JPH09247960A - インバータ - Google Patents

インバータ

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Publication number
JPH09247960A
JPH09247960A JP8083279A JP8327996A JPH09247960A JP H09247960 A JPH09247960 A JP H09247960A JP 8083279 A JP8083279 A JP 8083279A JP 8327996 A JP8327996 A JP 8327996A JP H09247960 A JPH09247960 A JP H09247960A
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JP
Japan
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short
terminal
semiconductor switching
bar
circuit
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8083279A
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English (en)
Inventor
Masahiro Aoyama
昌弘 青山
Yoshihisa Hatosaki
芳久 鳩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP8083279A priority Critical patent/JPH09247960A/ja
Publication of JPH09247960A publication Critical patent/JPH09247960A/ja
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  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の半導体スイッチング素子を並列接続さ
せる場合、各端子に接続される導体バーのインダクタン
スの違いから素子ごとに流れる電流値が異なるため、余
分な容量の素子を必要とした。 【解決手段】 複数のIGBT素子10を一列に配設
し、直流および交流短絡バー5,6,8をその長手方向
がIGBT素子10の配列と平行になるように配置しか
つIGBT素子10の端子レベルとほぼ同一レベルでし
かも上下方向に絶縁シート9を介して互いに重合して支
持する。さらに、これら短絡バー本体5a,6a,8a
から各素子までの距離が均一となる形状・配置にして端
子接続部5b,6b,8b、架橋部5c,6cを形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IGBT(絶縁ゲ
ートバイポーラトランジスタ)素子等の複数の半導体ス
イッチング素子を並列接続しその横に平滑コンデンサを
設置して構成される大容量のインバータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のインバータは、構成各相
ごとにブリッジ回路の上アームおよび下アームが、並列
に接続された複数個の半導体スイッチング素子により構
成されている。図11、図12は上述したインバータに
おける構成部品の空間配置の具体例を示す正面図および
平面図であり、上アーム用の半導体スイッチング素子1
と下アーム用スイッチング素子2とが放熱板4上にそれ
ぞれ並列に連続されて配設されるとともに、並列配設さ
れた素子1,2の長手方向ほぼ延長上に平滑コンデンサ
3が横置きに配置されている。このように配置された素
子1,2および平滑コンデンサ3は、図13、図14に
示すように短絡バー5〜7により接続される。これらの
図では、各素子1,2と平滑コンデンサ3までの直流回
路の配線インダクタンスが軽減するように絶縁シート9
を介して短絡バー5〜7が配線されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のインバータは、配線インダクタンスが軽減され
るものの平滑コンデンサ3、出力端子から各素子1,2
までの距離が均一にならない。そのため、上アームと下
アームの各素子が同じパッケージに入ったIGBT素子
を使用した場合には、従来使用していた素子よりもさら
に配線インダクタンスの低減と、電流バランスの均一化
が要求されるため、従来方法では平滑コンデンサに近い
素子に電流が大きく流れ、電流のアンバランスが生じる
ことになる。このように、電流アンバランスが生じる
と、最大の電流にもとづいてIGBT素子を選定しなけ
ればならない。その結果、容量が必要以上に大きくなっ
