽本体20内には、エア
ホース34に連通された空気噴射管48が配置されてい
る。図5に示す槽本体20内には、同槽本体20の長手
方向の一端壁から他端壁寄りへ向け仕切板50が立設さ
れて平面視略U形状の流路52が形成され、この流路5
2の両端側とに循環ホース40と還流ホース42とが連
通されている。これにより、蓋パレット22ごとに槽本
体20から取付、取り外しができ、更に、蓋パレット2
2の保持孔24に対し保持筒体26の係脱作業を行える
ので、具体的な保持筒体26ごとの移載作業の実効を確
保できる。また、作業性に優れ、複数の第1、第2植物
栽培設備10a、10b等を利用して成長過程に応じた
生産管理が可能となり、植物を各成長過程に応じて密に
配置して安価に大量生産できることとなる。また、蓋パ
レット22は構造が簡単で製造がし易く、同一半径の保
持孔24等を規格化し、規格品として安価に製造でき
る。なお、蓋パレット22に開口された保持孔24は、
円形孔に形成されているが、必ずしも円形孔に限ること
なく、三角孔、四角孔、六角孔等の多角孔に形成しても
よい。
【0033】図6に示す様に、植物を保持する保持筒体
46は、耐食性金属、硬質合成樹脂等を素材とし、蓋パ
レット22の保持孔24に係脱自在に係合する筒本体5
4と、前記植物の苗を保持しつつこの筒本体54内に装
着される緩衝部材56を備えている。筒本体46は、そ
の上端側の外周面に、蓋パレット22の保持孔24の周
縁上面に係着するフランジ部58を有したフランジ付き
筒体60に形成されている。これにより、植物の苗を保
持筒体46内に簡単に保持でき、保持孔24への取付、
取り外しのときに苗が傷つくこともなく、植物の歩留り
も高くなる。また、構造も簡単で製造コストも安価であ
る。また、筒本体54のフランジ部58を保持孔24の
上面周縁に確実に係止でき、同時に保持孔24に係止さ
れた筒本体54のフランジ部58は把持し易く、簡単に
フランジ部58を把持して筒本体54を取り外しでき
る。なお、フランジ部58に代えて複数の突起を筒本体
54の外周面に設けて保持孔に係着させてもよい。
【0034】また、緩衝部材56は、スポンジの様な海
綿体62を素材として保持筒体46内に嵌着可能な円形
台板状に形成されている。この緩衝部材56は、外周面
から半径方向に向け切開された植物保持口64を有して
いる。なお、緩衝部材56は、必ずしも円形台板状に限
ることなく、要は保持筒体46の内部に嵌着し得る形状
であればよい。これにより、緩衝部材56は、軽量で弾
力性、吸湿性に優れた海面体62で植物の苗を簡単に保
持筒体46内に保持でき、苗の傷付きもなく、また取扱
いもし易い。また、緩衝部材56の植物保持口64に小
さな植物の苗の根部を保持し易く、保持筒体46内へ容
易に取付できる。
【0035】図1に示す様に、第1、第2植物栽培設備
10a、10b内には、各栽培槽18の上方位置に照明
手段14が架設され、この照明手段14は蛍光灯28を
備え、各栽培槽18の上面を照射する。図7、図8に示
す様に、第2植物栽培設備10bの照明手段14は、蛍
光灯28の取付枠66の両端に設けたフックピン68
が、収容建物12bの側面側に設けた縦枠70に開孔さ
せた複数の調整孔72に高さ調整自在に係着されてい
る。これにより、第2植物栽培設備10b内の栽培槽1
8に移載した植物の苗Sの成長に合わせて蛍光灯28の
高さを調整して成長を促進できる。
【0036】また、各栽培槽18内には、肥料成分を含
有した養液30が貯留されているが、第1植物栽培設備
10aにおいては、各栽培槽18内の養液30は、作業
者が定期的に養液を補充する。図1に示す様に、第1植
物栽培設備10a内にはエアポンプ32を設置し、この
エアポンプ32から各栽培槽18へエアホース34を連
通させて養液30内に空気を供給して養液の腐敗を防止
している。
【0037】図1に示す様に、第2植物栽培設備10b
は養液供給手段16を有し、この養液供給手段16は、
養液30の濃度、PH等を調整する調整槽36と、この
調整槽36に連通された揚水ポンプ38と、このポンプ
38から各栽培槽18へ連通された循環ホース40及び
