JPH09248082A - 雨水貯水型花壇設備 - Google Patents
雨水貯水型花壇設備Info
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- JPH09248082A JPH09248082A JP8058679A JP5867996A JPH09248082A JP H09248082 A JPH09248082 A JP H09248082A JP 8058679 A JP8058679 A JP 8058679A JP 5867996 A JP5867996 A JP 5867996A JP H09248082 A JPH09248082 A JP H09248082A
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- rainwater
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- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
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- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
- Y02A20/108—Rainwater harvesting
Landscapes
- Cultivation Of Plants (AREA)
- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 降った雨を貯水して置き、それを長期間にわ
たって栽培している植物に対して供給することができる
雨水貯水型花壇設備を提供する。 【解決手段】 外周壁２によって所定形状の植栽空間３
を区画し、その上層部を植栽スペース４、下層部を雨水
を集めて溜める貯水タンク５となすと共に、両層部の境
界に水と空気だけを通す通水通気性フィルター６と、前
記貯水タンク５から前記植栽スペース４の土中に毛細管
現象により水を供給する給水部材８とを設置してなる雨
水貯水型花壇設備。
たって栽培している植物に対して供給することができる
雨水貯水型花壇設備を提供する。 【解決手段】 外周壁２によって所定形状の植栽空間３
を区画し、その上層部を植栽スペース４、下層部を雨水
を集めて溜める貯水タンク５となすと共に、両層部の境
界に水と空気だけを通す通水通気性フィルター６と、前
記貯水タンク５から前記植栽スペース４の土中に毛細管
現象により水を供給する給水部材８とを設置してなる雨
水貯水型花壇設備。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、公園や広場、ある
いは道路沿いなどの屋外における様々な植栽空間に設置
され、花壇として利用することができる雨水貯水型花壇
設備に関するものである。
いは道路沿いなどの屋外における様々な植栽空間に設置
され、花壇として利用することができる雨水貯水型花壇
設備に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の花壇は、一般に植栽空間をレン
ガ、ブロック、あるいは石等によって様々な形状に区画
し、その内側に土を入れ、各種の植物を栽培するよう構
成したものが殆どである。従って、雨が降っても、雨は
単に土中に浸透して行くだけであり、降った雨を貯水し
て置くことはできなかった。このため、長期にわたって
雨が降らなかった場合や夏場における水やり等の管理に
多大の労力を費やしているのが実情である。
ガ、ブロック、あるいは石等によって様々な形状に区画
し、その内側に土を入れ、各種の植物を栽培するよう構
成したものが殆どである。従って、雨が降っても、雨は
単に土中に浸透して行くだけであり、降った雨を貯水し
て置くことはできなかった。このため、長期にわたって
雨が降らなかった場合や夏場における水やり等の管理に
多大の労力を費やしているのが実情である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第１の課題
は、降った雨を貯水して置き、それを長期間にわたって
栽培している植物に対して供給することができる雨水貯
水型花壇設備を提供することにある。本発明の第２の課
題は、降った雨を効率よく貯水することができ、水やり
等の管理を省き、節水効果がある雨水貯水型花壇設備を
提供することにある。本発明の第３の課題は、余分な雨
水が貯水されることによって、植栽土が流れ出すのを防
止することができる雨水貯水型花壇設備を提供すること
にある。本発明の別の課題は、貯水されている雨水が還
元状態となって腐るのを防止することができる雨水貯水
型花壇設備を提供することにある。本発明の更なる課題
は、貯水されている雨水を緊急災害時等に他の目的に利
用することができる雨水貯水型花壇設備を提供すること