た分、コストアップとなり、インバータの定格容量につ
いても最大容量が低減されるため、適用範囲が小さくな
る等の問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決す
るために、請求項1の発明は、各相ごとに複数個の半導
体スイッチング素子を並列に接続し、これら半導体スイ
ッチング素子の横に平滑コンデンサを近接して設置し、
平滑コンデンサの両端子と各半導体スイッチング素子の
両入力端との間をそれぞれ1対の直流短絡バーにより接
続するとともに、各半導体スイッチング素子の出力端と
出力端子との間を交流短絡バーにより接続したインバー
タにおいて、複数個の半導体スイッチング素子を、それ
ぞれの交流出力端子を一方の端にして直線上に配置され
た入出力端子の配置方向と直交する方向に一列に配置
し、直流短絡バー本体および交流短絡バー本体を、半導
体スイッチング素子の交流出力端子側外方であって端子
レベルとほぼ同一のレベルでかつスイッチング素子列と
平行に配置するとともに上下方向に絶縁シートを介して
互いに重合して支持する。
【0005】この両直流短絡バー本体と平行かつ一体に
各素子の直流入力端子に接続される帯状の直流端子接続
部を形成するとともに、直流端子接続部の隣合う各端子
接続位置の中間位置で両直流短絡バー本体と直流端子接
続部を櫛状かつ一体に接続する架橋部を形成し、さら
に、交流短絡バー本体から一体かつ櫛状に突設されて各
交流出力端子と接続される交流端子接続部を形成し、ま
たさらに、各短絡バー本体の長手方向中間位置の外縁部
を上方に折曲して、平滑コンデンサおよび出力回路接続
用導体バーとの接続部を形成する。それにより、各導体
バーにおける素子ごとの空間配置が対称的となり素子ご
との電流が均一となる。
【0006】請求項2の発明は、請求項1のインバータ
において、半導体スイッチング素子を2n(nは自然
数)個とし、直流端子接続部を隣り合う2個の素子間ご
とに配設し、直流端子接続部と架橋部とをトーナメント
形の配置として直流短絡バー本体に接続するとともに、
直流端子接続部と交流短絡バー本体との接続もトーナメ
ント形の配置とする。それにより、各導体バーにおける
素子ごと空間配置がほぼ完全な対称となり素子ごとの電
流がより均一となる。なお、ここで言うトーナメント形
とは、2n個の端子から導体バーとの接続部までの形状
を順に段階ごとに2個を対称形を保ちながら接続して1
個に統合し最終段階で1個に統合するフラクタル構造で
ある。
【0007】請求項3の発明は、各相ごとに複数個の半
導体スイッチング素子を並列に接続し、これら半導体ス
イッチング素子の横に平滑コンデンサを近接して設置
し、平滑コンデンサの両端子と各半導体スイッチング素
子の両入力端との間をそれぞれ1対の直流短絡バーによ
り接続するとともに、各半導体スイッチング素子の出力
端と出力端子との間を交流短絡バーにより接続したイン
バータにおいて、複数個の半導体スイッチング素子を、
端子配置方向を揃え等間隔で複数列に配置し、直流短絡
バー本体および交流短絡バー本体を、半導体スイッチン
グ素子の端子レベルとほぼ同一のレベルでかつ素子全体
を覆う範囲に水平に配置するとともに上下方向に絶縁シ
ートを介して互いに重合して支持する。この直流短絡バ
ー本体および交流短絡バー本体の各素子ごとに素子の全
端子をおさめる大きさに切り抜いて窓部を形成するとと
もに、各窓部内であって接続対象の端子位置に帯状に残
して端子接続部を形成する。それにより、各導体バーに
おける素子ごと空間配置が対称的となり素子ごとの電流
が均一となる。
【0008】第4の発明は、請求項3のインバータにお
いて、各短絡バー本体の長手方向中間位置の外縁部を上
方に折曲して、平滑コンデンサおよび出力端子接続用導
体バーとの接続部を形成する。それにより、各導体バー
における素子ごと空間配置がより対称的となり素子ごと
の電流がさらに均一となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。図1〜図4は請求項1の発明に係る第1
の実施形態を示す図であり、図1は全体を示す平面図、
図2は図1のA−A線断面図、図3は図1の要部の拡大
図、図4は図3のB−B線端面図である。請求項1の発
明は、設置する半導体スイッチング素子の数が偶数個の
場合に適用されるものである。これらの図において、4
は放熱板であり、垂直方向に形成されたフィンからな
る。この放熱板4の上に、半導体スイッチング素子であ
るところの8個のIGBT素子10が端子の配置方向と
直交する方向に一列に配置されている。
【0010】IGBT素子10の上面には、手前側から
C1と表示された直流入力端子、E2と表示された直流
入力端子、C2E1と表示された交流出力端子が、縦一
列に配置されている。端子C1は、(+)短絡バー6
(以下、P短絡バーと称する。)により、図示しない平