各栽培槽18から調整槽体36へ連通された還流ホース
42とを備え、循環ホース40には養液30を磁気作用
で活性化させる磁気水処理器44が装着されている。こ
の調整槽36内に貯留した養液30の肥料成分の濃度や
PHを調整して各栽培槽18内へ循環させて植物の後期
段階の成育を促進できる。また、磁気水処理器44で養
液30を常に活性化して養液の腐敗を防止できる。な
お、養液供給手段16は、第2植物栽培設備10b内の
栽培槽18へ養液30を循環させることに限ることな
く、第1植物栽培設備10a内の栽培槽18へ養液を分
岐循環させてもよい。
【0038】次に、本発明に係る植物栽培装置の作用を
説明する。上記した植物栽培装置46で、例えばレタ
ス、キャベツ菜等を栽培する場合には、発芽して双葉が
成長した植物の苗sを緩衝部材56の植物保持口64に
挿入し、この緩衝部材56を圧縮して保持筒体26内に
嵌着する。この状態で第1植物栽培設備10aの栽培槽
体18の蓋パレット22の保持孔24に挿入係着して植
物の苗sの根部を養液30内に浸漬させる。この植物の
苗sを上面に配置した栽培槽18を第1植物栽培設備1
0a内に多段に収容し、内部の温度を植物が成育する最
適温度に保持しながら前期段階の栽培を行う。
【0039】そこで、10ないし12日程度で本葉が6
ないし7枚に成長した時点で前期段階を終了し、栽培槽
体18の蓋パレット22を外部へ取り出し、第2植物栽
培設備10bの栽培槽18の蓋パレット22の保持孔2
4へ本葉が6ないし7枚に成長した植物の苗Sを保持し
ている保持筒体26を移載して係止する。この保持筒体
26の移載が終了した栽培槽18を第2植物栽培設備1
0b内に多段に収容し、同じく内部の温度を植物が成育
する最適温度に保持し、更に、養液供給手段16の揚水
ポンプ38を駆動して調整槽36内の養液30を各栽培
槽18内へ循環させて後期段階の栽培を行うものであ
る。略14日程度で栽培を終了して収穫する。
【0040】本発明に係る植物栽培装置46で栽培した
レタスの含有成分を路地栽培のサラダ菜の含有成分と比
較した結果を以下に示す。 (1)路地栽培のサラダ菜の含有成分 ナトリウム=5mg、カリウム=370mg、リン=4
4mg、ビタミンAーカロチン=1400μg、ビタミ
ンA効力=780IU (2)本願の植物栽培装置で栽培したレタスの含有成分 ナトリウム=42mg、カリウム=290mg、リン=
188mg、ビタミンAーカロチン=2823μg、ビ
タミンA効力=1568IU この比較結果からわかる様に、植物栽培装置で栽培した
レタスの方が滋養成分に優れ、特にビタミンAーカロチ
ン及びビタミンA効力の含有量が多く、しかも、無農薬
栽培であるため健康食品としても推奨できることとな
る。
【0041】この様に、本実施例の植物栽培装置46に
おいては、植物を第1、第2植物栽培設備10a、10
b内に架設した各栽培槽18に設けた保持孔24に保持
筒体26単位で各区分段階に対応して移載させつつ成育
させることができ、植物の成長段階に対応した栽培スペ
ース、照明設備並びに養液供給設備等を用いて栽培で
き、それらのすべてについて設備経費の無駄がなく全体
の設備経費や運転経費を大幅に節約できる。また、植物
の成長過程に応じて、第1植物栽培設備12aから次の
第2植物栽培設備12bへの植物の移載作業に手数を要
することなく、短時間で処理でき、同時に、植物の固体
ごとの管理も確実に、かつ円滑に行え、病気が発生して
いる植物を早期に撤去して健全な植物の病気の予防を的
確に行え、植物栽培設備全体の植物の損失を生じること
もない。更に、植物の管理、第1、第2植物栽培設備1
2a、12bの栽培槽18への移載等の作業性に優れ、
生産管理も容易で大量生産でき、生産コストも安価とな
る。
【0042】
【発明の効果】上記した様に、請求項1に係る植物の栽
培方法は、植物の成長過程を複数段階に区分してその段
階に対応した数の植物栽培設備を設け、この植物栽培設
備には、それぞれ照明手段と養液供給手段と上面に複数
の保持孔が開口された当該植物の栽培槽を設置し、これ