にある。本発明のもう一つの課題は、貯水されている雨
水が極端に温度変化するのを防止することができる雨水
貯水型花壇設備を提供することにある。
は、降った雨を貯水して置き、それを長期間にわたって
栽培している植物に対して供給することができる雨水貯
水型花壇設備を提供することにある。本発明の第２の課
題は、降った雨を効率よく貯水することができ、水やり
等の管理を省き、節水効果がある雨水貯水型花壇設備を
提供することにある。本発明の第３の課題は、余分な雨
水が貯水されることによって、植栽土が流れ出すのを防
止することができる雨水貯水型花壇設備を提供すること
にある。本発明の別の課題は、貯水されている雨水が還
元状態となって腐るのを防止することができる雨水貯水
型花壇設備を提供することにある。本発明の更なる課題
は、貯水されている雨水を緊急災害時等に他の目的に利
用することができる雨水貯水型花壇設備を提供すること
にある。本発明のもう一つの課題は、貯水されている雨
水が極端に温度変化するのを防止することができる雨水
貯水型花壇設備を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、本発明に係る雨水貯水型花壇設備は、外周壁によ
って所定形状の植栽空間を区画し、その上層部を植栽ス
ペース、下層部を雨水を集めて溜める貯水タンクとなす
と共に、両層部の境界に水と空気だけを通す通水通気性
フィルターと、前記貯水タンクから前記植栽スペースの
土中に毛細管現象により水を供給する給水部材とを設置
してなることを特徴とするもので、雨が降ったとき、そ
の雨水を通水通気性フィルターを通して下層部の貯水タ
ンクに集めて溜め、それを給水部材を介して毛細管現象
により吸い上げ、植栽スペースの土中に徐々に給水する
ことができるため、長期間にわたって給水することがで
きる。
ため、本発明に係る雨水貯水型花壇設備は、外周壁によ
って所定形状の植栽空間を区画し、その上層部を植栽ス
ペース、下層部を雨水を集めて溜める貯水タンクとなす
と共に、両層部の境界に水と空気だけを通す通水通気性
フィルターと、前記貯水タンクから前記植栽スペースの
土中に毛細管現象により水を供給する給水部材とを設置
してなることを特徴とするもので、雨が降ったとき、そ
の雨水を通水通気性フィルターを通して下層部の貯水タ
ンクに集めて溜め、それを給水部材を介して毛細管現象
により吸い上げ、植栽スペースの土中に徐々に給水する
ことができるため、長期間にわたって給水することがで
きる。
【０００５】また、本発明に係る雨水貯水型花壇設備
は、前記植栽スペース部分に雨水を集めて直接前記貯水
タンクに導く集水溝を設けてなることを特徴とするもの
で、このような集水溝を設けることによって、降った雨
を効率よく集め、貯水タンクに導いて貯水することがで
きる。
は、前記植栽スペース部分に雨水を集めて直接前記貯水
タンクに導く集水溝を設けてなることを特徴とするもの
で、このような集水溝を設けることによって、降った雨
を効率よく集め、貯水タンクに導いて貯水することがで
きる。
【０００６】更に、本発明に係る雨水貯水型花壇設備
は、前記貯水タンクが雨水で満水状態になったとき、余
分な雨水を外部に排出するオーバーフロー管を備付けて
なることを特徴とするもので、貯水タンクが満水となっ
たとき、オーバーフロー管を介して余分な雨水を外部に
排出することができるため、植栽土が流れ出るのを防止
することができる。
は、前記貯水タンクが雨水で満水状態になったとき、余
分な雨水を外部に排出するオーバーフロー管を備付けて
なることを特徴とするもので、貯水タンクが満水となっ
たとき、オーバーフロー管を介して余分な雨水を外部に
排出することができるため、植栽土が流れ出るのを防止
することができる。
【０００７】また、本発明に係る雨水貯水型花壇設備
は、前記貯水タンク内の貯水が還元状態とならないよう
同貯水タンク内と外気とを連通する換気用通気管を備付
けてなることを特徴とするもので、換気用通気管を介し
て貯水タンク内を換気することができるため、長期間の
貯水で貯水タンク内が還元状態（無酸素状態）となり、
貯水が腐るのを防止することができる。
は、前記貯水タンク内の貯水が還元状態とならないよう
同貯水タンク内と外気とを連通する換気用通気管を備付
けてなることを特徴とするもので、換気用通気管を介し
て貯水タンク内を換気することができるため、長期間の
貯水で貯水タンク内が還元状態（無酸素状態）となり、
貯水が腐るのを防止することができる。
【０００８】更に、本発明に係る雨水貯水型花壇設備
は、前記貯水タンクに内部の貯水を放出するための排水
栓を設けてなることを特徴とするもので、緊急時に排水
栓を開けて貯水を放出することにより、貯水を他目的に
有効利用することができる。
は、前記貯水タンクに内部の貯水を放出するための排水
栓を設けてなることを特徴とするもので、緊急時に排水
栓を開けて貯水を放出することにより、貯水を他目的に
有効利用することができる。