滑コンデンサのプラス極と接続される。端子E2は、
(−)短絡バー5(以下、N短絡バーと称する。)によ
り、同じく図示しない平滑コンデンサのマイナス極と接
続される。端子C2E1は、(AC)短絡バー8(以
下、AC短絡バーと称する。)により、図示しないイン
バータ出力端子と接続される。
【0011】次に、P短絡バー6について詳細に説明す
ると、P短絡バー6は、一列に配設された8個のIGB
T素子10分の長さに近い全長であって、IGBT素子
10の端子C2E1の奥側に端子C2E1等とほぼ同レ
ベルに配設された短絡バー本体6aと、8個のIGBT
素子10の全ての端子C1と接続される端子接続部6b
と、隣り合う各端子C1の中間位置で端子接続部6bを
本体6aと一体に接続する架橋部6cと、本体6aの奥
側の縁を長手方向中間位置で上方に折り曲げさらに上端
を水平に折り曲げて形成された導体バー接続部6dとか
らなる。また、端子接続部6bには、端子C1を接続す
るための取付孔6eが形成されており、各IGBT素子
10の端子C1がネジ止めにより固定される。
【0012】また、P短絡バー6の下側には、ほぼ同形
状のN短絡バー5が配設されている。このN短絡バー5
も、短絡バー6と同じく、短絡バー本体5aと、8個の
IGBT素子10の全ての端子E2と接続される端子接
続部5bと、隣り合う各端子E2の中間位置で端子接続
部5bを本体5aと一体に接続する架橋部5cと、本体
5aの奥側の縁を長手方向中間位置で上方に折り曲げさ
らに上端を水平に折り曲げて形成された導体バー接続部
5dとからなる。また、端子接続部5bには、端子E2
を接続するための取付孔5eが形成されており、各IG
BT素子10の端子E2がネジ止めにより固定される。
【0013】さらに、P短絡バー6とN短絡バー5との
間には、AC短絡バー8が配設されている。このAC短
絡バー8は、短絡バー5,6よりやや幅の広い短絡バー
本体8aと、8個のIGBT素子10の全ての端子C2
E1と接続するために本体から櫛状に突設された端子接
続部8bと、本体8aの奥側の縁を長手方向中間位置で
上方に折り曲げさらに上端を水平に折り曲げて形成され
た導体バー接続部8dとからなる。また、端子接続部8
bには、端子C2E1を接続するための取付孔8eが形
成されており、各IGBT素子10の端子C2E1がネ
ジ止めにより固定される。
【0014】ここで、短絡バー6,8,5は、その間に
絶縁シート9を介して密接した状態で重合されており、
互いに支持されているレベルが短絡バー板厚と絶縁シー
ト9の厚みの分、それぞれ異なる。そのため、中間の短
絡バー8が基準となり、架橋部6cは端子接続部6bの
近くで折り曲げられることにより、架橋部6cおよび本
体6aは、端子接続部6bのレベルよりも板厚と絶縁シ
ート9の厚み分上位に保持されている。同様に、架橋部
5cは端子接続部5bの近くで折り曲げられることによ
り、架橋部5cおよび本体5aは、端子接続部5bのレ
ベルよりも板厚と絶縁シート9の厚み分下位に保持され
ている。さらには、架橋部6cと架橋部5cの間も、絶
縁シート9を介して密接させたことにより、短絡バー
6,8,5の配線インダクタンスが小さくなる。
【0015】また、導体バー接続部6dには、図示しな
いが放熱板4の右隣に設置されている平滑コンデンサの
プラス極と接続するために、導体バー12がネジ止めに
より接続される。同様に、導体バー接続部5dには、図
示しない平滑コンデンサのマイナス極と接続するため
に、導体バー11がネジ止めにより接続される。また、
導体バー接続部8dには、図示しないが放熱板4の右隣
に設置されているインバータ出力端子と接続するため
に、導体バー13がネジ止めにより接続される。これ
ら、導体バー11〜13は、その間に絶縁シート9を介
して密接させることにより、配線インダクタンスが小さ
くなる。
【0016】このようにして、各短絡バー6,8,5
は、隣り合う2個単位のIGBT素子10の端子からそ
の本体6a,8a,5aに対して、軸対称の配置とな
り、すなわち、本体6a,8a,5aから各IGBT素
子10に対する電流経路を構成する導体各部の距離が均
等となる。それにより、各IGBT素子10ごとに入出
力される電流が均一となる。
【0017】図5は請求項2の発明に係る第2の実施形
態を示す図であり、説明のため1個の短絡バーのみの取
り付け状態を示したものであり、図aがその背面図、図
bが平面図である。請求項2の発明は、設置するIGB
T素子10の数が2n個の場合に適用されるものであ
り、この実施形態では、8個のIGBT素子10をN短
絡バー15に接続する場合を示す。図示されるように、
隣り合う2個のIGBT素子10の端子E2が端子接続
部15bにネジ止めされて接続される。端子接続部15
bは4分され、それぞれの両端で端子E2に接続され
る。
【0018】次に、各端子接続部15bはその中間位置
でそれぞれ架橋部15cに連続して接続される。4個の