らの保持孔のいずれの保持孔にも係脱自在に係止される
前記植物の苗の茎部を支持させた保持筒体を、該保持孔
に係止させつつ前記植物の苗の根を各栽培槽内に配置さ
せた養液に浸漬させて成育させ、植物の成長段階に対応
して前記複数の植物栽培設備の各栽培槽に係止させた保
持筒体単位で他の栽培槽に前記植物の苗を順次移載させ
つつ植物を成育させることにより、植物をいずれの保持
孔にも係脱自在に係止される保持筒体単位で、成長過程
の各区分段階に対応して設けた複数の植物栽培設備内を
移載させつつ成育させるから、植物の成長段階に対応し
た栽培スペース、照明設備並びに養液供給設備等を用い
て栽培でき、それらのすべてについて設備経費の無駄が
なく全体の設備経費や運転経費を大幅に節約できる。ま
た、植物の栽培槽への取付、取り外しが簡単で、成長過
程に応じた複数の植物栽培設備への植物の移載作業に手
数を要することなく、短時間で処理でき、植物の固体ご
との管理が確実に、かつ円滑に行えるから病気の予防を
的確に行え、植物栽培設備全体の野菜等の植物の損失を
生じることがない。更に、作業性に優れ、植物の成長過
程に応じた生産管理も容易で大量生産でき、歩留りも高
く、一株当たりの生産コストも安価に提供できる。
【0043】次に、請求項2に係る植物栽培装置によれ
ば、照明手段と、養液供給手段と、上面に複数の保持孔
が開口された植物の栽培槽とを備えた複数の植物栽培設
備を有し、前記複数の植物栽培設備の栽培槽の保持孔の
いずれの保持孔にも係脱自在に係止され、前記植物の苗
の茎部を支持させた保持筒体を備えてなることにより、
植物を栽培槽のいずれの保持孔にも係脱自在に係止され
る保持筒体単位で、成長過程の各区分段階に対応して設
けた複数の植物栽培設備内を移載させつつ成育させるか
ら、植物の成長段階に対応した栽培スペース、照明設備
並びに養液供給設備等を用いて栽培でき、それらのすべ
てについて設備経費の無駄がなく全体の設備経費や運転
経費を大幅に節約できる。また、植物の栽培槽への取
付、取り外しが簡単で、成長過程に応じた複数の植物栽
培設備への植物の移載作業に手数を要することなく、短
時間で処理できる。また、植物の固体ごとの管理が確実
に、かつ円滑に行えるから病気の予防を的確に行え、植
物栽培設備全体の野菜等の植物の損失を生じることがな
い。更に、作業性に優れ、植物の成長過程に応じた生産
管理も容易で大量生産でき、歩留りも高く、一株当たり
の生産コストも安価に提供できる。
【0044】また、請求項3によれば、前記栽培槽は、
上面が開口された中空箱体状の槽本体と、この槽本体の
上面開口に覆蓋状に着脱自在に嵌着する蓋パレットと、
を有し、この蓋パレットに前記複数の保持孔が形成され
てなることにより、蓋パレットごとに槽本体から取付、
取り外しができ、保持孔に対し保持筒体の係脱作業を行
えるので具体的な保持筒体ごとの移載作業の実効を確保
でき、これにより、作業性に優れ、複数の植物栽培設備
を利用して成長過程に応じた生産管理が可能となり、植
物を各成長過程に応じて密集配置して安価に大量生産で
きることとなる。
【0045】また、請求項4によれば、前記保持筒体
は、前記保持孔に係脱自在に係合する筒本体と、前記植
物の苗を保持しつつこの筒本体内に装着される緩衝部材
を備えてなることにより、植物の苗を保持筒体内に簡単
に保持でき、保持孔への取付、取り外しのときに苗が傷
つくこともなく、植物の歩留りも高くなる。また、構造
も簡単で製造コストも安価である。
【0046】また、請求項5によれば、前記筒本体は、
その上端側の外周面に、前記蓋パレットの保持孔の周縁
上面に係着するフランジ部を有したフランジ付き筒体で
あることにより、筒本体のフランジ部を保持孔の上面周
縁に確実に係止でき、また、保持孔に係止された筒本体
のフランジ部は把持し易く、簡単にフランジ部を把持し
て筒本体を取り外しできる。
【0047】また、請求項6によれば、前記各栽培槽の
蓋パレットの保持孔は、略同一径に形成されてなること
により、任意の栽培槽の栽培孔に対し他の栽培槽の保持
筒体の係脱作業を行えるので具体的な保持筒体ごとの移