【０００９】更にまた、本発明に係る雨水貯水型花壇設
備は、前記貯水タンク内の壁面に熱を遮断する熱遮断シ
ーツを張り付けてなることを特徴とするもので、熱遮断
シーツの断熱効果により、貯水の水温が外気温の影響を
受けて極端に上昇あるいは低下するのを防止することが
できる。
備は、前記貯水タンク内の壁面に熱を遮断する熱遮断シ
ーツを張り付けてなることを特徴とするもので、熱遮断
シーツの断熱効果により、貯水の水温が外気温の影響を
受けて極端に上昇あるいは低下するのを防止することが
できる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図１
乃至図３に基づいて説明する。図１は本発明の第１の実
施形態に係る雨水貯水型花壇設備の構成を示す部分破断
斜視図、図２は本発明の第２の実施形態に係る雨水貯水
型花壇設備の構成を示す部分破断斜視図、図３は花壇土
中の水分減少傾向を示す図である。
乃至図３に基づいて説明する。図１は本発明の第１の実
施形態に係る雨水貯水型花壇設備の構成を示す部分破断
斜視図、図２は本発明の第２の実施形態に係る雨水貯水
型花壇設備の構成を示す部分破断斜視図、図３は花壇土
中の水分減少傾向を示す図である。
【００１１】花壇設備１は、レンガ、ブロック、コンク
リート、石等の外周壁２により任意形状の植栽空間３を
区画形成することによって、構成される。植栽空間３の
上層部は植栽スペース４、下層部は雨水を集めて溜める
貯水タンク５とされ、この植栽スペース４と貯水タンク
５は、植物の栽培種類を主体に考えるか、または貯水量
を主体に考えるかによって、両層のスペース割り付けを
行う。基本的には、花壇深さの約半分の上層を植栽スペ
ース４、下層を貯水タンク５とし、花壇深さを余り深く
したくない場合には、主に草本の植物を植え、根があま
り深くないものを用いればよい。
リート、石等の外周壁２により任意形状の植栽空間３を
区画形成することによって、構成される。植栽空間３の
上層部は植栽スペース４、下層部は雨水を集めて溜める
貯水タンク５とされ、この植栽スペース４と貯水タンク
５は、植物の栽培種類を主体に考えるか、または貯水量
を主体に考えるかによって、両層のスペース割り付けを
行う。基本的には、花壇深さの約半分の上層を植栽スペ
ース４、下層を貯水タンク５とし、花壇深さを余り深く
したくない場合には、主に草本の植物を植え、根があま
り深くないものを用いればよい。
【００１２】植栽スペース４と貯水タンク５との境界に
は、土泥を通さず、水と空気だけを通すことができる通
水通気性フィルター６が設置され、植栽スペース４の土
中に浸透した雨水が通水通気性フィルター６を通過し
て、その下層の貯水タンク５に溜まるようになってい
る。この貯水タンク５内に溜まる雨水は、植栽土、通水
通気性フィルター６を通して集められるため、ゴミ等が
取り除かれたきれいな水とすることができる。なお、通
水通気性フィルター６の水詰まりを防止するために、植
栽土層の下部に数センチ厚さの砂利７を敷くことができ
る。
は、土泥を通さず、水と空気だけを通すことができる通
水通気性フィルター６が設置され、植栽スペース４の土
中に浸透した雨水が通水通気性フィルター６を通過し
て、その下層の貯水タンク５に溜まるようになってい
る。この貯水タンク５内に溜まる雨水は、植栽土、通水
通気性フィルター６を通して集められるため、ゴミ等が
取り除かれたきれいな水とすることができる。なお、通
水通気性フィルター６の水詰まりを防止するために、植
栽土層の下部に数センチ厚さの砂利７を敷くことができ
る。
【００１３】また、植栽スペース４と貯水タンク５との
境界には、通水通気性フィルター６を貫通して、上層の
植栽スペース４の土が乾燥状態になったとき、貯水タン
ク５内の水を毛細管現象により吸い上げ、徐々に給水す
ることができる円筒状の給水部材８が設置されている。
このような花壇設備１を年間雨量の少ない所に設置する
場合、雨水が植栽土泥を浸透して溜まるのみでは、十分
な貯水が得られにくいため、雨水を集め、直接通水通気
性フィルター６を通して、貯水タンク５に流し込めるよ
うにする集水溝９を植栽スペース４部分の片側に沿って
設けるとよい。
境界には、通水通気性フィルター６を貫通して、上層の
植栽スペース４の土が乾燥状態になったとき、貯水タン
ク５内の水を毛細管現象により吸い上げ、徐々に給水す
ることができる円筒状の給水部材８が設置されている。
このような花壇設備１を年間雨量の少ない所に設置する
場合、雨水が植栽土泥を浸透して溜まるのみでは、十分
な貯水が得られにくいため、雨水を集め、直接通水通気
性フィルター６を通して、貯水タンク５に流し込めるよ
うにする集水溝９を植栽スペース４部分の片側に沿って
設けるとよい。
【００１４】一方、雨水が溜まり過ぎ、貯水タンク５が
満水状態となって植栽スペース４にオーバーフローする
と、植栽土が流れ出る可能性があるため、余分な雨水を
外部に排出するフィルター付きのオーバーフロー管１０