架橋部15cは、その他端において隣り合う2個同士が
T字状をした短絡バー本体15aにより一体に結合され
る。2個の本体15aはさらにそれぞれの中間位置で上
方に折り曲げられて1個の導体バー接続部15dにより
一体に結合される。導体バー接続部15dには、第1の
実施形態と同様に、導体バー(図示せず)がネジ止めに
より接続される。このように、IGBT素子10の端子
E2をN短絡バー15へ接続した場合に形成される電流
経路が、順に2個づつ結合されて、最後は1個となり、
あたかもトーナメント戦の組み合わせ図のような形状と
なる。この発明では、便宜上このように形成されたN短
絡バー15の形状をトーナメント形と称する。
【0019】また、図示しないが、端子C1と接続され
るP短絡バー、および端子C2E1と接続されるAC短
絡バーについても、同様なトーナメント形に形成すると
ともに、その間に絶縁シートを介して密接した状態で重
合させる。この実施形態は、第1の実施形態に比べて、
平滑コンデンサまたはインバータ出力端子からIGBT
素子10の各端子までの間に各短絡バーにより形成され
る各端子ごとの電流経路の長さが等しくなることによ
り、素子ごとの電流値がさらに均一となる。
【0020】図6〜図9は請求項3の発明に係る第3の
実施形態を示す図であり、図6は全体を示す平面図、図
7は図6のC−C線断面図、図8は図6の要部の拡大
図、図9は図8のD−D線端面図である。これらの図に
おいて、4は放熱板であり、この放熱板4の上に、IG
BT素子10が4個ずつ横2列に配置されている。IG
BT素子10の上面には、左側からC1と表示された直
流入力端子、E2と表示された直流入力端子、C2E1
と表示された交流出力端子が、一列に配置されている。
端子C1は、P短絡バー26により、図示しない平滑コ
ンデンサのプラス極と接続される。端子E2は、N短絡
バー25により、同じく図示しない平滑コンデンサのマ
イナス極と接続される。端子C2E1は、AC短絡バー
28により、図示しないインバータ出力端子と接続され
る。
【0021】N短絡バー25は、8個のIGBT素子1
0が配置された範囲よりも、若干縦横大きめの長方形か
らなり、IGBT素子10の端子C1等とほぼ同レベル
に支持されている。また、N短絡バー25の各IGBT
素子10上部の端子列を囲む範囲で長方形の窓部25a
を形成するとともに、内側の端子E2の位置に該当する
一部を帯状に残す。これは、いわば漢字の日の字の形状
に切り抜いたことにもなる。この窓部25a内に残され
た帯状の部分を接続部25bとし、端子E2に位置する
部分に取付孔をあけて端子E2をネジ止めにより固定す
る。N短絡バー25の右端は上方に折り曲げさらに上端
を水平に折り曲げて、図示しない平滑コンデンサに接続
する。
【0022】また、N短絡バー25の下側には、ほぼ同
形状のAC短絡バー28が配設されている。このAC短
絡バー28にも、窓部28aを形成し、窓部28a内に
帯状に残された一方からの突起部分を接続部28bと
し、端子C2E1に位置する部分に取付孔をあけて端子
C2E1をネジ止めにより固定する。AC短絡バー28
の右端は上方に折り曲げさらに上端を水平に折り曲げ
て、図示しないインバータ出力端子に接続する。さら
に、AC短絡バー28の下側には、ほぼ同形状のP短絡
バー26が配設されている。このP短絡バー26にも、
窓部26aを形成し、窓部26a内に残された帯状の部
分を接続部26bとし、端子C1に位置する部分に取付
孔をあけて端子C1をネジ止めにより固定する。P短絡
バー26の右端は上方に折り曲げさらに上端を水平に折
り曲げて、図示しない平滑コンデンサに接続する。
【0023】ここで、短絡バー26,28,25の各本
体部は、その間に絶縁シート29を介して密接した状態
で重合されており、互いの支持されているレベルが短絡
バー板厚と絶縁シート29の厚みの分、それぞれ異な
る。そこで各端子との接続のため、中間の短絡バー28
のレベルを端子の取付基準とし、接続部28bはそのま
まで、上側に位置している短絡バー25に形成される接
続部25bは、その板厚と絶縁シート29の厚み分、成
形時に下方に押し出し、また、下側に位置している短絡
バー26に形成される接続部26bは、その板厚と絶縁
シート29の厚み分、成形時に上方に押し出すことによ
り、それぞれのレベルを一致させている。
【0024】このように、短絡バー26,28,25の
各本体部を、絶縁シート29を介して密接させたことに
より、短絡バー26,28,25の配線インダクタンス
が小さくなる。また、各IGBT素子10の端子を、充
分に大きな面積を有する短絡バー26,28,25に、
両側また片側から一体支持されている接続部26b,2
8b,25bを介して接続したことにより、各IGBT
素子10に対する電流経路の長さの差の影響が小さくな
り、各IGBT素子10ごとに入出力される電流値の差