載作業の実効を確保できる。また、蓋パレットの製造が
し易く、保持孔等の規格を統一できて蓋パレットを安価
に製造できる。
【0048】また、請求項7によれば、前記緩衝部材
は、海綿体であることにより、軽量で弾力性、吸湿性に
優れた海面体で植物の苗を簡単に保持筒体内に保持で
き、苗の傷付きもなく、また取扱いもし易い。
【0049】また、請求項8によれば、前記緩衝部材
は、外周面から半径方向に向け切開された植物保持口を
有してなることにより、小さな植物の苗の根部を緩衝部
材に保持し易く、保持筒体内へ容易に取付できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る植物栽培装置の第1、第2植物栽
培設備の説明図である。
【図2】第1植物栽培設備内に設置した栽培槽の一部拡
大断面図である。
【図3】蓋パネルに係止した保持筒体の拡大断面図であ
る。
【図4】第2植物栽培設備内に設置した栽培槽の拡大斜
視図である。
【図5】図4に示す栽培槽の断面図である。
【図6】保持筒体の構成部材の展開説明図である。
【図7】第2植物栽培設備の一部拡大側面図である。
【図8】第2植物栽培設備の一部拡大正面図である。
【符号の説明】
10a 第1植物栽培設備 10b 第2植物栽培設備 14 照明手段 16 養液供給手段 18 栽培槽 20 槽本体 22 蓋パレット 24 保持孔 26 保持筒体 30 養液 46 植物栽培装置 54 筒本体 56 緩衝部材 58 フランジ部 60 フランジ付き筒体 62 海綿体 64 植物保持口

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物の成長過程を複数段階に区分してそ
    の段階に対応した数の植物栽培設備を設け、 この植物栽培設備には、それぞれ照明手段と養液供給手
    段と上面に複数の保持孔が開口された当該植物の栽培槽
    を設置し、 これらの保持孔のいずれの保持孔にも係脱自在に係止さ
    れる前記植物の苗の茎部を支持させた保持筒体を、該保
    持孔に係止させつつ前記植物の苗の根を各栽培槽内に配
    置させた養液に浸漬させて成育させ、 植物の成長段階に対応して前記複数の植物栽培設備の各
    栽培槽に係止させた保持筒体単位で他の栽培槽に前記植
    物の苗を順次移載させつつ植物を成育させることを特徴
    とする植物の栽培方法。
  2. 【請求項2】 照明手段と、養液供給手段と、上面に複
    数の保持孔が開口された植物の栽培槽とを備えた複数の
    植物栽培設備を有し、 前記複数の植物栽培設備の栽培槽の保持孔のいずれの保
    持孔にも係脱自在に係止され、前記植物の苗の茎部を支
    持させた保持筒体を備えてなる植物栽培装置。
  3. 【請求項3】 前記栽培槽は、上面が開口された中空箱
    体状の槽本体と、この槽本体の上面開口に覆蓋状に着脱
    自在に嵌着する蓋パレットと、を有し、 この蓋パレットに前記複数の保持孔が形成されてなる請
    求項2記載の植物栽培装置。
  4. 【請求項4】 前記保持筒体は、前記保持孔に係脱自在
    に係合する筒本体と、前記植物の苗を保持しつつこの筒
    本体内に装着される緩衝部材を備えてなる請求項2また
    は3記載の植物栽培装置。
  5. 【請求項5】 前記筒本体は、その上端側の外周面に、
    前記蓋パレットの保持孔の周縁上面に係着するフランジ
    部を有したフランジ付き筒体である請求項4記載の植物
    栽培装置。
  6. 【請求項6】 前記各栽培槽の蓋パレットの保持孔は、
    略同一径に形成されてなる請求項2または3記載の植物
    栽培装置。
  7. 【請求項7】 前記緩衝部材は、海綿体である請求項4
    記載の植物栽培装置。
  8. 【請求項8】 前記緩衝部材は、外周面から半径方向に
    向け切開された植物保持口を有してなる請求項4または
    7記載の植物栽培装置。
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