が設けられている。また、貯水タンク５には、貯水タン
ク５内の貯水が還元状態（無酸素状態）となって腐るの
を回避するために、貯水タンク５内と外気とを連通して
貯水タンク５内を換気する換気用通気管１１が備付けら
れている。この換気用通気管１１内には、土流出防止フ
ィルター１２が設置されている。
満水状態となって植栽スペース４にオーバーフローする
と、植栽土が流れ出る可能性があるため、余分な雨水を
外部に排出するフィルター付きのオーバーフロー管１０
が設けられている。また、貯水タンク５には、貯水タン
ク５内の貯水が還元状態（無酸素状態）となって腐るの
を回避するために、貯水タンク５内と外気とを連通して
貯水タンク５内を換気する換気用通気管１１が備付けら
れている。この換気用通気管１１内には、土流出防止フ
ィルター１２が設置されている。
【００１５】更に、貯水タンク５の底部には、緊急災害
時等に貯水タンク５内の水を取出して他目的に有効利用
することができるようにするため、排水栓１３が設けら
れている。また、レンガ、ブロック、コンクリート等の
ように比較的温度が伝わりやすい材料で作られた花壇設
備１の場合、外気温の影響を受けて貯水タンク５内の水
の温度が極端に上昇あるいは低下（凍結）する可能性が
あるため、貯水タンク５内の壁面には、熱を遮断する熱
遮断シーツ１４が張り付けられている。なお、貯水タン
ク５は、耐震性を有する弾力性素材で作ることができ
る。
時等に貯水タンク５内の水を取出して他目的に有効利用
することができるようにするため、排水栓１３が設けら
れている。また、レンガ、ブロック、コンクリート等の
ように比較的温度が伝わりやすい材料で作られた花壇設
備１の場合、外気温の影響を受けて貯水タンク５内の水
の温度が極端に上昇あるいは低下（凍結）する可能性が
あるため、貯水タンク５内の壁面には、熱を遮断する熱
遮断シーツ１４が張り付けられている。なお、貯水タン
ク５は、耐震性を有する弾力性素材で作ることができ
る。
【００１６】しかして、上記の花壇設備１によると、雨
が降ったとき、その雨水を植栽スペース４の植栽土、砂
利７、通水通気性フィルター６を通して下層部の貯水タ
ンク５に集めて溜めることができる。そして、天気がよ
く植栽スペース４の植栽土が乾燥状態になったとき、そ
の貯水を給水部材８を介して毛細管現象により吸い上
げ、植栽スペース４の植栽土中に徐々に給水することが
できるため、長期間にわたって給水することができる。
従って、長期にわたって雨が降らなかった場合や夏場に
おける水やり等の管理に要する労力を大幅に軽減するこ
とができると共に、植栽植物の枯れを防止することがで
きる。
が降ったとき、その雨水を植栽スペース４の植栽土、砂
利７、通水通気性フィルター６を通して下層部の貯水タ
ンク５に集めて溜めることができる。そして、天気がよ
く植栽スペース４の植栽土が乾燥状態になったとき、そ
の貯水を給水部材８を介して毛細管現象により吸い上
げ、植栽スペース４の植栽土中に徐々に給水することが
できるため、長期間にわたって給水することができる。
従って、長期にわたって雨が降らなかった場合や夏場に
おける水やり等の管理に要する労力を大幅に軽減するこ
とができると共に、植栽植物の枯れを防止することがで
きる。
【００１７】また、集水溝９を設けることによって、降
った雨を効率よく集めて貯水することができると共に、
貯水タンク５が雨水で満水状態になったときは、余分な
雨水をオーバーフロー管１０により外部に排出すること
ができるため、植栽土が花壇設備１より流れ出るのを防
止することができる。更に、貯水タンク５内を換気用通
気管１１によって、換気するようにしているため、長期
間の貯水で貯水タンク内が還元状態（無酸素状態）とな
り、貯水が腐るのを防止することができる。
った雨を効率よく集めて貯水することができると共に、
貯水タンク５が雨水で満水状態になったときは、余分な
雨水をオーバーフロー管１０により外部に排出すること
ができるため、植栽土が花壇設備１より流れ出るのを防
止することができる。更に、貯水タンク５内を換気用通
気管１１によって、換気するようにしているため、長期
間の貯水で貯水タンク内が還元状態（無酸素状態）とな
り、貯水が腐るのを防止することができる。
【００１８】また、貯水タンク５に排水栓１３を設け、
緊急時に排水栓１３を開けて貯水を放出できるようにし
ているため、緊急災害時等に植栽土、砂利７、通水通気
性フィルター６等で濾過されたきれいな貯水を放出し
て、他目的に有効利用することができると共に、貯水タ
ンク５内の壁面に熱を遮断する熱遮断シーツ１４が張り
付けられているため、この熱遮断シーツ１４の断熱効果
により、貯水の水温が外気温の影響を受けて極端に上昇
あるいは低下するのを防止することができる。
緊急時に排水栓１３を開けて貯水を放出できるようにし
ているため、緊急災害時等に植栽土、砂利７、通水通気
性フィルター６等で濾過されたきれいな貯水を放出し
て、他目的に有効利用することができると共に、貯水タ