を小さくすることができる。
【0025】図10は請求項4の発明に係る第4の実施
形態を示す図であり、説明のため1個の短絡バーのみの
取り付け状態を示したものであり、図aがそのN短絡バ
ー35の背面図、図bが平面図である。図示されるよう
に、このN短絡バー35の本体は、第3の実施形態の短
絡バー25と同様に、窓部35aおよび接続部35bが
形成されている。また、短絡バー35の一方の長辺を上
方に折り曲げ、その中央部分をさらに水平に折り曲げて
導体バー接続部35dが形成されている。導体バー接続
部35dには、図示しない平滑コンデンサのマイナス極
と接続するために、導体バー41がネジ止めにより接続
される。
【0026】このように、短絡バー35と導体バー41
との接続を、短絡バー35の長手方向の中間位置とした
ことで、各IGBT素子10の端子E2をN短絡バー3
5へ接続した場合に形成される電流経路が、その両側で
互いに対称となる。また、図示しないが、端子C1と接
続されるP短絡バー、および端子C2E1と接続される
AC短絡バーについても、同様にその長手方向の中間
に、導体バー接続部を形成するとともに、互いの短絡バ
ーの間に絶縁シートを介して密接した状態で重合させ
る。
【0027】この実施形態は、第3の実施形態に比べ
て、平滑コンデンサまたはインバータ出力端子からIG
BT素子10の各端子までの間で各短絡バーに形成され
る各端子ごとの電流経路の長さの差が小さくなることに
より、素子ごとの電流値の差をより小さくすることがで
きる。なお、上述した各実施形態では、半導体スイッチ
ング素子としてIGBTを用いた場合を説明したが、G
TOその他のパワートランジスタにも適用可能である。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように請求項1の発明によれ
ば、各半導体スイッチング素子を一列に配置して、各短
絡バーを上下方向に絶縁シートを介して互いに重合して
支持するとともに、各素子の端子と短絡バーとの接続が
素子間で互いに対称的な空間配置とすることにより、素
子ごとの電流が均一となる。その結果、従来例のよう
に、電流のアンバランスを見込んでより容量の大きい素
子を使う必要がなくなり、インバータの小型化、コスト
ダウンが可能になる。
【0029】請求項2の発明によれば、請求項1のイン
バータにおいて、半導体スイッチング素子を2n個と
し、各短絡バーと素子の端子間の接続をトーナメント形
の配置とすることにより、各導体バーにおける素子ごと
の空間配置がほぼ完全な対称となり各素子の電流がより
均一となる。その結果、さらにインバータの小型化、コ
ストダウンが可能になる。
【0030】請求項3の発明によれば、各半導体スイッ
チング素子を複数列に配置して、素子全体を覆う各短絡
バーを上下方向に絶縁シートを介して互いに重合して支
持するとともに、短絡バー本体の各素子ごとに素子の全
端子をおさめる大きさに切り抜いて窓部を形成するとと
もに、各窓部内であって接続対象の端子位置に帯状に残
して端子接続部を形成したことにより、各導体バーにお
ける素子ごと空間配置がほぼ均等となり各素子の電流が
均一となる。その結果、従来例のように、電流のアンバ
ランスを見込んでより容量の大きい素子を使う必要がな
くなり、インバータの小型化、コストダウンが可能にな
る。
【0031】請求項4の発明によれば、請求項3のイン
バータにおいて、各短絡バー本体の長手方向中間位置の
外縁部を上方に折曲して、平滑コンデンサおよび出力回
路接続用導体バーとの接続部を形成したことにより、各
導体バーにおける素子ごと空間配置がより対称的となり
各素子の電流がより均一となる。その結果、さらにイン
バータの小型化、コストダウンが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態本の全体を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1の要部の拡大図である。
【図4】図3のB−B線端面図である。
【図5】第2の実施形態を示す図である。
【図6】第3の実施形態の平面図である。
【図7】図6のC−C線断面図である。
【図8】図6の要部の拡大図である。
【図9】図8のD−D線端面図である。
【図10】第4の実施形態を示す図である。
【図11】従来例の正面図である。
【図12】従来例の平面図である。
【図13】従来例の正面図である。
【図14】図13のE−E線断面図である。
【符号の説明】