ンク５内の壁面に熱を遮断する熱遮断シーツ１４が張り
付けられているため、この熱遮断シーツ１４の断熱効果
により、貯水の水温が外気温の影響を受けて極端に上昇
あるいは低下するのを防止することができる。
【００１９】なお、上記の実施形態は、植栽スペース４
に植栽土を入れて植物を植栽するようにしたものである
が、図２に示す第２の実施形態のように、プランター１
５で栽培した植物をプランター１５ごと上記の花壇設備
１に嵌め込むようにしてもよく、この場合は、定期的に
植物をプランター１５ごと入替えすることができると共
に、プランター１５を入替える際に通水通気性フィルタ
ー６を清掃することができる。このプランター１５の底
を網状構造１６とすることにより、貯水タンク５に雨水
を浸透しやすくすることができる。
に植栽土を入れて植物を植栽するようにしたものである
が、図２に示す第２の実施形態のように、プランター１
５で栽培した植物をプランター１５ごと上記の花壇設備
１に嵌め込むようにしてもよく、この場合は、定期的に
植物をプランター１５ごと入替えすることができると共
に、プランター１５を入替える際に通水通気性フィルタ
ー６を清掃することができる。このプランター１５の底
を網状構造１６とすることにより、貯水タンク５に雨水
を浸透しやすくすることができる。
【００２０】図３は花壇の模型を製作し、水分の蒸発状
況について試験した結果を示すもので、花壇内に土のみ
を入れたもの（イ）と、上層に土、下層に貯水スペース
を設けたもの（ロ）について、有風状態で温度３０°
Ｃ、湿度２０％の条件で試験を行った。結果は図３に示
した通り、両者の蒸発による水分減少割合の傾向は殆ど
同様であり、貯水スペースを設けても、水分の蒸発状況
は従来の土のみを入れた花壇と変わりはなく、貯水スペ
ースを設けることで大量の水を貯えることができる。
況について試験した結果を示すもので、花壇内に土のみ
を入れたもの（イ）と、上層に土、下層に貯水スペース
を設けたもの（ロ）について、有風状態で温度３０°
Ｃ、湿度２０％の条件で試験を行った。結果は図３に示
した通り、両者の蒸発による水分減少割合の傾向は殆ど
同様であり、貯水スペースを設けても、水分の蒸発状況
は従来の土のみを入れた花壇と変わりはなく、貯水スペ
ースを設けることで大量の水を貯えることができる。
【００２１】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る雨
水貯水型花壇設備によると、雨が降ったとき、その雨水
を通水通気性フィルターを通して下層の貯水タンクに集
めて溜め、それを給水部材を介して毛細管現象により吸
い上げ、上層の植栽スペースに徐々に給水することがで
きるため、長期間にわたって安定的に給水することがで
きる。従って、長期にわたって晴れが続いた場合や夏場
における水やり管理に要する労力を大幅に軽減すること
ができると共に、水不足による植栽植物の枯れを防止す
ることができる。
水貯水型花壇設備によると、雨が降ったとき、その雨水
を通水通気性フィルターを通して下層の貯水タンクに集
めて溜め、それを給水部材を介して毛細管現象により吸
い上げ、上層の植栽スペースに徐々に給水することがで
きるため、長期間にわたって安定的に給水することがで
きる。従って、長期にわたって晴れが続いた場合や夏場
における水やり管理に要する労力を大幅に軽減すること
ができると共に、水不足による植栽植物の枯れを防止す
ることができる。
【図１】本発明の第１の実施形態に係る雨水貯水型花壇
設備の構成を示す部分破断斜視図である。
設備の構成を示す部分破断斜視図である。
【図２】本発明の第２の実施形態に係る雨水貯水型花壇
設備の構成を示す部分破断斜視図である。
設備の構成を示す部分破断斜視図である。
【図３】花壇土中の水分減少傾向を示す図である。
１ 花壇設備 ２ 外周壁 ３ 植栽空間 ４ 植栽スペース ５ 貯水タンク ６ 通水通気性フィルター ８ 給水部材 ９ 集水溝 １０ オーバーフロー管 １１ 換気用通気管 １３ 排水栓 １４ 熱遮断シーツ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｅ０３Ｂ 3/03 Ｅ０３Ｂ 3/03 Ｂ
Claims (6)
- 【請求項１】 外周壁によって所定形状の植栽空間を区
画し、その上層部を植栽スペース、下層部を雨水を集め
て溜める貯水タンクとなすと共に、両層部の境界に水と
空気だけを通す通水通気性フィルターと、前記貯水タン
クから前記植栽スペースの土中に毛細管現象により水を
供給する給水部材とを設置してなることを特徴とする雨
水貯水型花壇設備。 - 【請求項２】 前記植栽スペース部分に雨水を集めて直
接前記貯水タンクに導く集水溝を設けてなることを特徴
とする請求項１記載の雨水貯水型花壇設備。 - 【請求項３】 前記貯水タンクが雨水で満水状態になっ
たとき、余分な雨水を外部に排出するオーバーフロー管
を備付けてなることを特徴とする請求項１記載の雨水貯