4 放熱板 5 N短絡バー 5a 短絡バー本体 5b 端子接続部 5c 架橋部 5d 導体バー接続部 5e 取付孔 6 P短絡バー 6a 短絡バー本体 6b 端子接続部 6c 架橋部 6d 導体バー接続部 6e 取付孔 8 AC短絡バー 8a 短絡バー本体 8b 端子接続部 8d 導体バー接続部 8e 取付孔 9 絶縁シート 10 IGBT素子 11〜13 導体バー 15 N短絡バー 15a 短絡バー本体 15b 端子接続部 15c 架橋部 15d 導体バー接続部 25 N短絡バー 25a 窓部 25b 接続部 26 P短絡バー 26a 窓部 26b 接続部 28 AC短絡バー 28a 窓部 28b 接続部 29 絶縁シート 35 N短絡バー 35a 窓部 35b 接続部 35d 導体バー接続部 41 導体バー C1,E2 直流入力端子 C2E1 交流出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 7/20 9447−4M H01L 29/78 652Q

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各相ごとに複数個の半導体スイッチング
    素子を並列に接続し、これら半導体スイッチング素子の
    横に平滑コンデンサを近接して設置し、平滑コンデンサ
    の両端子と各半導体スイッチング素子の両入力端との間
    をそれぞれ1対の直流短絡バーにより接続するととも
    に、各半導体スイッチング素子の出力端と出力端子との
    間を交流短絡バーにより接続したインバータにおいて、 交流出力端子を一方の端にして直線上に配置された入出
    力端子の配置方向と直交する方向に一列に配置した複数
    個の半導体スイッチング素子と、 半導体スイッチング素子の交流出力端子側外方であって
    端子レベルとほぼ同一のレベルでかつスイッチング素子
    列と平行に配置されるとともに上下方向に絶縁シートを
    介して互いに重合して支持された直流短絡バー本体およ
    び交流短絡バー本体と、 両直流短絡バー本体とそれぞれ平行かつ一体に形成され
    て各素子の直流入力端子に接続される帯状の直流端子接
    続部と、 直流端子接続部の隣合う各端子接続位置の中間位置でそ
    れぞれの直流短絡バー本体と直流端子接続部を櫛状かつ
    一体に接続する架橋部と、 交流短絡バー本体から一体かつ櫛状に突設されて各交流
    出力端子と接続される交流端子接続部と、 各短絡バー本体の長手方向中間位置の外縁部を上方に折
    曲して形成された平滑コンデンサまたは出力端子接続用
    導体バーとの接続部と、 を備えたことを特徴とするインバータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のインバータにおいて、半
    導体スイッチング素子を2n(nは自然数)個とし、直
    流端子接続部を隣り合う2個の素子間ごとに配設し、直
    流端子接続部と架橋部と直流短絡バー本体とをトーナメ
    ント形の配置として導体バーとの接続部に接続するとと
    もに、交流端子接続部と交流短絡バー本体とをトーナメ
    ント形の配置として導体バーとの接続部に接続すること
    を特徴とするインバータ。
  3. 【請求項3】 各相ごとに複数個の半導体スイッチング
    素子を並列に接続し、これら半導体スイッチング素子の
    横に平滑コンデンサを近接して設置し、平滑コンデンサ
    の両端子と各半導体スイッチング素子の両入力端との間
    をそれぞれ1対の直流短絡バーにより接続するととも
    に、各半導体スイッチング素子の出力端と出力端子との
    間を交流短絡バーにより接続したインバータにおいて、 端子配置方向を揃え等間隔で複数列に配置された複数個
    の半導体スイッチング素子と、 半導体スイッチング素子の端子レベルとほぼ同一のレベ
    ルでかつ素子全体を覆う範囲に水平に配置されるととも
    に上下方向に絶縁シートを介して互いに重合して支持さ
    れた直流短絡バー本体および交流短絡バー本体と、 直流短絡バー本体および交流短絡バー本体の各素子ごと
    に素子の全端子をおさめる大きさに切り抜いて形成され
    た窓部と、 各窓部内であって接続対象の端子位置に帯状に残されて
    形成された端子接続部と、 を備えたことを特徴とするインバータ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のインバータにおいて、各
    短絡バー本体の長手方向中間位置の外縁部を上方に折曲
    して平滑コンデンサまたは出力端子接続用導体バーとの
    接続部を形成したことを特徴とするインバータ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000350475A (ja) * 1999-05-31 2000-12-15 Hitachi Ltd 半導体回路
JP6390807B1 (ja) * 2018-03-02 2018-09-19 富士電機株式会社 電力変換装置
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