水型花壇設備。 - 【請求項４】 前記貯水タンク内の貯水が還元状態とな
らないよう同貯水タンク内と外気とを連通する換気用通
気管を備付けてなることを特徴とする請求項１記載の雨
水貯水型花壇設備。 - 【請求項５】 前記貯水タンクに内部の貯水を放出する
ための排水栓を設けてなることを特徴とする請求項１記
載の雨水貯水型花壇設備。 - 【請求項６】 前記貯水タンク内の壁面に熱を遮断する
熱遮断シーツを張り付けてなることを特徴とする請求項
１記載の雨水貯水型花壇設備。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8058679A JPH09248082A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 雨水貯水型花壇設備 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8058679A JPH09248082A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 雨水貯水型花壇設備 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09248082A true JPH09248082A (ja) | 1997-09-22 |
Family
ID=13091266
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8058679A Pending JPH09248082A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 雨水貯水型花壇設備 |
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|---|---|
| JP (1) | JPH09248082A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002294766A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-09 | Tokyu Constr Co Ltd | 貯留緑化給水システム |
| JP2004081070A (ja) * | 2002-08-26 | 2004-03-18 | Toda Constr Co Ltd | 屋上緑化システム |
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| CN105862967A (zh) * | 2016-05-11 | 2016-08-17 | 广州城建职业学院 | 适用于城市绿地的雨水蓄水回渗模块和系统 |
| JP2020020213A (ja) * | 2018-08-02 | 2020-02-06 | 株式会社フジタ | 雨水貯留施設 |
| CN112335455A (zh) * | 2020-11-26 | 2021-02-09 | 湖南科技大学 | 绿化屋顶雨水回收利用及自动浇灌控制系统、方法及控制器 |
| KR20220074642A (ko) * | 2020-11-27 | 2022-06-03 | 어스그린코리아(주) | 우수 저장용 차선분리대 |
-
1996
- 1996-03-15 JP JP8058679A patent/JPH09248082A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002294766A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-09 | Tokyu Constr Co Ltd | 貯留緑化給水システム |
| JP4545979B2 (ja) * | 2001-03-30 | 2010-09-15 | 東急建設株式会社 | 貯留緑化給水システム |
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| JP2007167039A (ja) * | 2005-12-26 | 2007-07-05 | Takenaka Komuten Co Ltd | 緑化容器 |
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| CN112335455B (zh) * | 2020-11-26 | 2022-09-16 | 湖南科技大学 | 绿化屋顶雨水回收利用及自动浇灌控制系统、方法及控制器 |
| KR20220074642A (ko) * | 2020-11-27 | 2022-06-03 | 어스그린코리아(주) | 우수 저장용 차선분리대 |
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